JP3205443B2 - ホットプレス装置用の熱板およびホットプレス装置 - Google Patents

ホットプレス装置用の熱板およびホットプレス装置

Info

Publication number
JP3205443B2
JP3205443B2 JP23342993A JP23342993A JP3205443B2 JP 3205443 B2 JP3205443 B2 JP 3205443B2 JP 23342993 A JP23342993 A JP 23342993A JP 23342993 A JP23342993 A JP 23342993A JP 3205443 B2 JP3205443 B2 JP 3205443B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot
plate
workpiece
hot press
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23342993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0780871A (ja
Inventor
昭彦 小川
高幸 河野
Original Assignee
株式会社名機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社名機製作所 filed Critical 株式会社名機製作所
Priority to JP23342993A priority Critical patent/JP3205443B2/ja
Publication of JPH0780871A publication Critical patent/JPH0780871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3205443B2 publication Critical patent/JP3205443B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/062Press plates
    • B30B15/064Press plates with heating or cooling means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B37/00Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding
    • B32B37/10Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding characterised by the pressing technique, e.g. using action of vacuum or fluid pressure
    • B32B37/1009Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding characterised by the pressing technique, e.g. using action of vacuum or fluid pressure using vacuum and fluid pressure
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4611Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば積層プリント配
線板などの多層基板のプレス成形に用いられるホットプ
レス装置および該装置に使用される熱板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、相対位置を固定された固定盤、固
定盤に相対向して配され上下動により固定盤に近接、離
隔する可動盤、固定盤と可動盤との間に配設されて熱
油、電気ヒータ等で加熱される複数の熱板及びこれらを
収納する容器とを備えたホットプレス装置が知られてお
り、例えばプリント配線板などの多層基板のプレス成形
に使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ホットプレス装置では被加工物を加熱するための熱板が
例えば鋼製等のため、その熱容量が大きくこれを加熱す
るために多量の熱エネルギーを必要とし、熱エネルギー
の利用効率に問題があった。このため被加工物を効率よ
く加熱できる熱板およびそのような熱板を装着したホッ
