JP3204557U - 壁掛けカレンダー - Google Patents
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Abstract
【課題】多額の製造コストをかけることなく筆記具を容易に保持できる新規な壁掛けカレンダーの提供。【解決手段】書き込みスペースを有するカレンダー用紙を備えた壁掛けカレンダーであって、前記各カレンダー用紙に、棒状の筆記具50が貫通可能な保持穴40を形成する。これによってその保持穴40に筆記具を差し込むだけで簡単にそれを保持できる。また、カレンダー用紙10に保持穴40を形成するだけであるため、製造コストも安価となり、また、複数重ねても嵩張ることがない。【選択図】図2
Description
本考案は、日付欄などに個人のスケジュールや予定などの書き込みが可能な壁掛けカレンダーに関する。
一般に壁掛けカレンダーは、1月または2月単位の日付が記載された紙を複数枚、1年分重ねてその上端を束ねた構成のものが典型的である。そして、このような壁掛けカレンダーは、各日付欄などに書き込みが可能なスペースが設けられている場合が多く、利用者はペンや鉛筆などの筆記具を用いてそのスペースに個人のスケジュールや予定などをメモ書きすることも多い。
このように壁掛けカレンダーにメモ書きする際には筆記用具が必要となるが、いざ書き込む際にその近くに適当な筆記用具が見当たらないことが多く、その都度部屋中を探し回るなどの煩わしい手間が多い。そのため、例えば以下の特許文献1では、カレンダー用紙を取り付ける台紙にポケットを設け、このポケットに筆記具を収容可能とすることでメモ書きが直ぐに行えるようにした壁掛けカレンダーが提案されている。
また、以下の特許文献2では、カレンダー部を取り付ける台紙の下端にその台紙の一部を利用して(折り曲げて)組み立て可能なトレーを形成し、そのトレーに筆記具を収容可能とした壁掛けカレンダーが提案されている。また、以下の特許文献3には、メモ書き込み基板を備えたカレンダー基板にペン保持筒を備えた壁掛けカレンダーが提案されている。さらに、以下の特許文献4には、カレンダーの保持枠に、折り込むことによって箱状に形成されるペン収容具を設置したアイデアが提案されている。
ところで、前述したような従来の壁掛けカレンダーでは、カレンダー用紙本体とは別個に筆記具を収容するためのトレーやポケット、ペン保持筒などを別途設ける必要があるため、その分だけ製造コストが高くなるといった問題がある。特に、壁掛けカレンダーはその多くが企業の販売促進用に顧客などに無償提供されるものが多いため、できるだけコストを抑えた仕様が望まれている。
そこで、本考案の目的は、これらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、多額の製造コストをかけることなく筆記具を容易に保持できる新規な壁掛けカレンダーを提供することにある。
前記課題を解決するために第1の考案は、書き込みスペースを有するカレンダー用紙を有する壁掛けカレンダー、または前記カレンダー用紙を複数枚重ね、その上端を保持枠体で束ねてなる壁掛けカレンダーであって、前記各カレンダー用紙に、棒状の筆記具が貫通可能な保持穴が形成されていることを特徴とする壁掛けカレンダーである。
このような構成によれば、カレンダー用紙に形成された保持穴に棒状の筆記具を差し込むだけで簡単にそれを保持できる。そして、書き込みが必要なときにはその筆記具を保持穴から抜き出して使用でき、使用後はそのままその保持穴に差し込むだけで良い。また、カレンダー用紙に保持穴を形成するだけであるため、製造コストも安価となり、また、複数重ねても嵩張ることがない。
第2の発明は、第1の発明において、前記保持穴は、前記各カレンダー用紙のほぼ同じ位置に重ねて形成されていることを特徴とする壁掛けカレンダーである。このような構成によれば、複数枚のカレンダー用紙の保持穴に対して筆記具を差し込んで保持できるため、一枚当たりのカレンダー用紙の強度が十分でない場合でもより確実に筆記具を保持できる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記保持穴の形状が、スリット状または楕円形、菱形あるいは星形であることを特徴とする壁掛けカレンダーである。このような構成によれば、保持穴の大きさが適宜変更可能となるため、筆記具のサイズと保持穴の大きさが一致しない場合であっても筆記具をしっかりと保持穴に保持することができる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明において、前記保持穴に、これより連続するスリット状の切れ込みが形成されていることを特徴とする壁掛けカレンダーである。このような構成によれば、第3の発明と同様に保持穴の大きさがスリット部分が開くなどして適宜変更可能となるため、筆記具のサイズと保持穴の大きさが一致しない場合であっても筆記具をしっかりと保持穴に保持することができる。
第5の発明は、第1の発明において、前記保持穴が前記筆記具の長さより短い間隔で一対以上形成されていることを特徴とする壁掛けカレンダーである。このような構成によれば、一対の保持穴間に架け渡すようにして1つの筆記具を貫通できるため、よりしっかりと筆記具を保持することができる。
本考案によれば、以下のような効果を発揮する。
1.カレンダー用紙に形成された保持穴に棒状の筆記具を差し込むだけで簡単にそれを保持できる。そして、書き込みが必要なときにはその筆記具を保持穴から抜き出して使用でき、使用後はそのままその保持穴に差し込むだけで良い。
