JP3206595B2 - 空気調和装置の伝送装置 - Google Patents

空気調和装置の伝送装置

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JP3206595B2
JP3206595B2 JP27250699A JP27250699A JP3206595B2 JP 3206595 B2 JP3206595 B2 JP 3206595B2 JP 27250699 A JP27250699 A JP 27250699A JP 27250699 A JP27250699 A JP 27250699A JP 3206595 B2 JP3206595 B2 JP 3206595B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置の伝送装
置に係り、特に、室外ユニットと室内ユニットとの間で
の信号の授受による運転制御及び集中コントローラによ
るシステム全体の集中制御が可能とされた伝送系の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置の一例として、
特開昭59−210249号公報に開示されているよう
に、室外ユニットと室内ユニットとが冷媒配管によって
接続され、且つこの室外ユニットを制御する室外制御ユ
ニットと室内ユニットを制御する室内制御ユニットとが
内外通信信号線によって接続され、これにより各ユニッ
ト間において運転信号やモード信号などの各種制御信号
を授受するように構成された内外系統が設けられたもの
が知られている。
【0003】また、この内外系統には内外各ユニットを
集中制御するための集中コントローラが備えられ、この
集中コントローラと室外制御ユニットとが集中信号線に
よって集中制御信号の送受信が可能に接続されている。
そして、集中コントローラから送信された集中制御信号
は、一旦室外制御ユニットのマイコンが受信し、この受
信した集中制御信号に基いて室外ユニットが制御される
と共に、この集中制御信号が上記マイコンから室内制御
ユニットに送信され、これによって室内ユニットが集中
制御信号に基いて制御されることにより、内外各ユニッ
トが統括的に集中制御されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成において、内外系統を複数配置し、これら複数の内
外系統で構成される空調システム全体を1台の集中コン
トローラによって集中制御させようとした場合、この集
中コントローラと各内外系統とを夫々個別に接続する複
数の集中制御信号線が必要になる。このため、システム
全体としての配線が複雑化し、これによって、配線作業
が煩雑になり、また、誤配線を招く可能性も高くなる。
そして、このような誤配線が発生した場合、正常な通信
動作を行うことができなくなるため、このような配線構
造は空調システム全体としての信頼性が低いといった問
題がある。
【0005】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、システム全体としての配線の複雑化を招く
ことなく、複数の内外伝送系統を1台の集中コントロー
ラによって集中制御可能とすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、内外の制御ユニット間に内外通信路を
備えた伝送系に対し、この内外通信路が集中通信路とし
ての役割を果たすことができるように、該内外通信路
と、各室外制御ユニット間を結ぶ集中通信路とを1本の
伝送系として構成して送受信可能とした。
【0007】具体的に、請求項1記載の発明は、図1及
び図4に示すように、熱源側ユニット(3)を制御する熱
源側制御ユニット(5)と、利用側ユニット(4)を制御する
利用側制御ユニット(6)とが自系統通信路(7)によって信
号の送受信可能に接続されて成る複数の内外伝送系統(8
A,8B,8C,8D)と、上記熱源側ユニット(3,3,…)及び利用
側ユニット(4,4,…)を集中制御する集中制御ユニット
(9)と、上記各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の熱源側制御
ユニット(5,5,…)同士を信号の送受信可能に接続し、且
つ該熱源側制御ユニット(5)及び自系統通信路(7)を介し
て各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の利用側制御ユニット
(6)に対する信号の送受信を可能とする集中通信路(10)
と、上記各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の熱源側制御ユ
ニット(5)と集中通信路(10)との間に設けられ、この両
者間での信号の送受信を遮断可能とする通信路遮断手段
(28)とを備える。そして、上記複数の内外伝送系統(8A,
8B,8C,8D)の熱源側制御ユニット(5,5,…)は、各内外伝
送系統(8A,8B,8C,8D)の通信路遮断手段(28)を通信状態
にし、各熱源側制御ユニット(5)の間において各熱源側
ユニット(3)に付された製造シリアル番号の競合を行
、いずれか一の熱源側ユニット(3)が各ユニット(3a,3
b,4a,4b,4c,4d)のアドレス番号を設定するアドレス設定
親機(3a)に決定されるように構成されている。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の空気調和装置の伝送装置において、各内外伝送系統(8
A,8B,8C,8D)の熱源側制御ユニット(5,5,…)及び利用側
制御ユニット(6,6,…)は、該内外伝送系統(8A,8B,8C,8
D)の通信路遮断手段(28)を遮断状態にして該内外伝送系
