JP3206703U - 装身用チェーン - Google Patents

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佳永子 影山
佳永子 影山
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株式会社 ピーアンドジェイ
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Abstract

【課題】ロングネックレス等を装着対象に二重巻にして装着した際に、着用しているうちに生じるズレを抑制して、見栄えの良い長さを維持することができる装身用チェーンを提供する。【解決手段】装着対象に装着する装身具のチェーンであって、一端に係止部12を有するチェーン本体11と、チェーン本体に沿って摺動可能な摺動部材20と、チェーン本体の一端側と他端側を連結可能な連結部材40と、を備え、摺動部材は、係止部と接続される接続部23を有している。【選択図】図3

Description

本考案は、首元や腕等の装着対象に装着する装身用チェーンであって、更に詳しくは、様々な着用バリエーションを楽しむことができる装身用チェーンに関するものである。
一般的に、複数のネックレスを重ね付けして、オシャレを楽しむことが広く行われている。通常、ネックレスの形態(外形)は、チェーンの形状や長さによって決まり、ペンダントトップを付けるか、付けないか程度の着用バリエ―ションしか選択できなかった。そのため、通常のネックレスを重ね付けして様々な着用バリエーションを楽しむためには、複数本のネックレスを用意する必要があり、費用が嵩んでしまうという問題があった。
このような問題に対して、1つのネックレスで複数の着用バリエ―ションを楽しむことができるネックレスが提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1には、2本以上のチェーンを有していることにより、ペンダントの取り付けパターンをいくつか選択できるように構成されており、様々な着用バリエーションを楽しむことができる。そのため、デザインの幅を広げつつ費用を抑えることができる。
ところで、近年、通常のネックレスの長さ(45cm程度)よりも長尺に形成されたロングネックレスLの人気が高まっている。このロングネックレスLにおいては、一重巻で着用者Wの首元から胸下あたりまで吊下げて使用するとともに(図6参照)、二重巻にして2連のネックレスとして使用する方法が一般的に知られている(図7参照)。
実公平6−14568号公報
特許文献1に記載のネックレスは、2連以上のネックレスとしての複数の着用バリエーションを楽しむことができるものの、近年人気の高まっているロングネックレスとして使用できるものではなかった。
また、従来のロングネックレスLは、チェーンを二重巻にして2連のネックレスとして使用することが出来るが(図7(a)参照)、着用しているうちにズレが生じ、好ましい型が崩れてしまう問題があった(図7(b)参照)。すなわち、2連のうち一方の輪が狭く、もう一方の輪が広がるようにズレが生じてきてしまい、見た目が悪くなってしまうという問題があった。
本考案は、かかる実情に鑑み、二重巻にした際に生じるズレを抑制して、見栄えの良い長さを維持することができる装身用チェーンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本考案に係る装身用チェーンは、装着対象に装着する装身具のチェーンであって、両端に係止部を有するチェーン本体と、このチェーン本体に沿って摺動可能な摺動部材と、を備え、前記摺動部材は、前記係止部と接続される接続部を有していることを特徴とする。
このように、チェーン本体の途中に設けられた摺動部材に、チェーンの両端を接続するよう構成したことにより、2連のそれぞれの輪の長さを固定することができる。すなわち、ロングネックレス等を装着対象に二重巻にして装着した際に、着用しているうちに生じるズレを抑制して、見栄えの良い長さを維持することができる。
