JP3206230B2 - 車両用燃料収納装置 - Google Patents

車両用燃料収納装置

Info

Publication number
JP3206230B2
JP3206230B2 JP18562993A JP18562993A JP3206230B2 JP 3206230 B2 JP3206230 B2 JP 3206230B2 JP 18562993 A JP18562993 A JP 18562993A JP 18562993 A JP18562993 A JP 18562993A JP 3206230 B2 JP3206230 B2 JP 3206230B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
fuel tank
valve
opening
canister
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18562993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0719449A (ja
Inventor
直人 堀田
靖男 近藤
慶一郎 伴在
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP18562993A priority Critical patent/JP3206230B2/ja
Publication of JPH0719449A publication Critical patent/JPH0719449A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3206230B2 publication Critical patent/JP3206230B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,車載用等の燃料タンク
に関するものであり,特に燃料のエバポエミッションを
抑制する燃料タンクに関する。
【0002】
【従来技術】環境保全に関する関心の高揚により,車両
用燃料の蒸発発散(エバポエミッション)の抑制に対す
る要求が高まっている。そのため,燃料タンクには,キ
ャニスタが設けられ,蒸発燃料を吸着剤で吸着し,車外
に漏洩しないような対策が施されている。一方,車両用
の暖房装置として即熱性に優れた燃焼式ヒータが用いら
れている。上記燃焼式ヒータは,燃料油を加圧してノズ
ルより高速噴出させて燃焼し,その熱と車室内空気を熱
交換させることによって,車内を暖房するものである
(例えば特開昭58−12922号公報参照)。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら従来の車両用燃
料のエバポエミッション抑制については次のような問題
がある。第1は,燃料タンクは,キャニスタを介して大
気と通じており,完全に吸着されなかった燃料が外部に
漏洩する,或いは一旦吸着した燃料が後に脱着するとい
うことがあることである。また,温度上昇などにより燃
料タンクの内圧が上昇し,燃料を含んだ空気が燃料キャ
ップを外した際などに外部に流出することである。
【0004】なお,上記従来の燃焼式ヒータにおいて
は,燃料系が開放式でありエバポエミッション抑制に対
する格別の対策は施されていない。本発明は,かかる従
来の問題点に鑑みて,燃料のエバポエミッションを抑制
することのできる車両用燃料収納装置を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,燃料吸着
剤を収納するキャニスタと,液体燃料を収納する燃料タ
ンクとを有する車両用燃料収納装置であって,上記キャ
ニスタと燃料タンクとは,それぞれ燃焼装置である燃焼
式ヒータの燃焼室と連結されており,また,上記キャニ
スタから燃焼式ヒータへとを空気を流す送風機を備え,
キャニスタと大気との通路には第1開閉弁が,キャニス
タと燃料タンクとの通路には第2開閉弁が,キャニスタ
と燃焼装置との通路には第3開閉弁がそれぞれ挿入され
ており,燃焼装置の作動時には,少なくとも第2開閉弁
を閉路し,燃焼装置の停止時には,少なくとも第1,第
3開閉弁を閉路し,一方,燃料タンクに燃料を補給する
ときには,少なくとも第1,第2開閉弁を開路すること
を特徴とする車両用燃料収納装置にある。
【0006】第1発明において最も注目すべき第1点
は,キャニスタと大気との通路に第1開閉弁を,キャニ
スタと燃料タンクとの通路には第2開閉弁を,キャニス
タと燃焼装置との通路には,第3開閉弁をそれぞれ設け
たことである。そして,燃焼装置の作動時には,上記第
2開閉弁を閉路し,燃焼装置の停止時には,上記第1,
第3開閉弁を閉路し,燃料補給時には,第1,第2開閉
弁を開路することである。
【0007】次に,請求項2に記載の発明は,燃料吸着
剤を収納するキャニスタと,液体燃料を収納する燃料タ
ンクとを有する車両用燃料収納装置であって, 上記キャ
ニスタと燃料タンクとは,それぞれ燃焼装置の燃焼室と
連結されており,キャニスタと大気との通路には第1開
閉弁が,キャニスタと燃料タンクとの通路には第2開閉
弁が,キャニスタと燃焼装置との通路には第3開閉弁が
それぞれ挿入されており, 燃焼装置の作動時には,少な
くとも第2開閉弁を閉路し,燃焼装置の停止時には,少
なくとも第1,第3開閉弁を閉路し, 一方,燃料タンク
に燃料を補給するときには,少なくとも第1,第2開閉
弁を開路し, また,上記第1開閉弁の下流側と第3開閉
弁の下流側との間には,両者を連結する大気管路が設け
られており,該大気管路には空気流量を調整するオリフ
ィスが設けられ,上記大気管路の下流端部と上記燃焼装