統(8A,8B,8C,8D)内の熱源側制御ユニット(5,5,…)と利
用側制御ユニット(6,6,…)との間のみにおいて信号を送
受信させることによって、該内外伝送系統(8A,8B,8C,8
D)内における自分が接続されている相手側ユニットのア
ドレス番号を認識するように構成されているものであ
る。
【0009】請求項3記載の発明は、熱源側ユニット
(3)を制御する熱源側制御ユニット(5)と、利用側ユニッ
ト(4)を制御する利用側制御ユニット(6)とが自系統通信
路(7)によって信号の送受信可能に接続されて成る複数
の内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)と、上記熱源側ユニット
(3,3,…)及び利用側ユニット(4,4,…)を集中制御する集
中制御ユニット(9)と、上記各内外伝送系統(8A,8B,8C,8
D)の熱源側制御ユニット(5,5,…)同士を信号の送受信可
能に接続し、且つ該熱源側制御ユニット(5)及び自系統
通信路(7)を介して各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の利用
側制御ユニット(6)に対する信号の送受信を可能とする
集中通信路(10)と、上記各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)
の熱源側制御ユニット(5)と集中通信路(10)との間に設
けられ、この両者間での信号の送受信を遮断可能とする
通信路遮断手段(28)とを備えた空気調和装置の伝送装置
であって、上記各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の熱源側
制御ユニット(5,5,…)及び利用側制御ユニット(6,6,…)
は、該内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の通信路遮断手段(2
8)を遮断状態にして該内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)内の
熱源側制御ユニット(5,5,…)と利用側制御ユニット(6,
6,…)との間のみにおいて信号を送受信させることによ
って系統用アドレスが設定され、該系統用アドレスに基
づいて該内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)内における自分が
接続されている相手側ユニットのアドレス番号を認識す
るように構成されているものである。
【0010】上記の構成により、請求項1記載の発明で
は、空気調和装置の運転時には、自系統通信路(7)によ
り熱源側制御ユニット(5)と利用側制御ユニット(6)との
間で制御信号が送受信され、この制御信号に基いて各熱
源側ユニット(3,3,…)及び各利用側ユニット(4,4,…)
が制御される。また、この各熱源側ユニット(3,3,…)
及び各利用側ユニット(4,4,…)は、集中制御ユニット
(9)から集中通信路(10)により送信される集中制御信号
により集中制御される。
【0011】そして、熱源側制御ユニット(5)及び自系
統通信路(7)を介して利用側制御ユニット(6)へ集中制御
信号の送信が可能となっているので、集中制御ユニット
(9)と各内外伝送系統(8A 〜8D)とを夫々個別に接続する
複数の集中制御信号線を必要することはなく、自系統通
信路(7)若しくは集中通信路(10)に集中制御ユニット(9)
を繋ぐのみで全ユニットの集中制御が可能となる配線を
実現できる。このためシステム全体としての配線の簡素
化が図れる。
【0012】また、このような配線構造であれば、自系
統通信路(7)と集中通信路(10)とを連続した1本の伝送
線として得ることができるので、集中制御ユニット(9)
の接続位置に制約を受けることがない。
【0013】また、通信路遮断手段(28)の動作により、
熱源側制御ユニット(5)と集中通信路(10)との間の信号
の送受信が切り替えられる。このため、装置の施工時に
各ユニットにアドレスを設定する場合には、通信路遮断
手段(28)の動作により自系統通信路(7)と集中通信路(1
0)とを接続したり切り離したりすることによって、各ユ
ニット(5,6)に対して送受信可能な相手側ユニットを切
り替えながらアドレス設定動作を行うことができる。こ
のため、従来のように、作業者が手動操作によって各ユ
ニットのアドレスを設定していくといった作業が不要に
なり、各ユニット同士の信号の送受信のみによってアド
レス設定が可能となる。
【0014】また、各通信路(7),(10)において断線など
が発生して通信異常が生じた場合に、この通信路遮断手
段(28)を作動させることにより、システム全体の機能が
停止してしまうことが回避できる。つまり、例えば、自
系統通信路(7)において通信異常が生じている場合、そ
の自系統通信路(7)が存在する内外伝送系統(8A)に設け
られている熱源側制御ユニット(5)の通信路遮断手段(2
8)を遮断状態にすれば、この通信異常が生じている内外
伝送系統(8A)を他の正常な内外伝送系統(8B 〜8D)から
切り離すことによって、この正常な内外伝送系統(8B 〜
8D)での通信状態を良好に確保することができる。
【0015】一方、集中通信路(10)において通信異常が
生じている場合、各内外伝送系統(8A 〜8D)の各通信路
遮断手段(28)を全て遮断状態にすれば、集中制御ユニッ
ト(9)と各内外伝送系統(8A 〜8D)との間での送受信が不
能となって自系統通信路(7)のみによる通信を行うこと
ができる。
【0016】また、この通信路遮断手段(28)の動作を利
用して誤配線を検知することができる。つまり、内外伝
送系統(8A,8B,8C,8D)において熱源側制御ユニット(5)と
