JP6887159B2 - 作業用衣服 - Google Patents

作業用衣服 Download PDF

Info

Publication number
JP6887159B2
JP6887159B2 JP2017239991A JP2017239991A JP6887159B2 JP 6887159 B2 JP6887159 B2 JP 6887159B2 JP 2017239991 A JP2017239991 A JP 2017239991A JP 2017239991 A JP2017239991 A JP 2017239991A JP 6887159 B2 JP6887159 B2 JP 6887159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
strap
pocket
holding member
sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017239991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019105016A (ja
JP2019105016A5 (ja
Inventor
結花 貞森
結花 貞森
邦章 岩崎
邦章 岩崎
Original Assignee
株式会社タップ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社タップ filed Critical 株式会社タップ
Priority to JP2017239991A priority Critical patent/JP6887159B2/ja
Publication of JP2019105016A publication Critical patent/JP2019105016A/ja
Publication of JP2019105016A5 publication Critical patent/JP2019105016A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6887159B2 publication Critical patent/JP6887159B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)
  • Details Of Garments (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Description

本開示は、作業用衣服に関する。
作業用衣服、例えば、看護業従事者用衣服は、種々の観点から、改良が行われている。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、丈方向に沿って配置されたループを備える作業用上衣が開示されている。特許文献1及び特許文献2によると、使用者は、ループ内に指を挿入し、係止片をあけて係止片とループの間にカード等をぶら下げた首掛け紐をセットし、次に係止片を閉めることにより、適宜、前ポケット、上ポケット及び後ポケットにカードを収納することができるとされている。
意匠登録第1574224号公報 意匠登録第1574443号公報
特許文献1及び特許文献2に記載される作業用上衣では、ループが丈方向に沿って配置されているため、軽く、細いストラップ(例えば、ネックストライプ)を有するもの、例えば、カード等を保持する場合には問題が生じにくいが、重く、太いストラップ(例えば、ショルダーストラップ)を有するもの、例えば、消毒液の入ったボトル等を保持しにくいことが分かった。
従って、本開示は、ストラップの太さとは無関係に、ストラップを有する作業用物品のストラップを保持させやすいストラップ保持部材を備える作業用衣服を提供することを目的とする。
本開示者らは、丈方向を有し、袖ぐり部を有する本体部と、上記袖ぐり部に連結されている袖部とを備える作業用衣服であって、上記作業用衣服が、上記本体部に、上記袖ぐり部の下方に配置された袖下部を備え、上記作業用衣服が、ストラップを有する作業用物品の上記ストラップを保持するためのストラップ保持部材を、少なくともその一部が上記袖下部に存在するように備え、上記ストラップ保持部材が、上記丈方向と交差する方向に開閉可能であることを特徴とする作業用衣服を見出した。
本開示の作業用衣服は、ストラップの太さとは無関係に、ストラップを有する作業用物品のストラップを、ストラップ保持部材に保持させやすい。
図1は、着用状態の作業用衣服1の右前方を示す図である。 図2は、着用状態の作業用衣服1の左後方を示す図である。 図3は、ストラップ保持部材61近傍における作業用衣服1の拡大図である。 図4は、作業用物品51を保持した状態における、着用状態の作業用衣服1の右前方を示す図である。 図5は、作業用物品51を保持した状態における、着用状態の作業用衣服1の左後方を示す図である。 図6は、作業用物品51の使い方を示す図である。 図7は、作業用物品51の使い方を示す図である。 図8は、ストラップ保持部材61の追加の使い方を説明するための図である。