本考案に係る装身用チェーンは、装着対象に装着する装身具のチェーンであって、一端に係止部を有するチェーン本体と、このチェーン本体に沿って摺動可能な摺動部材と、前記チェーン本体の一端側と他端側を連結可能な連結部材と、を備え、前記摺動部材は、前記係止部と接続される接続部を有していることを特徴とする。
このように、チェーン本体の一端側に設けられた係止部を摺動部の接続部に接続して、連結部材によってチェーン本体の一端側と他端側とを連結することにより、ロングネックレスを2連のネックレスとして利用することができる。
本考案の好ましい形態では、前記連結部材は、前記チェーン本体が挿通される貫通孔を有した連結用外殻体と、この連結用外殻体に内装されて前記チェーン本体と圧接される弾性部材と、を有し、前記チェーン本体の他端側には、前記連結用外殻体の貫通孔に挿通可能なスライドピンが設けられており、前記連結部材は、前記係止部が設けられた一端側よりに設けられていることを特徴とする。
このように、連結部材内に弾性部材が設けられていることにより、チェーン本体が容易に移動してしまうことを抑制することができる。また、チェーン本体の他端側にスライドピンが設け、チェーン本体の他端側を連結部材に挿通する構成としたことにより、2連チェーンのそれぞれの輪の長さを調節することができる。
本考案の好ましい形態では、装着対象に装着する装身具のチェーンであって、チェーン本体と、このチェーン本体に沿って摺動可能な摺動部材と、を備え、前記チェーン本体の一端側には係止部が、他端側には前記係止部と接続される接続部が設けられ、前記摺動部材は、前記チェーン本体の一部を摺動可能な第一摺動部と、前記チェーン本体の一部とは異なる部分を摺動可能な第二摺動部と、を有していることを特徴とする。
本考案の好ましい形態では、装着対象に装着する装身具のチェーンであって、チェーン本体と、このチェーン本体に沿って摺動可能な摺動部材と、を備え、前記チェーン本体の一端側には係止部が、他端側には前記係止部と接続される接続部が設けられ、前記摺動部材は、前記チェーン本体の一部及び前記チェーン本体の一部とは異なる部分を摺動可能な摺動部を有していることを特徴とする。
本考案の好ましい形態では、装着対象に装着する装身具のチェーンであって、チェーン本体と、このチェーン本体に沿って摺動可能な摺動部材と、を備え、前記チェーン本体の一端側には係止部が、他端側には前記摺動部材に挿通可能なスライドピンが設けられ、前記摺動部材は、前記チェーン本体の一部を摺動可能な第一摺動部と、前記チェーン本体の一部とは異なる部分を摺動可能な第二摺動部と、前記係止部と接続される接続部と、を有していることを特徴とする。
本考案の好ましい形態では、前記摺動部材は、前記チェーン本体が挿通される貫通孔を有した摺動用外殻体と、この摺動用外殻体に内装されて前記チェーン本体と圧接される弾性部材と、を有していることを特徴とする。
このように、摺動部材内にも弾性部材が設けられていることにより、チェーン本体が容易に移動してしまうことを抑制することができる。
本考案の好ましい形態では、前記係止部は、前記摺動用外殻体の貫通孔よりも大径に形成されていることを特徴とする。
このように、係止部を摺動用外殻体の貫通孔よりも大径に形成することにより、チェーンが引っ張り等の力が加わった時に摺動部材が係止部に引っ掛るため、容易に摺動部材がチェーンから抜けてしまうことを防止することができる。
本考案は、二重巻にした際に生じるズレを抑制して、見栄えの良い長さを維持することができる装身用チェーンを提供することができる。
本考案の実施形態1に係る装身用チェーンを示す正面図である。 本考案の実施形態1に係る装身用チェーンの要部を示す図である。 本考案の実施形態2に係る装身用チェーンを示す正面図である。 本考案の実施形態2に係る装身用チェーンの要部を示す図である。 本考案に係る装身用チェーンの装着例を示す図である。 ロングネックレスを一重巻で着用した様子を示す図である。 ロングネックレスを二重巻で着用した様子を示す図である。 本考案の実施形態3に係る装身用チェーンを示す図である。 本考案の実施形態3に係る装身用チェーンの使用方法を示す図である。 本考案の実施形態4に係る装身用チェーンを示す図である。 本考案の実施形態5に係る装身用チェーンを示す図である。
