JP3175091U - 衣服 - Google Patents

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秀雄 吉井
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ハイドサイン株式会社
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Abstract

【課題】腋毛の落下を防止するとともに、腋下が見えたり、蒸れたりするのを防ぐ衣服を提供する。
【解決手段】調理着1の袖2の内側には、体毛落下防止布3が設けられている。体毛落下防止布3は、円弧状の外側縁部と、円弧状の内側縁部3aとを有し、これら外側縁部と内側縁部3aとが両端でつながる略半月形状を呈して、外側縁部の端部を縫い代として肩口側に倒して、袖2の内周面のうち下面に縫い付けられている。この調理着1を着用して袖2に腕を通すと、体毛落下防止布3の内側縁部3aが上腕の下方に当接し、袖2内において上腕の下方の空間が閉塞される。したがって、着用者の腋毛を抜け落ちてもそれが通過するのを妨ぎ、袖口2aから外部に落下するのを防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、腋毛の落下を防止するようにした調理着等の衣服に関する。
厨房着等の調理着においては、体毛の落下を防止することが求められる。特に半袖や五分袖等の調理着では、着用者の腋毛が袖口から外部に落下するおそれがある。
また、半袖や五分袖等の調理着では、袖口から腋下が見えることがあり、不快感を与えかねない。
特開2002−249917号公報
腋毛の落下防止や腋下見え防止の対策の一つとして、例えば袖そのものを細くして上腕に密着させたり、袖口を絞ったりすることが考えられるが、上腕に圧迫感を与えたり、腕を動かしにくいと感じたりするおそれがある。また、袖そのものを細くしたり、袖口を絞ったりすると、蒸れやすくなってしまう。さらにいえば、特に男性の調理人が袖口の絞られた調理着を着ることに対して違和感を覚える人も多い。
例えば特許文献1には、袖口の内側に、接着剤のある帯状の布を接着剤が内側に露出するように取り付けることが開示されている。これにより、接着剤が腋毛、腕毛を捕集して、着衣外部への放出を防止する。
しかしながら、特許文献1にあるように接着剤を用いる場合、接着剤が腕に付着して不快感を与えたり、長年の使用により接着剤の接着力(捕集力)が弱まったりする。
本考案は上記のような点に鑑みてなされたものであり、腋毛の落下を防止するとともに、腋下が見えたり、蒸れたりするのを防ぐ衣服を提供することを目的とする。
本考案の衣服は、袖の内周面に立設され、着用者の上腕に当接するようにして、腋毛の落下を防止する体毛落下防止布を備えたことを特徴とする。
また、本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記体毛落下防止布は、前記袖の内周面のうち下面に固定される円弧状の外側縁部と、円弧状の前記内側縁部とを有し、前記外側縁部と前記内側縁部とが両端でつながる略半月形状を呈する点にある。
また、本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記体毛落下防止布が袖口側に膨らむように袋状となっている点にある。
また、本考案の衣服の他の特徴とするところは、前記内側縁部に沿ってテープ状の布を縫い付けるパイピングが施されている点にある。
本考案によれば、腋毛の落下を防止するとともに、腋下が見えたり、蒸れたりするのを防ぐ衣服を提供することができる。
実施形態に係る調理着を示す図である。 実施形態に係る体毛落下防止布を示す図である。 実施形態に係る体毛落下防止布の固定の仕方を説明するための図である。 袖に腕を通した状態を示す図である。 他の実施形態に係る体毛落下防止布を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本考案の好適な実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る調理着1を示す。図1(a)は本実施形態に係る調理着1の正面図、(b)は上面図、(c)は右側面図、(d)は左側面図である。本実施形態では、本考案を半袖の調理着1に適用した例を説明する。なお、図1では調理着1の外形形状だけを示し、前身頃の合わせ、ポケットや柄等の図示は省略している。
