JP3204642U - タイヤ加硫金型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】セグメントの摩耗や摩滅等によるセグメントと固定金型との当接不良や、金型寸法の変更による当接状態の過不足の問題を解消し、調整シートを何度も取り替える煩わしい作業を繰り返すことなく、セグメントと固定金型との当接状態を自動的に良好に保つことができるタイヤ加硫金型装置の提供を課題とする。【解決手段】複数のセグメント40、セグメント40の半径方向内方に配置される固定金型30、半径方向外方に配置されるジャケットリング20を備え、ジャケットリング20を2分割して第1ジャケットリング20aと第2ジャケットリング20bとの組み合わせとすると共に、ジャケットリング20a、20b間に付勢バネ70を介在配置し、付勢バネの70バネ付勢力により、ジャケットリング20の移動に伴って半径方向内方へ押動される各セグメント40の固定金型30に対する当接状態の過不足を自動調節する構成としたタイヤ加硫金型装置である。【選択図】 図3

Description

本考案は、タイヤ加硫金型装置に関し、より詳しくは、自動車用タイヤ等を加硫するタイヤ加硫金型装置に関する。
従来、自動車用タイヤを成形する金型装置として、タイヤを加硫しながら成形するタイヤ加硫金型と言われる金型装置が提供されている。そしてこのタイヤ加硫金型装置は、タイヤのトレッド部を成形する環状金型を備えている。
近年においては、このタイヤのトレッド部成形用の環状金型として、環状金型をその円周方向に複数に分割してなる環状分割金型からなるものが多く用いられている。この各分割金型をセグメントと呼ぶが、このような複数のセグメントからなる環状金型を備えたタイヤ加硫金型として、例えば下記特許文献1がある。
特開2010−155410号公報
上記特許文献1は、複数のセグメント(4)からなる環状金型を備えたタイヤ加硫用金型に関する発明である。このような複数のセグメント(4)を備えたタイヤ加硫金型の装置では、アクチュエータ(6)と称する環状のジャケットリングの降下により、セクターシュー(5)と結合されたセグメント(4)を半径方向内方に進出移動させることで、各セグメント(4)を半径内方にある固定金型(1)、(2)に当接させると共に環状金型を閉じ、またタイヤ加硫が終了すると、アクチュエータ(6)を上昇させることにより、各セグメント(4)を後退移動させることで、前記各セグメント(4)と固定金型(1)、(2)との当接状態を解消すると共に環状金型を開くように構成されている。
ところが、前記セグメント(4)はアルミ材料で構成される場合が多く、一方、前記固定金型(1)、(2)は鉄材料で構成される場合が多いことから、固定金型(1)、(2)に当接を繰り返す前記セグメント(4)が経時的に摩耗及び摩滅し、固定金型(1)、(2)との十分な当接が確保できない状態となる問題があった。当接状態不良となると、例えばゴムのはみ出しが生じる。
またタイヤサイズの変更に伴ってセグメント(4)や固定金型(1)、(2)の金型寸法を変更する場合に、セグメント(4)と固定金型(1)、(2)との当接状態に過不足が生じたりする問題があった。
このようなセグメント(4)と固定金型(1)、(2)との当接の過不足の問題を解決する方法として、従来は、シムと呼ばれる薄いシートを、例えば0.1mmキザミで複数用意し、セグメント(4)の摩耗や摩滅状態に応じて、シムを前記アクチュエータ(6)の途中に挟み込む構造とすることでアクチュエータ(6)の最降下位置を調整し、よってセグメント(4)の進出位置を調整してセグメント(4)と固定金型(1)、(2)との当接状態を最適にするようにしていた。
しかしながら、このシムを用いる方法は、厚みの異なるシムを多数用意しておき、セグメントの摩耗や摩滅等に応じて、何度もシムを取り替えてセットする煩わしさがあった。
またセグメント(4)と固定金型(1)、(2)との当接の過不足の問題を解決する他の方法として、前記アクチュエータ(6)の上面に対して上サイドプレート(8)の上面を0.1〜0.2mm等、わずかに低くなるようにして段差(プリロード代)とを構成し、これによってアクチュエータ(6)を降下させる昇降台(図示なし)が上サイドプレート(8)上面に当接して停止する直前の前記段差分を、アクチュエータ(6)の余剰の降下可能距離とし、この余剰の降下可能距離をもって前記セグメント(4)と固定金具(1)、(2)との当接不足を補えるようにしていた。
しかしながら、このようなわずかな段差分による調整では、セグメント(4)と固定金具(1)、(2)の当接不足がごくわずかな場合に限定されるものであった。