2.また、カレンダー用紙に保持穴を形成するだけであるため、製造コストも安価となり、また、余分な部品が無いため、複数重ねても嵩張ることがない。
3.保持穴の形状をスリット状または楕円形、菱形あるいは星形とすることによって保持穴の大きさが適宜変更可能となるため、筆記具のサイズと保持穴の大きさが一致しない場合であっても筆記具をしっかりと保持することができる。
4.筆記具の長さより短い間隔で保持穴を一対以上形成することによって、よりしっかりと筆記具を保持することができる。
1.カレンダー用紙に形成された保持穴に棒状の筆記具を差し込むだけで簡単にそれを保持できる。そして、書き込みが必要なときにはその筆記具を保持穴から抜き出して使用でき、使用後はそのままその保持穴に差し込むだけで良い。
2.また、カレンダー用紙に保持穴を形成するだけであるため、製造コストも安価となり、また、余分な部品が無いため、複数重ねても嵩張ることがない。
3.保持穴の形状をスリット状または楕円形、菱形あるいは星形とすることによって保持穴の大きさが適宜変更可能となるため、筆記具のサイズと保持穴の大きさが一致しない場合であっても筆記具をしっかりと保持することができる。
4.筆記具の長さより短い間隔で保持穴を一対以上形成することによって、よりしっかりと筆記具を保持することができる。
以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本考案に係る壁掛けカレンダー100の実施の一形態を示したものである。図示するようにこの壁掛けカレンダー100は、矩形状に裁断されたカレンダー用紙10を複数枚重ね、その上端を保持枠体20で冊子状に束ねて構成されている。このカレンダー用紙10は従来から用いられている一般的な印刷用紙、例えば化学パルプを主原料とする普通紙や上質紙の他、塗工紙やコート紙などの加工紙などからなっている。また、その大きさも様々であり、例えば縦50cm〜150cm、横50cm〜100cmのものが多用される。
このカレンダー用紙10は、その表面に、日付・曜日などを表形式などで表示した七曜表30が印刷されており、この七曜表30の各日付欄には、書き込み自在なスペース31が各々形成されている。なお、この七曜表30は図示するように1枚のカレンダー用紙10に対して1ヶ月づつ記載されたものの他に、1枚のカレンダー用紙10に対して二ヶ月分以上纏めて記載したものであっても良く、あるいは1枚のカレンダー用紙10に対して12ヶ月分(1年分)纏めて記載したものであっても良い。
保持枠体20は複数枚のカレンダー用紙10を束ねる機能を有するものであれば、図示するようにその幅方向に連続する金属製の金枠の他に、コイル状やクリップ状のような他のものも用いられる。また、さらに保持枠体20の中央部には留金部21が形成されており、画鋲22や釘などによって垂直壁面Wに壁掛け可能となっている。
そして、このカレンダー用紙10の一部、すなわち図1および図2に示すように七曜表30の右下部分には、筆記具50を保持するための保持穴40が形成されている。この保持穴40の穴径は、ボールペンや鉛筆などの棒状の筆記具が貫通する程度の大きさ、例えば7mm〜15mm程度の大きさとなっている。この保持穴40は、重なり合ったカレンダー用紙10のほぼ同じ位置に重ねて形成されている。
このようにカレンダー用紙10に保持穴40を設ければ、図2に示すようにこの保持穴40に筆記具50を差し込むだけで簡単にそれを保持できる。従って、書き込みが必要なときにはその保持穴40に挿入された筆記具50を抜き出してすぐに使用することができ、使用後はそのままその保持穴40に筆記具50を差し込むだけで簡単に保持することができる。また、穿孔機などを用いてカレンダー用紙10に保持穴40を一気に形成できるあるため、製造コストも安価となり、また、余分な部品が無いため、複数重ねても嵩張ることがない。
このように保持穴40に筆記具50を差し込んで際には、最も表に位置するカレンダー用紙10の保持穴40だけを利用しても良いが、図3(A)に示すようにこの保持穴40は各カレンダー用紙10に対してほぼ同じ位置に形成されているため、図3(B)に示すようにこれらすべての保持穴40に対して一気に挿入するようにすれば、よりしっかりと筆記具50を保持することができる。特にカレンダー用紙10が薄紙であって一枚だけでは強度が十分でない場合には、このような使用方法が望ましい。
また、この保持穴40の形状は円形だけでなく、その他の形状であっても良い。例えば、図4(A)に示すようにスリット状であったり、同図(B)に示すように楕円形であったり、同図(C)、(D)に示すように菱形や星形であっても良い。さらに、同図(E)に示すように縦横の切れ込み形であったり、あるいは同図(F)に示すように円形にスリット状の切れ込み41を加えた形態であっても良い。
そして、さらにこのような形状であれば、様々な太さの筆記具50も容易に保持できるという効果が得られる。すなわち、図4(A)に示すようなスリット形の保持穴40では、、筆記具50の径が大きければそのスリットが大きく開き、反対に筆記具50の径が小さければそのスリットの開き具合も小さくなるため、あらゆる大きさ(太さ)の筆記具50に対応することができる。これは、同図(B)に示す楕円形の場合も同じである。