トプレス装置が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めの手段として、本発明は以下の構成を採用した。すな
わち、本願の第1の発明としてのホットプレス装置用の
熱板は、熱板間に挟持された被加工物をプレス加工する
ホットプレス装置用の熱板であって、いずれも伸縮自在
な上面膜部材および下面膜部材間に形成される気密室
と、該気密室内に配された遠赤外線ヒータと、上記気密
室内に所望圧力の気体を供給する気体供給口と、上記気
密室内から気体を排出する気体排出口とを設けたことを
特徴とする。
【0005】また第2の発明のホットプレス装置は、固
定盤と、該固定盤に相対向して配され上昇および下降可
能な可動盤と、該可動盤を上下駆動する可動盤駆動機構
と、前記固定盤と可動盤との間に配されて前記可動盤の
上昇および下降に応じて互いの相対距離を近接および離
隔させる複数の熱板とを備え、被加工物をプレス加工す
るホットプレス装置において、前記熱板として第1の発
明のホットプレス装置用の熱板を装着したことを特徴と
する。
【0006】
【作用】上記構成のホットプレス装置用の熱板は、従来
の熱板と同様にホットプレス装置の固定盤および可動盤
に各1枚、固定盤と可動盤との間に例えば段板を介して
適宜の枚数が設置される。
【0007】以下ホットプレスの手順に従って述べる
と、まず可動盤を下降位置に保持して各熱板を互いに離
隔した状態で、熱板の上面膜部材上に被加工物を載置す
る。ただし、固定盤に装着された熱板は、上面膜部材側
が固定盤によって覆われるのでこの熱板には被加工物は
載置されない。
【0008】次に可動盤を上昇させて各熱板を近接させ
ると、被加工物は隣接する熱板間において、下方の熱板
の上面膜部材と上方の熱板の下面膜部材との間に挟持さ
れる。上面および下面膜部材は伸縮自在であるので、被
加工物の形状に応じて凹陥し、被加工物を包囲するごと
くに収納することになる。上記被加工物の上面膜部材上
への載置に際して、気密室から気体を排出し減圧状態と
して上面および下面膜部材を気密室内側に凹陥させてお
くと、被加工物を良好に包囲できる。
【0009】なお、請求項2記載の熱板を使用すると、
各熱板の近接と併せて外周部材は上下方向に密に連接し
て一連の枠体を形成する。この際、被加工物は上記のよ
うに上面および下面膜部材の凹陥部内に収納されている
ので、熱板間の被加工物によって各熱板の近接を妨げら
れることはない。この枠体は固定盤および可動盤と共
に、その内部に気密室並びに被加工物を収容する密閉室
を形成する。ここで減圧手段にて密閉室から空気を排出
すれば、密閉室を所望の真空度まで減圧できる。
【0010】続いて気密室に所望圧力の気体、例えば空
気を供給し気密室を昇圧すると、上面膜部材および下面
膜部材が膨出する。上面膜部材および下面膜部材は、被
加工物の表面に沿って密着変形して被加工物を包囲する
とともに、被加工物に気密室内の圧力に応じたプレス力
を及ぼす。なお、この気密室の昇圧は、上記密閉室の減
圧を実施する場合には、これと並行的に行なって差し支
えない。
【0011】さらに気密室を所望の圧力に保持してお
き、遠赤外線ヒータで被加工物を加熱する。遠赤外線ヒ
ータから放射される熱は、気密室内の空気および上面ま
たは下面膜部材を経て被加工物に至るが、これらに吸収
される熱量は鋼製の熱板と比較してきわめて少ない。し
たがって、遠赤外線ヒータから放射される熱エネルギー
はきわめて効率よく被加工物の加熱に費やされることに
なる。このように第1の発明の熱板は被加工物を効率よ
く加熱できる。
【0012】また、外周部材にて密閉室を形成してこの
内部のみを減圧すると、ホットプレス装置の容器全体を
減圧する場合と比較して減圧容積はきわめて少なくなる
ので、減圧に要する時間が短縮されてホットプレス装置
の稼働効率は向上する。しかも、容器自体を耐圧構造と
する必要もなくなるので、ホットプレス装置を簡素化、
小型化できる。
【0013】第2の発明のホットプレス装置は、上記第
1の発明の熱板を装着しているので、上述のとおりの作
用を奏する。
【0014】
【実施例】次に、本発明を一層明らかにするために、好
適な一実施例を図面を参照して説明する。図1に示すよ
うに、本実施例のホットプレス装置10の最下部には、
基盤12が配されており、この基盤12は図示省略する
架台を介して床に固定される。基盤12には複数のステ
ー14が立設、固定されており、これらステー14の他
端には基盤12と相対向する固定盤16が固着されてい
る。また基盤12の中央部にはシリンダ18が穿設され
ており、シリンダ18と外部とを連通する給排孔18a
にはシリンダ18に作動油を給排するための給排管20
が接続されている。
