JP3205128U - スプレーブース - Google Patents

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忍 田島
忍 田島
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Abstract

【課題】組立て及び分解ができ、移動可能なスプレーブースを提供する。【解決手段】スプレーブース1は、垂直フレーム111V、上部フレーム111U、垂直フレームと上部フレームを着脱自在に接続する上部ジョイント121U、下部フレーム111L、及び、垂直フレームと下部フレームを着脱自在に接続する下部ジョイント121Lを含み、垂直フレームと上部フレームによって囲まれる本体空間を形成する枠体100と、枠体から着脱自在に吊り下げられることにより施工面を除く部位を包囲した施工空間を形成する養生幕211と、下部フレームを中心として回動するように下部フレームによって支持されると共に、下部フレームの下方において施工空間と外部空間とを分離する養生板220と、施工空間の外部に配置されて、枠体を接地面Gに沿って移動させるキャスターと、を備えた。【選択図】図1

Description

本考案は屋上の防水塗装工事や駐車場の塗装等に利用される組立式のスプレーブースに関し、特に、組み立て及び分解が自在であり、且つ任意の施工箇所に移動可能なスプレーブースに関する。
従来、建築物又は工作物等に対して塗装する際には、塗装部分以外の箇所に塗料を付着させないために塗装部分の周囲を養生シート等で覆っていた。特に、吹き付け塗装を行う場合は霧状となった塗料が周囲に飛散するため、広範囲を養生する必要があり、養生シートの配置及び撤去に多大な時間を要する上、廃棄される養生シートが多くなり、無駄が多いという問題がある。
特許文献1には、フレーム部材とフレーム部材に張設されたフィルタ材とにより塗装用の空間を形成する包囲体と、包囲体を移動させる車輪とを備えた養生用具が記載されている。フィルタ材は不織布からなり、空気の通過を許容し塗料の通過を阻止する。また、養生用具は、車輪により所望の塗装箇所に自在に移動可能である。
特開平8−117659号公報
特許文献1には、フレーム部材同士をヒンジ等により結合して包囲体を折り畳み可能にすることが開示されている。しかし、フレーム同士がヒンジ等により結合された状態では、折り畳まれた状態であっても運搬及び保管に大きなスペースが必要である。
また、フィルタ材をフレーム部材に張設するだけでは、フレーム部材の外部、例えばフレーム部材と接地面との間に隙間ができてしまい、この隙間から霧状の塗料が外部に飛散する虞がある。フレーム部材を接地面に近づければ隙間が小さくなり、塗料の飛散を防止できるが、近づけすぎると車輪が段差を乗り越える場合等にフレーム部材が接地面に接触してしまい、損傷する虞がある。
本考案は上述の事情に鑑みてなされたものであり、組立て及び分解ができ、移動可能なスプレーブースを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載のスプレーブースは、ほぼ垂直に立てられた複数の垂直フレーム、前記垂直フレームの上部において隣接する前記垂直フレーム間に配置される上部フレーム、前記垂直フレームと前記上部フレームを着脱自在に接続する上部ジョイント、前記垂直フレームの下部において隣接する前記垂直フレーム間に配置される下部フレーム、及び、前記垂直フレームと前記下部フレームを着脱自在に接続する下部ジョイントを含み、前記垂直フレームと前記上部フレームによって囲まれる本体空間を形成する枠体と、前記枠体から着脱自在に吊り下げられることにより施工面を除く部位を包囲した施工空間を形成する養生幕と、前記下部フレームを中心として回動するように前記下部フレームによって支持されると共に、前記下部フレームの下方において前記施工空間と外部空間とを分離する養生板と、前記施工空間の外部に配置されて、前記枠体を接地面に沿って移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とする。
本考案に係るスプレーブースにおいて養生幕は枠体に対して着脱自在であり、枠体から取り外した場合には折り畳むことができる。
また、上部フレームと下部フレームは柱材に対してジョイントにより接続されているため、枠体の組み立て及び分解が可能である。枠体を分解した場合には、枠体を構成する各部材を非常にコンパクトにまとめることができる。
また、移動手段によりスプレーブースを所望の施工箇所に移動させることができる。
さらに、下部フレームと接地面との間にできる隙間の部分においては、養生板によって施工空間と外部空間を分離する。養生板は下部フレームを中心として回動するので、養生板の下端縁と接地面との離隔を自由に設定できる。スプレーブースを移動させる場合には、養生板を跳ね上げた状態とすれば、移動手段が段差を乗り越えるときに養生板の損傷を防止できる。
第一の実施形態に係るスプレーブースの全体を示した斜視図である。 (a)〜(c)は、枠体に使用される上部ジョイントの一例を示す斜視図である。 (a)、(b)は、枠体に使用される下部ジョイントの一例を示す斜視図である。 (a)、(b)は、枠体に使用される補強用ジョイントの一例を示す斜視図である。 枠体に使用される中継ジョイントの一例を示す斜視図である。 第一の実施形態に係るスプレーブースの一部を示した断面図である。 第二の実施形態に係るスプレーブースの全体を示した斜視図である。 第二の実施形態に係るスプレーブースの一部を示した断面図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
