JP3205393B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
ックライトを配置してなる液晶表示装置に係り、特に、
高輝度、かつ、低消費電力のバックライトを有し、表示
品質の高い液晶表示装置に関する。
チックタイプと言われるものは、2枚の電極基板間に正
の誘電異方性を有するネマチック液晶による90°ねじ
れたらせん構造を有し、かつ両電極基板の外側には一対
の偏光板をその偏光軸(あるいは吸収軸)が、電極基板
に隣接する液晶分子の軸に対し直交あるいは平行になる
ように配置するものであった(特公昭51−13666
号公報)。
では、液晶層に印加される電圧対液晶層の透過率の変化
の急峻性γ、視角特性の点で問題があり、時分割数(走
査電極の数に相当)は64が実用的限界であった。しか
し、近年の液晶表示素子に対する画質改善と表示情報量
増大要求に対処するため、一対の偏光板間に挟持された
液晶分子のねじれ角αを180°より大にし、この液晶
層への印加電圧による液晶層の複屈折効果の変化を検出
する構成とすることにより時分割駆動特性を改善して時
分割数を増大することがティー・ジェイ・シェフェー
ル、ジェイ・ネイリングによるアプライド フィジクス
レター 45、No.10、1021、1984「ア ニュー ハイリー
マルティプレクサ」(Applied Physics Letter、T.J.
Scheffer、J.Nehring:“A new、highly multiplexabl
e liquid crystal display”)に論じられ、スーパーツ
イステッド複屈折効果型(SBE)液晶表示装置が提案
されている。
等を積層した面がそれぞれ対向するように2枚の透明ガ
ラス基板を重ね合わせ、両基板間に液晶を封止してなる
液晶表示素子と、その下に配置されたこの液晶表示素子
に光を供給するバックライトと、上記液晶表示素子の3
辺の外側あるいは上記バックライトの下に配置され、上
記液晶表示素子の駆動回路を有するプリント基板と、こ
れらの各部材を収納し、液晶表示窓があけられた金属製
フレームとを含んで構成されている。
の透明な合成樹脂板から成る導光体の側面に沿って冷陰
極蛍光灯を近接して配置したタイプと、液晶表示素子の
直下に複数本の冷陰極蛍光灯をそれぞれ平行に配列した
タイプがある。前者では導光体と液晶表示素子との間、
後者では複数本の冷陰極蛍光灯と液晶表示素子との間
に、光を拡散し、液晶表示素子に均一に光を照射するた
めの拡散板が配置され、この拡散板は各バックライトの
構成要素となっている。また、バックライトを構成する
フレネルレンズ部を透過していく光に対する拡散効果が
不充分であることから面光源としての輝度の均一化の不
充分さや干渉縞を防止するため、ランプ、輝度むら低減
シート、第1の拡散板、フレネルレンズ、第2の拡散板
を順次積層した光源装置に関しては実願平3−6373
号(実開平4−104629号公報)のマイクロフィル
ムや、レンズフィルムの液晶ディスプレイ側に光拡散板
を配置するバックライトに関しては実願昭59−847
9号(実開昭60−120484号公報)のマイクロフ
ィルムや特開平1−209479号公報等に開示されて
いる。
素子と、その下に配置した拡散板との間に、上面がプリ
ズム面、下面が平滑面である透明なレンズフィルム(プ
リズム板)を配置することにより、輝度を増大させ、明
るく輝度分布の均一な液晶表示画面を得ようとする技術
が提案されている(特開平2−257188号公報参
照)。
が、液晶表示素子とレンズフィルムとの干渉に起因して
表示画面にモアレが発生し、また、斜めから画面を見た
とき、鏡状のぎらつきが生じ、表示品質の向上において
課題と考えられていた。また、フレネルレンズあるいは
レンズフィルムの液晶表示素子側に拡散板を配置する際
の拡散板の具体的な構成やプリズムレンズの下面の具体
的な構成については何が最適であるのか不明であった。
大させて明るく輝度分布の均一な表示画面を得るととも
に、表示画面におけるモアレやぎらつきの発生を防止す
