JP3205928U - 粒剤散布機付き溝切機 - Google Patents
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Abstract
【課題】溝切り作業の他、容易かつ短時間に粒剤散布も実行可能な乗用溝切機を提供する。【解決手段】溝切機1は、車輪21とサドル部23とハンドル部24と溝切体25が設けられた溝切機本体2と、ハンドル部24の前方に設けられた粒剤散布機3とを備える。粒剤散布機3の散布口34が車輪21よりも前方に配置されるように粒剤散布機3を溝切機本体2に接続可能な取付部4を備える。ハンドル部24はハンドルバー24aとステム24bとを備え、かつ、取付部4がステム24bに接続して粒剤散布機3を溝切機本体2に固定可能であることが好ましい。取付部4には、取付部4をステム24bに固定可能なベース部41と、粒剤散布機3の調節部37に接続されかつステム24b近傍まで延びた摺動部材43と、該摺動部材43に接続されかつ摺動部材43を介して調節部37を操作可能な操作部44とを更に備えることが好ましい。【選択図】図1
Description
本発明は、薬剤や肥料等の粒剤を散布可能な粒剤散布機を設けた溝切機に関する。
(従来の溝切機)
従来から、水田への溝切り作業を行う機械の分野において、エンジン駆動式の車輪を有した自走式の溝切機が知られている(例えば、特許文献1及び2)。これらの溝切機は、フレームにより固定されたハンドルとサドルとを有し、溝切機と運転者の重さを土中に伝えて溝形状を付与可能な溝切体がフレーム後端側に設けられている。
従来から、水田への溝切り作業を行う機械の分野において、エンジン駆動式の車輪を有した自走式の溝切機が知られている(例えば、特許文献1及び2)。これらの溝切機は、フレームにより固定されたハンドルとサドルとを有し、溝切機と運転者の重さを土中に伝えて溝形状を付与可能な溝切体がフレーム後端側に設けられている。
(従来の粒剤散布機)
また、水田への施肥や薬剤投与を行う粒剤散布機として、図5に開示するような機械が市販されている。この粒剤散布機3は、粒剤を貯留するタンク31と、タンク31下部に設けられた本体(散布機本体)32とを備える。散布機本体32内には、タンク31から流出した粒剤を受容してこの粒剤を噴射装置(インペラ)36及び散布口34に送るカプセル状の流路33が設けられる。散布機本体32内に搭載した電源(乾電池)35等によってインペラ36が始動・回転することにより、散布口34から粒剤を散布させるものである。
また、水田への施肥や薬剤投与を行う粒剤散布機として、図5に開示するような機械が市販されている。この粒剤散布機3は、粒剤を貯留するタンク31と、タンク31下部に設けられた本体(散布機本体)32とを備える。散布機本体32内には、タンク31から流出した粒剤を受容してこの粒剤を噴射装置(インペラ)36及び散布口34に送るカプセル状の流路33が設けられる。散布機本体32内に搭載した電源(乾電池)35等によってインペラ36が始動・回転することにより、散布口34から粒剤を散布させるものである。
(従来技術の課題)
しかしながら、粒剤散布機3を使用する際は、通常、タンク31左右に設けられた耳部31a,31aに両端38a,38aが連結されたベルト38を作業者の肩に掛ける等して、作業者自身がこの粒剤散布機3を身に着けて歩きながら作業を実施しており、長時間を要する重労働な作業であった。
しかしながら、粒剤散布機3を使用する際は、通常、タンク31左右に設けられた耳部31a,31aに両端38a,38aが連結されたベルト38を作業者の肩に掛ける等して、作業者自身がこの粒剤散布機3を身に着けて歩きながら作業を実施しており、長時間を要する重労働な作業であった。
