JP3204989U - 仮設電柱設置回収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】仮設電柱の設置ならびに撤去作業を作業者一人で容易且つ安全に行うことができる仮設電柱設置回収装置を提供する。【解決手段】仮設電柱Pが貫通する開口部Oを有する分解可能なベース板2の上面に、取付位置を選択的に変更可能なハイリフトジャッキ3と、受筒4を支持する受筒支持部5が着脱自在に取り付けられている。建柱作業と抜柱作業において、仮設電柱は下端を受筒に保持され、ハイリフトジャッキの支持アーム9に取り付けられた逆走防止機構付滑車装置10を経由する電柱起倒用ロープの操作により、引き起こし又は倒伏動作が行われる。建柱時には仮設電柱の下端を固定している受筒の固定手段を開放し、仮設電柱を地中の穴底まで落下させて立設する。抜柱時にはハイリフトジャッキで仮設電柱を地中から引き抜く。ハイリフトジャッキは、ベース板4隅を地面に固定しているスパイク8の引抜き作業に兼用される。【選択図】図1
Description
本考案は、建築工事や建設工事の現場に仮設電柱を設置したり、工事完了時に当該仮設電柱を撤去する作業に使用する仮設電柱設置回収装置に関する。
従来、建築工事や建設工事の現場に仮設電柱を人力で設置する場合には、地面に柱長の1/6程度の深さまで穴を掘削した後、仮設電柱を担いでその下端を掘った穴を目がけて斜めに挿入し、その後、仮設電柱を起こしながら穴に近づいて穴底まで当該仮設電柱を完全に挿入して、最後にその周囲の地面の埋め戻しと突き固めをして建柱作業を完了していた。
また、設置されている仮設電柱を人力で撤去する場合には、仮設電柱を揺さぶりながら当該仮設電柱と穴周囲の土との間の隙間を拡げて穴から柱を引き抜いており、この作業は、抜けた瞬間に作業者が仮設電柱の重さでふらつき、場合によってはそのまま転倒して作業者自身が怪我をするおそれがあるとともに、引き抜いた仮設電柱が周囲の人に当たって負傷をさせるおそれもあり、特に、体力の無い作業者にとってはかなり危険を伴う問題があった。また、作業者がふらついて柱を周囲の器物に衝突させて損傷した場合には、多大な損害賠償を負うおそれもあった。
一方、特許文献1に示されているように、仮設電柱の設置と撤去作業を一人で容易且つ安全に行うための装置が提案されている。同文献に記載されている「仮設電柱の立設・回収装置」においては、下部柱材と上部柱材に分割した丸鋼管製の仮設電柱の下部柱材の下方を土中に埋設し、下部柱材の地表に垂立した部分に所定間隔で下部パイプ支持金具と上部パイプ支持金具を着脱自在に装着している。
そして、前記下部パイプ支持金具と上部パイプ支持金具には、下部柱材の上端よりも高く垂設した支持パイプを嵌着してその上端にアームを水平に突設し、このアームにロープと滑車とフックを配備してフックを上部柱材に係止し、前記ロープで上部柱材を下部柱材の嵌合位置まで吊り上げて嵌合して仮設電柱を組立て、工事完了後は、逆の手順により仮設電柱を解体している。
前述した特許文献1に提案されている装置は、下部柱材と上部柱材に分割可能な構造の丸鋼管製の仮設電柱専用の装置であり、コンクリート等で一体に製作されている仮設電柱には適用できない問題があった。
また、工事完了後に、土中に埋設されている下部柱材を引き抜く作業は、下部柱材の長さが短いことから、引き抜き時に周囲の人や器物に衝突させる危険は減少するが、下部柱材を揺さぶって土との間の隙間を拡げて穴から引き抜く作業は、従来の手作業と同様に多大な労力を必要とする問題があった。
そこで、本考案は、前述したような従来技術における問題を解消し、仮設電柱の設置ならびに撤去作業を作業者一人で容易且つ安全に行うことができる仮設電柱設置回収装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供される本考案の仮設電柱設置回収装置は、中心部に仮設電柱が貫通する開口部が形成されているとともに、4隅にスパイク孔が形成され、前記開口部を2分するように分解可能に連結された、略同形の2つの半部からなる、平面視略正方形状のベース板と、前記ベース板の各スパイク孔をそれぞれ貫通して地中に打ち込まれ、当該ベース板を地面に固定するスパイクと、前記ベース板上面に着脱自在に立設される支持柱、及び当該支持柱に沿って昇降する昇降台を有するハイリフトジャッキと、前記ハイリフトジャッキの支持柱上端部に着脱自在に固定され、当該ハイリフトジャッキの前方に水平に張り出して設けられる支持アームと、前記支持アーム下面に取り付けられるロープ案内支持手段ならびに開放用ロープを介して開放操作が可能なロープ逆走防止手段と、前記ロープ案内手段ならびにロープ逆走防止手段を経由して仮設電柱に着脱自在に連結される電柱起倒用ロープと、前記支持アーム先端に支持される一方の半円周部と、当該半円周部と周方向の一端どうしが枢着され、他端どうしが閉鎖・開放自在に連結される他方の半円周部から構成された、中心軸線が略垂直で仮設電柱を遊嵌保持可能な内径を有する円環状の電柱保持枠と