そこで本考案は上記従来技術の問題を解消し、セグメントの摩耗及び摩滅に伴って生じる固定金型との当接不良の問題や、タイヤサイズの変更に伴ってセグメントや固定金型の金型寸法を変更する場合に生じるセグメントと固定金型との当接状態の過不足の問題を解消し、シム等の調整シートを何度も取り替えるような煩わしい作業を繰り返すことなく、セグメントと固定金型との当接状態を自動的に良好に保つことができるタイヤ加硫金型装置の提供を課題とする。
本考案のタイヤ加硫金型装置は、タイヤのトレッド部を成形する環状分割金型を構成する複数のセグメントと、該複数のセグメントの半径方向内方に配置される固定金型と、前記複数のセグメントの半径方向外方に配置されるジャケットリングとを備え、前記ジャケットリングを軸線方向の一方向に移動させることで、前記ジャケットリングが各セグメントを半径方向内方に押動させて、前記固定金型に当接させると共に環状分割金型を閉じ、前記ジャケットリングを軸線方向の前記一方向とは逆方向に移動させることで、各セグメントを半径方向外方に後退移動させて、前記固定金型との当接を解消すると共に前記環状分割金型を開くように構成したタイヤ加硫金型装置であって、
前記ジャケットリングを軸線方向に2分割して第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの組み合わせとすると共に、前記第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの間に付勢バネを介在配置し、該付勢バネのバネ付勢力により、前記ジャケットリングの移動に伴って半径方向内方へ押動される各セグメントの前記固定金型に対する当接状態の過不足を自動調節する構成としたことを第1の特徴としている。
また本考案のタイヤ加硫金型装置は、上記第1の特徴に加えて、付勢バネは、第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとのクリアランスがゼロの状態から予め設定した最大クリアランスまでの範囲において、クリアランスを増加する方向に作用する圧縮バネであることを第2の特徴としている。
また本考案のタイヤ加硫金型装置は、上記第2の特徴に加えて、付勢バネは、ボルトの軸部に挿通されたコイルバネであり、前記ボルトは、前記軸部の上端に構成される頭部と前記軸部の下端に構成される雄ネジ部とを有し、
第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの分割面には前記付勢バネのコイルを収容する一対のバネ収容凹所をそれぞれ構成し、
第1ジャケットリングの上面には前記付勢バネの頭部を収容するボルト頭部収容凹所を構成すると共に、該ボルト頭部収容凹所の底部中央から前記バネ収容凹所に前記ボルト軸部を貫通させる貫通孔を構成し、
前記第2ジャケットリングには前記バネ収容凹所の底部の中央に前記ボルトの雄ネジ部と螺合する雌ネジ孔を構成し、
前記第1ジャケットリングのボルト頭部収容凹所から前記バネ収容凹所を経て第2ジャケットリングの雌ネジ孔で螺合されるボルトの螺合深さを調整することで、最大クリアランスと、その最大クリアランスでの付勢バネの付勢力を調整するように構成したことを第3の特徴としている。
また本考案のタイヤ加硫金型装置は、上記第1〜第3の何れかの特徴に加えて、付勢バネは、ジャケットリングの円周方向の複数の位置に等間隔で設けられていることを第4の特徴としている。
また本考案のタイヤ加硫金型装置は、上記第1〜第4の何れかの特徴に加えて、第1ジャケットリングは、軸線方向に2分割したジャケットリングの上片部とし、第2ジャケットリングは下片部とし、
各セグメントの外側面とそれに対向する第2ジャケットリングの内側面を、互いに対向するセグメント側截頭円錐状外側面とジャケットリング側截頭円錐状内側面とに構成し、前記各セグメント側截頭円錐状外側面の一部と前記ジャケットリング側截頭円錐状内側面の一部には、互いに対向してセグメント側案内平坦面とジャケット側案内平坦面とを構成し、第1ジャケットリングを上方から下方へ降下移動させることで、第2ジャケットリングが各セグメントを半径方向内方に押動させて、前記固定金型に当接させると共に環状分割金型を閉じ、前記降下した第2ジャケットリングを上方へ上昇移動させることで、各セグメントを半径方向外方に後退移動させて、固定金型との当接を解消すると共に前記環状分割金型を開くように構成したことを第5の特徴としている。
また本考案のタイヤ加硫金型装置は、上記第1〜第5の何れかの特徴に加えて、各セグメントは1乃至複数の部分から構成され、半径方向内方に配置される固定金型に当接するセグメント部分はアルミ材料からなることを第6の特徴としている。
請求項1に記載のタイヤ加硫金型装置によれば、ジャケットリングは軸線方向に2分割されて第1ジャケットリングと第2ジャケットリングの組み合わせとされ、第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの間に付勢バネが介在配置される。そしてこの付勢バネのバネ付勢力により、前記ジャケットリングの移動に伴って半径方向内方へ押動される各セグメントの固定金型に対する当接状態の過不足が自動調節される。