【0015】この給排管20は供給用逆止弁22を介し
てポンプ24の吐出側24aに接続されており、ポンプ
24の吸入側24bはストレーナ26を介して油タンク
28に接続されている。またポンプ24の吐出側24a
から分岐する管路30にはリリーフ弁32が介装され、
リリーフ弁32のドレン側32aは油タンク28に接続
されている。このリリーフ弁32のベント側には設定圧
切換用の電磁弁34が接続されており、電磁弁34のオ
ン/オフに応じてリリーフ弁32の設定圧を切換えでき
る。他方、給排管20から分岐する排出路36にはパイ
ロット方式の排出用逆止弁38が介装されており、排出
用逆止弁38の2次側はドレン管38bとして油タンク
28に接続されている。この排出用逆止弁38のパイロ
ットポート38pは2位置4ポート型の電磁弁40に接
続され、電磁弁40のポジションに応じて排出路36あ
るいはドレン管38bに連通される。周知のように、こ
の排出用逆止弁38は、パイロットポート38pが排出
路36と連通され排出路36の油圧を導入された際には
閉鎖状態となる。こうした構成により、ポンプ24を稼
動させ、電磁弁34および電磁弁40のポジションを切
換操作することにより、シリンダ18への作動油の給排
を操作できる。
【0016】さらにシリンダ18には、ラム42が摺動
自在に挿通されている。このラム42の一端には固定盤
16と相対向して可動盤44が固着されており、シリン
ダ18への作動油の給排に応じてラム42と共に可動盤
44を上昇および下降駆動できる。
【0017】可動盤44には可動盤側熱板46が装着さ
れている。また可動盤44と対向する固定盤16には固
定盤側熱板48が装着され、可動盤44と固定盤16と
の間には、図示するのは1枚のみであるが、複数枚の中
間熱板50が周知の段板(図示略)を介して所定の間隔
で配されている。
【0018】ここで図2および図3を参照して中間熱板
50の構造を説明し、併せて可動盤側熱板46および固
定盤側熱板48の構造についても説明する。図2および
図3に示すように、中間熱板50は上下に開口する矩形
枠状で上下の縁部にパッキン52aを備えた外周部材5
2とその内側に収容された気密室54との二重構造とな
っている。
【0019】気密室54は、上下に開口する矩形の中枠
56の開口をシリコーンゴム製で伸縮自在の上面膜部材
58および下面膜部材60で閉鎖した形状であり、上面
および下面膜部材58、60は、上下の押え枠62a、
62bを介して、中枠56の上下の縁部にボルト締めに
て気密に密着されている。また上側の押え枠62aに
は、各辺の中央付近に、それぞれ1本の連通溝64が設
けられている。このようにして装着されている上面およ
び下面膜部材58、60は、その交換が容易である。
【0020】中枠56の相対向する一対の辺部にそれぞ
れ1本の空気通路66、66が穿設されており、各空気
通路66、66は複数の連通路68を介して気密室54
内の空間と連通している。また各空気通路66、66に
は空気給排路70a、70bが設けられており、この空
気給排路70a、70bは外周部材52を貫通して外部
と連通している。
【0021】気密室54の内部には、上面膜部材58に
沿って格子状の受け枠72が設置されている。この受け
枠72は上面膜部材58上に載置される被加工物を支承
し、被加工物の荷重で上面膜部材58が凹陥変形するの
を防止するために設置されている。気密室54内には気
密室54内を横断して一対のサポート74、74が配さ
れ、サポート74、74の両端は中枠56の相対向する
辺にボルト締めにて固定されている。これらサポート7
4、74の上方には上側遠赤外線ヒータ76aが、下方
には下側遠赤外線ヒータ76bが、それぞれ受け枠72
とほぼ平行に配設され、サポート74、74にボルト締
めにて固定されている。なお図示を省略しているが、気
密室54単位で上側および下側遠赤外線ヒータ76a、
76bの温度コントローラが設けられており、各気密室
54毎に温度調節可能となっている。
【0022】以上、中間熱板50の構造について説明し
たが、可動盤側熱板46は中間熱板50の構造から下側
遠赤外線ヒータ76bを取り除いた構造であり、固定盤
側熱板48は中間熱板50から受け枠72および上側遠
赤外線ヒータ76aを取り除いた構造である。それ故、
可動盤側熱板46および固定盤側熱板48については、
中間熱板50と共通する部材については同品番を付し
て、詳細の図示および説明を省略する。
【0023】図1に示すように、各熱板46、48、5
0の空気給排路70a、70bは、それぞれヘッダ78
およびヘッダ80に接続されている。ただし、図1にお
いては、空気給排路70a、70bを相互に区別するた