[定義]
・「丈方向」及び「水平方向」
本開示において、「丈方向」は、本開示の作業用衣服を着用する着用者が、本開示の作業用衣服を着用した際の、着用者の丈方向を意味し、鉛直方向と同義である。本開示において、「水平方向」は、上記丈方向と直交する方向を意味する。
・「下方」
本開示において、「下方」は、丈方向における下方を意味する。
・「高さ」
本開示において、「高さ」は、上記丈方向の位置を意味する。
・「高い」及び「低い」
本開示において、対象物が、比較対象物よりも「高い」ことは、対象物が、比較対象物よりも、丈方向の位置が上であることを意味する。同様に、対象物が、比較対象物よりも「低い」ことは、対象物が、比較対象物よりも、丈方向の位置が下にあることを意味する。
・「腹(腹側)」及び「背(背側)」、並びに「右(右側)」及び「左(左側)」
本開示において、「腹(腹側)」及び「背(背側)」、並びに「右(右側)」及び「左(左側)」は、着用者を基準とする。
具体的には、本開示は以下の態様に関する。
[態様1]
丈方向を有し、袖ぐり部を有する本体部と、上記袖ぐり部に連結されている袖部とを備える作業用衣服であって、
上記作業用衣服が、上記本体部に、上記袖ぐり部の下方に配置された袖下部を備え、
上記作業用衣服が、ストラップを有する作業用物品の上記ストラップを保持するためのストラップ保持部材を、少なくともその一部が上記袖下部に存在するように備え、
上記ストラップ保持部材が、上記丈方向と交差する方向に開閉可能である、
ことを特徴とする、上記作業用衣服。
上記作業用衣服は、所定の方向に開閉可能なストラップ保持部材を所定の位置に備えるため、細いストラップを有する作業用物品の細いストラップのみならず、太いストラップを有する作業用物品の太いストラップの保持性に優れる。また、上記作業用衣服は、ストラップ保持部材にストラップを保持させたまま、作業用物品を使用しやすい。
[態様2]
上記袖下部が、腹側袖下部と、背側袖下部とに区画され、上記ストラップ保持部材が、少なくともその一部が上記腹側袖下部に存在するように配置されている、態様1に記載の作業用衣服。
上記作業用衣服では、ストラップ保持部材の少なくとも一部が腹側袖下部に配置されているため、ストラップ保持部材にストラップを保持させたまま、着用者が作業用物品を使用しやすい。
[態様3]
上記作業用衣服が、上記袖下部に少なくともその一部が存在するように配置されたポケット部をさらに備え、上記ストラップ保持部材が、上記ポケット部に配置されている、態様1又は2に記載の作業用衣服。
上記作業用衣服では、ストラップ保持部材がポケット部に配置されているため、ストラップ保持部材がポケット部以外の場所に配置されている場合と比較して、ポケット部、ひいてはポケット部に配置されたストラップ保持部材が動きやすいため、着用者が、作業中に、ストラップに引きつられ感を覚えにくい。
[態様4]
上記ポケット部が外面及び内面を備え、上記ストラップ保持部材が、上記ポケット部の上記外面に配置されている、態様3に記載の作業用衣服。
上記作業用衣服では、ストラップ保持部材がポケット部の外面に配置されているため、ストラップ保持部材にストラップを保持させたまま、着用者が作業用物品を使用しやすい。
[態様5]
上記ストラップ保持部材が、上記本体部に固定された基部と、上記作業用物品を保持する保持部とを備え、上記保持部が、上記基部に、開閉可能な連結部と、開閉不可能な連結部とにより固定されており、上記開閉不可能な連結部が、一体である上記基部及び保持部とから構成されるループ部である、態様1〜4のいずれか一項に記載の作業用衣服。
上記作業用衣服では、開閉不可能な連結部が、一体である基部及び保持部とから構成されるループ部であるため、基部と、保持部とが離間しやすく、ストラップ保持部材に、ストラップを保持させやすい。また、ストラップ保持部材の製造性に優れる。
[態様6]
上記開閉可能な連結部が、スナップである、態様5に記載の作業用衣服。
上記作業用衣服では、開閉可能な連結部がスナップであるため、着用者が、ポケット部の外側及び内側から、スナップに手を添え、スナップを開閉することができるため、着用者が痛みを覚えにくい。
[態様7]
上記ポケット部がポケット口を備え、上記ストラップ保持部材が、上記ポケット口から、上記ポケット部の50%の深さまでの範囲に配置されている、態様6に記載の作業用衣服。
上記作業用衣服では、ストラップ保持部材が、所定の位置に配置されているため、着用者が、ポケット部の外側及び内側から、片手でスナップを挟み、片手でスナップを開閉することができる。
[態様8]
上記ストラップ保持部材が、上記ポケット口に配置されている、態様7に記載の作業用衣服。
上記作業用衣服では、ストラップ保持部材がポケット口に配置されているため、ストラップ保持部材が保持している作業用物品を、ポケット口を備えるポケット部に収納しやすい。また、ポケット口、ひいてはポケット口に配置されたストラップ保持部材が動きやすいため、着用者が、作業中に、ストラップに引きつられ感を覚えにくい。
