JP3204287B2 - 信号処理器においてノイズ・バーストを検出するための方法および装置 - Google Patents

信号処理器においてノイズ・バーストを検出するための方法および装置

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JP3204287B2
JP3204287B2 JP17619194A JP17619194A JP3204287B2 JP 3204287 B2 JP3204287 B2 JP 3204287B2 JP 17619194 A JP17619194 A JP 17619194A JP 17619194 A JP17619194 A JP 17619194A JP 3204287 B2 JP3204287 B2 JP 3204287B2
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に信号処理器に
関し、更に特定すればノイズ・バースト検出機能を有す
る信号処理器およびそれに関連する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】集積回路構成物の密度が向上しコストが
低減したことにより、以前では実用的でなかった製品
が、商業的に実現可能となっている。集積回路技術の進
歩によって実現可能となったタイプの製品に、デジタル
無線電話機がある。デジタル無線電話機のハンドセット
は、マイクロフォンを通じてアナログ音声信号を受信
し、そのアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換
し、このデジタル音声信号を圧縮し、圧縮した信号を無
線周波数(RF)で変調し、そして変調RF信号をアン
テナを通じて送信する。送信されたRF信号は、近隣の
基地局で受信され、アナログ信号に変換され(またはデ
ジタル交換機ではデジタル形式のままで)、最終的に目
的地の電話機に中継される。同様の信号が目的地の電話
機から受信されると、その電話信号は同様な逆のプロセ
スで処理される。基地局は、ハンドセットにデジタルR
F信号を送信し、これがアンテナを通じて受信され、復
調され、圧縮解除され、そしてアナログ音声信号に変換
されて、ハンドセットのスピーカを駆動する。
【0003】無線電話ハンドセットの動作に規定された
標準に、英国無線電話機第2世代(CT−2)標準(U.
K. Cordless Telephone, Second Generation (CT-2) st
andard)プロトコルがある。CT−2に準拠したハンド
セットは、マイクロホンからのアナログ音声信号を受信
する。この音声信号は、デジタルパルス・コード変調
(PCM)フォーマットに変換され、適応差分パルス・
コード変調(ADPCM:adaptive differential puls
e code modulation)エンコーダによって処理され、次
にCT−2の共通エアー・インターフェース(CAI:C
ommon Air Interface)にしたがって変調され、基地局に
送信される。CT−2は、ADPCMエンコーダの処理
に対して、CCITT G.721を指定する。送信お
よび受信信号は基地局に対して、パケットの形でピンポ
ン状(ping-pong fashon)に送受信される。CAIは、
このパケットの一部が、呼の設定および終了要求のよう
なものを含む信号送信情報、およびハンドシェーキング
情報を含むことを指定する。信号受信については、パケ
ットが受信され、変調され、G.721ADPCMエン
コーダによって処理され、デジタルPCMからアナログ
に変換され、そしてスピーカに供給される。
【0004】デジタル無線電話ハンドセットの動作に
は、アナログおよびデジタル機能の双方が必要である。
アナログからPCMへ、およびPCMからアナログへの
変換を行うためには、Motorola MC145554 m-law PCM コ
デック・フィルタまたはMotorola MC145557 A-law PCM
コデック・フィルタのような従来の集積回路を用いれば
よい。また、PCMからADPCM、およびADPCM
からPCMへの変換を行うためには、 Motorola MC1455
32 ADPCMトランスコーダ (transcoder)のような従来の
集積回路を用いればよい。これら両者の機能は、単独あ
るいは複合的な信号処理集積回路で組合せることも可能
である。コストを低減するためには、機能性は維持しつ
つ集積回路のサイズを縮小することが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】CT−2コードレス電
話システムでは、ハンドセットが基地局とのデジタル・
リンクを確立する。このリンクは通常通話が完了するま
で維持される。通話中に、ハンドセットと基地局との間
のリンクが失われたり、破壊される場合がある。例え
ば、ユーザが基地局範囲の外側にハンドセットを移動さ
せた場合、リンクが失われ得る。この結果、破壊された
リンクを検出しノイズを消音するまで、受信データの不
規則性に起因する高レベルの白色ノイズがスピーカに供
給される。最大レベルより約3ないし6デシベル(d
B)低いレベルのノイズが生じる。リンクの損失を検出
するための、CAIプロトコルによって指定されている
唯一の方法は、パケットの信号送信部分に予想されるハ
ンドシェーク・メッセージが存在しないことを検出する
ことである。ハンドシェーク・メッセージの送信間隔
は、数秒程度である。検出時間を短縮する1つの方法
は、基地局とハンドセットとの間に周期的な通信を強制
することであり、この結果検出時間は数百ミリ秒に短縮
される。それでも、リンクが破壊された時ユーザはうる