以下、本考案を図面に示した好ましい実施形態1〜5について詳細に説明する。本考案の技術的範囲は、添付図面に示した実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された範囲内において、適宜変更が可能である。
<実施形態1>
実施形態1に係る装身用チェーンAは、図1に示すように、両端に係止部12を有するチェーン本体11と、このチェーン本体11に沿って摺動する摺動部材20と、を備えている。そしてこの摺動部材20は、チェーン本体11の両端に設けられた係止部12と接続される接続部23を有している。
図1(a)は、本実施形態に係る装身用チェーンAを一重巻で使用する場合の形状を示しており、図1(b)は、二重巻で使用する場合の形状を示している。
また、図2(a)は、図1(b)に示したZ1箇所の要部拡大図であり、図2(b)は、摺動部材20の部分断面図である。
チェーン本体11の両端には、摺動部材20の接続部23である引き輪に係止される係止部12が設けられている。チェーン本体11は、装着対象Mとなる首元を少なくとも2周可能な長さに形成されており、この両端には係止部12が丸環13を介して揺動自在に連結されている。係止部12の一端側には、接続部23が係止可能な輪状部12aが、他端側には丸環13が連結される小輪状部12bが形成されている。また、係止部12の形状は、上記の形状に限られることなく、接続部23に係止可能な形状を有していれば良い。例えば、大きな丸環やハート状に形成した環状部材を採用しても良いし、チェーン本体11の鎖が大径に形成されている場合には、この鎖自体に接続部23を係止することも可能である。さらに、一端側と他端側に設けられた係止部12は、それぞれ異なる形状であっても良い。
摺動部材20は、図2(b)に示すように、チェーン本体11が挿通される貫通孔21aを有した摺動用外殻体21と、この摺動用外殻体21に内装されてチェーン本体11と圧接される弾性部材22と、摺動用外殻体21の外側に設けられる接続部23と、を有している。
摺動用外殻体21は、チェーン本体11が挿通される貫通孔21aと、接続部23と連結される連結部21bと、を有している。
貫通孔21aは、チェーン本体11の線径より大径に形成され、また、係止部12よりも小径に形成されている。そのため、この摺動用外殻体21は、チェーン本体11上を摺動することは可能であるが、係止部12を超えて逸脱することがないよう構成されている。
連結部21bは、環状またはU字状の部品が摺動用外殻体21の外側にろう付け等の固着手段によって固定されている。
弾性部材22は、チェーン本体11の任意の位置で拘束する抵抗力を有し、所定の力を加えることで摺動可能な弾性力を有していればよい。この弾性部材22の構造としては、図2(b)に示すような一般的に広く流通しているチェーン本体11を通す穴を有する管状の構造を採用しても良いし、両側又は片側からチェーン本体11を押さえつけるような構造を採用しても良い。
これにより、摺動部材20は、その内周壁面でチェーン本体11を弾性的に圧迫して、摺動部材20を任意の位置で保持できるよう構成されている。
なお、上述した構成は摺動部材20の一例であり、従来用いられている摺動可能な構成であれば当然に採用することができる。
接続部23は、図2に示すように、接続環23aによって摺動用外殻体21の連結部21bに揺動自在に連結されている。この接続部23としては、引き輪やカニカン等の一般に使用される開閉フック式連結部材を採用することが望ましい。
次に、本実施形態に係る装身用チェーンAをネックレスとして使用した場合の装着バリエーションについて、図1(a)及び図1(b)を用いて、詳細に説明する。
図1(a)に示すように、摺動部材20を一端側(又は他端側)に摺動させ、接続部23を他端側(又は一端側)の係止部12と接続した場合には、摺動部材20から他端側のチェーン本体11を長く形成することができ、ロングネックレスとして使用することができる。ここで係止部12は、摺動部材20の貫通孔21aより大径に形成されているため、容易に抜けてしまうことがない。また、摺動部材20を他端側に摺動させ、接続部23を一端側の係止部12と接続した場合であっても、同様にロングネックレスとして使用することができる。また、このように本考案をロングネックレスとして使用する場合には、摺動部材20の位置を調節することにより、ロングネックレスの長さを調節することが可能である。