置とを結ぶ管路には第4開閉弁が設けられており,燃焼
装置の作動時には,第2開閉弁を閉路し,燃焼装置の停
止時には,第1,第4開閉弁を閉路し,一方燃料補給時
においては,第3開閉弁を閉路し,第1,第2開閉弁又
は第2,第4開閉弁を開路することを特徴とする車両用
の燃料燃料収納装置にある。
【0008】請求項2の発明において最も注目すべきこ
との第1点は,上記第1開閉弁の下流側と第3開閉弁の
下流側とを結ぶ大気管路が設けられており,該大気管路
にオリフィスを設けたことである。第2点は,上記大気
管路の下流端部と燃焼装置との間に第4開閉弁を設けた
ことである。
【0009】そして,燃焼装置の作動時には,第2開閉
弁を閉路し,燃焼装置の停止時には第1,第4開閉弁を
閉路し,燃料補給時には,第3開閉弁を閉路し,第1,
第2開閉弁を開路又は第2,第4開閉弁を開路するよう
にしたことである。
【0010】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記燃料タンクは,液体燃料を収納する車両用燃料タンク
であって,該燃料タンクには,その一面を大気に接し,
他面を燃料タンク内の空虚部に接するダイヤフラムと,
上記燃料タンクの空虚部と大気とを連通させる連通路
と,該連通路を開閉する弁部材と,該弁部材と上記ダイ
ヤフラムとの間を連結する連結部材と,上記弁部材と固
定部との間に介設された弾性部材とを有する通気弁を設
けてあり,上記連結部材は,空虚部内圧が上昇したとき
のダイヤフラムの運動によって弁部材が連通路を閉路
し,空虚部内圧が低下したときのダイヤフラムの運動に
よって弁部材が連通路を開路させるようダイヤフラムと
弁部材とを連結し,一方上記弾性部材は弁部材が連通路
を閉路させる方向に付勢されていることが好ましい
【0011】本発明において,最も注目すべきことは,
燃料タンクに通気弁を設けたことである。そして,該通
気弁は,大気及び燃料タンク内の空虚部と接するダイヤ
フラムと,大気と燃料タンク内空虚部とを連通させる連
通路と,該連通路を開閉する弁部材と,上記ダイヤフラ
ムと弁部材とを連結する連結部材と,上記弁部材と固定
部との間に介設された弾性部材とを有している。
【0012】上記連結部材は,ダイヤフラムの運動によ
って弁部材が上記連通路を開閉するよう,弁部材とダイ
ヤフラムとを連結する。そして,ダイヤフラムの変形に
伴う連結部材の動きは,大気圧より空虚部の内圧が高い
ときのダイヤフラムの変形運動によって連通路を閉路
し,その逆方向のダイヤフラムの変形運動によって連通
路を開路する方向である。
【0013】また,上記弾性部材は,弁部材と固定部と
の間に介設され弁部材が連通路を閉路させる方向に付勢
されている。このような弾性部材としては,例えば,燃
料タンクの内(外壁)と弁部材との間に懸張されたコイ
ルスプリングなどがある。なお,弾性部材の一端を取付
ける固定部は,燃料タンクのケースや給油口,固定式燃
料タンクの場合は車体ボディーなど,通常時において弁
部材との距離が一定に保持される部材であればよい。
【0014】なお,上記通気弁は,燃料タンクにおいて
燃料で満たされることのない空虚部に設ける。例えば,
請求項4に示すように,給油キャップ等設けることがで
きる。給油キャップ部は,燃料によって満たされること
はないからである。
【0015】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記燃料タンクは,液体燃料を収納する車両用燃料タンク
であって,該燃料タンクには,大気と燃料タンク内空虚
部とを連通させる開口部と,該開口部を空虚部側から係
脱自在に閉塞することのできる通気栓と,該通気栓を空
虚部側から開口部に押圧する弾性押圧部材とを有する開
口部材を設けてあることが好ましい
【0016】本発明において最も注目すべきことは,燃
料タンクに開口部材を設けてあり,該開口部材は,燃料
タンクの大気側と空虚部との間を連通させる開口部と,
該開口部を燃料タンクの内側から係脱自在に閉塞するこ
とのできる通気栓と,該通気栓を開口部の内口(空虚部
側出口)に向けて押圧する弾性押圧部材とを有すること
である。
【0017】上記弾性押圧部材には,例えば燃料タンク
の内壁と通気栓との間に懸張されたコイルスプリングな
どがある。また,上記通気栓は,大気圧や燃料タンクの
内圧に応動し易い形状と部材であることが好ましい。例
えば,大気及び燃料タンクの空虚部と接する面積が広
く,かつ軽量である部材,例えば横長の中空部材等が好
適である。
【0018】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記燃料タンクは,液体燃料を収納する車両用燃料タンク
であって,開閉可能な給油口カバーと,燃料タンクの空
虚部の内圧を検知する圧力センサと,上記給油口カバー
の開放をロックするアクチュエータとを有しており,上
記アクチュエータは,上記空虚部内圧が大気圧以下であ
る所定値以下となったときに発せられる圧力センサの信
号により給油口カバーのロックを解除することが好まし
【0019】請求項6の発明において最も注目すべきこ
とは,開閉可能な給油口カバーと,燃料タンクの内圧を
検知する圧力センサと,上記給油口カバーの開閉操作を
ロックするアクチュエータを設けたことであり,上記ア
クチュエータは,上記圧力センサの信号により給油口カ
バーの開放ロックを解除するよう構成してあることであ
る。
【0020】上記給油口カバーは,燃料タンクの給油
口,給油キャップなどを被うものであり,給油口カバー
を開放して給油を可能とする部材である。なお給油口カ
バーの開閉は,手動式であってもよく,また電動式など
の機械操作式であってもよい。上記圧力センサは,燃料