即ち、一般に各セグメントの当接面が摩耗や摩滅等で擦り減っている場合には、ジャケットリングの移動に伴う各セグメントの半径方向内方への押動があっても、各セグメントが固定金型と十分な当接が確保できずに隙間が生じる傾向となる。しかし本考案では、第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの間に介在配置された付勢バネのバネ付勢力が各セグメントに作用して、該各セグメントを更に押動し、これによってセグメントと固定金型との間に隙間が生じるのを防止すると共に、両者間の当接状態を良好に保つことができる。
またタイヤサイズの変更等に伴って、セグメントや固定金型の金型寸法を変更することによってセグメントと固定金型との当接状態の過不足が生じる場合においても、本考案では第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの間に介在配置された付勢バネのバネ付勢力により、前記セグメントと固定金型との間における当接過剰状態を緩衝し、また当接不足を解消して、両者間の当接状態を良好に保つことができる。
勿論、本考案ではシム等の調整シートを何度も取り替えるような煩わしい作業を繰り返す必要もなくなる。
また請求項2に記載のタイヤ加硫金型装置によれば、上記請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、付勢バネは、第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとのクリアランスがゼロの状態から予め設定した最大クリアランスまでの範囲において、クリアランスを増加する方向に作用する圧縮バネであるので、そのクリアランスがゼロの状態から最大クリアランスの範囲においては、常時、セグメントを固定金型の方向へとバネ付勢し、セグメントを固定金型との当接を確保する方向に作用させることができる。よってセグメントの摩耗や摩滅等による当接不足を解消して、良好な当接状態を保つことができる。またタイヤサイズの変更やタイヤパターン金型の変更等に伴ってセグメントや固定金型の金型寸法を変更する場合に、セグメントと固定金型との当接過剰状態が生じるような場合においても、圧縮バネである付勢バネが、第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとのクリアランスがゼロとなるまでの範囲で更に圧縮されることで、前記セグメントと固定金型との当接過剰状態を緩衝して、良好な当接状態に自動調整することができる。
また請求項3に記載のタイヤ加硫金型装置によれば、上記請求項2に記載の構成による作用効果に加えて、付勢バネは、ボルトの軸部に挿通されたコイルバネであり、前記ボルトはその頭部が第1ジャケットリングのボルト頭部収容凹所に収容され、前記軸部が第1ジャケットリングのバネ収容凹所、第2ジャケットリングのバネ収容凹所を挿通し、その軸部の下端に構成された雄ネジ部が、第2ジャケットリングのバネ収容凹所の底部に構成された雌ネジ孔に螺合される。そして、このボルトの雄ネジ部と第2ジャケットリングの雌ネジ孔との螺合深さを調整することで、前記第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの最大クリアランスを定める構成としたので、
第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの間の最大クリアランスの範囲内で、付勢バネの付勢力によって第2ジャケットリングの最大降下位置を自動調節することができる。よってまたセグメントの最大進出位置を自動調整することができる。
そしてボルトの螺合深さを調整することで、容易に最大クリアランスを調整することができ、付勢バネによる自動調節範囲を変更して設定することができる。と同時に、最大クリアランスを変更することで、付勢バネによるバネ付勢を調節することができる。
また請求項4に記載のタイヤ加硫金型装置によれば、上記請求項1〜3の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、付勢バネは、ジャケットリングの円周方向の複数の位置に等間隔で設けられているので、第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの間における付勢バネのバネ付勢力を、円周方向に均等に作用させることができる。よって環状分割金型を構成する環状に配置された各セグメントに対して、均等のバネ付勢力を加えることが可能となる。
