JP3205245B2 - 熱式空気流量測定装置 - Google Patents

熱式空気流量測定装置

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JP3205245B2
JP3205245B2 JP01361596A JP1361596A JP3205245B2 JP 3205245 B2 JP3205245 B2 JP 3205245B2 JP 01361596 A JP01361596 A JP 01361596A JP 1361596 A JP1361596 A JP 1361596A JP 3205245 B2 JP3205245 B2 JP 3205245B2
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信弥 五十嵐
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Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸入空
気通路を流れる流量を測定する空気流量測定装置に係
り、特に、自動車のエンジンに吸入される空気流量を測
定するのに適する空気流量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンに吸入される空気の流
れは、定常流から脈動流、さらに逆流を伴う脈動流へと
変化する。これらの条件下で、常に精度良く空気流量を
計測することを目的とした熱線式流量計として特公平1
−206223 号公報に記載の副通路の出口を主流方向に対
して略直角方向に開口した通路構造がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術では、
吸気通路に逆流が生じた時に、副通路内に配置された発
熱抵抗体に逆流が流れることを防げるため、逆流による
計測誤差を低減可能であるが、逆流は再び順流として吸
気通路を流れるため、実際にエンジンに吸入される空気
に対して空気流量計を流れる順流空気流量も逆流分だけ
過剰となっていることになる。すなわち、前述の従来の
技術は、逆流による計測誤差を1/2程度に低減したも
のである。
【0004】本発明の目的は、逆流による計測誤差を低
した高精度空気流量測定装置提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、内燃機関の
吸気通路の一部を構成するボディと、前記吸気通路に配
置される発熱抵抗体とを備えた熱式空気流量測定装置に
おいて、前記発熱抵抗体よりも下流の前記ホディに、前
記吸気通路と外部とを連通する流路と、前記流路に前記
吸気通路の圧力が外部の圧力より大きくなった場合に開
く弁とを設けたことにより達成される。
【発明の実施の形態】 まず、簡単に実施例について説明
する。 逆流発生の原因となる下流側の圧力増加を、その
圧力を大気中へにがす流路を発熱抵抗式空気流量測定装
置の下流に設けて、その上・下流の圧力差を低減し発熱
抵抗式空気流量測定装置の設置部の逆流を抑制する通路
構造とする。しかし、単純に圧力をにがす流路のみで
は、順流時にはその流路より吸気通路に空気が流入して
しまうため、吸気通路から大気方向のみオープンする逆
止弁をその流路に設ける。
【0006】さらに、大気側開口部に水等が溜ること、
逆止弁の汚損を防止するためにその大気側をエアクリー
ナのハウジング内に開口する構造がある。
【0007】自動車用エンジンの吸入空気通路の流れ
は、エンジンの吸気バルブ急閉やエンジンシリンダから
の吹き返し等により下流端で圧力が増加し、上流より下
流の圧力が高まることによって逆流が生じる。一方吸気
通路の上流端はエアクリーナの空気導入口であり、大気
に開放している。従って、エンジン吸気バルブ近くの下
流端の圧力が大気圧より高くなることによって吸気通路
に逆流が生じる。
【0008】本発明は、この下流端で上昇した圧力が発
熱抵抗式空気流量測定装置の計測部より下流で大気ある
いは、大気圧に近いエアクリーナハウジング内に開放す
ることにより、逆流を抑制するものである。すなわち、
発熱抵抗式空気流量測定装置の計測部の下流に吸気通路
の内部と外部を連通する流路を設け、その流路に内圧が
外圧より高い時にだけ流路を開く逆止弁を設けることに
よって、順流時は従来と同様に空気が流れ、逆流時のみ
吸気通路の内圧を大気に開放し、その流路設置部より上
流では逆流が減少するように吸気通路を構成した。
【0009】以下に本発明の実施例を図1及び図2によ
り説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例である発熱抵抗式
空気流量測定装置の横断図面である。発熱抵抗体1と感
温抵抗体2は副通路4の内部に配置され、回路モジュー
ル6と電気的に接続されている。ボディ3は、内燃機関