さいノイズを聞くことがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
1つの態様において、信号処理器内でノイズ・バースト
を検出する方法を提供する。入力信号が連続的に受信さ
れ、この入力信号を適応的に量子化して、量子化差分信
号を生成する。信号処理器の出力信号は、前記量子化差
分信号に応答して発生される。ノイズの指示は、前記量
子化差分信号の少なくとも1つのサンプルが全エネルギ
予測値を超過したことに応答して行われる。
【0007】別の態様では、本発明は逆適応量子化器、
ノイズ検出手段、および出力手段から成るノイズ・バー
スト検出機能を有する信号処理器を提供する。前記逆適
応量子化器は、信号処理器の入力信号l(k)に応答し
て、量子化差信号dq(k)を発生する。前記ノイズ検
出手段は、前記逆適応量子化器に結合され、信号dq
(k)、所定数、およびノイズ・スレシホールドと前記
所定数との積を受信し、複数のサンプルの前記所定数の
サンプルの各々について1回サンプルされる、信号dq
(k)の全エネルギ予測値を計算し、この全エネルギ予
測値が前記ノイズ・スレシホールドと所定数との積を超
過した場合、これに応答してノイズ指示を発生する。前
記逆適応量子化器と出力手段とは、実質的に、そのデー
タ・レートの少なくとも1つに対して、CCITT勧告
G.726−1990に対応する適応差分パルス・コー
ド変調(ADPCM)デコーダを形成する。
【0008】更に別の態様では、本発明は、そのデータ
・レートの少なくとも1つに対して、CCITT勧告
G.726−1990に実質的に準拠する適応差分パル
ス・コード変調(ADPCM)デコーダにおける、ノイ
ズ・バースト検出方法を提供する。入力信号l(k)が
ADPCMデコーダの入力において受信される。前記A
DPCMデコーダの適応速度制御ブロックによって、信
号dml(k)が形成される。信号dml(k)は所定エネ
ルギ・スレシホルドと比較される。前記信号dml(k)
が前記所定・エネルギ・レベルを超過した場合、ノイズ
指示が発生される。
【0009】更に別の態様では、本発明は、適応差分パ
ルス・コード変調(ADPCM)信号処理手段とノイズ
検出手段とから成る、ノイズ・バースト検出機能を有す
る信号処理器を提供する。前記ADPCM信号処理手段
は、入力信号l(k)を受信し、出力信号sd(k)を
発生する。また、ADPCM信号処理手段は、出力信号
dml(k)を発生する出力を有する適応速度制御ブロッ
クを含む。前記ノイズ検出手段は、前記適応速度制御ブ
ロックに結合され、信号dml(k)と所定エネルギ・ス
レシホールドとを受信し、前記信号dml(k)を前記所
定エネルギ・スレシホールドと比較し、前記信号dml
(k)が前記所定エネルギ・スレシホールドを超過した
場合、これに応答してノイズ指示を発生する。前記AD
PCM信号処理手段は、そのデータ・レートの少なくと
も1つに対して、CCITT勧告G.726−1990
に対応するADPCMデコーダを形成する。
【0010】これらのおよびその他の特徴および利点
は、添付図面と関連付けて記載された以下の詳細の説明
から、より明確に理解できよう。
【0011】
【実施例】図1は、ADPCMコデック(CODEC)22を
含む、CT−2電話機のハンドセットを、ブロック図形
状で示す。ハンドセット20は、CT−2標準に準拠す
るものである。CT−2プロトコルによれば、電話信号
は、ハンドセット20と基地局(図1には示されていな
い)との間において、半二重またはピンポン方式を用い
パケット形式で送受信される。アンテナ24を用いて、
電話信号の無線周波数(RF)表現を送受信する。RF
システム25がアンテナ24に接続され、電話データの
デジタル・ストリームの受信および復調、ならびに変調
および送信を行う。ここで用いる「信号」という用語
は、時間的に変化する電気信号を意味し、「デジタル信
号」という用語は、前記信号の一連のデジタル・サンプ
ルを意味する。「パケット」にはデジタル信号の一部、
あるいは電話信号の特定数のデジタルサンプルが、デジ
タル信号送信用ビットと共に含まれる。
【0012】マイクロホン30が、入力信号線34を通
じて、アナログ電話信号をADPCMコデック22に供
給する。図示の実施例では、ADPCMコデック22
は、単一の集積回路であり、ADPCM変換器28とP
CMコデック29の双方を組み込んだものである。PC
Mコデック29は、Motorola MC145554 m-law PCM コデ
ック・フィルタ、または Motorola MC145557 A-law PCM
コデック・フィルタのような、従来の集積回路の機能
を実行する。機能的には、PCMコデック29は、2つ
の部分、アナログ/デジタル変換器(ADC)と帯域通
過フィルタ29a、およびデジタル/アナログ変換器
(DAC)と低域通過フィルタ29bを含む。ADCお
よび帯域通過フィルタ29aは、アナログ電話信号をデ
ジタル電話信号に変換すると共に、A−法則(A−la
w)またはm−法則アルゴリズムにしたがってそれをP
CMに変換し、入力信号33aを通じて、ADPCMト
ランスコーダ28に供給する。機能的には、ADPCM
28は、2つの部分、ADPCMエンコーダ28aとA
DPCMデコーダ28bを含む。一方、ADPCMエン
コーダ28aは、G.721標準にしたがって、64k
psのデジタル電話信号を32kbpsのADPCM信
号に圧縮し、このADPCM信号を信号線32aを通じ
て、時分割二重ブロック26に供給する。次に、時分割
二重ブロック26は、マイクロプロセッサ27からの信
号通信用ビットをADPCMトランスコーダ28からの
圧縮デジタルデータと結合し、CT−2パケットを形成
する。時分割二重ブロック26は、CT−2パケットを
無線周波数システム25に供給し、それを変調し、RF