利用側制御ユニット(6)との間でのみ信号の送受信が行
われる際には、その送受信を行っている内外伝送系統(8
A,8B,8C,8D)に備えられている通信路遮断手段(28)を遮
断状態にしておき、他の内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)に
は、この信号が送信されないようにする。それにも拘ら
ず、他の内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)に、この信号が送
信されるような場合には、その信号を受信した熱源側制
御ユニット(5)に備えられた誤配線認識手段(31)が誤配
線を認識し、誤配線検知信号を自系統通信路(7)に送信
する。これにより正確に誤配線が検知できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
いて説明する。図2は、本例に係る空気調和装置(1)の
伝送系制御システムを示している。本空気調和装置(1)
は複数の冷媒循環ユニット(2A,2B,2C,2D)を備えてお
り、該冷媒循環ユニット(2A,2B,2C,2D)は、図2におい
ては4系統に構成され、この4系統の冷媒循環ユニット
(2A,2B,2C,2D)は、夫々1台の室外ユニット(3)に対して
4台の室内ユニット(4)が互いに並列状態で接続されて
構成されている。
【0018】上記室外ユニット(3)は、図示しない圧縮
機と四路切換弁とファンを有する室外熱交換器と室外電
動膨張弁とを備えた本発明でいう熱源側ユニットであ
り、一方、室内ユニット(4)は、室内電動膨張弁とファ
ンを有する室内熱交換器とを備えた本発明でいう利用側
ユニットであり、各冷媒循環ユニット(2A,2B,2C,2D)
は、冷房運転モードと暖房運転モードとに冷媒流通方向
が可変に構成されている。
【0019】また、室外ユニット(3)は、本発明でいう
熱源側制御ユニットとしての室外制御ユニット(5)を備
えている一方、室内ユニット(4)は、本発明でいう利用
側制御ユニットとしての室内制御ユニット(6)を備えて
いる。そして、同一冷媒循環ユニット(2A,2B,2C,2D)に
ある各制御ユニット(5,6)は、互いに制御信号の授受可
能に本発明でいう自系統通信路を構成する内外通信信号
線(7)によって接続されて、冷媒循環ユニット(2A,2B,2
C,2D)に対応した4系統の内外伝送系統としての制御系
統(8A,8B,8C,8D)を構成している。これにより、各制御
系統(8A,8B,8C,8D)毎に空調運転が制御されるようにな
っている。
【0020】また、各室外制御ユニット(5,5,…)は本発
明でいう集中制御ユニットとしての集中コントローラ
(9)に集中通信路を構成する集中制御信号線(10)によっ
て接続されており、集中コントローラ(9)からの制御信
号は、この集中制御信号線(10)及び各内外通信信号線
(7,7,…)によって各室外制御ユニット(5,5,…)及び各室
内制御ユニット(6,6,…)に送信されて、各ユニット(3,
3,…,4,4,…)が統括的に制御(集中制御)されるよう
になっている。
【0021】また、上記室内ユニット(4)の夫々には、
リモコン(11)が接続されており、このリモコン(11)と室
内制御ユニット(6)との間で設定温度などの制御信号が
授受されて各室内ユニット(4,4,…)が個別にリモコン(1
1)により制御されるようになっている。
【0022】また、この図2における(12,12,…)は、ON
/OFFコントローラであって、グループ化された複数台の
室内ユニット(4,4,…)に対して運転及び停止の制御信号
を送信して、各グループ毎に室内ユニット(4,4,…)を一
括制御するようになっている。
【0023】また、(13)は、スケジュールタイマであっ
て、複数台の室内ユニット(4,4,…)個々に対して例えば
1週間単位で運転開始時刻及び停止時刻を夫々設定する
ことができるようになっている。
【0024】次に、制御信号の授受を行うための制御ユ
ニットの回路構成について説明する。上記室外制御ユニ
ット(5)、室内制御ユニット(6)及び集中コントローラ
(9)間の伝送方式は、夫々AMI通信方式で平衡通信方
式が採用されており、予め設定された極性で半2重の信
号伝送を行うように構成されている。
【0025】上記室外制御ユニット(5)は、図3に示す
ように、送信回路(20)と受信回路(21)と極性判定回路(2
2)とを備え、該送信回路(20)、受信回路(21)及び極性判
定回路(22)はマイコン(30)に接続されている。また、上
記室内制御ユニット(6)及び集中コントローラ(9)は、こ
の室外制御ユニット(5)と略同様の構成の送信回路(20)
と受信回路(21)と極性判定回路(22)とが備えられてい
る。ここでは、特に、室外制御ユニット(5)を例に挙げ
て回路構成を説明する。また、上記内外通信信号線(7)
及び集中制御信号線(10)は、夫々伝送線としての正側信
号線(7a,10a)と負側信号線(7b,10b)とにより構成されて
いる。
【0026】上記送信回路(20)は、マイコン(30)からの
出力信号に従って情報信号を内外通信信号線(7)及び集
中制御信号線(10)に送信するものであって、2つのドラ
イバ(20a,20b)を備え、上記内外通信信号線(7)及び集中
制御信号線(10)の正側信号線(7a,10a)及び負側信号線(7
b,10b)に接続される共通配線(23,24)に各ドライバ(20a,
20b)が結合配線(20c,20d)を介して接続されている。更
に、上記結合配線(20c,20d)には、直流分を除去するコ
ンデンサ(20e,20f)が接続されている。
【0027】また、上記受信回路(21)は、共通配線(23,