また、同図(C)に示す菱形(四角形)の場合は、これが丸く変形することでそれよりも太い径の筆記具50に対応することができる。また、同図(D)に示す星形の場合は、その穴の内側に突き出す部分42がその筆記具50の大きさに合わせて潰れるように変形することであらゆる大きさ(太さ)の筆記具50に対応することができる。これは同図(E)に示すクロス状のスリットからなる場合も同じである。
さらに、同図(F)に示すように円形にスリット状の切れ込み41を加えた保持穴40の場合では、差し込まれる筆記具50の径が保持穴40よりも大きい場合には、その切れ込み41が開くように変形することで太い径の筆記具50であってもこれをしっかりと保持することができる。なお、太い径の筆記具50から細い径のものに変えた場合には、指などによってその保持穴40の形状を元に戻してそのクセを直せば、その後は細い径の筆記具50であってもしっかりとその保持穴40に保持することができる。
また、図5に示すようにこの保持穴40を筆記具50の長さより短い間隔で一対以上形成しても良い。このようにすれば、図示するように一対の保持穴40,40間に架け渡すようにして1つの筆記具50を貫通できるため、よりしっかりと筆記具を保持することができる。なお、この場合の保持穴40の形状としては図4に示すように様々な組み合わせを用いることができる。また、この保持穴40の形成位置は、本実施の形態のように七曜表30の右下位置だけでなく、左下位置やその両側、上部などあらゆる位置に、しかも複数形成しても良い。さらに、この保持穴40には筆記具50の他にハサミや眼鏡、物指しなどのその他の日用品を保持することも可能である。
さらに図6に示すように、保持穴40がスリット状の場合には、その端部にそのスリットと連続する小穴43を形成しても良い。このように構成すれば、スリット状保持穴40の端部を起点としてカレンダー用紙が破けて保持穴40が拡大してしまうような不都合も回避できる。また、さらにこの保持穴40部分をプレスチックテープなどで覆い、穴かがりの如く補強しても良い。
100…壁掛けカレンダー
10…カレンダー用紙
20…保持枠
21…留金部
22…画鋲
30…七曜表
31…書き込みスペース
40…保持穴
41…切れ込み
42…突き出し部
43…小穴
50…筆記具
W…壁面
10…カレンダー用紙
20…保持枠
21…留金部
22…画鋲
30…七曜表
31…書き込みスペース
40…保持穴
41…切れ込み
42…突き出し部
43…小穴
50…筆記具
W…壁面
Claims (5)
- 書き込みスペースを有するカレンダー用紙を有する壁掛けカレンダー、または前記カレンダー用紙を複数枚重ね、その上端を保持枠体で束ねてなる壁掛けカレンダーであって、
前記各カレンダー用紙に、棒状の筆記具が貫通可能な保持穴が形成されていることを特徴とする壁掛けカレンダー。 - 請求項1に記載の壁掛けカレンダーにおいて、
前記保持穴は、前記各カレンダー用紙のほぼ同じ位置に重ねて形成されていることを特徴とする壁掛けカレンダー。 - 請求項1または2に記載の壁掛けカレンダーにおいて、
前記保持穴の形状が、スリット状または楕円形、菱形あるいは星形であることを特徴とする壁掛けカレンダー。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の壁掛けカレンダーにおいて、
前記保持穴に、これより連続するスリット状の切れ込みが形成されていることを特徴とする壁掛けカレンダー。 - 請求項1に記載の壁掛けカレンダーにおいて、
前記保持穴が前記筆記具の長さより短い間隔で一対以上形成されていることを特徴とする壁掛けカレンダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016001340U JP3204557U (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 壁掛けカレンダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016001340U JP3204557U (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 壁掛けカレンダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3204557U true JP3204557U (ja) | 2016-06-02 |
Family
ID=56089905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016001340U Expired - Fee Related JP3204557U (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 壁掛けカレンダー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3204557U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019159070A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 株式会社トーダン | 日付マーカー付きカレンダー及び日付マーカー |
-
2016
- 2016-03-25 JP JP2016001340U patent/JP3204557U/ja not_active Expired - Fee Related
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