信号としてアンテナ24に供給する。このRF信号は放
射され、最終的に基地局によって受信される。変調方式
は、CT−2 CAI仕様に記載されているように、ほ
ぼガウシアン・フィルタによって形作られた2レベルF
SKである。
【0013】受信の際、基地局からのパケットが、アン
テナ24において変調RF信号として受信される。無線
周波数システム25は、このRF信号を受信し、復調す
る。次に、パケットは時分割二重ブロック26に渡され
る。時分割二重ブロック26は、このパケットを2つの
構成要素に分割し、信号通信用ビットをマイクロプロセ
ッサ27が使用できるようにする。時分割二重ブロック
26は、圧縮デジタル信号を信号32bを通じてADP
CMトランスコーダが使用できるようにする。以後、マ
イクロプロセッサ27はこの信号通信用ビットを読み、
呼設定や切断のような、関連する信号通信機能を実行す
る。
【0014】ADPCMデコーダ26は、時分割二重ブ
ロック26から受信した圧縮デジタル信号の圧縮を解除
する。図示の実施例では、CT−2ハンドセットの一部
として、ADPCMデコーダ28bがCCITT勧告
G.721(CCITT Recommendation G.72
1)に準拠している。ADPCMデコーダ28bは、3
2kbpsのADPCMデジタル信号を、標準G.72
1ADPCMにしたがって、64kbpsに変換する。
ADPCMトランスコーダ28は、入出力信号32cを
通じてマイクロプロセッサ27に接続され、マイクロプ
ロセッサ27がその動作を開始させると共に制御を行
う。DACおよび低域通過フィルタ29bは、入力信号
33bを通じてPCMデータを受信し、A−法則または
m−法則による圧縮解除およびデジタル/アナログ変換
を行い、アナログ電話信号を形成し、このアナログ電話
信号を出力信号35を通じてスピーカ31およびリンガ
(図1には示されていない)に供給する。
【0015】ラインが破損した時はいつでも、高いエネ
ルギ・レベルを有するランダム・ノイズが信号に挿入さ
れる。したがって、破壊されたリンクを検出する1つの
方法は、受信信号の平均エネルギレベルをスレシホール
ドと比較することである。平均エネルギ・レベルが、所
定期間にわたってスレシホールドより高い場合、リンク
が破壊されていると結論し、スピーカ31への出力を消
音することができる。
【0016】この方法を用いて平均電力を計算するため
に、マイクロプロセッサ27は信号33b上を伝えられ
る「sd(k)」で示された受信デジタルPCMデータ
をサンプルしなければならない。これについては後にも
う一度説明する。しかしながら、この計算は、システム
によっては実用的でない場合がある。まず、PCMが対
数状(logarithmic)フォーマットであり、電力を計算
するには、データを線形フォーマットに変換しなければ
ならない。第2に、ADPCMトランスコーダ28およ
びPCMコデック29が1つの集積回路(混合信号処理
システム22のような)内に含まれているような実施態
様では、専用のピン(データ、クロック、およびイネー
ブル信号用)を素子に追加しなければ、信号33bは外
部では使用不可能である。第3に、CT−2ハンドセッ
ト自体のような用途は、非常にコストに敏感であるた
め、コストを最少に抑えるために、マイクロプロセッサ
27の性能を落としてあり、前記電力の計算を実行する
には十分な計算能力を有していないことがある。
【0017】図2は、CCITT勧告G.721または
G.726に準拠した従来技術のADPCMデコーダ4
0の機能ブロック図を示す。ADPCMデコーダ40
は、逆適応量子化器41、再生信号計算器42、適応予
測器43、出力PCMフォーマット変換器45、同期コ
ーディング調節部46、量子化器スケール因子適応部4
7、適応速度制御ブロック48、およびトーンおよび遷
移検出器49を含む。これら機能ブロック各々の動作は
公知であり、CCITT勧告G.726−1990に記
載されている。
【0018】図3は、図1のADPCMデコーダの一実
施例28bの機能ブロック図を示す。ADPCMデコー
ダ28bは、デジタル受信利得部44およびノイズ検出
器50を含む。デジタル受信利得部44はADPCMデ
コーダ28bには好ましいが、他の実施例ではこれを省
略してもよい。その他のブロックは全て、G.721ま
たはG.726に指定され、図2に示されたADPCM
デコーダの対応するブロックと同様に動作する。デジタ
ル受信利得部44は、再生信号sr(k)と変数である
利得係数とを受信する。これに応答して、デジタル受信
利得部44は、「sg(k)」と命名された利得を有す
る再生信号およびSYNC ディセーブルと命名された
信号を、同期コーディング調節部46に供給する。この
ようにして、デジタル受信利得部44は、線形利得調節
を可能にする。
【0019】ノイズ検出器50は、再生信号sr(k)
と3つのパラメータ、即ち、「N」と命名されたエネル
ギ計算に含まれるサンプル数、[NETH」と命名された
エネルギ・スレシホールド値、および[ND」と命名さ
れたノイズ検出イネーブルとを受信する。マイクロプロ
セッサ27は、パラメータN,NETH,NDを、ADP
CMトランスコーダ28の従来の直列通信ポート(SC
P)(図3には示されていない)を通じて、ADPCM
トランスコーダ28に供給する。ノイズ検出器50は、
「EAVE」と命名されたsr(k)の平均エネルギが
[ETH」と命名された所定スレシホールドを超過した
時に、これに応答して[NOISE」と命名されたノイ
ズ指示を発生する。このエネルギ計算を実行する1つの
方法は、Nサンプル期間にわたって信号sr(k)の絶
対値を加算し、その結果をNで除算することによってE
AVEを近似することである。これは以下のように表さ
れる。
【0020】