、前記ハイリフトジャッキの昇降台に着脱自在に取り付けられ、仮設電柱の外周面をチェーンで緊縛して、当該仮設電柱を前記昇降台に連結するチェーン巻締器と、前記仮設電柱に遊嵌可能な内径を有し、周方向の一端どうしが枢着され、他端どうしが閉鎖・開放自在に連結される一対の半円筒部から構成されているとともに、当該仮設電柱の下端部外周面を固定する開放可能な固定手段を有する円筒状の受筒と、前記ベース板上面に着脱自在に固定される固定支持部と、当該固定支持部に連結され、前記受筒をその中心軸線がベース板の開口部中心と略一致する縦向き姿勢で当該ベース板上面に近接した第1のポジションと略横向き姿勢に傾転させた第2のポジションとの間で傾動が可能で、且つ、当該受筒を前記第1のポジションと前記開口部上方から側方へ外れた第3のポジションとの間で垂直軸線回りの旋回移動を可能に支持する可動支持部から構成される受筒支持部を備えている。
前記仮設電柱設置回収装置においては、ベース板上のハイリフトジャッキの取付位置は、電柱保持枠が開口部の直上に位置決めされる作業時取付位置と、それぞれのスパイク孔近傍のスパイク引抜時取付位置との間で選択的に変更可能であるとともに、前記それぞれのスパイク引抜時取付位置において、スパイク孔に打ち込まれたスパイクの頭部とハイリフトジャッキの昇降台間を連結部材で連結して、当該ハイリフトジャッキによるスパイクの引き抜きを可能としている。
また、前記仮設電柱設置回収装置においては、受筒の固定手段は、当該受筒内に挿入される仮設電柱の下端部外周面の少なくとも3箇所を半径方向外側から締付固定するボルトで構成されているとともに、当該受筒の下端近傍の直径方向に対応する2箇所には、落下防止ピンを挿抜自在に貫通するピン孔が形成されていることが望ましい。また、受筒は、可動支持部に対して当該受筒の中心軸線と直交する軸線回りに傾転可能に軸着されていることも望ましい。
請求項1に記載した考案に係る仮設電柱設置回収装置によれば、仮設電柱の建柱作業と抜柱作業を作業者一人でも安全且つ容易に行うことができる。また、作業現場への装置の搬入や搬出作業は、分解可能であるため容易であるとともに、作業現場で装置の組立や分解作業は、特別な工具類を必要とすることなく手作業のみで簡単に行うことができる。
また、仮設電柱の建柱作業や抜柱作業完了時に、ベース板を地面に固定しているスパイクの引き抜き作業を、仮設電柱を地中から引き抜く際に用いるハイリフトジャッキによって容易且つ効率的に行うことができる。また、構造が簡単であるため、低コストで製作することができる。
請求項2に記載した考案に係る仮設電柱設置回収装置によれば、受筒の固定手段は、当該受筒内に挿入される仮設電柱の下端部外周面の3箇所を半径方向外側から締付固定する複数のボルトで構成されているため、仮設電柱の固定位置を受筒と中心軸線が一致するように容易に位置決めして固定できるとともに、何れか一つのボルトを緩めるだけで仮設電柱を速やかに受筒から開放することができる。
また、受筒の下端近傍の直径方向に対応する2箇所に、落下防止ピンを挿抜自在に貫通するピン孔を形成してあるため、仮設電柱が直立状態でその下端部が受筒に固定されているときに、万一ボルトが緩んだり破損しても、前記2つのピン孔に落下防止ピンを通しておくことによって、仮設電柱の落下を防止することができる。
請求項3に記載した考案によれば、受筒が可動支持部に対して当該受筒の中心軸線と直交する軸線回りに傾転可能に軸着されているため、受筒をその中心軸線がベース板の開口部中心と略一致する縦向き姿勢で当該ベース板上面に近接した第1のポジションと開口部上方から側方へ外れた第3のポジションとの間で垂直軸線回りの旋回移動を可能に支持する可動支持部の機能と連携させることによって、下端を受筒に支持された仮設電柱を建柱時に所望の方向から引き起こしたり、あるいは、抜柱時に障害物が置かれていない方向に倒すことができるため、仮設電柱の起倒作業時に、仮設電柱の設置位置周囲の地面に置かれた資材や器械類との干渉を避けることができる。
以下、図面に基づいて本考案の実施形態を説明する。
図1は、本考案の1実施形態における、仮設電柱設置回収装置の斜視図であって、同図に示す仮設電柱設置回収装置1は、作業現場の地面に設置されるベース板2と、ハイリフトジャッキ3と、仮設電柱P(仮想線で表示)の下端を受ける受筒4と、当該受筒4をベース板2に対して可動的に連結支持する受筒支持部5を主要な構成要素としている。
図1は、本考案の1実施形態における、仮設電柱設置回収装置の斜視図であって、同図に示す仮設電柱設置回収装置1は、作業現場の地面に設置されるベース板2と、ハイリフトジャッキ3と、仮設電柱P(仮想線で表示)の下端を受ける受筒4と、当該受筒4をベース板2に対して可動的に連結支持する受筒支持部5を主要な構成要素としている。
前記ベース板2は、図2に示すように、一対の連結板6によって分解可能に連結される2つの同形の半部2A、2Bから構成されていて、図3に示すように、これが一体に組み立てられた状態においては、平面視が略正方形状であり、その中心部には仮設電柱を貫通可能な開口部Oが形成されている。