[態様9]
上記開閉可能な連結部が、上記作業用衣服の丈方向軸線に近い近位側連結部であり、上記開閉不可能な連結部が、上記丈方向軸線から遠い遠位側連結部であり、上記近位側連結部が、上記遠位側連結部よりも高い位置に配置されている、態様5〜8のいずれか一項に記載の作業用衣服。
上記作業用衣服では、近位側連結部が、遠位側連結部よりも高い位置に配置されているため、ストラップ保持部材を、ストラップを有しない作業用物品、例えば、テープ、駆血帯等を保持するために使用することができるとともに、近位側連結部を開閉した際に、それらが落下しにくい。
[態様10]
上記作業用衣服が、上記ストラップ保持部材よりも低い位置に配置された、上記作業用物品を収納することができる収納用ポケット部をさらに備える、態様1〜9のいずれか一項に記載の作業用衣服。
上記作業用衣服は、所定の収納用ポケット部をさらに備えるため、着用者の作業中に、収納された作業用物品が、作業対象生物及び/又は作業対象物に触れにくい。例えば、作業用衣服が看護業従事者用衣服である場合には、看護者が患者の看護中に、収納された作業用物品が患者に触れにくい。
[態様11]
上記作業用衣服が、医療業従事者用、看護業従事者用、介護業従事者用、エステ業従事者用、清掃業従事者用、又は飲食業従事者用である、態様1〜10のいずれか一項に記載の作業用衣服。
上記作業用衣服は、特定の作業用であることから、それらの作業対象生物及び/又は作業対象物に、作業用物品が接触しにくい。
本開示の作業用衣服について、以下、詳細に説明する。
図1〜図8は、本開示の実施形態の1つ(以下、「第1実施形態」と称する)に従う作業用衣服1、具体的には、看護業従事者用衣服を説明するための図である。具体的には、図1及び図2は、着用状態の作業用衣服1の、それぞれ、右前方及び左後方を示す図である。図3は、ストラップ保持部材61近傍における作業用衣服1の拡大図である。図4及び図5は、着用状態において、作業用物品51を保持した状態における、作業用衣服1の、それぞれ、右前方及び左後方を示す図である。図6及び図7は、作業用物品51の使い方を示す図である。図8は、ストラップ保持部材61の追加の使い方を説明するための図である。
はじめに、図1〜図3を用いて、第1実施形態に従う作業用衣服1の後性を説明する。
第1実施形態に従う作業用衣服1は、丈方向Lと、丈方向Lと直交する水平方向Hとを有する。また、作業用衣服1は、袖ぐり部5(右袖ぐり部5R及び左袖ぐり部5L)を有する本体部3と、袖ぐり部5に連結されている袖部7(右袖部7R及び左袖部7L)とを備える。
なお、右袖部7Rは、右袖ぐり部5Rに連結されており、そして左袖部7Lは、左袖ぐり部5Lに連結されている。
作業用衣服1において、本体部3は、袖ぐり部5(右袖ぐり部5R及び左袖ぐり部5L)の下方に配置された袖下部13(右袖下部15及び左袖下部17)と、腹部19と、背部21とに区画される。なお、右袖下部15は、右袖ぐり部5Rの下方に配置されており、そして左袖下部17は、左袖ぐり部5Lの下方に配置されている。また、腹部19は、右側腹部19Rと、左側腹部19Lとに区画され、そして背部21は、右側背部21Rと、左側背部21Lとに区画される。
袖下部13は、腹側袖下部と、背側袖下部とに区画される。具体的には、右袖下部15は、腹側に配置される腹側右袖下部15aと、背側に配置される背側右袖下部15bとに区画され、そして左袖下部17は、腹側に配置される腹側左袖下部17aと、背側に配置される背側左袖下部17bとに区画される。
作業用衣服1の本体部3は、丈方向Lにおいて、右側の胸部に配置された、右胸ポケット部31と、右のウエスト部に配置された右ウエストポケット部33と、右の腰部に配置された、右腰ポケット部45とを備える。右胸ポケット部31は、貼り付け型のポケット部であり、右ウエストポケット部33は、切り込み型のポケット部であり、そして右腰ポケット部45は、貼り付け型のポケット部である。
右胸ポケット部31は、水平方向Hにおいて、右側腹部19Rに配置されており、右ウエストポケット部33は、水平方向Hにおいて、右袖下部15から右側腹部19Rにかけて配置されており、そして右腰ポケット部45は、水平方向Hにおいて、右袖下部15から右側腹部19Rにかけて配置されている。
右ウエストポケット部33は、右胸ポケット部31よりも低い位置に配置されており、そして右腰ポケット部45よりも高い位置に配置されている。右腰ポケット部45は、作業用物品51を収納する収納用ポケット部としても機能している。
右ウエストポケット部33は、切り込み型のポケット部であり、ポケット口35と、ポケット底39を有する袋布部37とから構成されている。また、右ウエストポケット部33は、袋布部37の、丈方向Lの最も下方の位置に配置されたポケット底39と、袋布部37から構成され且つ右ウエストポケット部33に収納する物品と接する内面41と、袋布部37の内面41と対向し且つ外部に露出している外面43とを有する。