〔第一の実施形態〕
本発明の第一の実施形態に係るスプレーブースについて図1に基づいて説明する。図1は、本考案の第一の実施形態に係るスプレーブースの全体を示した斜視図である。本実施形態に係るスプレーブースは、組立及び分解が自在である点、及び組み立てた状態で自在に移動できる点に特徴がある。
スプレーブース1は、枠体100と、枠体100に取り付けられることにより施工空間WSを形成する養生幕211及び養生板220と、枠体100を移動させるキャスター123(移動手段)とを備える。スプレーブース1は、組立及び分解が自在であり、分解してコンパクトにした状態で施工箇所まで運搬し、施工後は分解して運搬し、保管できる。
〈枠体〉
枠体100は、略垂直に立てられた複数の垂直フレーム111V、垂直フレーム111Vの上部において隣接する垂直フレーム111V間に配置される上部フレーム111U、垂直フレーム111Vと上部フレーム111Uを着脱自在に接続する上部ジョイント121U、垂直フレーム111Vの下部において隣接する垂直フレーム111V間に配置される下部フレーム111L、及び、垂直フレーム111Vと下部フレーム111Lを着脱自在に接続する下部ジョイント121Lを備える。本実施形態に示す枠体100は、垂直フレーム111Vと上部フレーム111Uによって囲まれる本体空間S1を形成する。
枠体100には、必要に応じて互いに直交するフレームの間に補強用の斜材113が挿入される。斜材113は、垂直フレーム111Vと上部フレーム111Uとの間や、垂直フレーム111Vと下部フレーム111Lとの間の他、互いに直交する上部フレーム111Uの間に配置されてもよい。斜材113と各フレームとは、斜材接続用の補強用ジョイント121Rにより着脱自在に接続される。
各フレームと斜材はジョイントにより接続されているため、枠体100は組立と分解が自在に行える構成である。また、枠体100の外部、下方には、枠体100を接地面Gに沿って前後左右斜めの各方向に自在に移動させるキャスター123が取り付けられている。
《フレーム》
枠体100を構成する各フレーム111(垂直フレーム111V、上部フレーム111U、下部フレーム111L)、及び斜材113は、夫々円筒状のパイプから構成されている。これらのパイプには、合成樹脂製のパイプを用いてもよいし、金属製のパイプを合成樹脂で被覆した構造を有するパイプを用いてもよいし、他の種類のパイプを用いてもよい。パイプには、運搬の容易性及び枠体の強度維持の観点から、軽量且つ剛性を有するパイプを用いることが望ましい。パイプは円筒状に限らず、角筒状やその他の形状であってもよい。また、フレーム111及び斜材113には、パイプの代わりに円柱状、角柱状等の中実の柱状部材を用いてもよい。
《ジョイント》
パイプ同士を接続するジョイントについて説明する。
枠体100にはジョイント121として、垂直フレーム111Vと上部フレーム111Uとを接続する上部ジョイント121Uと、垂直フレーム111Vと下部フレーム111Lとを接続する下部ジョイント121Lと、直交するフレームの間に斜材113を接続する補強用ジョイント121Rが使用される。また、枠体100には必要に応じて上部フレーム111Uと下部フレーム111Lの中間部に垂直フレーム111Vを追加的に接続する中継ジョイント121Jが使用される。
ジョイントの一般的な構成について説明する。各ジョイント121は、軸方向一端に設けた開口からフレーム111又は斜材113を構成するパイプの一端部を中空部内に受け入れる複数の受筒125を備える。各受筒125は接続するパイプの角度に応じた角度となるように溶接等により固定されている。
各受筒125は、内部に受け入れたパイプを受筒125に対して固定する固定ネジ126を備える。固定ネジ126は、受筒125の側面に貫通形成されたネジ穴に螺合されており、固定ネジ126の軸部の先端部は中空部内に突出したり退避したりする。固定ネジ126は、軸部の先端面をパイプの外面に圧接させることにより、受筒125に対するパイプの移動(軸方向移動及び回転移動)を禁止する。また、固定ネジ126は、外周部に滑り止めとなる凹凸(ギザギザ)を有するフランジ状の頭部を備えており、作業員は工具を使用することなく固定ネジ126を緩めたり、締結したりすることができる。
図2(a)〜(c)は、枠体に使用される上部ジョイントの一例を示す斜視図である。
上部ジョイント121U(121U1、121U2、121U3・・・)は、垂直フレーム111Vの上端部を受け容れる受筒125aと、受筒125aに直交すると共に上部フレーム111Uの端部を受け容れる少なくとも2つの受筒125bとを備える。受筒125aには、養生幕211を係止して吊り下げるためのフック127(上部係止部材)が形成されている。
図2(a)、(b)に示すように、枠体100は配置位置に応じて互いに形状の異なる複数種類の上部ジョイント121U1、121U2・・・を含む構成としてもよい。この場合、上部ジョイント121U1、121U2・・・を構成する複数の受筒125bは、上部フレーム111Uの夫々の接続方向に応じた角度で、受筒125aに対して固定される。
或いは図2(c)に示すように、枠体100内における位置に関わらず同一形状の(単一種類の)上部ジョイント121U3を枠体100において使用するようにしてもよい。上部ジョイント121Uは、十字状に組み合わせられた4本の受筒125bと、すべての受筒125bと直交する(受筒125bを含む平面に対して直交する)受筒125aとを備え、受筒125aにはフック127を備える。このように、枠体100内における配置位置に関わらず共通の上部ジョイント121U3を使用することによって、枠体100を構成する部品の種類を減らすことができる。