【数1】 ここで、「Σ」は加算演算子を表し、加算範囲は(k=
0)から(k=N−1)までである。しかしながら、こ
の計算はあるDSPとってはわずらわしいことがある。
特定用途のDSPは、リアル・タイム信号処理に適用さ
せるために、命令の数を減らすことによって動作を最適
化したものである。除算命令は、G.721ADPCM
には必要でない。したがって、命令数を最少にするため
には、平均電力計算において除算命令の必要性を排除す
ることが望ましい。
【0021】除算命令のない平均電力計算は、平均エネ
ルギの代わりに全エネルギを計算すれば可能となる。ノ
イズ検出器50は、「NEAVE」と命名されたN個のサ
ンプルにわたるエネルギがNETHを超過する場合にNO
ISEを活性化することによって、この問題を解決す
る。この式は数学的には以下のように表現される。
【0022】
【数2】 ここで、先と同様、加算範囲は(k=0)から(k=N
−1)までである。サンプル数Nおよび平均エネルギ・
スレシホールドは予め決められるので、それらの積NE
THはわかっている。図1のマイクロプロセッサ27は、
NETHをノイズ検出器50に供給し、ノイズ検出器50
が数2の平均エネルギ予測を行い、それにしたがってN
OISEを発生する。NOISEの活性化に応答して、
マイクロプロセッサ27は受信信号を減衰または消音す
る。消音は、ADPCMデコーダ28、PCMコデック
29において行なうか、あるいはスピーカ31に供給さ
れる信号35に直接行なう。好適実施例では、デジタル
受信利得部44がGAINFACTORをゼロに設定す
ることによってマイクロプロセッサ27に受信信号をデ
ジタル的に消音させる。
【0023】図4は、図3のノイズ検出器50の方法に
したがって、それを図示したタイム・チャートであり、
ここでは同一参照番号が付けられている。ADPCM検
出器28bは、ステップ51で、[ND」と命名された
ノイズ検出制御ビットがセットされたか否かチェックす
ることによって、ノイズ検出ルーチンの実行を開始す
る。NDがセットされていない場合、ノイズ検出器50
は動作不能とされ、ステップ52でNOISEがクリア
され、ステップ61でCNTRが−1に設定された後、
プログラム・フローは主ルーチンに戻される。NDがセ
ットされている場合、「CNTR」と命名されたカウン
タ変数が、ステップ53でチェックされる。CNTRは
蓄積すべき|sr(k)|の値がいくつ残っているのか
を追跡する内部変数である。電源投入時、およびADP
CMコデック22のリセット時に、CNTRは−1にセ
ットされる。ND=1(イネーブルされる)の場合、C
NTRは負となり、ステップ54で、CNTRはエネル
ギ計算に用いられる|sr(k)|のサンプル数である
Nに初期化される。ステップ55で、N個のサンプルに
わたる全エネルギ予測値を表す内部変数NEAVEがゼロ
に初期化される。
【0024】次のサンプルにおいて、CNTRの正値が
ステップ53で検出される。ステップ56で、|sr
(k)|がNEAVEに加算され、ステップ57でCNT
Rが減算される。ステップ58でCNTRを再び検査し
て、それが負か否か判定する。CNTRが−1に減数さ
れるまで、各サンプルに対してステップ56,57,5
8を繰り返す。CNTRが−1に減数された時、NEAV
Eはサンプル間隔のN倍によって規定された時間中の全
エネルギの予測値を表している。G.721の32kb
ps ADPCMでは、サンプル間隔が125マイクロ
秒(μ秒)であり、したがってNEAVEは(N)*(1
25μ秒)間隔にわたる信号内の全エネルギの予測値を
表す。ステップ59においてNEAVEをNETHと比較す
る。NEAVEがNETHより小さくなければ、ステップ6
0においてNOISEをセットする。
【0025】このアルゴリズムを実施する別の方法も可
能である。図4のフロー・チャートは、減数サンプル・
カウンタを示す。また、増数サンプル・カウンタをゼロ
に初期化し、カウンタがNに到達した時にNEAVEの値
をNETHと比較することもできる。また、ステップ59
において、NEAVEがNETHより小さいかについての検
査結果が虚(false)である場合、これに応答してNO
ISEがセットされた。他の実施例では、NEAVEがN
ETHより大きいかについての検査結果が真である場合、
これに応答してNOISEをセットすることもできる。
【0026】図5は、本発明の好適実施例による図1の
ADPCMトランスコーダ28をブロック図に示したも
のでる。図5は、ADPCMトランスコーダをハードウ
エア回路の機能ブロック表現にしたがって図示したもの
であることに注意されたい。一方、図3は、ADPCM
デコーダ28bの機能ブロック図を示す。図5は、AD
PCMトランスコーダ28のブロックがいかにして図3
に示された機能を実行するかを明確化したものである。
図5では、エンコーダ機能に対応するブロックを28
a’で示し、デコーダ機能に対応するブロックに28
b’を付してある。残りのブロックは双方の機能の一部
を実行する。
【0027】ADPCMトランスコーダ28は、デジタ
ル信号処理器(DSP)70を含む。DSP70は通信
バス73に結合され、そこからのデータを受信すると共
に、そこにデータを供給する。クロック発生器72が、
水晶発振器(図示せず)の出力である「SPC」と命名
された信号を受信する。クロック発生器72はDSP7
0に結合され、そこにクロック信号を供給する。直列制
御ポート(SCP)71も通信バス73に接続されてい
る。SCP71は、信号線32cを通じて、マイクロプ
ロセッサ27に接続されている。SCP71は、マイク
ロプロセッサ27がADPCMトランスコーダ28の動
作の起動および制御を行えるようにする。SCP71
は、マイクロプロセッサ27からのND,N,NETH,
GAINFACTOR、およびADPCMデコーダ28
bからのNOISEを記憶するレジスタを含む。
【0028】ADPCMエンコーダ28a’は、入力ラ
ッチ80、出力ラッチ81、並列/直列ブロック82、
出力バッファ84、およびレジスタ制御器85を含む。
入力ラッチ80は、入力信号線33aを通じて、図1の
PCMコデック29に接続されている。入力ラッチ80
はPCMコデック29からのデジタルPCMデータ・ワ
ードをラッチし、このデータを通信バス73を通じてD
SP70に供給する。DSP70は、マイクロコードに
よって、G.721ADPCMエンコーダの機能を実行
する。また、DSP70は、通信バス73を通じて、A
DPCMデータ・ワードを出力ラッチ81に供給する。
ADPCMデータ・ワードは、64,32,24または
16kbpsのデータ・レートに対応して、それぞれ
8,4,3,2ビットのいずれかである。しかしなが
ら、CT−2ハンドセットでは、G.721の32kb
psデータ・レートに対応する4ビットのデータ・ワー
ドを使用する。並列/直列ブロック82は出力ラッチ8
1に接続され、ADPCMデータ・ワードを直列的に出
力バッファ84に供給する。出力バッファ84は、信号
線32aを通じて、図1の時分割二重ブロック26にそ
のデータを供給する。レジスタ制御器85は出力ラッチ
81、並列/直列ブロック82、および出力バッファ8
4に接続され、「BCKLT」と命名されたクロック入
力信号および「FST」と命名された制御信号に応答し
て、これらの動作を制御する。
【0029】ADPCMデコーダ28bは、直列/並列
ブロック90、入力ラッチ91、波形デコーダ92、お
よび出力ラッチ93を含む。直列/並列ブロック90
は、入力信号線32bを通じて、ADPCMエンコード
されたデータ・ビット・ストリームを受信し、そのデー
タをADPCMデータ・ワードに組み入れ、そのデータ
・ワードを入力ラッチ91に供給する。入力ラッチ91
は、ADPCMデータ・ワードを記憶し、DSP70が
そのデータ・ワードを使用できるようにする。波形デコ
ーダ92は、「FSR」,「BCLKR」と命名された
入力信号を受信する。信号BCLKRは受信信号を駆動
し、信号FSRは動作モードを決定する。信号BCLK
R,FSRは共に、64,32,24または16kbp
sのいずれかのデータ・レートでの動作を判定する。し
かしながら、CT−2ハンドセットでは、G.721の
32kpbsデータ・レートに対応する4ビットのデー
タ・ワードを用いている。DSP70は、図3に示した
デジタル受信利得およびノイズ検出機能を有するG.7
21のデコーダの機能をマイクロコードで実行する。D
SP70は、デジタルPCM信号sd(k)を出力ラッ
チ93に供給し、出力ラッチ93は続いて信号線33b
を通じてこれをPCMコーデック29に供給する。
【0030】ADPCMトランスコーダ28は、G.7
21のADPCMエンコーダとG.721のADPCM
デコーダとの機能を実行する。図5において、集積回路
ハードウエアのいくつかのブロックは、DPS70が各
機能を実行する際これを補佐するものである。DSP7
0上で実行されるマイクロコードは、実際図3の機能ブ
ロック図の機能を実行するので、DSP70は、ADP
CMエンコーダおよびデコーダ機能の双方にとって共通
である。他の実施例では、図3の機能ブロックのいくつ
かまたは全てを、ハードウエア回路で実行することもで
きる。しかしながら、DSP70がノイズ検出器50お
よびデジタル受信利得部44を実施する際の効率のため
に、他のエンコーダおよびデコーダ機能を実行する必要
のない予備クロックサイクルを用いることによる、マイ
クロコードの実行が好ましい。同じ理由のため、ノイズ
検出器50がNOISEを活性化した後にデジタル受信
利得部44に(GAIN FACTOR=0)を供給す
ることによって、受信音声信号を消音することが好まし
い。
【0031】図6は、本発明による図1のADPCMデ
コーダ28bの第2実施例128bの機能ブロック図で
ある。図3と共通の他の全要素は、それらの以前からの
参照番号を保持している。ADPCMデコーダ128b
は、図3のADPCMデコーダ128bに類似している
が、ノイズ検出器50が、信号sr(k)ではなく、逆
適応量子化器41からの信号dq(k)を入力信号とし
て受信することが異なる点である。
【0032】信号sr(k)の代わりに信号dq(k)を
用いることによって、ADPCMデコーダ128bは、
音声セグメントとノイズ・バーストとの間の判別をより
よく行うことができるようになる。この改良は、図7を
参照することにより理解が深まるであろう。図7は、本
発明を理解するために用いるADPCMエンコーダ20
0の簡略化したブロック図である。
【0033】ADPCMエンコーダ200は、概略的
に、加算装置201、適応量子化器202、および適応
予測器203によって構成されている。適応予測器20
3は、「x^(k)」と命名された入力信号予測値を発
生する。加算装置201はこれを「x(k)」と命名さ
れた元の信号から減算し、「d(k)」と命名された差
信号を発生する。次に、適応量子化器202が、量子化
に先だって、信号d(k)を調整(scale)し、可変幅コ
ード・ワード信号l(k)を発生する。信号l(k)は
ADPCMワードであり、遠隔端のデコーダへの入力を
形成する。すでに説明したように、デコーダは信号l
(k)を取り込み、逆量子化を行って量子化された差分
信号dq(k)を発生する。この値を次に入力信号予測
値x^(k)と加算し、再生信号sr(k)を発生す
る。通常の状況下では、デコーダはエンコーダを追跡す
る。即ち、デコーダにおいて計算された信号dq(k)
の値は、エンコーダにおいて計算された信号dq(k)
の値と同一である。その理由は、双方の信号dq(k)
は、同一信号l(k)から逆適応量子化されたものであ
るからである。したがって、デコーダにおける信号dq
(k)は、エンコーダにおける信号dq(k)と同じ低
い分散(variance)を有する。同様に、デコーダにおける
信号sr(k)は、通常の状況下では、エンコーダにお
ける信号sr(k)を追跡する。信号sr(k)と原入力
信号x(k)との唯一の相違は、量子化プロセス中に侵
入した誤差成分である。
【0034】数学的には、信号対ノイズ比(S/N)
は、予測器の性能を測定するための典型的な効果尺度で
ある。S/Nは、sx2で示された原入力信号の分散を、
量子化誤差の分散Se2で除算した比率に等しい(Se2
は、量子化誤差信号の分散e(k)=dq(k)−d
(k)である)。即ち、以下の式で表わされる。
【0035】
【数3】 S/Nは、予測器利得Gpと信号対量子化誤差比S/N
qとの積として表すこともできる。S/Nを高めるに
は、ADPCMエンコーダが差分信号d(k)の分散s
d2を最少に抑えるようにし、これによって量子化差信号
dq(k)の分散を最初に抑える。
【0036】
【数4】 ここで、sx2/sd2は適応予測器203の性能の測定
値、sd2/se2は適応量子化器202の性能の測定値で
ある。
【0037】デコーダがエンコーダを追跡している時、
即ちリンクがロバスト(robust)である時、dq(k)
の分散は、sr(k)の分散よりもはるかに小さい。し
かしながら、前記リンクが失われると、信号l(k)の
ランダムな値によってdq(k)の分散が増大し、sr
(k)の分散とほぼ等しくなる。sr(k)の代わりに
dq(k)を用いることによって、ノイズ検出器50
は、通常動作中の虚のトリガに更に強くなる。更に、d
q(k)内のエネルギは通常動作期間中低いので、虚の
トリガに対して所与の不感域(immunity)を保持しつつ積
分期間を短縮することができる。積分期間を短縮するこ
とによって、NEAVEを記憶するために必要なビット数
も少なくて済むことになる。例えば、ノイズ検出器50
の入力として受信信号sr(k)を使用すると、音声および
ノイズ・エネルギ・セグメント間で10%の余裕(マー
ジン)を保持するには、約40ミリ秒の積分期間を必要
とする。しかし、ノイズ検出器50の入力として受信信
号dq(k)を使用すると、同じ余裕を保持するのに5ミリ
秒しか必要としない。また、検出時間が短ければ、聴取
者の耳におけるポップがより微小(subtle)となる。
【0038】図8は、本発明による図1のADPCMデ
コーダ228bの第3実施例の機能ブロック図である。
ADPCMデコーダ228bは、図3のADPCM28
bに類似しているが、ADPCMデコーダ228bがA
DPCM28bのノイズ検出器50とは異なるノイズ検
出器250を有している点で相違する。その他の全要素
は同一であり、それらの以前からの参照番号を保持して
いる。ノイズ検出器250は、「dmlTH」と命名された
エネルギ・スレシホールドを受信し、出力としてNOI
SEを発生し、更に、入力として、信号sr(k)また
はdq(k)ではなく、適応速度制御ブロック48から
の信号dml(k)を受信する。信号dml(k)は、信号
l(k)の長期間平均であり、以下の式を用いて、G.
721またはG.726にしたがって繰り返し計算され
る。
【0039】
【数5】 ここで、F[l(k)]は、表1に示す関係によって量
子化された、エンコーダ出力信号l(k)に関連付けら
れる。
【0040】
【表1】 パラメータdq(k)は、パラメータl(k)の大きさ
の逆量子化の結果であるので、dml(k)の計算は、d
q(k)内のエネルギ近似の別の方法である。この場
合、エネルギが連続的にある時間にわたって計算される
ことが異なる。したがって、ADPCMデコーダ228
bは、既存の予測値を利用してノイズを検出する。その
結果、ADPCMデコーダ228bは、図3のADPC
Mデコーダ28bより優れたノイズ判別ができるように
なるが、ADPCM128bのノイズ判別程よくはな
い。しかしながら、ADPCMデコーダ228bは、他
に計算を付加する必要がないので、少ない計算領域で済
む。図4のフロー・チャートを実施する代わりに、ノイ
ズ検出器250は、信号NDによってイネーブルされた
時に、信号dml(k)の信号dmlTHとの比較のみを行
う。もし信号dmlTHを超過する場合、ノイズ検出器25
0は信号NOISEを発する。加えて、デジタル信号処
理器では、ADPCMデコーダ228bの機能の実施す
るのに必要な命令が少なくて済み、しかも適応速度制御
ブロック48がすでに信号dml(k)を計算してあるの
で、ノイズ検出は事実上瞬時に行われる。
【0041】信号処理器におけるノイズ・バースト検出
方法が、デジタル信号処理器(70)による、連続受
信、適応的量子化、計算、および発生ステップを更に含
むことは、本発明の1つの態様である。
【0042】また、ノイズ指示を発生するステップが、
全エネルギ予測値をゼロに初期化するステップ(55)
と、量子化差分信号の絶対値を全エネルギ予測値に所定
回加算するステップ(56,57,58)と、全エネル
ギ予測値が所定スレシホールドを超過した場合ノイズ指
示を発生するステップ(59,60)を含むことは、本
発明の別の態様である。
【0043】前記方法が、前記全エネルギ予測値が前記
所定数とエネルギ・スレシホールドとの積を超過した場
合、ノイズ指示(59,60)を発生するステップを、
更に含むことは本発明の更に別の態様である。
【0044】前記ノイズ指示を発生するステップが、カ
ウンタを所定値に初期化するステップ(54)と、全エ
ネルギ予測値をゼロに初期化する(55)ステップと、
量子化差分信号の絶対値を全エネルギ予測値に加算する
