JP3206955B2 - 内視鏡の撮像装置接続用アダプタ - Google Patents

内視鏡の撮像装置接続用アダプタ

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JP3206955B2
JP3206955B2 JP08919192A JP8919192A JP3206955B2 JP 3206955 B2 JP3206955 B2 JP 3206955B2 JP 08919192 A JP08919192 A JP 08919192A JP 8919192 A JP8919192 A JP 8919192A JP 3206955 B2 JP3206955 B2 JP 3206955B2
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弘之 桂田
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内視鏡による観察画
像を撮像するための撮像装置を内視鏡の接眼部に接続す
るための内視鏡の撮像装置接続用アダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の接眼部にはカメラ等を取り付け
るためのマウントが形成されており、従来は、そのよう
な接眼部のマウントに係合するマウントが撮像装置の端
部に形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の撮像
装置側のマウントは、接眼部側のマウントに係合させる
ために端部が窪んだ形状に形成されており、その窪みの
中に複雑な形状の係合部材が配置されている。
【0004】したがって従来は、係合部は完全に洗浄す
ることが困難なため不潔になり易く、また、洗浄によっ
て隙間に水滴等が残留しても拭き取ることができないた
め、使用時になって内視鏡の接眼部に水滴が垂れて観察
に支障をきたすことがあった。
【0005】そこで本発明は、係合部の洗浄が容易で残
留水による悪影響等も生じない内視鏡の撮像装置接続用
アダプタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の撮像装置接続用アダプタは、内視
鏡による観察画像を撮像するための撮像装置を内視鏡の
接眼部に接続するための内視鏡の撮像装置接続用アダプ
タであって、上記撮像装置に係脱自在に係合する撮像装
置接続環と、上記内視鏡の接眼部に係脱自在に係合する
接眼部接続環と、上記撮像装置の基準面に当接する撮像
装置当接面と、上記接眼部の基準面に当接する接眼部当
接面と、上記撮像装置接続環を上記撮像装置に係合させ
ることによって上記撮像装置当接面を上記撮像装置の基
準面に押し付ける撮像装置側位置決め手段と、上記接眼
部接続環を上記接眼部に係合させることによって上記接
眼部当接面を上記接眼部の基準面に押し付ける接眼部側
位置決め手段とを設けたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図2は内
視鏡の撮像装置接続用アダプタ10を示し、図1は、そ
の内視鏡の撮像装置接続用アダプタ10に、撮像装置5
0と内視鏡の接眼部30が接続された状態を示してい
る。なお、撮像装置50と接眼部30は、共に接続部以
外の部分は図示が省略又は略示されている。
【0008】まず接眼部30について説明すると、図1
に示されるイメージガイドファイババンドルの像射出端
面1に対向して、レンズ枠31内に接眼レンズ32が配
置され、レンズ枠31の端部にはカバーガラス33が取
り付けられている。
【0009】レンズ枠31を囲んで設けられた円筒状の
接眼マウント35の外周面には、図3にも示されるよう
に、2本のピン36が180度対称に突設されている。
そして、マウント35の突端面37が光軸方向の位置決
めをするための基準面になっている。
【0010】撮像装置50内には、撮像光学系51と固
体撮像素子52とが光軸上に配置されている。53は、
モアレ縞の発生を低減させるためのローパスフィルタで
ある。
【0011】撮像装置50の端部に設けられた接続筒5
5の中央には、カバーガラス56が取り付けられてい
る。接続筒55の外周面には、回転方向の位置決めをす
るためのスリット57が軸方向に真直に形成されてい
る。また、突端面58から段差分だけ低くなった外縁部
端面59が、光軸方向の位置決めをするための基準面に
なっている。
【0012】また、接続筒55の基端側の外周には、内
面にねじ部61を有する締め付けリング60が、回転自
在に、ただし光軸方向への移動を規制されて取り付けら
れている。
【0013】なお、撮像装置50の各部品間の当接面部
分にはシール用のOリング63,64が装着されてい
て、撮像装置50全体が水密に構成されている。撮像装
置接続用アダプタ10には、撮像装置50に係脱自在に
係合する撮像装置接続環11と、接眼部30に係脱自在
に係合する接眼部接続環12とが設けられている。
【0014】両接続環11,12ともに、内側は単なる
貫通孔であり、内部には何の構成部材も設けられていな
い。そして、接眼部接続環12の端部にねじ止め固定さ
れたリング13から内方に突出するピン15が、撮像装
置接続環11に縦長に穿設された長孔16に係合してい
る。
【0015】その結果、両接続環11,12は、長孔1
6内でピン15が移動できる長さ分だけ軸方向に相対的
に移動可能であり、軸回りに回転することはできない。
また、ピン15の先側は撮像装置50の接続筒55のス
リット57に係合していて、これによって撮像装置50
と撮像装置接続用アダプタ10との回転方向の位置決め
がされている。
【0016】撮像装置接続環11の外面と接眼部接続環
12内面との間の空間には圧縮コイルバネ18が装着さ
れていて、撮像装置接続環11が接眼部接続環12内に
引き込まれる方向に付勢されている。19は、不使用時