図3(a)、(b)は、枠体に使用される下部ジョイントの一例を示す斜視図である。
下部ジョイント121L(121L1、121L2・・・)は、垂直フレーム111Vの下端部を受け入れる受筒125cと、受筒125cに直交すると共に下部フレーム111Lの端部を受け入れる少なくとも2つの受筒125d、125dと、受筒125(受筒125c又は受筒125d)の適所に接続されると共に受筒125cの軸線上を回避した位置において接地面Gに向けて垂下する逆L字状の支持部材122と、支持部材122によって支持されると共に接地面Gに接地する車輪124を備えたキャスター123とを備える。キャスター123は、車輪124を矢印A方向に正逆回転可能に軸支持し、且つ接地面Gと平行な面内において車輪124を矢印B方向に自在に旋回させることで、枠体100を前後左右斜めの各方向に自在に移動させる。
支持部材122及びキャスター123は、車輪124が接地面Gに接地したときには、下部ジョイント121Lの各受筒125dを接地面Gからその上方に約30cm程度離間させた高さ位置に維持する。
図3(a)、(b)に示すように、枠体100は配置位置に応じて互いに形状の異なる複数種類の下部ジョイント121L1、121L2・・・を含む。下部ジョイント121L1、121L2・・・を構成する夫々の受筒125dは、下部フレーム111Lの夫々の接続方向に応じた角度で、受筒125cに対して固定される。また、支持部材122は、枠体100が形成する本体空間S1の外方に突出するように、受筒125に対して接続される。
なお、枠体100には、配置位置に関わらず同一形状の(単一種類の)下部ジョイント121Lを使用してもよいが、突出する受筒125dへの接触事故を防止するためにも、配置位置に応じた形状の下部ジョイント121Lを使用することが望ましい。
図4(a)、(b)は、枠体に使用される補強用ジョイントの一例を示す斜視図である。
補強用ジョイント121R(121R1、121R2・・・)は、軸方向に貫通する1本の受筒125eに対してV字状に1本又は2本の受筒125fが固定された構成を有する。受筒125eには、垂直フレーム111V、上部フレーム111U、又は下部フレーム111Lの何れかが挿通される。受筒125fには斜材113の端部が挿入される。図示する受筒125fは受筒125eに対して鋭角となるように接続されているが、鈍角となるように接続されてもよい。
図5は、枠体に使用される中継ジョイントの一例を示す斜視図である。
中継ジョイント121Jは、2本の受筒125g、125hがT字状に組み合わせられた構成を有する。一方の受筒125hは軸方向に貫通している。受筒125gには垂直フレーム111Vの端部が挿入され、受筒125hには上部フレーム111U又は下部フレーム111Lが挿通される。
図6は、スプレーブースの一部を示した断面図である。
図示するように枠体100は、垂直フレーム111Vにフックを追加するためのフック追加部材130を備える。フック追加部材130は、軸方向に貫通した受筒131(スライダ)と、受筒131の内部に受け容れた垂直フレーム111Vに受筒131を固定する固定ネジ132(固定手段)と、受筒131の外面に形成されたフック133(補助係止部材)と、を備える。フック追加部材130は、主として垂直フレーム111Vにフックを追加するために使用されるが、必要に応じて他のフレーム111や斜材113等に取り付けられてもよい。受筒131は垂直フレーム111Vの軸方向に進退し、また固定ネジ132により任意の位置に固定される。フック追加部材130は、養生幕211を弛みなく張設するための張設部材として機能する。
〈養生幕〉
養生幕211は、枠体100の内側において枠体100から着脱自在に吊り下げられることにより施工面を除く部位を包囲した施工空間WSを形成する。ここで、本例における施工面は、養生幕211によって囲まれた接地面Gのことである。養生幕211を枠体100の内側に配置することにより、枠体100が塗布材料により汚損することを防止する。
養生幕211は、枠体100の形状に合致する形状に予め成形されている。例えば、枠体100が直方体状の本体空間S1を形成する場合、養生幕211は施工面である接地面Gを除く5面を取り囲む直方体状に形成され、施工空間WSを外部空間と分離する。
施工空間WSの上面は接地面Gから2.0m〜2.3m程度に位置し、施工空間WS内では作業員が立って作業することが可能である。また、施工空間WSの幅及び奥行き(前後方向長)は、施工箇所の広さ等に応じて例えば2.0m〜3.0m程度に設定される。
養生幕211は、床面、地表面、或いは屋根面等、車輪が接地する接地面等に塗布する塗布材料が外部に飛散することを防止できる材料から構成される。例えば、養生幕211は熱溶着や縫合等によって所定の形状に成形されたビニールシート等から構成される。また、養生幕211は、空気の通過を許容し、塗布材料の通過を阻止する不織布や網状の材料等から構成されてもよい。前者の場合、施工空間WSを換気するファンがスプレーブースの適所に配置される。