タンクの内圧が所定値になったときに,アクチュエータ
に信号を発信するセンサである。上記内圧が所定値にな
ったときに,何らかのオンオフ信号を発する方式のもの
でもよく,また圧力より連続的に変化する電気信号を発
する圧力発信器のようなものでもよい。
【0021】また,上記アクチュエータは,上記圧力セ
ンサとインターフェースを合わせた信号受信部を有する
アクチュエータである。該アクチュエータには,例えば
ソレノイドなどによりロックピンを駆動し,給油口カバ
ーの開閉をロックする電動アクチュエータなどがある。
【0022】
【作用及び効果】最初に請求項1の発明の作用効果につ
いて述べる。請求項1の発明の燃料収納装置には,蒸発
燃料を吸着するキャニスタを設けてあり,燃料タンクは
キャニスタを経て大気と連通させ,燃料タンクの空虚部
内圧(以下単に「内圧」という)を大気圧に保持するこ
とができる。そして,そのとき大気との連通路にキャニ
スタを配設してあるから,吸着剤が飽和しない限り蒸発
燃料(エバポエミッション)はキャニスタに吸着されほ
とんど大気に洩れることがない。
【0023】また,キャニスタに吸着された燃料は,燃
焼装置である燃焼式ヒータの作動時に,送風機により
焼装置に送出して燃焼することができる。そして,燃焼
装置が停止しているときには,第1開閉弁と第3開閉弁
とを閉路するから,キャニスタから大気へエバポエミッ
ションが放出されることはなく,また燃焼装置を経て大
気へエバポエミッションが放出されることがない。
【0024】なぜならば,燃焼式ヒータは,一般に大気
に開放されているから,第3開閉弁が開路しているとこ
れを通して大気へエバポエミッションが放出されるが,
これを閉じることにより,燃焼装置を経たエバポエミッ
ションは完全に抑止されるからである。また,第1開閉
弁を開放すれば,キャニスタを経たエバポエミッション
の可能性があるからである。
【0025】また,燃焼装置が作動しているときには,
第1,第3開閉弁を開路して,キャニスタに吸着された
燃料を燃焼装置に送出し,燃焼することができる。即
,後述する実施例に示すように燃焼空気と共にキャニ
スタの吸着燃料を送出することができる。
【0026】そして,第2開閉弁を閉路するから燃料タ
ンクからエバポエミッションがキャニスタ側へ洩れるこ
とはない。また,燃焼装置が作動時には,燃料が消費さ
れ燃料タンクの内圧が大気圧より上昇するようなことは
ないから,給油口の隙間からエバポエミッションが流出
する恐れもない。
【0027】なお,上記燃料タンクには後述する通気弁
又は開口部材を設けることが好ましい。該通気弁又は開
口部材は,燃料タンクの内圧が大気圧より上昇した場合
には,連通路を遮断しエバポエミッションを放出しない
と共に,燃料タンクの内圧が低いときには,大気と連通
させ燃料タンクの内圧を大気圧に保つことができるから
である。
【0028】そして,燃料補給時には,第1,第2開閉
弁を開路し,燃料タンクをキャニスタを通して大気と連
通させ燃料充填に伴う内部空気の流出に含まれるエバポ
エミッションをキャニスタに吸着させることができる。
なお,この場合,燃焼装置が停止しているときは第3開
閉弁は閉路することが好ましい。キャニスタから燃焼装
置を経て大気中にエバポエミッションが放出するのを完
全に抑止することができるからである。上記のように,
本願の第1発明によれば,開閉弁を操作してエバポエミ
ッションをほぼ完全に抑制することができる燃料収納装
置を提示することができる。
【0029】次に請求項2の発明の作用効果について述
べる。請求項2の発明の燃料収納装置は,キャニスタと
燃焼装置とを結ぶ通路に,燃料タンクと並列に大気管路
が設けられている。そして大気管路に設けられたオリフ
ィスの絞りを調整することにより,大気管路を通して燃
焼装置に至る大気管路空気量と,キャニスタを通して燃
焼装置に至るキャニスタ空気量との比率を変えることが
できる。
【0030】そのため,キャニスタに吸着された燃料を
パージ(放出)して燃焼装置で燃焼させるとき,パージ
空気の空燃比を適度のものに調整することができる。従
って,パージ空気における燃料が濃くなりすぎて,燃焼
の不具合が生ずることがない。
【0031】そして,燃焼装置の停止時には,第1,第
4開閉弁を閉じて燃料タンクと大気との連通を遮断する
から,エバポエミッションを抑止することができる。そ
して,エバポエミッションはキャニスタに吸着させる。
また,燃焼装置の作動時には,第2開閉弁を閉路し,エ
バポエミッションを抑止する(詳細は,請求項1の発明
の説明参照)。そして,燃料タンクに通気弁や開口部材
を設けることが好ましいことは,前記請求項1の発明
同様である。
【0032】また,燃料補給時には,第3開閉弁を閉路
して燃料タンクから大気管路を通して,エバポエミッシ
ョンが大気に放出されるのを抑止する。そして,第1,
第2開閉弁を開路して燃料タンクを大気と連通させ,エ
バポエミッションをキャニスタに吸着させるか,又は第
2,第4開閉弁を開路し,燃焼装置を介して燃料タンク
を大気に連通させ,エバポエミッションをキャニスタに
吸着させる。
【0033】上記のように,本願の請求項2の発明によ
れば,開閉弁を操作してエバポエミッションをほぼ完全
に抑制することができ,また,キャニスタに吸着された
燃料を適切な空燃比によりパージすることのできる燃料
収納装置を提供することができる。
【0034】次に,請求項3の発明の作用効果について
述べる。燃料タンクの内圧と大気圧とが略バランス状態
にあるときには,弾性部材が弁部材を押圧して連通路を
遮断し,燃料タンクの内部(空虚部)と大気との間に空
気の流れは生じない。燃料タンクの内圧が大気圧より若
干低下した場合も同様である。
【0035】一方燃料タンクの内圧が大気圧より所定値