一方、図1(b)に示すように、摺動部材20を、チェーン本体11の中間位置に配置させた場合には、両側(一端側と他端側)の係止部12,12を接続部23と接続することにより、2連のネックレスとすることができる。この場合、摺動部材20の位置を摺動させて適宜調整することにより2つの輪の大きさを、着用者の好みの長さとなるよう調節することができる。
本考案によれば、チェーン本体11の両端を、チェーン本体11上を摺動する摺動部材20に、接続可能に構成したことにより、ロングネックレスとしても2連のネックレスとしても使用することができる。さらに、2連のネックレスとして使用する場合には、摺動部材20を摺動させながら位置を調節することにより、着用者の好みの長さを容易に調節することができる。
これにより装着者は、様々な着用バリエーションでオシャレを楽しむことが出来る。
また、本実施形態によれば、係止部12を貫通孔21aより大きく形成することにより、ロングネックレスの形態時に、予期せぬ引張によって外れてしまうことを抑制することが出来る。そのため着用者は、安心してネックレスを着用することができる。
また、本発明の着用時には、好みのペンダントトップPをチェーン本体11に通すことで、さらに多くの着用バリエーションを楽しむことが出来る。例えば、図5は複数のペンダントトップPを用いた着用バリエーションの例を示す図であり、図5(a)はロングネックレスに10個のペンダントトップPを設けた例を、図5(b)は2連のネックレスの外側に7個,内側に3個設けた例を、図5(c)は2連のネックレスの外側に3個,内側に7個設けた例を、図5(d)は2連のネックレスの外側に5個設けた例を、それぞれ示している。このように、複数パターンの着用バリエーションがあり、長さ調節も自由に行えるため、着用者は好みに合わせて自由にデザインすることができる。
<実施形態2>
以下、本考案の実施形態2の装身用チェーンBについて、図3,図4を参照して詳細に説明する。この実施形態2に係る装身用チェーンBは、チェーン本体11の一端側と他端側を連結させる連結部材40を有していることを特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
本実施形態に係るネックレスBは、図3に示すように、一端に係止部12を有するチェーン本体11と、チェーン本体11に沿って摺動する摺動部材20と、チェーン本体11の一端側と他端側を連結させる連結部材40と、を備えている。そして連結部材40は、係止部12が設けられた一端側に取付けられている。
図3(a)は、本実施形態に係る装身用チェーンBを一重巻で使用する場合の形状を示しており、図3(b)は、二重巻で使用する場合の形状を示している。
また、図4(a)は、図3(b)に示したZ2箇所の要部拡大図であり、図4(b)は、摺動部材20の部分断面図であり、図4(c)は、連結部材40の部分断面図である。
チェーン本体11は、このチェーン本体11の一端側に設けられる係止部12と、他端側に設けられるスライドピン31と、を有している。
スライドピン31は、摺動部材20及び連結部材40を貫通できるような長さに形成されている。また、図には示されていないが、スライドピン31の外周位置に爪が引っ掛る凹部を設け、指で扱い易いよう構成しても良い。
摺動部材20は、先の実施形態1と同様の形状を採用しても良いし、図4(b)に示すように、摺動用外殻体21と接続部23を、丸環21c等をろう付けすることによって固定する構成を採用しても良い。また、丸環21cを設けず、摺動用外殻体21と接続部23を直接ろう付けすることも当然に可能である。
連結部材40は、図4(c)に示すように、摺動部材20と同様に、チェーン本体11が挿通される貫通孔41aを有した連結用外殻体41と、この連結用外殻体41に内装されてチェーン本体11と圧接される弾性部材42と、を有している。この弾性部材42は、摺動部材20の弾性部材22と同様に、チェーン本体11を通す穴を有する管状の構造を採用しても良いし、両側又は片側からチェーン本体11を押さえつけるような構造を採用しても良い。
