JP3236239U - ピアス用ピンを装着したイヤリング - Google Patents

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直輝 望月
孝雄 望月
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株式会社モチヅキ工芸
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Abstract

Figure 0003236239000001
【課題】未使用のピアス用ピンと耳飾りを組合わせて新たな商品価値を有するイヤリングを提供する。
【解決手段】耳飾り本体1の基部2に飾体9を有するピアス用ピン10を挿通させる挿通孔を形成し、この挿通孔と連通する固定パイプ4を耳飾り本体1の基部2内部に固定し、ピアス用ピン10を挿通孔と固定パイプ4に通した状態で、ピアス用ピン10を固定パイプ4に固定すると共に、耳飾り本体1の基部2にピアス用ピン10を着脱自在に装着した。
【選択図】図1

Description

本考案は、ピアス用ピンを装着したイヤリングに関し、詳細にはピアス用ピンを組合せて斬新な耳飾りとしたイヤリングに関する。
従来、イヤリングには、耳たぶに空けた孔にピン部材を通して留め具で係止することにより耳たぶに装着するピアス(特許文献1)や、耳たぶに挟持して装着するタイプのクリップ式の耳飾り(特許文献2)などが知られている。
ピアスは、一般に広く知られているが、安価なものが多く、使用者は多数のピアスを所有していることが多い。しかし、使用者の耳たぶの孔は塞がってくる傾向にあり、ピアスを装着できなくなると、最終的にはピアスが未使用の状態となりピアスの使用価値が低下してしまうばかりでなく、使用者は多くの未使用のピアスを所有することにもなる。
一方、耳飾りは、本体がピアスよりも比較的、高価なものもあり、特許文献2に示すように、特に、耳たぶに挟持して装着するクリップ式タイプの耳飾りは、本体がシンプルな形態のものが多く、この種の耳飾りの商品価値の向上が望まれる。
特許第2976402号公報 特開2001-61519号公報
そこで、未使用のピアス用のピン部材をこの種の耳飾りに組合わせて、使用者が、各種飾体のイヤリングを好みに応じて楽しむことが可能なイヤリングの開発が期待されている。
本考案は、従来の課題を解決するために、未使用のピアス用ピンと耳飾りを組合わせて新たな商品価値を有するイヤリングを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る考案は、耳飾り本体の基部に飾体を有するピアス用ピンを挿通させる挿通孔を形成し、この挿通孔と連通する固定パイプを耳飾り本体の基部内部に固定し、ピアス用ピンを挿通孔と固定パイプを通した状態で、ピアス用ピンを固定パイプに固定すると共に、耳飾り本体の基部にピアス用ピンを着脱自在に装着したピアス用ピンを装着したイヤリングである。
請求項2に係る考案は、耳飾り本体は、耳たぶに挟持した状態で、飾体を有するピアス用ピンを耳飾り本体の耳飾りとしたピアス用ピンを装着したイヤリングである。
請求項3に係る考案は、固定パイプは、ピアス用ピンを挟持させて固定する弾性を有する樹脂パイプであるピアス用ピンを装着したイヤリングである。
請求項1に係る考案によると、未使用状態のピアスが多くなると共に使用者の耳たぶに空けたピアス挿通用の孔が塞がってしまうなどの事態が生じた場合、ピアスではない耳飾り本体に未使用のピアスのピアス用ピンを装着するだけで新たな外観を表現でき、斬新な美感を有したイヤリングを提供することが可能となり、イヤリングとしての商品価値を高めるばかりでなく、審美性にも優れた斬新なイヤリングを得ることが可能となる。
請求項2又は請求項3に係る考案によると、例えば、耳飾りのうち耳たぶに挟持して装着する耳飾りにピアス用の飾体を有するピンを挿入して固定するのみで新たな耳飾りを得ることができると共に、樹脂パイプを耳飾り本体に固定する工程だけで確実に樹脂パイプを装着可能となり、ピアス用ピンを樹脂パイプに挿通すれば確実にピアス用ピンを固定することができ、使用者は好みに応じてピアス用ピンを選定して楽しむことができる。
本考案におけるイヤリングの一実施形態を示す正面図である。 (イ)は、ピアス用ピンの一例の正面図であり、(ロ)は、ピアス用ピンの他例を示す正面図である。 (a)は、図1の一部切欠き拡大断面図であり、(b)は、図1のA-A線断面図である。 本考案におけるイヤリングの他の実施形態を示し、(a)は、一部切欠き拡大断面図であり、(b)は、図4(a)のB-B線断面図である。
以下に、本考案におけるイヤリングの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図示したピアス用ピンを装着したイヤリング(以下、単に「イヤリング」「耳飾り」ということがある)は、耳たぶに挟持して装着するクリップ式のイヤリングであるが、本考案におけるイヤリングは、この種のタイプのものに限定されることなく、あらゆる種類のイヤリングに適用できる。
図1に示すように、耳飾り本体1は略U字形状を呈し、耳飾り本体1と、基部2に設けた軸5により回動する可動部材3とにより、耳飾り本体1の挟持部7と可動部材3の挟持部6で耳たぶXを挟持して装着するタイプのイヤリングである。
耳飾り本体1の基部2には、ピアス用ピン10を挿通可能な挿通孔11を形成しており、挿通孔11の内径は、ピアス用ピン10が挿通可能な孔径を有している。挿通孔11は、対向する反対側の位置に設けてもよく、ピンが長いピアス用ピンを挿通する場合には、挿通孔が2つ以上あるとよい。なお、基部2とは、耳飾り本体1の主要な要素部位を指す。
図3(a)、(b)に示すように、耳飾り本体1の基部2内部には、挿通孔11に連通可能な略筒状の固定パイプ(例えば、樹脂パイプ)4を装着しており、挿通孔11を通したピアス用ピン10は、固定パイプ4によって固定されて、イヤリングからピアス用ピン10が脱落するのを防止する。
本例の固定パイプ4は、特に限定はないが、例えば、弾性を有する合成樹脂により形成することができ、合成樹脂よりなる筒状の樹脂パイプ4の弾性力を利用してピアス用ピン10を所定の位置に、簡易に固定できピアス用ピン10を適宜に交換する際に極めて有用である。
樹脂パイプ4は弾性を有するので、樹脂パイプ4の内径を僅かに小さくすれば、ピアス用ピン10を固定する保持力を高めることができる。樹脂パイプ4の長さは、特に限定はなくピアス用ピン10が脱落するのを防止できれば任意の長さにすることができる。
図4(a)、(b)は、本考案におけるイヤリングの他の実施形態を示したものである。耳飾り本体の基部2には、内部に面内方向に沿って連結部12があり、この連結部12に取付孔13を形成し、この取付孔13に樹脂パイプ4を固定した例である。このように、耳飾り本体の内部構造に沿って固定手段を適宜設ければよい。
その他、固定パイプ(樹脂パイプ)4を耳飾り本体1の基部2内部に固定する手段は、例えば、耳飾り本体1に溝部を設けて、その溝部に固定パイプ4を嵌入する等、実施形態に応じて適宜、設けることができる。
図2は、キャッチ(留め具)を取り除いた、飾体9を有するピアス用ピン10であり、このピアス用ピン10を耳飾り本体1の挿通孔11に挿通して、ピアス用ピン10をイヤリングに装着する。このピアス用ピン10は、特定するものではなく各種ピアス用ピンを適用して任意に実施できる。
図2(イ)、(ロ)に示すように、ピアス用ピン10の飾体9は、多様な形状や大きさなど様々なデザインがあり、使用者は、耳飾り本体1の基部2の挿通孔11にピアス用ピン10を挿通するだけで、好みの飾体9を有するピアス用ピン10をイヤリングに装着することができる。
ピアス用ピン10は、耳飾り本体1の挿通孔11に挿通して固定パイプ4により固定されるが、耳飾り本体1からピアス用ピン10を引き抜けば、容易に耳飾り本体1とピアス用ピン10を分離することができる。
このように、ピアス用ピン10は、着脱自在に、耳飾り本体1の基部2に装着されており、容易に異なるデザインの飾体9を有するピアス用ピン10に交換可能である。よって、使用者は好みに応じたピアス用ピンを選んで装着することができる。
次に、本考案におけるイヤリングの作用について説明する。本例のイヤリングは、未使用のピアス用ピンをイヤリングに組合わせることが可能な耳飾りである。
耳飾り本体1の挿通孔11にピアス用ピン10を挿通すると、挿通孔11に連通する固定パイプ4の内部にピアス用ピン10が挿入されて、ピアス用ピン10を所定の位置に固定することができる。
ピアス用ピン10は、固定パイプ4の弾性力によって、固定状態が保持されて、ピアス用ピン10と耳飾り本体1が一体化したイヤリングとなる。
イヤリングは、耳たぶXに挟持した状態では、耳飾り本体1に装着したピアス用ピン10の飾体9を耳飾りとした外観を呈するため、新たな美感を表現することができる。
よって、未使用のピアス用ピン10を樹脂パイプ4に挿通すれば簡易にピアス用ピン10を確実に固定することができ、ピアスではない耳飾り本体に未使用のピアスのピアス用ピンを装着するだけで新たな外観を表現でき、審美性にも優れた斬新なイヤリングを得ることができる。
使用者は、好みの飾体9のピアス用ピン10を耳飾り本体1の挿通孔11に挿通してピアス用ピン10を固定して、ピアス用ピン10を装着したイヤリングを耳たぶに挟持し使用すれば、新たな美感を表現することができる。
また、ピアス用ピン10は、固定パイプ4により耳飾り本体1に着脱自在に装着されており、ピアス用ピン10を耳飾り本体1から引き抜けば、容易に、ピアス用ピン10とイヤリングを分離することができる。
このように、ピアス用ピン10は着脱自在に装着されているから、使用者は、異なる飾体9を有するピアス用ピン10に交換することが容易であり、異なる美感を表現することができ、使用者は好みに応じてピアス用ピンを選定して楽しむことができる。
よって、使用者は、所有しているピアス用ピンを交換するだけで、異なる美感を表現することができ、耳飾りの使用価値および商品価値を高めることができる。
また、耳飾り本体1の挿通孔11は、ピンが挿通できる程度の孔径であり、外観からは目立たないから、ピアス用ピンを分離して見飾り本体1のみを耳飾りとしたイヤリングとしても使用できるので、バリエーションの幅が広がり、耳飾りの使用価値および商品価値を高めることができる。
さらに、耳たぶに孔を空けるのに抵抗感がある人でも、本例のイヤリングは使用可能であり、ピアスを使用したような美感を表現することができる。
以上、本考案の実施形態について詳述したが、本考案は、前記実施形態に限定されるものではなく、本考案の実用新案登録請求の範囲に記載されている考案の精神を逸脱しない範囲で、種々の変更ができるものである。
1 耳飾り本体
2 基部
3 可動部材
4 固定パイプ(樹脂パイプ)
5 軸部材
6 挟持部
7 挟持部
9 飾体
10 ピアス用ピン
11 挿通孔
12 連結部
13 取付孔

Claims (3)

  1. 耳飾り本体の基部に飾体を有するピアス用ピンを挿通させる挿通孔を形成し、この挿通孔と連通する固定パイプを前記耳飾り本体の基部内部に固定し、前記ピアス用ピンを前記挿通孔と前記固定パイプに通した状態で、前記ピアス用ピンを前記固定パイプに固定すると共に、前記耳飾り本体の基部に前記ピアス用ピンを着脱自在に装着したことを特徴とするピアス用ピンを装着したイヤリング。
  2. 前記耳飾り本体は、耳たぶに挟持した状態で、前記飾体を有する前記ピアス用ピンを前記耳飾り本体の耳飾りとした請求項1に記載のピアス用ピンを装着したイヤリング。
  3. 前記固定パイプは、前記ピアス用ピンを挟持させて固定する弾性を有する樹脂パイプである請求項1又は2に記載のピアス用ピンを装着したイヤリング。
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