A以上低下すると,ダイヤフラムが一方に変形し,連結
部材を介して弁部材が燃料タンクと大気との連通路を開
き,燃料タンクの内部に大気を導入し燃料タンクの内圧
を大気圧に等しくなるようにする。上記所定値Aは,主
として弾性部材の付勢力によって決まる値である。
【0036】上記のように,燃料タンクの内圧が大気圧
よりも高い状態では,連通路は遮断され,エバポエミッ
ションは抑止される。また,連通路が開路するときは,
燃料タンクの内圧が大気より所定値A以上低い場合であ
り,燃料タンク内には大気が流入するから,エバポエミ
ッションはほとんど生じない。そして,連通路の開路に
よって,燃料タンクの内圧がほぼ大気圧(正確には大気
圧と大気圧マイナス上記所定値Aの間)となる。上記の
ように,第3発明によれば,燃料タンクの内圧をほぼ大
気圧に保持すると共にエバポエミッションを抑止するこ
とのできる燃料タンクを提供することができる。
【0037】次に,請求項5の発明の作用効果について
述べる。請求項5の発明にかかる燃料タンクにおいて
は,燃料タンクの内圧と大気圧とがほぼバランス状態に
ある通常時は,弾性押圧部材が通気栓を押圧し開口部を
閉塞する。従って,請求項3の発明と同様に燃料タンク
内からエバポエミッションが放出されることがない。
【0038】しかし,燃料タンクの内圧が大気圧より所
定値A以上に低下すると上記通気栓は,大気からの圧力
により弾性押圧部材の押圧力に抗して燃料タンク内方向
に動き,開口部を開口する。そして,大気が開口部より
流入し,燃料タンクの内圧は大気圧と等しくなる。この
とき,大気の流れは燃料タンクに流入する流れであるか
らエバポエミッションはほとんど生じない。
【0039】上記における所定値Aは,ほぼ弾性押圧部
材の付勢力によって決まる値である。そして,燃料タン
クの内圧はほぼ大気圧,即ち大気圧と大気圧マイナス上
記所定値Aの間に保持される。また,上記のように燃料
タンクの内圧が大気圧よりも高い状態では,開口部は遮
断状態にあるから,エバポエミッションが燃料タンクか
ら放出されることがない。上記のように,請求項5の発
によれば,燃料タンクの内圧をほぼ大気圧に保持する
と共にエバポエミッションを抑止することのできる燃料
タンクを提供することができる。
【0040】次に,請求項6の発明の作用効果について
述べる。請求項6の発明にかかる燃料タンクには,開閉
可能な給油口カバーを設けてあり,給油口カバーを開い
た後,給油口から給油を行う。また,上記給油口カバー
の開放をロックするアクチュエータが設けられており,
上記ロックを解除してはじめて,給油口カバーは開放す
ることができる。そして,アクチュエータによる上記ロ
ックの解除は,燃料タンクの内圧が大気圧よりも低い所
定値B以下となったときになされる。
【0041】それ故,燃料タンク内圧が上記所定値Bよ
りも高い場合には,給油口を開いて給油を行うことがで
きない。即ち,給油口を開くことができるのは,燃料タ
ンクの内圧が大気圧より低い場合であり,従ってこのこ
とによる燃料タンクからのエバポエミッションは低目に
抑制される。なぜならば,燃料タンクの内圧が低いから
燃料タンク内の空気が給油口から流出することがなく,
拡散作用による蒸発燃料の放出が若干生ずるだけだから
である。上記のように,請求項6の発明によれば,燃料
タンクの給油時における給油口からのエバポエミッショ
ンを低めに抑制することのできる燃料タンクを提供する
ことができる。
【0042】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる燃料収納装置につき,図1〜図
5を用いて説明する。本例は,図1に示すように,燃料
吸着剤81を収納するキャニスタ11と,液体燃料80
を収納する燃料タンク20とを有する車両用燃料収納装
置10である。上記キャニスタ11と燃料タンク20と
は,それぞれ燃焼装置13である燃焼式ヒータの燃焼室
131と連結されており,キャニスタ11と大気との通
路401には第1開閉弁41が,キャニスタ11と燃料
タンク20との通路402には第2開閉弁42が,キャ
ニスタ11と燃焼装置13との通路403には第3開閉
弁43が挿入されている。
【0043】また,第1開閉弁41の下流側と第3開閉
弁43の下流側との間には,両者を連結する大気管路4
5が設けられている。そして,大気管路45には,空気
流量を調節するオリフィス46が設けられ,大気管路4
5の下流端部451と燃焼装置13と結ぶ管路404に
は,第4開閉弁44が設けられている。
【0044】そして,燃焼装置13の作動時には,第2
開閉弁42を閉路し,第1,第3,第4開閉弁41,4
3,44を開路する。また,燃焼装置13の停止時に
は,第1,第2,第3及び第4開閉弁41,42,43
及び44を閉路する。燃料80を燃料タンク20に補給
するときは,第1,第3開閉弁41,43を閉路し,第
2,第4開閉弁42,44を開路する。
【0045】以下それぞれについて詳説する。本例は,
図1に示すように車両用の燃焼式ヒータに燃料を供給す
る燃料収納装置10であり,上記燃焼式ヒータと燃料収
納装置10とは電子制御装置(ECU)51により制御
されている。
【0046】燃料タンク20は密閉構造となっており,
給油口を備え,給油口は燃料補給時以外はキャップ30
にて栓されている。そしてキャップ30の外側には開閉
可能な給油口カバー23が設けられている。燃料ポンプ
24は燃料タンク20の内部に位置し,燃料配管405
にてフューエルフィルタ49を介してインジェクタ13
2と連通している。
【0047】インジェクタ132は燃焼室131の内部
に位置し,燃焼停止時は燃料噴射口を遮断する構造とな
っている。燃焼室131は主要部品として,インジェク