ることができる液晶表示装置を提供することにある。
型、かつ、低消費電力である液晶表示装置を提供するこ
とにある。
めに、本発明の液晶表示装置は、液晶表示素子の下にバ
ックライトを配置してなる液晶表示装置において、上記
バックライトが、導光体と上記液晶表示素子との間に配
置されたレンズフィルムと、該レンズフィルムと上記液
晶表示素子との間に配置された拡散板であって上面が光
拡散作用を有する面で下面がケミカルマット層をコーテ
ィングした面を有する拡散板とを備えたことを特徴とす
る。また、上記拡散板の上面はシボ加工による粗面であ
ることを特徴とする。さらに、上記レンズフィルムの下
面側は透明樹脂材に拡散粒子を混入した材料で形成され
た拡散層であることを特徴とする。
成する拡散板と液晶表示素子との間にレンズフィルムを
配置したことにより、拡散板から大きな角度で拡散する
光を表示画面に対して垂直な方向に集光することができ
るので、バックライトの輝度を増大することができ、明
るく輝度分布の均一な表示画面を得ることができる。ま
た、上記レンズフィルムと上記液晶表示素子との間にシ
ボ加工による粗面を有する第2の拡散板を配置したこと
により、レンズフィルムを通過した光が拡散されるの
で、表示画面におけるモアレやぎらつきの発生を防止す
ることができる。さらに、従来のバックライトに薄いレ
ンズフィルムと薄い第2の拡散板を追加するだけの構成
なので、薄型、かつ、低消費電力のバックライトを提供
することができる。
クライトの一実施例の分解斜視図、図1(b)は、図1
(a)に示したバックライトおよび液晶表示素子のA−
A′切断線における断面図、図1(c)は、図1(a)
・(b)に示したレンズフィルムの部分断面図である。
晶表示素子62の下に配置されたバックライト、36は
冷陰極蛍光灯、37は導光体、39は拡散板、38は反
射板、42は冷陰極蛍光灯36、導光体37、第1の拡
散板39、反射板38を保持するモールド成形により作
られた枠状体、2はバックライト3の第1の拡散板39
と液晶表示素子62との間に配置されたレンズフィルム
(プリズム板)、2aはレンズフィルム2のプリズム
面、2bはレンズフィルム2の平滑面、1はレンズフィ
ルム2と液晶表示素子62との間に配置された第2の拡
散板、1aは第2の拡散板1のシボ加工による粗面、1
bは第2の拡散板1の平滑面である。
mmのポリカーボネイトフィルムからなり、下面は平滑面
2bで、上面には例えば図1(c)に示すような断面形
状を有する多数のV字状ストライプ溝をそれぞれ平行に
配列形成してなるプリズム面2aが形成されている。な
お、V字状ストライプ溝の角度θはここでは90°であ
る。
のポリカーボネイトフィルムからなり、下面は平滑面1
bで、上面は公知のシボ加工による粗面となっている。
示素子62との間に、上面がプリズム面2a、下面が平
滑面2bであるレンズフィルム2を配置したことによ
り、第1の拡散板39から大きな角度で拡散する光をレ
ンズフィルム2のプリズム面2aにより表示画面に対し
て垂直な方向に集光することができるので、バックライ
ト3全体の輝度を増大することができる。しかも、全体
として拡散方向を小さくすることができるので、均一な
輝度分布を保つことができる。したがって、バックライ
ト3の光を効率的に利用でき、明るく輝度分布の均一な
液晶表示画面を得ることができる。
2との間に、上面がシボ加工による粗面1a、下面が平
滑面1bである第2の拡散板1を配置したことにより、
レンズフィルム2を通過した光が第2の拡散板1のシボ
加工による粗面1aにより拡散されるので、液晶表示素
子62とレンズフィルム2との干渉に起因して表示画面
に生じるモアレと斜めから画面を見たときに生じる鏡状
のぎらつきの発生を防止することができ、表示品質を向
上することができる。
を実測した。まず、レンズフィルム2と第2の拡散板1
を設けない場合、すなわち、液晶表示素子62の下に冷
陰極蛍光灯36、導光体37、拡散板39、反射板38
からなるバックライトを配置した場合は47cd/m2
であった。また、このバックライトと液晶表示素子62