また、それぞれの連結板6と半部2A、2Bは、図4に示すように、連結板6に形成されているボルト孔6aに連結ボルト7を通し、これを各半部2A、2Bに形成されているねじ孔2bに螺合することによって連結されている。なお、本実施形態においては、ベース板2を構成する各半部2A、2Bと連結板6には、厚さが8mm〜10mm程度の鋼板が用いられている。
また、図3に示すように、ベース板2の4隅にはスパイク孔2aが形成されている。これらのスパイク孔2aにはそれぞれ、図1に示すように、ベース板2を地面に固定するためのスパイク8が差し込まれる。
なお、本実施形態で用いられるスパイク8は、全長が略1m程度の鉄筋用棒鋼を利用しており、その下方部分は円錐状に尖らせてある。また、図5において部分拡大断面表示してあるように、スパイク8の上端近傍には雄ねじ部8aを形成し、ここに鍔付ナット8bを螺合して割ピン8cを通して回り止めするとともに、前記雄ねじ部8aと鍔付ナット8bを横断して貫通孔8dを形成してある。
前記貫通孔8dは、後述するように、スパイク8を地中から引き抜く際に前述のハイリフトジャッキ3を利用できるように、当該ハイリフトジャッキ3とスパイク8間の連結部材となる引抜ワイヤを通すためのものである。
図2及び図3に示すように、ベース板2の一方の半部2Aには、図1に示す受筒支持部5をボルト連結するための4つのねじ孔2cが形成されているとともに、前記ハイリフトジャッキ3を取り付けるための4つのねじ孔2dの組が2箇所に形成されている。
また、他方の半部2Bには、当該ハイリフトジャッキ3を取り付けるための4つのねじ孔2dの組が3箇所に形成されており、前記ハイリフトジャッキ3は、図3中の開口部Oに隣接した一点鎖線の矩形で表示している作業時取付位置Aと、各スパイク孔2aにそれぞれ隣接する合計4箇所の一点鎖線の矩形で表示しているスパイク引抜時取付位置Bの何れかに、取付位置を選択的に変更可能になっている。
図6は、ここで用いているハイリフトジャッキ3の側面図であって、レバー状の操作ハンドル3aの揺動操作によって支持柱3bを昇降する昇降台3cを備えている。なお、このハイリフトジャッキ3の基本構造は、市販されている周知のものと同様であり、昇降台3cは、操作ハンドル3aの揺動操作で上昇と下降の何れの動作を行うかは、図示していない操作部材で切換可能になっている。
前記支持柱3bの下端には、前述したベース板2のねじ孔2dにボルト締結される平面視矩形状の脚板3dが設けられている。また、上端には水平な支持アーム9の基端部が着脱自在に固定されている。
前記支持アーム9の下面には、本考案におけるロープ案内手段とロープ逆走防止手段の2つを兼用している逆走防止機構付滑車装置10が取り付けられており、またこの支持アーム9の先端部には、円環状の電柱保持枠11が、当該支持アーム9の長手方向前後に位置調整可能に取り付けられている。なお、これらの支持アーム9、逆走防止付滑車10、ならびに、電柱保持枠11の詳細構造については後述する。
また、昇降台3cには、チェーン巻締器12が着脱自在に取り付けられている。このチェーン巻き締器12は、図6に仮想線で表示している仮設電柱Pを地中から引き抜く際に、その外周面にチェーン12bを締め付けて昇降台3cに固定するためのもので、その詳細についてはこれも後述する。
図7は、図3におけるベース板2上のスパイク引抜時取付位置Bの一つにハイリフトジャッキ3を取り付けた状態を示す斜視図であって、ハイリフトジャッキ3を用いてベース板2の4隅に打ち込んだスパイク8を引き抜く場合には、同図のように、ハイリフトジャッキ3の取り付ける位置とその向きを変更するとともに、前述したチェーン巻締器12に代えてワイヤ連結具13を昇降台3cに取り付ける。
次いで、前記ワイヤ連結具13とスパイク8との間を、連結部材としての引抜ワイヤ14で連結し、ハイリフトジャッキ3の昇降台3cを上昇させることにより、スパイク8を地中から引き抜くことができる。この際、前述した支持アーム9は、作業の邪魔にならないように、支持柱3bの上端から取り外してある。
次に、逆走防止機構付滑車装置10について説明する。図8に示すように、逆走防止機構付滑車装置10は、前述した支持アーム9から吊り下げられる、逆U字状の吊部10aを上面に設けた滑車枠10bを有している。
前記滑車枠10b内には、軸10cで回転自在に支持された滑車10dが組み込まれているとともに、前記滑車10dの上方に軸10eで回動自在に支持された逆走防止レバー10fが組み込まれている。
この逆走防止レバー10fは、軸10eを中心に同図反時計回りに回動するにつれて、滑車10dの外周との対向間隔が狭まるように偏心した円弧状の制動面Sを有している。この制動面Sは、逆走防止レバー10fが滑車枠10bとの間に組み込まれた圧縮コイルばね10gで反時計回りに回動付勢されていることにより、滑車10dの外周溝に同図のように電柱起倒用ロープ15が掛け渡されているときには、常時これに前記制動面Sが当接して、当該電柱起倒用ロープ15の滑車10dの時計回り方向の移動を阻止している。