また請求項5に記載のタイヤ加硫金型装置によれば、上記請求項1〜4の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、ジャケットリングは第1ジャケットリングを上片部とし、第2ジャケットリングを下片部とされる。そして各セグメントの外側面とそれに対向する第2ジャケットリングの内側面は、互いに対向するセグメント側截頭円錐状外側面とジャケットリング側截頭円錐内側面とされる。そして、前記セグメント側截頭円錐状外側面の一部と前記ジャケットリング側截頭円錐内側面の一部は、互いに対向してセグメント側案内平坦面とジャケット側案内平坦面とされる。
よって前記第1ジャケットリングが上方から下方へ降下移動されると、第2ジャケットリングの截頭円錐状内側面のジャケット側案内平坦面が各セグメントの截頭円錐状外側面のセグメント側案内平坦面に当接しながら各セグメントを半径方向内方に押動させ、各セグメントを半径方向内方の固定金型に当接させる。
各セグメントと固定金型との当接状態が悪くなって、隙間が開く傾向になっても、第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの間に介在配置された付勢バネが、その付勢力により第2ジャケットリングを下方に更に押し下げ、よって各セグメントを半径方向内方に更に押動して、固定金型との良好な当接を達成して保持させることができる。
また各セグメントと固定金型との当接状態が過剰傾向となる場合には、やはり第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの間に介在配置された付勢バネが、その付勢力に抗してその長さを縮められることで、クリアランスが減少され、これにより前記当接状態の過剰を解消して良好な当接状態を維持することができる。
一方、降下した第1ジャケットリングを上方へ上昇移動させると、各セグメントが半径方向外側に後退移動し、前記固定金型との当接を解消することができ、環状分割金型を開くことができる。
また請求項6に記載のタイヤ加硫金型装置によれば、上記請求項1〜5の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、各セグメントは1乃至複数の部分から構成され、上記半径方向内方に配置される固定金型に当接するセグメント部分はアルミ材料からなるので、固定金型と当接するセグメント部分以外のセグメント部分は、鉄鋼材料等の他の材料で構成することにより、装置のコスト面でのメリットや強度面でのメリット、その他のメリットを得ることができる。一方、固定金型と当接するセグメント部分をアルミ材料で構成することで、修理や交換が必要な部分を消耗の大きい部分にだけに限定し、固定金型における摩耗や摩滅を減じて耐久性を上げることができる。
本考案の実施形態に係るタイヤ加硫金型装置を概略的に示す斜視図である。 本考案の実施形態に係るタイヤ加硫金型装置の環状分割金型を構成する各セグメントと外部リングとの関係を示す水平断面図で、(A)は型組みがなされる前の初期状態を示す水平断面図、(B)は型組みがなされた後の状態を示す水平断面図である。 本考案の実施形態に係るタイヤ加硫金型装置の要部の縦断面図で、型組みがなされる前の状態を示す図である。 本考案の実施形態に係るタイヤ加硫金型装置の要部の縦断面図で、型組みがなされた後の状態で、セグメントの寸法が正常状態にある場合を示す図である。 本考案の実施形態に係るタイヤ加硫金型装置の要部の縦断面図で、型組みがなされた後の状態で、セグメントの寸法が摩耗により不足状態にある場合を示す図である。 本考案の実施形態に係るタイヤ加硫金型装置の付勢バネ付近の拡大断面図で、(A)は締め代Sを残して昇降台50が降下した状態を示し、(B)はセグメント40の寸法が正常の場合において、昇降台50が上型プレート11に当接して止まった状態を示し、(C)はセグメント40の寸法が不足している場合において、昇降台50が上型プレート11に当接して止まった状態を示す。
以下の図面を参照して、本考案のタイヤ加硫金型装置を説明し、本考案の理解に供する。しかし、以下の説明は本考案の実用新案登録請求の範囲に記載の考案を限定するものではない。
先ず図1〜図2を参照して、本考案の実施形態に係るタイヤ加硫金型装置1を説明する。
本考案の実施形態に係るタイヤ加硫金型装置は、図1に示すように、上型プレート11、下型プレート12、ジャケットリング20を外殻とし、それらの内側にタイヤのトレッド部を成形するための上部固定金型31と下部固定金型32とからなる固定金型30、及び環状分割金型を構成する複数の環状に配されたセグメント40を備えている。自動車のタイヤの加硫成形は、前記トレッド部を成形する固定金型30と複数の各セグメント40からなる環状分割金型とで行われる。
