JP3207640B2 - エアアウトレットのフィン回動機構 - Google Patents

エアアウトレットのフィン回動機構

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JP3207640B2 JP27749393A JP27749393A JP3207640B2 JP 3207640 B2 JP3207640 B2 JP 3207640B2 JP 27749393 A JP27749393 A JP 27749393A JP 27749393 A JP27749393 A JP 27749393A JP 3207640 B2 JP3207640 B2 JP 3207640B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエアアウトレットのフ
ィン回動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の前席正面のインストルメントパ
ネルまたはその近傍には、車室内の換気および空調のた
めの通風口が設けられる。この通風口は、通常プラスチ
ック成形品の筒状体もしくは箱体からなるエアアウトレ
ットを嵌め込むことによって構成される。
【0003】このエアアウトレットには、当該通風口か
らの通風方向を制御するためのフィンが設けられ、エア
アウトレット外側のノブやレバーなどを作動させ前記フ
ィンを回動させることにより、エアアウトレットからの
風向きがコントロールされる。このような、一般的なエ
アアウトレットおよびそのフィンの回動機構を図7ない
し図9に示す。
【0004】図示されるように、このエアアウトレット
50は、プラスチックの箱状成形品よりなり、通風口と
連通するエア吹き出し口51を有している。このエア吹
き出し口51内部には、その風向きを変えるバレル部5
2および複数の縦フィン53が設けられている。
【0005】バレル部52は、前記エア吹き出し口51
からの風向きを上下に調節するためのもので、内部に横
フィン52aが複数本形成されたプラスチックの箱状成
形品よりなり、当該エア吹き出し口51に嵌め込まれて
取り付けられる。このバレル部52は、図9に示される
ように、前記エアアウトレット50に、軸54を介して
上下に回動可能に軸着されている。
【0006】また、縦フィン53は、並列状態で上端お
よび下端が前記バレル部52内に軸着されていて、前記
エア吹き出し口51からの風向きを左右に調節する。こ
の複数の縦フィン53は、リンク部材53aによって互
いに連結され同一方向に回動可能とされるとともに、そ
の中の一の縦フィン53の一端に、エア吹き出し口51
から突出する操作レバー55が設けられている。前記操
作レバー55を左右に動かすことにより、前記複数の縦
フィン53が軸56を中心に左右に回動して、エア吹き
出し口51からの風向きを左右に調節する。
【0007】しかしながら、このような構造にあって
は、バレル部の横フィンおよび各縦フィンにおいて、そ
れぞれ回動方向が同一となるため、エア吹き出し口51
からの風が一方方向に平行となり、車内の空気の対流が
効率的に行なわれず、温度調節に時間がかかるという問
題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な問題を解決するために提案されたものであって、エア
吹き出し口からの風を車内に扇状に拡散させ、あるいは
一部に集中させ、車室内の温度調節を効果的に行なうこ
とのできるエアアウトレットのフィン回動機構を提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
回動軸にピニオンを設けた一つのフィンを一側に有する
複数のフィンを、前記ピニオンの回転により同一方向に
回動させるリンク部材で連結して回動フィンを形成し、
該回動フィンを前部が操作ノブ、後部両側がラックにな
った操作部材の両側に前記ピニオンがラックと噛み合う
ように設けて、前記操作部材の前後動によりラック両側
のフィンを互いに反対向きに回動させることを特徴とす
るエアアウトレットのフィン回動機構に係る。
【0010】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明のフィン回動機構が設けられた
エアアウトレットの一例を示す斜視図、図2はその縦フ
ィン部材の操作レバーの部分で切断した状態を示す縦断
面図、図3は操作部材と回動フィンの要部を示す断面
図、図4はその縦断面図、図5は風が扇状に吹き出すよ
うに回動フィンを操作した状態を示す断面図、図6は風
が一部に集中するように回動フィンを操作した状態を示
す断面図である。
【0011】図1に示されるように、この発明のフィン
回動機構が設けられたエアアウトレット10は、バレル
部11と回動フィン20とがエアアウトレット本体12
に取り付けられてなり、自動車の前席正面のインストル
メントパネルまたはその近傍など適宜の位置に形成され
た換気および空調のための通風開口部(図示せず)に設
けられる。
【0012】エアアウトレット本体12はプラスチック
の箱状成形品よりなり、通風口13とエア吹き出し口1
4とを有している。このエア吹き出し口14にはバレル
部11が取り付けられる。前記バレル部11は前記エア
アウトレット本体12と同様にプラスチック成形品より
なり、前記エア吹き出し口14に嵌め込まれている。
【0013】図2に示されるように、この実施例におい
て、前記バレル部11には、エア吹き出し口14からの
送風方向を左右に調節する縦フィン部材15が設けられ
ている。この縦フィン部材15は、羽根部16と調節レ
バー17とからなる。羽根部16は、複数枚が前記した
ような公知のリンク部材16aによって並列に連結され
(図示せず)るとともに、前記羽根部16の上下が前記
バレル部11に回動可能に軸着されてなる。調節レバー
17は、バレル部11内を略水平方向に設けられた桟1
1aに摺動可能に取り付けられているとともに、後端に
連結部19を介して一の羽根部16が回動可能に連結さ
れ、前端は前記エア吹き出し口14から外方に突出して
設けられている。この調節レバー17を左右に摺動させ
ることによって、羽根部16が左右に回動する。
【0014】このバレル部11内には、送風方向を上下
に調節する二組の回動フィン20,20が設けられてい
る。各回動フィン20は、リンク部材22によって連結