タ132,点火装置133,触媒ヒータ134及び図に
は記載されていない熱交換器などにより構成されてい
る。
【0048】上記触媒ヒータ134は,排気を浄化する
ためのヒータ付きの触媒装置であり,ヒータの排ガス流
路407の途中に設けられている。燃焼装置に燃焼用空
気を送る送風機47は,燃焼室131と大気管路45と
を結ぶ管路404に挿入されており,送風機47の吐出
側と燃焼室131の燃焼用空気吸込側とが接続してい
る。
【0049】キャニスタ11は,その片側は第2開閉弁
42を介して燃料タンク20に,又,キャニスタ11と
第2開閉弁42との途中に分岐を設け,その分岐より第
3,第4開閉弁43,44を介し,送風機47の吸入側
に連通している。
【0050】キャニスタ11のもう片方側は,第1開閉
弁41を介し,大気と連通している。キャニスタ11と
第1開閉弁41の通路401の途中には分岐があり,そ
の分岐には第3開閉弁43の下流側に連通する大気管路
45が設けられている。そして,大気管路45の途中に
は,オリフィス46が挿入されている。また,オリフィ
ス46は,固定,又は可変絞りであり,キャニスタ11
のバイパス流路である大気管路45に設けられている。
【0051】一方,インジェクタ132から燃料タンク
20に戻る,戻り燃料配管406の途中には調圧弁48
が接続されている。また,点火装置133は,燃焼室1
31内部のインジェクタ133の近傍に設けられてい
る。
【0052】そして,第2開閉弁42は,燃料タンク2
0とキャニスタ11の通路402の途中に,第3開閉弁
43はキャニスタ11と第2開閉弁42との通路402
の途中の分岐点と送風機47の吸入側との通路403に
あり,第4開閉弁44の上流に接続されている。
【0053】また,圧力センサ25は燃料タンク20の
内部のガス圧測定可能な位置に取付けられている。そし
て給油口カバー23内側の車両ボディーには,図2に示
すように,リミットスイッチ26が取り付けられてお
り,その接点は,直接又は間接的に給油口カバー23に
接触している。
【0054】また,給油口カバー23内側の車両ボディ
ー52にはソレノイドで操作されるプランジャ27に取
り付けられている。プランジャ27が突出している状態
では,給油口カバー23は,そのプランジャ27と干渉
し,半開きまでしか開かない。
【0055】給油口カバー23は,ヒンジ231にて車
両ボディー52に軸支されている。そして,スプリング
232が給油口カバー23のヒンジ231に組み付けら
れており,スプリング232は,給油口カバー23を開
口する方向に付勢されている。フック233は給油口カ
バー23を開閉する為の手動式係止具であり,給油口カ
バー23に取り付けられている。
【0056】一方,給油口のキャップ30には,図3に
示すように,ダイヤフラム32と,大気と燃料タンク2
0内部との連通路33と,連通路33を開閉する弁部材
34と,上記ダイヤフラム32と弁部材34とを連結す
る連結部材35としてのロッドと,弾性部材36として
のコイルスプリングとを有する通気弁31が取り付けら
れている。なお,図3において,符号37は,上記コイ
ルスプリングの強さを調整するための調整ボルトであ
る。
【0057】そして,電子制御装置51は燃焼装置1
3,又は車両ボディー52に取り付けられている。制御
装置51は,図1に示すように,第1〜第4開閉弁41
〜44,送風機47,インジェクタ132,点火装置1
33,触媒ヒータ134,燃料ポンプ24,圧力センサ
25,リミットスイッチ26の接点回路,プランジャ2
7のソレノイドと接続されている。
【0058】そして,制御装置51は,車室内のインナ
パネルに取り付けられた操作パネル53により操作され
る。なお,上記第1〜第4開閉弁41〜44は,すべ
て,無励磁(通電オフ)状態で通路を遮断する電磁弁で
ある。
【0059】次に,本例の燃料収納装置10の作用につ
いて述べる。燃焼装置13が運転されるときには,図1
に示すように,操作パネル53により運転開始の信号が
制御装置51に入ると,第2開閉弁42を閉じ,第1,
第3,第4開閉弁41,43,44を開にし,送風機4
7が作動すると共に燃料ポンプ24により燃料タンク2
0内の燃料80がインジェクタ132に圧送され,イン
ジェクタ132より燃焼室131内に噴射される。
【0060】噴射された燃料は送風機47からの空気と
混合し,点火装置133により着火される。排気ガスは
制御装置51の指令により作動している触媒ヒータ13
4を通過し,浄化されて排出される。なお,インジェク
タ132にかかる燃料80の圧力は,調圧弁48により
制御される。
【0061】キャップ30及び給油口カバー23は,燃
料補給時以外は常に閉じられている。吸気口408より
導入された空気は第1開閉弁41を通過した後,2方向
に分流し,一方はオリフィス46の方に,他方はキャニ
スタ11の方に流れる。この時の流量割合は,オリフィ
ス46の絞りにより決定され,キャニスタ11方向に流
れる最適流量を設定することができる。
【0062】運転開始時,キャニスタ11を通過する空
気は,キャニスタ11内に燃料が吸着している場合は,
その燃料をパージし,パージ燃料は空気と共に送風機4
7を経由し,燃焼装置13に送られ,そこでインジェク
タ132から噴射される燃料と混合し燃焼する。
【0063】なお,ヒータ始動直後等の点火装置133
が着火する前の未燃焼燃料は触媒ヒータ134を通過す
る際,そこで反応し,燃焼する(プリパージ状態)。な
お,上記のように予めオリフィス46の絞りを調整し,
キャニスタ11からパージされる燃料濃度が濃くなりす
ぎないようにする。
【0064】次に,燃焼装置13を停止する場合の動作
手順(アフタパージ)について述べる。操作パネル53