養生幕211の外部には、養生幕211をフック127、133に係止するためのリング状の被係止部材213(213U、213L)が取り付けられている。養生幕211は、その上部に配置されて上部ジョイント121Uのフック127に係止される上部被係止部材213Uと、下部に配置されてフック追加部材130のフック133に係止される下部被係止部材213Lとを備える。養生幕211は上部被係止部材213Uにより枠体100に吊り下げられる。また、下部被係止部材213Lを垂直フレーム111Vに取り付けられたフック追加部材130のフック133に係止し、フック追加部材130を下方に移動させた上でフック追加部材130を垂直フレーム111Vに固定することで、養生幕211を上下方向に弛みなく張設することができる。従って、風による養生幕のばたつきを防止できる。また、養生幕211の上下方向の複数箇所を枠体100に一体化させるため、風等により養生幕211がめくれあがることを防止できる。
養生幕211を枠体100に吊り下げたときに、養生幕211の下端縁211aは下部フレーム111Lと接地面Gとの間に位置するように設定されている。養生幕211の下端縁211aが接地面Gの上方に位置するため、スプレーブース1を接地面Gに沿って移動させた場合であっても養生幕211は接地面Gと接触せず、養生幕211の破損を防止できる。
養生幕211は、主として下部フレーム111Lよりも上部において、塗布材料の外部への飛散を防止する。
〈養生板〉
養生板220は、下部フレーム111Lを中心として回動するように下部フレーム111Lによって支持されており、下部フレーム111Lの下方において施工空間WSと外部空間とを分離する。即ち、養生板220は、主として下部フレーム111Lの下部において、塗布材料の外部への飛散を防止する。
養生板220は概略矩形状であり、養生板220の一辺が下部フレーム111Lに一体的に取り付けられている。養生板220は、下部ジョイント121Lに対する下部フレーム111Lの軸周り回転に応じて回動する。養生板220には、例えば養生用に一般的に使用されるプラスチック製のダンボールシートを用いることができる。
下部ジョイント121Lに対して下部フレーム111Lを軸周りに回転させることにより、養生板220は、垂直フレーム111Vよりも施工空間WS側に傾斜した姿勢と、垂直フレーム111Vよりも外部空間側に傾斜した姿勢との間で姿勢を変位させる。養生板220は施工時には施工空間WS側に傾斜させた状態で使用する。
養生板220は下部フレーム111Lから取り外して交換することができる。仮に養生板220が接地面Gと接触して損傷したとしても、養生板220を交換すればよい。また、下部フレーム111Lは、接地面Gの上方に位置するため、下部フレーム111Lが接地面Gと接触して損傷することを防止できる。
〈補助幕〉
下部フレーム111Lには、補助幕230が吊り下げられている。補助幕230は養生板220よりも施工空間WSの外方に配置されている。補助幕230は下部フレーム111Lの回転角度に関わらず下部フレーム111Lの下方に垂下する。補助幕230は例えばビニールシートから構成され、補助幕230の下端縁は接地面Gと接触するか又は接地面Gとの間にわずかな隙間が形成された状態で接地面Gの直上に位置する。
補助幕230は、紐等により下部フレーム111Lに着脱可能に結びつけられていてもよいし、粘着性のビニールテープ等によって下部フレーム111L又は養生板220に着脱可能に接着されていてもよい。
補助幕230は、養生板220の外方において、養生板220では防ぎきれなかった塗布材料の外部への飛散を防止し、養生板220が有する機能を補助する。
〈使用方法〉
まず、垂直フレーム111V、上部フレーム111U、及び下部フレーム111Lを夫々上部ジョイント121Uと下部ジョイント121Lとにより接続して、固定ネジ126により各フレーム111と各ジョイント121とを固定して枠体100を組み立てる。このとき、垂直フレーム111Vにはフック追加部材130を取り付けておく。また、必要に応じて補強用ジョイント121Rを用いてフレーム間に斜材113を配置し、或いは、中継ジョイント121Jを用いて上部フレーム111Uと下部フレーム111Lの軸方向中間部に垂直フレーム111Vを追加する。
ここで、下部フレーム111Lには予め養生板220が装着されているため、枠体100を組み立てると同時に養生板220の設置も完了する。養生板220は、下部フレーム111Lよりも施工空間WS側に位置するように傾斜させた状態にて下部フレーム111Lを固定する。補助幕230は養生板220と共に予め下部フレーム111Lに装着されていてもよいし、枠体100の組み立て後に隣接する養生板220の隙間を埋めるように後付けするようにしてもよい。
続いて枠体100内に養生幕211を設置する。即ち、養生幕211の夫々の上部被係止部材213Uを夫々の上部ジョイント121Uのフック127に係止して、養生幕211により囲まれた施工空間WSを形成する。また、夫々のフック追加部材130のフック133に養生幕211の夫々の下部被係止部材213Lを係止し、フック追加部材130を下方に移動させた後に垂直フレーム111Vに固定することで養生幕211を上下方向に弛みなく張設する。
以上のようにして、スプレーブース1は組み立てられる。なお、スプレーブース1の分解は組み立てと逆の手順で行えばよい。
〈効果〉
本実施形態に係るスプレーブース1により施工空間WSと外部空間とを分離できるため、施工面である施工空間WS内にある接地面Gに吹き付け塗装を実施しても、霧状となった塗装材料が施工空間WSの外部に漏出することを防止できる。
また、スプレーブース1はキャスター123により接地面に沿って前後左右斜め方向に自在に移動できるので、スプレーブース1を順次移動させながら施工面の塗装を行うことができる。従って、施工前に施工箇所の全体を養生する必要がなく、従来に比して使用する養生シートの量が格段に少なくて済む。また、スプレーブースは再利用が可能であり、資源の節約も可能である。更に、施工箇所の全体を養生する場合に比べて施工にかかる時間を短縮できる。