一方、電柱起倒用ロープ15を同図の矢印の向きに引いたときは、逆走防止レバー10fは圧縮コイルばね10gの付勢力に抗して軸10eを中心に時計回りに回動し、滑車10dの外周面と前記制動面Sとの対向間隔が拡がることで電柱起倒用ロープ15は移動可能となる。
また、電柱起倒用ロープ15に矢印の向きと逆方向に張力が作用しているときに、張力作用方向に電柱起倒用ロープ15を繰り出す場合には、逆走防止レバー10fの自由端側に連結されている開放用ロープ16を引いて、当該逆走防止レバー10fを軸10eを中心に時計回りに回動させることで電柱起倒用ロープ15から制動面Sが離れて電柱起倒用ロープ15を繰り出すことができる。
また、前述したハイリフトジャッキ3の支持柱3bの上端に取り付けられる支持アーム9は、図9に示すように、支持柱3bに固定される平面視略コ字状の取付片9aと、当該取付片9aに一体に接合されている横断面コ字状の外枠9bと、この外枠9bの中に長手方向にスライド自在に組み込まれている内枠9cから構成されており、前記内枠9cの先端には、円環状の電柱保持枠11が固定されている。
同図に示すように、前記取付片9aは、座金9dを通したボルト9eを当該取付片9aと支持柱3bの上端部にそれぞれ形成されているボルト孔h、h1を貫通させてナット9fに螺合することで取り外し可能に固定されるようになっている。
内枠9cは、常時は調整ボルト9gで外枠9b内に固定されていて、この調整ボルト9gを緩めることにより、外枠9bに対してその長手方向にスライド可能となり、支持柱3bからの電柱保持枠11の水平突出長さを調節することができる。また、外枠9bの下面には、前述した図8に示す逆走防止機構付滑車装置10の吊部10aと、連結環(図示せず)を介して連結される連結金具9hが固定されている。
また、図9において、内枠9cの先端に固定されている電柱保持枠11は、取り扱う仮設電柱の外径より若干大きい内径を有しており、内枠9cに固定されている半部11aに対して他方の半部11bがヒンジ部11cで開閉可能に連結されている。
これらの半部11a、11bどうしは、前記ヒンジ部11cと円周方向の反対側の端部に形成されている筒状連結部11dに連結ピン11eを挿入することにより、開放可能に連結される構造になっている。
次に、図10は前述したチェーン巻締器12の平面図であって、同図に示すチェーン巻締器12は、前記ハイリフトジャッキ3の昇降台3cに着脱自在に取り付けられる基枠12aを有している。基枠12aには、仮設電柱Pの外周に巻き付けるチェーン12bの一方の端が軸12cで回動自在に取り付けられている。
また、前記基枠12aには、前記チェーン12bに側方から係合する爪部Cを有する揺動爪12dが軸12e回りに回動自在に取り付けられている。前記揺動爪12dには、軸12eに対して爪部Cと反対側に、ねじ孔が直径方向に貫通形成されている受軸12fが取り付けられている。
前記受軸12fのねじ孔には、基枠12aに回動自在に支持されている操作軸12gの外周の一部に形成されている雄ねじが螺合している。前記操作軸12gには、操作ノブ12hが取り付けられており、当該操作ノブ12hを回転操作すると、これに連動して揺動爪12fが12e回りに揺動する構造になっている。また、基枠12aには、仮設電柱Pの外周面に当接する円弧状の当板12iが固定されている。
前述したように構成されているチェーン巻締器12は、直立状態の仮設電柱Pの外周面に当板12iを当接させた状態でチェーン12bを巻き付け、操作ノブ12hを回して揺動爪12fの爪部Cをやや外側に退避させた位置でチェーン12bに側方から係合させる。
次いで、操作ノブ12hを図10の矢印方向に回転させることで、揺動爪12fはチェーン12bを引っ張る向きに揺動変位し、仮設電柱Pは当板12gとチェーン12bとの間で締め付けられてチェーン巻締器12に固定される。
次に、図11は、受筒及び受筒支持体の斜視図、図12は平面図であって、これらの図に示すように、受筒4は仮設電柱P(図12に仮想線で表示)に遊嵌可能な内径を有する一対の半円筒部4a、4bから構成されている。
これらの半円筒部4a、4bは、周方向の一端どうしがヒンジ部4cで開閉自在に枢着連結されており、他端どうしの間に形成されている筒状連結部4dに連結ピン4e(図11に表示)を挿入することにより、閉じた状態に保持される構造になっている。
また、受筒4の軸方向略中間位置には、内側に挿入される仮設電柱Pの下端部外周面の3箇所を、半径方向外側から締付固定するボルト4fが取り付けられている。これらのボルト4fは、受筒4の外周面に溶接固定されているナット4gに螺合するとともに、当該受筒4の周壁にそれぞれのナット4gと同軸に形成されている孔4hを貫通して、先端部が受筒4の内側に進退自在に突出している。
図11に示すように、受筒4の下端近傍の直径方向に対応する2箇所にはそれぞれ、落下防止ピン4iを挿抜自在に貫通するピン孔4jが形成されている。また、受筒4の一方の半円筒部4aの外周面中央部分には、図12及び図13に示すように連結ブロック4kが一体に固定されている。