により燃焼装置13の運転停止の信号が制御装置51に
入ると,同時に燃料ポンプ24,インジェクタ132へ
の通電が遮断され,燃料供給が停止する。また,第1,
第3,第4開閉弁41,43,44,送風機47,触媒
ヒータ134は,運転停止の信号が入っても一定時間通
電され,この間にて消火直後の燃焼装置13内に残留し
ていた未燃ガスは触媒ヒータ134を通過する際,そこ
で反応し燃焼する。
【0065】その後,第1,第3,第4開閉弁41,4
3,44,送風機47,触媒ヒータ134への通電も遮
断され,すべての機能が停止する。図4は,上記の燃焼
装置13の着火から消化に至る運転シーケンスを図示し
たものである。図4において,最下段に記載の燃焼状態
〜は,キャニスタ11に吸着された燃料を消費する
プリパージ状態,その中の状態〜は燃焼装置13の
予熱段階,状態〜は安定燃焼段階,状態〜は,
運転停止指令後のいわゆるアフタパージ段階を示す。
【0066】次に燃料タンク20に燃料80を補給する
場合の動作について述べる。タンク20に燃料80を補
給する際,フック233(図2)を直接またはケーブル
等により車室内より引き外すと,スプリング232の作
用により,給油口カバー23は鎖線で示す半開きの状態
(以下「状態2」という)となる。そしてリミットスイ
ッチ26が通電し,給油開始の信号が制御装置51に入
る。
【0067】この信号が入ると,第2,第4開閉弁4
2,44を開,第1,第3開閉弁41,43を閉とし,
送風機47を作動させ,燃料タンク20内の蒸発燃料を
キャニスタ11に吸着させる(蒸発燃料吸着ステー
ジ)。なお,触媒ヒータ134は状態2の段階から作動
させ,管内に遊離している蒸気燃料を燃焼させる(予熱
ステージ)。
【0068】これら一連の作動により燃料タンク20の
内圧が大気圧以下になり,そのことを圧力センサ25が
検知すると,制御装置51の指令によりソレノイドのプ
ランジャ27が作動する。そして,給油口カバー23の
干渉が外れ,給油口カバー23が図2の鎖線で示す全開
状態(以下「状態3」という)となり,キャップ30の
脱着が可能となる。
【0069】給油中も第2,第4開閉弁42,44は
開,送風機47と触媒ヒータ134は通電され続け燃料
タンク20及び管内からの蒸発燃料の大気への放出を防
止する。燃料80の補給が終わり,燃料キャップ30に
て給油口が栓され,さらに給油口カバー23が閉じられ
ると,アフタパージのステージに入る。即ちリミットス
イッチ26からの信号により,給油完了を検知すると第
2開閉弁42を閉,第1開閉弁41を開にし,管内の蒸
発燃料を触媒ヒータ134にて完全に燃焼させる。そし
て一定時間後,すべての通電をOFFし,燃料補給は完
了する。
【0070】図5は,燃料補給時における上記動作シー
ケンスを示すものである。図5において,最下段の操作
ステージa〜bは,触媒ヒータ134による予熱ステー
ジを,ステージb〜cは,燃料タンク20内の蒸発燃料
吸着ステージを,ステージc〜dは給油ステージを,ス
テージd〜eは給油完了後のアフタパージステージを示
す。
【0071】なお,燃料キャップ30にはダイヤフラム
32が設けてあり,片側は燃料タンク20の内圧,もう
片側は大気となっており,この圧力差によりダイヤフラ
ム32に接続された連結部材35が上下し,弁部材34
の開閉により燃料タンク20内に空気が入り,燃料タン
ク20内は,ほぼ大気圧に保持される。
【0072】弁部材34の開閉強度はコイルスプリング
からなる弾性部材36および調整ボルト37により調節
できる。上記のように,本例のキャップ30を用いれ
ば,燃料タンク20内の燃料80を含んだ内気はキャッ
プ30から流出することがなく,また燃料タンク内の内
圧を,ほぼ大気圧に保持することができる。
【0073】上記から明らかなように,本例の燃料収納
装置10によれば,燃焼装置13の作動時においても,
停止時においても給気口408及び燃焼装置13からの
エバポエミッションの放出は完全に抑制される。また,
キャップ30の作用により,燃料タンク20の内気を漏
洩させることなく燃料タンク20の内圧はほぼ大気圧に
保持することができる。
【0074】そして給油の際には,燃料タンク20の内
圧が大気圧以下でなければ,給油口カバー23がロック
されて開閉できないから,キャップ30を開口できな
い。それ故,給油時に,キャップ30から洩れるエバポ
エミッションは,大幅に抑制される。上記のように,本
例によれば燃料のエバポエミッションを大幅に抑制する
ことのできる車両用燃料収納装置10を提供することが
できる。
【0075】なお以上述べた実施例では,インタンク式
の燃料ポンプ24の例を示したが,インライン式でも同
様に機能する。また,本例では,送風機47を通路40
4の途中に配したが,燃焼装置13に組み込み一体化す
ることもできる。また,本例では燃料補給時における給
油口カバー23の状態入力信号にリミットスイッチ26
を用いたが,手動スイッチにても同様の制御が可能であ
る。
【0076】さらに本例では,燃料補給時の燃料タンク
20からの蒸発燃料の放出防止として,圧力センサ25
とソレノイド付きプランジャ27を連動させ,給油口カ
バー23の開度により,キャップ30の脱着を可能とし
たが,圧力センサ25と連動させたソレノイド付きプラ
ンジャ27により直接にキャップ30自体の開閉をロッ
クする方式とすることもできる。
【0077】実施例2 本例は,実施例1において,通気弁31(図4)の代わ
りに図6に示す開口部材38を用いたもう1つの実施例
である。本例の燃料タンク20は,図6に示すように,
大気と燃料タンク20の空虚部201とを連通させる開
口部381と,開口部381を空虚部201側から係脱
自在に閉塞することのできる通気栓39と,通気栓39