また、溝切機による溝切り作業の前後に粒剤の散布が行われる場合には、各々の作業が別々に行われているため、作業時間が長くなりがちであった。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので、溝切り作業に加え、容易かつ短時間に粒剤散布を実行可能な乗用溝切機を提供することを目的とする。
本考案者らは、鋭意検討の末、前述の粒剤散布機を従来の溝切機に好適に設置するとともに、溝切機に乗車しながら粒剤散布機の操作性を向上する新規構造を見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、例えば、次の構成・特徴を採用するものである。
(態様1)
エンジン駆動式の車輪と、前記車輪を回転自在に支持するフレーム部と、該フレーム部に連結されたサドル部と、前記サドル部の前方に設けられたハンドル部と、前記フレーム部の後端に接続された溝切体と、を備えた溝切機本体と、
前記ハンドル部の前方に設けられた粒剤散布機と、
を備えた粒剤散布機付き溝切機であって、
前記粒剤散布機の散布口が前記車輪よりも前方に配置されるように前記粒剤散布機を前記溝切機本体に接続可能な取付部を更に備えることを特徴とする粒剤散布機付き溝切機。
(態様2)
前記ハンドル部には、ハンドルバーと、該ハンドルバーと前記サドル部又は前記フレーム部とを連結するステムと、が設けられ、かつ、
前記取付部を前記ステムに接続して前記粒剤散布機を前記溝切機本体に固定することを特徴とする態様1に記載の粒剤散布機付き溝切機。
(態様3)
前記取付部が前記ステムに着脱自在に接続することを特徴とする態様2に記載の粒剤散布機付き溝切機。
(態様4)
前記粒剤散布機は、粒剤を貯蓄するタンク部と、該タンク部から前記散布口へ前記粒剤を供給する流路が設けられた散布機本体と、を備え、
前記散布機本体は、電源と、該電源により得られた電力で駆動して前記粒剤を前記散布口から噴射する噴射装置と、摺動操作により前記電源の開閉又は前記粒剤の前記散布口への供給量の調節が可能な調節部と、を備え、かつ、
前記取付部には、前記取付部を前記ステムに固定可能なベース部と、前記調節部に接続されかつ前記ステム近傍まで延びた摺動部材と、該摺動部材に接続されかつ前記摺動部材を介して前記調節部を操作可能な操作部と、をさらに備えることを特徴とする態様2又は3に記載の粒剤散布機付き溝切機。
(態様5)
前記操作部が、前記ベース部に摺動自在に接続された取っ手をさらに備え、かつ、
前記取っ手が前記摺動部材に接続され、かつ、前記取っ手の摺動により前記摺動部材を摺動可能にすることを特徴とする態様4に記載の粒剤散布機付き溝切機。
(態様6)
前記操作部が、前記ベース部に接続された枢軸と、該枢軸を基点に枢動可能な操作レバーと、をさらに備え、
前記操作レバーが前記摺動部材に接続され、かつ、前記操作レバーの枢動により前記摺動部材を摺動可能にすることを特徴とする態様4に記載の粒剤散布機付き溝切機。
(態様1)
エンジン駆動式の車輪と、前記車輪を回転自在に支持するフレーム部と、該フレーム部に連結されたサドル部と、前記サドル部の前方に設けられたハンドル部と、前記フレーム部の後端に接続された溝切体と、を備えた溝切機本体と、
前記ハンドル部の前方に設けられた粒剤散布機と、
を備えた粒剤散布機付き溝切機であって、
前記粒剤散布機の散布口が前記車輪よりも前方に配置されるように前記粒剤散布機を前記溝切機本体に接続可能な取付部を更に備えることを特徴とする粒剤散布機付き溝切機。
(態様2)
前記ハンドル部には、ハンドルバーと、該ハンドルバーと前記サドル部又は前記フレーム部とを連結するステムと、が設けられ、かつ、
前記取付部を前記ステムに接続して前記粒剤散布機を前記溝切機本体に固定することを特徴とする態様1に記載の粒剤散布機付き溝切機。
(態様3)
前記取付部が前記ステムに着脱自在に接続することを特徴とする態様2に記載の粒剤散布機付き溝切機。
(態様4)