受筒支持体5は、固定支持部5aと可動支持部5bから構成されている。本実施形態においては、可動支持部5bはさらに、第1可動部5b1と第2可動部5b2から構成されていて、前記連結ブロック4kは、第2可動部5b2に対して、受筒4の中心軸線と直交する連結軸X1回りに回動可能に連結されている。
なお、図12においては、第2可動部5b2は第1可動部5b1の内側で実際には隠れた位置にあるが、説明の都合上、同図では第1可動部5b1を輪郭のみ仮想線で表示して第2可動部5b2を図示してある。
前記固定支持部5aは、その下端部4箇所に形成されている取付孔5a1にそれぞれ、図示しないボルトを通し、これらを前述したベース板2の4箇所のねじ孔2c(図2及び図3参照)に螺着して当該ベース板2に着脱自在に固定される。
また、固定支持部5aの上面には、その天壁5a2の受筒4と反対側端部の近傍位置において、その幅方向両側に一対の軸受タブ5a3が突設されている。これらのタブ5a3には、第1可動部5b1が連結軸X2で水平軸線回りに回動自在に連結支持されている。
第1可動部5b1は、下方が開放された横断面コ字状に形成されていて、前記連結軸X2と連結されている側と反対側の端部が、図14に示すように、連結ブロック4kの連結軸X1の両側に形成された一対のねじ孔Nに一対のボルトT1で着脱自在に締結固定される構造になっている。
第1可動部5b1が連結ブロック4kに連結されているときには、同図に示すように、横断面コ字状に形成されている第1可動部5b1の内側に連結ブロック4kが嵌入して、受筒4の連結軸X1回りの回動は規制されている。
また、図13に示すように、第2可動部5b2は段付孔h2を有しており、この中を座金Wを装着して貫通させた段付軸ボルトT2の下端を、固定支持部5aの天壁5a2の孔5a4を通して、その下面に固定したナット5a4に螺着してある。
なお 同図のように、第2可動部5b2が第1可動部5b1の内側に嵌入しているときは、第2可動部5b2は、第1可動部5b1により、段付軸ボルトT2回りの回動可能が規制されているが、固定支持部5aに対しては、第2可動部5b2は回動可能に取り付けられている。
また、前記段付軸ボルトT2は、図11及び図13に示す第1可動部5b1の天壁2に形成されている透孔h3を介して、第1可動部5b1の外側から前記ナット5a4への着脱操作が可能であり、当該段付軸ボルトT2を取り外すことにより、図13に示す第1のポジションから図15に示す第2のポジションへ、受筒4を可動支持部5bとともに連結軸X2の回りに略110°程度傾転することが可能である。
また、前述した図11及び図14に示すボルトT1を取り外し、図16に示すように、段付軸ボルトT2を固定支持部5aの天壁5a2に固定した状態で、第1可動部5b1を連結ブロック4kから切り離して連結軸X2回りに上方へ回動すれば、第2可動部5b2は段付軸ボルトT2の垂直軸線回りの回動が可能となり、受筒4を図12に仮想線で示す第3のポジションへ水平に旋回移動させることができる。また、本実施形態においては、連結ブロック4kを第1可動部5bから切り離すことで、受筒4の連結軸X1回りの回動も可能となる。
以下に、前述した仮設電柱設置回収装置1を使用した仮設電柱の設置手順を、図17乃至図19に基づいて説明する。作業手順としては、先ず、図17(a)に示すように、仮設電柱を設置する位置の地面GLに、当該仮設電柱の全長の1/6程度の深さの穴Hを掘削する。
次に、同図(b)のように、ベース板2を前記穴Hの真上に開口部Oを位置させて組み立て、その4隅にそれぞれスパイク8を打ち込んで地面GLに固定する。なお、作業手順を逆にして、先にベース板2を組み立てて地面GLに設置した後に、その開口部Oを通して穴Hを掘削してもよい。
次に、同図(c)のように、ベース板2の上面にハイリフトジャッキ3を取り付ける。ここでは、ハイリフトジャッキ3は、図3に示す作業時取付位置Aに取り付ける。この際、ハイリフトジャッキ3には、前述した、逆走防止機構付滑車装置10や電柱保持枠11を取り付けた支持アーム9を、支持柱3bの上端に取り付けるとともに、昇降台3cにチェーン巻締器12を取り付ける。
次いで、図17の(d)に示すように、ベース板2の上面に受筒4を連結した受筒支持部5を取り付けることで、現場における仮設電柱設置回収装置1の組立作業が完了する。なお、本実施形態においては、受筒4と受筒支持部5は、工事現場での組付作業を簡単にするために、あらかじめ一つのユニットとして組み立てられている。
次に、図18の(a)に示すように、受筒4を第2のポジション(前述した図15に示すポジション)へ傾転させ、ベース板2の近傍に横倒しの状態で搬入した仮設電柱Pの下端部を、図11及び図12に示す落下防止ピン4iを差し込んだ受筒内4に挿入し、3つのボルト4fで当該受筒4に固定する。