された複数(この実施例では2枚)の横フィン21より
なり、前記エア吹き出し口14内を水平方向に分割する
ように、前記縦フィン部材15の調節レバー17の上側
と下側とに一つずつ配置されている。
【0015】横フィン21は、図2および図3に示され
るように、それぞれ左右両端に回動軸23,23を有
し、前記バレル部11に回動可能に軸着されている。ま
た、一の回動フィン20の二枚の横フィン21は、互い
にリンク部材22によって連結され同じ方向に回動す
る。前記回動フィン20を構成する二枚の横フィン21
のうち、一のフィン21aの回動軸23aにはピニオン
24が設けられている。このピニオン24は、後で述べ
る操作部材30のラック32と噛み合うように構成され
る。
【0016】前記各回動フィン20の向きは操作部材3
0によって上下に調節される。図4に示されるように、
操作部材30は、前部に操作ノブ31、後部にラック3
2を有してなるもので、バレル部11内に設けられた保
持部材35に、前後摺動可能に取り付けられている。
【0017】操作ノブ31は、先端が前記バレル部11
の前面から突出して設けられ、その中央側面に突部3
3,33が設けられている。この突部33,33は、操
作部材30の出し入れに伴ってバレル部11の溝部34
内を摺動し、操作部材30の前後動幅、すなわち回動フ
ィン20の回動幅を規制するものである。また、ラック
32は、操作部材30の上下両側に設けられていて、前
記二枚組の回動フィン20のピニオン24とそれぞれ噛
み合っている。前記操作部材30の操作ノブ31を引き
出しまたは押し込むことによって、前記ラック32を前
進または後退させ、ラック32に噛み合う横フィン21
aのピニオン24を回転させ、もって横フィン21aを
上下に回動させる。その際、各回動フィン20の他の横
フィン21は、回動する横フィン21aと連結してお
り、リンク部材22によって、その横フィン21aと同
一方向に回動する。
【0018】この発明のフィン回動機構の作動を図5お
よび図6に示す。なお、説明の都合上、上側の回動フィ
ンを20A、そのピニオンを24Aとし、ピニオン24
Aが設けられた横フィンを21aとする。一方、下側の
回動フィンを20B、そのピニオンを24Bとし、ピニ
オン24Bが設けられた横フィンを21bとする。ま
た、ピニオン24A,24Bと噛み合うラックを、それ
ぞれ32A,32Bとする。
【0019】図5に示されるように、操作ノブ31を手
前に引っ張ると、ラック32Aと噛み合うピニオン24
Aの回転にともなって、上側の回動フィン20Aの横フ
ィン21aが上向きに回転する。その際、下側のラック
32Bに噛み合う下側回動フィン20Bのピニオン24
Bは、図の矢印に示されるように、前記ピニオン24A
とは逆方向に回転し、横フィン21bを下向きに回転さ
せる。なお、前記各回動フィン20A,20Bにおい
て、ピニオンが設けられていない他の横フィン21は、
リンク部材22によって横フィン21a,21bにそれ
ぞれ連結されているので、各横フィン21a,21bと
同一方向に回転する。それによって、前記エア吹き出し
口14からの風を、当該エア吹き出し口14上部では上
向きに、下部では下向きに切り替えて、車室内に扇状に
吹き出させ車内の空気を効率よく対流させることができ
る。また、乗員の上半身および下半身に同時に風を送る
ことができる。
【0020】逆に、図6に示されるように、前記操作ノ
ブ31を押し込むと、ピニオン24Aが前記とは逆方向
に回転するため上側回動フィン20Aが下向きに回転
し、風向きが下方向に切り替えられる。また、下側回動
フィン20Bも上側回動フィン20Aとは逆方向に回転
するので、上向きに切り替えられ、エア吹き出し口14
からの風を乗員に集中させることができる。
【0021】なお、この回動フィンは、エア吹き出し口
14に対して、縦方向に設けてもよい。その場合には、
風は左右に振り分けることができるので、一台のエアア
ウトレットで運転席および助手席の乗員の双方に対応す
ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
エアアウトレットのフィン回動機構によれば、一のエア
アウトレット内のフィンを互いに反対方向に回動させる
ことができるので、エアアウトレットからの風を扇状に
車内に吹き出させたり、一部に集中させることもでき
る。それによって、車室内の空気を効率よく対流させて
効果的に温度調節を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のフィン回動機構が設けられたエアア
ウトレットの一例を示す斜視図である。
【図2】その縦フィン部材の操作レバーの部分で切断し
た状態を示す縦断面図である。
【図3】操作部材と回動フィンの要部を示す断面図であ
る。
【図4】その縦断面図である。
【図5】風が扇状に吹き出すように回動フィンを操作し
た状態を示す断面図である。
【図6】風が一部に集中するように回動フィンを操作し
た状態を示す断面図である。
【図7】一般的なエアアウトレットの構造を示す全体斜
視図である。
【図8】その操作レバー部分における縦断面図である。
【図9】その横断面図である。
【符号の説明】
10 エアアウトレット 11 バレル部 14 エア吹き出し口 15 縦フィン部材 20 回動フィン 21 横フィン 22 リンク部材 23 回動軸 24 ピニオン 30 操作部材 31 操作ノブ 32 ラック
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/34 F24F 13/14 F24F 13/15

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動軸にピニオンを設けた一つのフィン
    を一側に有する複数のフィンを、前記ピニオンの回転に
    より同一方向に回動させるリンク部材で連結して回動フ
    ィンを形成し、該回動フィンを前部が操作ノブ、後部両
    側がラックになった操作部材の両側に前記ピニオンがラ
    ックと噛み合うように設けて、前記操作部材の前後動に
    よりラック両側のフィンを互いに反対向きに回動させる
    ことを特徴とするエアアウトレットのフィン回動機構。
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