前記粒剤散布機は、粒剤を貯蓄するタンク部と、該タンク部から前記散布口へ前記粒剤を供給する流路が設けられた散布機本体と、を備え、
前記散布機本体は、電源と、該電源により得られた電力で駆動して前記粒剤を前記散布口から噴射する噴射装置と、摺動操作により前記電源の開閉又は前記粒剤の前記散布口への供給量の調節が可能な調節部と、を備え、かつ、
前記取付部には、前記取付部を前記ステムに固定可能なベース部と、前記調節部に接続されかつ前記ステム近傍まで延びた摺動部材と、該摺動部材に接続されかつ前記摺動部材を介して前記調節部を操作可能な操作部と、をさらに備えることを特徴とする態様2又は3に記載の粒剤散布機付き溝切機。
(態様5)
前記操作部が、前記ベース部に摺動自在に接続された取っ手をさらに備え、かつ、
前記取っ手が前記摺動部材に接続され、かつ、前記取っ手の摺動により前記摺動部材を摺動可能にすることを特徴とする態様4に記載の粒剤散布機付き溝切機。
(態様6)
前記操作部が、前記ベース部に接続された枢軸と、該枢軸を基点に枢動可能な操作レバーと、をさらに備え、
前記操作レバーが前記摺動部材に接続され、かつ、前記操作レバーの枢動により前記摺動部材を摺動可能にすることを特徴とする態様4に記載の粒剤散布機付き溝切機。
本考案によれば、乗用の溝切機の前方に粒剤散布機が搭載されているために、圃場への溝切り作業に加え、溝切機に乗車したままで粒剤散布も容易かつ高速に行うことが可能となる。必要に応じて、これらの作業を同時に実行することも可能となる。
本考案によれば、上述の好適な構成の操作部を備えた取付部をハンドル部に設置すれば、溝切機の運転者は、自身の身体を大きく屈まずに苦労せず、粒剤散布機のスイッチ調節部に連結された操作部に手をのばして、この操作部を操作できるので、運転中でも粒剤散布機の始動や終了のスイッチ操作や散布量の調節を簡単に行うことが可能となる。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づき説明するが、本考案は、下記の具体的な実施例に何等限定されるものではない。なお、各図において同一又は対応する要素には同一符号を用いる。
(溝切機の特徴)
本考案の粒剤散布機付き溝切機1(以下、単に「溝切機」とも呼ぶ。)は、図1に示すように、一般的な溝切機本体2に粒剤散布機3を設けたことを特徴とするものであるが、各部材の機能・効果等について以下に詳しく説明する。なお、粒剤として、水田除草剤、ダイジストン、硫安、尿素、化成肥料などが挙げられるが、これらに限定されない。
本考案の粒剤散布機付き溝切機1(以下、単に「溝切機」とも呼ぶ。)は、図1に示すように、一般的な溝切機本体2に粒剤散布機3を設けたことを特徴とするものであるが、各部材の機能・効果等について以下に詳しく説明する。なお、粒剤として、水田除草剤、ダイジストン、硫安、尿素、化成肥料などが挙げられるが、これらに限定されない。
(溝切機本体の構成)
溝切機本体2は、エンジン駆動式(図中、エンジンを符号20で示す。)の車輪21と、車輪21を回転自在に支持するフレーム部22と、該フレーム部22に連結されたサドル部23と、サドル部23の前方に設けられたハンドル部24と、フレーム部22の後端22rに接続された溝切体25とを備える。
溝切機本体2は、エンジン駆動式(図中、エンジンを符号20で示す。)の車輪21と、車輪21を回転自在に支持するフレーム部22と、該フレーム部22に連結されたサドル部23と、サドル部23の前方に設けられたハンドル部24と、フレーム部22の後端22rに接続された溝切体25とを備える。
(溝切機での操作)
ハンドル部24付近にはスロットルレバー26が設けられ、該スロットルレバー26からエンジン20まで有線で接続されており、スロットルレバー26を手指で操作することにより、エンジン20を始動させ、ひいては伝達軸27等を介して車輪21を回転させる。車輪21の外周方向には複数の掻き板21pが夫々所定間隔で離間しながら設置されているため、圃場に設置された溝切機1は車輪21の回転よって掻き板21pが順番に土壌にくい込み、掻いていくため、溝切機1を前進させることが可能となる。