作業用衣服1の本体部3は、丈方向Lにおいて、左側の胸部に配置された、左胸ポケット部47と、左側の腰部に配置された、左腰ポケット部49(図7に示される)とを備える。左胸ポケット部は、水平方向Hにおいて、左側腹部19Lに配置されており、そして左腰ポケット部49は、水平方向Hにおいて、左袖下部17から左側腹部19Lにかけて配置されている。左胸ポケット部47は、切り込み型のポケット部であり、そして左腰ポケット部49は、貼り付け型のポケット部である。
作業用衣服1は、ショルダーストラップ55を有する作業用物品51のショルダーストラップ55を保持するためのストラップ保持部材61を、水平方向Hにおいて、右袖下部15から右側腹部19Rにかけて備える。また、ストラップ保持部材61は、丈方向Lにおいて、右側のウエスト部、具体的には、右ウエストポケット部33、より具体的には、右ウエストポケット部33のポケット口35の外面43に配置されている。
ストラップ保持部材61は、本体部3に固定されている帯状の基部63と、作業用物品51を保持する帯状の保持部65とを備え、帯状の保持部65が、2つの連結部、すなわち、作業用衣服1の丈方向軸線(図示せず)に近い近位側連結部67と、丈方向軸線(図示せず)から遠い遠位側連結部69により、帯状の基部63に連結されている。
近位側連結部67は、開閉可能なスナップにより構成されており、そして遠位側連結部69は、帯状の基部63及び帯状の保持部65を一体に形成することにより構成されている。ストラップ保持部材61は、ループ状に構成されたループ部を形成している。
ストラップ保持部材61の、近位側連結部67と、遠位側連結部69とは、丈方向の高さが略同一であり、ストラップ保持部材61は、概ね、水平方向Hに開閉することができる。より詳細には、ストラップ保持部材61の近位側連結部67が、遠位側連結部69よりも若干高い位置に配置されており、ストラップ保持部材61を斜め上方に開閉することができる。
次に、図4〜図7を用いて、第1実施形態に従う作業用衣服1の使い方を説明する。
図4及び図5に示されるように、着用者は、物品本体部53及びショルダーストラップ55を有する作業用物品51、具体的には、消毒液ボトルホルダーのショルダーストラップ55を左肩にかけ、左肩にかけたショルダーストラップ55の一方のストラップ部分を腹側に回し、そして他方のストラップ部分を背側に回し、腹側に回したショルダーストラップ55のストラップ部分を、右ウエストポケット部33のポケット口35の外面43に配置されたストラップ保持部材61で保持する。なお、作業用物品51には、ポンプ式の消毒液ボトル101が入れられている。
ストラップ保持部材61は、近位側連結部67を構成するスナップを開け、帯状の基部63と、帯状の保持部65との間にショルダーストラップ55を通し、スナップを閉じることにより、ショルダーストラップ55を保持することができる。ストラップ保持部材61は、右ウエストポケット部33のポケット口35に配置されているため、片手、例えば、親指と人差し指とでスナップを閉じることができるため、スナップを閉じるために、スナップを着用者の体に押しつける必要がなく、着用者が痛みを覚えにくい。
なお、着用者は、作業用物品51を、フリーの状態で保持することができる。すなわち、ショルダーストラップ55を、着用者の左肩で保持するとともに、ショルダーストラップ55をストラップ保持部材61で保持するが、作業用物品51の物品本体部53をフリーにして、作業用物品51を保持することができる。また、着用者は、作業用物品51を固定した状態で保持してもよい。すなわち、ショルダーストラップ55を、着用者の左肩と、ストラップ保持部材61とで保持するとともに、作業用物品51の物品本体部53を、収納用ポケット部としても機能しうる右腰ポケット部45に収納することにより、作業用物品51を保持することができる。
図6に示されるように、着用者は、作業用物品51(具体的には、消毒液ボトルホルダー)の物品本体部53の底56を右手で把持し、作業用物品51の物品本体部53を腹側に移動させ、図7に示されるように、右手で消毒液ボトル101のポンプ部57を押し込むとともに、左手で押し出された消毒液を受け、次いで、例えば、着用者の両手を消毒することができる。
なお、作業用物品51を使用しない場合には、ストラップ保持部材61が、作業用物品51を保持しているため、例えば、着用者が、作業中に前屈みになった場合であっても、作業用物品51が、患者等にぶつかりにくい。
また、作業用物品51の物品本体部53を、収納用ポケット部として機能しうる右腰ポケット部45に収納した場合も、図6及び図7に示されるものと同様に作業用物品51を使用することができ、例えば、着用者が、作業中に前屈みになった場合であっても、作業用物品51が、患者等にぶつかりにくくなる。
図8に示されるように、ストラップ保持部材61は、ストラップを有する作業用物品に加え、ストラップを有しない作業用物品であって、ストラップ保持部材61の保持部65に通すことができるもの、例えば、駆血帯103、テープ105等を保持することができる。例えば、駆血帯103は、その縛りをほどくことにより、ストラップ保持部材61の保持部65から外して使用することができ、そしてテープ105は、ストラップ保持部材61の保持部65に通したまま使用することができる。
