JP3205637U - グレーチング - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構造により上面側または下面側へ湾曲させることが可能であり、かつ人が乗ったり歩いたりしても分解することがないグレーチングを提供する。【解決手段】所定間隔で並設され、上端に踏み部を、踏み部の下側に脚部をそれぞれ備え、さらに脚部の長手方向の少なくとも2箇所に、並設方向に開口された貫通孔23を備える複数の棒状のメインバー2と、棒状のメインバー間に、貫通孔の位置に合わせてそれぞれ配設される中空部を有する筒状のスペーサー3と、棒状のメインバーの貫通孔およびスペーサー3の中空部に挿通され、複数の棒状のメインバーおよびスペーサーを一体に連結するゴム紐4とを有する。【選択図】図1
Description
本考案は、浴室、厨房やプールサイドなどの排水溝の蓋として用いられるグレーチングに関する。
従来、浴室、厨房やプールサイドなどの排水溝の蓋としてグレーチングが用いられている。例えば、特許文献1には、長さ方向の端部から見た端面形状がT字型を呈し長さ方向の少なくとも2箇所においてそれぞれ一対のジョイント部が形成された合成樹脂製のバー状の本体部と、ジョイント部に埋め込まれる弾性合成樹脂により作られたジョイント部材とからなり、このジョイント部は円筒状の繋ぎ部7と両端部の鍔部とを一体に備え、このジョイント部材の端部の鍔部をジョイント部の下端開口の凹部に圧入させることにより多数本の本体部を繋ぎ合わせて構成したグレーチングが開示されている。
また、特許文献2には、所要数のメインバーを並設してジョイントによって連結することにより構成したグレーチングであって、メインバーの脚部には長手方向に所要数の掛合穴が設けられ、ジョイントが、弾性材料で所要長さに形成されており、長手方向の両端にはメインバーの各掛合穴に差し込み、掛合穴の穴縁部と掛止できる掛止部を備えた差込部を有しており、各差込部の間の中間部は、掛合穴の径大にまたは太く形成されており、隣り合うメインバーの対向する脚部の各掛合穴に、ジョイントの差込部を差し込み掛合してメインバーが連結されているグレーチングが開示されている。
また、このグレーチングでは、各メインバーをつないでいるジョイントが、中間部の接続部が四角錐台状であり、差込部側へ向け窄まって細くなっているので、掛合穴の穴縁部と緊密に接触せず、双方の間の隙間が大きくなって遊びを有するため、グレーチングを上面側または下面側へ丸めるときに、メインバーが、隣接するメインバーに対してより大きな角度をもって姿勢を変えることができるようになっている。これにより、排水溝の内部を清掃する際には、グレーチングを上面側へ丸めることで排水溝から取り外すことなく行うことが可能となっている。
前述の特許文献1に開示のグレーチングでは、その組立の際に、合成樹脂製のバー状の本体部の長さ方向の少なくとも2箇所において形成されたジョイント部に弾性合成樹脂により作られたジョイント部材の端部の鍔部を圧入させることにより本体部同士の接続を行うが、このグレーチングの上に人が乗ったり、歩いたりした際に、ジョイント部材の端部の鍔部が抜けないようにするためには、強い力で圧入されるようにしなければならず、組立作業が大変である。
また、特許文献2に開示のグレーチングにおいても同様にジョイントが弾性材料で形成されており、このジョイントの差込部を差し込み掛合してメインバーを連結しているため、ジョイントが抜けないようにするためには強い力で圧入させるようにしなければならない。さらにこのジョイントは、中間部の接続部が四角錐台状であり、差込部側へ向け窄まって細くなった複雑な形状となっているため、ジョイントの製造コストが高くなるという問題がある。
そこで、本考案においては、簡素な構造により上面側または下面側へ湾曲させることが可能であり、かつ人が乗ったり歩いたりしても分解することがないグレーチングを提供することを目的とする。
本考案のグレーチングは、所定間隔で並設される複数の棒状の本体部であり、上端に踏み部を、踏み部の下側に脚部をそれぞれ備え、さらに脚部の長手方向の少なくとも2箇所に当該複数の棒状の本体部の並設方向に開口された貫通孔を備える複数の棒状の本体部と、複数の棒状の本体部間に、貫通孔の位置に合わせてそれぞれ配設される中空部を有する筒状のスペーサーと、複数の棒状の本体部の貫通孔およびスペーサーの中空部に挿通され、複数の棒状の本体部およびスペーサーを一体に連結する弾性紐とを有するものである。
本考案のグレーチングでは、所定間隔で並設される複数の棒状の本体部を筒状のスペーサーを介して一体に連結する弾性紐が伸びることによって、複数の棒状の本体部と筒状のスペーサーとの間に隙間が形成されるので、上面側または下面側へ湾曲させることが可能である。また、本考案のグレーチングでは、所定間隔で並設される複数の棒状の本体部が、筒状のスペーサーを介して弾性紐により一体に連結された構造であるため、非常に簡素であり、組立の際に強い力で圧入する必要もない。また、本考案のグレーチングは、複数の棒状の本体部が弾性紐により一体に連結されたものであるため、複数の棒状の本体部がそれぞれ個別に分離することがなく、人が乗ったり歩いたりしても分解することがない。