図2に示すように、セグメント40は複数個、例えば本実施形態では9個からなるが、この複数個のセグメント40が環状に配されて環状分割金型が構成される。そして複数のセグメント40からなる環状分割金型は、図2(a)に示すような各セグメント40が相互に環状に開いた開放状態と、図2(b)に示すような各セグメント40が相互に環状に密着した閉止状態とに変化することができる。閉止状態に密着した状態では、各セグメント40が半径方向内方にある固定金型30の上部固定金型31と下部固定金型32とにも当接し、環状分割金型による型組みが完了する。
なお各セグメント40は、複数の部分から構成されるようにしてもよい。例えば固定金型30と当接する内側セグメント部40aをアルミ材料で構成し、その内側セグメント部40aを補強する外側セグメント部40bを鉄鋼材料で構成することで、タイヤ加硫金型装置における耐久性やコスト面、その他のメリットを得るようにすることができる。
前記各セグメント40の半径方向外方にジャケットリング20が配置されている。ジャケットリング20の軸線方向への移動により、各セグメント40の半径方向内方と外方への移動がなされる。
図3、図4も参照して、前記ジャケットリング20は、本実施形態では図示しない油圧シリンダー等の駆動源によって昇降する昇降台50に固定されている。該昇降台50の昇降に伴って、前記ジャケットリング20がその軸線方向の一方向である下方に降下し、また前記一方向とは逆方向である上方に上昇する。
より具体的には、本実施形態の装置では、昇降台50の降下に伴ってジャケットリング20が図3に示す上方から図4に示す下方へと降下移動させられると、各セグメント40は半径方向内方へ移動される(図2の(a)、(b)参照)。そして図2(b)、図4に示すように、各セグメント40の先端部で上部固定金型31、下部固定金型32に当接すると共に、各セグメント40同士が環状に密着して型組みが完成される。
各セグメント40による環状分割金型の型組みが完成することで、タイヤ加硫成形の準備が整う。
一方、加硫成形が終了した後に、前記昇降台50の上昇により、ジャケットリング20が図4に示す状態から上方へ上昇移動されると、各セグメント40は半径方向外方(図4上で左方向)へ後退移動される。これによって、図2(a)、図3に示すように、各セグメント40が固定金型30との当接を解消され、また各セグメント40同士の密着状態も開放されて、環状分割金型が開かれることで型組みが解かれて開放される。
前記ジャケットリング20について更に詳細に説明する。
図5〜図6も参照して、ジャケットリング20は、軸線方向に2分割して、上の方を第1ジャケットリング20a、下の方を第2ジャケットリング20bとしている。
第1ジャケットリング20aは、軸方向長さが比較的短い寸法からなるリングであり、その上面に前記昇降台50が固定されている。よって昇降台50の昇降により一体に昇降する。
第2ジャケットリング20bは、軸方向に比較的長い寸法からなる筒状のリングであり、その内側面、即ち各セグメント40と対向する面である半径方向の内側面には、上方に向かって先細りする截頭円錐状内側面、即ちジャケットリング側截頭円錐状内側面21を構成している。
前記ジャケットリング側截頭円錐状内側面21の一部には、各セグメント40に対向する位置に、軸方向に延びる帯状のジャケットリング側案内平坦面22が設けられている。該ジャケットリング側案内平坦面22はジャケットリング側截頭円錐状内側面21と同一勾配をもって傾斜するように構成している。
前記各セグメント40は、前記第2ジャケットリング20bと対向する面である半径方向の外側面を、上方に向かって先細りする截頭円錐状外側面、即ちセグメント側截頭円錐状外側面41に構成している。このセグメント側截頭円錐状外側面41は前記ジャケットリング側截頭円錐状内側面21と同じ勾配の円錐状曲面に構成している。
前記セグメント側截頭円錐状外側面41の一部である円周方向中央部には、軸方向に帯状のセグメント側案内平坦面42が設けられている。該セグメント側案内平坦面42はセグメント側截頭円錐状外側面41と同じ勾配をもって傾斜する構成としている。
前記ジャケットリング側案内平坦面22とセグメント側案内平坦面42とは相互に対向する位置にあり、第2ジャケットリング20bが降下する際に、その最終降下位置に至る手前の位置までの間において、相互に面当接する構成とされている。
前記ジャケットリング側案内平坦面22は、第2ジャケットリング20bの本体とは別体に取り付けられるジャケットリング側金属プレート23を用いて構成することができる。この場合、前記ジャケットリング側截頭円錐状内側面21の一部に軸方向に帯状の凹所24を形成し、該凹所24に帯状にジャケットリング側金属プレート23を着脱自在に取り付けて構成することができる。
前記凹所24に取り付けられたジャケットリング側金属プレート23の上面がジャケットリング側案内平坦面22となる。
なお、ジャケットリング側金属プレート23の凹所24への取り付けは、ネジ61等、その他の取り付け手段を用いて着脱自在に行うことができる。