の両接続環11,12の位置決めをするためのストッパ
である。
【0017】このように圧縮コイルバネ18を撮像装置
接続環11の外周部に配置することによって、撮像装置
接続用アダプタ10の内部には機構部材を何も配置して
いないので、接眼レンズ32と撮像光学系51との間の
間隔を最短距離にすることができ、その間における光量
ロスを少なくすることができる。
【0018】撮像装置接続環11は、撮像装置50の接
続筒55を上方から嵌挿できるように形成されており、
その外端部には、締め付けリング60のねじ部61と螺
合するねじ部21が形成されている。
【0019】撮像装置接続環11の反対側の端部には、
筒内に向けて突出する薄い当て付けリング部22が形成
され、その上面23が、撮像装置50側の基準面59と
当接する撮像装置当接面になっている。
【0020】また、この当て付けリング部22の肉厚
は、撮像装置50の接続筒55の突端面58と基準面5
9との段差の厚さと同寸法に形成されており、当て付け
リング部22の下面24が、接眼部30の基準面37に
当接する接眼部当接面になっている。
【0021】接眼部接続環12のマウント部12aは、
接眼部30のマウント35を下方から嵌挿できるように
形成されており、図2及び図4に示されるように、接眼
部30のマウント35の側面に突設されたピン36に係
合する一対のL字状の係合溝26が、下端縁に開口して
形成されている。
【0022】このように構成された撮像装置接続用アダ
プタ10の撮像装置接続環11に、撮像装置50の接続
筒55を嵌挿して締め付けリング60を締め込むと、そ
のねじ部61が撮像装置接続環11のねじ部21と螺合
し、撮像装置当接面23と撮像装置50の基準面59と
が引き寄せられて互いに押し付けられた状態で固定され
る。
【0023】次に、接眼部接続環12のマウント部12
aに接眼部30のマウント35を嵌挿して、ピン36を
係合溝26内に係合させると、接眼部当接面24が接眼
部30の基準面37に押し付けられる。
【0024】すると、ストッパ19が少し浮く程度に圧
縮コイルバネ18が圧縮され、そのバネ力が接眼部当接
面24を接眼部30の基準面37に押し付けて位置出し
をすると同時に、内視鏡の撮像装置接続用アダプタ10
と接眼部30との接触面に摩擦抵抗が作用する。
【0025】このようにして、撮像装置接続用アダプタ
10を介して内視鏡の接眼部30に撮像装置50を接続
することができ、上述と逆の操作によって接眼部30か
ら撮像装置50を取り外すことができる。
【0026】そして、その取り外し後は、撮像装置接続
用アダプタ10を他から切り離して単独で洗浄すること
ができ、撮像装置接続用アダプタ10を内部及び外部か
ら完全に洗浄することができる。
【0027】また、撮像装置接続用アダプタ10の内側
には機構部材が全く設けられていないので、内部には水
滴等が残留するようなことがない。なお、撮像装置接続
環11の外周部の圧縮コイルバネ18周辺に溜まる水
は、接眼部接続環12の外面に複数穿設された水抜き孔
28から外部に流出させることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の内視鏡の撮像装置接続用アダプ
タによれば、内視鏡の接眼部と撮像装置とを直接係合さ
せるのではなく、両者に対して着脱自在な撮像装置接続
用アダプタによって接続するようにしたので、使用後は
撮像装置接続用アダプタだけを取り外して係合部等を完
全に洗浄することができ、極めて衛生的に使用すること
ができる。
【0029】また、内視鏡の撮像装置接続用アダプタ内
部に機構部材を配置しないように構成することが可能な
ので、洗浄時の残留水が使用時になって接眼部に垂れて
くるようなことも発生せず、使用中に良好な観察状態を
維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の内視鏡の撮像装置接続用アダプタの接
続状態の断面図である。
【図2】実施例の内視鏡の撮像装置接続用アダプタの断
面図である。
【図3】実施例の内視鏡の接眼部の斜視図である。
【図4】実施例の内視鏡の撮像装置接続用アダプタの部
分正面図である。
【符号の説明】
10 内視鏡の撮像装置接続用アダプタ 11 撮像装置接続環 12 接眼部接続環 18 圧縮コイルバネ 23 撮像装置当接面 24 接眼部当接面 30 接眼部 37 基準面 50 撮像装置 59 基準面 60 締め付けリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 23/26 A61B 1/04 360 G02B 23/24 H04N 5/225

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡による観察画像を撮像するための撮
    像装置を内視鏡の接眼部に接続するための内視鏡の撮像
    装置接続用アダプタであって、 上記撮像装置に係脱自在に係合する撮像装置接続環と、 上記内視鏡の接眼部に係脱自在に係合する接眼部接続環
    と、 上記撮像装置の基準面に当接するように上記撮像装置接
    続環に形成された撮像装置当接面と、 上記接眼部の基準面に当接するように上記撮像装置接続
    環に形成された接眼部当接面と、 上記撮像装置接続環を上記撮像装置に係合させることに
    よって上記撮像装置当接面を上記撮像装置の基準面に押
    し付ける撮像装置側位置決め手段と、上記撮像装置接続環と上記接眼部接続環との間に介在
    し、 上記接眼部接続環を上記接眼部に係合させることに
    よって上記接眼部当接面を上記接眼部の基準面に押し付
    けるように上記接続環を上記内視鏡の接眼部方向に付勢
    する接眼部側位置決め手段とを設けたことを特徴とする
    内視鏡の撮像装置接続用アダプタ。
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