また、スプレーブースは組み立て及び分解が可能であり、分解すれば非常にコンパクトになるので運搬が容易であり、また保管も省スペースで済む。また、パイプとジョイントとの使用数量や組み合わせにより、施工箇所に応じたサイズの施工空間を形成することができる。
養生幕を枠体に吊り下げれば施工空間を形成することができるので、スプレーブースの設置が容易である。養生幕は枠体の内部に配置されるため、塗装材料による枠体の汚損を防止できる。
また、キャスターは、施工空間の外部であって垂直フレームの軸線上を回避した位置において接地面に接するので、キャスターと養生幕とが干渉することなく、スプレーブースをスムーズに移動させることができる。
〔第二の実施形態〕
本考案の第二の実施形態に係るスプレーブースについて説明する。図7は、本考案の第二の実施形態に係るスプレーブースの全体を示した斜視図である。図8は、本考案の第二の実施形態に係るスプレーブースの一部を示した断面図である。本実施形態に係るスプレーブースは、例えば屋上のパラペットの立ち上がり部分及びこれに連続する屋根面の一部を施工するに好適な形態を備えている点に特徴がある。以下、第一の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して適宜その説明を省略する。なお、図7及び図8においては、補助板及び補助幕について一部又は全部の記載を省略している。
〈枠体〉
本実施形態に係るスプレーブース2の枠体300は、キャスター123を備えて接地面Gに接地する本体部301と、本体部301の一側面から一方向に延長されて接地面Gとは非接触の延長部302とを備える。以下の説明においては、スプレーブースのうち、延長部302が形成された側を前方として説明する。
《本体部》
本体部301の基本的構成は第一の実施形態にて説明した枠体100と略同様の構成である。以下、第一の実施形態と異なる点について述べる。
本体部301のうち延長部302と面する部位には、下部フレーム111Lが設置されていない点で第一の実施形態とは異なっている。
本体部301の最前部(延長部302側)に位置する上部ジョイント121U4は、延長部302を構成するパイプ(上部延長フレーム311U)を接続するための受筒125を備えている点で、第一の実施形態と異なっている。
また、本体部301の最前部(延長部302側)に位置する下部ジョイント121L3は、延長部302を構成するパイプ(下部延長フレーム311L)を接続するための受筒125を備えている点で、第一の実施形態と異なっている。下部ジョイント121L3は、延長部302と面する部位に下部フレーム111Lを取り付けるための受筒を備えていない点で、第一の実施形態と異なっている。
《延長部》
延長部302は、本体部301が形成する本体空間S1に連続する延長空間S2を本体部301の前方に形成する。延長部302は、本体部301の上部ジョイント121U4から同方向(前方)に並行して伸びる少なくとも2つの上部延長フレーム311Uと、本体部301の下部ジョイント121L3から各上部延長フレーム311Uと同方向(前方)に並行して伸びる少なくとも2つの下部延長フレーム311Lと、上部延長フレーム311Uと下部延長フレーム311Lの先端部間に配置されて上下方向に伸びる少なくとも2つの縦フレーム311Vとを備える。
また、延長部302は、縦フレーム311Vの上端部と上部延長フレーム311Uの前端部を着脱自在に接続する上部補助ジョイント321Uと、縦フレーム311Vの下端部と下部延長フレーム311Lの前端部を着脱自在に接続する下部補助ジョイント321Lとを備える。
更に延長部302は、並行して伸びる上部延長フレーム311Uの先端部同士の間(又は、並行して伸びる縦フレーム311Vの上端部同士の間)に上部補助ジョイント321Uを介して着脱自在に接続される非可動式の横フレーム311Hと、2つの縦フレーム311Vに対して可動ジョイント321Mを介して着脱自在、且つ上下動自在に接続される可動フレーム312とを備える。
図示する上部延長フレーム311Uは、上部ジョイント121U4から斜め下方に傾斜しているが、上部延長フレーム311Uは前後方向に伸びる上部フレーム111Uの延長線上に水平に配置されてもよい。
図示する下部延長フレーム311Lは、前後方向に伸びる下部フレーム111Lの延長線上に水平に配置されているが、下部延長フレーム311Lは、前端部が斜め上方に傾斜していてもよい。
延長部302は、必要に応じて互いに直交する非可動式のフレームの間に補強用の斜材113を備えてもよい。斜材113は、第一の実施形態と同様に補強用ジョイント121R(図4参照)により、フレームに対して着脱自在に接続される。図示するスプレーブース2は、幅方向に伸びる本体部301の上部フレーム111Uと、上部フレーム111Uに直交する上部延長フレーム311Uとの間に補強用の斜材113を備えた例である。また、斜材は、垂直フレーム111Vと下部延長フレーム311Lとの間に配置されてもよい。
《ジョイント》
延長部302を構成する各ジョイント321は、第一の実施形態と同様に、複数の受筒125がフレーム311、312や斜材113の接続方向に応じて溶接等により接合、一体化された構成を有する。
上部補助ジョイント321Uの適所には、延長幕412を係止するためのフック133(中間係止部材)が設けられる。下部補助ジョイント321Lは概略L字形状である。下部補助ジョイント321Lはキャスター123を備えていないため、延長部302は接地面Gには接地せず、接地面Gの上方において本体部301の前方に張り出した形態である。