24)に結合配線(21a,21b)を介して接続され、内外通信信
号線(7)及び集中制御信号線(10)上の情報信号を受信し
てマイコン(30)に出力するように構成されている。
【0028】また、上記極性判定回路(22)は、共通配線
(23,24)を介して内外通信信号線(7)及び集中制御信号線
(10)の正側信号線(7a,10a)及び負側信号線(7b,10b)に接
続されており、上記内外通信信号線(7)及び集中制御信
号線(10)の極性を判定しており、該極性判定回路(22)の
異極性判定に基いて上記送信回路(20)のドライバ(20a,2
0b)は、送信する情報信号を反転可能としている。
【0029】また、上記内外通信信号線(7)及び集中制
御信号線(10)は、直流重畳回路(25)が第1開閉回路(26)
を介して接続されている。この直流重畳回路(25)は、電
源線(25a,25b)を介して各通信線(7,10)の正側信号線(7
a,10a)及び負側信号線(7b,10b)に接続される直流電源(2
7)を備えており、該直流電源(27)が、上記両信号線(7,1
0)に所定の直流電圧、例えば、+15Vの直流電圧を印加
している。
【0030】また、上記第1開閉回路(26)は、各電源線
(25a,25b)に設けられた2つのリレースイッチ(26a,26b)
を備え、該両リレースイッチ(26a,26b)の開閉で直流重
畳回路(25)と各通信線(7,10)との導通及び遮断を行うよ
うに構成されている。
【0031】上記両リレースイッチ(26a,26b)は、マイ
コン(30)の制御により開閉されるようになっており、予
め設定された室外制御ユニット(5)において、このリレ
ースイッチ(26a,26b)が閉状態とされて直流重畳回路(2
5)と各通信線(7,10)とが導通されると、この直流電圧が
重畳されるようになっている。つまり、例えばアドレス
「A」に設定された室外制御ユニット(5)の直流重畳回
路(25)が各信号線(7,10)に直流電圧を印加するように設
定され、他の室外制御ユニット(5)においては、リレー
スイッチ(26a,26b)が開放(OFF)されることになる。
【0032】また、上記電源線(25a,25b)には、終端抵
抗(25c,25d)が介設されると共に、両電源線(25a,25b)の
間には、直流電源(27)と並列になるようにコンデンサ(2
5e)が接続されている。上記終端抵抗(25c,25d)は、各信
号線(7,10)における信号波形の歪みの発生を抑制するも
のである。コンデンサ(25e)は、各信号線(7,10)のイン
ピーダンスを所定の低い値に保持させるものである。
【0033】そして、本例の特徴の一つとして、上記集
中制御信号線(10)には通信路遮断手段としての第2開閉
回路(28)が設けられている。この第2開閉回路(28)は、
集中制御信号線(10)に設けられた2つのリレースイッチ
(28a,28b)を備えており、マイコン(30)の制御による該
両リレースイッチ(28a,28b)の開閉で各回路(20,21,22)
と各信号線(10a,10b)との導通及び遮断を行うように構
成されている。そして、この両リレースイッチ(28a,28
b)は、通常の伝送状態では閉状態とされており、システ
ム施工後などにおける各ユニット(3,4)に対するアドレ
ス設定時や、内外通信信号線(7)又は集中制御信号線(1
0)に短絡などが発生した場合にのみマイコン(30)により
開閉制御されるようになっている。
【0034】次に、本システムの施工時におけるアドレ
ス設定動作について説明する。このアドレス設定動作に
おいては、複数の室外ユニット(3,3,…)のうちの1台を
伝送電源供給用の室外ユニット(以下、電源供給親機と
いう)に決定するための電源供給親機決定動作と、各ユ
ニットに対してアドレス番号を設定するための制御用ア
ドレス設定動作と、自系統におけるアドレス番号を各ユ
ニットに認識させるための系統アドレス認識動作とが順
に行われる。以下、各動作について説明する。
【0035】−電源供給親機決定動作− 先ず、電源供給親機決定動作について説明する。この動
作では、第2開閉回路(28)のリレースイッチ(28a,28b)
をON状態として集中制御信号線(10)による各室外制御ユ
ニット(5,5,…)間での信号の送受信を可能にする。そし
て、この状態で、複数の室外ユニット(3,3,…)の個々に
おいて製造時に付された製造シリアル番号を各室外制御
ユニット(5,5,…)間で送受信し、CSMA/CD (キャリア検
出多重アクセス/衝突検出)方式によるシリアル番号の
競合により、電源供給親機が決定される。具体的には、
送受信されるシリアル番号の最も小さい番号をもつもの
が、電源供給親機となる。つまり、自分の持つシリアル
番号よりも小さな番号のシリアル番号を受信した場合、
その室外ユニット(3)は、その後のシリアル番号の送信
を停止して、電源供給親機から電源を受ける室外ユニッ
ト(以下、電源供給子機という)になる。このようにし
て最終的に勝ち残ったシリアル番号の最も小さい1台の
室外ユニット(3)のみが電源供給親機となり、その他の
全室外ユニット(3,3,…)が電源供給子機になる。そし
て、このようにして決定された電源供給親機は、通常伝
送状態においては、常時、第1開閉回路(26)のリレース
イッチ(26a,26b)をON状態にして、直流重畳回路(25)に
より各信号線(7,10)に直流電圧を印加するようになって
いる。
【0036】また、このようなシリアル番号の競合によ
る電源供給親機決定動作の他に、各室外制御ユニット
(5,5,…)のプリント基板上に強制親機設定ボタンを備え
させておき、作業者がこれを押すことによって、その室
外ユニット(3)を強制的に電源供給親機として設定する
場合もある。この場合、この電源供給親機から親機決定