連結用外殻体41は、チェーン本体11が挿通される貫通孔41aと、チェーン本体11と接続される接続環41bと、係止部12と接続される接続環41cと、を有している。このように、連結部材40は、一端側のチェーン本体11に接続され、他端側のチェーン本体11を挿通することで連結可能に構成されている。
なお、この実施形態では、連結部材40が係止部12と接続された例を示したが、係止部12が設けられた一端側よりに設けられていれば良く、チェーン本体11の途中に連結部材40を取付けても良い。
次に、本実施形態に係る装身用チェーンBをネックレスとして使用した場合の装着バリエーションについて、図3(a)及び図3(b)を用いて、詳細に説明する。
図3(a)に示すように、連結部材40にチェーン本体11を挿通しない場合には、ロングネックレスとして使用することができる。また、このように本考案をロングネックレスとして使用する場合には、摺動部材20の位置を調節することにより、ロングネックレスの長さを調節することが可能である。
一方、図3(b)に示すように、チェーン本体11の一端側に設けられた係止部12を摺動部材20に接続し、チェーン本体11の他端側に設けられたスライドピン31を、チェーン本体11の一端側に設けられた連結部材40に連結することで、2連のネックレスとすることができる。この場合、摺動部材20を摺動位置及び連結部材40に挿通するチェーン本体11の長さを適宜調整することにより2つの輪の大きさを、着用者の好みの長さとなるよう調節することができる。
本実施形態によれば、連結部材40にチェーン本体11を挿通する構成としたことにより、2連のネックレスにした際の長さ調節のバリエーションを増やすことができる。すなわち、連結部材40に挿通するチェーン本体11の長さを調節することにより、2連のネックレスの長さの総和を調節することができるため、どちらの輪も短くするといったような長さ調節が可能である。
また、本実施形態によれば、連結部材40にスライドピン31を挿通する構成を採用したことにより、ペンダントトップPの選択肢を広げることができる。すなわち、実施形態1に係る装身用チェーンAでは、係止部12をより大径な挿通部を有するペンダントトップPしか取り付けることが出来なかったが、本実施形態に係る装身用チェーンBでは、スライドピン31が挿通可能なペンダントトップPであれば採用することができるため、挿通可能なペンダントトップPの種類を増やすことができる。
なお、装着対象Mとして着用者の首元に装着するネックレスの例を示したが、本発明は、手首に嵌めるブレスレットや足首に嵌めるアンクレット等の装身用チェーンにも、当然に適用することができる。その場合に、チェーン本体11は、手首若しくは足首を2周可能な長さに形成されていれば良い。
また、各部材の材質としては、例えば、適宜貴金属製のもの(或いは、適宜金属材に貴金属メッキを施したもの)や、適宜合成樹脂製のものや、適宜複合材を利用したものや、これらの材質からなるパーツを組合わせたもの、を採用することができる。
さらに、チェーン本体11においては、装身用鎖・チェーン状に形成されたものや、装身用紐状に形成されたものや、その他適宜構成のものであれば良いが、摺動部材20が摺動可能なよう比較的細くて凹凸状態が激しくないもの(極端に突出した部分がないこと)が好ましい。
<実施形態3>
以下、本考案の実施形態3の装身用チェーンCについて、図8を参照して詳細に説明する。この実施形態3に係る装身用チェーンCは、先の実施形態とは異なる摺動部材50を備えていること特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図8は実施形態3に係る装身用チェーンCを示す図であり、図8(a)は装身用チェーンCを一重巻で使用する場合の形状を示しており、図8(b)は二重巻で使用する場合の形状を示しており、図8(c)は摺動部材50の構成を示している。
実施形態3に係る装身用チェーンCは、図8に示すように、一端側に係止部12が、他端側に係止部12と接続される接続部23が設けられたチェーン本体11と、このチェーン本体11が挿通される摺動部材50と、を備えている。
摺動部材50は、チェーン本体11の一部を摺動可能な第一摺動部51と、この第一摺動部51が摺動する位置とは異なる部分を摺動可能な第二摺動部52と、を有している。
第一摺動部51及び第二摺動部52は、先の実施形態に係る摺動部材と同じように、貫通孔51b,52bが形成された外殻体51a,52aと、この外殻体51a,52aの中に設けられる弾性部材51c,52cと、を有している。
第一摺動部51及び第二摺動部52は、図8(c)に示すように、外殻体51a,52aを貫通させた連通部材53によって、連通部材53を軸に回転可能に構成されていても良いし、接着剤やろう付け等の固定手段により固定されていても良い。
図9は、実施形態3に係る装身用チェーンの使用方法の一例を示す図であり、摺動部材50をネックレスのトップと同じ位置、すなわち装身用チェーンの装着時の正面側に配置させた例を示している。このように正面側に摺動部材50を配置する場合には、摺動部材50に色や模様を設け、ペンダントトップのように装飾することが望ましい。
また、外殻体51a,52aの形状としては、図8に例示したような球状に限られることはなく、例えば星形やハート形等のデザインを採用することも当然に可能である。
<実施形態4>
以下、本考案の実施形態4の装身用チェーンDについて、図10を参照して詳細に説明する。この実施形態4に係る装身用チェーンDは、先の実施形態とは異なる摺動部材60を備えていること特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図10は実施形態4に係る装身用チェーンDを示す図であり、図10(a)は装身用チェーンDを一重巻で使用する場合の形状を示しており、図10(b)は二重巻で使用する場合の形状を示しており、図10(c),(d)は摺動部材60の構成を示している。
摺動部材60は、先の実施形態に係る摺動部材と同じように、貫通孔61aが形成された外殻体61と、この外殻体61の中に設けられる弾性部材62と、を有している。
貫通孔61aは、チェーン本体11を2本以上挿通可能な大きさに形成した1つの貫通孔を形成しても良いし、チェーン本体11を1本挿通可能な2つの貫通孔を形成しても良い。
弾性部材62は、チェーン本体11の一部を摺動可能な第一摺動部62aと、この第一摺動部62aが摺動する位置とは異なる部分を摺動可能な第二摺動部62bと、を有している。これら第一摺動部62a,第二摺動部62bは、例えば、図10(c)に示すように仕切り版62cによって仕切られて形成されており、チェーン本体11の径に対応した大きさを有する筒状に形成されている。
また、図10(d)に示すように、仕切り版62cを設けず、1つの貫通孔にチェーン本体11の2本分をまとめて挿通して摺動可能な1つの摺動部62dを採用することも当然に可能である。
さらに、本実施形態においても、先の実施形態3に係る装身用チェーンCと同様に、摺動部材60を正面側に配置して装着することができる(図9参照)。
また、外殻体61の形状としては、図10に例示したような球状に限られることはなく、例えば星形やハート形等のデザインを採用することも当然に可能である。
<実施形態5>
以下、本考案の実施形態5の装身用チェーンEについて、図11を参照して詳細に説明する。この実施形態5に係る装身用チェーンEは、先の実施形態とは異なる摺動部材70を備えていること特徴とする。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図11は実施形態5に係る装身用チェーンEを示す図であり、図11(a)は装身用チェーンEを一重巻で使用する場合の形状を示し、図11(b)は二重巻で使用する場合の形状を示し、図11(c)は摺動部材70の構成を示している。
実施形態5に係る装身用チェーンEは、図11に示すように、一端側に係止部12が、他端側にスライドピン31が設けられたチェーン本体11と、このチェーン本体11が挿通される摺動部材70と、を備えている。
摺動部材70は、実施形態3に係る摺動部材50に接続部23(例えば、引き輪)を接続した構成となっており、前記チェーン本体11の係止部12が接続可能なよう構成されている。
本実施形態によれば、実施形態2と同様にスライドピン31を設け、チェーン本体11の一端側を摺動部材70に挿通する構成としたことにより、2連のネックレスにした際の長さ調節のバリエーションを増やすことができる。すなわち、摺動部材70に挿通するチェーン本体11の長さを調節することにより、2連のネックレスの長さの総和を調節することができるため、どちらの輪も短くするといったような長さ調節が可能である。
A,B,C,D,E 装身用チェーン
11 チェーン本体
12 係止部
13 丸環
20,50,60,70 摺動部材
21 摺動用外殻体
22 弾性部材
23 接続部
31 スライドピン
40 連結部材
41 連結用外殻体
42 弾性部材
M 装着対象
L ロングネックレス

Claims (9)

  1. 装着対象に装着する装身具のチェーンであって、
    両端に係止部を有するチェーン本体と、
    このチェーン本体に沿って摺動可能な摺動部材と、を備え、
    前記摺動部材は、前記係止部と接続される接続部を有していることを特徴とする、装身用チェーン。
  2. 装着対象に装着する装身具のチェーンであって、
    一端に係止部を有するチェーン本体と、
    このチェーン本体に沿って摺動可能な摺動部材と、
    前記チェーン本体の一端側と他端側を連結可能な連結部材と、を備え、
    前記摺動部材は、前記係止部と接続される接続部を有していることを特徴とする、装身用チェーン。
  3. 前記連結部材は、前記チェーン本体が挿通される貫通孔を有した連結用外殻体と、
    この連結用外殻体に内装されて前記チェーン本体と圧接される弾性部材と、を有し、
    前記チェーン本体の他端側には、前記連結用外殻体の貫通孔に挿通可能なスライドピンが設けられており、
    前記連結部材は、前記係止部が設けられた一端側よりに設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の装身用チェーン。
  4. 装着対象に装着する装身具のチェーンであって、チェーン本体と、このチェーン本体に沿って摺動可能な摺動部材と、を備え、前記チェーン本体の一端側には係止部が、他端側には前記係止部と接続される接続部が設けられ、前記摺動部材は、前記チェーン本体の一部を摺動可能な第一摺動部と、前記チェーン本体の一部とは異なる部分を摺動可能な第二摺動部と、を有していることを特徴とする、装身用チェーン。
  5. 装着対象に装着する装身具のチェーンであって、チェーン本体と、このチェーン本体に沿って摺動可能な摺動部材と、を備え、前記チェーン本体の一端側には係止部が、他端側には前記係止部と接続される接続部が設けられ、前記摺動部材は、前記チェーン本体の一部及び前記チェーン本体の一部とは異なる部分を摺動可能な摺動部を有していることを特徴とする、装身用チェーン。
  6. 装着対象に装着する装身具のチェーンであって、チェーン本体と、このチェーン本体に沿って摺動可能な摺動部材と、を備え、前記チェーン本体の一端側には係止部が、他端側には前記摺動部材に挿通可能なスライドピンが設けられ、前記摺動部材は、前記チェーン本体の一部を摺動可能な第一摺動部と、前記チェーン本体の一部とは異なる部分を摺動可能な第二摺動部と、前記係止部と接続される接続部と、を有していることを特徴とする、装身用チェーン。
  7. 前記摺動部材は、前記チェーン本体が挿通される貫通孔を有した摺動用外殻体と、
    この摺動用外殻体に内装されて前記チェーン本体と圧接される弾性部材と、を有していることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載の装身用チェーン。
  8. 前記係止部は、前記摺動用外殻体の貫通孔よりも大径に形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の装身用チェーン。
  9. 前記チェーン本体は、前記装着対象の周囲の2倍以上の長さを有していることを特徴とする、請求項1〜8の何れかに記載の装身用チェーン。
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