縦フレーム311Vと可動フレーム312とを接続する可動ジョイント321Mは、中継ジョイント121J(図5参照)と同様の構成である。
図5に示すように、可動ジョイント321Mのうち、軸方向に貫通した受筒125hには縦フレーム311Vが挿通される。可動ジョイント321Mは縦フレーム311Vによってその下端部から上端部まで上下方向に移動自在に保持され、固定ネジ126により縦フレーム311Vに対して固定される。可動ジョイント321Mの受筒125gには、可動フレーム312の軸方向端部が挿入される。受筒125gは、可動フレーム312を受筒125gの軸線周りに(受筒125gを中心として)回動可能に保持すると共に、固定ネジ126によって可動フレーム312の角度を固定する。
可動ジョイント321Mは、接地面Gからの高さが、約30cm〜110cm程度の間で上下動する。
〈養生幕〉
養生幕410は、本体部301内に吊り下げられる本体幕411と、延長部302内に吊り下げられる延長幕412とを備える。養生幕410の全体は、本体部301及び延長部302を含む枠体300の形状に合わせて成形されている。本体幕411と延長幕412は一体的な施工空間WSを形成して、施工空間WSを外部空間と分離する。
養生幕410のうち、本体幕411の部分は第一の実施形態に示した養生幕211と略同様の構成であるため、その説明を省略する。
延長幕412は、幅方向両側面に位置する側面412aと、前面側において上部延長フレーム311Uに沿って斜め方向に伸びる斜面412bと、最前面において垂下する前面412cとを備える。
延長幕412の外部には、延長幕412を延長部302に係止するためのリング状の被係止部材413(413U、413L)が取り付けられている。上部被係止部材413Uは延長幕412の側面412aの前方上部に配置されている。上部被係止部材413Uが上部補助ジョイント321Uのフック133に係止されることにより、延長幕412は延長部302に吊り下げられる。下部被係止部材413Lは延長幕412の側面412aの前方下部に配置されている。下部被係止部材413Lが縦フレーム311Vの下部に取り付けられたフック追加部材130のフック133に係止されることにより、延長幕412は上下方向に弛みなく張設される。
延長幕412の側面412aと前面412cとはスリット412dにより分離されており、養生幕412の前面412cを部分的に解放することができる。縦フレーム311Vには、延長幕412のスリット412d周辺の部位が添設される。スリット412dは、紐やスナップ、ファスナー等により開閉自在に構成されている。紐やスナップ、ファスナー等はスリット412dの全部を解放又は閉止した状態に維持すること、又は、一部(下部)を開放して他部(上部)を閉止した状態に維持することができる。
なお、養生幕410の下端縁410aは、全週に渡って下部フレーム111Lと接地面Gとの間となる高さに位置するように設定されている。
〈養生板〉
延長部302の下部延長フレーム311Lと可動フレーム312には、第一の実施形態と同様に養生板220が取り付けられる。可動フレーム312に取り付けられた養生板220(第二の養生板)は、可動フレーム312と一体的に上下動し、可動フレーム312を中心として回動する。
〈補助幕〉
下部延長フレーム311Lにも第一の実施形態と同様に補助幕230が取り付けられる。
〈使用方法〉
本実施形態に係るスプレーブース2は、図8に示すように、車輪124が接地する接地面Gから立ち上がる比較的低い壁の側面、及び側面に連続する接地面Gの一部に対して防水材料等を吹き付けて塗布する場合等に好適に使用される。具体的には、スプレーブース2は、例えばパラペットPの側面Paと、側面Paに連続する屋根面(接地面G)に防水材料等を吹き付けて塗布する場合等に好適に使用される。
本実施形態において可動フレーム312は、パラペットPの直上に位置するように、その高さ位置が調整される。可動フレーム312に取り付けられた養生板220は、パラペットPの直上において外方に突出した状態で固定される。また、養生幕410の前面412cは養生板220の直下において、パラペットPの上面からパラペットPの外方(施工空間WSとは反対側)に吊り下げられる。即ち、前面412cは養生板220とパラペットPの上面にとの間に挟まれる。
この状態にて、パラペットPの側面Paと接地面Gとに防水材料等を塗布する。一部の側面Paを施工した後は、スプレーブース2をパラペットPの側面Paに沿って移動させて、側面Paの他部を施工すればよい。
〈効果〉
本実施形態によれば、パラペットや腰壁、擁壁等、接地面から立ち上がる比較的低い壁の側面、及びこの側面に連続する接地面部分に対して防水材料等を外部に飛散させることなく吹き付け塗装により施工できる。
枠体の延長部には車輪を備えていないので、スプレーブースを可能な限り施工面である側面に接近させた状態で設置できる。
可動フレームは上下方向に移動可能であるため、施工するパラペット等の高さに応じて可動フレーム及びこれに取り付けられた養生板を最適な高さに調整できる。可動フレームとパラペット等の上面との間に養生幕の前面部分を挟むことによって、養生幕が風によりめもり上がることを防止すると共に、パラペット等よりも外側へ塗布材料が飛散することを防止できる。
〔本考案の実施態様例と作用、効果のまとめ〕
〈第一の実施態様〉