調理着1の袖2の内側には、体毛落下防止布3が設けられている。体毛落下防止布3は、袖2の内周面に立設され、着用者の上腕(上膊)4に当接するようにして、主に腋毛の落下を防止するものである(図4を参照)。
図2に示すように、体毛落下防止布3は、円弧状の外側縁部3bと、円弧状の内側縁部3aとを有し、これら外側縁部3bと内側縁部3aとが両端でつながる略半月形状を呈する。この体毛落下防止布3は、例えば調理着自体と同生地を用いてもよいし、別生地を用いてもよい。また、布帛を用いても、トリコットや丸編み等の編物を用いてもよい。
図3に示すように、体毛落下防止布3は、外側縁部3bの端部を縫い代として肩口側に倒して、袖2の内周面のうち下面に縫い付けられている。このように略半月形状の体毛落下防止布3の外側縁部3bの全てを袖2の内周面に固定することにより、体毛落下防止布3が立った状態を保つことができる。なお、縫い付けに限らず、熱圧着等により外側縁部3bが固定されるようにしてもよい。
また、着用者の上腕4に当接する内側縁部3aには、テープ状の布5を縫い付けるパイピングが施されている。これにより、内側縁部3aのほつれを防止することができる。特にテープ状の布5としてニットテープを用いると、上腕4への接触がソフトなものになるとともに、体毛落下防止布3にテンションがかかって張った状態とすることができる。
また、図4に示すように、体毛落下防止布3が袖口2a側にやや膨らむようにして浅い袋状としてもよく、これにより腋毛を確実に捕集することができる。
以上のようにした調理着1を着用して袖2に腕を通すと、図4に示すように、体毛落下防止布3の内側縁部3aが上腕4の下方に当接し、袖2内において上腕4の下方の空間が閉塞される。したがって、着用者の腋毛を抜け落ちてもそれが通過するのを妨ぎ、袖口2aから外部に落下するのを防ぐことができる。しかも、袖2そのものを細くして上腕4に密着させたり、袖口2aを絞ったりしないので、腕に圧迫感を与えたり、腕を動かしにくいと感じたりするおそれもない。
また、図1(c)、(d)に示すように、袖口2aからは体毛落下防止布3に隠れて腋下が見えず、不快感を与えることもない。
また、袖口2aを絞ることなく開口させたままとすることができるので、蒸れを防ぐことができる。蒸れを防ぐという点からいえば、体毛落下防止布3に通気性に優れたメッシュ素材等を用いてもよい。
なお、本実施形態では、略半月形状を呈する体毛落下防止布3を説明したが、その形状や大きさ等は一例であり、限定されるものではない。例えば図5に示すように円環状の布として、その円状の外側縁部3bを袖2の内周面に固定し、円状の内側縁部3aに腕を通すような形状であってもよい。ただし、上腕への圧迫をなくしたり、腕を動かしやすくしたり、蒸れを防いだりするという点からいえば、上記実施形態のように体毛落下防止布3を略半月形状とし、上腕4の上方の空間は開放させたままとするのが好適である。
以上、本考案を実施形態と共に説明したが、本考案はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本考案の範囲内で変更等が可能である。例えば上記実施形態では調理着を説明したが、本発明を適用できる衣服は限られるものではない。
1:調理着、2:袖、2a:袖口、3:体毛落下防止布、3a:内側縁部、3b:外側縁部、4:上腕、5:テープ状の布

Claims (4)

  1. 袖の内周面に立設され、着用者の上腕に当接するようにして、腋毛の落下を防止する体毛落下防止布を備えたことを特徴とする衣服。
  2. 前記体毛落下防止布は、前記袖の内周面のうち下面に固定される円弧状の外側縁部と、円弧状の前記内側縁部とを有し、前記外側縁部と前記内側縁部とが両端でつながる略半月形状を呈することを特徴とする請求項1に記載の衣服。
  3. 前記体毛落下防止布が袖口側に膨らむように袋状となっていることを特徴とする請求項2に記載の衣服。
  4. 前記内側縁部に沿ってテープ状の布を縫い付けるパイピングが施されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の衣服。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104732721A (zh) * 2015-04-10 2015-06-24 厦门理工学院 一种安全感应装置以及应用该装置的学生工训服
JP2017020144A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 株式会社ワコウ 作業用衣服の袖構造

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