JP3206779U - カレンダー係止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】月めくりカレンダーのように掛け外し作業が多くなる被係止物を係止する場合、被係止物を確実に係止するための高い係止効果と掛け外し作業を操作性良く行うための作業性の良さを両立する係止具を提供する。【解決手段】ピン1とダボ2が一体化した凸形スナップ一体型ピンaとバネ3と頭4を一体化した装飾性を有する凹型スナップbと磁石5と頭6を一体化した装飾性を有する磁石cから構成される。凹凸スナップ及び装飾性を有する磁石の一例としてバネホックと呼ばれるスナップの構成部品であるダボ2、バネ3及び頭6を用いているが、他の部品により凹凸スナップ及び装飾性を有する磁石を構成することも可能である。【選択図】図1

Description

この考案は、カレンダーを壁に留めるための係止具に関するものである。
従来、カレンダーを壁に留めるための一般的方法として鋲またはプッシュピンを用いて行われてきたが、カレンダーはその用途上1年で掛け替えられるものがほとんどであり、鋲またはプッシュピンを用いる方法ではカレンダーの掛け替えの都度、抜き跡が壁に残されていくという欠点があった。更に月めくりカレンダーに至っては毎月鋲またはプッシュピンの抜き差し作業が発生するため、壁に残る抜き跡の問題は看過できないものとなっている。
フック型のピンを用いてカレンダーを掛止する方法も一般的に用いられており、この場合、ピンの抜き差し作業が生じない利点はあるが、フックが壁から突出することによる見栄えの悪さ、フックへの掛け外しの際の操作性の悪さおよび薄い紙製のカレンダーの場合ぴんと張った状態で掛止することが難しいなどの欠点を有している。
一方、上記問題を解決する方法の1例として特許文献1に開示された頭部が取り外し可能な押しピンが挙げられる。これは柱状磁石が一体化された押しピンと前記柱状磁石に吸着させて用いる頭部からなり、カレンダーなどの被掛止物に設けられた穴部を利用して前記柱状磁石に掛着し頭部を前記磁石に吸着させてカレンダーなどを係止するものである。
実用新案登録第3094005号
しかし特許文献1に開示された押しピンは、前記柱状磁石と前記頭部の間に働く吸着力により係止するための効力が決定し、前記吸着力が強い場合には係止効果が高くなる半面、掛け外しの作業性が悪くなるという欠点が生じ、例えば取り外し作業で頭部が取り外されずにピンが壁から抜けてしまうなどの事態が生じる恐れがある。一方で前記吸着力が弱い場合には掛け外しの作業性が良くなる半面、係止効果は弱くなるという欠点が生じ、例えばわずかな衝撃で前記頭部が脱落してしまうという事態が生じる恐れがある。
前述のとおり特許文献1に開示されている方法では係止効果と取り外しの際の作業性を両立させることは困難であり、特に月めくりカレンダーのように掛け外し作業が多くなる被係止物を対象とする場合、係止効果と作業性を両立する手法が適しており、その場合特許文献1に開示されている方法が最適であるとは言い難い。
第1の課題解決手段に係るカレンダー係止具は、壁に刺して用いるピンと該ピンと一体化された凸形又は凹形のスナップと該スナップと対をなす強磁性体材料からなる凹形又は凸形のスナップと磁石からなる係止具であって、1つの該ピンに対し該一対のスナップによる係止機構と強磁性体材料と該磁石の挟持による係止機構の異なる2種類の係止機構を有することを特徴とするカレンダー係止具である。
ここで前記スナップには、一般にバネホックと呼ばれているスナップを用いることが望ましく、その場合、ダボと呼ばれる凸形スナップをピンと一体化し、バネと呼ばれる構成部品と頭と呼ばれる構成部品を専用工具で一体化させた物を対となる凹形スナップとして用いる。
前記凹凸スナップを嵌合させた状態では、表面からは頭と呼ばれる部分のみ視野に入ることになり、これは決して見栄えを損なうものではなく、また、好みにより色及び形状を選択することが可能である。