第1実施形態では、ストラップ保持部材61は、帯状の基部63と、帯状の保持部65と、近位側連結部67と、遠位側連結部69とから構成されていたが、本開示の作業用衣服では、ストラップ保持部材は、保持部と、近位側連結部と、遠位側連結部とから少なくとも構成され、基部は必ずしも必要ではない。
なお、近位側連結部は、遠位側連結部よりも作業用衣服の丈方向軸線に近い位置に配置される連結部であり、そして遠位側連結部は、近位側連結部よりも作業用衣服の丈方向軸線から遠い位置に配置されている連結部である。
本開示の別の実施形態に従う作業用衣服では、ストラップ保持部材が、保持部と、近位側連結部と、遠位側連結部とから構成され、保持部が、近位側連結部及び遠位側連結部において、作業用衣服、例えば、ポケット部に連結されている。
本開示の作業用衣服では、ストラップ保持部材は、ストラップ保持部材を丈方向と交差する方向に開閉可能であるように配置されており、水平方向と、好ましくは45°以下、より好ましくは30°以下、そしてさらに好ましくは15°以下の角度で開閉可能であるように配置される。そうすることにより、細いストラップのみならず、太いストラップを有する作業用物品の太いストラップの保持性に優れる。
本開示の作業用衣服において、近位側連結部が開閉可能な連結部である場合は、ストラップ保持部材は、ストラップ保持部材の近位側連結部が、遠位側連結部よりも高い位置に配置されていることが好ましい。そうすることにより、ストラップ保持部材を、ストラップを有しない作業用物品、例えば、テープ、駆血帯等を保持するために使用することができるとともに、近位側連結部を開閉した際に、それらが落下しにくい。
本開示の作業用衣服において、ストラップ保持部材の近位側連結部及び遠位側連結部は、一方が開閉可能な連結部であり且つ他方が開閉不可能な連結部であるか、又は両方が開閉可能な連結部であってもよい。
本開示の作業用衣服では、少なくとも近位側連結部が開閉可能であることが好ましい。使いやすさの観点からである。
上記開閉可能な連結部としては、例えば、面ファスナー(例えば、鉤状、きのこ状、錨状の突起が形成されたフック部と、表面に複数のループが配置されたループ部との組み合わせ)、スナップ(例えば、スナップボタン、スナップリング、アメリカンスナップ)、ホック(例えば、バネホック、ジャンパーホック)、トッグル、バックル、ボタン及びボタンホールの組み合わせ等が挙げられる。
上記開閉不可能な連結部としては、縫合部、接着部、ループ部等であることができる。例えば、ストラップ保持部材が、作業用物品を保持する保持部を備えるが、作業用衣服の本体部に固定される基部を備えない場合には、上記開閉不可能な連結部としては、保持部と、作業用衣服の本体部の資材との間の縫合部、接着部等であることができる。
また、ストラップ保持部材が、作業用衣服の本体部に固定される基部と、作業用物品を保持する保持部とを備える場合には、上記開閉不可能な連結部としては、分離された基部及び保持部の間の縫合部、接着部等であるか、又は一体である基部及び保持部の間のループ部であることができる。
本開示の作業用衣服では、ストラップ保持部材は、丈方向において、胸部、ウエスト部又は腰部に配置されることができ、ウエスト部又は腰部に配置されることが好ましい。使いやすさの観点からである。
本開示の作業用衣服では、ストラップ保持部材は、水平方向において、作業用衣服の本体部の袖下部に少なくともその一部が存在するように配置され、作業用衣服の本体部の腹側袖下部に少なくともその一部が存在するように配置されることが好ましい。そうすることにより、ストラップ保持部材にストラップを保持させたまま、着用者が作業用物品を使用しやすくなる。
本開示の作業用衣服では、ストラップ保持部材は、水平方向において、作業用衣服の本体部の、例えば、袖下部内に配置されることができ、袖下部及び腹部内に配置されることができる。
第1実施形態に従う作業用衣服1では、ストラップ保持部材61は、作業用衣服1の本体部3の右側に配置されていたが、本開示の作業用衣服では、ストラップ保持部材は、作業用衣服の本体部の右側及び左側のいずれか一方又は両方に配置されることができる。作業用物品の種類、着用者の利き腕等によって、適宜決定されうる。
本開示の作業用衣服では、ストラップ保持部材は、作業用衣服の本体部の任意の位置に配置されることができ、例えば、ポケット部に配置されることができる。そうすることにより、ストラップ保持部材がポケット部以外の場所に配置されている場合と比較して、ポケット部、並びにポケット部に配置されたストラップ保持部材が、作業用物品の動きに合わせて動きやすいため、着用者が、作業中に、ストラップに引きつられ感を覚えにくい。