またジャケットリング側金属プレート23は、銅合金又は軟窒化処理等の表面処理した鉄合金、その他の摺動に適した材料を用いることができる。
符号62はT字ブロックである。該T字ブロック62はネジ63等の取り付け手段でジャケットリング側金属プレート23の間を通って、第2ジャケットリング20bに着脱自在に取り付けられている。
T字ブロック62はセグメント40側に形成されたT字溝64に遊嵌された状態に構成される。
T字ブロック62とT字溝64とが遊嵌されることで、第2ジャケットリング20bと各セグメント40とが遊嵌状態に連結される。この第2ジャケットリング20aと各セグメント40との遊嵌連結は、セグメント40を閉止状態から開放状態へと後退移動させる際に利用される。即ち、第2ジャケットリング20bが上方に上昇移動されることで、該第2ジャケットリング20bに遊嵌された各セグメント40が半径方向外方に移動され、型組みが開放される。
なお図3〜図5において、符号65はストッパーで、符号66はストッパー用溝である。前記第2ジャケットリング20bの可動範囲の上限と下限がこのストッパー65とストッパー用溝66で決められる。
前記ジャケットリング20には、その第1ジャケットリング20aと第2ジャケットリング20bとの間に付勢バネ70を介在配置している。該付勢バネ70は、ジャケットリング20の円周方向に複数個を等間隔で配置している。
付勢バネ70は、第1ジャケットリング20aと第2ジャケットリング20bとのクリアランスCがゼロの状態、即ち第1ジャケットリング20aと第2ジャケットリング20bとが当接(密着)している状態から、予め設定される最大クリアランスである第1クリアランスC1までの範囲において、クリアランスCを増加する方向に付勢力を作用させる圧縮バネとすることができる。即ち、圧縮バネである付勢バネは、クリアランスCがゼロの状態から最大クリアランスである第1クリアランスC1までにおいて、第1ジャケットリング20aに対して第2ジャケットリング20bをより離れさせる方向に作用するように構成されている。
付勢バネ70は、本実施形態では、ボルト71の軸部71bに挿通されるコイルバネとして構成している。
付勢バネ70が挿通される前記ボルト71は、前記軸部71bの他、軸部71bの上端に頭部71aを備え、また軸部71bの下端に同軸で垂下する雄ネジ部71cを備えている。
前記第1ジャケットリング20aと第2ジャケットリング20bには、その分割面に対向して、それぞれコイルバネである付勢バネ70を収容するための一対のバネ収容凹所81a、81bが構成されている。また第1ジャケットリング20aには、その上面に前記ボルト71の頭部71aを収容するためのボルト頭部収容凹所82が構成され、更にこのボルト頭部収容凹所82の底部の中央から前記バネ収容凹所81aに貫通する貫通孔83が構成されている。この貫通孔83にはボルト70の軸部71bが挿通される。
一方、第2ジャケットリング20bの前記バネ収容凹所81bの底部の中央には、雌ネジ孔84が構成されている。
前記付勢バネ70は、前記第1ジャケットリング20aと第2ジャケットリング20bとに設けられた一対のバネ収容凹所81a、81bに亘って収容、保持される。そして前記ボルト71は、その軸部71bが第1ジャケットリング20aの前記ボルト頭部収容凹所82から貫通孔83、バネ収容凹所81a、81b内に収容の付勢バネ70を挿通し、雄ネジ部71cが第2ジャケットリング20bの雌ネジ孔84に侵入、螺合される。
ボルト71と雌ネジ孔84との螺合深さを調整することで、第1ジャケットリング20aと第2ジャケットリング20bとの最大クリアランスである第1クリアランスC1を調整することができる。クリアランスCの最大値C1は、例えば1〜数mmとすることができる。
なお図6(A)に示すように、本考案の実施形態では、締め代Sを構成している。即ち、各セグメント40と対応する固定金型30とにおける寸法、並びに配置関係が設計通りの正常な寸法、配置である場合に、各セグメント40と固定金型30とが当接した状態で、昇降台50と上型プレート11との間に、例えば0.1mm〜0.2mm程度の僅かな隙間としての締め代Sができるように構成している。この締め代Sを設けることで、その締め代S分だけ更に昇降台50による圧力を加えることができ、結果として各セグメント40と固定金型30とのより良好な当接を確保することができる。
以下に、アルミ材料等からなる各セグメント40が正常な寸法である場合と、セグメント40が摩耗や摩滅等して寸法不足になっている場合とについて、付勢バネ70を用いた本考案実施形態に係る装置における動作について説明する。
<セグメント40が正常寸法の場合>
