JP3207296B2 - 農用トラクターの空調装置 - Google Patents

農用トラクターの空調装置

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JP3207296B2
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正昭 久保
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石川島芝浦機械株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転席をキャビンにて
被覆した構成の農用トラクターのキャビン内の空調装置
の配置構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、運転席をキャビンにて被覆
し、キャビン内を空調するための空調装置を設置して作
業の快適性を保持するよう構成された農用トラクターに
ついては公知となっている。しかし、従来の空調装置の
設置箇所としては、キャビンの天井部、ダッシュボード
(パネルボックス)の内部、上部、もしくは側面、ある
いはエンジンルームの内部となっていた。また、キャビ
ン室内に温風や冷風を吹き出すための吹出口の配設位置
も、キャビン天井部やダッシュボード付近となっていた
のである。
【0003】
【発明の解決すべき課題】以上のような、従来の空調装
置の設置箇所では、次のような問題を生じる。まず、キ
ャビンの天井部では、空調装置によって天井下面が低く
なって、上方視界が悪くなり、また、不整地走行時には
運転者が座席からはね上がってしまう場合があり、天井
部に頭をぶつける可能性が高い。また、ダッシュボード
の内部に設置すると、ダッシュボードの全体が大きくな
り、ダッシュボードの側面あるいは上部に設置しても、
キャビン内の空間を狭くし、そして、空調装置が視界内
に入ってしまって視界の悪化をもたらす。更に、エンジ
ンルーム内に設置しても、エンジンルームが大きくな
り、ボンネット上部が上方に延出してしまって、やはり
視界が悪化する。更に、吹出口が天井部やダッシュボー
ド付近に配置していることによっても、キャビン内の空
間を狭くし、また、視界の悪化をもたらすのである。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明は、以上の如き課題を解
決するために、次のような手段を用いるものである。
転席Sを左右のフェンダー3・3の間に配置し、該運転
席Sの上部をキャビンCにて被覆した農用トラクターに
おいて、該左右フェンダー3・3より上方へ、キャビン
Cの左右の後部支柱5・5を立設し、前記キャビンC内
の下部の後方で、左右フェンダー3・3間に油圧装置の
カバー1を固設し、該カバー1の前端上部に運転席Sを
配置し、更に該運転席Sの直後に空調装置Aを立設し、
該空調装置Aの後方を被覆支持すべく、該カバー1の後
端部より上方へ、左右フェンダー3・3間に後部カバー
2を突設し、前記空調装置Aの排風ダクト10を、側面
吹出口11・11を開口した前記後部支柱5の下端に接
続し、運転席2の後方位置に、空調装置Aの本体に設け
た後部吹出口12を開口したものである。
【0005】
【作用】運転席の前方に空調装置や吹出口が配置されて
おらず、従って、該空調装置や吹出口による運転者の前
方視界の妨げがなくなり、空調装置を設置しない場合と
同様の広い前方視界と広い操作空間が得られ、更に吹出
口が後部支柱或いはその付近に配設されることにより、
温風または冷風が運転席に座る運転者の両側面より当た
って、快適なキャビン室内環境が作り出されるのであ
る。
【0006】
【実施例】本発明の構成の実施例を添付の図面を用いて
説明する。図1はキャビンを装着したトラクターの全体
側面図、図2は空調装置を配設したキャビン内部側面図
である。
【0007】図1より、トラクターの全体構成を説明す
る。前方に前輪FWを、後方に後輪RWを懸架して走行
するものであり、前方にエンジンを内蔵するエンジンル
ームを形成するボンネットBを搭載し、該ボンネットB
の後部にキャビンCを配設している。該キャビンCは、
上下方向に立設した前部支柱4及び後部支柱5にて支持
され、上部は天井部6にて被覆されており、両側前部支
柱4・4間にフロントガラス7(図2)、両側後部支柱
5・5間に後部ガラス8が嵌め込まれており、該前部支
柱4と該後部支柱5との間には、両側において、ガラス
張りのキャビンドア9が配設されている。該キャビンド
ア9の後端部は、後部支柱5に蝶番で連結されて開閉自
在としている。そして左右キャビンドア9・9の下方は
フェンダー3となっており、キャビンCの側面の一部を
形成し、後輪RWからの泥よけとしている。このような
構成のキャビンC内において、前部にパネルボックスを
兼ねたダッシュボード13を配設し、該ダッシュボード
13より操向ハンドル14が突設され、該操向ハンドル
14の後部に、図2に示す運転席Sが配設されているの
である。
【0008】次に、図2にてキャビンCにおける空調装
置の取付構成について説明する。キャビンC内の下部後
方に、左右フェンダー3・3間にて油圧装置のカバー1
を固設し、該カバー1の上部に、運転席Sを、その後部