めに、本来平行に配されている両者を対向する位置に図
示している。
【0024】ヘッダ78は両端に接続部82a、82b
を備えている。接続部82aに接続されている空気供給
管84は2経路に分岐しており、一方の経路はクーラ8
6および2ポート2位置型の電磁弁88を介して空気供
給管85に接続され、他方は2ポート2位置型の電磁弁
94を介して空気供給管85に接続され、さらに空気供
給管85はリリーフ付の減圧弁92を介してコンプレッ
サ90に接続されている。ヘッダ78の他の接続部82
bは、リリーフ付きの減圧弁96および2ポート2位置
型の電磁弁98を介して真空ポンプ100に接続されて
いる。さらに、真空ポンプ100には、2位置4ポート
型の電磁弁102が接続されている。この電磁弁102
には、固定盤16を貫通して穿設された吸引孔16aお
よびサイレンサ104とが接続されており、電磁弁10
2のポジション切換により吸引孔16aとサイレンサ1
04または真空ポンプ100とを択一的に連通状態とで
きる。
【0025】一方、空気給排路70bに連通するヘッダ
80には、絞り弁109および2ポート2位置型の電磁
弁106を介してサイレンサ108が接続されている。
上記構成により、コンプレッサ90から吐出される空気
を各熱板46、48、50の気密室54に導入できる。
この際クーラ86側のラインを使用して気密室54に冷
却空気を供給し、電磁弁106を開放すれば気密室54
を加圧しながら冷却できる。また、減圧弁92と電磁弁
94側のラインを使用して気密室54に設定圧力の空気
を供給すると共に電磁弁106を遮断すれば、気密室5
4内を設定圧力に加圧できる。さらに、電磁弁98を開
放として真空ポンプ100を稼動させれば、気密室54
の空気を吸引、排出可能である。なお、吸引孔16aに
連なるラインの役割については後述する。
【0026】次に各熱板46、48、50の昇降移動に
ついて説明する。まずラム42に作動油を供給して可動
盤44を上昇駆動すると、可動盤44は可動盤側熱板4
6と共に上昇し、中間熱板50を順次押し上げてゆき、
図4に示すように、可動盤44と固定盤16とで、各熱
板46、48、50を挟持、押圧することになる。この
際、固定盤16と固定盤側熱板48の外周部材52、可
動盤44と可動盤側熱板46の外周部材52および上下
に接触する各熱板46、48、50の外周部材52同士
は、パッキン52aを介して互いに密接する。これによ
り、各外周部材52は一連の枠体Cを形成すると共に、
この枠体C、固定盤16および可動盤44で閉鎖された
密閉室Rを形成することになる。
【0027】このようにして密閉室Rを形成した状態
で、吸引孔16aと真空ポンプ100とを連通させるべ
く電磁弁102のポジションを調整して真空ポンプ10
0を稼動させれば、密閉室R内の空気を吸引、排出して
減圧できる。また、上下の外周部材52同士が密接して
も中枠56同士は接触しない寸法となっている上に、各
中枠56に連通溝64が設けられている。このため、上
述の密閉室Rの減圧に際しては、例えば固定盤側熱板4
8の下面膜部材60と中間熱板50の上面膜部材58と
の間等の中枠56の内側の空間も十分に減圧できる。
【0028】次に、上記構成のホットプレス装置10を
使用して、被加工物をホットプレスする場合について図
5〜図7を参照して説明する。ただし、図5〜図7に
は、1組の中間熱板50a、50b(区別のために添え
字a、bを付す)の要部のみを模式的に図示し、これら
中間熱板50、50の細部、他の中間熱板50、固定盤
側熱板48および可動盤側熱板46の図示は省略する。
また図1と同様に、空気給排路70a、70bを対向位
置に図示している。
【0029】まず、図1に示す状態から、電磁弁98を
開放位置にした後(他の電磁弁34、40、88、9
4、102、106は図示の状態)、真空ポンプ100
を稼動させて各熱板46、48、50の気密室54内を
減圧する。これにより、上面膜部材58および下面膜部
材60が凹陥変形する。ただし、上面膜部材58は受け
枠72にて支承されるのでわずかに凹陥するのみである
(図5参照)。ここで、被加工物Hを上面膜部材58上
に載置する。なお、下側の中間熱板50b上の被加工物
Hのみ図示する。この被加工物Hの荷重は受け枠72に
て支承されるので、正確に水平に載置されることにな
る。
【0030】被加工物Hを上面膜部材58上に載置した
後、電磁弁34を遮断位置に切り換えてシリンダ18に
作動油を供給し、ラム42を介して可動盤44を上昇さ
せる。これにより、各熱板46、48、50の外周部材
は互いに上下方向に接合され一連の枠体Cを形成すると
共に、この枠体C、固定盤16および可動盤44で閉鎖
された密閉室Rを形成する(図4および図6参照)。
【0031】続いて電磁弁102のポジションを切り換
えて固定盤16の吸引孔16aと真空ポンプ100とを
連通させると共に、電磁弁98のポジションを遮断位置
にする。これにより、密閉室Rは、内部の空気を真空ポ
ンプ100によって排出されて設定された真空度まで減
圧される。さらに、上記操作と併行して、電磁弁94を
開放位置に切り換え、気密室54内にコンプレッサ90
からの加圧空気を供給し、気密室54内を設定圧力に加
圧する。これらの操作によって、上面膜部材58および
下面膜部材60が外側に向かって膨出変形し、被加工物
Hを、その外面に沿って密着、被覆する(図7参照)。
なお、中間熱板50aの上方、中間熱板50bの下方に
配された被加工物Hも、同様に上面膜部材58および下
面膜部材60によって被覆される。
【0032】図7に示す状態に保持したまま、上側およ
び下側遠赤外線ヒータ76a、76bを発熱させ、その
放射熱によって被加工物Hを設定温度に加熱し、設定時
間保持する。被加工物Hは気密室54の内圧に応じた圧
力でプレスされているので、該加熱時間内にホットプレ
ス加工されることになる。被加工物Hの上下両側から加
熱するので、被加工物Hは均等に加熱される。また、被
加工物Hに上面膜部材58および下面膜部材60が密着
し、被加工物Hの表面に沿って均等に加圧するので、被
加工物Hは均一にプレスされる。ただし、上面膜部材5
8および下面膜部材60は、少なくとも被加工物Hの上
下表面の略全域にわたって密着されればよく、必ずしも
被加工物Hの側面に密着しなくともよい。さらに、該加
熱時間を通じて密閉室Rが減圧状態に保持されるので、
被加工物Hからの揮発性成分の除去は良好に行われる。
【0033】設定時間を経過した後、上側および下側遠
赤外線ヒータ76a、76bによる加熱を停止する。併
せて、電磁弁94を遮断位置に、電磁弁88および電磁
弁106を開放位置に切り換えて、気密室54内へ加圧
空気を給排する。この加圧空気はクーラ86を通過する
際に冷却されているので、気密室54への加圧空気の給
排によって被加工物Hは効率よく冷却される。
【0034】被加工物Hを所定の温度まで冷却した後、
電磁弁102のポジション切換によってサイレンサ10
4と吸引孔16aとを連通し、密閉室R内を略大気圧ま
で昇圧する。続いて電磁弁88、106を遮断位置に、
電磁弁98を開放位置に切り換えて、真空ポンプ100
によって気密室54内を減圧し、被加工物Hを上面膜部
材58および下面膜部材60による被覆状態から解除し
て、図6に示す状態とする。
【0035】その後、電磁弁34を開放位置に切り換え
ると共に、電磁弁40のポジション切換によって排出用
逆止弁38のパイロットポート38pをドレン管38b
に連通させることにより、シリンダ18から作動油を排
出して可動盤44を下降させる。これにより各熱板4
6、48、50の相互間隔は拡大され、図5に示す状態
となる。さらに電磁弁34、40、88、94、98、
102、106を図1の状態として、ホットプレスされ
た被加工物Hをホットプレス装置10から取り出す。
【0036】上述のように、本実施例のホットプレス装
置10では、上面膜部材58、下面膜部材60を備える
気密室54を所望の圧力に保持しておき、上側および下
側遠赤外線ヒータ76a、76bで被加工物を加熱す
る。このため、上側および下側遠赤外線ヒータ76a、
76bから放射される熱は、気密室54内の空気および
上面膜部材58または下面膜部材60を経て被加工物H
に至るが、この経路途中で吸収される熱量は従来の鋼製
の熱板と比較してきわめて少ない。したがって、上側お
よび下側遠赤外線ヒータ76a、76bから放射される
熱エネルギーはきわめて効率よく被加工物Hの加熱に費
やされることになり、被加工物Hは効率よく加熱され
る。しかも被加工物Hは、上下両面から均等に加熱され
る。
【0037】また、外周部材52にて密閉室Rを形成し
てこの内部のみを減圧するので、減圧容積はきわめて少
なくなる。このため、減圧に要する時間が短縮されてホ
ットプレス装置10の稼働効率は向上する。また、容器
自体を耐圧構造とする必要もなくなるので、ホットプレ
ス装置10は簡素化、小型化される。
【0038】しかも、加熱、冷却媒体として水や油等を
使用しないので、このような熱媒を循環させるための配
管やポンプ等は不要となる。なお、上側および下側遠赤
外線ヒータ76a、76bを、気密室54毎に温度調節
すれば、それぞれのプレスステージ毎に異なった温度で
被加工物Hをホットプレスすることも可能である。
【0039】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこのような実施例に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲内で種々なる態様にて実現できる。
例えば、上記実施例では圧力流体および冷却媒体として
空気を用いているが、窒素、二酸化炭素、アルゴン等の
空気以外の気体を使用してもよい。膜部材の材質も、上
記シリコーンゴムに限らず、フッ素ゴム等の柔軟性と強
度を併せ持つ素材を使用できる。上記の実施例では、空
気給排路70aを空気供給用および減圧用に使用し、空
気給排路70bを空気排出用に使用しているが、両者は
相互に入れ換え可能である。
【0040】また、実施例の熱板を従来のホットプレス
装置に装着すれば、既設の装置の熱効率の向上、稼動効
率の向上が可能であり、既設装置の有効利用となる。さ
らに、上記実施例では特に設置していないが、ホットプ
レス装置の外周に遮蔽物を設置すると保温効果を向上で
きると共に、万一気密室が破裂するなどの事故が発生し
ても、外部に及ぼす損害を低減することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のホットプレ
ス装置用の熱板およびこれを装着したホットプレス装置
では、上面膜部材、下面膜部材を備える気密室を所望の
圧力に保持しておき、遠赤外線ヒータで被加工物を加熱
する。このため、遠赤外線ヒータから放射される熱は、
気密室内の気体および上面膜部材または下面膜部材を経
て被加工物に至るが、この経路途中で吸収される熱量は
従来の鋼製の熱板と比較してきわめて少ない。したがっ
て、遠赤外線ヒータから放射される熱エネルギーはきわ
めて効率よく被加工物の加熱に費やされることになり、
被加工物は効率よく加熱される。
【0042】また、外周部材にて密閉室を形成してこの
内部のみを減圧するので、減圧容積はきわめて少なくな
る。このため、減圧に要する時間が短縮されてホットプ
レス装置の稼働効率は向上する。また、容器自体を耐圧
構造とする必要もなくなるので、ホットプレス装置は簡
素化、小型化される。
【0043】しかも、加熱、冷却媒体として水や油等を
使用しないので、このような熱媒を循環させるための配
管やポンプ等は不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のホットプレス装置の構成図である。
【図2】 実施例のホットプレス装置の熱板の一部断面
図である。
【図3】 実施例のホットプレス装置の熱板の平面図で
あり、右半部は上面膜部材を撤去した状態を表す。
【図4】 実施例のホットプレス装置において、可動盤
を上昇させた際の可動盤〜固定盤間の熱板の説明図であ
る。
【図5】 実施例のホットプレス装置において気密室を
減圧して上面膜部材および下面膜部材を凹陥させた状態
の熱板の説明図である。
【図6】 図5の状態から熱板を近接させた際の熱板の
説明図である。
【図7】 図6の状態から気密室を加圧した際の熱板の
説明図である。
【符号の説明】
10・・・ホットプレス装置、16・・・固定盤、16
a・・・吸引孔(減圧手段)、18・・・シリンダ(可
動盤駆動機構)、42・・・ラム(可動盤駆動機構)、
44・・・可動盤、46・・・可動盤側熱板(熱板)、
48・・・固定盤側熱板(熱板)、50、50a、50
b・・・中間熱板(熱板)、52・・・外周部材、54
・・・気密室、58・・・上面膜部材、60・・・下面
膜部材、70a、70b・・・空気給排路(気体供給
口、気体排出口) 76a・・・上側遠赤外線ヒータ、76b・・・下側遠
赤外線ヒータ、100・・・真空ポンプ(減圧手段)、
102・・・電磁弁(減圧手段)、C・・・枠体、H・
・・被加工物、R・・・密閉室。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−131473(JP,A) 特開 平4−62051(JP,A) 特開 昭63−299895(JP,A) 特開 昭63−297004(JP,A) 特開 昭62−256617(JP,A) 特開 昭61−69420(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/02 - 43/20 B29C 43/32 - 43/58 B29C 33/02,63/16 B30B 7/02,12/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定盤と可動盤との間に配された複数の
    熱板間に被加工物を挟持してプレス加工するホットプレ
    ス装置用の熱板であって、 いずれも伸縮自在な上面膜部材および下面膜部材間に形
    成される気密室と、 該気密室内に配された遠赤外線ヒータと、 上記気密室内に所望圧力の気体を供給する気体供給口