第2の課題解決手段に係るカレンダー係止具は、前記0008段落記載の磁石が装飾性を有する磁石からなるカレンダー係止具である。ここで、装飾性を有する磁石の1例として前記0009段落記載の頭と呼ばれるバネホックの構成部品を磁石と一体化することにより実現できる。この場合、前記頭と呼ばれるバネホックの構成部品は中央に突起部があるため、一体化する磁石は前記突起部が挿入される穴が必要となり、その場合、丸型皿穴付きネオジム磁石とすることが望ましい。
第3の課題解決手段に係るカレンダー係止具は、前記0008段落記載の磁石が磁石と該磁石と一体化された凸形又は凹形のスナップと該スナップと対をなす凹形又は凸形のスナップからなる、磁石とスナップが一体化されていることを特徴とするスナップ付き磁石であるカレンダー係止具である。
ここで、スナップ付き磁石の1例として、前記0009段落記載のバネと呼ばれるバネホックの構成部品である凹形スナップと丸型皿穴付きネオジム磁石を一体化することで実現できる。この場合、対をなす凸形スナップとして、前記0009段落記載のダボと呼ばれる凸形スナップと頭と呼ばれるバネホックの構成部品を一体化したものを用いることが望ましい。
前記凹凸スナップを嵌合させた状態では、表面からは頭と呼ばれる部分のみ視野に入ることになり、これは決して見栄えを損なうものではなく、また、好みにより色及び形状を選択することが可能である。
第4の課題解決手段に係るカレンダー係止具は、前記0008段落記載の磁石がストラップ付き磁石であるカレンダー係止具である。ここで、ストラップ付き磁石の1例として、前記0011段落記載の丸型皿穴付きネオジム磁石とダボ、バネ及び頭と呼ばれるバネホックの構成部品とで構成されるスナップ付き磁石において、前記凹凸スナップによりストラップの紐部を挟持することにより実現できる。スナップによりストラップを挟持することにより、ストラップの取り外し又は取り付けが随時可能となるため、好みのストラップに交換することができるという利点を有するものである。
第1の効果に、本発明品は係止効果の高い一対のスナップによる係止機構と操作性の良い強磁性体材料と該磁石の挟持による係止機構の異なる2種類の係止機構を有しており、係止効果と作業性の両立を実現したカレンダー係止具であることが挙げられる。本発明品の使用例として月めくりカレンダーを係止する場合、前記カレンダーの1枚目を係止効果の高いスナップにより確実に係止し、以降カレンダーをめくる際にはスナップと磁石の挟持により係止することにより操作性良くめくったカレンダーを係止することが可能となる。
第2の効果として、本発明品に用いる磁石は装飾性を有しているため従来では気に掛けることのなかったカレンダー係止具の装飾性について、カレンダーとの相性、部屋の雰囲気、自分の好みなどを勘案して係止具を選ぶことが可能となったことが挙げられる。一例としてキャラクターカレンダーの係止具として同じキャラクターを用いた磁石をカレンダー係止具として選ぶことにより従来では得られなかったカレンダーと係止具の統一感という付加価値を持ったカレンダー係止が可能となる。
第3の効果として、本発明品に用いる磁石としてスナップ付き磁石を用いることにより、カレンダー係止具としての付加価値を付与することが可能となることが挙げられる。一例として、前記スナップ付き磁石を構成するスナップにより紐付き筆記具を挟持し、筆記具と一体化した磁石として用いることによりカレンダーにスケジュールなど記載する際に有用に活用することが可能となる。
第4の効果として、ストラップ付き磁石を用いることにより、本発明品の操作性をより一層向上させることが可能であることが挙げられる。本発明品に用いる磁石は直径10mmから20mm程度の大きさの物が適当であり、これは指でつまみ操作するには若干小さめであることは否めず、一旦手にした磁石を滑り落してしまうことも想定される。一方でストラップ付き磁石を用いることにより、磁石本体をつまんで操作することなくストラップを引っ張ることにより磁石による係止を外すことが可能となるため、一旦手にした磁石を滑り落すこともなくなり、本発明の操作性が一段と向上する。
