JP3207622U - シャツ - Google Patents

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Abstract

【課題】熱中症を予防したいユーザ、及び、清涼感を得たいユーザの需要に答えることができるシャツを提供する。【解決手段】シャツは、ユーザの右側の脇下部に該当する部分に、冷却部材を収納可能な右側袋部と、ユーザの左側の脇下部に該当する部分に、冷却部材を収納可能な左側袋部と、を有し、右側袋部には、冷却部材を装着取り外しの際に使用される右側ファスナが形成され、左側袋部には、冷却部材を装着取り外しの際に使用される左側ファスナが形成されている。【選択図】図3

Description

本考案は、熱中症防止及び冷感作用のあるシャツに関する。
特許文献1には、冷却部材をユーザの脇に保持する技術が開示されている。
特開2014−109076号公報
炎天下の作業時又は温度湿度が高い環境下にいる場合等に、熱中症防止の必要性がある。
又は、熱中症のおそれがなくても、冷感作用による清涼感をユーザが求める場合がある。
本発明の課題の一例は、熱中症を予防したいユーザ、及び、清涼感を得たいユーザの需要に答えることである。
本考案のシャツは、ユーザの右側の脇下部に該当する部分に、冷却部材を収納可能な右側袋部と、ユーザの左側の脇下部に該当する部分に、冷却部材を収納可能な左側袋部と、を有し、前記右側袋部には、冷却部材を装着取り外しの際に使用される右側ファスナが形成され、前記左側袋部には、冷却部材を装着取り外しの際に使用される左側ファスナが形成されている。
好適には、前記右側袋部及び前記右側袋部は、ユーザの上下方向が、ユーザの左右方向よりも長く形成される。
好適には、前記右側ファスナ及び前記左側ファスナは、上下方向に動かすことによって開閉可能に形成され、前記右側ファスナ及び前記左側ファスナは、ユーザの脇下よりも胸側に形成している。
好適には、前記シャツは、胸の真ん中に中央ファスナが形成されている。
好適には、ユーザの肘よりも胴体側に袖部の終端が形成されている。
好適には、メッシュ生地により形成される。
本考案によれば、熱中症を予防したいユーザ、及び、清涼感を得たいユーザの需要に答えることが可能である。
本発明の実施形態のシャツの正面側からの説明図である。 本発明の実施形態のシャツの裏面側からの説明図である。 本発明の実施形態のシャツに冷却部材が収納された説明図である。
以下、本考案の実施形態を、図1及び図2を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態のシャツの正面側からの説明図である。
図2は、本発明の実施形態のシャツの裏面側からの説明図である。
図1及び図2のように、シャツ1には、右側袋部2Rと左側袋部2Lが形成されている。
また、シャツ1は、右側袋部2Rと左側袋部2Lが形成されていることから、ファッションという観点では問題があるため、その外側に、作業着・上着・Yシャツを更に着込むことが多い。そのため、シャツ1は、アンダーウェアであると好適である。
また、シャツ1は炎天下などのユーザが汗を流す環境において使用されることを想定しているので、メッシュ生地などが好ましい。
メッシュ生地は、それ自体が風を通しやすく放熱作用が強い。
また、メッシュ生地は、汗で濡れてもシャツ1とユーザの肌との密着が少なく、汗で濡れた状態でも、布生地のものよりも容易に服を脱ぐことが可能となるために好適である。
同様に、シャツ1は炎天下などのユーザが汗を流す環境において使用されることを想定しているので、袖部分は長袖ではなく半袖又は袖なしが好適である。
半袖とは、具体的に例えば、ユーザの肘よりも胴体側に袖部の終端が形成されているということである。
シャツ1の前側の中央には、上下に伸びる中央ファスナ3が形成されている。
中央ファスナ3は、その金具部を上方向に移動させると左右の生地を接続させ、その金具部を下方向に移動させると左右の生地を離間させる。
この、中央ファスナ3の存在によって、汗に濡れた状態であっても、ユーザは比較的容易にシャツ1を脱ぐことが可能となる。
通常、半袖のアンダーウェアの場合、このような中央ファスナ3が無いT型のシャツの形状であるのが一般的であるが、本考案においては、炎天下などの作業時にきわめて多くの汗によって濡れることがあり得るので、T型のシャツの形状でありながら、中央ファスナ3を設けている。