次に、図18の(b)に示すように、逆走防止機構付滑車装置10に電柱起倒用ロープ15を掛け渡してその一方の端を仮設電柱Pの下端から1メートル程の位置に固定し、仮設電柱Pを地面GLに横倒しの状態からある程度引き起こしてから、電柱起倒用ロープ15の反対側を引いて仮設電柱Pを起こしていく。なお、電柱起倒用ロープ15は、仮設電柱Pに直接を縛って固定するか、または、連結具を介して間接的に固定する。
この際、万一、途中で電柱起倒用ロープ15から手を離してしまっても、逆走防止機構付滑車装置10が電柱起倒用ロープ15の逆走を阻止するため、仮設電柱Pは電柱起倒用ロープ15に吊られた状態で保持され、再び電柱起倒用ロープ15を引くことで、仮設電柱Pを引き起こすことができる。
なお、工事現場のスペースや、資材や器械類等の置かれている状況によって、仮設電柱Pをベース板2に対して斜め方向からしか引き起こすことができない場合には、図16に示すように、第1可動部5b1を連結ブロック4kから分離して上方に回動させると、受筒4は連結軸X1と段付軸ボルトT2の両方の中心軸線回りに回動が可能となるため、受筒4を仮設電柱Pを受入可能な方向に傾転させて、当該仮設電柱Pの下端を固定する。
次に、当該仮設電柱Pを手で押さえながら、電柱起倒用ロープ15で引き上げて直立させるとともに、受筒4をベース板2の開口部Oの上方の第1のポジションに合わせて、第1可動部5b1を連結ブロック4kに連結する。
以上のようにして、仮設電柱Pを直立姿勢に引き起こしたら、図19の(a)に示すように、当該仮設電柱Pを電柱保持枠11に保持して、前記電柱起倒用ロープ15や開放用ロープ16は取り外す。なお、引き起こす途中で仮設電柱Pを横倒し状態に戻す必要が生じた場合には、開放用ロープ16を断続的に引きながら電柱起倒用ロープ15を少しずつ繰り出すことで、安全に倒すことができる。
次に、受筒4から、図12及び図13に示されている落下防止ピン4iを引き抜いた後、ボルト4fの何れか一つを緩めることにより、仮設電柱Pは受筒4に対する固定が開放されて、図19の(b)のように、当該仮設電柱Pは、その下方部分がベース板2の開口部Oを貫通して地中の穴Hの底まで落下して地面GLに直立した状態に保持される。
その後、受筒4を開いて仮設電柱Pから外し、受筒支持部5をベース板2から取り外す。次いで、ハイリフトジャッキ3の取付位置を、図3に示す何れかのスパイク引抜時取付位置Bに変更し、さらに、図7に示すように、昇降台3cにワイヤ連結具13を取り付け、当該ワイヤ連結具13とスパイク8の頭部との間を連結部材としての引抜ワイヤ14で連結する。なお、前述した、逆走防止機構付滑車装置10や電柱保持枠11を取り付けた支持アーム9は、ハイリフトジャッキ3の取付位置を変更する前に、支持柱9bの上端から取り外しておく。
次いで、図19の(c)に示すように、操作ハンドル3aを揺動操作して、支持柱3bに沿って昇降台3cを上昇させ、引抜ワイヤ14を介してスパイク8を地中から引き抜く。さらに、図3に示すベース板2上の残りのスパイク引抜時取付位置Bに、ハイリフトジャッキ3の取付位置を順次変更して残りのスパイク8も全て引き抜いた後、ハイリフトジャッキ3をベース板2から取り外し、当該ベース板2も分解して撤去し、最後に、図19(d)に示すように、仮設電柱P周囲の地面GLを地固めして作業を完了する。
次に、仮設電柱の撤去作業の手順を、図20及び図21に基づいて説明する。仮設電柱の撤去作業では、先ず、図20の(a)に示すように、仮設電柱Pから架空電線等の付属物を全て取り外し、これを確認した後に、同図(b)に示すように、開口部Oの中を仮設電柱Pが貫通するようにベース板2を組み立ててスパイクで地面GLに固定し、当該ベース板2上にハイリフトジャッキ3等を取り付けて仮設電柱設置回収装置1を組み立てる。
この際、受筒4は、前述した、図12に仮想線で示すポジション(第3のポジション)に退避させて、仮設電柱Pと干渉しないようにしておく。また、ハイリフトジャッキ3は、図3に示す作業時取付位置Aでベース板2の上面に取り付ける。
また、ハイリフトジャッキ3の支持柱3bの上端には、逆走防止機構付滑車装置10や電柱保持枠11を取り付けた支持アーム9を装着して、仮設電柱Pを前記電柱保持枠11内に保持するとともに、昇降台3cの上面には、チェーン巻締器12を装着して、そのチェーン12bを仮設電柱Pの外周面に巻き付けて緊張状態で固定する。
次いで、図20の(c)に示すように、ハイリフトジャッキ3の操作ハンドル3aを揺動操作して昇降台3cを上昇させ、これとチェーン12bを介して連結されている仮設電柱Pを、電柱保持枠11で案内しながら垂直に上昇させて、その下方部分を地中から抜き出す。
こうして、仮設電柱Pの下端を、受筒4の上端のやや上方(地面GLから略15cm程度の高さ)まで持ち上げたら、受筒4を開口部Oと対向するポジション(第1のポジション)まで水平に回動させて戻し、ここで、図14に示すように、第1可動部5b1を一対のボルトT1で連結ブロック4kに固定し、受筒4の図13に示す段付軸ボルトT2回りの回動と、連結軸X1回りの回動の両方を固定する。