図3と図6(A)を参照して、環状分割金型が開いた状態から、昇降台50が油圧等により降下されると、第1ジャケットリング20aが降下され、付勢バネ70を介して第2ジャケットリング20bも当初の最上位置である第1位置L1から降下される。これに伴って各セグメント40が半径方向内方に進出移動し、固定金型30と良好な圧力での密着状態をもって当接する。このとき前記昇降台50と上型プレート11とには、締め代S分の隙間が存在する。また第1ジャケットリング20aと第2ジャケットリング20bとのクリアランスCは、予め設定された最大クリアランスである第1クリアランスC1の状態である。
図4、図6(B)を参照して、昇降台50は、更に締め代Sだけ降下し、上型プレート11と当接して停止する。この締め代Sの降下によって、各セグメント40は固定金具30とのより確実な当接が期待される。しかしセグメント40が正常寸法の場合には、既に良好な圧力での密着状態をもって当接が達成されているので、セグメント40はそれ以上進出することはない。この場合には、代わりに、付勢バネ70が縮小することで、前記締め代S分の降下寸法を吸収する。即ち、第1ジャケットリング20aと第2ジャケットリング20bとのクリアランスCは、最大クリアランスである第1クリアランスC1から締め代S分縮小した第2クリアランスC2となる。その一方、第2ジャケットリング20bの第2位置L2は、前記第1ジャケットリング20aが前記締め代S分だけ更に降下しても、変わらない。
前記第2クリアランスC2は、条件的にはC2=0若しくはC2>0、即ちゼロ以上となるように、前記最大クリアランスC1を設定する際に考慮する。
環状分割金型を閉じた状態から開く際には、昇降台50が下方から上方に上昇することで、昇降台50が上型プレート11から離れ、クリアランスCが第2クリアランスC2から最大クリアランスである第1クリアランスC1の状態に戻る。また第2ジャケットリング20bの位置も、第2位置L2から最上位置である第1位置L1に戻る。
<セグメント40が寸法不足の場合>
図5、図6(A)、(C)を参照して、セグメント40が摩耗や摩滅等により寸法不足となった場合、昇降台50が上記図6(A)に示す状態、即ち締め代Sを残した状態まで降下しした状態となっても、寸法不足のセグメント40は固定金型30に未だ当接していないか、当接していても、未だ当接圧力が低く、良好な圧力での密着状態をもっての当接が達成されていない。
そして昇降台50が締め代Sを経て更に降下することで、セグメント40が固定金型30に当接を開始し、或いは不十分な当接状態を良好な当接状態へと押圧してゆく。この固定金型30に押し当たるセグメント40の押圧力は、付勢バネ70がその最大クリアランスである第1クリアランスC1を保持する状態から圧縮されることによって生じる反発力によるものである。付勢バネ70の反発力による付勢力によって、セグメント40が固定金型30に対して良好な圧力状態での当接を達成することができる。
昇降台50が上型プレート11に当接し、しかも寸法不足のセグメント40が固定金型30に良好な圧力状態で当接を達成した状態における、第1ジャケットリング20aと第2ジャケットリング20bとのクリアランスCを第3クリアランスC3とすると、該第3クリアランスC3は、上記最大クリアランスである第1クリアランスC1よりも小さく、第2クリアランスC2よりも大きい値となる。
また昇降台50が上型プレート11に当接し、しかも寸法不足のセグメント40が固定金型30に良好な圧力状態で当接を達成した状態における、第2ジャケットリング20bの位置を第3位置L3とすると、該第3位置L3は、前記セグメント40の寸法が正常な場合における第2ジャケットリング20bの位置である第2位置L2よりも、付勢バネ70が伸びている分だけ低い位置となる。
以上で説明した本考案のタイヤ加硫金型装置においては、上記したセグメント40の摩耗や摩滅等による寸法不足に対応できるだけではなく、タイヤサイズの変更及びタイヤパターンの変更に伴ってセグメント40や固定金型30の金型寸法を変更する場合に生じるセグメント40と固定金型30との当接状態の過不足の問題に対しても、付勢バネ70の付勢力を備えた伸縮性を利用することで、同様にその効果を発揮することができる。
なお、上記実施形態では締め代Sを構成したが、付勢バネ70の構成により、締め代Sが果たす役割も併せて行うことができる可能であるので、締め代Sは必ずしも設ける必要はない。
本考案のタイヤ加硫金型装置は、自動車タイヤの製造分野において有用であり、産業上の利用可能性が大きい。
11 上型プレート
12 下型プレート
20 ジャケットリング
20a 第1ジャケットリング
20b 第2ジャケットリング
21 ジャケットリング側截頭円錐状内側面
22 ジャケットリング側案内平坦面
23 ジャケットリング側金属プレート
24 凹所
30 固定金型
31 上部固定金型
32 下部固定金型
40 セグメント
40a 内側セグメント部
40b 外側セグメント部
41 セグメント側截頭円錐状外側面
42 セグメント側案内平坦面
50 昇降台
61 ネジ
62 T字ブロック
63 ネジ
64 T字溝
65 ストッパー