本態様に係るスプレーブース1は、ほぼ垂直に立てられた複数の垂直フレーム111V、垂直フレームの上部において隣接する垂直フレーム間に配置される上部フレーム111U、垂直フレームと上部フレームを着脱自在に接続する上部ジョイント121U、垂直フレームの下部において隣接する垂直フレーム間に配置される下部フレーム111L、及び、垂直フレームと下部フレームを着脱自在に接続する下部ジョイント121Lを含み、垂直フレームと上部フレームによって囲まれる本体空間S1を形成する枠体100と、枠体から着脱自在に吊り下げられることにより施工面を除く部位を包囲した施工空間WSを形成する養生幕211と、下部フレームを中心として回動するように下部フレームによって支持されると共に、下部フレームの下方において施工空間と外部空間とを分離する養生板220と、施工空間の外部に配置されて、枠体を接地面Gに沿って移動させる移動手段(キャスター123)と、を備えたことを特徴とする。
本態様に係るスプレーブースにおいて養生幕は枠体に対して着脱自在であり、枠体から取り外した場合には折り畳むことができる。
また、上部フレームと下部フレームは柱材に対してジョイントにより接続されているため、枠体の組み立て及び分解が可能である。枠体を分解した場合には、枠体を構成する各部材を非常にコンパクトにまとめることができる。
また、移動手段によりスプレーブースを所望の施工箇所に移動させることができる。
さらに、下部フレームと接地面との間にできる隙間の部分においては、養生板によって施工空間と外部空間を分離して、塗布材料の飛散を防止する。養生板は下部フレームを中心として回動するので、養生板の下端縁と接地面との離隔を自由に設定できる。スプレーブースを移動させる場合には、養生板を跳ね上げた状態とすれば、移動手段が段差を乗り越えるときに養生板の損傷を防止できる。
〈第二の実施態様〉
本態様に係るスプレーブース1において、養生幕211は枠体100の内部に配置されており、養生幕の下端縁211aは下部フレーム111Lと接地面Gとの間に位置することを特徴とする。
養生幕は枠体の内部に配置されているため、枠体を構成するフレーム及びジョイントは、施工空間WSの外部に配置される。従って、施工空間内において吹き付け塗装を実施した場合であっても、枠体を汚損しない。また、養生幕の下端縁が接地面の上方に位置するため、スプレーブースを接地面に沿って移動させた場合であっても、養生幕は接地面と接触せず、養生幕の破損を防止できる。なお、養生幕の下端縁と接地面との間にできる隙間からの塗布材料の飛散は、下部フレームに取り付けられた養生板によって防止x;.。
〈第三の実施態様〉
本態様に係るスプレーブース1は、上部ジョイント121Uに形成されて養生幕211を吊り下げる上部係止部材(フック127)と、養生幕の上部に形成されて上部係止部材に係止される上部被係止部材213Uと、を備えたことを特徴とする。
養生幕を枠体100に吊り下げれば施工空間WSを形成することができるので、スプレーブースの設置が容易である。
〈第四の実施態様〉
本態様に係るスプレーブース1は、垂直フレーム111Vの軸方向に進退するスライダ(受筒131)、スライダを垂直フレームに固定する固定手段(固定ネジ132)、及び、養生幕211を係止する補助係止部材(フック133)を備えた張設部材(フック追加部材130)と、養生幕の下部に形成されて補助係止部材に係止される下部被係止部材213Lと、を備えたことを特徴とする。
養生幕を枠体100に吊り下げただけでは、風により養生幕がめくれあがったり、ばたついたりする虞がある。本態様においては、養生幕の下部を張設部材の補助係止部材に係止することで、養生幕と枠体と一体化させて養生幕がめくれあがることを防止する。また、スライダにより補助係止部材を垂直フレームに対して上下動させるようにしたので、養生幕を上下方向に弛みなく張設することができ、風による養生幕のばたつきを防止する。
〈第五の実施態様〉
本態様に係るスプレーブース1は、養生板220よりも施工空間WSの外方に配置されて下部フレーム111Lから垂下する補助幕230を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、養生板の外方において、養生板では防ぎきれなかった塗布材料の外部への飛散を防止することができる。
〈第六の実施態様〉
本態様に係るスプレーブース1において、移動手段は、下部ジョイント121Lによって正逆自在に回転し、且つ接地面Gに沿って旋回可能となるように支持された車輪124を備えることを特徴とする。
本態様によれば、枠体100を接地面Gに沿って前後左右斜めの各方向に自在に移動させることができる。
〈第七の実施態様〉
本態様に係るスプレーブース2において、枠体300は、上部ジョイント121U4から同方向に並行して伸びる少なくとも2つの上部延長フレーム311U、下部ジョイント121L3から各上部延長フレームと同方向に並行して伸びる少なくとも2つの下部延長フレーム311L、上部延長フレームと下部延長フレームの先端部間に配置され上下方向に伸びる少なくとも2つの縦フレーム311V、縦フレームに対して上部延長フレームと下部延長フレームを夫々着脱自在に接続する補助ジョイント321U、及び、縦フレーム間に配置されると共に縦フレームに対して着脱自在且つ上下動可能に取り付けられた可動フレーム312を含み、本体空間S1に連続する延長空間S2を形成する延長部302を備えており、養生幕410は、縦フレームに添設される部位に開閉自在なスリット412dを備えたことを特徴とする
延長部においては、スリットにより養生幕の側面(前面)を部分的に解放することができるので、パラペット等の壁面を施工空間内に露出させることができる。従って、本態様によれば、パラペット等の壁面とこれに連続する接地面の施工が可能となる。
〈第八の実施態様〉