その後、図12及び図13に示すように、受筒4に落下防止ピンを装着し、3本のボルト4fを緩めた状態で、前記ハイリフトジャッキ3を下降方向に操作して、図20(d)に示すように、受筒4内に仮設電柱Pの下端を挿入する。
この状態で、前記固定ボルト4fを締め付けて受筒4に仮設電柱Pの下端部を固定した後、同図(e)に示すように、前記チェーン12bを仮設電柱Pから取り外すとともに、逆走防止機構付滑車装置10に電柱起倒用ロープ15を掛け渡し、その一方の端を、仮設電柱Pの下端から1メートル程の位置に固定する。この際、逆走防止機構付滑車装置10には開放用ロープ16を取り付けておく。
次に、図21の(a)に示すように、電柱保持枠11を開放して仮設電柱Pを電柱保持枠11を手で少し傾け、開放用ロープ16を断続的に操作して電柱起倒用ロープ15を少しずつ繰り出しつつ、仮設電柱Pを徐々に倒していき、先端が地面GLに接地したら、仮設電柱Pの下端部を受筒4から取り外すとともに、電柱起倒用ロープ15を取り外す。
この際、仮設電柱Pを倒す方向の地面GLに、資材や器械類等の障害物が置かれている場合には、図16に示すように、第1可動部5b1を連結ブロック4kから分離して上方に回動させると、受筒4は連結軸X1と段付軸ボルトT2の両方の中心軸線回りに回動が可能となるため、障害物と干渉しない所望の方向に倒すことができる。
次いで、抜柱した仮設電柱Pを現場から撤去するとともに、仮設電柱設置回収装置1は仮設電柱Pの設置時と同様に分解して撤去する。最後に、図21(b)に示すように、仮設電柱Pを抜き取った後に空いた穴を土Mで埋め戻して作業を完了する。
なお、本考案の1実施形態として以上に説明した仮設電柱設置回収装置1においては、ロープ案内支持手段及びロープ逆走防止手段として、逆走防止機構付滑車装置10を用いているが、これに限定するものではなく、これらの手段はそれぞれ別々であってもよい。
また、前述した仮設電柱設置回収装置1においては、受筒支持部5の可動支持部5bをさらに、第1可動部5b1と第2可動部5b2で構成しているが、本考案における受筒支持部の構成は、ここで説明した実施形態のみに限定するものではなく、固定支持部に連結される可動支持部は、受筒をその中心軸線がベース板の開口部中心と略一致する縦向き姿勢で当該ベース板上面に近接した第1のポジションと、略横向き姿勢に傾転させた第2のポジションとの間で傾動が可能であり、且つ、当該受筒を前記第1のポジションと開口部上方から側方へ外れた第3のポジションとの間で垂直軸線回りの旋回移動を可能に支持する機能を少なくとも有していればよい。
1 仮設電柱設置回収装置
2 ベース板
2A、2B 半部
2a スパイク孔
2b、2c、2d ねじ孔
3 ハイリフトジャッキ
3a 操作ハンドル
3b 支持柱
3c 昇降台
3d 脚板
4 受筒
4a、4b 半円筒部
4c ヒンジ部
4d 筒状連結部
4e 連結ピン
4f ボルト
4g ナット
4h 孔
4i 落下防止ピン
4j ピン孔
4k 連結ブロック
5 受筒支持部
5a 固定支持部
5a1 取付孔
5a2 天壁
5a3 軸受タブ
5a4 ナット
5a5 孔
5b 可動支持部
5b1 第1可動部
5b2 第2可動部
6 連結板
6a ボルト孔
7 連結ボルト
8 スパイク
8a 雄ねじ部
8b 鍔付ナット
8c 割ピン
8d 貫通孔
9 支持アーム
9a 取付片
9b 外枠
9c 内枠
9d 座金
9e ボルト
9f ナット
9g 調整ボルト
9h 連結金具
10 逆走防止機構付滑車装置(ロープ案内支持手段、ロープ逆走防止手段)
10a 吊部
10b 滑車枠
10c 軸
10d 滑車
10e 軸
10f 逆走防止レバー
11 電柱保持枠
11a、11b 半部
11c ヒンジ部
11d 筒状連結部
11e 連結ピン
12 チェーン巻締器
12a 基枠
12b チェーン
12c 軸
12d 揺動爪
12e 軸
12f 受軸
12g 操作軸
12h 操作ノブ
12i 当板
13 ワイヤ連結具
14 引抜ワイヤ(連結部材)
15 電柱起倒用ロープ
16 開放用ロープ
A 作業時取付位置
B スパイク引抜時取付位置
C 爪部
GL 地面
h、h1 ボルト孔
h2 段付孔
h3 透孔
H 穴
N ねじ孔
O 開口部
P 仮設電柱
S 制動面
T1 ボルト
T2 段付軸ボルト
W 座金
X1、X2 連結軸
2 ベース板
2A、2B 半部
2a スパイク孔
2b、2c、2d ねじ孔
3 ハイリフトジャッキ
3a 操作ハンドル
3b 支持柱
3c 昇降台
3d 脚板
4 受筒
4a、4b 半円筒部
4c ヒンジ部
4d 筒状連結部
4e 連結ピン
4f ボルト
4g ナット
4h 孔
4i 落下防止ピン
4j ピン孔
4k 連結ブロック
5 受筒支持部
5a 固定支持部
5a1 取付孔
5a2 天壁
5a3 軸受タブ
5a4 ナット
5a5 孔
5b 可動支持部
5b1 第1可動部
5b2 第2可動部
6 連結板
6a ボルト孔
7 連結ボルト
8 スパイク
8a 雄ねじ部
8b 鍔付ナット
8c 割ピン
8d 貫通孔
9 支持アーム
9a 取付片
9b 外枠
9c 内枠
9d 座金
9e ボルト
9f ナット
9g 調整ボルト
9h 連結金具
10 逆走防止機構付滑車装置(ロープ案内支持手段、ロープ逆走防止手段)
10a 吊部
10b 滑車枠
10c 軸
10d 滑車
10e 軸
10f 逆走防止レバー
11 電柱保持枠
11a、11b 半部
11c ヒンジ部
11d 筒状連結部
11e 連結ピン
12 チェーン巻締器
12a 基枠
12b チェーン
12c 軸
12d 揺動爪
12e 軸
12f 受軸
12g 操作軸
12h 操作ノブ
12i 当板
13 ワイヤ連結具
14 引抜ワイヤ(連結部材)
15 電柱起倒用ロープ
16 開放用ロープ
A 作業時取付位置
B スパイク引抜時取付位置
C 爪部
GL 地面
h、h1 ボルト孔
h2 段付孔
h3 透孔
H 穴
N ねじ孔
O 開口部
P 仮設電柱
S 制動面
T1 ボルト
T2 段付軸ボルト
W 座金
X1、X2 連結軸
Claims (3)
- 中心部に仮設電柱が貫通する開口部が形成されているとともに、4隅にスパイク孔が形成され、前記開口部を2分するように分解可能に連結された、略同形の2つの半部からなる、平面視略正方形状のベース板と、
前記ベース板の各スパイク孔をそれぞれ貫通して地中に打ち込まれ、当該ベース板を地面に固定するスパイクと、
前記ベース板上面に着脱自在に立設される支持柱、及び当該支持柱に沿って昇降する昇降台を有するハイリフトジャッキと、
前記ハイリフトジャッキの支持柱上端部に着脱自在に固定され、当該ハイリフトジャッキの前方に水平に張り出して設けられる支持アームと、
前記支持アーム下面に取り付けられるロープ案内支持手段ならびに開放用ロープを介して開放操作が可能なロープ逆走防止手段と、
前記ロープ案内手段ならびにロープ逆走防止手段を経由して仮設電柱に着脱自在に連結される電柱起倒用ロープと、
前記支持アーム先端に支持される一方の半円周部と、当該半円周部と周方向の一端どうしが枢着され、他端どうしが閉鎖・開放自在に連結される他方の半円周部から構成された、中心軸線が略垂直で仮設電柱を遊嵌保持可能な内径を有する円環状の電柱保持枠と、
前記ハイリフトジャッキの昇降台に着脱自在に取り付けられ、仮設電柱の外周面をチェーンで緊縛して、当該仮設電柱を前記昇降台に連結するチェーン巻締器と、
前記仮設電柱に遊嵌可能な内径を有し、周方向の一端どうしが枢着され、他端どうしが閉鎖・開放自在に連結される一対の半円筒部から構成されているとともに、当該仮設電柱の下端部外周面を固定する開放可能な固定手段を有する円筒状の受筒と、
前記ベース板上面に着脱自在に固定される固定支持部と、当該固定支持部に連結され、前記受筒をその中心軸線がベース板の開口部中心と略一致する縦向き姿勢で当該ベース板上面に近接した第1のポジションと略横向き姿勢に傾転させた第2のポジションとの間で傾動が可能で、且つ、当該受筒を前記第1のポジションと前記開口部上方から側方へ外れた第3のポジションとの間で垂直軸線回りの旋回移動を可能に支持する可動支持部から構成される受筒支持部を備え、
前記ベース板上のハイリフトジャッキの取付位置は、電柱保持枠が開口部の直上に位置決めされる作業時取付位置と、それぞれのスパイク孔近傍のスパイク引抜時取付位置との間で選択的に変更可能であるとともに、前記それぞれのスパイク引抜時取付位置において、スパイク孔に打ち込まれたスパイクの頭部とハイリフトジャッキの昇降台間を連結部材で連結して、当該ハイリフトジャッキによるスパイクの引き抜きを可能としたことを特徴とする仮設電柱設置回収装置。 - 受筒の固定手段は、当該受筒内に挿入される仮設電柱の下端部外周面の3箇所を半径方向外側から締付固定するボルトで構成されているとともに、当該受筒の下端近傍の直径方向に対応する2箇所には、落下防止ピンを挿抜自在に貫通するピン孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の仮設電柱設置回収装置。
- 受筒は、可動支持部に対して当該受筒の中心軸線と直交する軸線回りに傾転可能に軸着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設電柱回収装置。
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JP2016001697U JP3204989U (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | 仮設電柱設置回収装置 |
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-
2016
- 2016-04-13 JP JP2016001697U patent/JP3204989U/ja not_active Expired - Fee Related
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