JP3207680U - スカーフ - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却または温熱効果を容易に維持可能としたスカーフを提供する。【解決手段】自在に開封および封止することができる水密性を有する開口部15が形成された、温度保持体を収納する非透水性の素材からなる帯状の袋体11と、袋体11の長手方向の両端に連設された連設片12と、を備えたスカーフを構成する。【選択図】図2
Description
この考案は、袋状に構成された帯状体の中に、温度保持体としての冷却体または温熱体を出し入れ自在とした、冷却または温熱が可能なスカーフに関する。
夏の炎天下において熱中症になるのを防止したり、冬に体温を保持したりするために、冷却体または温熱体を収納可能としたスカーフが使用されることがある。
例えば、特許文献1に示す冷却用スカーフは、透水性のシートを用いて形成した帯状の本体を有し、この本体内に形成された袋部内に、吸水ポリマーを収納した構成を採用している(特許文献1の段落0013、図8(b)参照)。この冷却用スカーフを水につけると、吸水ポリマーが吸水した状態となる。そして、吸水状態の吸水ポリマーを収納した冷却用スカーフを首に巻き付けると、吸水ポリマー中の水がシート表面から浸み出して体表面で気化し、その気化熱によって冷却効果が得られる。
また、特許文献2に示すスカーフは、袋状に形成されたポケットに、冷却体または温熱体を出し入れ可能な構成を採用している(特許文献2の段落0024参照)。このポケットの開口部には面ファスナが設けられており、この面ファスナを閉じることによって、収納した冷却体などが脱落しないようになっている(本文献の段落0032、図5参照)。冷却効果または温熱効果が低下したら、ポケットから使用済みの冷却体などを取り出して、新しい冷却体などに交換する。
特許文献1に示す冷却用スカーフは、吸水ポリマーに吸水された水によって、使用者の着衣が濡れるという問題がある。また、特許文献2に示すスカーフは、着衣が濡れる問題はないものの、冷却または温熱効果が低下したときには、このスカーフのポケットの形状に合った冷却済みの冷却体などを入手しなければならず、その入手ができずに継続使用に支障をきたす虞がある。
そこで、この考案は、スカーフの冷却または温熱効果を容易に維持可能とすることを課題とする。
上記の課題を解決するため、この考案においては、自在に開封および封止することができる水密性を有する開口部が形成された、温度保持体を収納する非透水性の素材からなる帯状の袋体と、前記袋体の長手方向の両端に連設された連設片と、を備えたスカーフを構成した。
このように、袋体に開封および封止自在の水密性を有する開口部を形成するとともに、この袋体を非透水性の素材で構成することにより、この袋体に液状体を収納することができる。液状体であれば、袋体の形状に合った冷却体または温熱体を用意する必要がないため、冷却効果などが低下したときに、冷却体などの交換を速やかに行うことができる。
前記構成においては、前記温度保持体が氷水又は氷である構成とするのが好ましい。氷は、身近な小売店でも販売されており、冷却済みの保冷材と比較して容易に入手することができる。
前記各構成においては、前記開口部に2重チャックを採用した構成とするのが好ましい。このように、2重チャックを採用することにより、袋体に液状の冷却体などを収納したときに、その冷却体などが漏れるのを確実に防止することができる。
前記各構成においては、前記連設片に、面ファスナを設けた構成とするのが好ましい。このように、連設片に面ファスナを設け、各連設片を互いに係止することにより、このスカーフを首に巻き付けたときに、首からの脱落を確実かつ容易に防止することができる。
この考案は、非透水性の素材からなる袋体に、開封および封止自在の水密性を有する開口部を形成した構成を採用した。この構成によると、この袋体に液状体を収納することができ、冷却効果などが低下したときに、冷却体などの交換を速やかに行うことができる。
この考案に係るスカーフ10の一実施形態を図1から図4に、その使用状態を図5に示す。このスカーフ10は、袋体11と連設片12を主要な構成要素としている。
図1および図2に示すように、袋体11は、首に巻き付けるのに適当な長さの帯状をしている。この実施形態においては、袋体11の素材として、一般的な氷嚢の素材として用いられている非透水性のポリエステル樹脂を採用している。この素材を用いることで、使用者の首に袋体11中の冷却体の冷感または温熱体の温感を速やかに伝達することができ、この使用者が、高い快適性を得ることができる。しかも、非透水性に優れるため、図3(a)、(b)に示すように、袋体11の内部に液状の冷却体または温熱体を収納した場合においても、その冷却体または温熱体が漏れて、使用者の着衣を濡らす虞がない。
なお、袋体11に用いた上記の素材は一例であって、ポリエステル樹脂以外の他の樹脂、または、透水性の素材に非透水性の素材を積層した積層材など、種々の素材を採用することができる。
この袋体11は、第一帯状体13aと第二帯状体13bからなり、両帯状体13a、13bの長辺側の2辺と、短辺側の1辺を圧着部14a、14b、14cにおいて熱圧着することにより構成されている。この短辺側の熱圧着しなかった1辺側は、袋体11の内部に連通する開口部15となっている。