さらに、本考案のシャツ1はメッシュ生地で形成しているため、多少の汗に濡れていても脱ぐことが可能であるが、より脱ぎやすさを求めて、メッシュ生地に加えて中央ファスナ3を設ける構成としている。
右側袋部2Rは、ユーザの右脇位置に形成している。なお、左側袋部2Lの構造は同一であるので説明を省略する。
このように、右側袋部2Rをユーザの右脇位置に形成する理由を説明する。
熱中症対策の場合には、ユーザの大きな血管を冷却しないとその効果は極めて低いことが分かっている。例えば、筋肉部分を冷やすことによって清涼感を得ることはできるが、熱中症対策には、効果が低いことが分かっている。
そのため、ユーザの大きな血管を冷やす必要があるが、大きな血管で比較的体の表面側に位置する血管は、首の周り、太ももの内側、脇の下である。
そのうち、太ももは歩行性能を低下させ、かつ、ズボン側であり適切ではない。
次に、首周りを冷やすことはシャツ1においても可能である。しかしながら、首周りに冷却部材5が存在すると、とても目立ってしまうという欠点がある。さらに、首周りに冷却部材5が存在すると、作業性を低下させてしまうおそれがある。
それに対して、脇下は、もともと人間の腕は、力を入れずに下に垂らした状態でも、胴側の脇とある程度離間した状態を保っている。
そのため、冷却部材5が脇の下に存在しても上着等を来ている場合には、その存在が認識されづらく、ファッション性などに影響が出ることも少ない。
さらに、腕が胴側の脇とある程度離間した状態が普通なので、作業に邪魔になるということも少ない。
そのため、脇の下を冷却して、熱中症を予防することが他の事項との関係からも適切である。
そこで、本考案は、ユーザの右脇の下部分に右側袋部2Rを形成し、ユーザの左脇の下部分に左側袋部2Lを形成している。
右側袋部2Rは、図1のように、シャツ1に生地を、上側が開いたU字側に縫い込むことによって、上側が開いた袋形状を形成している。
この右側袋部2Rは、左右の長さよりも上下方向に長い形状をしている。なぜなら、前述のように、脇の下は空いているスペースであるためこの中に右側袋部2Rを収納するためである。また、血管の流れの方向がユーザの上下方向であるため、その血管と長い距離の間、右側袋部2Rに収納される冷却部材5が接触するためである。
加えて、仮に、右側袋部2R及びそれに合わせた形状の冷却部材5が、上下の長さよりも左右方向に長い形状をしていた場合には、ユーザの胴体は丸みを帯びた形状であることから、真っすぐに硬直化した冷却部材との干渉があるため、本発明が提示する形状が好適であるといえる。
図3は、本発明の実施形態のシャツに冷却部材が収納された説明図である。
図3のように、上下方向に長い右側袋部2Rに、上下方向に長い冷却部材5が挿入(保持・収納)される。なお、冷却部材5は例えば、冷却部材があげられるが、これに限らず、冷感作用が生ずるものであればどのようなものであってもよい。例えば、揮発性の物であってもかまわないし、化学反応によって冷却される(吸熱反応)ようなものであっても良い。さらには、電気によって冷却されるものであってもよい。電気で冷却方法としては小型のエアーコンディショナであってもよいし、ペルチェ素子を利用することも考えられる。さらに、小型の扇風機などでも良い。
また、図3のように、冷却部材5は、わずかに右側袋部2Rの上端よりも脇側(上側)に突出しているとより好適である。
これによって、脇の中心が直接冷却部材5に接触させることができ、より急速に冷却することができる。逆に、それほど素早く冷却を欲しない場合には、冷却部材5の上下方向の長さを短めに作ることも可能である。
加えて、挿入(保持・収納)した冷却部材5は、当然時間の経過により徐々に溶解し、その形状を保持できなくなるが、このとき、右側袋部2Rが、前述の箇所に位置することで、ユーザが例えば何らかの作業中に前傾姿勢になった際などに右側袋部から該冷却部材が滑り落ちるといったケースを防ぐことに資している。
この右側袋部2Rには、右側ファスナ21Rが形成されている。
右側ファスナ21Rは、上下方向に形成されている。つまり、右側ファスナ21Rは、上下方向に動かすことによって開閉可能に形成されている。
より詳しくは、右側ファスナ21Rのスライダーを上側に移動させることによって、右側ファスナ21Rの左右の生地を固定し、右側ファスナ21Rのスライダーを下側に移動させることによって、右側ファスナ21Rの左右の生地を離間可能な状態としている。