    と、 上記気密室内から気体を排出する気体排出口とを設けた
    ことを特徴とするホットプレス装置用の熱板。
  2. 【請求項2】 上記気密室の外周に沿って該気密室を取
    り囲む枠状の外周部材であって、 複数の上記ホットプレス装置用の熱板を軸方向に沿って
    近接させた際に相互に密に連接して一連の枠体を形成す
    る外周部材を設けたことにより、 上記固定盤と可動盤とを近接させた際には、上記枠体と
    上記固定盤および可動盤とで区画される密閉室を形成可
    能とした請求項1記載のホットプレス装置用の熱板。
  3. 【請求項3】 固定盤と、該固定盤に相対向して配され
    上昇および下降可能な可動盤と、該可動盤を上下駆動す
    る可動盤駆動機構と、前記固定盤と可動盤との間に配さ
    れて前記可動盤の上昇および下降に応じて互いの相対距
    離を近接および離隔させる複数の熱板とを備え、被加工
    物をプレス加工するホットプレス装置において、 前記熱板として請求項1記載のホットプレス装置用の熱
    板を装着したことを特徴とするホットプレス装置。
  4. 【請求項4】 固定盤と、該固定盤に相対向して配され
    上昇および下降可能な可動盤と、該可動盤を上下駆動す
    る可動盤駆動機構と、前記固定盤と可動盤との間に配さ
    れて前記可動盤の上昇および下降に応じて互いの相対距
    離を近接および離隔させる複数の熱板とを備え、被加工
    物をプレス加工するホットプレス装置において、 前記熱板として請求項2記載のホットプレス装置用の熱
    板を装着したことを特徴とするホットプレス装置。
  5. 【請求項5】 上記複数のホットプレス装置用の熱板間
    に挿入された被加工物を含む領域を減圧する減圧手段を
    設けたことを特徴とする請求項4記載のホットプレス装
    置。
JP23342993A 1993-09-20 1993-09-20 ホットプレス装置用の熱板およびホットプレス装置 Expired - Fee Related JP3205443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23342993A JP3205443B2 (ja) 1993-09-20 1993-09-20 ホットプレス装置用の熱板およびホットプレス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23342993A JP3205443B2 (ja) 1993-09-20 1993-09-20 ホットプレス装置用の熱板およびホットプレス装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0780871A JPH0780871A (ja) 1995-03-28
JP3205443B2 true JP3205443B2 (ja) 2001-09-04

Family

ID=16954908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23342993A Expired - Fee Related JP3205443B2 (ja) 1993-09-20 1993-09-20 ホットプレス装置用の熱板およびホットプレス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3205443B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101971864B1 (ko) * 2017-09-09 2019-04-24 김용현 축의 회전력에 의하여 움직이는 그네의자
KR20200020150A (ko) * 2018-08-16 2020-02-26 김만경 핫 프레스 성형용 다수의 수평 판 타입 금형장치
KR20200020151A (ko) * 2018-08-16 2020-02-26 김만경 핫 프레스 성형용 다수의 수평 판 타입 금형장치
KR20200020149A (ko) * 2018-08-16 2020-02-26 신광정공(주) 핫 프레스 성형용 다수의 수직 판 타입 금형장치

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007025380A1 (de) * 2007-05-30 2008-12-04 Robert Bürkle GmbH Mehretagen-Laminierpresse