を空虚部201側から開口部381に押圧する弾性押圧
部材382としてのコイルスプリングとを有する開口部
材38を有している。
【0078】燃料タンク20の内圧が,大気圧近傍にあ
るときは,図6(a)に示すように,コイルスプリング
の付勢力により通気栓39が開口部381を閉塞する。
そして,燃料タンク20の内圧が,大気圧より所定値A
以上低下にすれば,コイルスプリングの付勢力に打ち勝
って,図6(b)に示すように,燃料タンク20の内部
と大気とが連通し,燃料タンク20の内圧はほぼ大気圧
まで上昇する。
【0079】その結果,燃料タンク20の内圧は,ほぼ
大気圧に保持されると共に,燃料タンク20の内部の燃
料を含んだ内気は外部に流出しない。その他について
は,実施例1と同様であり,同様の効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の燃料収納装置の全体説明図。
【図2】実施例1の給油口カバー周辺の拡大図。
【図3】実施例1の給油キャップの拡大図。
【図4】実施例1における燃焼装置の燃焼時の動作シー
ケンス。
【図5】実施例1における燃料補給時の動作シーケン
ス。
【図6】実施例2の開口部材の拡大図。
【符号の説明】
10...燃料収納装置, 11...キャニスタ, 13...燃焼装置, 20...燃料タンク, 23...給油口カバー, 30...キャップ, 41〜44...開閉弁, 45...大気管路, 46...オリフィス,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−142258(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23K 5/14 F23K 5/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料吸着剤を収納するキャニスタと,液
    体燃料を収納する燃料タンクとを有する車両用燃料収納
    装置であって, 上記キャニスタと燃料タンクとは,それぞれ燃焼装置
    ある燃焼式ヒータの燃焼室と連結されており,また,上記キャニスタから燃焼式ヒータへとを空気を流
    す送風機を備え, キャニスタと大気との通路には第1開閉弁が,キャニス
    タと燃料タンクとの通路には第2開閉弁が,キャニスタ
    と燃焼装置との通路には第3開閉弁がそれぞれ挿入され
    ており, 燃焼装置の作動時には,少なくとも第2開閉弁を閉路
    し,燃焼装置の停止時には,少なくとも第1,第3開閉
    弁を閉路し, 一方,燃料タンクに燃料を補給するときには,少なくと
    も第1,第2開閉弁を開路することを特徴とする車両用
    燃料収納装置。
  2. 【請求項2】 燃料吸着剤を収納するキャニスタと,液
    体燃料を収納する燃料タンクとを有する車両用燃料収納
    装置であって, 上記キャニスタと燃料タンクとは,それぞれ燃焼装置の
    燃焼室と連結されており,キャニスタと大気との通路に
    は第1開閉弁が,キャニスタと燃料タンクとの通路には
    第2開閉弁が,キャニスタと燃焼装置との通路には第3
    開閉弁がそれぞれ挿入されており, 燃焼装置の作動時には,少なくとも第2開閉弁を閉路
    し,燃焼装置の停止時には,少なくとも第1,第3開閉
    弁を閉路し, 一方,燃料タンクに燃料を補給するときには,少なくと
    も第1,第2開閉弁を開路し, また,上記 第1開閉弁の下流側と第3開閉弁の下流側と
    の間には,両者を連結する大気管路が設けられており, 該大気管路には空気流量を調整するオリフィスが設けら
    れ,上記大気管路の下流端部と上記燃焼装置とを結ぶ管
    路には第4開閉弁が設けられており, 燃焼装置の作動時には,第2開閉弁を閉路し,燃焼装置
    の停止時には,第1,第4開閉弁を閉路し,一方燃料補
    給時においては,第3開閉弁を閉路し,第1,第2開閉
    弁又は第2,第4開閉弁を開路することを特徴とする車
    両用の燃料燃料収納装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記燃料タン
    クは,液体燃料を収納する車両用燃料タンクであって,
    該燃料タンクには,その一面を大気に接し,他面を燃料
    タンク内の空虚部に接するダイヤフラムと,上記燃料タ
    ンクの空虚部と大気とを連通させる連通路と,該連通路
    を開閉する弁部材と,該弁部材と上記ダイヤフラムとの
    間を連結する連結部材と,上記弁部材と固定部との間に
    介設された弾性部材とを有する通気弁を設けてあり, 上記連結部材は,空虚部内圧が上昇したときのダイヤフ
    ラムの運動によって弁部材が連通路を閉路し,空虚部内
    圧が低下したときのダイヤフラムの運動によって弁部材
    が連通路を開路させるようダイヤフラムと弁部材とを連
    結し,一方上記弾性部材は弁部材が連通路を閉路させる
    方向に付勢されていることを特徴とする車両用燃料収納
    装置
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記通気弁は,給油
    キャップに設けてあることを特徴とする車両用燃料収納
    装置
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記燃料タンクは,液体燃料を収納する車両用燃料タン
    クであって,該燃料タンクには,大気と燃料タンク内空
    虚部とを連通させる開口部と,該開口部を空虚部側から
    係脱自在に閉塞することのできる通気栓と,該通気栓を