本態様に係るスプレーブース2は、可動フレーム312を中心として回動するように可動フレームによって支持された第二の養生板220を備えたことを特徴とする。
養生幕の外部に位置する第二の養生板により、養生幕の一部をパラペット等の上面と第二の養生板との間に挟むことができる。従って、パラペット等の壁面を施工する場合に、養生幕のばたつきを防止し、塗装材料の外部への飛散を効果的に防止することができる。
1、2…スプレーブース、100…枠体、111U…上部フレーム、111V…垂直フレーム、111L…下部フレーム、113…斜材、121U…上部ジョイント、121L…下部ジョイント、121J…中継ジョイント、121R…補強用ジョイント、122…支持部材、123…キャスター(移動手段)、124…車輪、125…受筒、126…固定ネジ、127…フック、130…フック追加部材(張設部材)、131…受筒(スライダ)、132…固定ネジ(固定手段)、133…フック(補助係止部材)、211…養生幕、211a…下端縁、213…被係止部材、220…養生板、230…補助幕、300…枠体、301…本体部、302…延長部、311U…上部延長フレーム、311L…下部延長フレーム、311V…縦フレーム、311H…横フレーム、312…可動フレーム、321U…上部補助ジョイント、321L…下部補助ジョイント、321M…可動ジョイント、410…養生幕、410a…下端縁、411…本体幕、412…延長幕、412a…側面、412b…斜面、412c…前面、412d…スリット、413…被係止部材、S1…本体空間、S2…延長空間、WS…施工空間、G…接地面

Claims (8)

  1. ほぼ垂直に立てられた複数の垂直フレーム、前記垂直フレームの上部において隣接する前記垂直フレーム間に配置される上部フレーム、前記垂直フレームと前記上部フレームを着脱自在に接続する上部ジョイント、前記垂直フレームの下部において隣接する前記垂直フレーム間に配置される下部フレーム、及び、前記垂直フレームと前記下部フレームを着脱自在に接続する下部ジョイントを含み、前記垂直フレームと前記上部フレームによって囲まれる本体空間を形成する枠体と、
    前記枠体から着脱自在に吊り下げられることにより施工面を除く部位を包囲した施工空間を形成する養生幕と、
    前記下部フレームを中心として回動するように前記下部フレームによって支持されると共に、前記下部フレームの下方において前記施工空間と外部空間とを分離する養生板と、
    前記施工空間の外部に配置されて、前記枠体を接地面に沿って移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とするスプレーブース。
  2. 前記養生幕は前記枠体の内部に配置されており、前記養生幕の下端縁は前記下部フレームと前記接地面との間に位置することを特徴とする請求項1に記載のスプレーブース。
  3. 前記上部ジョイントに形成されて前記養生幕を吊り下げる上部係止部材と、
    前記養生幕の上部に形成されて前記上部係止部材に係止される上部被係止部材と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスプレーブース。
  4. 前記垂直フレームの軸方向に進退するスライダ、前記スライダを前記垂直フレームに固定する固定手段、及び、前記養生幕を係止する補助係止部材を備えた張設部材と、
    前記養生幕の下部に形成されて前記補助係止部材に係止される下部被係止部材と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のスプレーブース。
  5. 前記養生板よりも前記施工空間の外方に配置されて前記下部フレームから垂下する補助幕を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のスプレーブース。
  6. 前記移動手段は、前記下部ジョイントによって正逆自在に回転し、且つ前記接地面に沿って旋回可能となるように支持された車輪を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のスプレーブース。
  7. 前記枠体は、前記上部ジョイントから同方向に並行して伸びる少なくとも2つの上部延長フレーム、前記下部ジョイントから前記各上部延長フレームと同方向に並行して伸びる少なくとも2つの下部延長フレーム、前記上部延長フレームと前記下部延長フレームの先端部間に配置され上下方向に伸びる少なくとも2つの縦フレーム、前記縦フレームに対して前記上部延長フレームと前記下部延長フレームを夫々着脱自在に接続する補助ジョイント、及び、前記縦フレーム間に配置されると共に前記縦フレームに対して着脱自在且つ上下動可能に取り付けられた可動フレームを含み、前記本体空間に連続する延長空間を形成する延長部を備えており、
    前記養生幕は、前記縦フレームに添設される部位に開閉自在なスリットを備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のスプレーブース。
  8. 前記可動フレームを中心として回動するように前記可動フレームによって支持された第二の養生板を備えたことを特徴とする請求項7に記載のスプレーブース。
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KR20200103485A (ko) * 2019-02-25 2020-09-02 (주)조명건설 건축물의 스프레이 도장용 방진막 전용 부스

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