JP3219973U - 衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い冷却効果が得られるとともに、着用感に優れ、使いやすい衣服を提供する。
【解決手段】インナーシャツの被服本体1は、伸縮性のある生地からなり、着用者の身体に圧をかける。衣服本体1の内側であって、左右の脇下部位、及び、背中側の首下部位に、保冷剤収納用のポケット9が配置される。ポケット9は、伸縮性のある生地からなり、その上部9aの開口から保冷剤を出し入れすることができる。このようにしたインナーシャツは、着用者の身体に密着するので、ポケット9に収納した保冷剤も着用者の身体に密着して、高い冷却効果が得られる。また、ポケット9は伸縮性を有するので、保冷剤の出し入れがしやすく、また、ポケット9に保冷剤を収納したとき、ポケット9の生地が伸長して、保冷剤に圧をかけた状態になり、保冷剤がずれ動きにくくなる。
【選択図】図1
【解決手段】インナーシャツの被服本体1は、伸縮性のある生地からなり、着用者の身体に圧をかける。衣服本体1の内側であって、左右の脇下部位、及び、背中側の首下部位に、保冷剤収納用のポケット9が配置される。ポケット9は、伸縮性のある生地からなり、その上部9aの開口から保冷剤を出し入れすることができる。このようにしたインナーシャツは、着用者の身体に密着するので、ポケット9に収納した保冷剤も着用者の身体に密着して、高い冷却効果が得られる。また、ポケット9は伸縮性を有するので、保冷剤の出し入れがしやすく、また、ポケット9に保冷剤を収納したとき、ポケット9の生地が伸長して、保冷剤に圧をかけた状態になり、保冷剤がずれ動きにくくなる。
【選択図】図1
Description
本考案は、保冷剤収納用のポケットを備えた衣服に関する。
夏場の屋外での作業時等における熱中症対策として、保冷剤収納用のポケットを備えた衣服が実用化されている。例えば特許文献1には、後ろ身頃に冷却体を収容するポケットを設けた被服が開示されている。
しかしながら、保冷剤収納用のポケットを備えた衣服において、衣服と着用者の身体との間に空間ができると、ポケットに収納した保冷剤が身体から離れた状態となり、高い冷却効果が得られない。
また、ポケットに保冷剤を収納した状態で、ポケット内で保冷剤がずれ動くようでは、着用感が悪くなる。一方で、例えばポケットのサイズを保冷剤のサイズに合わせて保冷剤をずれ動きにくくすると、保冷剤の出し入れがしにくく、使いにくいものになる。
本考案は上記のような点に鑑みてなされたものであり、高い冷却効果が得られるとともに、着用感に優れ、使いやすい衣服を提供することを目的とする。
本考案の衣服は、伸縮性のある生地からなり、着用者の身体に圧をかける衣服本体と、伸縮性のある生地からなり、前記衣服本体の所定の部位に設けられた、保冷剤収納用のポケットとを備えたことを特徴とする。
本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記衣服本体はインナーウェアである点にある。
本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記衣服本体は上着であり、脇下部位、背中側の首下部位に前記ポケットが配置される点にある。
本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記衣服本体はズボンであり、内股部位に前記ポケットが配置される点にある。
本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記ポケットは、前記衣服本体の内側に設けられる点にある。
本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記ポケットに保冷剤を収納したとき、前記保冷剤に圧をかけた状態になる点にある。
本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記衣服本体はインナーウェアである点にある。
本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記衣服本体は上着であり、脇下部位、背中側の首下部位に前記ポケットが配置される点にある。
本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記衣服本体はズボンであり、内股部位に前記ポケットが配置される点にある。
本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記ポケットは、前記衣服本体の内側に設けられる点にある。
本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記ポケットに保冷剤を収納したとき、前記保冷剤に圧をかけた状態になる点にある。
本考案によれば、高い冷却効果が得られるとともに、着用感に優れ、使いやすい衣服を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本考案の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1乃至図3に、第1の実施形態に係る衣服であるノースリーブタイプのインナーシャツを示す。
本実施形態に係るインナーシャツは、例えば屋外で作業を行う作業者が着用するのに適したものであり、衣服本体1は、前身頃2と、左右の脇身頃3と、左右の肩部4と、後身頃5と、スタンドカラー6とを、ウーリースピンテープ7を用いて縫い合わせて構成される。
インナーシャツの被服本体1は、伸縮性のある生地からなり、着用者の身体に圧をかける。このような衣服は、コンプレッションウェアや着圧ウェアとも呼ばれる。生地の素材は限定されるものではないが、例えばポリエステルやナイロン及びポリウレタンを含む素材とすればよい。
(第1の実施形態)
図1乃至図3に、第1の実施形態に係る衣服であるノースリーブタイプのインナーシャツを示す。
本実施形態に係るインナーシャツは、例えば屋外で作業を行う作業者が着用するのに適したものであり、衣服本体1は、前身頃2と、左右の脇身頃3と、左右の肩部4と、後身頃5と、スタンドカラー6とを、ウーリースピンテープ7を用いて縫い合わせて構成される。
インナーシャツの被服本体1は、伸縮性のある生地からなり、着用者の身体に圧をかける。このような衣服は、コンプレッションウェアや着圧ウェアとも呼ばれる。生地の素材は限定されるものではないが、例えばポリエステルやナイロン及びポリウレタンを含む素材とすればよい。
図1、図2に示すように、衣服本体1の内側であって、アームホール8の下、すなわち左右の脇下部位に、保冷剤収納用のポケット9が配置される。ポケット9は、伸縮性のある生地からなり、例えば衣服本体1と同素材が用いられる。ポケット9は、左右及び下部が衣服本体1に縫い合わされ、上部9aが開口している。なお、ポケット9の左右は、脇身頃3を前身頃2及び後身頃5に縫い合わせるウーリースピンテープ7を利用して衣服本体1に縫い合わせるようにすればよい。
図4に示すように、ポケット9の上部9aの開口から保冷剤11を出し入れすることができる。ポケット9の深さは、保冷剤11の挿脱方向の長さLよりも深くして、保冷剤11の全体を収納して覆うようにする。また、ポケット9の幅は、保冷剤11の幅Wと同程度とすればよい。なお、本考案でいう保冷剤とは、アイスパック等とも呼ばれる袋詰め等されたものをいい、公知のものを使用すればよい。
図4に示すように、ポケット9の上部9aの開口から保冷剤11を出し入れすることができる。ポケット9の深さは、保冷剤11の挿脱方向の長さLよりも深くして、保冷剤11の全体を収納して覆うようにする。また、ポケット9の幅は、保冷剤11の幅Wと同程度とすればよい。なお、本考案でいう保冷剤とは、アイスパック等とも呼ばれる袋詰め等されたものをいい、公知のものを使用すればよい。
また、図3に示すように、衣服本体1の内側であって、背中側の首下部位に、保冷剤収納用のポケット10が配置される。ポケット10は、伸縮性のある生地からなり、例えば衣服本体1と同素材が用いられる。ポケット10は、左右及び下部が衣服本体1に縫い合わされ、上部10aが開口している。なお、本実施形態では、後身頃5が真ん中及び左右の3枚の布を縫い合わせた構成となっており、ポケット10の左右は、後身頃5を縫い合わせるウーリースピンテープ7を利用して衣服本体1に縫い合わせるようにすればよい。
図5に示すように、ポケット10の上部10aの開口から保冷剤11を出し入れすることができる。ポケット10の深さは、保冷剤11の挿脱方向の長さLよりも深くして、保冷剤11の全体を収納して覆うようにする。また、ポケット10の幅は、保冷剤11の幅Wと同程度とすればよい。
図5に示すように、ポケット10の上部10aの開口から保冷剤11を出し入れすることができる。ポケット10の深さは、保冷剤11の挿脱方向の長さLよりも深くして、保冷剤11の全体を収納して覆うようにする。また、ポケット10の幅は、保冷剤11の幅Wと同程度とすればよい。
このようにしたインナーシャツは、着用者の身体に密着するので、ポケット9、10に収納した保冷剤11も着用者の身体に密着して、高い冷却効果が得られる。特に脇下や首まわりは、太い血管が通り、また、リンパの集まる部分であり、そこを冷やすことにより、効果的に冷却することができる。
また、ポケット9、10は伸縮性を有するので、ポケット9、10の幅が保冷剤11の幅Wと同程度であっても、保冷剤11の出し入れがしやすく、使いやすいものになる。
そして、ポケット9、10に保冷剤11を収納したとき、保冷剤11の厚み分だけポケット9、10の生地が伸長して、保冷剤11に圧をかけた状態になる。これにより、保冷剤11がずれ動きにくくなり、着用感を高めるとともに、保冷剤11の脱落を防ぐことができる。
そして、ポケット9、10に保冷剤11を収納したとき、保冷剤11の厚み分だけポケット9、10の生地が伸長して、保冷剤11に圧をかけた状態になる。これにより、保冷剤11がずれ動きにくくなり、着用感を高めるとともに、保冷剤11の脱落を防ぐことができる。
以上のように、高い冷却効果が得られるとともに、着用感に優れ、使いやすい衣服を提供することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では上着を説明したが、本考案はズボンにも適用することができる。以下では、第1の実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図6に、第2の実施形態に係る衣服であるインナーボトムを示す。
第1の実施形態のインナーウェアと同様、インナーボトムの被服本体12は、伸縮性のある生地からなり、着用者の身体に圧をかける。
第1の実施形態では上着を説明したが、本考案はズボンにも適用することができる。以下では、第1の実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図6に、第2の実施形態に係る衣服であるインナーボトムを示す。
第1の実施形態のインナーウェアと同様、インナーボトムの被服本体12は、伸縮性のある生地からなり、着用者の身体に圧をかける。
衣服本体12の内側であって、左右の内股部位、太ももの付け根あたりに、保冷剤収納用のポケット13が配置される。内股は、太い血管が通り、また、リンパの集まる部分であり、そこを冷やすことにより、効果的に冷却することができる。ポケット13は、伸縮性のある生地からなり、例えば衣服本体12と同素材が用いられる。ポケット13は、左右及び下部が衣服本体12に縫い合わされ、上部13aが開口しており、その開口から保冷剤11を出し入れすることができる。ポケット13の深さや幅は、第1の実施形態で説明したポケット9、10の深さや幅と同様である。
以上、本考案を実施形態と共に説明したが、上記実施形態は本考案を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本考案の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本考案はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。また、実施形態を適宜組み合わせてもよい。
上記実施形態で説明したインナーシャツやインナーボトムは一例に過ぎず、そのデザイン等は限定されるものではない。例えば第1の実施形態ではノースリーブタイプを説明したが、半袖タイプや長袖タイプでもよい。
また、上記実施形態では、作業服を想定しているが、その用途は限定されるものではない。例えば病院や家庭等において、解熱の必要のある患者に着用させるような衣服であってもよい。
上記実施形態で説明したインナーシャツやインナーボトムは一例に過ぎず、そのデザイン等は限定されるものではない。例えば第1の実施形態ではノースリーブタイプを説明したが、半袖タイプや長袖タイプでもよい。
また、上記実施形態では、作業服を想定しているが、その用途は限定されるものではない。例えば病院や家庭等において、解熱の必要のある患者に着用させるような衣服であってもよい。
1、12:衣服本体、9、10、13:ポケット、11:保冷剤
Claims (7)
- 伸縮性のある生地からなり、着用者の身体に圧をかける衣服本体と、
伸縮性のある生地からなり、前記衣服本体の所定の部位に設けられた、保冷剤収納用のポケットとを備えたことを特徴とする衣服。 - 前記衣服本体はインナーウェアであることを特徴とする請求項1に記載の衣服。
- 前記衣服本体は上着であり、脇下部位に前記ポケットが配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣服。
- 前記衣服本体は上着であり、背中側の首下部位に前記ポケットが配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の衣服。
- 前記衣服本体はズボンであり、内股部位に前記ポケットが配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣服。
- 前記ポケットは、前記衣服本体の内側に設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の衣服。
- 前記ポケットに保冷剤を収納したとき、前記保冷剤に圧をかけた状態になることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の衣服。
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