本開示の作業用衣服において、ストラップ保持部材が、ポケット口及びポケット底を備えるポケット部に配置されている場合には、ストラップ保持部材は、好ましくはポケット部のポケット口からポケット部の50%の深さまでの範囲、より好ましくはポケット部のポケット口からポケット部の30%の深さまでの範囲、そしてさらに好ましくはポケット部のポケット口からポケット部の10%の深さまでの範囲に配置されている。そうすることにより、着用者が、ポケット部の外側及び内側から、片手でスナップを挟み、片手でスナップを開閉することができる。
なお、本明細書では、ポケット部の深さとは、ポケット口のうち最も高い部分の高さと、ポケット底のうち最も低い部分の高さとの差を意味する。
本開示の作業用衣服において、ストラップ保持部材が、ポケット口及びポケット底を備えるポケット部に配置されている場合には、ストラップ保持部材は、ポケット口に配置されていることが好ましく、そしてポケット口の端縁に接するように配置されていることが好ましい。そうすることにより、ストラップ保持部材が保持している作業用物品を、そのポケット部に収納しやすくなる。また、ポケット口、ひいてはポケット口に配置されたストラップ保持部材が、作業用物品の動きに合わせて動きやすいため、着用者が、作業中に、ストラップに引きつられ感を覚えにくくなる。
本開示の作業用衣服において、ストラップ保持部材が、ポケット口及びポケット底を備え、外面及び内面を有するポケット部に配置されている場合には、ストラップ保持部材は、ポケット部の外面又は内面に配置されることができ、そして外面に配置されることが好ましい。そうすることにより、ストラップ保持部材にストラップを保持させたまま、着用者が作業用物品を使用しやすくなる。
なお、本開示の作業用衣服において、ポケット部は、ポケット口及びポケット底を備えるものであれば、特に制限されず、ポケット部として、例えば、貼付け型のポケット部、切込み型のポケット部等が挙げられる。
本開示の作業用衣服は、ストラップ保持部材よりも低い位置に配置された、作業用物品を収納することができる収納用ポケット部をさらに備えることが好ましい。また、収納用ポケット部は、収納用ポケット口及び収納用ポケット底を備え、収納用ポケット口が、ストラップ保持部材よりも低い位置に配置されることが好ましい。そうすることにより、着用者の作業中に、収納用ポケット部に収納された作業用物品が、作業対象生物及び/又は作業対象物に触れにくくなる。例えば、作業用衣服が看護業従事者用衣服である場合には、看護者が患者の看護中に、収納用ポケット部に収納された作業用物品が患者に触れにくくなる。
本開示の作業用衣服としては、作業用物品を携行して作業を行うための衣服であれば特に制限されず、例えば、サービス業従事者用、例えば、医療業従事者用、看護業従事者用、介護業従事者用、エステ業従事者用、清掃業従事者用、飲食業従事者用、小売業従事者用、理容師業従事者用、又は美容師業従事者用であることができる。本開示の作業用衣服は、医療業従事者用、看護業従事者用、介護業従事者用、エステ業従事者用、理容師業従事者用、又は美容師業従事者用であることが好ましい。作業対象生物が、人、ペット、家畜等の動物であることから、感染症等を予防するための作業用物品を保持することが好ましい一方で、当該動物に作業用物品が接触することを避けることが重要であるためである。
本開示の作業用衣服のストラップ保持部材が保持すべき作業用物品としては、ストラップを有するものであれば、特に制限されず、例えば、消毒液ボトルホルダー、カードホルダー、ストラップを備える電子機器用ホルダー、ストラップを有する電子機器等が挙げられる。なお、上記電子機器としては、携帯、PHS、スマートフォン、タブレット、カメラ、ビデオ等が挙げられる。
なお、上記ストラップとしては、ネックストラップ、ショルダーストラップ等が挙げられる。ネックストラップは、着用者の首にかけるストラップであり、着用者の首にかけたストラップの一方のストラップ部分及び他方のストラップ部分の両方が着用者の腹側に回して使用するストラップを意味する。ショルダーストラップは、着用者の肩にかけるストラップであり、着用者の肩にかけたストラップの一方のストラップ部分を着用者の腹側を回し、他方のストラップ部分を着用者の背側に回して使用するストラップを意味する。
本開示の作業用衣服が対象とする作業用物品は、特に制限されるものではないが、ショルダーストラップを有する作業用物品であることが好ましい。ショルダーストラップを有する作業用物品は、ネックストラップを有する作業用物品よりも重い傾向があり、ショルダーストラップは、ネックストラップよりも太い傾向があり、本開示の作業用衣服の効果が高いからである。
1 作業用衣服
3 本体部
5 袖ぐり部
7 袖部
13 袖下部
15 右袖下部
17 左袖下部
19 腹部
21 背部
31 右胸ポケット部
33 右ウエストポケット部
35 ポケット口
37 袋布部
39 ポケット底
41 内面
43 外面
45 右腰ポケット部
47 左胸ポケット部
49 左腰ポケット部
51 作業用物品
53 物品本体部
55 ショルダーストラップ
56 底
57 ポンプ部
61 ストラップ保持部材
63 基部
65 保持部
67 近位側連結部
69 遠位側連結部
L 丈方向
H 水平方向

Claims (10)

  1. 丈方向を有し、袖ぐり部を有する本体部と、前記袖ぐり部に連結されている袖部とを備える作業用衣服であって、
    前記作業用衣服が、前記本体部に、前記袖ぐり部の下方に配置された袖下部を備え、
    前記作業用衣服が、ストラップを有する作業用物品の前記ストラップを保持するためのストラップ保持部材を、少なくともその一部が前記袖下部に存在するように備え、
    前記ストラップ保持部材が、前記丈方向と交差する方向に開閉可能であ
    前記ストラップ保持部材が、前記本体部に固定された基部と、前記作業用物品を保持する保持部とを備え、前記保持部が、前記基部に、開閉可能な連結部と、開閉不可能な連結部とにより固定されており、一体である前記基部及び保持部が、ループ状に構成されたループ部であり、
    前記開閉可能な連結部が、前記開閉不可能な連結部よりも前方且つ高い位置に配置されている、
    ことを特徴とする、前記作業用衣服。
  2. 前記ストラップが、ネックストラップ又はショルダーストラップである、請求項1に記載の作業用衣服。
  3. 前記袖下部が、腹側袖下部と、背側袖下部とに区画され、前記ストラップ保持部材が、少なくともその一部が前記腹側袖下部に存在するように配置されている、請求項1又は2に記載の作業用衣服。
  4. 前記作業用衣服が、前記袖下部に少なくともその一部が存在するように配置されたポケット部をさらに備え、前記ストラップ保持部材が、前記ポケット部に配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業用衣服。
  5. 前記ポケット部が外面及び内面を備え、前記ストラップ保持部材が、前記ポケット部の前記外面に配置されている、請求項に記載の作業用衣服。
  6. 前記ポケット部がポケット口を備え、前記ストラップ保持部材が、前記ポケット口から、前記ポケット部の50%の深さまでの範囲に配置されている、請求項又はに記載の作業用衣服。
  7. 前記ストラップ保持部材が、前記ポケット口に配置されている、請求項に記載の作業用衣服。
  8. 前記開閉可能な連結部が、スナップである、請求項1〜のいずれか一項に記載の作業用衣服。
  9. 前記作業用衣服が、前記ストラップ保持部材よりも低い位置に配置された、前記作業用物品を収納することができる収納用ポケット部をさらに備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の作業用衣服。
  10. 前記作業用衣服が、医療業従事者用、看護業従事者用、介護業従事者用、エステ業従事者用、清掃業従事者用、又は飲食業従事者用である、請求項1〜のいずれか一項に記載の作業用衣服。
JP2017239991A 2017-12-14 2017-12-14 作業用衣服 Active JP6887159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017239991A JP6887159B2 (ja) 2017-12-14 2017-12-14 作業用衣服

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017239991A JP6887159B2 (ja) 2017-12-14 2017-12-14 作業用衣服

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019105016A JP2019105016A (ja) 2019-06-27
JP2019105016A5 JP2019105016A5 (ja) 2019-10-24
JP6887159B2 true JP6887159B2 (ja) 2021-06-16

Family

ID=67062603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017239991A Active JP6887159B2 (ja) 2017-12-14 2017-12-14 作業用衣服

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6887159B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7235833B1 (ja) 2021-10-29 2023-03-08 フォーク株式会社 消毒液ボトル携帯機能付き医療用上着

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4901263B2 (ja) * 2006-03-30 2012-03-21 健三 海老原 衣服又は袋物のポケット
JP2010216025A (ja) * 2009-03-14 2010-09-30 Kayoko Tanaka 衣服
JP6859047B2 (ja) * 2016-08-09 2021-04-14 ナガイレーベン株式会社 作業用衣服
JP1574224S (ja) * 2016-08-09 2017-04-17

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019105016A (ja) 2019-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4791681A (en) Health care garment and pocket thereon
US4860388A (en) Uniform garment
US20090151040A1 (en) Wearable storage device
WO2009017717A2 (en) Restraint free garment
US20210329985A1 (en) Robe with front implement-specific pockets and rear apparel-specific pockets
US20160150838A1 (en) Le Side Slide Pocket
KR20200042836A (ko) 이지 타이 스트랩을 갖는 의료 가운
JP6887159B2 (ja) 作業用衣服
US20190000157A1 (en) Childcare and Personal Wellness Garment
JP2013002030A (ja) 衣料品容器ホルダー
JP2010216025A (ja) 衣服
KR200442196Y1 (ko) 주사액 거치가 가능한 환자복 상의
KR200470936Y1 (ko) 링거 휴대 및 지지 고정용 재킷
US20190191857A1 (en) Convertible supply carrier
KR200381629Y1 (ko) 팔과 어깨부분이 개방되는 환자복
US20140237697A1 (en) Belt device for securing the external portion of a catheter
CN205390425U (zh) 多功能产科病号服
JP7235833B1 (ja) 消毒液ボトル携帯機能付き医療用上着
US20170071779A1 (en) Garment with integrated rehabilitation mechanism
CN212488630U (zh) 一种病号服
CN210581119U (zh) 病员服
CN213158182U (zh) 一种甲状腺外科术后引流球携带包
JP2001303320A (ja) 非健常者用衣服
CN212117222U (zh) 一种精神病患者的约束服
CN214630135U (zh) 马甲

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190911

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6887159

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250