ここで、弾性紐の両端部は、弾性紐に結び目を作ったり、弾性紐が本体部の貫通孔から抜けないようにピンで留めたりすることも可能であるが、弾性紐の両端部に装着される止め具であり、弾性紐の両端部がそれぞれ挿入される中空部と、中空部内に挿入された弾性紐をねじにより固定するためのねじ孔とを有する止め具を有することが望ましい。これにより、弾性紐の両端部にそれぞれ止め具を装着し、ねじにより弾性紐を固定することが可能となる。
また、ねじは、頭部を有さない六角穴付き止めねじであることが望ましい。これにより、本考案のグレーチングの最も外側に通常のねじのように頭部が突出しないので、このグレーチングを排水溝に装着する際にねじが邪魔になることがない。
また、踏み部は、上面に複数の棒状の本体部の並設方向の全長に渡る凹溝が、長手方向の全体に渡って所定間隔で形成されたものであることが望ましい。これにより、踏み部の上面の水捌けが良くなる。
(1)所定間隔で並設される複数の棒状の本体部であり、上端に踏み部を、踏み部の下側に脚部をそれぞれ備え、さらに脚部の長手方向の少なくとも2箇所に当該複数の棒状の本体部の並設方向に開口された貫通孔を備える複数の棒状の本体部と、複数の棒状の本体部間に、貫通孔の位置に合わせてそれぞれ配設される中空部を有する筒状のスペーサーと、複数の棒状の本体部の貫通孔およびスペーサーの中空部に挿通され、複数の棒状の本体部およびスペーサーを一体に連結する弾性紐とを有する構成により、簡素な構造により上面側または下面側へ湾曲させることが可能であり、かつ人が乗ったり歩いたりしても分解することがないグレーチングが得られる。
(2)弾性紐の両端部に装着される止め具であり、弾性紐の両端部がそれぞれ挿入される中空部と、中空部内に挿入された弾性紐をねじにより固定するためのねじ孔とを有する止め具を有する構成により、弾性紐の両端部にそれぞれ止め具を装着し、ねじにより弾性紐を固定して、複数の棒状の本体部を筒状のスペーサーとともに容易に一体に連結することが可能となる。
(3)ねじが頭部を有さない六角穴付き止めねじである構成により、グレーチングを排水溝に装着する際にねじが邪魔になることがなく、グレーチングの装着が容易となる。
(4)踏み部が上面に複数の棒状の本体部の並設方向の全長に渡る凹溝が、長手方向の全体に渡って所定間隔で形成されたものである構成により、踏み部の上面の水捌けが良くなり、踏み部の上面の全体で滑り止め効果を発揮することができる。
図1は本考案の実施の形態におけるグレーチングの分解斜視図、図2は図1のグレーチングの平面図、図3は図1のグレーチングの正面図、図4は図1のグレーチングの底面図、図5は図2のA−A断面図、図6は図1のグレーチングの右側面図、図7は図2のB−B断面図である。
図1〜図7に示すように、本考案の実施の形態におけるグレーチング1は、所定間隔で並設される複数の棒状の本体部としてのメインバー2と、複数のメインバー2間に配設される複数のスペーサーとしてのカラー3と、複数のメインバー2および複数のカラー3を一体に連結する弾性紐としてのゴム紐4と、ゴム紐4の両端部に装着される止め具としての止め金具5と、止め金具5にゴム紐4を固定するねじとしての固定ビス6とを有する。
メインバー2は、上端に踏み部20を、踏み部20の下側に脚部21をそれぞれ備え、長手方向Xの端面から見て略T字状断面(図5参照。)を有する。本実施形態においては、メインバー2は合成樹脂製である。踏み部20には、上面にメインバー2の並設方向Yの全長に渡る凹溝22が、長手方向Xの全体に渡って所定間隔で形成されている。脚部21には、長手方向の両端部寄りの2箇所の位置に並設方向Yに開口された貫通孔23を備える。貫通孔23の内径は、ゴム紐4が挿通可能な大きさである。
カラー3は、複数のメインバー2間に、貫通孔23の位置に合わせてそれぞれ配設される中空部30を有する筒状体である。本実施形態においては、カラー3は合成樹脂製である。カラー3の外径は貫通孔23より大きく、中空部30の内径はゴム紐4が挿通可能な大きさである。カラー3の全長(並設方向Yの長さ)は、並設されるメインバー2間に形成する隙間に応じて設定される。
ゴム紐4は、複数のメインバー2の貫通孔23およびカラー3の中空部30に挿通され、複数のメインバー2およびカラー3を一体に連結する紐状の弾性体である。本実施形態においては、ゴム紐4としては、耐水性、耐薬品性や耐候性などに優れるエチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)からなる紐を使用する。
止め金具5は、ゴム紐4の両端部がそれぞれ挿入される中空部50と、中空部50内に挿入されたゴム紐4を固定ビス6により固定するためのねじ孔51とを有する。本実施形態においては、止め金具5はステンレス製である。止め金具5の外径は貫通孔23より大きく、中空部50の内径はゴム紐4が挿通可能な大きさである。固定ビス6は、頭部を有さない六角穴付き止めねじ、いわゆるイモネジである。本実施形態においては、固定ビス6はステンレス製である。
上記構成のグレーチング1の組み立ては、2本のゴム紐4をそれぞれメインバー2の貫通孔23およびカラー3の中空部30に交互に通していき、ゴム紐4の端部を止め金具5の中空部50に挿入して固定ビス6をねじ孔51にねじ込む。これにより、ゴム紐4の端部に止め金具5が固定され、カラー3を介して所定間隔で並設される複数のメインバー2が一体に連結される。
上記構成のグレーチング1では、所定間隔で並設される複数のメインバー2をカラー3介して一体に連結するゴム紐4が伸びることによって、図8および図9に示すように、複数のメインバー2とカラー3との間に隙間30が形成され、上面側へ湾曲させることが可能である。また同様に、このグレーチング1では、下面側へも湾曲させることが可能である。
また、このグレーチング1では、所定間隔で並設される複数のメインバー2が、カラー3を介してゴム紐4により一体に連結された構造であるため、非常に簡素であり、組立の際に強い力で圧入する必要もない。また、このグレーチング1は、複数のメインバー2がゴム紐4により一体に連結されたものであるため、複数のメインバー2がそれぞれ個別に分離することがなく、人が乗ったり歩いたりしても分解することがない。
また、本実施形態におけるグレーチング1では、ゴム紐4の両端部に止め金具5を装着することで固定ビス6により容易にゴム紐4を固定することが可能であるが、ゴム紐4の両端部は、ゴム紐4に結び目を作ったり、ゴム紐4がメインバー2の貫通孔から抜けないようにピンで留めたりすることも可能である。また、本実施形態におけるグレーチング1では、固定ビス6が、頭部を有さない六角穴付き止めねじであるため、グレーチング1の最も外側に通常のねじのように頭部が突出しないので、このグレーチング1を排水溝に装着する際に固定ビス6が邪魔になることがない。
また、本実施形態においては、踏み部20が上面に複数のメインバー2の並設方向Yの全長に渡る凹溝22が、長手方向Xの全体に渡って所定間隔で形成されたものであるため、踏み部20の上面の水捌けが良く、踏み部20の上面の全体で滑り止め効果を発揮することができる。
なお、本実施形態においては、脚部21の両端部寄りの2箇所の位置に貫通孔23を備えた構成であるが、これは3箇所以上とすることができる。すなわち、少なくとも2箇所に貫通孔23を有するものであれば、グレーチング1がゴム紐4の周りで回転することを防止することが可能である。
本考案のグレーチングは、浴室、厨房やプールサイドなどの排水溝の蓋として有用である。
1 グレーチング
2 メインバー
20 踏み部
21 脚部
22 凹溝
23 貫通孔
3 カラー
30 中空部
4 ゴム紐
5 止め金具
50 中空部
51 ねじ孔
6 固定ビス
2 メインバー
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6 固定ビス
Claims (3)
- 所定間隔で並設される複数の棒状の本体部であり、上端に踏み部を、前記踏み部の下側に脚部をそれぞれ備え、さらに前記脚部の長手方向の少なくとも2箇所に当該複数の棒状の本体部の並設方向に開口された貫通孔を備える複数の棒状の本体部と、
前記複数の棒状の本体部間に、前記貫通孔の位置に合わせてそれぞれ配設される中空部を有する筒状のスペーサーと、
前記複数の棒状の本体部の貫通孔および前記スペーサーの中空部に挿通され、前記複数の棒状の本体部および前記スペーサーを一体に連結する弾性紐と
を有するグレーチング。 - 前記弾性紐の両端部に装着される止め具であり、前記弾性紐の両端部がそれぞれ挿入される中空部と、前記中空部内に挿入された前記弾性紐をねじにより固定するためのねじ孔とを有する止め具を有する請求項1記載のグレーチング。
- 前記踏み部は、上面に前記複数の棒状の本体部の並設方向の全長に渡る凹溝が、長手方向の全体に渡って所定間隔で形成されたものである請求項1または2に記載のグレーチング。
Priority Applications (1)
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JP2016002385U JP3205637U (ja) | 2016-05-25 | 2016-05-25 | グレーチング |
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JP2016002385U Active JP3205637U (ja) | 2016-05-25 | 2016-05-25 | グレーチング |
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2016
- 2016-05-25 JP JP2016002385U patent/JP3205637U/ja active Active
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