ハンドル部24付近にはスロットルレバー26が設けられ、該スロットルレバー26からエンジン20まで有線で接続されており、スロットルレバー26を手指で操作することにより、エンジン20を始動させ、ひいては伝達軸27等を介して車輪21を回転させる。車輪21の外周方向には複数の掻き板21pが夫々所定間隔で離間しながら設置されているため、圃場に設置された溝切機1は車輪21の回転よって掻き板21pが順番に土壌にくい込み、掻いていくため、溝切機1を前進させることが可能となる。
(溝切機による溝切り)
また、溝切機1が移動する際に、溝切機1及び図示しない運転者の荷重を受けた溝切体25も図示しない土壌を押し付けながら移動することになるため、この溝切体の断面形状に対応した溝形状を土壌に付けていく(溝切りを行う)ことが可能となる。
また、溝切機1が移動する際に、溝切機1及び図示しない運転者の荷重を受けた溝切体25も図示しない土壌を押し付けながら移動することになるため、この溝切体の断面形状に対応した溝形状を土壌に付けていく(溝切りを行う)ことが可能となる。
(溝切機本体に粒剤散布機を取り付けるための取付部)
溝切機1には、粒剤散布機3の散布口34が溝切機本体2の車輪21よりも前方に配置される(突き出る)ように、粒剤散布機3を溝切機本体2に接続可能な取付部4が設けられる。これにより、散布口34から土壌へ向けて噴射された粒剤が車輪21に巻き込まれ、多方向(望まない方向)に拡散してしまうようなことを防ぐことができる。
溝切機1には、粒剤散布機3の散布口34が溝切機本体2の車輪21よりも前方に配置される(突き出る)ように、粒剤散布機3を溝切機本体2に接続可能な取付部4が設けられる。これにより、散布口34から土壌へ向けて噴射された粒剤が車輪21に巻き込まれ、多方向(望まない方向)に拡散してしまうようなことを防ぐことができる。
(ハンドル部への取付部の設置)
図2は、溝切機1のハンドル部24と粒剤散布機3とを上方から見た平面図であるが、散布機本体32と取付部4の各部材を観察し易くするために、タンク31は破線で示す。ハンドル部24は、両端にグリップ部24cが設けられかつ左右方向に延びたハンドルバー24aと、縦方向に延びたステム24bとを備える。ステム24bは、ハンドルバー24aと、サドル部23又はフレーム部22を連結してハンドル部24を溝切機本体2に固定させる。そして、取付部4が上述のステム24bに接続されることで粒剤散布機3を溝切機本体2に固定することが好ましい。これにより、取付部4が運転者のハンドル操作の邪魔にならないばかりか、後述する取付部4の操作機構へは少し手を伸ばせば届く位置にくるので、運転者からのアクセスも良いものとなる。
図2は、溝切機1のハンドル部24と粒剤散布機3とを上方から見た平面図であるが、散布機本体32と取付部4の各部材を観察し易くするために、タンク31は破線で示す。ハンドル部24は、両端にグリップ部24cが設けられかつ左右方向に延びたハンドルバー24aと、縦方向に延びたステム24bとを備える。ステム24bは、ハンドルバー24aと、サドル部23又はフレーム部22を連結してハンドル部24を溝切機本体2に固定させる。そして、取付部4が上述のステム24bに接続されることで粒剤散布機3を溝切機本体2に固定することが好ましい。これにより、取付部4が運転者のハンドル操作の邪魔にならないばかりか、後述する取付部4の操作機構へは少し手を伸ばせば届く位置にくるので、運転者からのアクセスも良いものとなる。
加えて、取付部4がステム24bに着脱自在に接続することが好ましい。これにより、従来の乗用溝切機を所有している需要者でも、取付部4及び粒剤散布機3のみを用意すれば、本考案の溝切機1を実現させることが可能となる。
(粒剤散布機の概略)
次に、粒剤散布機3の一例を紹介する(図1、図2及び図5も参照)。粒剤散布機3は、市販のものを採用しても良いが、溝切機本体2のハンドル部24の前方に設けられる。粒剤散布機3は、通常、開閉蓋30を開閉して粒剤を投入・貯蓄するタンク31と、該タンク部31から散布口34へ粒剤を供給する流路33が設けられた散布機本体32とを備える。
次に、粒剤散布機3の一例を紹介する(図1、図2及び図5も参照)。粒剤散布機3は、市販のものを採用しても良いが、溝切機本体2のハンドル部24の前方に設けられる。粒剤散布機3は、通常、開閉蓋30を開閉して粒剤を投入・貯蓄するタンク31と、該タンク部31から散布口34へ粒剤を供給する流路33が設けられた散布機本体32とを備える。
(散布機本体の構成)
粒剤散布機3は電動式が好ましく、散布機本体32は、電源35(例えば、電池)と、該電源35により得られた電力で駆動して粒剤を散布口34から噴射する噴射装置36(図5に示す例では、インペラ)と、摺動操作により電源35の入切又は粒剤の散布口34への供給量の調節が可能な調節部37と、を備えた構成が好ましい。調節部37は、例えば、図5に示すように、カプセル状の流路33を遮るシャッター板37a(図中、破線で示す。)と、散布機本体2の外側に設けられ、シャッター板37aに接続してこれを摺動する調節摘み37bと調節量を表示するインジケータ37cを設けてもよい。なお、シャッター板37aは、通常、散布機本体32内に収容されているが、図5では、敢えて視認できるように散布機本体32から外側に離れて表示されている。
粒剤散布機3は電動式が好ましく、散布機本体32は、電源35(例えば、電池)と、該電源35により得られた電力で駆動して粒剤を散布口34から噴射する噴射装置36(図5に示す例では、インペラ)と、摺動操作により電源35の入切又は粒剤の散布口34への供給量の調節が可能な調節部37と、を備えた構成が好ましい。調節部37は、例えば、図5に示すように、カプセル状の流路33を遮るシャッター板37a(図中、破線で示す。)と、散布機本体2の外側に設けられ、シャッター板37aに接続してこれを摺動する調節摘み37bと調節量を表示するインジケータ37cを設けてもよい。なお、シャッター板37aは、通常、散布機本体32内に収容されているが、図5では、敢えて視認できるように散布機本体32から外側に離れて表示されている。
以上の構成の電動式の粒剤散布機3は、以下に例示される好適な構成を有した取付部4によって溝切機本体2に接続してもよい。
好適な一例として、取付部4は、図3又は図4に示すように、該取付部4をステム24bに固定可能なベース部41を備える。ベース部41(後述するベース本体41a)の前方には、螺旋溝42aが設けられた先端42bを有した棒材42が取り付けられており、この先端42bを散布機本体32の左右に設けられた外縁部39(図2及び図5を参照)に接続することで、粒剤散布機3を取付部4に固定し、ひいては溝切機本体2に保持できるようになる。例えば、右又は左に凹状突出した外縁部39に先端42bを挿入し、先端の螺旋溝42aに図示しないフランジナット等で螺合することで、取付部4の先端42bを外縁部39に堅く固定することができる。
ベース部41は、例えば、図3又は図4に示すように、孔(図示せず)を設けたベース本体41aと、この孔に対応した寸法と位置を有する孔(図示せず)を設けた押さえ板41bと、これらの孔に挿通可能ボルト41cとこれに対応したナット(図示せず)と、を備える。このベース本体41aをステム24bの一方(前面側)の面に配置するとともに、押さえ板41bをステム24bの他方(後面側)の面に配置し、ボルト41c及びナットで堅く締結していけば、ベース本体41aと押さえ板41bとでステム24bを挟持することになるため、ベース部41を含む取付部4を、ハンドル部24を含む溝切機本体2に固定することができるようになる。より具体的には、ステム24bの数と寸法に応じて、ベース本体41aに切欠き(例えば、矩形の空隙)41sが刻設されてもよく(図3では、ベース本体41aの両端の2箇所、図4ではベース本体41aの中央の一箇所)、この切欠き41sにステム24bが挿通・固定されてもよい。
また、取付部4は、図2乃至図4に示すように、調節部37(調節摘み37b)に接続されかつステム24b近傍まで延びた摺動部材43(例えば、散布機本体32を後方から前方へ両側から迂回して延びた薄板状部材)と、該摺動部材43に接続されかつ摺動部材43を介して調節部37を操作可能な操作部44と、をさらに備えることが好ましい。これにより、操作部44がハンドル部24の近く(直ぐ下)に設けられるため、溝切機1の運転者は、自身の身体を大きく屈まずに苦労せず、粒剤散布機3の調節部37に接続された摺動部材43に更に連結されている操作部44に手をのばして、この操作部44(ひいては、調節部37)を操作できるので、運転中でも粒剤散布機3の始動・終了のスイッチ(入切)操作や粒剤の散布量の調節を簡単に行うことが可能となる。
次に、図3及び図4を示しながら、好適な構成を有した操作部44の例を幾つか紹介する。
一つ目の好適な例示として、図3に示すように、操作部44が、ベース部41に摺動自在に接続された取っ手45aをさらに備える。具体的には、ベース本体41aに取り付けられたコの字状アングル45bが設けられ、その両壁部に設けられた挿通孔45cに取っ手45aの胴部45dを挿通して、取っ手45aをベース本体41aに対して摺動自在に保持する。この取っ手45a(胴部45d)の先端45eが更に摺動部材43に接続されることで、取っ手45aの摺動(及び摺動距離)に応じて摺動部材43ひいては散布機本体32の調節部37(例えば、調節摘み37b)を摺動することができるようになる。
二つ目の好適な例示として、図4に示すように、操作部44が、ベース部41(例えば、ベース本体41aの左右端のいずれか一端)に接続された枢軸46bと、該枢軸46bを基点に枢動可能な操作レバー46aと、をさらに備える。この操作レバー46aがクランクロッド46cを介して摺動部材43に接続されることで、記枢軸46bを基点とした操作レバー46aの枢動による操作レバー46aの前後方向の変位により摺動部材43ひいては散布機本体32の調節部37(例えば、調節摘み37b)を摺動することができるようになる。
本考案によれば、以上のように乗用の溝切機の前方に粒剤散布機が搭載されているために、圃場への溝切り作業に加え、溝切機に乗車したままで粒剤散布も容易かつ高速に行うことが可能となる。必要に応じて、これらの作業を同時に実行することも可能となる。
本考案によれば、上述の好適な構成の操作部を備えた取付部をハンドル部に設置すれば、溝切機の運転者は、自身の身体を大きく屈まずに苦労せず、粒剤散布機のスイッチ調節部に連結された操作部に手をのばして、この操作部を操作できるので、運転中でも粒剤散布機の始動や終了のスイッチ操作や散布量の調節を簡単に行うことが可能となる。
このように、本考案は、産業上の利用価値及び産業上の利用可能性が非常に高い。
1 粒剤散布機付き溝切機
2 溝切機本体
3 粒剤散布機
4 取付部
20 エンジン
21 車輪
21p 掻き板
22 フレーム部
22r フレーム部の後端
23 サドル部
24 ハンドル部
24a ハンドルバー
24b ステム
24c グリップ
25 溝切体
26 スロットルレバー
27 伝達軸
30 開閉蓋
31 タンク
31a タンク左右に設けられた耳部
32 散布機本体
33 流路
34 散布口
35 電源
36 噴射装置(インペラ)
37 調節部
37a シャッター板
37b 調節摘み
37c インジケータ
38 ベルト
38a,38a ベルトの両端
39 外縁部