66 ストッパー用溝
70 付勢バネ
71 ボルト
71a 頭部
71b 軸部
71c 雄ネジ部
81a バネ収容凹所
81b バネ収容凹所
82 ボルト頭部収容凹所
83 貫通孔
84 雌ネジ孔
C クリアランス
C1 第1クリアランス
C2 第2クリアランス
C3 第3クリアランス
L1 第1位置
L2 第2位置
L3 第3位置
S 締め代

Claims (6)

  1. タイヤのトレッド部を成形する環状分割金型を構成する複数のセグメントと、該複数のセグメントの半径方向内方に配置される固定金型と、前記複数のセグメントの半径方向外方に配置されるジャケットリングとを備え、前記ジャケットリングを軸線方向の一方向に移動させることで、前記ジャケットリングが各セグメントを半径方向内方に押動させて、前記固定金型に当接させると共に環状分割金型を閉じ、前記ジャケットリングを軸線方向の前記一方向とは逆方向に移動させることで、各セグメントを半径方向外方に後退移動させて、前記固定金型との当接を解消すると共に前記環状分割金型を開くように構成したタイヤ加硫金型装置であって、
    前記ジャケットリングを軸線方向に2分割して第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの組み合わせとすると共に、前記第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの間に付勢バネを介在配置し、該付勢バネのバネ付勢力により、前記ジャケットリングの移動に伴って半径方向内方へ押動される各セグメントの前記固定金型に対する当接状態の過不足を自動調節する構成としたことを特徴とするタイヤ加硫金型装置。
  2. 付勢バネは、第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとのクリアランスがゼロの状態から予め設定した最大クリアランスまでの範囲において、クリアランスを増加する方向に作用する圧縮バネであることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ加硫金型装置。
  3. 付勢バネは、ボルトの軸部に挿通されたコイルバネであり、前記ボルトは、前記軸部の上端に構成される頭部と前記軸部の下端に構成される雄ネジ部とを有し、
    第1ジャケットリングと第2ジャケットリングとの分割面には前記付勢バネのコイルを収容する一対のバネ収容凹所をそれぞれ構成し、
    第1ジャケットリングの上面には前記付勢バネの頭部を収容するボルト頭部収容凹所を構成すると共に、該ボルト頭部収容凹所の底部中央から前記バネ収容凹所に前記ボルト軸部を貫通させる貫通孔を構成し、
    前記第2ジャケットリングには前記バネ収容凹所の底部の中央に前記ボルトの雄ネジ部と螺合する雌ネジ孔を構成し、
    前記第1ジャケットリングのボルト頭部収容凹所から前記バネ収容凹所を経て第2ジャケットリングの雌ネジ孔で螺合されるボルトの螺合深さを調整することで、最大クリアランスと、その最大クリアランスでの付勢バネの付勢力を調整するように構成したことを特徴とする請求項2に記載のタイヤ加硫金型装置。
  4. 付勢バネは、ジャケットリングの円周方向の複数の位置に等間隔で設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のタイヤ加硫金型装置。
  5. 第1ジャケットリングは、軸線方向に2分割したジャケットリングの上片部とし、第2ジャケットリングは下片部とし、
    各セグメントの外側面とそれに対向する第2ジャケットリングの内側面を、互いに対向するセグメント側截頭円錐状外側面とジャケットリング側截頭円錐状内側面とに構成し、前記各セグメント側截頭円錐状外側面の一部と前記ジャケットリング側截頭円錐状内側面の一部には、互いに対向してセグメント側案内平坦面とジャケット側案内平坦面とを構成し、第1ジャケットリングを上方から下方へ降下移動させることで、第2ジャケットリングが各セグメントを半径方向内方に押動させて、固定金型に当接させると共に環状分割金型を閉じ、前記降下した第2ジャケットリングを上方へ上昇移動させることで、各セグメントを半径方向外方に後退移動させて、前記固定金型との当接を解消すると共に前記環状分割金型を開くように構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のタイヤ加硫金型装置。
  6. 各セグメントは1乃至複数の部分から構成され、半径方向内方に配置される固定金型に当接するセグメント部分はアルミ材料からなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のタイヤ加硫金型装置。
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