    空虚部側から開口部に押圧する弾性押圧部材とを有する
    開口部材を設けてあることを特徴とする車両用燃料収納
    装置
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記燃料タンクは,液体燃料を収納する車両用燃料タン
    クであって,開閉可能な給油口カバーと,燃料タンクの
    空虚部の内圧を検知する圧力センサと,上記給油口カバ
    ーの開放をロックするアクチュエータとを有しており, 上記アクチュエータは,上記空虚部内圧が大気圧以下で
    ある所定値以下となったときに発せられる圧力センサの
    信号により給油口カバーのロックを解除することを特徴
    とする車両用燃料収納装置
JP18562993A 1993-06-28 1993-06-28 車両用燃料収納装置 Expired - Fee Related JP3206230B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18562993A JP3206230B2 (ja) 1993-06-28 1993-06-28 車両用燃料収納装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18562993A JP3206230B2 (ja) 1993-06-28 1993-06-28 車両用燃料収納装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0719449A JPH0719449A (ja) 1995-01-20
JP3206230B2 true JP3206230B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=16174128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18562993A Expired - Fee Related JP3206230B2 (ja) 1993-06-28 1993-06-28 車両用燃料収納装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3206230B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4877172B2 (ja) * 2007-09-21 2012-02-15 トヨタ自動車株式会社 燃料蒸気排出抑制装置
JP6256735B2 (ja) * 2013-07-09 2018-01-10 静岡製機株式会社 液体燃料燃焼装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0719449A (ja) 1995-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5868120A (en) Fuel vapor management system for motor vehicles
JP4800271B2 (ja) 蒸発燃料排出抑制装置
US9732706B2 (en) System and methods for regulating fuel vapor flow in a fuel vapor recirculation line
US5676116A (en) Vapor pressure control system
JP2006299994A (ja) 蒸発燃料処理装置の制御装置
US5692480A (en) Evaporative emission control system for automotive vehicle
US11493001B1 (en) Onboard refueling vapor recovery for heavy duty applications
JP3147001B2 (ja) エバポパージシステムの故障診断装置
US6367457B1 (en) Evaporative emission control system
JP3206230B2 (ja) 車両用燃料収納装置
JP3739434B2 (ja) 燃料蒸気排出防止装置
WO2019053918A1 (ja) 燃料蒸発ガス排出抑制装置
JP3444125B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JP4110754B2 (ja) 燃料タンクの蒸発燃料制御装置
KR100188592B1 (ko) 차량용 연료탱크의 증발가스 배출시스템
US6098894A (en) Apparatus for supplying fuel to vehicular combustion heater
JP2936904B2 (ja) 燃料タンク内圧力制御装置
JPH08121279A (ja) 燃料蒸散防止装置
JP3134704B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JP2001165003A (ja) 燃料タンク
JPH055243Y2 (ja)
JP3106608B2 (ja) 蒸発燃料制御装置
JP3391209B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
US12018625B1 (en) Methods and systems for an evaporative emission system
JP2505486B2 (ja) 燃料タンク装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees