JP3204496B2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP3204496B2 JP18938097A JP18938097A JP3204496B2 JP 3204496 B2 JP3204496 B2 JP 3204496B2 JP 18938097 A JP18938097 A JP 18938097A JP 18938097 A JP18938097 A JP 18938097A JP 3204496 B2 JP3204496 B2 JP 3204496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に装備さ
れる車両用シートに関し、特に緩衝用パッド構造の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は自動車に装備される標準タイプの
シート構造を示している。このシート30は、シートク
ッション部31に対しシートバック部32がリクライニ
ングデバイス33を介して連設されており、デバイス3
3の操作ノブ34を操作してシートバック部32の角度
を任意の傾きに調整することができる。なお、シートク
ッション部31は車体パネル側に対し一対のスライドレ
ース35を介して配設され、シートバック部31と共に
車室内の前後に位置調整される。
【0003】このように、シートクッション部31に対
し回動調整可能に設けられるシート部としては、シート
バック部32以外にも実開平3−89655号公報等に
記載されているような座者の足を載せるオットマンとも
称されているフットレストがあり、これらシート部は個
々的に作製された後、デバイス33やラチット機構等を
介して一体のシート1に組み付けられる。すなわち、図
7のシート構造では、シートクッション部31及びシー
トバック部32がそれぞれ独自に形成された緩衝用パッ
ド36,37を用い、それをSバネ36a,36b等を
配置したフレーム38,39に保持した状態から、袋状
の表皮40,41にてそれぞれ個別的に被覆操作された
後、各シート部31,32がデバイス33等を介して一
体のシート30に組み付けられる。
【0004】なお、パッド36,37の材質としては、
成形型を用いてイソシアネートとポリオールを反応して
作製されるモールドウレタンフォームが主流であり、ま
た、ホールド感や乗心地などのクッション性能を改良す
る目的で、例えば、両サイドを他の部分に対し硬くする
というような部分異硬度パッド、下層ないしは背面側を
上層ないしは表面側よりも相対的に硬くした層状異硬度
パッドの構成なども開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のシート
構造は、シートクッション部31とシートバック部32
とが独立しており、リクライニングデバイス33等を介
在して一体ものに組み付けられる。この組み付けにおい
ては、シートバック部32の下端部32aとシートクッ
ション部31の後端部31aに隙間を設定することによ
り、シートバック部32が回動ないしは傾倒調整時にシ
ートクッション部31に当たって、回動が損なわれない
ようにしている。また、このような下端部32aと後端
部31aとの間の隙間は、外観性等の点から最小限の大
きさに設定されているが、余り小さくするとシートクッ
ション部31及びシートバック部32の表皮40,41
の対応部分が擦れたり、しわ等が発生して回動操作性と
外観的にも問題を生じすることとなる。また、前記した
隙間の存在が高級化を図る上で大きな障害になっている
ばかりでなく、間の隙間から小物等が落ちることもあっ
た。なお、このような隙間対策としては、例えば、シー
ト背面側等にカバー体を付設することもあるが、シート
の一体化指向や高級シート化に反し根本的な改善になら
ない。
【0006】本発明は、以上のような隙間対策の一貫と
して開発されたものである。その目的は、シートクッシ
ョン部に対しシートバック部やフットレスト部のように
回動可能に設けられる回動シート部について、シート保
持性及び弾性ヒンジ作用を維持しつつ間の隙間をなく
し、外観性を向上できるようにした構造の車両用シート
を提供することにある。他の目的は各シート部のパッド
を一体的に形成することにより外観的に優れた一体化シ
ートを得ることにある。更に他の目的は以下の内容説明
の中で明らかにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、図1から図6に例示する如く、シートクッシ
ョン部2に対し回動調整可能に連設された回動シート部
3を備え、回動シート部3がシートクッション部2と同
様に専用フレーム9に保持される緩衝用パッド部7と、
パッド部7を被覆処理している表皮10を少なくとも有
している車両用シート1において、シートクッション部
2のパッド部6と回動シート部3のパッド部7とが、複
数の硬質パッド材16及び軟質パッド材17にて一体的
に形成されたヒンジパッド部15を介在し接続してな
る、構造にしたものである。
【0008】以上の本発明は次のように具体化されるこ
とがより好ましい。第1に、ヒンジパッド部15は、硬
質パッド材16と軟質パッド材17とをそれぞれ複数枚
の薄板状に形成すると共に、それら薄板状の硬質パッド
材16と軟質パッド材17とを前後交互に重ねた状態で
一体化されている構造である。この構成では、ヒンジパ
ッド部15が複数枚の薄板状の硬質パッド材16及び軟
質パッド材17とを交互に配置することにより、硬質パ
ッド材16の部分で保持性能を付与し、軟質パッド材1
7の部分でヒンジ作用が得られる。つまり、このヒンジ
パッド部15は、外観特性を損なわずに保持能とヒンジ
作用とを兼ね備えてブロット状のものとして、ウレタン
系等の硬・軟パッド材にて容易に形成することができ
る。第2に、シートクッション部2のパッド部6と回動
シート部3のパッド部7とをヒンジパッド部15を介し
て接続する構造としては、ヒンジパッド部15の各端部
を対応する側に接着剤を用いて接着により一体化するこ
とも可能である。また、パッド部6とパッド部7とが、
発泡ウレタン系の材質からなる場合は、ヒンジパッド部
15を間に介在した状態でパッド部6とパッド部7とを
同時に発泡成形して一体のパッド18として形成するこ
とも可能である。前者では本発明を容易に適用でき、後
者では従来の個々的に成形するパッド構造に比してパッ
ド部6とパッド部7とを同時に発泡成形することから成
形工程の合理化が達成される。第3に、以上の回動シー
ト部3としては、シートクッション部2に対し角度調整
されるシートバック部であったり、シートクッション部
2に対し角度調整されるフットレスト部であってもよ
い。何れの場合にもシート一体化が図られる。また、本
発明を適用する場合は、表皮のうち、ヒンジパッド部1
5に対応する表皮部分10C,10Dが伸縮性の材質の
もので形成されていることである。これは、ヒンジパッ
ド部15のヒンジ作用を表皮10の材質面から規制され
ないようにするため、表皮部10C,10Dを他の表皮
部分よりも伸縮性に富む材質にて構成するようし、表皮
面からシート一体化を図る意味である。
【0009】以上の構造によれば、シートクッション部
2のパッド部6と回動シート部3のパッド部7とが、ヒ
ンジパッド部15を介在して接続されていることから、
シートクッション部とシートバック部との間に隙間が構
造的になくなる。また、シート1としては、ヒンジパッ
ド部15が硬・軟パッド材16,17にて形成されてい
ることから、シートクッション部2と回動シート部3と
の間の外観特性を損なわない程度の保持能と、回動シー
ト部3の回動調整時におけるヒンジ作用を同時に具備す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図6を参照しながら説明する。なお、以下に述べる
形態は、本発明の好適な具体例であるから技術的に好ま
しい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以
下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない
限り、これらの形態に限られるものではない。図1は本
発明を適用した車両用シートの全体構成を一部破断して
示し、図2はシート各部を構成しているパッド部同士の
関係を示し、図3は前記パッド部のうちヒンジパッド部
の作用を示している。図1の車両用シート1は、シート
クッション部2と、シートバック部3とで構成されてお
り、シートバック部3がシートクッション部2に対しリ
クライニングデバイス4を介して回動調整可能となって
いる。以下、シート全体の構造を概説した後、要部を詳
述する。
【0011】シートクッション部2は、Sバネ11aを
上部開口に張設している金属製の容器状フレーム8と、
このフレーム8及びSバネ11a上に配置されたパッド
部6と、このパッド部6の外表面を覆って端末部側がフ
レーム8の下面側に固定されている表皮部10Aなどで
構成されている。また、フレーム8の一側部の後部には
リンクイニングデバイス4が取り付けられて、その回動
アーム4aを上方へ突出している。フレーム8の下面に
は、スライド機構を構成している一対のスライドレール
5が前後方向に設けられていると共に、そのスライド機
構を構成しているロック解除用の操作ノブ5aが前側に
配置されている。なお、リクライニングデバイス4は構
造的に公知のもので、回動アーム4aがシートバック部
3のフレーム9に固定されたアーム12に連結されてい
て、図示せぬ調整機構部を操作レバー4cにより操作し
てシートバック部3を角度調整するようになっている。
また、シートクッション部2は、スライドレール5のロ
アレール側に設けられた取付ブラケット5bを介して車
体フロア側に固定される。
【0012】シートバック部3は、Sバネ11bを張設
している金属製のパイプ状フレーム9と、Sバネ11b
を張設した状態でフレーム9に付設された補助フレーム
12と、フレーム9の上部側に取り付けられたステーホ
ルダー14と、フレーム9及びSバネ11b等に保持さ
れたパッド部7と、このパッド部7の外表面を被覆処理
している表皮部10Bなどで構成されている。なお、こ
のシートバック部3は、シートクッション部2に対し片
側が前記回動アーム4aとアーム13とを介し連結さ
れ、もう一方の側がフレーム9側に下設されたアームを
介してフレーム8側に回動可能に連結されている。ま
た、このようなシート構造では、表皮部10Bが袋状に
形成されていて、パッド部7及びフレーム9等を内部に
入れて、表皮裏面側から吊り込み構造などパッド部7の
不用意な動きを規制したり、シートバック部3の背面側
にバックガーニッシュ等が装着されることもある。ステ
ーホルダー14は、不図示のヘッドレストをステーを介
して取り付けるためのものである。
【0013】そして、以上のシートクッション部2及び
シートバック部3は、上記した基本構造に加えて、次の
ような構造が採用されている点で従来構造と大きく相違
してている。すなわち、この形態では、第1に、図2,
図3にも示す如くパッド部6,7同士の間にヒンジパッ
ド部15が介装されている。第2に表皮部10Aと10
Bとが間に表皮部10Cを介在した状態で一体的な表皮
10として形成されていることである。以下、これらを
詳述する。
【0014】先ず、この形態の表皮10は、表皮部10
Aと表皮部10Bとが表皮部10Cを間に介在して一体
的に形成されている。表皮部10Aはパッド部6を上側
から覆うことができる下開口した袋状に形成され、表皮
部10Bはパッド部7の下端7b側を除いて覆うことが
できる下開口した袋状に形成されている。そして、表皮
部10Cは、ヒンジパッド部15の表面を覆う大きさで
あり、表皮部10Aの表面側の後端部と、表皮部10B
の下開口縁のうち表面側との間に表皮部10Cの各対応
部を縫製等により接続した構成となっている。この表皮
部10Cは、材質的に表皮部10A及び表皮部10Bよ
りも伸縮性に富むもので、かつ色や風合い等の点で表皮
部10A及び表皮部10Bとほぼ類似したものが用いら
れている。
【0015】また、前記したヒンジパッド部15は、所
定大のブロック状をなしており、シートクッション部2
に対しシートバック部3が回動される際にその回動を損
なわず、かつシートクッション部2とシートバック部3
との間の外観特性を損なわずに保持能として機能するよ
う工夫されたものである。構造的には、硬質パッド材1
6と軟質パッド材17とで組み合わせることを前提とし
ている。つまり、硬質パッド材16及び軟質パッド材1
7は、薄板状(前記プロック状を縦断面で裁断した形
状)の複数枚が用いられ、それら薄板状の硬質パッド材
16と軟質パッド材17とを前後交互に重ねた状態で接
着剤等にて一体化されている。なお、図2中、パッド部
6は符号6aが前側を、符号6bが後端を示している。
パッド部7は符号7aが上側を、符号7bが下端を示し
ている。
【0016】ここで、硬質パッド材16及び軟質パッド
材17は、シートクッション用パッド部7,8の硬さに
対する硬・軟度合いを意味している。そして、この組み
合わせ構造は次のような試験結果等に基づいている。パ
ッド部7,8を構成しているような通常のシートに用い
られるウレタン系クッションパッド材にてヒンジパッド
部15を形成した場合や、通常のシートに用いられるウ
レタン系クッションパッド材よりも硬いスラブウレタン
にてヒンジパッド部15を形成した場合には、シートバ
ック部3を回動調整する際のヒンジ作用的に回動抵抗が
大きくなり、スレームな回動が得られなくなる。逆に、
ヒンジパッド部15を軟質ウレタン等で形成した場合
は、シートバック部3を回動調整した際にヒンジパッド
部表面に凹凸や歪みができて、表皮側の外面形状も悪く
なる。ところが、ヒンジパッド部15としては、この例
の如く複数枚の薄板状の硬質パッド材16及び軟質パッ
ド材17を使用し、交互に配置してあたかも蛇腹状に硬
質と軟質とを組み合わせることにより、上述の不具合が
一掃されて、ヒンジ作用と共に外観特性を良好に維持で
きることが分かった。この組み合わせ構造では、硬質パ
ッド材16及び軟質パッド材17の硬さ度合いやヒンジ
パッド部15の厚さ寸法等により多少異なるが、一般的
には硬質パッド材16の方を軟質パッド材17よりも薄
く形成すること、ヒンジパッド部15が少なくとも3枚
以上、より好ましくは5枚以上の硬質パッド材16及び
軟質パッド材17にて形成することが好ましい。
【0017】以上のヒンジパッド部15は、パッド部7
の下端7bとパッド部8の後端8bに対し対応するブロ
ック状の対応部を(図2では上下部に位置する硬質パッ
ド材16を)接着剤にて一体化されている。そして、図
3(a)はシートバック部3がシートクッション部2に
対し通常使用時の傾き角に配置されている状態における
ヒンジパッド部15の状態を示している。このときのヒ
ンジパッド部15は、表面Aの側が背面Bの側よりも前
記傾き角に応じて縮小されている。この縮小度合いは、
専ら複数の軟質パッド材17の部分にて吸収され、各軟
質パッド材17が表面Aの側で大きく縮小され、背面B
の側で膨出変形されている。そして、ここを覆っている
表皮部10Cは、専ら複数の硬質パッド材16に当たっ
て、その所定の面形状を正常に保たれている。これに対
し、図3(b)はシートバック部3が各軟質パッド材1
7のヒンジ作用を伴って略90度後方へ回動されてシー
トクッション部2に対し略フラットとなるよう配置され
ている状態を示している。このときのヒンジパッド部1
5は、作製初期状態であり、硬質パッド材16と軟質パ
ッド材17とが規則正しく配置され、何れも初期の形状
を保っている。そして、ここを覆っている表皮部10C
は、図3(a)の状態と同様に専ら複数の硬質パッド材
16に当たって、その所定の面形状が正常に保たれてい
る。
【0018】図4は前記ヒンジパッド部15がパッド部
6,7の成形と同時に一体化した例を示している。な
お、図4はパッド部6,7に対しヒンジパッド部15の
一体化構成の他の例であり、他の構造は図1から図3と
同じくしている。したがって、図4では図1から図3と
同一ないしは対応するパッド部について、図1から図3
に付した符号を使用している。この形態ではパッド部
6,7が発泡ウレタン樹脂などで発泡成形されてたもの
であるが、成形型を工夫することによりヒンジパッド部
15をインサート方式で間に一体化したものである。す
なわち、この成形型は、パッド部6とパッド部7に対応
した成形部を有すると共に、両成形部の間にヒンジパッ
ド部15の配置部を設けたものである。そして、発泡原
液が前記各成形部に注入されて発泡されると同時に、そ
の発泡原液の一部がヒンジパッド部15の対応端面側内
に染み込むようにしたものである。したがって、この構
造では、図4の拡大部に示す如く発泡成形されたパッド
部6の後端6b側及びパッド部7の下端7側がヒンジパ
ッド部15の対応部に対しそれぞれ発泡原液の一部を含
浸固化した状態で一体化されており、パッド部6,7及
びヒンジパッド部15を一体に有したパッド18として
形成されている。なお、この形態のヒンジパッド部15
は、上記図1から図3と同様に硬質パッド材16と軟質
パッド材17とを交互に組み合わせた構成であるが、前
後端側に比較的厚い軟質パッド材17を配置し、その前
後端の軟質パッド材17の部分に発泡原液を含浸固化す
るように形成されている。図4の拡大部に付した符号1
8aは、前後端に位置する軟質パッド材17の部分に発
泡原液が含浸固化した状態を模式的に示している。この
ように本発明において、ヒンジパッド部15は接着剤に
て各パッド部6,7に接続することに限られず、パッド
部6,7の成形時にインサート方式により接続してもよ
く、後者の場合は成形工程の合理化等が図られる。
【0019】図5は本発明の回動シート部であるシート
バック部に代わる他の例を示し、回動シート部としてフ
ットレストの場合を挙げてそのパッド部の構造を示して
いる。なお、図5はシートクッション部のパッド部26
と、フットレストのパッド部27との間に上記したヒン
ジパッド部15を介在させる状態を模式的に示し、図6
はその作用を図3(a)に対応して示している。すなわ
ち、この形態では、パッド部26の前端26aとパッド
部27の上端27aとの間に上記した構造のヒンジパッ
ド部15が介在されており、フットレストが不図示のラ
チット機構により回動調整される際にヒンジパッド部1
5の上記した図1から図3で説明した作用を得るように
したものである。なお、この場合にも、パッド部26を
被覆処理する表皮部10Aに対し少なくともヒンジパッ
ド部15を覆う表皮部10Dについては上記表皮部10
Cと同様に伸縮性に富む材質のものが用いられる。
【0020】このように本発明は請求項1に記載の要件
を具備して範囲で、シート設計に応じて各部に適用した
り変形ないしは展開することができるものである。
【0021】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、シ
ートクッション部のパッド部と回動シート部のパッド部
とが、ヒンジパッド部を介在して接続されていることか
ら、シートクッション部とシートバック部との間に隙間
がないシート構造となる。また車両用シートとしては、
ヒンジパッド部が硬・軟パッド材にて形成されているこ
とから、シートクッション部と回動シート部との間の外
観特性を損なわない範囲での保持能と、回動シート部の
回動調整時におけるヒンジ作用を同時に具備することが
できる。これにより、本発明は、外観的だけではなく、
保持作用的にも一体化を図ることができ、シートの高級
が比較的容易に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両用シートの全体構成を示
す一部破断した斜視図である。
【図2】上記シート各部を構成しているパッド部同士の
関係を示す斜視図である。
【図3】上記パッド部のうちヒンジパッド部の作用を示
す断面図である。
【図4】上記シート各部を構成しているパッド部の他の
例を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の例であるパッド部同士の関係を示
す斜視図である。
【図6】図5のヒンジパッド部の使用状態での作用を示
す断面図である。
【図7】従来シート構造の問題点を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 車両用シート 2,26 シートクッション部 3 シートバック部(回動シート部) 4 リクライニングデバスイ 6,7 パッド部 10 表皮 10C 伸縮性表皮部 15 ヒンジパッド部 16 硬質パッド材 17 軟質パッド材 27 フットレスト(回動シート部)のパッド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 1/00 - 1/038 A47C 7/00 - 7/46 B60N 2/22

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション部に対し回動調整可能
    に連設された回動シート部を備え、前記回動シート部が
    前記シートクッション部と同様に専用フレームに保持さ
    れる緩衝用パッド部と、該パッド部を被覆処理している
    表皮を少なくとも有している車両用シートにおいて、 前記シートクッション部のパッド部と前記回動シート部
    のパッド部とが、複数の硬質パッド材及び軟質パッド材
    にて一体的に形成されたヒンジパッド部を介在し接続し
    てなる、ことを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 前記ヒンジパッド部が、前記硬質パッド
    材と軟質パッド材とをそれぞれ複数枚の薄板状に形成す
    ると共に、それら薄板状の硬質パッド材と軟質パッド材
    とを前後交互に重ねた状態で一体化されている請求項1
    に記載の車両用シート。
  3. 【請求項3】 前記シートクッション部のパッド部と前
    記回動シート部のパッド部とが、前記ヒンジパッド部に
    対し接着により一体化している請求項1又は2に記載の
    車両用シート。
  4. 【請求項4】 前記シートクッション部のパッド部と前
    記回動シート部のパッド部とが、発泡ウレタン系の材質
    からなり、前記ヒンジパッド部を間に介在した状態で発
    泡成形されて一体のパッドとして形成されている請求項
    1又は2に記載の車両用シート。
  5. 【請求項5】 回動シート部が、前記シートクッション
    部に対し角度調整されるシートバック部である請求項1
    から4の何れかに記載の車両用シート。
  6. 【請求項6】 回動シート部が、前記シートクッション
    部に対し角度調整されるフットレスト部である請求項1
    から4の何れかに記載の車両用シート。
  7. 【請求項7】 前記表皮のうち、前記ヒンジパッド部に
    対応する部分が伸縮性の材質のもので形成されている請
    求項1から6の何れかに記載の車両用シート。
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