オペレーションコード(以下、親決定OPC と略称する)
を各室外制御ユニット(5,5,…)に送信し、この親決定OP
C を受けた室外ユニット(3,3,…)が強制的に電源供給子
機に決定される。
【0037】また、このような室外ユニット(3)を電源
供給用機器として設定するばかりでなく、集中コントロ
ーラ(9)に直流重畳回路(25)を備えさせ、この集中コン
トローラ(9)に電源供給用機器としての機能をもたせる
ようにすることもできる。この場合にも、親決定OPC が
集中コントローラ(9)から各室外制御ユニット(5,5,…)
に送信されることになる。
【0038】−制御用アドレス設定動作− 次に、制御用アドレス設定動作について説明する。この
動作では、先ず、複数の室外ユニット(3,3,…)のうちの
1台を、制御用アドレス番号を各ユニット(3,3,…、4,
4,…)に振り分ける作業を行う室外ユニット(以下、ア
ドレス設定親機という)に決定する。この動作は、上述
したシリアル番号の競合による電源供給親機の決定動作
と同様にしてアドレス設定親機が決定される。そして、
この動作により決定されたアドレス設定親機は、全室内
ユニット(4,4,…)及び全室外ユニット(3,3,…)に対して
夫々異なる制御用アドレス番号を設定する。
【0039】この動作を図4を用いて具体的に説明する
と(この図4では理解し易くするために2系統の制御系
統のみについて示す)、本図のように2台の室外ユニッ
ト(3a,3b)のうち集中制御信号線(10)を使用したシリア
ル番号の競合により左側に位置する室外ユニット(3a)が
アドレス設定親機に決定された場合、このアドレス設定
親機(3a)は、先ず、各室内ユニット(4a,4b,4c,4d)に対
して、室内制御用アドレス番号(図4では説明を簡略す
るために1〜4の各番号とする)を振り分ける。その
後、このアドレス設定親機(3a)は、自分自身も含めた各
室外ユニット(3a,3b)に対して、室外制御用アドレス番
号(図4では説明を簡略するためにA,Bとする)を振
り分ける。このような動作により、全室内ユニット(4a,
4b,4c,4d)及び全室外ユニット(3a,3b)に対して夫々異な
る制御用アドレス番号が設定されたことになる。
【0040】−系統アドレス認識動作− 次に、制御用アドレスを制御系統毎に認識させる系統ア
ドレス認識動作について説明する。この動作では、第2
開閉回路(28)のリレースイッチ(28a,28b)をOFF状態とし
て集中制御信号線(10)による各室外制御ユニット(5,5,
…)間での信号の送受信を不能にし、内外通信信号線(7)
による室外制御ユニット(5)と室内制御ユニット(6)との
間のみにおいて信号の送受信を可能にする。そして、こ
の状態で、内外通信信号線(7)による信号の送受信によ
り、室外制御ユニット(5)及び室内制御ユニット(6)に、
自分が接続されている相手側ユニットのアドレス番号を
認識させる。
【0041】この動作を図4を用いて具体的に説明する
と、アドレス番号が「A」である室外ユニット(3a)から
アドレス番号が「1」及び「2」である各室内ユニット
(4a,4b)に対し、この内外両者を繋ぐ内外通信信号線(7
c)によってアドレス信号が送信され、この各室内ユニッ
ト(4a,4b)は、接続されている室外ユニット(3a)のアド
レス番号が「A」であることを認識する。これにより、
アドレス番号「1」の室内ユニット(4a)は、自己アドレ
ス番号「1」に加えて接続室外アドレス番号「A」を認
識する。一方、アドレス番号「2」の室内ユニット(4b)
にあっても、自己アドレス番号「2」に加えて接続室外
アドレス番号「A」を認識する。その後、アドレス番号
「A」の室外ユニット(3a)は内外通信信号線(7c)により
接続されている各室内制御ユニット(4a,4b)のアドレス
データを読み込んでアドレス番号が「1」及び「2」で
ある室内ユニット(4a,4a)が接続されていることを認識
する。このような動作が、他の制御系統(アドレス番号
が「B」である室外ユニット(3b)とアドレス番号が
「3」及び「4」である各室内ユニット(4c,4d)とが接
続されて成る制御系統)においても行われて、夫々が相
手側ユニットのアドレス番号を認識する。
【0042】尚、この系統アドレス認識動作では、制御
用アドレスを利用して各制御系統(8A 〜8D)毎に相手側
ユニットのアドレス番号を認識させるようにしたが、こ
の制御用アドレスとは別に系統用アドレスを設定し、こ
の系統用アドレスによって各制御系統(8A 〜8D)毎に相
手側ユニットのアドレス番号を認識させるようにしても
よい。
【0043】このような一連の動作によりアドレス設定
動作が終了する。そして、空気調和装置の運転開始時に
は、電源供給親機のみが第1開閉回路(26)のリレースイ
ッチ(26a,26b)をON状態にし、直流重畳回路(25)と各通
信線(7,10)とを導通させて、直流電圧が各通信線(7,10)
上に重畳される。一方、全ての電源供給子機は第1開閉
回路(26)のリレースイッチ(26a,26b)がOFF 状態となっ
ている。また、全室外制御ユニット(5,5,…)の第2開閉
回路(28)のリレースイッチ(28a,28b)はON状態とされ、
集中制御信号線(10)と内外通信信号線(7)とが接続され
て、各機器の集中コントローラ(9)による集中制御が行
えるようになっている。このようにして、内外通信信号
線(7)による自系統内での制御信号の送受信、この内外
通信信号線(7)及び集中制御信号線(10)によるシステム
全体の集中制御用信号の送受信が行われながら空気調和
装置が運転される。
【0044】このように、本例の構成によれば、複数の
制御系統(8A 〜8D)で構成される空調システム全体を1
台の集中コントローラ(9)によって集中制御させる場合
であっても、従来のように、集中コントローラと各制御
系統とを夫々個別に接続する複数の集中制御信号線を必
要とすることはない。このため、室外制御ユニット(5,5
…)同士を接続する信号線(10)に集中コントローラ(9)を
繋ぐのみで全ユニットの集中制御が可能となる配線を実
現でき、システム全体としての配線の簡素化が図れ、こ
れによって、配線作業が簡単になる。このため、誤配線
を招く可能性を低く抑えることができ、空調システム全
体としての信頼性の向上を図ることができる。つまり、
本例の構成によれば、システム全体としての配線の複雑
化を招くことなく、複数の制御系統(8A,8B,8C,8D)を1
台の集中コントローラ(9)によって集中制御可能とする
ことができる。
【0045】また、このような配線構造であれば、内外
通信信号線(7)と集中制御信号線(10)とを連続した1本
の伝送線として得ることができるので、集中コントロー
ラ(9)の接続位置に制約を受けることがない。つまり、
上述した集中コントローラ(9)は、集中制御信号線(10)
に接続されていたが、内外通信信号線(7)に接続しても
システム全体に対してマイコン等を介在させることなし
に集中制御信号を送信することができる(図2の仮想線
参照)。このため、集中コントローラ(9)の設置箇所の
自由度の向上と、この集中コントローラ(9)の接続作業
の簡略化を図ることができる。また、本例における内外
通信信号線(7)は冷媒配管に沿って配線されるものであ
るので、この配線作業が簡単で且つ間違いなく行える。
【0046】また、本例では、室外制御ユニット(5)と
集中制御信号線(10)との間に第2開閉回路(28)を備えさ
せ、この両者間での信号の送受信を遮断可能としたため
に、以下に述べるような効果も発揮される。即ち、上述
したアドレス設定動作で説明したように、第2開閉回路
(28)の開閉動作によって内外通信信号線(7)と集中制御
信号線(10)とを接続したり切り離したりすることがで
き、これによって、各ユニット(5,6)に対して送受信可
能な相手側ユニットを切り替えながらアドレス設定動作
を行うことができるようになっている。このため、従来
のように、作業者が手動操作によって各ユニットのアド
レスを設定していくといった作業が不要になり、各ユニ
ット同士の信号の送受信のみによってアドレス設定が可
能となる。つまり、所謂オートアドレス化を実現するこ
とができ、アドレス設定を簡単、且つ短時間で正確に行
うことができる。
【0047】更に、この第2開閉回路(28)を備えさせた
効果として、各信号線(7),(10)において断線などが発生
して通信異常が生じた場合に、この第2開閉回路(28)の
リレースイッチ(28a,28b)のON/OFF状態を切り替えるこ
とにより、システム全体の機能が停止してしまうことが
回避できる。つまり、内外通信信号線(7)において通信
異常が生じている場合、その内外通信信号線(7)が存在
する制御系統に設けられている室外制御ユニット(5)の
第2開閉回路(28)のリレースイッチ(28a,28b)をOFF 状
態にする。つまり、この通信異常が生じている制御系統
を他の正常な制御系統から切り離すことによって、この
正常な制御系統同士での通信状態を良好に確保して、正
常な運転状態を確保することにより、システム全体の機
能が停止してしまうことが回避でき、システムの信頼性
を確保することができる。
【0048】一方、集中制御信号線(10)において通信異
常が生じている場合には、各制御系統の各リレースイッ
チ(28a,28b)を全てOFF 状態にして、集中コントローラ
(9)と各制御系統(8A,8B,8C,8D)との間での送受信を不能
にして内外通信信号線(7)のみによる通信つまり自系統
内のみで送受信を行うようにする。これによっても、シ
ステム全体の機能が停止してしまうことが回避でき、シ
ステムの信頼性を確保することができる。 −誤配線検知動作− 次に、本空調システムにおける配線状態に誤配線が発生
している場合における誤配線検知動作について説明す
る。特に、本例では、内外通信信号線(7)と集中制御信
号線(10)とが室外制御ユニット(5)を介することなく直
接接続された状態となっている誤配線を検知する動作に
ついて説明する。具体的に図5を用いて説明すると、本
図においてアドレス番号が「A」である室外機(3a)をも
った制御系統(8A)の内外通信信号線(7c)の途中に、アド
レス番号が「B」である室外機(3b)をもった制御系統(8
B)から延びる集中制御信号線(10)が室外制御ユニット(5
a)を介することなく直接接続された状態となっている誤
配線を上述した系統アドレス認識動作時に行う場合につ
いて説明する。
【0049】また、このような動作時には、各室外ユニ
ット(3a,3b)は、自系統の室内ユニット(4a,4b,4c,4d)に
対してのみアドレス信号を送信する際、第2開閉回路(2
8)をOFF 状態にして、この自系統用のアドレス信号が他
の制御系統の室内制御ユニットに送信されないように
し、それ以外では、第2開閉回路(28)をON状態としてい
る。
【0050】また、各室外制御ユニット(5a,5b)は、誤
配線認識手段(31a,31b)を備えており、他系統から上記
自系統用のアドレス信号を受信した場合には、内外通信
信号線(7c,7d)により接続されている室内ユニット(4a,4
b,4c,4d)に対して誤配線検知信号を送信するようになっ
ている。
【0051】そして、上述したような誤配線状態におい
てアドレス番号が「A」である室外機(3a)から自系統の
室内ユニット(4a,4b)に対してアドレス信号を送信した
場合、その信号は、自系統の室内ユニット(4a,4b)だけ
でなく、集中制御信号線(10)によりアドレス番号が
