JP3204189B2 - ショートアーク型超高圧放電ランプ - Google Patents

ショートアーク型超高圧放電ランプ

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将允 大山
佳治 釜谷
民雄 小西
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Ushio Denki KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極間距離が2.
5mm以下で点灯時の水銀蒸気圧が80気圧以上の水銀
を封入したショートアーク型超高圧放電ランプに関し、
特に、液晶ディスプレイ装置などのバックライトとして
使用されるショートアーク型超高圧放電ランプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】投射型の液晶ディスプレイ装置は、矩形
状のスクリーンに対して均一に、しかも十分な演色性を
もって画像を照明させることが要求され、このため、光
源として、水銀や金属ハロゲン化物を封入させたメタル
ハライドランプが使われる。また、このようなメタルハ
ライドランプも、最近では、より一層の小型化、点光源
化が進められ、電極間距離の極めて小さいものが実用化
されている。
【0003】このような背景のもと、最近では、メタル
ハライドランプに代わって、今までにない高い水銀蒸気
圧、例えば200バール(約197気圧)以上、を持つラ
ンプが提案されている。これは、水銀蒸気圧をより高く
することで、アークの広がりを抑える(絞り込む)とと
もに、より一層の光出力の向上を図るというものであ
る。このようなランプは、例えば、特開平2−1485
61号、特開平6−52830号に開示されている。
【0004】ところで、通常、超高圧放電ランプは、石
英ガラスと金属箔を十分に密着させて封止部を形成する
必要がある。これは密着性が悪いと電極(棒)と石英ガ
ラスの間の微少な隙間から高い内圧がかかり、ランプ自
体の破損の原因になりかねないからである。このため、
封止部を形成する製造工程では、例えば2000℃もの
高温で加熱することで厚肉の石英ガラスを徐々に収縮さ
れ、当該部分の密着性を上げようとしている。一般に多
用されている、いわゆるピンチシール法ではこの石英ガ
ラスの部分を厚肉にすることが困難であり、このため8
0気圧以上の超高圧下で点灯に耐えるランプでは封止部
の強度が十分に得られなくなる。その一方で、あまりに
高温で石英ガラスを焼き込めば、石英ガラスと金属箔の
密着性は向上できるものの、電極棒と石英ガラスとの接
触部にクラックを発生させてしまい、このクラックがラ
ンプ点灯中に破裂の原因になってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、点灯時の水銀蒸気圧がきわめて高い放電
ランプであって、十分な耐圧力性を有するショートアー
ク型超高圧放電ランプを提供することにある。
【0006】一対の電極が2.5mm以下の間隔で対向
配置しており、点灯時の水銀蒸気圧が80気圧以上であ
って、この電極のうち封止部に埋設された部分にはコイ
ルが巻きつけられており、かつ、このコイルは封止部で
のみ埋設されて発光空間には露出しないことを特徴とす
ディスプレイ装置のバックライト用ショートアーク型
超高圧放電ランプ。
【0007】さらに、請求項2に係る発明では、放電ラ
ンプは、排気管の残部が発光管外表面に存在しないこと
を特徴とする。さらに、請求項3に係る発明では封止部
に金属箔が埋設されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は、より点光源を実現するために電極間
距離を2.5mm以下と小さくするとともに、電極(電
極棒、以下、「電極」には電極棒も含むものとする)の
封止部に埋設されている部分にはコイルが巻きつけられ
ているので、金属箔と石英ガラスを密着させる封止工程
において、高温で熱加工をしても電極(電極棒)と石英
ガラスの間のクラックの発生を良好に防止できる。これ
は、電極と石英ガラスとの間にコイルが介在しているの
で、電極の熱膨張による石英ガラスへの応力を緩和させ
ることが可能なためである。また、高温で熱加工ができ
るので金属箔と石英ガラスとの密着性も良くすることも
できる。
【0009】また、上記先行文献では、水銀蒸気圧が2
00バール(約197気圧)以上のとき、光出力が著し
く向上することが記載されているが、それよりも低い水
銀蒸気圧であっても、実用上は問題がないことを見いだ
し、水銀蒸気圧が200バールよりも低い分だけ耐圧の
問題を容易に改善したというものである。本発明者の研
究によれば、80気圧以上の水銀蒸気圧があれば、実質
的に十分な光出力を得ることが確認されている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に本発明のショートアーク型
超高圧放電ランプを示す。放電ランプ1は石英ガラスよ
りなり、中央の発光空間膨出部20とその両端につなが
る細長の封止部21(21a、21b)より構成される。
発光空間膨出部20の中(以下、これを「発光空間」と
いう)には、一対の電極3(3a、3b)が2.5mm
以下の間隙をもって配置される。電極3(3a、3b)
の後端は封止部21(21a、21b)の中に埋設されて
金属箔31(31a、31b)に溶接される。金属箔3
1(31a、31b)の他端は外部リード4(4a、4
b)が接合される。発光空間には、発光物質として水銀
が封入され、また、点灯始動ガスとしてアルゴン、キセ
ノン等の希ガスが封入される。水銀の封入量は、安定点
灯時の蒸気圧が80気圧以上になる相当量が計算されて
封入されている。
【0011】図2は発光空間膨出部20と封止部21と
の境界部分の拡大図を示す。電極3が封止部21に埋設
される部分にはコイル5が巻き付けられている。このコ
イル5によって、封止部21を形成する加熱工程で高温
で焼き込むことができ、金属箔31と石英ガラスの密着
性を上げることができる。この点を補足説明すると、従
来のように当該部分にコイルを巻かないものは、前述の
ように高温での熱加工を行なうとすると電極と石英ガラ
スとの接触部のクラック防止のため、当該部分の加熱が
不十分になりがちであった。すなわち、金属箔31のう
ち電極より遠い部分では、特に問題なく熱加工をするこ
とができるが、電極に近い部分においては十分に加熱で
きないわけである。このため、金属箔21のうち電極に
近い部分の加熱が不十分となり、当該部分の金属箔31
と石英ガラスの密着性に問題があった。本願発明では、
このような問題、すなわち、電極と石英ガラスの間のク
ラックを発生させることなく十分な熱加工ができるので
金属箔と石英ガラスの密着性を良くすることができ、極
めて高耐圧の放電ランプを提供することが可能となる。
【0012】コイルは、例えば、タングステン、タンタ
ル、モリブデンなどが使われ、Φ0.1mmのものが7
〜8回巻き付けられる。また、このコイル5は封止部に
のみ埋設され、発光空間には露出しないことが好まし
い。この理由はこのコイルと対向する反対側の電極との
間で点灯開始直後に放電を生じてしまい、発光管の黒化
あるいは破裂を引き起こす原因になりかねないからであ
る。
【0013】このような放電ランプの製造方法を説明す
る。まず、電極の所定部分にコイルを挿入する。そし
て、電極、金属箔、外部リードの組立体を2つ形成す
る。電極の所定部分にコイルを挿入する方法は、特に限
定されるものではないが、手作業で行なうなどの方法が
ある。そして、概略放電ランプの形状に型成形された石
英ガラスの一方の封止部となるべき部分に前記組立体を
配置して、内部を真空にした後、当該部分を高温加熱処
理しながら収縮させ封止する。次に、他方の開口より水
銀などの発光物質を発光空間内に封入し、他方の封止部
になるべき部分に、もう一つの組立体を配置して、内部
に1気圧以下の不活性ガスで満たし、同様に高温加熱を
しながら収縮封止する。このとき、封入物質が蒸発しな
いように発光空間部を冷却することが必要である。この
製造方法による放電ランプは、発光管の外表面に排気管
の残部が存在しない、いわゆる「チップレスタイプ」の
ものである。
【0014】本発明の放電ランプは、一例をあげると以
下のとおりである。 ランプ電力:150W ランプ電圧: 70V 電極間距離:1.25mm 発光効率 :56lm/W 管壁負荷 :80W/cm2 放射波長 :400〜600nm
【0015】上記実施例では、直流点灯型の放電ランプ
について説明したが、本発明は交流点灯のものにも適用
できる。また、上記実施例では、発光管の外表面に排気
管残部のない、いわゆる「チップレスタイプ」の放電ラ
ンプについて説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、発光管の外表面に排気管の残部があるもの
でも適用できる。また、発光金属は、水銀を封入する以
外に、他の発光金属、例えば、ハロゲン化ジスプロシウ
ムなどを封入して、メタルハライドランプとしてもかま
わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるショートアーク型超高圧放電ラ
ンプを示す。
【図2】本発明にかかるショートアーク型超高圧放電ラ
ンプの部分拡大図を示す。
【符号の説明】
1:放電ランプ 20:発光空間膨出部 21:封止部 3:電極 31:金属箔 4:外部リード 5:コイル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−148561(JP,A) 特開 平3−163744(JP,A) 特開 平6−349410(JP,A) 特開 昭54−71884(JP,A) 特開 平3−163748(JP,A) 実開 昭63−165765(JP,U) 実開 平8−142(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/36 H01J 61/86 H01J 61/88

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の電極が2.5mm以下の間隔で対向
    配置しており、点灯時の水銀蒸気圧が80気圧以上であ
    って、この電極のうち封止部に埋設された部分にはコイ
    ルが巻きつけられており、かつ、このコイルは封止部で
    のみ埋設されて発光空間には露出しないことを特徴とす
    ディスプレイ装置のバックライト用ショートアーク型
    超高圧放電ランプ。
  2. 【請求項2】前記放電ランプは、排気管の残部が発光管
    外表面に存在しないことを特徴とする請求項1に記載す
    るショートアーク型超高圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】前記封止部には金属箔が埋設されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載するショートアーク型超
    高圧放電ランプ。
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