この開口部15には、2重チャック16が設けられている。図4に示すように、この2重チャック16を開くと、開口部15が開いた状態となり、この開口部15から袋体11内に、温度保持体I(以下において、適宜、冷却体または温熱体に温度保持体Iと同じ記号を付する。)をスムーズに収納することができる。冷却体Iなどの収納が完了したら、この2重チャック16を両方とも封止する。これにより、袋体11が完全に密封された状態となって、袋体11内に収納した冷却体Iなどが開口部から漏れるのを確実に防止することができる。
この実施形態においては、別部材である第一帯状体13aと第二帯状体13bを、3カ所の圧着部14a、14b、14cで熱圧着して袋体11を構成したが、単独部材である帯状体をその長手方向に沿うように半分に折り曲げ、長辺側の1辺と、短辺側の1辺を圧着部で熱圧着して、開口部15を有する袋体11を構成することができる。あるいは、チューブ状の帯状体の長手方向の一端部を圧着部で熱圧着して、開口部15を有する袋体11を構成することができる。これらのように袋体11を構成することにより、熱圧着の箇所を減らすことができ、製造コストを削減できる可能性がある。
また、この実施形態においては、開口部15に2重チャックを採用したが、さらに高い密封性を期するために、3重チャックとすることもできる。あるいは、単一のチャックで十分高い密封性を得られる場合は、1重チャックとすることもできる。なお、このチャックの態様は特に限定されず、十分な水密性を確保できる限りにおいて、周知のチャックから自由に選択することができる。
この袋体11に収納する温度保持体I(冷却体または温熱体)として、冷却に用いる場合には氷水(又は氷)を、温熱に用いる場合には湯を採用するのが好ましい。氷水や湯は、身近なスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店で容易に入手することができるため、冷却または温熱効果が低下したときに、冷却体Iとして用いた水などの交換を速やかに行うことができる。このように、液状の氷水や湯を温度保持体Iとして用いる代わりに、例えば、冷却体Iとして、衝撃を与えることによって急速に冷却反応が生じる、パッケージに収納された瞬間冷却体や、温熱体として、使い捨てのカイロを用いることもできる。
連設片12は、袋体11の長手方向の両端に連設されている。この連設片12は、袋体11を構成する第一帯状体13aと一体に(すなわち、同じ素材で)構成されている。各連設片12、12の長さは、各連設片12、12を互いにスムーズに固定するのに適した長さとなっている。なお、この連設片12を第一帯状体13aとは別の部材で構成することもできる。各連設片12、12の裏面側には、各連設片12、12を互いに固定するための固定手段として、面ファスナ17が設けられている。各連設片12、12に設けられた面ファスナ17の一方側はループ型、他方側はフック型となっている。
図5に示すように、一方の面ファスナ17を他方の面ファスナ17に固定することにより、このスカーフ10を使用者の首周りに装着することができる。なお、この実施形態においては、使用者の首周りに装着した例を示したが、額や腕の周りに装着することもできる。
この面ファスナ17は一例であって、各連設片12、12を互いに固定可能なものであれば、例えば、ボタンやホックなど、他の固定手段を採用することもできる。
上記の実施形態は、あくまでも本願考案に係るスカーフ10の例示に過ぎず、スカーフ10の冷却または温熱効果を容易に維持可能とする、という本願考案の課題を解決し得る限りにおいて、各構成部材の形状や素材などに適宜変更を加えることもできる。
10 スカーフ
11 袋体
12 連設片
13a 第一帯状体
13b 第二帯状体
14a、14b、14c 圧着部
15 開口部
16 2重チャック
17 面ファスナ
I 温度保持体
11 袋体
12 連設片
13a 第一帯状体
13b 第二帯状体
14a、14b、14c 圧着部
15 開口部
16 2重チャック
17 面ファスナ
I 温度保持体
Claims (4)
- 自在に開封および封止することができる水密性を有する開口部(15)が形成された、温度保持体(I)を収納する非透水性の素材からなる帯状の袋体(11)と、
前記袋体(11)の長手方向の両端に連設された連設片(12)と、
を備えたスカーフ。 - 前記温度保持体(I)が氷水又は氷である請求項1に記載のスカーフ。
- 前記開口部(15)に2重チャック(16)を採用した請求項1または2に記載のスカーフ。
- 前記連設片(12)に、面ファスナ(17)を設けた請求項1から3のいずれか1項に記載のスカーフ。
Priority Applications (1)
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JP2016004490U JP3207680U (ja) | 2016-09-14 | 2016-09-14 | スカーフ |
Publications (1)
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Country Status (1)
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2016
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