「B」である室外機(3b)に送信されることになる(図5
の矢印参照)。そして、このアドレス番号が「B」であ
る室外機(3b)は送信を行っていないので第2開閉回路(2
8)がON状態となっており、この制御信号は、アドレス番
号が「B」である室外機(3b)の室外制御ユニット(5b)を
介してアドレス番号が「3」及び「4」である室内ユニ
ット(4c,4d)に対して送信されてしまうことになる。
【0052】そして、本例では、室外制御ユニット(3b)
に備えられた誤配線認識手段(31b)が他系統のアドレス
信号を受信したことを検知して内外通信信号線(7)と集
中制御信号線(10)とが室外制御ユニット(5)を介するこ
となく直接接続された状態となっている誤配線が発生し
ていることを認識し、誤配線認識コードを内外通信信号
線(7d)により室内ユニット(4c,4d)に対して送信する。
これにより、図5に示す状態において、アドレス番号が
「B」である室外機(3b)からアドレス番号が「3」及び
「4」である室内ユニット(4c,4d)に対して誤配線認識
コードが送信され、この各室内ユニット(4c,4d)に接続
されているリモコン(11c,11d)に誤配線コードが表示さ
れることになる。
【0053】このため、上述したような誤配線を確実に
認識することができ、空調機のシステム全体としての信
頼性を更に向上することができる。
【0054】尚、本実施例では、4系統の冷媒循環ユニ
ット(2A,2B,2C,2D)であって夫々1台の室外ユニット(3)
に対して4台の室内ユニット(4)が接続されて構成され
た空調システムについて説明したが、これに限らず、5
台以上の室内ユニット(4)を備えたものや、1台の室外
ユニット(3)に対して5台以上の室内ユニット(4)が接続
されたものに適用してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。すなわち、集
中通信路によって、各内外伝送系統の熱源側制御ユニッ
ト同士を信号の送受信可能に接続し、且つ該熱源側制御
ユニット及び自系統通信路を介して各内外伝送系統の利
用側制御ユニットに対する信号の送受信を可能とするこ
とで、自系統通信路と集中通信路とを1本の伝送系とし
て構成できるようにしたために、複数の内外伝送系統で
構成される空調システム全体を1台の集中制御ユニット
によって集中制御させる場合であっても、従来のよう
に、集中制御ユニットと各内外伝送系統とを夫々個別に
接続する複数の集中制御信号線を必要とすることはな
い。このため、集中通信路若しくは自系統通信路に集中
制御ユニットを繋ぐのみで全ユニットの集中制御が可能
となる配線を実現でき、システム全体としての配線の簡
素化が図れ、これによって、配線作業が簡単になる。従
って、誤配線を招く可能性を低く抑えることができ、空
調システム全体としての信頼性の向上を図ることができ
る。つまり、本発明によれば、空調システム全体として
の配線の複雑化を招くことなく、複数の制御系統を1台
の集中制御ユニットによって集中制御可能とすることが
できる。
【0056】また、熱源側制御ユニットと集中通信路と
の間に設けられた通信路遮断手段の動作により様々な効
果が発揮される。先ず、装置の施工時に各ユニットにア
ドレスを設定する場合にあっては、この通信路遮断手段
の動作により、各ユニットに対して送受信可能な相手側
ユニットを切り替えながらアドレス設定動作を行うこと
ができる。このため、従来のように、作業者が手動操作
によって各ユニットのアドレスを設定していくといった
作業が不要になり、各ユニット同士の信号の送受信のみ
によってアドレス設定が可能となる。つまり、所謂オー
トアドレス化を実現することができ、アドレス設定を簡
単、且つ短時間で正確に行うことができる。
【0057】また、各通信路において断線などが発生し
て通信異常が生じた場合に、この通信路遮断手段を作動
させることにより、システム全体の機能が停止してしま
うことが回避できる。つまり、通信異常が生じている部
分を、通信路遮断手段の遮断動作によってシステムから
切り離すことによって所謂危険分散を行うことができ、
正常な通信が行える部分のみでの通信を可能にしてその
連続運転を可能にすることができる。
【0058】また、通信路遮断手段の動作により内外伝
送系統内のみで伝送が行われるように設定された状態に
おいて、その信号が他の内外伝送系統の熱源側制御ユニ
ットに送信された場合に誤配線を認識する誤配線認識手
段を備えさせたために、正確に誤配線が検知でき、空調
機のシステム全体としての信頼性の更なる向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【図2】実施例に係る空気調和装置の伝送系制御システ
ム図である。
【図3】室外制御ユニットのブロック回路図である。
【図4】アドレス設定動作を説明するための図である。
【図5】誤配線検知動作を説明するための図である。
【符号の説明】
(1) 空気調和装置 (3) 室外ユニット(熱源側ユニット) (4) 室内ユニット(利用側ユニット) (5) 室外制御ユニット(熱源側制御ユニット) (6) 室内制御ユニット(利用側制御ユニット) (7) 内外通信信号線(自系統通信路) (8A 〜8D)制御系統(内外伝送系統) (9) 集中コントローラ(集中制御ユニット) (10) 集中制御信号線(集中通信路) (10a) 正側信号線(伝送線) (10b) 負側信号線(伝送線) (28) 第2開閉回路(通信路遮断手段) (28a,28b)リレースイッチ (31) 誤配線認識手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 修 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社 堺製作所 金岡工場内 (56)参考文献 特開 平4−121547(JP,A) 特開 平1−179851(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 103 F24F 11/02 102