これによって、左右よりも上下方向に長い冷却部材5を迅速に出し入れすることが可能となっている。
これの右側ファスナ21Rが無いと、冷却部材5を取り外しする場合、さらに、取り外した後に別の新しい冷却部材5を再度取り付ける場合に、極めて、ユーザに困難を強いることになる。
具体的には、右側袋部2Rは上下に長い構造をしている。さらに、それに収容される冷却部材5も同様に上下に長い構造をしている。そのため、右側ファスナ21Rがない状態では、右側袋部2Rに冷却部材5を入れる場合、徐々に押し込むしかなく、極めて時間がかかり、かつ、冷却部材5が一方に寄れてしまうなどの問題が生じやすい。
それに加えて、右側袋部2Rの開口方向にはユーザの脇(腕)が存在するため、極めて作業が困難である。
そのため、本考案では、右側ファスナ21Rを設けて、ユーザが極めて簡単に冷却部材5を取り外しする場合、さらに、取り外した後に別の新しい冷却部材5を再度取り付けることを可能としている。
それに加え、右側ファスナ21Rは、ユーザの脇下よりも胸側に形成している。
これは、ユーザが上着を着ている状態で、ユーザが右腕を下げている状態でも、右側ファスナ21Rの操作がユーザによって可能にしている。
つまり、ユーザが上着を着ている場合、ユーザの脇下部分は、上着とシャツが密着している状態であることが通常であり、この部分に手をいれて作業するのが困難だからである。
さらに、ユーザが右手を上げなければ交換ができないのであれば、交換作業が億劫で交換をしないユーザが出る可能性がある。
これらを防止し、迅速に冷却部材5の交換等を可能とするために、右側ファスナ21Rは、ユーザの脇下よりも胸側に形成することが好適である。
本発明は、シャツ1のみであっても、それに適した冷却部材5を別に調達できれば実現可能である。
しかし、より好適には、前述のような形状の冷却部材5とセット販売が適切である。
もちろん、冷却部材5は、想定されるユーザのニーズによって、形状や材料、冷却方法を選択することが可能である。
また、冷却部材5の大きさは、脇下に入る大きさに基本的に制限することが適切であるため、極めて大きいものは適切性が低い。そのため、冷却作用を発揮する時間が短い可能性がある。
そのため、4個以上(偶数が適切である)のセット販売がより適切である。
さらに、使用してない冷却部材5を保管するための、クーラーボックスもセット販売することが適切である。
さらに、熱中症を防止するためには、水分補給も重要であるため、クーラーボックスは、全ての数の冷却部材5を収納するだけではなく、ペットボトル等の水を保管するものも一緒に収納できる収納空間を持つことがより適切である。
なお、本発明は、冷却のみを記載してきたが、冷却部材5の代わりにカイロ等を収納して暖房として利用することも、発展的な考案として可能であることも言うまでもない。
以上の、形状、材質、その他は考案の趣旨を逸脱しない範囲で、いかようにも変更可能である。例えば、材質は、メッシュに限定されない。
1 :シャツ
2L :左側袋部
2R :右側袋部
3 :中央ファスナ
5 :冷却部材
21R :右側ファスナ

Claims (6)

  1. ユーザの右側の脇下部に該当する部分に、冷却部材を収納可能な右側袋部と、
    ユーザの左側の脇下部に該当する部分に、冷却部材を収納可能な左側袋部と、を有し、
    前記右側袋部には、冷却部材を装着取り外しの際に使用される右側ファスナが形成され、
    前記左側袋部には、冷却部材を装着取り外しの際に使用される左側ファスナが形成されている
    シャツ。
  2. 前記右側袋部及び前記右側袋部は、ユーザの上下方向が、ユーザの左右方向よりも長く形成される
    請求項1に記載のシャツ。
  3. 前記右側ファスナ及び前記左側ファスナは、上下方向に動かすことによって開閉可能に形成され、
    前記右側ファスナ及び前記左側ファスナは、ユーザの脇下よりも胸側に形成している
    請求項1又は2に記載のシャツ。
  4. 前記シャツは、胸の真ん中に中央ファスナが形成されている
    請求項1〜3いずれか1項に記載のシャツ。
  5. ユーザの肘よりも胴体側に袖部の終端が形成されている
    請求項1〜4いずれか1項に記載のシャツ。
  6. メッシュ生地により形成される
    請求項1〜5いずれか1項に記載のシャツ。

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