JP3204939B2 - 抄紙用ドライヤーカンバス - Google Patents

抄紙用ドライヤーカンバス

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JP3204939B2
JP3204939B2 JP07047298A JP7047298A JP3204939B2 JP 3204939 B2 JP3204939 B2 JP 3204939B2 JP 07047298 A JP07047298 A JP 07047298A JP 7047298 A JP7047298 A JP 7047298A JP 3204939 B2 JP3204939 B2 JP 3204939B2
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靖政 竹ノ内
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敷島紡績株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抄紙機のドライパー
トで使用される抄紙用ドライヤーカンバスに関する。
【0002】
【従来の技術】抄紙用ドライヤーカンバスは、耐熱性、
耐摩性、耐高張力及び耐薬品性に優れたポリエステルモ
ノフィラメントよりなるものが一般的である。又、経糸
に使用する糸の形状は湿紙に接する接紙面の滑らかさを
向上させるため、断面形状が扁平な扁平糸が使用される
ようになってきている。扁平糸を使用すれば、カンバス
の厚みを薄くできる利点もある。
【0003】一方、抄紙機の高速化に伴って、カンバス
の使用条件も一層厳しくなると共に、従来にもまして使
用寿命の長いことが要求されるようになってきた。この
カンバスの長寿命化のために、耐摩性を向上させること
が重要な要素の1つになってきている。ポリエステルモ
ノフィラメントは、耐摩性には優れているが、要求され
る条件に合致したカンバスとするためには、糸自身の性
能だけでは解決できなくなり、カンバスの組織等で工夫
することが必要になってきた。カンバスの組織で工夫し
たものとして、特開平8−209580号公報に提案さ
れている方法がある。この公報に記載の方法は、図1〜
図4に示されたものである。この公報には、製紙機布
は、上面と下面を規定する平坦な縦方向糸を含み、各々
が平坦な縦方向糸に織り込まれる2層の横方向糸を有
し、うねり交差部の他の縦方向糸は、2層の横方向糸と
織られて2層を互いに結び付け、これらのうねった縦方
向糸のナックルは、平坦な縦方向糸で規定された平面に
関して布の内側に存在することが記載されている。その
結果、熱と摩耗による劣化をより受けにくく、平坦さに
よる縦方向糸の保護により長い布寿命が得られる旨の効
果が記載されている。
【0004】この方法によれば、たしかに熱と摩耗によ
る劣化は受けにくく、使用寿命は長くなる。しかし、図
4に示す緯糸18’は経糸26とループ30を形成する
経糸2本にしか織り込まれないので、緯糸18’は組織
としては不安定で、用途によっては目ズレを起こすこと
が考えられる。
【0005】一方、緯糸18は経糸26及び28と、ル
ープ30を形成する経糸の4本すべての経糸によって織
り込まれるので、緯糸18は、組織としては安定してお
り、目ズレを起こすことはない。又、緯糸のうち、太い
寸法の緯糸18は、クリンプが付き難く、寸法安定性が
良くないと考えられる。さらに、通気度の高いものを得
ようとすると、緯糸の密度を小さくする必要があり、前
記の影響が大きく出ることが考えられる。そのため、高
い通気度品を得るのが難しいことも予想される。従っ
て、上記公報に開示された提案のものは、通気度を広い
範囲で調整することが難しいことになる。
【0006】又、WO 96/07789の国際公開の
公報には、図5に示すような二層構造の製紙用布の組織
が提案されている。この公報には、経糸に、望ましくは
断面形状が扁平な扁平糸を使用し、緯糸は大、小2種類
のサイズの糸を交互に配置し、図5に示すような組織と