ES2586606T3 (es) * 2008-11-25 2016-10-17 Hueck Rheinische Gmbh Prensa de placas y unidad de chapa de prensa-cojín de prensa
KR101553662B1 (ko) * 2014-07-25 2015-09-16 제일 이엔에스 주식회사 프레스 성형장치의 열판 구조 및 이를 이용한 연속 성형방법
KR102501135B1 (ko) * 2016-07-18 2023-02-17 엘지전자 주식회사 자재 성형 장치
CN107718646A (zh) * 2017-11-23 2018-02-23 济南中正金码科技有限公司 鼓式摩擦片模具流转式直线多组多层热压机

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101971864B1 (ko) * 2017-09-09 2019-04-24 김용현 축의 회전력에 의하여 움직이는 그네의자
KR20200020150A (ko) * 2018-08-16 2020-02-26 김만경 핫 프레스 성형용 다수의 수평 판 타입 금형장치
KR20200020151A (ko) * 2018-08-16 2020-02-26 김만경 핫 프레스 성형용 다수의 수평 판 타입 금형장치
KR20200020149A (ko) * 2018-08-16 2020-02-26 신광정공(주) 핫 프레스 성형용 다수의 수직 판 타입 금형장치
KR102086560B1 (ko) * 2018-08-16 2020-03-09 김만경 핫 프레스 성형용 다수의 수평 판 타입 금형장치
KR102086561B1 (ko) * 2018-08-16 2020-03-09 김만경 핫 프레스 성형용 다수의 수평 판 타입 금형장치
KR102086559B1 (ko) * 2018-08-16 2020-03-09 신광정공(주) 핫 프레스 성형용 다수의 수직 판 타입 금형장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0780871A (ja) 1995-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3243601B2 (ja) 真空多段積層装置
JP3205443B2 (ja) ホットプレス装置用の熱板およびホットプレス装置
US5297480A (en) High vacuum hot press
KR101718521B1 (ko) 적층 안전 유리의 제조장치 및 그 제조방법
US20080053609A1 (en) Press and method for laminating board-shaped work pieces via pressure and heat
JP3243594B2 (ja) 真空多段積層装置
US3612387A (en) Brazing method and apparatus
US4854994A (en) Hot press for pressing industrial laminates
JPH03128195A (ja) ホットプレス
WO2014188619A1 (ja) プレス装置、真空枠及びプレス成形方法
CN112020241B (zh) 真空压合机
US4596624A (en) Apparatus for laminating multilayered printed circuit boards
US7658217B2 (en) High temperature lamination tool
KR101139595B1 (ko) 오토클레이브 장치
JP3037840B2 (ja) ホットプレス装置
JPS6349411A (ja) 真空プレス成形機
US20050039856A1 (en) Laminating apparatus
US4737228A (en) Laminating press
JP3261648B2 (ja) 真空多段積層装置
JP2966193B2 (ja) ホットプレス装置
KR102412413B1 (ko) 진공 프레스 방법 및 장치
JPH01253426A (ja) 多段ホットプレス
JP3697600B2 (ja) 真空積層装置および真空積層方法
KR20110029012A (ko) 단일공정 적층장치 및 그 제어방법
KR101402423B1 (ko) 형상변형이 가능한 밀폐부가 구비된 오토클레이브장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees