JP3205945B2 - 樹脂製カムシャフトの成形方法 - Google Patents
樹脂製カムシャフトの成形方法Info
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- JP3205945B2 JP3205945B2 JP15621292A JP15621292A JP3205945B2 JP 3205945 B2 JP3205945 B2 JP 3205945B2 JP 15621292 A JP15621292 A JP 15621292A JP 15621292 A JP15621292 A JP 15621292A JP 3205945 B2 JP3205945 B2 JP 3205945B2
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- Japan
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- molding
- resin
- camshaft
- cavity
- gate
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/0025—Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂製品の成形方法に
係り、特に、樹脂製品の一種である樹脂製カムシャフト
の成形方法に関するものである。
係り、特に、樹脂製品の一種である樹脂製カムシャフト
の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3および図4に示すような樹
脂製カムシャフト1を成形する場合、従来は、金型のゲ
ートからキャビティに成形材料を充填し、この成形材料
を加熱する等して硬化させている。図5はこの樹脂製カ
ムシャフト1を金型から取り出した状態を示し、キャビ
ティによって成形された樹脂製カムシャフト1の製品部
分にゲートによって成形されたゲート部分2が一体に繋
っており、この両者1,2を互いの境の位置(X−X
線)で切断して図3に示した形状の樹脂製カムシャフト
1を得ている。
脂製カムシャフト1を成形する場合、従来は、金型のゲ
ートからキャビティに成形材料を充填し、この成形材料
を加熱する等して硬化させている。図5はこの樹脂製カ
ムシャフト1を金型から取り出した状態を示し、キャビ
ティによって成形された樹脂製カムシャフト1の製品部
分にゲートによって成形されたゲート部分2が一体に繋
っており、この両者1,2を互いの境の位置(X−X
線)で切断して図3に示した形状の樹脂製カムシャフト
1を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】成形時、ゲートからキ
ャビティに充填される成形材料は図5において矢印の方
向へ流れ、キャビティの反ゲート側の末端部に至ってこ
こで行き止りである。そして、このような方法で樹脂製
カムシャフト1を成形すると、この樹脂製カムシャフト
1の末端部分3に成形不良が生じてしまう。樹脂製カム
シャフト1において、末端部分3は具体的には軸端部で
あって、この軸端部が本来、円柱形(A=B)でなけれ
ばならないものが、先細りのテーパ状(A>B)になっ
てしまう(図2のグラフにおけるa線)。
ャビティに充填される成形材料は図5において矢印の方
向へ流れ、キャビティの反ゲート側の末端部に至ってこ
こで行き止りである。そして、このような方法で樹脂製
カムシャフト1を成形すると、この樹脂製カムシャフト
1の末端部分3に成形不良が生じてしまう。樹脂製カム
シャフト1において、末端部分3は具体的には軸端部で
あって、この軸端部が本来、円柱形(A=B)でなけれ
ばならないものが、先細りのテーパ状(A>B)になっ
てしまう(図2のグラフにおけるa線)。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、金型のゲー
トからキャビティに成形材料を充填して樹脂製カムシャ
フトを成形する方法において、前記キャビティの反ゲー
ト側の末端部に逃げ空間を設け、前記ゲートから前記キ
ャビティおよび前記逃げ空間に成形材料を完全に充填
し、保持圧力を加え、成形後に成形品を前記キャビティ
と前記逃げ空間の境の位置で切断することを特徴とする
樹脂製カムシャフトの成形方法を提供する。
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、金型のゲー
トからキャビティに成形材料を充填して樹脂製カムシャ
フトを成形する方法において、前記キャビティの反ゲー
ト側の末端部に逃げ空間を設け、前記ゲートから前記キ
ャビティおよび前記逃げ空間に成形材料を完全に充填
し、保持圧力を加え、成形後に成形品を前記キャビティ
と前記逃げ空間の境の位置で切断することを特徴とする
樹脂製カムシャフトの成形方法を提供する。
【0005】
【作用】従来技術において樹脂製カムシャフトの末端部
分に成形不良が生じていたのは、ここで成形材料の流れ
が行き止りであって、この行き止り部に特有の乱流、圧
力差または硬化速度の違い等の現象が生じていたからで
ある。これに対して本発明の方法によれば、成形材料が
ゲートからキャビティを通過して逃げ空間にまで流れ込
むために、樹脂製カムシャフトの末端部分が成形材料の
流れの行き止り部とならず、よって行き止り部に特有の
乱流等の現象が生じることがない。
分に成形不良が生じていたのは、ここで成形材料の流れ
が行き止りであって、この行き止り部に特有の乱流、圧
力差または硬化速度の違い等の現象が生じていたからで
ある。これに対して本発明の方法によれば、成形材料が
ゲートからキャビティを通過して逃げ空間にまで流れ込
むために、樹脂製カムシャフトの末端部分が成形材料の
流れの行き止り部とならず、よって行き止り部に特有の
乱流等の現象が生じることがない。
【0006】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
明する。
【0007】図1は樹脂製カムシャフト1を成形後に金
型から取り出した状態を示し、キャビティによって成形
された樹脂製カムシャフト1の製品部分にゲートによっ
て成形されたゲート部分2と逃げ空間によって成形され
た逃げ空間部分4がそれそれ一体に繋っており、この三
者1,2,4を互いの境の位置(X−X線およびY−Y
線)で切断して図3に示した形状の樹脂製カムシャフト
1を得る。逃げ空間はこれを予めキャビティの反ゲート
側の末端部に設けておくものである。
型から取り出した状態を示し、キャビティによって成形
された樹脂製カムシャフト1の製品部分にゲートによっ
て成形されたゲート部分2と逃げ空間によって成形され
た逃げ空間部分4がそれそれ一体に繋っており、この三
者1,2,4を互いの境の位置(X−X線およびY−Y
線)で切断して図3に示した形状の樹脂製カムシャフト
1を得る。逃げ空間はこれを予めキャビティの反ゲート
側の末端部に設けておくものである。
【0008】そして、このようにして樹脂製カムシャフ
ト1を成形すれば、成形材料がゲートからキャビティを
通過して逃げ空間まで流れ込むために、樹脂製カムシャ
フト1の末端部分3が成形材料の流れの行き止り部とな
らず、行き止り部に特有の乱流等の現象が生じることが
ない。よって樹脂製カムシャフト1の末端部分3に行き
止り部に特有の現象による成形不良が生じるのを未然に
防止することができ、すなわち樹脂製カムシャフト1の
末端部分3である軸端部を本来の円柱形(A=B)に成
形することができる訳である(図2のグラフにおけるb
線)。
ト1を成形すれば、成形材料がゲートからキャビティを
通過して逃げ空間まで流れ込むために、樹脂製カムシャ
フト1の末端部分3が成形材料の流れの行き止り部とな
らず、行き止り部に特有の乱流等の現象が生じることが
ない。よって樹脂製カムシャフト1の末端部分3に行き
止り部に特有の現象による成形不良が生じるのを未然に
防止することができ、すなわち樹脂製カムシャフト1の
末端部分3である軸端部を本来の円柱形(A=B)に成
形することができる訳である(図2のグラフにおけるb
線)。
【0009】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。すなわち、
上記構成を備えた本発明の成形方法によれば、キャビテ
ィの反ゲート側の末端部に逃げ空間を設け、ゲートから
キャビティおよび逃げ空間に成形材料を完全に充填し、
保持圧力を加え、成形後に成形品をキャビティと逃げ空
間の境の位置で切断するようにしたために、樹脂製カム
シャフトの末端部分に、成形材料の流れの行き止り部に
特有の現象による成形不良が発生するのを防止すること
ができる。したがって、樹脂製カムシャフトの末端部分
である軸端部が円柱形である場合にはこれを所期の予定
通りほぼ完全な円柱形に成形することができ、よって樹
脂製カムシャフトの寸法精度を向上させることができ
る。また、成形材料をキャビティおよび逃げ空間に完全
に充填するとともに、充填した成形材料に保持圧力をか
けた状態で成形を行なうようにしたために、伝動部品の
一種として一般に高強度を要求されるカムシャフトを製
造するのに適した成形方法を提供することができる。
上記構成を備えた本発明の成形方法によれば、キャビテ
ィの反ゲート側の末端部に逃げ空間を設け、ゲートから
キャビティおよび逃げ空間に成形材料を完全に充填し、
保持圧力を加え、成形後に成形品をキャビティと逃げ空
間の境の位置で切断するようにしたために、樹脂製カム
シャフトの末端部分に、成形材料の流れの行き止り部に
特有の現象による成形不良が発生するのを防止すること
ができる。したがって、樹脂製カムシャフトの末端部分
である軸端部が円柱形である場合にはこれを所期の予定
通りほぼ完全な円柱形に成形することができ、よって樹
脂製カムシャフトの寸法精度を向上させることができ
る。また、成形材料をキャビティおよび逃げ空間に完全
に充填するとともに、充填した成形材料に保持圧力をか
けた状態で成形を行なうようにしたために、伝動部品の
一種として一般に高強度を要求されるカムシャフトを製
造するのに適した成形方法を提供することができる。
【図1】本発明の実施例に係る成形方法を示す説明図
【図2】寸法精度を示すグラフ
【図3】樹脂製カムシャフトの正面図
【図4】樹脂製カムシャフトの左側面図
【図5】従来例に係る成形方法を示す説明図
1 樹脂製カムシャフト 2 ゲート部分 3 末端部分 4 逃げ空間部分
Claims (1)
- 【請求項1】 金型のゲートからキャビティに成形材料
を充填して樹脂製カムシャフトを成形する方法におい
て、前記キャビティの反ゲート側の末端部に逃げ空間を
設け、前記ゲートから前記キャビティおよび前記逃げ空
間に成形材料を完全に充填し、保持圧力を加え、成形後
に成形品を前記キャビティと前記逃げ空間の境の位置で
切断することを特徴とする樹脂製カムシャフトの成形方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15621292A JP3205945B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 樹脂製カムシャフトの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15621292A JP3205945B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 樹脂製カムシャフトの成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05318534A JPH05318534A (ja) | 1993-12-03 |
JP3205945B2 true JP3205945B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=15622816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15621292A Expired - Fee Related JP3205945B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 樹脂製カムシャフトの成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3205945B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH064561B2 (ja) * | 1986-02-08 | 1994-01-19 | 日本石油化学株式会社 | (置換アリ−ル)カルボン酸の製造方法 |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP15621292A patent/JP3205945B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05318534A (ja) | 1993-12-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010516 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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