し、経糸のナックル部が表面に出ないような二層構造と
し、かつ、耐熱性、耐摩耗性と耐加水分解性を有する糸
を使用している。その結果、使用寿命が長くできる効果
があることが記載されている。さらに、緯糸に「stu
ffer」の追加糸を入れて、通気度調整ができる旨の
記載があり、追加糸の例として「profiled y
arn]を挙げている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ドライヤーカ
ンバスは用途に応じて通気度を広い範囲に調整する必要
がある。しかし、前記WO96/07789の公報に
は、緯糸に「stuffer」の追加糸を入れて通気度
調整ができる旨の記載があるが、具体的にどのように製
品に実施して、通気度が調整できるのかは記載されてい
ない。又、特にドライヤーカンバスの寸法安定性に関し
ての記載はない。
【0008】一方、耐摩耗性についても要求されるレベ
ルがより高いものとなってきている。従って、耐摩耗性
を備え、かつ、組織の安定したものが望まれるようにな
ってきている。寸法安定性については、カンバスの幅が
5m以上の広幅カンバスといわれる製品が多くなってき
ており、この広幅カンバスになると特に寸法安定性が増
々重要になってきている。
【0009】以上の状況から、緯糸が安定してカンバス
に組織され、寸法安定性のあるものが求められるように
なり、しかも併せて通気度の調整範囲が広く、特に低い
通気度の製品が得られることも求められるようになって
きている。湿紙との接触面が平坦なカンバスが必要とさ
れるのは勿論であり、又、防汚性を備える必要もある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記してきた課題を解決
するにはどのうよにすればよいか検討を重ねた結果、本
発明に到達したものである。まず、カンバスの寸法安定
性を得るにはどうすればよいか検討した。その結果、カ
ンバスの組織は、接紙面の表面層と反接紙面の裏面層と
の二層構造とし、表面の平滑性を確保するため、経糸に
使用する糸は、断面形状が扁平な扁平糸を使用し、か
つ、少なくとも、表面層は、3/3(破れ)綾組織と
し、緯糸には、乾熱収縮率の高い緯糸を使用し、少なく
とも、表面層緯糸は、糸の寸法の異なる大小2種類の糸
を、長さ方向に交互に配するようにすれば、カンバスの
寸法安定性が得られることが分った。
【0011】又、使用する糸は、防汚性を考えると、モ
ノフィラメントを使用する必要がある。さらに、上記構
成とすることによって、通気度を広範囲で調整できるこ
とも分り、低通気度を得ることが可能であることも判明
した。
【0012】従って、上記構成とすることで、カンバス
の寸法安定性を確保しつつ通気度を広い範囲で調整で
き、特に、低通気度のカンバスを簡単に実現できること
になった。これは、緯糸に乾熱収縮率の高い糸を使用す
ることにより、太い緯糸にも充分、クリンプを形成する
ことができ、カンバスの剛性及び寸法安定性が向上する
ためであり、その結果、通気度も低くすることができ
る。使用する緯糸の乾熱収縮率の値及び使用する経糸及
び緯糸の寸法を、適宣選択することにより、所定の性能
を備えたカンバスを得ることができる。
【0013】そこで、本願の第1発明は、抄紙用ドライ
ヤーカンバスにおいて、表面層及び裏面層を備えた二層
構造の組織とし、断面形状が扁平なモノフィラメントを
使用した第1経糸及び第2経糸と、乾熱収縮率が160
℃において12.0(%)〜26.0(%)、180℃
において14.0(%)〜30.0(%)の範囲にある
乾熱収縮率の高いモノフィラメントを使用した表面層緯
糸と裏面層緯糸で構成し、表面層緯糸及び裏面層緯糸
は、糸の寸法の異なる2種類の糸を長さ方向に交互に配
し、第1経糸は表面側から表面層緯糸3本を長さ方向に
覆い、次に裏面層緯糸の寸法の小さい緯糸を内側に織り
込み、さらに表面側から表面層緯糸3本を長さ方向に覆
うようにし、これを長さ方向に繰り返しパターンで織り
込み、第2経糸は裏面側から裏面層緯糸の寸法の大きい
緯糸1本を長さ方向に覆い、次に表面層緯糸の寸法の小
さい緯糸を内側に織り込み、さらに裏面側から裏面層緯
糸の寸法の大きい緯糸1本を長さ方向に覆うようにし、
これを長さ方向に繰り返しパターンで織り込んだことを
特徴とする。
【0014】上記構成とすることにより、太い緯糸にも
充分クリンプが形成され、カンバスの剛性及び寸法安定
性が向上し、又通気度も広い範囲で調整でき、通気度は
例えば、3,000cc /min./cm2 以下でも製作可能と
なった。
【0015】しかも、二層構造としたので、裏面層側の
熱等による劣化を防止し、カンバスの使用寿命を長くす
ることができる。又、裏面層は1/3破れ綾組織にし、
表面層のみ(3/3破れ)綾組織としたので、経糸及び
緯糸の絡みを第1発明に比べてさらに良好にできるの
で、組織のズレ防止性能が向上し、カンバスの寸法安定
性がさらに向上する。さらに、モノフィラメントを使用
するので防汚性にも優れた製品が得られる。
【0016】本願の第2発明は、抄紙用ドライヤーカン
バスにおいて、表面層及び裏面層を備えた二層構造の組
織とし、断面形状が扁平なモノフィラメントを使用した
第1経糸及び第2経糸と、乾熱収縮率が160℃におい
て12.0(%)〜26.0(%)、180℃において
14.0(%)〜30.0(%)の範囲にある乾熱収縮
率の高いモノフィラメントを使用した表面層緯糸と裏面
層緯糸で構成し、表面層緯糸は、糸の寸法の異なる2種
類の糸を長さ方向に交互に配し、裏面層緯糸は表面層緯
糸のうち寸法の大きい方の糸のみ長さ方向に配し、第1
経糸は表面側から表面層緯糸3本を長さ方向に覆い、次
に裏面層緯糸1本を内側に織り込み、さらに表面側から
表面層緯糸3本を長さ方向に覆うようにし、これを長さ
方向に繰り返しパターンで織り込み、第2経糸は裏面側
から裏面層緯糸1本を長さ方向に覆い、次に表面層緯糸
の寸法の小さい緯糸を内側に織り込み、さらに裏面側か
ら裏面層緯糸1本を長さ方向に覆うようにし、これを長
さ方向に繰り返しパターンで織り込んだことを特徴とす
る。
【0017】上記構成とすることにより、太い緯糸にも
充分クリンプが形成され、カンバスの剛性及び寸法安定
性が向上し、又通気度も広い範囲で調整が可能となる。
しかも、二層構造としたので、裏面層側の熱等による劣
化を防止し、カンバスの使用寿命を長くすることができ
る。又、裏面層は1/3破れ綾組織にし、表面層のみ
(3/3破れ)綾組織としたので、経糸及び緯糸の絡み
を第1発明に比べてさらに良好にでき、組織のズレ防止
性能が向上し、カンバスの寸法安定性がさらに向上す
る。さらに、裏面層緯糸は寸法の大きい緯糸のみを使用
するので、緯糸トータル剛性がアップし、寸法安定性に
寄与することができる。
【0018】前記した本願の第1発明と第2発明で使用
する第1経糸、第2経糸、表面層緯糸及び裏面層緯糸に
使用するモノフィラメントの材質は、ポリエステルで構
成した。この構成とすることにより、各発明における作
用効果に加えるに、高い耐摩性と一層の寸法安定性を備
えたカンバスを得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について、図面に
基づて具体的に説明を行う。なお、実施例中の原糸の乾
熱収縮率及びカンバスの通気度については下記の方法に
従って測定した。
【0020】乾熱収縮率 原糸を30cmの長さにカットした5本の試料を熱風乾
燥機中で20分間処理する。取り出した試料を標準状態
(温度20℃、相対湿度65%)の室内に約30分以上
放置してからその長さを測定して、次式で求めた5本の
試料の平均値で表わす。
【0021】乾熱収縮率(%)={(300(mm)−処
理後の長さ(mm))/300(mm)}×100% 通気度 JIS L−1096フラジール形法で測定した。
【0022】(実施例) 図は本発明による実施例のカンバス250の組織を
示したもので、カンバス250の経糸方向断面図であ
る。このカンバス250の仕様は、後記表に示す。
【0023】本実施例1は、図6に示すような表面層2
51及び裏面層252を備えた二層構造の組織で、表面
層を3/3(破れ)綾組織とし、裏面層を3/1(破
れ)綾組織としたものである。
【0024】第1経糸301及び第2経糸302には、
断面形状が扁平でその短辺が0.25mmで長辺0.65
mmのポリエステルモノフィラメントを用い、表面層緯糸
311a及び裏面層緯糸312aは断面形状が円形でそ
の直径が0.7mmのポリエステルモノフィラメントを、
又、表面層緯糸311b及び裏面層緯糸312bは断面
形状が円形でその直径が0.4mmのポリエステルモノフ
ィラメントを使用し、表面層251及び裏面層252で
太い径の緯糸311a及び312aと、該緯糸311a
及び312aと比べると小さい径の緯糸311b及び3
12bを長さ方向に交互に配した。
【0025】表面層251と裏面層252では図に示
すように、表面層251側の緯糸の径が大きいときは、
裏面層252側の緯糸の径が小さいものになるように、
又、表面層251側の緯糸の径が小さいときは、裏面側
252側の緯糸の径が大きいものになるように配置し
た。
【0026】各緯糸311a、311b、312a及び
312bには乾熱収縮率の高いモノフィラメントを使用
した。本実施例で使用する乾熱収縮率の高いモノフィラ
メントの乾熱収縮率は、160℃において14.0
(%)、180℃において15.5(%)である。
【0027】第1径糸301は表面層251側から表面
層緯糸311を311a、311b及び311aの順に
3本を長さ方向に覆い、次に裏面層緯糸312のうち寸
法の小さい緯糸312bを内側に織り込み、さらに表面
層251側から表面層緯糸311a、311b及び31
1aの順に3本を長さ方向に覆うようにし、この順序で
長さ方向に繰り返しパターンで織り込む。
【0028】第2経糸302は裏面層252側から裏面
層緯糸312のうち寸法の大きい緯糸312aを1本長
さ方向に覆い、次に表面層緯糸311のうち寸法の小さ
い緯糸311bを内側に織り込み、さらに裏面層252
側から裏面層緯糸312のうち寸法の大きい緯糸312
aを1本長さ方向に覆うようにし、この順序で長さ方向
に繰り返しパターンで織り込む。
【0029】カンバス250は製織後、温度180℃
で、張力3kg/cmから1kg/cmの下で、ヒート
セット加工を行った。その結果、得られたカンバス25
0の仕様は、後記表1に示す通りである。密度は経糸が
46.0×2(本/2.54cm)、緯糸が23.5×2
(本/2.54cm)で、厚さは2.15mm、通気度は
5,200cc/min./cm2 であった。
【0030】本実施例によれば、二層構造としたの
で、裏面層側の熱等による劣化を防止し、カンバスの使
用寿命を長くすることができた。又、緯糸に乾熱収縮率
の高いモノフィラメントを使用するので、緯糸の寸法の
大きい糸にも充分クリンプが形成され、カンバスの剛性
及び寸法安定性が向上する。さらに、前記のように通気
度を広い範囲で調整できる上に、特に、低通気度品を得
ることができる。しかも、経糸及び緯糸にモノフィラメ
ントを使用しているので、防汚性にも優れている。又、
裏面層は1/3破れ綾組織にし、表面層のみ3/3破れ
綾組織としたので、経糸及び緯糸の絡みを良好にできる
ので、組織のズレ防止性能が向上し、カンバスの寸法安
定性が向上する。
【0031】(実施例) 図は本発明による実施例のカンバス500の組織を
示したもので、カンバス500の経糸方向断面図であ
る。このカンバス500の仕様は、後記表に示す。
【0032】本実施例は、図に示すような表面層5
01及び裏面層502を備えた二層構造の組織で、表面
層501のみが3/3の破れ綾組織である。
【0033】第1経糸551及び第2経糸552には、
断面形状が扁平でその短辺が0.25mmで長辺が0.6
5mmのポリエステルモノフィラメントを用い、表面層緯
糸561a及び裏面層緯糸562は断面形状が円形でそ
の直径が0.7mmのポリエステルモノフィラメントを、
又、表面層緯糸561bは断面形状が円形でその直径が
0.4mmのポリエステルモノフィラメントを使用した。
【0034】表面層501は、太い径の緯糸561a
と、該緯糸561aと比べると小さい径の緯糸561b
を交互に配した。
【0035】裏面層502は、緯糸561bと比べると
大きい径の裏面層緯糸562のみを配した。
【0036】各緯糸561a、561b及び562には
乾熱収縮率の高いモノフィラメントを使用した。
【0037】第1経糸551は、表面層501側から表
面層緯糸561を561a、561b及び561aの順
に3本を長さ方向に覆い、次に裏面層緯糸562を1本
内側に織り込み、さらに表面層501側から表面層緯糸
561を561a、561b及び561aの順に3本を
長さ方向に覆うようにし、この順序で長さ方向に繰り返
しパターンで織り込む。
【0038】第2経糸552は、裏面層502側から裏
面層緯糸562を1本長さ方向に覆い、次に表面層緯糸
561のうち寸法の小さい緯糸561bを内側に織り込
み、さらに裏面層502側から裏面層緯糸562を1本
長さ方向に覆うようにし、この順序で長さ方向に繰り返
しパターンで織り込む。
【0039】カンバス500は製織後、温度180℃
で、張力3kg/cmから1kg/cmの下でヒートセ
ット加工を行った。その結果、得られたカンバス500
の仕様は、後記表に示す通りである。密度は経糸が4
7.0×2(本/2.54cm)、緯糸が22.0×2
(本/2.54cm)で、厚さは2.3mm、通気度は6,
200cc/min./cm2 であった。
【0040】本実施例で使用する熱収縮率の高い糸と
は、乾熱収縮率が160℃において14.0(%)、1
80℃において15.5(%)である。
【0041】本実施例によれば、二層構造としたの
で、裏面層側の熱等による劣化を防止し、カンバスの使
用寿命を長くすることができた。又、緯糸に乾熱収縮率
の高いモノフィラメントを使用するので、緯糸の寸法の
大きい糸にも充分クリンプが形成され、カンバスの剛性
及び寸法安定性が向上する。さらに、前記のように通気
度を広い範囲で調整できる上に、特に、低通気度品を得
ることができる。しかも、経糸及び緯糸にモノフィラメ
ントを使用しているので、防汚性にも優れている。又、
裏面層は1/3破れ綾組織にし、表面層のみ3/3破れ
綾組織としたので、経糸及び緯糸の絡みを良好にでき、
組織のズレ防止性能が向上し、カンバスの寸法安定性
上する。
【0042】本発明の各実施例について、カンバスを走
行させた場合の走行安定性及びカンバスの剛性がどうで
あるのか確認するため次に示す比較例1及び比較例2の
カンバスを製作した。
【0043】(比較例1) 後記表は比較例1のカンバス1000の組織の経糸方
向断面図及び仕様を示すものである。
【0044】後記表に示す比較例1のカンバス100
0は、経糸1100に、断面形状が扁平でその短辺が
0.30mmで長辺が0.65mmのポリエステルモノフィ
ラメントを用い、表層緯糸1201及び裏層緯糸120
2には断面形状が円形でその直径が0.7mmのポリエス
テルモノフィラメントを使用した。
【0045】上記カンバス1000は製織後、温度18
0℃で張力5kg/cmから、1.5kg/cmの下で
ヒートセット加工を行った。その結果得られたカンバス
1000の仕様は、後記表3に示す通りである。密度は
経糸が48.0(本/2.54cm)、緯糸が17.5×
2(本/2.54cm)で、厚さは1.8mm、通気度は
2,600cc/min./cm2 であった。
【0046】(比較例2) 後記表は比較例2のカンバス1500の組織の経糸方
向断面図及び仕様を示すものである。
【0047】後記表に示す比較例2のカンバス150
0は、経糸1600に、断面形状が扁平でその短辺が
0.30mmで長辺が0.56mmのポリエステルモノフィ
ラメントを用い、表層緯糸1701には、アクリルスパ
ン糸6番手を4本撚糸したものを用い、中層緯糸170
3及び裏層緯糸1702には断面形状が円形でその直径
が0.5mmのポリエステルモノフィラメントを使用し
た。
【0048】上記カンバス1500は製織後、温度16
0℃で張力2.5kg/cmから1.5kg/cmの下
でヒートセット加工を行った。その結果、得られたカン
バス1500の仕様は、後記表に示す通りである。密
度は経糸が55.5(本/2.54cm)、緯糸が17.
0×3(本/2.54cm)で、厚さは1.7mm、通気度
は2,100cc/min./cm2 であった。
【0049】ところで、カンバスの走行安定性とは、カ
ンバスを使用したとき、走行時に織組織のズレ(以下、
単にズレと表現する。)がどうなるかということであ
る。カンバスは走行時にズレて使用できないと困るの
で、このズレがどうなるのか確認すればよい。
【0050】そこで、このズレがどうなるのか確認の試
験を次の手順で行った。
【0051】図(B)(C)はズレ測定装置800で
あって、固定支柱801の上端部と基端部に横アーム8
02、803の一端が上下揺動可能に取付けられ、横ア
ーム802、803の他端は連結アーム804で連結さ
れ、常時は上側の横アーム802が固定水平アーム80
5にピン806にて固定されている。
【0052】このようなズレ測定装置800において、
横アーム802にサンプルである所定長、所定幅のカン
バスSの上端を固定し、下端にカンバスSの幅1cm当り
1kgとなる荷重Wを懸垂する。
【0053】この状態で下側の横アーム803にカンバ
スSの下端を固定し、その後、荷重Wを取り去る。
【0054】このようにして、図(B)のようにカン
バスSを固定し、ピン806を引き抜き図(C)のよ
うに下向きのモーメントをかける。この状態で一定時間
放置後、ズレ角度θを測定し、その状態のまま温度18
0℃で一定時間熱処理を行う。その後、再度ズレ角度θ
を測定する。
【0055】ズレ角度θの計算式は、図(A)より、
ズレの寸法をx(mm)、枢支ピン808から指針807
の先端までの長さをL(=120mm)とすると、次式で
計算される。
【0056】 tanθ=x/120、 θ=tan-1(x/12
0)
【0057】図10は、各カンバスについての耐ズレ性
の比較試験結果を示している。
【0058】その結果、図1から判明する如く、昇
前(室温)と昇温後(温度180℃で一定時間熱処理
後)のズレ角度差が少ないカンバスを抄紙機で実際に使
用し、走行させた場合は、走行時のズレが少ないことに
なる。
【0059】又、カンバスの剛性がどうか判断するため
に、次に示す手順で3点曲げ剛性を測定した。
【0060】緯糸方向剛性は試験により定量的に表示す
ることができる。この場合緯糸方向はドライヤーカンバ
スの走行方向と直角の幅方向のことをいう。緯糸方向剛
性試験は、図の装置により幅3cm(図の紙面表裏方
向の寸法)のカンバス試料700の両端を100mmだけ
離間させて固定配置した直径20mmの丸棒701に係止
し、試料700の中央部を直径10mmのローラ702と
荷重計(図示せず)を介して上方に引張る。ローラ70
2の引上げ量と共に荷重計の表示値は増大していくが、
ある程度引上げると荷重計の表示値は増大しなくなる。
この時の最大荷重を剛性値と称し、単位はg/3cmで
表示している。
【0061】実施例1と実施例2の緯糸方向の各3点曲
げ剛性の測定結果は、後記表1と表2に示す通りであ
る。
【0062】又、本発明品の剛性が他の品種のカンバス
と比較してどうであるか確認するため、比較例1及び比
較例2についても同様に三点曲げ試験を行った。その測
定結果は後記表及び表に示す通りで、比較例1は
1.0kg/3cm、比較例2は0.52kg/3cm
であった。
【0063】各実施例の測定結果はいずれも1.0kg
/3cm以上の数値であるので、各実施例について、カ
ンバスの剛性は、比較例1及び比較例2よりも大きいこ
とが確認できた。
【0064】本発明で使用する糸の材質は、本実施例で
はポリエステルとしたが、ポリエステルに限定されるこ
となく、ポリアミド、ナイロン、ポリプロピレン、PP
S、PEEK等用途に応じて適宣選択すればよい。例え
ば、パルプ原料にホワイトピッチ等の添加原料による汚
れ対策のためには、防汚効果に優れたポリエステルのモ
ノフィラメントを使用するのが望ましい。
【0065】本発明で使用する乾熱収縮率の高いモノフ
ィラメントの、乾熱収縮率は各実施例の乾熱収縮率に限
定されずに160℃において12.0(%)〜26.0
(%)、180℃において14.0(%)〜30.0
(%)の範囲にあるものをいい、使用用途やカンバスに
要求される性能等によってこの範囲から適宣選択すれば
よい。
【0066】使用する糸の寸法に関しては、特に限定さ
れるものでなく、使用する用途によって適宣選択すれば
よい。
【0067】ヒートセットの条件は、実施例に限定され
ず、使用する糸の材質、カンバスに要求される性能等に
より、最適な時間、温度及び張力が適宣選択される。例
えば、温度については140℃〜180℃、張力につい
ては1kg/cm〜5kg/cmの範囲で適用可能であ
る。
【0068】本発明での経糸の充填率は好ましくは95
〜250(%)である。又、緯糸の密度は実施例に限定
されることはないが、好ましくは14.5×2〜32.
0×2(本/2.54cm)である。
【0069】経糸に使用する扁平糸の扁平比率は、各実
施例では短辺:長辺=0.25mm:0.65mm=1:
2.6としたがこの比率に限定されずに(1:1.4)
〜(1:5)の範囲で使用可能である。
【0070】緯糸として使用する大、小2種類の糸の寸
法については、実施例1、実施例2においては、大きい
寸法の緯糸の直径が0.7mm、小さい寸法の緯糸が直径
0.4mm、この場合は大、小2種類の直径の比率は小さ
い緯糸は大きい緯糸の57%の場合と、大きい寸法の緯
糸の直径が0.7mm、小さい寸法の緯糸が直径0.5m
m、この場合は大、小2種類の直径の比率は小さい緯糸
は大きい緯糸の71%の場合と、大きい寸法の緯糸の直
径が0.6mm、小さい寸法の緯糸が直径0.4mm、この
場合は大、小2種類の直径の比率は小さい緯糸は大きい
緯糸の67%の場合を示したが、緯糸として使用する
大、小2種類の糸の寸法比率については、この値に限定
されることがないのは勿論であり、要求されるカンバス
の機能により適宣選択すれればよい。ただし、カンバス
に必要な寸法安定性及び表面性等からこの比率は50%
〜75%の範囲が好ましい。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、二層構造としたので、
裏面層側の熱等による劣化を防止し、カンバスとしての
使用寿命を長くできる。
【0072】経糸には断面形状が扁平な扁平糸を使用
し、かつ少なくとも表面層は3/3破れ綾組織とし、緯
糸には乾熱収縮率の高い糸を使用し、少なくとも表面層
緯糸は糸の寸法の異なる大、小2種類の糸を長さ方向に
交互に配したので、寸法の大きい緯糸にも充分クリンプ
が形成され、カンバスの剛性及び寸法安定性が向上する
効果がある。
【0073】又、通気度を広い範囲で調整でき、特に、
低通気度のカンバスを簡単に実現できる。さらに、使用
する糸はモノフィラメントであるので、防汚性にも優れ
ている。なお、裏面層緯糸は寸法の大きい緯糸のみを使
用すれば、カンバスの形態保持性能が向上するので、カ
ンバスの使用寿命を長くできる。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の抄紙用カンバスの部分平面図。
【図2】従来の抄紙用カンバスの拡大斜視図。
【図3】従来の抄紙用カンバスの経糸方向断面図。
【図4】従来の抄紙用カンバスの経糸方向拡大断面図。
【図5】従来の別の提案に係る抄紙用カンバスの経糸方
向拡大断面図。
【図6】本発明の実施例に係る抄紙用カンバスの経糸
方向拡大断面図。
【図7】本発明の実施例に係る抄紙用カンバスの経糸
方向拡大断面図。
【図8】カンバスの緯糸方向三点曲げ剛性試験装置の測
定原理説明図。
【図9】カンバスのズレ測定装置のズレ角度の説明図
(A)と、動作前の状態図(B)及び動作後の状態図
(C)である。
【図10】各カンバスのズレ測定結果を示すグラフ。
【符号の説明】250 、500・・・カンバス251 、501・・・表面層252 、502・・・裏面層301 、551・・・第1経糸302 、552・・・第2経糸311 、561・・・表面層緯糸311a 、561a・・・寸法の大きい表面層緯糸311b 、561b・・・寸法の小さい表面層緯糸312、 562・・・裏面層緯糸312a ・・・寸法の大きい裏面層緯糸312b ・・・寸法の小さい裏面層緯糸

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙用ドライヤーカンバスにおいて、表
    面層及び裏面層を備えた二層構造の組織とし、断面形状
    が扁平なモノフィラメントを使用した第1経糸及び第2
    経糸と、乾熱収縮率が160℃において12.0(%)
    〜26.0(%)、180℃において14.0(%)〜
    30.0(%)の範囲にある乾熱収縮率の高いモノフィ
    ラメントを使用した表面層緯糸と裏面層緯糸で構成し、
    表面層緯糸及び裏面層緯糸は、糸の寸法の異なる2種類
    の糸を長さ方向に交互に配し、第1経糸は表面側から表
    面層緯糸3本を長さ方向に覆い、次に裏面層緯糸の寸法
    の小さい緯糸を内側に織り込み、さらに表面側から表面
    層緯糸3本を長さ方向に覆うようにし、これを長さ方向
    に繰り返しパターンで織り込み、第2経糸は裏面側から
    裏面層緯糸の寸法の大きい緯糸1本を長さ方向に覆い、
    次に表面層緯糸の寸法の小さい緯糸を内側に織り込み、
    さらに裏面側から裏面層緯糸の寸法の大きい緯糸1本を
    長さ方向に覆うようにし、これを長さ方向に繰り返しパ
    ターンで織り込んだことを特徴とする抄紙用ドライヤー
    カンバス。
  2. 【請求項2】 抄紙用ドライヤーカンバスにおいて、表
    面層及び裏面層を備えた二層構造の組織とし、断面形状
    が扁平なモノフィラメントを使用した第1経糸及び第2
    経糸と、乾熱収縮率が160℃において12.0(%)
    〜26.0(%)、180℃において14.0(%)〜
    30.0(%)の範囲にある乾熱収縮率の高いモノフィ
    ラメントを使用した表面層緯糸と裏面層緯糸で構成し、
    表面層緯糸は、糸の寸法の異なる2種類の糸を長さ方向
    に交互に配し、裏面層緯糸は表面層緯糸のうち寸法の大
    きい方の糸のみ長さ方向に配し、第1経糸は表面側から
    表面層緯糸3本を長さ方向に覆い、次に裏面層緯糸1本
    を内側に織り込み、さらに表面側から表面層緯糸3本を
    長さ方向に覆うようにし、これを長さ方向に繰り返しパ
    ターンで織り込み、第2経糸は裏面側から裏面層緯糸1
    本を長さ方向に覆い、次に表面層緯糸の寸法の小さい緯
    糸を内側に織り込み、さらに裏面側から裏面層緯糸1本
    を長さ方向に覆うようにし、これを長さ方向に繰り返し
    パターンで織り込んだことを特徴とする抄紙用ドライヤ
    ーカンバス。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、第1経糸、
    第2経糸、表面層緯糸及び裏面層緯糸に使用するモノフ
    ィラメントの材質は、ポリエステルであることを特徴と
    する抄紙用ドライヤーカンバス。
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