JP3206100U - 移動式クレーン用スタンション装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、特許文献2記載のスタンション装置は、全縮小状態にある伸縮ブームの非常に狭いフォースブーム先端部に立設するものであるため、特許文献1のスタンション装置のように起倒可能に構成することが不可能であった。そのため、張出格納に手間が掛かるものであった。
さらに、本考案のスタンション装置は、回動支点となる基礎部材をベースブーム前端上部に固着するので、略P型形状の回動部材をベースブーム上面より下方かつベースブーム側面に沿って格納することができると共に、張出姿勢においてU字状部が伸縮ブーム前方を指向しているので安全帯のロープ端部のフックを掛けた状態で作業員がトップブーム先端位置まで移動し作業することができる。
また、本考案のスタンション装置は、U字状部の平行部の他方の端部が前記I字状部に対しスライド自在に構成されるので、格納姿勢において前記U字状部の曲線部が前記I字状部に対して近接することで張出時略P型形状の回動部材をコンパクトに格納することができる。
図1に示されたオールテレーンクレーン1の伸縮ブーム2の上面は地面6から約4メートルの高所となるため、伸縮ブーム2の上面でのワイヤロープ掛け替え等の作業時には作業員の墜落防止のためのスタンション装置が重要である。
図2に示すように、本考案のスタンション装置では、略P型形状の回動部材をベースブーム12上面より下方かつベースブーム側面に沿って格納することができる。そのため、その使用時には回動部材11を回動させることで容易にスタンション装置を張り出すことができる。
図3(a)に示すように、ベースブームの前端上部12aに基礎部材10が溶接されており、回動部材11が基礎部材10に対し水平ピン20により回動自在に連結されている。回動部材11は略P型形状を形成しており、その一部であるI字状部21が垂直となる張出姿勢を取っている。
図3(a)に示す張出姿勢では、回動部材11の略P型形状の一部であるU字を形成するU字状部22が伸縮ブーム先端を指向している。
回動部材11を構成するI字状部21およびU字状部22には、鉄等の金属製のパイプ材が使用される。鉄製パイプ材は必要に応じ折り曲げられたのち、溶接により接続され略P型形状に形成される。作業員が墜落した際に加わる衝撃荷重にも十分耐えられるような強度を持つよう、回動部材11の強度が確保される。
また、張出姿勢においてU字状部22が伸縮ブーム先端を指向しているので安全帯のロープ端部のフックを掛けた状態で作業員がトップブーム先端23まで移動し安全に作業することができる。
図3(b)に示すように、回動部材11の基端部24は、基礎部材10の開口部25において、水平ピン20によって回動自在に連結されている。水平ピン20の少し上方位置に回動部材11の基端部24と基礎部材10とに明けられた穴を挿通する固定ピン26が設けられている。水平ピン20と固定ピン26の2本のピンにより回動部材11は基礎部材10に対して固定され、その張出姿勢が維持されている。
まず、図3(b)に示す固定ピン26を抜き、回動部材11をベースブーム12基端方向へ回動させ、格納姿勢にする。回動部材11の格納姿勢に合わせ基礎部材10に明けられた穴に固定ピン26を差すことで、回動部材11の基端部24と基礎部材10とを固定する。格納姿勢から張出姿勢への移行は、上記操作を逆に行う。
このように、回動部材11を必要に応じ回動させることで容易に伸縮ブーム2上に張り出し、又は伸縮ブーム2に沿って格納することができる。
なお、実施例1と共通する、ベースブームの前端上部12aに溶接付けされた基礎部材10、及び回動部材30のI字状部31基端部が水平ピン20によって回動自在に連結されている点については詳細な説明を省略する。
U字状部32の平行部33、33の他方の端部は、I字状部31に設けられた筒状部材35、35に挿通されることでスライド自在に構成されている。
平行部33、33には、それぞれ水平方向にピン穴が2か所明けられており、筒状部材35、35に設けられた固定ピン36、36を平行部33、33のピン穴に通すことでU字状部22をI字状部31に対し固定できるようになっている。
図5(a)は、図4と同様に回動部材30がベースブーム12の先端上部に張り出された状態を示している。このとき、回動部材30のU字状部32の曲線部34がI字状部31に対して離隔しており、回動部材30は略P型形状となっている。
この張出姿勢においてU字状部32が伸縮ブーム前方を指向しているので安全帯のロープ端部のフックを掛けた状態で作業員がトップブーム先端まで移動し安全に作業することができる。
格納するにあたって、図5(a)の姿勢で、図4に示した筒状部材35、35の固定ピン36、36を抜く。次に、回動部材30のI字状部31を立設させたまま、U字状部32の曲線部34がI字状部31に近接するようにU字状部32をスライドさせる。
次に、図3(b)に示した、I字状部31の回動を固定する固定ピン26を抜き、回動部材30をベースブーム12基端方向へ倒す。
このように、格納姿勢においてU字状部32の曲線部34がI字状部31に対して近接することで回動部材30をコンパクトに格納することができる。
格納姿勢から張出姿勢への移行は、上記操作を逆に行う。
10:基礎部材
11:回動部材
12:ベースブーム
20:水平ピン
21:I字状部
22:U字状部
30:回動部材
31:I字状部
32:U字状部
33:平行部
34:曲線部
Claims (3)
- 移動式クレーンの伸縮ブームに固着される基礎部材と、
当該基礎部材に対し水平ピンにより回動自在に連結される回動部材と、を備え、
伸縮ブーム上に張出された際に、前記回動部材が略P型形状を形成する移動式クレーンのスタンション装置であって、
前記回動部材の略P型形状の一部であるI字を形成するI字状部が垂直となる張出姿勢と、
前記I字状部が伸縮ブーム上面よりも下方に位置する格納姿勢と、を取ることを特徴とする、移動式クレーンのスタンション装置。 - 前記基礎部材が伸縮ブームのベースブームの前端上部に固着され、
前記張出姿勢において、前記回動部材の略P型形状の一部であるU字を形成するU字状部が伸縮ブーム先端を指向し、
前記格納姿勢において、前記I字状部がベースブーム上面よりも下方に位置し、かつ前記I字状部がベースブーム側面に沿うことを特徴とする、請求項1に記載された移動式クレーンのスタンション装置。 - 前記U字状部が一対の平行部と、当該平行部の一方の端部同士を連結する曲線部と、からなり、前記U字状部の平行部の他方の端部が前記I字状部に対しスライド自在に構成され、
前記張出姿勢において、前記U字状部の曲線部が前記I字状部に対して離隔し、
前記格納姿勢において、前記U字状部の曲線部が前記I字状部に対して近接することを特徴とする、請求項1又は2に記載された移動式クレーンのスタンション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016002836U JP3206100U (ja) | 2016-06-17 | 2016-06-17 | 移動式クレーン用スタンション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016002836U JP3206100U (ja) | 2016-06-17 | 2016-06-17 | 移動式クレーン用スタンション装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3206100U true JP3206100U (ja) | 2016-09-01 |
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ID=56803360
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JP2016002836U Active JP3206100U (ja) | 2016-06-17 | 2016-06-17 | 移動式クレーン用スタンション装置 |
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JP (1) | JP3206100U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019094146A (ja) * | 2017-11-20 | 2019-06-20 | 株式会社タダノ | クレーンにおける吊り荷ワイヤロープの張設作業用補助装置及びブーム |
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2016
- 2016-06-17 JP JP2016002836U patent/JP3206100U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019094146A (ja) * | 2017-11-20 | 2019-06-20 | 株式会社タダノ | クレーンにおける吊り荷ワイヤロープの張設作業用補助装置及びブーム |
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