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源側ユニット(3)を制御する熱源側制
    御ユニット(5)と、利用側ユニット(4)を制御する利用側
    制御ユニット(6)とが自系統通信路(7)によって信号の送
    受信可能に接続されて成る複数の内外伝送系統(8A,8B,8
    C,8D)と、 上記熱源側ユニット(3,3,…)及び利用側ユニット(4,4,
    …)を集中制御する集中制御ユニット(9)と、 上記各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の熱源側制御ユニッ
    ト(5,5,…)同士を信号の送受信可能に接続し、且つ該熱
    源側制御ユニット(5)及び自系統通信路(7)を介して各内
    外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の利用側制御ユニット(6)に対
    する信号の送受信を可能とする集中通信路(10)と、 上記各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の熱源側制御ユニッ
    ト(5)と集中通信路(10)との間に設けられ、この両者間
    での信号の送受信を遮断可能とする通信路遮断手段(28)
    とを備えた空気調和装置の伝送装置であって、 上記複数の内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の熱源側制御ユ
    ニット(5,5,…)は、各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の通
    信路遮断手段(28)を通信状態にし、各熱源側制御ユニッ
    ト(5)の間において各熱源側ユニット(3)に付された製造
    シリアル番号の競合を行い、いずれか一の熱源側ユニッ
    ト(3)が各ユニット(3a,3b,4a,4b,4c,4d)のアドレス番号
    を設定するアドレス設定親機(3a)に決定されるように構
    成されている空気調和装置の伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和装置の伝送装
    置であって、 各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の熱源側制御ユニット(5,
    5,…)及び利用側制御ユニット(6,6,…)は、該内外伝送
    系統(8A,8B,8C,8D)の通信路遮断手段(28)を遮断状態に
    して該内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)内の熱源側制御ユニ
    ット(5,5,…)と利用側制御ユニット(6,6,…)との間のみ
    において信号を送受信させることによって、該内外伝送
    系統(8A,8B,8C,8D)内における自分が接続されている相
    手側ユニットのアドレス番号を認識するように構成され
    ている空気調和装置の伝送装置。
  3. 【請求項3】 熱源側ユニット(3)を制御する熱源側制
    御ユニット(5)と、利用側ユニット(4)を制御する利用側
    制御ユニット(6)とが自系統通信路(7)によって信号の送
    受信可能に接続されて成る複数の内外伝送系統(8A,8B,8
    C,8D)と、 上記熱源側ユニット(3,3,…)及び利用側ユニット(4,4,
    …)を集中制御する集中制御ユニット(9)と、 上記各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の熱源側制御ユニッ
    ト(5,5,…)同士を信号の送受信可能に接続し、且つ該熱
    源側制御ユニット(5)及び自系統通信路(7)を介して各内
    外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の利用側制御ユニット(6)に対
    する信号の送受信を可能とする集中通信路(10)と、 上記各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の熱源側制御ユニッ
    ト(5)と集中通信路(10)との間に設けられ、この両者間
    での信号の送受信を遮断可能とする通信路遮断手段(28)
    とを備えた空気調和装置の伝送装置であって、 上記各内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)の熱源側制御ユニッ
    ト(5,5,…)及び利用側制御ユニット(6,6,…)は、該内外
    伝送系統(8A,8B,8C,8D)の通信路遮断手段(28)を遮断状
    態にして該内外伝送系統(8A,8B,8C,8D)内の熱源側制御
    ユニット(5,5,…)と利用側制御ユニット(6,6,…)との間
    のみにおいて信号を送受信させることによって系統用ア
    ドレスが設定され、該系統用アドレスに基づいて該内外
    伝送系統(8A,8B,8C,8D)内における自分が接続されてい
    る相手側ユニットのアドレス番号を認識するように構成
    されている空気調和装置の伝送装置。
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