との間にレンズフィルム2のみを配置した場合は78c
d/m2であり、60%以上も輝度が増大した。また、
このバックライトと液晶表示素子62との間にレンズフ
ィルム2と第2の拡散板1を配置した本発明の場合は7
4cd/m2であった。すなわち、本発明では、レンズ
フィルム2のみを配置した場合より輝度は若干落ちる
が、表示画面のモアレとぎらつきの発生を防止できるの
で、輝度をさほど低下させずに表示品質を向上すること
ができる。
フィルム2と薄い第2の拡散板1を追加するだけの構成
なので、薄型、かつ、低消費電力のバックライトを提供
することができる。
散板39、レンズフィルム2、第2の拡散板1は、それ
ぞれの板部材間にギャップを設けることなく、各板部材
は直接接触し、枠状体42に設けた凹部内に保持されて
いる。
側から見た場合の電極基板上における液晶分子の配列方
向(例えばラビング方向)、液晶分子のねじれ方向、偏
光板の偏光軸(あるいは吸収軸)方向、および複屈折効
果をもたらす部材の光学軸方向を示し、図3は本発明に
なる液晶表示素子62の要部斜視図を示す。
は、上電極基板11上の配向膜21のラビング方向6と
下電極基板12上の配向膜22のラビング方向7および
上電極基板11と下電極基板12の間に挟持される正の
誘電異方性を有するネマチック液晶層50に添加される
旋光性物質の種類と量によって規定される。
の上、下電極基板11、12間で液晶分子がねじれたら
せん状構造をなすように配向させるには、例えばガラス
からなる透明な上、下電極基板11、12上の、液晶に
接する、例えばポリイミドからなる有機高分子樹脂から
なる配向膜21、22の表面を、例えば布などで一方向
にこする方法、いわゆるラビング法が採られている。こ
のときのこする方向、すなわちラビング方向、上電極基
板11においてはラビング方向6、下電極基板12にお
いてはラビング方向7が液晶分子の配列方向となる。こ
のようにして配向処理された2枚の上、下電極基板1
1、12をそれぞれのラビング方向6、7が互いにほぼ
180度から360度で交叉するように間隙d1をもた
せて対向させ、2枚の電極基板11、12を液晶を注入
するための切欠け部51を備えた枠状のシール剤52に
より接着し、その間隙に正の誘電異方性をもち、旋光性
物質を所定量添加されたネマチック液晶を封入すると、
液晶分子はその電極基板間で図中のねじれ角θのらせん
状構造の分子配列をする。なお31、32はそれぞれ例
えば酸化インジウム又はITO(Indium Tin Oxide)か
らなる透明な上、下電極である。このようにして構成さ
れた液晶セル60の上電極基板11の上側に複屈折効果
をもたらす部材(以下複屈折部材と称す。藤村他「ST
N−LCD用位相差フィルム」、雑誌電子材料1991
年2月号第37−41頁)40が配設されており、さら
にこの部材40および液晶セル60を挟んで上、下偏光
板15、16が設けられる。
180度から360度の範囲の値を採り得るが好ましく
は200度から300度であるが、透過率−印加電圧カ
ーブのしきい値近傍の点灯状態が光を散乱する配向とな
る現象を避け、優れた時分割特性を維持するという実用
的な観点からすれば、230度から270度の範囲がよ
り好ましい。この条件は基本的には電圧に対する液晶分
子の応答をより敏感にし、優れた時分割特性を実現する
ように作用する。また優れた表示品質を得るためには液
晶層50の屈折率異方性Δn1とその厚さd1の積Δn1
・d1は好ましくは0.5μmから1.0μm、より好ま
しくは0.6μmから0.9μmの範囲に設定することが
望ましい。
光の偏光状態を変調するように作用し、液晶セル60単
体では着色した表示しかできなかったものを白黒の表示
に変換するものである。このためには複屈折部材40の
屈折率異方性Δn2とその厚さd2の積Δn2・d2が極め
て重要で、好ましくは0.4μmから0.8μm、より好
ましくは0.5μmから0.7μmの範囲に設定する。
複屈折による楕円偏光を利用しているので偏光板15、
16の軸と、複屈折部材40として一軸性の透明複屈折
板を用いる場合はその光学軸と、液晶セル60の電極基
板11、12の液晶配列方向6、7との関係が極めて重
要である。
する。図2は、図3の構成の液晶表示装置を上から見た
場合の偏光板の軸、一軸性の透明複屈折部材の光学軸、
液晶セルの電極基板の液晶分子軸配列方向の関係を示し
たものである。
材40の光学軸、6は複屈折部材40とこれに隣接する
上電極基板11の液晶分子軸配列方向、7は下電極基板
12の液晶配列方向、8は上偏光板15の吸収軸あるい
は偏光軸、9は下偏光板16の吸収軸あるいは偏光軸で
あり、角度αは上電極基板11の液晶配列方向6と一軸
性の複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度βは
上偏光板15の吸収軸あるいは偏光軸8と一軸性の透明
複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度γは下偏
光板16の吸収軸あるいは偏光軸9と下電極基板12の
液晶配列方向7とのなす角度である。
り方を定義する。図7において、複屈折部材40の光学
軸5と上電極基板の液晶配列方向6との交角を例にとっ
て説明する。光学軸5と液晶配列方向6との交角は図7
に示す如く、φ1およびφ2で表わすことが出来るが、本
明細書においてはφ1、φ2のうち小さい方の角を採用す
る。すなわち、図7(a)においてはφ1<φ2であるか
ら、φ1を光学軸5と液晶配列方向6との交角αとし、
図7(b)においてはφ1>φ2だからφ2を光学軸5と
液晶配列方向6との交角αとする。勿論φ1=φ2の場合
はどちらを採っても良い。
α、β、γが極めて重要である。
り好ましくは70度から90度に、角度βは好ましくは
20度から70度、より好ましくは30度から60度
に、角度γは好ましくは0度から70度、より好ましく
は0度から50度に、それぞれ設定することが望まし
い。
角θが180度から360度の範囲内にあれば、ねじれ
方向10が時計回り方向、反時計回り方向のいずれであ
っても、上記角α、β、γは上記範囲内にあればよい。
上偏光板15と上電極基板11の間に配設されている
が、この位置の代りに、下電極基板12と下偏光板16
との間に配設しても良い。この場合は図3の構成全体を
倒立させた場合に相当する。
図4において、液晶分子のねじれ角θは240度であ
り、一軸性の透明複屈折部材40としては平行配向(ホ
モジェニアス配向)した、すなわちねじれ角が0度の液
晶セルを使用した。ここで液晶層の厚みd(μm)と旋光
性物質が添加された液晶材料のらせんピッチp(μm)の
比d/pは0.67とした。配向膜21、22は、ポリ
イミド樹脂膜で形成しこれをラビング処理したものを使
用した。このラビング処理を施した配向膜がこれに接す
る液晶分子を基板面に対して傾斜配向させるチルト角(p
retilt角)は4度である。上記一軸性透明複屈折部材4
0のΔn2・d2は約0.6μmである。一方液晶分子が
240度ねじれた構造の液晶層50のΔn1・d1は約
0.8μmである。
30度、角度γを約30度とすることにより、上、下電
極31、32を介して液晶層50に印加される電圧がし
きい値以下のときには光不透過すなわち黒、電圧がある
しきい値以上になると光透過すなわち白の白黒表示が実
現できた。また、下偏光板16の軸を上記位置より50
度から90度回転した場合は、液晶層50への印加電圧
がしきい値以下のときには白、電圧がしきい値以上にな
ると黒の、前記と逆の白黒表示が実現できた。
きの1/200デューティで時分割駆動時のコントラス
ト変化を示したものである。角度αが90度近傍では極
めて高いコントラストを示していたものが、この角度か
らずれるにつれて低下する。しかも角度αが小さくなる
と点灯部、非点灯部ともに青味がかり、角度αが大きく
なると非点灯部は紫、点灯部は黄色になり、いずれにし
ても白黒表示は不可能となる。角度βおよび角度γにつ
いてもほぼ同様の結果となるが、角度γの場合は前記し
たように50度から90度近く回転すると逆転の白黒表
示となる。
の液晶分子のねじれ角は260度、Δn1・d1は約0.
65μm〜0.75μmである点が異なる。一軸性透明
複屈折部材40として使用している平行配向液晶層のΔ
n2・d2は実施例1と同じ約0.58μmである。液晶
層の厚みd1(μm)と旋光性物質が添加されたネマチッ
ク液晶材料のらせんピッチp(μm)との比はd/p=
0.72とした。
約35度、角度γを約15度とすることにより、実施例
1と同様の白黒表示が実現できた。また下偏光板の軸の
位置を上記値より50度から90度回転することにより
逆転の白黒表示が可能である点もほぼ実施例1同様であ
る。角度α、β、γのずれに対する傾向も実施例1とほ
ぼ同様である。
複屈折部材40として、液晶分子のねじれのない平行配
向液晶セルを用いたが、むしろ20度から60度程度液
晶分子がねじれた液晶層を用いた方が角度による色変化
が少ない。このねじれた液晶層は、前述の液晶層50同
様、配向処理が施された一対の透明基板の配向処理方向
を所定のねじれ角に交差するようにした基板間に液晶を
挟持することによって形成される。この場合、液晶分子
のねじれ構造を挟む2つの配向処理方向の挟角の2等分
角の方向を複屈折部材の光軸として取扱えばよい。ま
た、複屈折部材40として、透明な高分子フィルムを用
いても良い(この際一軸延伸のものが好ましい)。この
場合高分子フィルムとしてはPET(ポリエチレン テ
レフタレート)、アクリル樹脂フィルム、ポリカーボネ
イトが有効である。
は単一であったが、図3において複屈折部材40に加え
て、下電極基板12と下偏光板16との間にもう一枚の
複屈折部材を挿入することもできる。この場合はこれら
複屈折部材のΔn2・d2を再調整すればよい。
く、上電極基板11上に赤、緑、青のカラーフィルタ3
3R、33G、33B、各フィルター同志の間に光遮光
膜33Dを設けることにより、多色表示が可能になる。
R、33G、33B、光遮光膜33Dの上に、これらの
凹凸の影響を軽減するため絶縁物からなる平滑層23が
形成された上に上電極31、配向膜21が形成されてい
る。
62を駆動するための駆動回路と、光源をコンパクトに
一体にまとめた液晶表示モジュール63である。
液晶表示素子62を駆動するIC34は、中央に液晶表
示素子62を嵌め込む為の窓部を備えた枠状体のプリン
ト基板35に搭載される。液晶表示素子62を嵌め込ん
だプリント基板35はプラスチックモールドで形成され
た枠状体42の窓部に嵌め込まれ、これに金属製フレー
ム41を重ね、その爪43を枠状体42に形成されてい
る切込み44内に折り曲げることによりフレーム41を
枠状体42に固定する。
陰極蛍光灯36、この冷陰極蛍光灯36からの光を液晶
表示セル60に均一に照射させるためのアクリル板から
なる導光体37、金属板に白色塗料を塗布して形成され
た反射板38、導光体37からの光を拡散する乳白色の
拡散板39、上面に多数のV字状ストライプ溝を平行に
配列形成したプリズム面を有し、第1の拡散板39から
大きな角度で拡散する光を表示画面に対して垂直な方向
に集光してバックライトの輝度を増大するためのレンズ
フィルム2、上面にシボ加工による粗面が形成され、レ
ンズフィルム2を通過した光を拡散し、表示画面に生じ
るモアレとぎらつきの発生を防止するための第2の拡散
板が図9の順序で、枠状体42の裏側からその窓部に嵌
め込まれる。冷陰極蛍光灯36を点灯する為のインバー
タ電源回路(図示せず)は枠状体42の右側裏部に設け
られた凹部(図示せず。反射板38の凹所45に対向す
る位置にある。)に収納される。拡散板39、導光体3
7、冷陰極蛍光灯36および反射板38は、反射板38
に設けられている舌片46を枠状体42に設けられてい
る小口47内に折り曲げることにより固定される。
パソコンの表示部に使用したものである。
11にラップトップパソコン64に実装した図を示す。
マイクロプロセッサ49で計算した結果を、コントロー
ル用LSI48を介して駆動用IC34で液晶表示モジ
ュール63を駆動するものである。
ば、優れた時分割駆動特性を有し、さらに白黒および多
色表示を可能にする電界効果型液晶表示装置を実現する
ことができる。
明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。例えば、上記の実施例では、導
光体37とその側面に沿って近接して配置した冷陰極蛍
光灯36からなるバックライト3を使用したが、液晶表
示素子の下に複数本の冷陰極(あるいは熱陰極)蛍光灯
を配列し、これらの蛍光灯と液晶表示素子62との間に
拡散板を配置し、蛍光灯の下に反射板を配置してなるバ
ックライトにも同様に適用することができる。また、第
2の拡散板1やレンズフィルム2の材質、厚さ、構成等
は種々のものを使用することができる。例えば、第2の
拡散板1としては、液晶表示素子62側の上面がシボ加
工による粗面1a、下面が平滑面1bである拡散板を使
用したが、平滑面1bにケミカルマット層をコーティン
グしたもの等を用いてもよい。また、レンズフィルム2
の断面形状は図1(c)に示したものに限定されず、例
えばプリズム面2aの山はとがった形状でなく、丸みを
帯びていてもよく、また、V字状ストライプ溝のV字の
山・谷の角度やピッチ等も材料の屈折率等を考慮して種
々のものを使用することができる。また、ストライプ溝
の角度やピッチもレンズフィルム2全体にわたって均一
でなくてもよい。例えば、液晶表示素子62の下に拡散