の吸気通路に接続され、吸気通路の一部となる主通路5
と、発熱抵抗体1が配置される副通路4を構成し、ま
た、ボディ3の入口面に整流格子9が配置され、回路モ
ジュール6は発熱抵抗体1及び感温抵抗体2が副通路4
の内部に位置するようにボディ3の外面に固定される。
さらに、ボディ3の内側と外側に連通する逆流リリーフ
流路7をボディ3と一体に形成し、流路7にはボディ3
の内側から外側へは空気が流れるが反対方向には流れな
い逆止弁8が設置されている。
【0011】本実施例によれば、エンジンに空気が吸入
され吸気通路に順流10が流れるときは、吸気通路内は
大気圧に対して負圧となるため、吸気通路の内部の圧力
は外部の大気圧より小さくなるため、流路7は逆止弁8
により閉ざされ流路7には流れが生じない。しかし、エ
ンジンの吸気バルブが閉まり、吸気通路の下流端の圧力
が高まり、吸気通路の上流端である大気圧より下流端の
圧力が高くなると吸気通路に逆流が生じる。従って、ボ
ディ3の内部の圧力は大気圧より大きくなるため、逆止
弁8が開き、流路7を空気がボディ3の内部から外部へ
流れ、ボディ3の副通路4の下流の圧力が低下するた
め、副通路4の上流へ流れる逆流流量が減少する。これ
により、従来の技術として記載の副通路による逆流の影
響低減に加えて、逆流流量自体の低減が可能となるた
め、逆流を伴う流れでも、エンジンに吸入される空気流
量の高精度な計測が可能となる。
【0012】図2は本発明の他の実施例であるエアクリ
ーナ及び発熱抵抗式空気流量測定装置設置部の横断図面
である。
【0013】エアクリーナ20は、フィルタ11を上流
側ハウジング12と下流側ハウジング13により内装し
たもので、上流側ハウジング12には大気に開放してい
る空気取込ダクト14が形成され、下流側ハウジング1
3には発熱抵抗式空気流量計測定装置21が取り付けら
れる計測ダクト15が形成されている。また、計測ダク
ト15の下流には接続ダクト16が接続されエンジンへ
続く吸気通路となる。発熱抵抗式空気流量測定装置21
は、回路モジュール6と副通路4を一体化したもので、
副通路4の内部に発熱抵抗体1と感温抵抗体2が配置さ
れており、計測ダクト15に固定されて計測ダクト15
を流れる吸入空気流量を計測する。空気流量測定装置2
1の設置部の下流に計測ダクトの内部とエアクリーナ2
0の下流側ハウジング13あるいは上流側ハウジングを
流路7が形成され、流路7に逆止弁8が設けられてい
る。
【0014】本実施例でも、上流側ハウジング12また
は下流側ハウジング13の内部の圧力は計測ダクト15
より大気圧に近いため、図1に示した実施例と同等の効
果が得られる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、逆流を伴う流れの流量
計測も高精度に行える発熱抵抗式空気流量測定装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である発熱抵抗式空気流量測
定装置の横断面図。
【図2】本発明の第二の実施例であるエアクリーナ及び
発熱抵抗式空気流量測定装置の横断面図。
【符号の説明】
1…発熱抵抗体、2…感温抵抗体、3…ボディ、4…副
通路、5…主通路、6…回路モジュール、7…逆流リリ
ーフ流路、8…逆止弁、9…整流格子、10…順流格
子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−153237(JP,A) 特開 平7−113672(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/68 - 1/699

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸気通路の一部を構成するボデ
    ィと、 前記吸気通路に配置される発熱抵抗体とを備えた 熱式空
    気流量測定装置において、 前記発熱抵抗体よりも下流の前記ホディに、前記吸気通
    と外部とを連通する流路と、 前記流路に前記吸気通路の圧力が外部の圧力より大きく
    なった場合に開く弁を設けことを特徴とする熱式空
    気流量測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記流路が、前記吸気通路とエアクリーナのハウジング
    とを接続したことを特徴とする熱式空気流量測定装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記ハウジング内がエアクリーナエレメントよりも上流
    側であることを特徴とする熱式空気流量測定装置。
JP01361596A 1996-01-30 1996-01-30 熱式空気流量測定装置 Expired - Fee Related JP3205245B2 (ja)

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