41 ベース部
41a ベース本体
41b 押さえ板
41c ボルト
41s 切欠き(空隙)
42 棒材
42a 棒材の先端に設けられた螺旋溝
42b 棒材の先端
43 摺動部材
44 操作部
45a 取っ手
45b アングル
45c アングルの挿通孔
45d 取っ手の胴部
45e 取っ手の先端
46a 操作レバー
46b 枢軸
46c クランクロッド
2 溝切機本体
3 粒剤散布機
4 取付部
20 エンジン
21 車輪
21p 掻き板
22 フレーム部
22r フレーム部の後端
23 サドル部
24 ハンドル部
24a ハンドルバー
24b ステム
24c グリップ
25 溝切体
26 スロットルレバー
27 伝達軸
30 開閉蓋
31 タンク
31a タンク左右に設けられた耳部
32 散布機本体
33 流路
34 散布口
35 電源
36 噴射装置(インペラ)
37 調節部
37a シャッター板
37b 調節摘み
37c インジケータ
38 ベルト
38a,38a ベルトの両端
39 外縁部
41 ベース部
41a ベース本体
41b 押さえ板
41c ボルト
41s 切欠き(空隙)
42 棒材
42a 棒材の先端に設けられた螺旋溝
42b 棒材の先端
43 摺動部材
44 操作部
45a 取っ手
45b アングル
45c アングルの挿通孔
45d 取っ手の胴部
45e 取っ手の先端
46a 操作レバー
46b 枢軸
46c クランクロッド
Claims (6)
- エンジン駆動式の車輪と、前記車輪を回転自在に支持するフレーム部と、該フレーム部に連結されたサドル部と、前記サドル部の前方に設けられたハンドル部と、前記フレーム部の後端に接続された溝切体と、を備えた溝切機本体と、
前記ハンドル部の前方に設けられた粒剤散布機と、
を備えた粒剤散布機付き溝切機であって、
前記粒剤散布機の散布口が前記車輪よりも前方に配置されるように前記粒剤散布機を前記溝切機本体に接続可能な取付部を更に備えることを特徴とする粒剤散布機付き溝切機。 - 前記ハンドル部には、ハンドルバーと、該ハンドルバーと前記サドル部又は前記フレーム部とを連結するステムと、が設けられ、かつ、
前記取付部を前記ステムに接続して前記粒剤散布機を前記溝切機本体に固定することを特徴とする請求項1に記載の粒剤散布機付き溝切機。 - 前記取付部が前記ステムに着脱自在に接続することを特徴とする請求項2に記載の粒剤散布機付き溝切機。
- 前記粒剤散布機は、粒剤を貯蓄するタンク部と、該タンク部から前記散布口へ前記粒剤を供給する流路が設けられた散布機本体と、を備え、
前記散布機本体は、電源と、該電源により得られた電力で駆動して前記粒剤を前記散布口から噴射する噴射装置と、摺動操作により前記電源の開閉又は前記粒剤の前記散布口への供給量の調節が可能な調節部と、を備え、かつ、
前記取付部には、前記取付部を前記ステムに固定可能なベース部と、前記調節部に接続されかつ前記ステム近傍まで延びた摺動部材と、該摺動部材に接続されかつ前記摺動部材を介して前記調節部を操作可能な操作部と、をさらに備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の粒剤散布機付き溝切機。 - 前記操作部が、前記ベース部に摺動自在に接続された取っ手をさらに備え、かつ、
前記取っ手が前記摺動部材に接続され、かつ、前記取っ手の摺動により前記摺動部材を摺動可能にすることを特徴とする請求項4に記載の粒剤散布機付き溝切機。 - 前記操作部が、前記ベース部に接続された枢軸と、該枢軸を基点に枢動可能な操作レバーと、をさらに備え、
前記操作レバーが前記摺動部材に接続され、かつ、前記操作レバーの枢動により前記摺動部材を摺動可能にすることを特徴とする請求項4に記載の粒剤散布機付き溝切機。
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