に空調装置Aを配設する。更に、該カバー1の後端部よ
り上方に、キャビンCの後部を形成する後部カバー2を
左右フェンダー3・3間に突設し、該空調装置Aの後方
を被覆支持する。空調装置Aはヒータやクーラーまたは
エアコンディショナーを内装して、温風または冷風を発
生するようにしており、その温風または冷風を送る排風
ダクト10は、左右後部支柱5・5に接続されている。
更に、温風または冷風をキャビン室内に吹き出す吹出口
は、左右後部支柱5・5に開口した側面吹出口11・1
1、そして、空調装置Aの本体における運転席2の上部
後方位置に開口した後部吹出口12より構成されている
のである。
【0009】本実施例のキャビン構成においては、後部
支柱5に直接排風ダクト10を接続し、側面吹出口11
を開口しているが、キャビンの構造上、キャビンの後端
部に支柱に設けている場合もある。この場合において
も、キャビンドアの後端部を蝶番支持する支柱(中間支
柱)が立設されているので、その支柱に排風ダクト及び
吹出口を配設すれば、本実施例と同様の効果が得られる
のである。
【0010】このように空調装置Aが運転席Sの後方に
配設されており、排風ダクトが後部支柱あるいはその近
傍の支柱に配設されているので、空調装置によるキャビ
ン内の空間を狭めることがなく、運転席からの前方視界
内にも空調装置が介在することがない。また、吹出口が
後部支柱5に開口しており、運転者には両側方より温風
または冷風が当たって、快適な室内環境を作り出すこと
ができるのである。
【0011】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したことに
より、次のような効果を奏するものである。第1に、従
来キャビン室内を空調する空調装置や排風ダクトを配設
することにより、キャビン内の空間が狭められたり、前
方視界を悪化させたりしていたのであるが、本発明のよ
うに、空調装置や排風ダクト、あるいは吹出口を配設す
ることにより、これらの部材によりキャビン内の空間を
狭めることなく、広い操作用空間と前方視界を得ること
ができ、更に、運転席の両側に吹出口が位置するので、
運転者には両側から温風または冷風が当たり、キャビン
室内の快適性を一層向上させるのである。第2に、空調
装置Aの排風ダクト10を、両側後部支柱5・5の下端
に接続するので、空調装置をキャビンの上部に配置しな
くても、両側後部支柱5・5の側面吹出口11・11を
利用することが可能となったのである。 第3に、空調装
置Aの本体における運転席2の後方位置に開口した後部
吹出口12よりキャビンC内に吐出するので、運転席S
に座ったオペレータの背面に直接に空調空気を吹き出す
ことが可能となったのである。 別に、空調装置Aからキ
ャビンCの内部に向けてのダクトを介装する必要がなく
なったのである。 第4に、運転席Sの後面と、左右のフ
ェンダー3・3と、該左右のフェンダー3・3間を連結
する後部カバー2との間の位置に空調装置Aを配置した
ので、従来はデッドスペースである空間を利用して空調
装置Aを配置することができて、該空調装置Aの為に特
別に配置空間を用意する必要がなくなったのである。
転席Sの直後の位置に空調装置Aを配置したので、運転
席Sの下方に空調装置を配置した場合の如く、運転席S
の位置が高くなることが無くなったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャビンを装着したトラクターの全体側面図で
ある。
【図2】空調装置を配設したキャビン内部側面図であ
る。
【符号の説明】
A 空調装置 C キャビン 1 床材 2 後部カバー 3 フェンダー 4 前部支柱 5 後部支柱 6 天井部 10 排風ダクト 11 側面吹出口 12 後部吹出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32 614 B60H 1/00 102 B62D 49/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席Sを左右のフェンダー3・3の間
    に配置し、該運転席Sの上部をキャビンCにて被覆した
    農用トラクターにおいて、該左右フェンダー3・3より
    上方へ、キャビンCの左右の後部支柱5・5を立設し、
    前記キャビンC内の下部の後方で、左右フェンダー3・
    3間に油圧装置のカバー1を固設し、該カバー1の前端
    上部に運転席Sを配置し、更に該運転席Sの直後に空調
    装置Aを立設し、該空調装置Aの後方を被覆支持すべ
    く、該カバー1の後端部より上方へ、左右フェンダー3
    ・3間に後部カバー2を突設し、前記空調装置Aの排風
    ダクト10を、側面吹出口11・11を開口した前記後
    部支柱5の下端に接続し、運転席2の後方位置に、空調
    装置Aの本体に設けた後部吹出口12を開口したことを
    特徴とする農用トラクターの空調装置。
JP14665493A 1993-06-18 1993-06-18 農用トラクターの空調装置 Expired - Fee Related JP3207296B2 (ja)

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