請求項1乃至請求項2に係るカレンダー係止具の断面図を示す。 請求項1乃至請求項2に係るカレンダー係止具の説明図を示す。 請求項3に係るスナップ付き磁石の断面図を示す。 請求項4に係るストラップ付き磁石の断面図を示す。
図1は請求項1に係るカレンダー係止具の断面図を示す。
ピン(1)とダボ(2)が一体化した凸形スナップ一体型ピン(a)とバネ(3)と頭(4)を一体化した装飾性を有する凹型スナップ(b)と磁石(5)と頭(6)を一体化した装飾性を有する磁石(c)から構成される。
ここで、凹凸スナップ及び装飾性を有する磁石の一例としてバネホックと呼ばれるスナップの構成部品であるダボ、バネ及び頭を用いているが、他の部品により凹凸スナップ及び装飾性を有する磁石を構成することも可能である。
図2a及び図2bは請求項1に係るカレンダー係止具の使用例を示すものであり、月めくりカレンダーを壁に係止する方法を説明する。
壁(12)に留めたスナップ一体型ピン(a)の凸部を月めくりカレンダー(11)の1枚目に設けられた穴に貫通させ、装飾性を有するスナップ(b)により係止する。スナップ一体型ピン(a)と装飾性を有するスナップ(b)による係止は係止効果が高く、確実に月めくりカレンダーを係止することができる。ここで、装飾性を有する磁石(c)は強磁性体材料からなる装飾性を有するスナップ(b)に吸着させておく。
続いて、月めくりカレンダーをめくった後の係止方法を説明する。
月めくりカレンダーのめくった紙(13)を装飾性を有するスナップ(b)と装飾性を有する磁石(c)による挟持により係止する。装飾性を有するスナップ(b)と装飾性を有する磁石(c)による挟持により係止する作業は操作性に優れており、1年間に数度となく繰り返される月めくり作業を操作性良く行うことが可能となる。
図3は請求項3に係るスナップ付き磁石の断面図を示す。
スナップ付き磁石は、磁石(21)に一体化されたバネ(22)と、磁石(21)の側面、バネ(22)の一部及び磁石(21)の底面の一部を被覆する被覆部材(23)により構成される凹型スナップ一体型磁石(d)とダボ(24)と頭(25)を一体化した凸型スナップ(e)により構成される。被覆部材(23)は磁石(21)の吸着力の強さに起因する指などの挟みこみによるけが又は磁石の破損等の恐れを低減させる役割を担うものであり、熱収縮チューブを用いることが望ましい。
ここで、スナップ付き磁石を構成する部品の一例としてバネホックと呼ばれるスナップの構成部品であるダボ、バネ及び頭を用いているが、他の部品により凹凸スナップを構成することも可能である。
図4は請求項4に係るストラップ付き磁石の断面図を示す。
本ストラップ付き磁石は前記0020段落記載のスナップ付き磁石を構成する凹型スナップ一体型磁石(d)と凸型スナップ(e)によりストラップ(26)の紐を挟持する構造からなる。
1 ピン
2 ダボ
3 バネ
4 頭
5 磁石
6 頭
11 月めくりカレンダー
12 壁
13 月めくりカレンダーのめくった紙
21 磁石
22 バネ
23 被覆部材
24 ダボ
25 頭
a スナップ一体型ピン
b 装飾性を有するスナップ
c 装飾性を有する磁石
d 凹型スナップ一体型磁石
e 凸型スナップ

Claims (4)

  1. 壁に刺して用いるピンと該ピンと一体化された凸形又は凹形のスナップと該スナップと対をなす強磁性体材料からなる凹形又は凸形のスナップと磁石からなる係止具であって、1つの該ピンに対し該一対のスナップによる係止機構と強磁性体材料と該磁石の挟持による係止機構の異なる2種類の係止機構を有することを特徴とするカレンダー係止具。
  2. 前記磁石が装飾性を有する磁石からなる請求項1記載のカレンダー係止具。
  3. 前記磁石が磁石と該磁石と一体化された凸形又は凹形のスナップと該スナップと対をなす凹形又は凸形のスナップからなる、磁石とスナップが一体化されていることを特徴とするスナップ付き磁石である請求項1又は請求項2記載のカレンダー係止具。
  4. 前記磁石がストラップ付き磁石である請求項1、請求項2又は請求項3記載のカレンダー係止具。
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