(56)ステップと、前記カウンタを減数する(57)
ステップと、前記カウンタがゼロより小さくなるまで前
記加算(56)および減数(57)ステップを繰り返す
ステップと、前記全エネルギ予測値が所定スレシホール
ドを超過した場合ノイズ指示を発生する(59,60)
ステップとを含むことも、本発明の更に別の態様であ
る。
【0045】前記繰り返しステップが、前記加算(5
6)および減数(57)ステップを繰り返し、前記カウ
ンタがゼロ以上の間は、信号処理器によって受信された
複数のサンプルの各々につき1回ノイズ指示(59,6
0)を発生するステップを含むことも本発明の更に別の
態様である。
【0046】前記加算(56)ステップが、少なくとも
1つのデータ・レートに対してCCITT勧告G.72
6に実質的に準拠するADPCMデコーダ(128b)
の差分信号dq(k)の絶対値を加算するステップを、
更に含むことも、本発明の更にまた別の態様である。
【0047】前記方法が、前記カウンタを初期化するス
テップ、ノイズ信号を初期化するステップ、加算するス
テップ、減数するステップ、繰り返すステップ、および
ノイズ検出制御信号に応答して発生するステップ(5
1)を実行するステップを更に含むことも、本発明の更
に別の態様である。
【0048】前記ノイズ指示を発生するステップ(5
0)は、カウンタがゼロ未満になったことに応答して、
カウンタを所定数に設定する(54)と共に全エネルギ
予測値をゼロに設定する(55)ステップと、前記量子
化された差信号の絶対値を前記全エネルギ予測値に加算
するステップ(56)と、カウンタを減数するステップ
(57)と、前記全エネルギ予測値が所定スレシホール
ドと前記所定数との積を超過した場合、前記カウンタが
ゼロ未満になったこと(58)に応答して、ノイズ指示
を発生するステップ(59,60)と、設定(54,5
5)、減数(57)、および前記量子化差分信号の複数
の値の各々に対して発生する(59,60)ステップを
更に繰り返すステップを含むことも、本発明の別の態様
である。
【0049】前記繰り返しステップは、設定(54,5
5)、加算(56)、減数(57)、および前記量子化
差分信号の複数のサンプルの各々に対して発生する(5
9,60)を繰り返すステップを含み、前記量子化差分
信号の複数のサンプルは前記所定数以上であることも、
本発明の別の態様である。
【0050】前記方法は、ノイズ検出制御信号がクリア
されたことに応答して(51)ノイズ指示(52)をク
リアしカウンタをある負値(61)に初期化するステッ
プと、ノイズ検出制御信号がセットされている間、前記
設定(54,55)、加算(56)、減数(57)、お
よび発生(59,60)ステップを実行するステップ
を、更に含むことも本発明の更に別の態様である。
【0051】前記信号dml(k)が所定エネルギ・スレ
シホールドを超過した場合ノイズ指示を発生するステッ
プは、ノイズ検出イネーブル信号が活性化されている時
に前記信号dml(k)が前記所定エネルギ・スレシホー
ルドを超過した場合ノイズ指示を発生するステップを含
むことも、本発明の更に別の態様である。
【0052】また、前記出力手段(42,43,44,
45,46,47,48,49)が、信号sr(k)お
よび利得係数を受信し、前記信号sr(k)と前記利得
係数とを乗算して利得sg(k)を有する再生信号を発
生し、前記利得係数が1の利得に等しくない時、前記出
力手段(42,43,44,45,46,47,48,
49)において前記信号sg(k)を前記信号sr(k)
に置き換える、一体化デジタル受信利得部(44)を含
むことも、本発明の更に別の態様である。
【0053】前記信号処理器(128b)が、マイクロ
プロセッサ(27)にノイズ指示を供給すると共に、前
記マイクロプロセッサ(27)から前記利得係数を受信
する手段(71)を含むことも、本発明の更に別の態様
である。
【0054】前記ノイズ検出手段は、更にノイズ検出イ
ネーブル信号を受信し、前記ノイズ検出イネーブル信号
がアクティブの時、前記信号dml(k)が前記所定エネ
ルギ・スレシホールドを超過したことに応答して、ノイ
ズ指示を発生することも、本発明の別の態様である。
【0055】本発明を好適実施例について説明したが、
本発明は多数の方法で変更可能であり、先に具体的に記
載し説明したもの以外にも多くの実施例が考えられるこ
とは、当業者には明白であろう。例えば、信号処理器
が、入力信号とその入力信号の予測値との差である差分
信号の再生版であれば、どれを用いてノイズ・バースト
の検出を行ってもよい。また、G.726では、ADP
CMノイズ検出器128bは信号dq(k)に対してノ
イズ検出を行うが、別のエンコード方式に対しては、ノ
イズ検出器はその方式に対応する信号を用いる。したが
って、特許請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲
に該当する本発明の全ての変更物に及ぶものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】ADCPM CODECを含む電話機ハンドセ
ットをブロック図状で示す図。
【図2】CCITT勧告G.721またはG.726に
準拠した従来技術のADPCMデコーダの機能ブロック
図。
【図3】図1のADPCMデコーダの一実施例の機能ブ
ロック図。
【図4】図3のノイズ検出器の方法にしたがって、これ
を図示したフロー・チャート。
【図5】本発明の好適実施例による、図1のADPCM
トランスコーダをブロック図状で示す図。
【図6】本発明による、第1図のADPCMデコーダの
一実施例の機能ブロック図。
【図7】本発明を理解するために用いるADPCMエン
コーダの簡略化したブロック図。