板を介して蛍光灯を配置した場合等は、全体として均一
な輝度分布を得るために、蛍光灯の直上のみ山をなだら
かにしてもよい。また、レンズフィルム2と第1の拡散
板39とを一体に形成してもよく、例えば、下面側を透
明樹脂材に拡散粒子を混入した材料で拡散層を形成し、
上面側にプリズム面を形成するように一体成形してもよ
い。また、第2の拡散板1とレンズフィルム2の各平滑
面1b、2bはわずかに凸面または凹面になっていても
よい。また、第1の拡散板39としては、公知の種々の
拡散板を使用することができる。さらに、上記実施例で
は、単純マトリクス方式の液晶表示装置に適用した例を
示したが、本発明は、アクティブ・マトリクス方式の液
晶表示装置にも適用することができることは言うまでも
ない。
バックライトの輝度を増大させ、明るく輝度分布の均一
な表示画面が得られるとともに、表示画面のモアレやぎ
らつきの発生を防止することができ、表示品質を大幅に
向上することができる。
トの一実施例の分解斜視図、(b)は、(a)に示した
バックライトおよび液晶表示素子のA−A′切断線にお
ける断面図、(c)は、(a)・(b)に示したレンズ
フィルムの部分断面図である。
ける液晶分子の配列方向、液晶分子のねじれ方向、偏光
板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係を示した
説明図である。
部分解斜視図である。
ける液晶分子のねじれ方向、偏向板の軸の方向および複
屈折部材の光学軸の関係を示した説明図である。
いてのコントラスト、透過光色−交角α特性を示すグラ
フである。
ける液晶分子の配列方向、液晶分子のねじれ方向、偏向
板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係を示した
説明図である。
ある。
基板部の一部切欠斜視図である。
である。
例のブロックダイアグラムである。
例の斜視図である。
平滑面、2…レンズフィルム、2a…プリズム面、2b
…平滑面、3…バックライト、36…冷陰極蛍光灯、3
7…導光体、38…反射板、39…第1の拡散板、42
…枠状体、62…液晶表示素子。
Claims (3)
- 【請求項1】液晶表示素子の下にバックライトを配置し
てなる液晶表示装置において、上記バックライトが、導
光体と上記液晶表示素子との間に配置されたレンズフィ
ルムと、該レンズフィルムと上記液晶表示素子との間に
配置された拡散板であって上面が光拡散作用を有する面
で下面がケミカルマット層をコーティングした面を有す
る拡散板とを備えたことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】上記拡散板の上面はシボ加工による粗面で
あることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】上記レンズフィルムの下面側は透明樹脂材
に拡散粒子を混入した材料で形成された拡散層であるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19192492A JP3205393B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19192492A JP3205393B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 液晶表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0634972A JPH0634972A (ja) | 1994-02-10 |
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ID=16282711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19192492A Expired - Lifetime JP3205393B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 液晶表示装置 |
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JP (1) | JP3205393B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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JP4242862B2 (ja) * | 2005-09-12 | 2009-03-25 | オリンパス株式会社 | 光学特性可変光学素子及び光学特性可変光学素子を備えた表示装置 |
JP6556598B2 (ja) | 2015-10-30 | 2019-08-07 | 富士フイルム株式会社 | 液晶表示装置 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP19192492A patent/JP3205393B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH0634972A (ja) | 1994-02-10 |
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