JP3207554B2 - 液晶/高分子複合膜の製造方法 - Google Patents

液晶/高分子複合膜の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界や熱に対して応答
性を有し、各種情報の表示や記録を行うことが出来る液
晶/高分子複合膜及びその製造方法に関するものであ
り、該液晶/高分子複合膜は、調光パネル、ディスプレ
イ、記録媒体等に幅広く応用することが出来る。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶ディスプレイは、低消費電
力、軽量、薄型等の特徴を有している為、文字や画像の
表示媒体として、腕時計、電卓、パソコン、テレビ等に
幅広く用いられている。一般的なTN−及びSTN−液
晶ディスプレイは、透明電極を有するガラス板間に所定
のシール等が施された液晶セル中に液晶を封入し、更に
両面から偏光板でサンドイッチされたものである。しか
しながら、(1)2枚の偏光板が必要である為、視野角
が狭く、又、輝度が不足している為、高消費電力のバッ
クライトが必要である、(2)セル厚依存性が大きく、
大面積化が困難である、(3)構造が複雑で、セルへの
液晶の封入が困難な為、製造コストが高い等の問題があ
り、液晶ディスプレイの軽量化、薄型化、大面積化、低
消費電力化、低コスト化等には限界がある。
【0003】この様な問題点を解決する液晶表示媒体と
して、液晶を高分子マトリックスに分散させた液晶/高
分子複合膜の応用が期待され、その研究開発が活発化し
てきた。既に次に示す様な技術が開示されている。液晶
/高分子複合膜の製造方法は、主としてエマルジョン法
と相分離法に分類することが出来る。エマルジョン法に
は、液晶をポリビニルアルコ−ル(PVA)水溶液中に
分散させたエマルジョンから作製する方法(特公平3ー
52843号公報)、液晶エマルジョンをラテックスと
混合して水溶液から作製する方法(特開昭60−252
687号公報)等が挙げられる。
【0004】一方、相分離法は、更に液晶とマトリック
ス樹脂の相分離状態を固定する方法と膜形成時に液晶を
マトリックス樹脂から相分離させる方法に分類すること
が出来る。相分離状態を固定する方法としては、エポキ
シ樹脂中に液晶を分散した後、硬化する方法(特表昭6
1−502128号公報)、UV硬化樹脂中に液晶を分
散させた後、硬化する方法(特表昭62−2231号公
報)が開示されている。膜形成時に液晶を相分離させる
方法としては、硬化中に相分離させる方法、溶媒蒸発中
に相分離させる方法、及び熱可塑性樹脂の冷却過程で相
分離させる方法が、特表昭63−501512号公報に
おいて開示されているが、更に改良を加えた技術が種々
報告されている。
【0005】硬化中に相分離させる方法としては、液晶
とUV硬化樹脂混合系において、UV硬化中に液晶を相
分離させる方法(特開昭63−271233号公報及び
特開平1−252689号公報)、液晶と熱硬化型エポ
キシ樹脂混合系において、加熱硬化中に液晶を相分離さ
せる方法(特開昭63−287820号公報及び特開平
1−299022号公報)等がある。溶媒蒸発中に相分
離させる方法としては、活性水素基を有するアクリル樹
脂をマトリックスとするもの(特開平1−230693
号公報)、セルロースアセテートをマトリックスとする
もの(特開昭63−124025号公報)、液晶と相溶
性のない樹脂をマトリックスとするもの(特開昭63−
43993号公報)等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】液晶/高分子複合膜
に関する上記の従来技術において、液晶と熱可塑性樹脂
とを混合して加熱溶融し、この溶融物を基板に塗布する
と共に冷却させて液晶粒子を析出させて液晶粒子を固定
する方法では、熱可塑性樹脂の溶融に高温を要し、樹脂
及び液晶の劣化が避けられず、又、高温で塗布する為良
好な塗布適性を維持することが困難であるという問題が
あり、その為融点の低い熱可塑性樹脂を使用すると、上
記問題はある程度は軽減されるものの、得られた複合膜
の熱的性質、耐久性、液晶粒子の融合、液晶の滲み出
し、経時安定性等の問題があり、いずれにしても実用性
が低い。
【0007】又、液晶を熱硬化性樹脂中に分散させ、分
散状態を維持したまま樹脂を架橋硬化させる方法では、
分散液を基板に塗布した後ある程度の時間加熱する必要
があり、その間に分散した液晶粒子が融合したり、加熱
硬化時に液晶粒子の分散状態が変化し、形成される複合
膜中の液晶粒子を狭い粒度範囲に制御することが困難で
ある。又、樹脂マトリクスとして紫外線硬化性樹脂を使
用する場合にも同様な問題がある外、液晶粒子が微細に
析出した塗布層では、紫外線の透過性が不十分で架橋硬
化が均一には行われないという問題がある。従って、本
発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、コ−テ
ィング適性に優れ、熱的性質、耐久性、経時安定性等に
優れ、粒子径分布が狭く、液晶の滲み出しがなく、電気
光学特性及び視認性が良好で、電気光学特性等が安定し
ている液晶/高分子複合膜を提供することである。
【0008】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、液晶と電子線硬
化性樹脂とを混合して、加熱して均一となし、該混合
物を任意の基材に塗布後、20℃/min.以上の冷却
速度で冷却して液晶を微細な分散状態に相分離及び固定
させ、該相分離及び固定した状態において電子線を照射
して樹脂を架橋硬化させることを特徴とする液晶/高分
子複合膜の製造方法である。
【0009】
【作用】液晶/高分子複合膜において、高分子マトリク
スとして電子線硬化樹脂を使用することによって、マト
リクス樹脂の架橋硬化が瞬時であり、且つ架橋硬化樹脂
は熱的性質に優れ、長期間使用しても液晶粒子の変化や
滲み出しが発生せず、従って電気光学特性及び視認性が
良好で、電気光学特性等が安定している液晶/高分子複
合膜を提供することが出来る。特に、僅かの加熱で急激
に粘度が低下し、冷却によって直ちに固体になる粘度の
温度依存性が高い樹脂を採用することによって、塗布適
性が良好であり、塗布後硬化に至る時間中に分散液晶が
沈降したり、融合したり、変形したりせず、且つ液晶の
滲み出しのない優れたマトリクスとすることが出来る。
【0010】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明で使用する液晶と
は、常温付近で液晶状態を示す有機混合物であって、ネ
マチック液晶、コレステリック液晶、スメクチック液晶
が含まれる。このうちネマチック液晶若しくはコレステ
リック液晶を添加したネマティック液晶が特性上好まし
い。上記液晶中にコントラスト或いは色調を改善させる
為に色素を含有させることも出来る。二色性色素を添加
した場合には、散乱−透過型の複合膜としてばかりでな
く、色素のゲスト−ホスト効果により、光吸収(着色)
−透明状態でスイッチングする複合膜として使用するこ
とも出来る。これらの液晶の使用量としては、マトリク
ス樹脂/液晶の混合比(重量比)が5/95〜50/5
0であり、液晶の使用量が少なすぎると、電圧オン時の
透明性が不足するだけでなく、膜を透明状態にする為に
多大の電圧を必要とする等の点で不十分であり、一方、
液晶の使用量が多すぎると、電圧オフ時の散乱(濁度)
が不足するだけでなく、膜の強度が低下したり、又、適
当な基材に塗工液を塗布するときに弾きの原因になるの
で好ましくない。
【0011】本発明で使用する高分子マトリクスとして
は、電子性硬化性樹脂を使用する。該硬化性樹脂は、そ
の構造中にラジカル重合性の二重結合を有する硬化性オ
リゴマー単独、硬化性オリゴマーと硬化性モノマーとの
混合物或は非硬化性ポリマーと硬化性オリゴマー或は硬
化性モノマーとの混合物であり、特に好適な硬化性樹脂
は熱可塑性樹脂、例えば、ポリウレタン樹脂と(メタ)
アクリレートモノマー又はオリゴマーを主体とするもの
である。本発明で使用する上記電子線硬化性樹脂の好ま
しい組成は、実質的にモノマー以外の有機溶剤を含有せ
ず、常温では非流動体であり、加温することによって流
動性となり、急激に粘度が低下する組成であり、例え
ば、上記電子線硬化性樹脂としては、液晶と樹脂とが溶
融する温度で100〜50,000cps程度の粘度を
示し、且つ冷却した時の温度のおいては10,000c
ps以上、好ましくは100,000cps以上の粘度
を有する樹脂を用いる。
【0012】この様な硬化性樹脂を使用することによっ
て、液晶とこれらの硬化性樹脂を混合し、常温以上の温
度、例えば、60〜150℃の温度に加熱することによ
って両者は完全に相溶し、且つ低粘度であるので基板上
に均一な塗工が可能であり、基板、好ましくは電極基板
の塗工後冷却されて、液晶が微細粒子として相分離し、
且つ硬化性樹脂は流動性を失うので、相分離した液晶粒
子はマトリクス樹脂中に安定的に固定される。この時の
冷却速度としては、20℃/min.以上の冷却速度で
冷却する。この様な冷却速度で冷却することによって液
晶は均一な粒度分布を持って相分離して分散する。以上
の如き粘度が著しく温度に依存する電子線硬化性樹脂の
1例としては、熱可塑性樹脂、例えば、ポリウレタン樹
脂と(メタ)アクリレートモノマーとからなる電子線硬
化性樹脂が挙げられる。上記硬化性樹脂で使用するポリ
ウレタン樹脂は、ポリイソシアネートとポリオールとか
ら得られるもので、ウレタン結合の存在によって凝集力
が高く、これを(メタ)アクリレートモノマーと混合す
ると、粘度の温度依存性が著しい組成物となる。この様
なポリウレタン樹脂としては種々のグレードのものが市
場から入手出来、いずれも本発明で使用することが出来
るが、特に本発明において好適なものは、ポリイソシア
ネートとポリオールと単官能アルコールとを反応させて
得られるものである。
【0013】使用するポリイソシアネートとしては、例
えば、トルイジンジイソシアネート、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート等が挙げられ、ポリオールとしては、
1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、モ
ノ(又はジ、トリ、テトラ)エチレングリコール、モノ
(又はジ、トリ、テトラ)プロピレングリコール、1,
6−ヘキサメチレンジオール等が挙げられ、アルコール
としては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−
プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブ
チルアルコール、t−ブチルアルコール、メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ等が挙げられる。上記成分から
なるポリウレタン樹脂は、当量比でイソシアネート/ポ
リオール+アルコール=0.8〜1.1程度の比率で反
応させ、ポリオール/アルコールとの当量比は1/9〜
1程度の比率が好適である。アルコールの使用量が少な
すぎると得られるポリウレタン樹脂の分子量が高くなり
ずぎ、粘度の温度依存性が低下し、一方、アルコールの
使用量が多すぎると、ポリウレタン樹脂の分子量が低く
なりすぎ、接着性が低下するので好ましくない。従って
本発明で使用するポリウレタン樹脂の分子量は500〜
1,500程度の範囲が好ましい。
【0014】又、本発明で使用する(メタ)アクリレー
トモノマー又はオリゴマーとしては、一般に市販されて
いるものでよく、例えば、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル
(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリ
レート、N,N’−ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリロイルオキシエチルモノサク
シネート、(メタ)アクリロイルオキシエチルモノフタ
レート等が挙げられる。又、マトリクスの強度や高度を
向上させる為に多官能(メタ)アクリレートモノマー等
を併用することが好ましい。上記硬化性樹脂を基板、好
ましくは電極基板上に塗布する方法としては、ブレード
コーティング、ナイフコーティング、スライドコーティ
ング、スクリーンコーティング、イクストルージョンコ
ーティング、ファウンテンコーティング等が挙げられ
る。この様にして得られる複合膜の厚みは5〜15μm
程度が好適である。
【0015】又、上記の塗工層の電子線による架橋硬化
は、塗工層に直接電子線を照射して行ってもよいし、
又、塗工層面に電極基板を接着させた後に少なくとも一
方の基板を通して電子線を照射して架橋硬化させてもよ
い。照射装置としては従来技術がそのまま使用出来、例
えば、電子線硬化の場合にはコックロフトワルトン型、
バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線
型、エレクトロカーテン型、ダイナミトロン型、高周波
型等の各種電子線加速機から放出される50〜1,00
0KeV 、好ましくは100〜300KeV のエネルギーを
有する電子線等が使用され、照射線量は1〜10Mrad程
度の線量が好ましい。
【0016】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。 実施例1 電離性放射線硬化型樹脂SP−1519X−2(日本合
成化学製)60重量部及び液晶化合物E−44(メルク
社製)40重量部を秤りとる。上記混合物を一度140
℃に加熱し均一溶液とした。予め140℃の加熱してお
いた透明電極基板(ガラス製及びポリエチレンテレフタ
レート製のどちらでもよい)に、10μmのスペーサー
を介して均一溶液を塗布した。更に透明導電膜付PET
(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを透明導電性
膜が向き合う様に張り合わせ、塗布層をサンドイッチセ
ルとした。得られたサンドイッチセルをホットプレート
から外し、1分間に100℃の速度で70℃まで冷却し
相分離構造を起こさせた。更に氷上で冷却し、相分離構
造を十分に固定化した後、低エネルギー型電子線照射装
置(日新ハイボルテージ社製 EBC−200AA−
2)を用い架橋硬化させた。サンプルの搬送速度は10
m/min.、加速電圧180kV、照射線量は10M
radとした。得られた複合膜は3次元架橋している
為、構造が安定でかつ熱劣化に対しても安定であった。
又、光シャターとしての機能である電気光学特性にも優
れた複合膜であった。
【0017】尚、上記で使用した電離性放射線硬化型樹
脂SP−1519X−2の粘度は、(株)東京計器製の
E型粘度計で測定したときに以下の表1の通りであっ
た。
【表1】
【0018】実施例2 ポリビニルブチラール樹脂:BL−1(積水化学工業
製)12重量部、2官能アクリレートモノマー:エポキ
シエステル40EM(共栄社油脂化学工業製)28重量
部及び液晶化合物E−44(メルク社製)60重量部を
用い、以下実施例1と同様の方法で複合膜を得た。この
複合膜も電気光学特性に優れ、熱的に安定であった。
【0019】実施例3 電子線反応性ポリウレタン樹脂12重量部、アクリル系
モノマー(エポキシエステル40EM、共栄社油脂化学
工業製)28重量部及び液晶化合物E−44(メルク社
製)を混合して実施例1と同様にして複合膜を得た。上
記ポリウレタン樹脂は下記配合でジ−n−ブチル錫ジラ
ウリレート及びm−ベンゾフェノンを触媒として合成し
た物である。 トルエンジイシアネート 3.00モル 1,3−ブタンジオール 0.80モル 1,4−ブタンジオール 0.20モル n−ブタノール 1.50モル イソプロピルアルコール 1.60モル メチルセルソルブ 0.50モル t−ブタノール 0.20モル 2−ヒドロキシエチルアクリレート 0.20モル
【0020】実施例4 電子線硬化型ポリブタジエン樹脂(日本曹達株式会社
製:TEA−1000)40重量部及び液晶化合物(メ
ルク社製:E−44)60重量部を用い、以下実施例1
と同様の方法で複合膜を得た。得られた複合膜は3次元
架橋している為、構造が安定でかつ熱劣化に対しても安
定であった。又、光シャターとしての機能である電気光
学特性にも優れた複合膜であった。
【0021】実施例5 電子線反応性ポリウレタン樹脂40重量部及び液晶化合
物E−44(メルク社製)60重量部とを混合し、加熱
溶融した混合物を1分間に100℃の冷却速度で98℃
まで冷却して相分離構造を生じさせた以外は、実施例1
と同様にして複合膜を得た。上記電子線反応性ポリウレ
タン樹脂は下記配合でジ−n−ブチル錫ジラウリレート
を触媒として合成した物である。 トルエンジイシアネート 2.00モル 1,3−ブタンジオール 1.00モル 2−ヒドロキシエチルアクリレート 2.00モル
【0022】尚、上記で使用した電子線反応性ポリウレ
タン樹脂の粘度は、(株)東京計器製のE型粘度計で測
定したときに以下の表2の通りであった。
【表2】
【0023】実施例6 電子線反応性ポリウレタン樹脂40重量部及び液晶化合
物E−44(メルク社製)60重量部とを混合し、加熱
溶融した混合物を1分間に100℃の冷却速度で98℃
まで冷却し、更に氷上で冷却して相分離構造を生じさせ
た以外は、実施例1と同様にして複合膜を得た。上記電
子線反応性ポリウレタン樹脂は下記配合でジ−n−ブチ
ル錫ジラウリレートを触媒として合成した物である。 トルエンジイシアネート 80部 1,3−ブタンジオール 21部 ジメチルシロキサンジオール(X−22−160AS、信越化学工業製) 100部 2−ヒドロキシエチルアクリレート 27部
【0024】尚、上記で使用した電子線反応性ポリウレ
タン樹脂の粘度は、(株)東京計器製のE型粘度計で測
定したときに以下の表3の通りであった。
【表3】
【0025】
【効果】以上の如き本発明によれば以下の如き効果が奏
される。 1.相分離することにより、複合膜は白色化する。この
様に白色化しては紫外線は硬化が進みにくいが、電子線
では白色化しても硬化には影響されず、全く問題なく架
橋硬化が進行する。 2.融点の低いオリゴマー等を用いても、放射線照射に
より三次元に架橋させる為、マトリクスを容易に高分子
化させることが可能となる。この架橋硬化により、複合
膜の熱的性質は飛躍的に向上し、熱劣化が起こらない。 3.塗布後冷却し相分離構造を固定化する時の樹脂の粘
度が高い為、相分離構造が崩れず、液晶粒子を安定的に
固定化することが可能である。 4.電子線架橋の為、冷却により構造を制御したそのま
まの構造で架橋が進行する(構造が壊れずに硬化が可
能)。 5.熱硬化樹脂では、液晶の液滴のサイズを制御出来て
も、熱硬化過程で粒径が崩れてしまう。従って、電子線
照射で架橋硬化させることにより、樹脂を硬化させる方
法は液晶/高分子複合膜を得る方法として実際的であ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−200926(JP,A) 特開 平4−264521(JP,A) 特開 平5−224180(JP,A) 特開 平5−142579(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1334 G02F 1/13 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶と電子線硬化性樹脂とを混合して
    熱して均一となし、該混合物を任意の基材に塗布
    後、20℃/min.以上の冷却速度で冷却して液晶を
    微細な分散状態に相分離及び固定させ、該相分離及び固
    定した状態において電子線を照射して樹脂を架橋硬化さ
    せることを特徴とする液晶/高分子複合膜の製造方法。
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