【図8】本発明による図1のADPCMデコーダの第2
実施例の機能ブロック図。
【符号の説明】
20 ハンドセット 22 ADPCMコデック 24 アンテナ 25 RFシステム 26 時分割二重ブロック 27 マイクロプロセッサ 28 ADPCM変換器 29 PCMコデック 30 マイクロホン 31 スピーカ 40 ADPCMデコーダ 41 逆適応量子化器 42 再生信号計算器 43 適応予測器 44 デジタル受信利得 45 出力PCMフォーマット変換器 46 同期コーディング調節部 47 量子化器倍率計数適応部 48 適応速度制御ブロック 49 トーンおよび遷移検出器 50,250 ノイズ検出手段 70 デジタル信号処理器(DSP) 71 直列制御ポート(SCP) 72 クロック発生器 80 入力ラッチ 81 出力ラッチ 82 並列/直列ブロック 84 出力バッファ 85 レジスタ制御器 90 直列/並列ブロック 91 入力ラッチ 92 波形デコーダ 93 出力ラッチ 128b,228b 信号処理器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キャルロス・エー・グリーブス アメリカ合衆国テキサス州オースチン、 クリアビュー・ドライブ3307 (72)発明者 ジョゼ・ジー・コルレット アメリカ合衆国テキサス州オースチン、 ビル・ヒックコック・パス9012 (56)参考文献 特開 平5−268106(JP,A) 特開 昭50−134714(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 14/06 H03M 7/38 H04B 1/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号処理器(128b)においてノイズ・
    バーストを検出する方法であって: 連続的に入力信号(41)を受信するステップ; 前記入力信号(41)を適応的に量子化し、量子化差分
    信号を発生するステップ; 前記量子化差分信号に応答して、前記信号処理器の出力
    信号を発生するステップ(42,43,44,45,4
    6,47,48,49);および前記量子化差分信号の
    複数のサンプルが全エネルギ推定値を超過することに
    答してノイズ指示(50)を発生するステップ; から成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】少なくとも1つのデータ・レートについ
    て、CCITT勧告G.726−1990に準拠した、
    適応差分パルス・コード変調(ADPCM)デコーダ
    (228b)において、ノイズ・バーストを検出する方
    法であって: 前記ADPCMデコーダ(228b)の入力において入
    力信号l(k)を受信するステップ; 前記ADPCMデコーダ(228b)の適応速度制御ブ
    ロック(48)内で信号dml(k)を形成するステッ
    プ; 前記信号dml(k)を所定エネルギ・スレシホールド
    と比較するステップ;および前記信号dml(k)が前記
    所定エネルギ・スレシホールドを超過した場合ノイ
    ズ指示を発生するステップ; から成ることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】ノイズ・バースト検出機能を有する信号処
    理器(128b)であって: 前記信号処理器(128b)の入力信号l(k)に応答
    して量子化差分信号dq(k)を発生する逆適応量子化
    器(41); 前記逆適応量子化器(41)に結合され、前記量子化差
    信号dq(k)、所定数、およびノイズ・スレシホー
    ルドと前記所定数との積を受信し、前記所定数のサンプ
    ルの各々に対して前記量子化差分信号dq(k)の全エ
    ネルギ予測値を計算し、前記全エネルギ予測値が前記ノ
    イズ・スレシホールドと前記所定数との前記積を超過し
    たことに応答してノイズ指示を発生する、ノイズ検出手
    段(50);および前記逆適応量子化器(41)に結合
    され、前記量子化差分信号dq(k)に応答して前記信
    号処理器の出力信号sd(k)を発生する出力手段(4
    2,43,44,45,46,47,48,49); から成り、前記逆適応量子化器(41)と前記出力手段
    (42,43,44,45,46,47,48,49)
    とは、少なくとも1つのデータ・レートに対して、CC
    ITT勧告G.726−1990に対応する適応差分パ
    ルス・コード変調(ADPCM)デコーダを形成するこ
    とを特徴とする信号処理器。
  4. 【請求項4】ノイズ・バースト検出機能を有する信号処
    理器(228b)であって: 入力信号l(k)を受信し、出力信号sd(k)を発生
    する適応パルス・コード変調(ADPCM)信号処理手
    段; 出力信号dml(k)を出力する適応速度制御部(4
    8);および前記適応速度制御部(48)に結合され、
    前記信号dml(k)と所定エネルギ・スレシホールド
    とを受信し、前記信号dml(k)を前記所定エネルギ
    ・スレシホールドと比較し、前記信号dml(k)が前記
    所定エネルギ・スレシホルドを超過したことに応答し
    てノイズ指示を発生するノイズ検出手段(250);から成り 前記ADPCM信号処理手段(228b)
    は、少なくともその1つのデータ・レートに対して、C
    CITT勧告G.726−1990に対応するADPC
    Mデコーダを形成することを特徴とする信号処理器。
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