JP3203639U - ロール型トイレシートペーパー - Google Patents

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【課題】本考案はトイレで排便した後、便器内部に大便の汚れが付かないようにするための便器の汚れを防止すると共に便器内壁や排出穴が自然に清掃されるロール型トイレシートペーパーを提供することを目的とする。【解決手段】ロール状に巻回されたトイレシートペーパーAに、裁断用のミシン目線1を一定間隔で設けると共に該ミシン目線1の両端に切欠部2を形成させ、且つ、ミシン目線1の中央が円弧状に形成された曲部11を設けたものであって、ミシン目線1に沿って切取ったシートペーパー片3が略矩形状であり、該シートペーパー片3の一端には円弧状の凹部31が形成され、シートペーパー片3の他端には凹部31に合致する突起部32が突出され、更に、シートペーパー片3の側面には円弧状切取部4が設けられた構造とする。【選択図】図1

Description

本考案は洋式トイレで排便した後、便器内部に大便の汚れが付かないようにするための便器の汚れを防止するロール型トイレシートペーパーに関する。
トイレで排便した後、便器内部に大便の汚れが付かないようにするための便器の汚れを防止するものとして、排出穴が設けられた便器の凹部下面に敷いて排泄した大便と共に排出されるトイレシートペーパーが提案されている。例えば、特開2008−36359や特開2002−95609がある。
特開2008−36359は、平面形状が円形に形成されたペーパー本体部を有し、このペーパー本体部は、その中心部に楕円又は長円の開口穴を有すると共に、この開口穴からペーパー本体部の外周に向って放射状に切取線が複数本設けられており、この切取線は、切り抜き線部と切り抜きでつなぎ部分とが交互に設けられたものであって、開口穴周辺にかかる重量が増加する毎に順次放射状につなぎ部分が切り取られるものであった。またペーパー本体部には、楕円又は長円の長手方向に平面形状が舌状に形成された突出部が延設されたものである。この目的は、簡易トイレで排便した後、便器に大便の汚れが付かないようにするためのものである。
しかしながら、特開2008−36359は、ペーパー本体部の中心部に開口穴が穿設され、且つ、切取線が複数本設けられていると共にこの切取線には、切り抜き部と切り抜きできない部分が交互に設けられた複雑な構造のものであるため、コスト高になり易く、しかも、1枚ずつ形成されるものであるので、コストダウンが難しいものであった。更に大便はペーパー本体部の中心部の開口穴から落下してしまうので、本願の如き便器内壁や排出穴が自然に清掃される効果はないものであった。
一方、特開2002−95609は、水に容易に溶ける敷シートペーパーに、折り目部や切れ込み部を設けたものである。また洋式便器で使用する際に、直接に小便が敷シートペーパーに当らぬように切れ込み部が設けられているものである。また特開2002−95609は、特開2008−36359と同様に1枚ずつ形成されるものであるため、コストダウンが難しいものであった。
特開2002−95609号公報 特開2008−36359号公報
本考案は洋式トイレで排便した後、便器内部に大便の汚れが付かないようにするための便器の汚れを防止すると共に便器内壁や排出穴が自然に清掃されるロール型トイレシートペーパーを提供することを目的とする。
ロール状に巻回されたトイレシートペーパーに、裁断用のミシン目線を一定間隔で設けると共に該ミシン目線の両端に切欠部を形成させ、且つ、ミシン目線の中央が円弧状に形成された曲部を設けたものであって、ミシン目線に沿って切取ったシートペーパー片が略矩形状であり、該シートペーパー片の一端には円弧状の凹部が形成され、シートペーパー片の他端には凹部に合致する突起部が突出され、更に、シートペーパー片の側面には円弧状切取部が設けられた構造とする。また前記シートペーパー片の側面に円弧状切取部の代りに、直線状の切込線を設けても良い。更に、前記シートペーパー片の面全体に、水溶性の糊剤を塗布したものを用いるのが好ましい。
請求項1のようにロール状に巻回されたトイレシートペーパー(A)に、裁断用のミシン目線(1)を一定間隔で設けると共に該ミシン目線(1)の両端に切欠部(2)を形成させ、且つ、ミシン目線(1)の中央が円弧状に形成された曲部(11)を設けたものであって、ミシン目線(1)に沿って切取ったシートペーパー片(3)が略矩形状であり、該シートペーパー片(3)の一端に円弧状の凹部(31)を形成し、シートペーパー片(3)の他端に凹部(31)に合致する突起部(32)を突出させ、更に、シートペーパー片(3)の側面に円弧状切取部(4)を設ける構造とすることにより、シートペーパー片(3)を切取る際、極めて目立つ切欠部(2)を目安にして、ミシン目線(1)を分離すればシートペーパー片(3)が容易に切取られるものとなる。このシートペーパー片(3)の端部から突出する突起部(32)に、人差し指を乗せ、親指と中指で支えて折曲すると、凹部(31)側が略平らな状態で便器内部の先端内壁に接して、シートペーパー片(3)を便器の凹部下面に敷くことが出来るものとなる。従って、便器内部が大便で汚れにくくなり、トイレ清掃の回数を激減させることが可能となる。更に、このシートペーパー片(3)は大便を包み込まれて排出されるので、排出穴や内壁に接しながら流れ出され、そこをシートペーパー片(3)で拭きながら流れ出る状態となるため、便器内部が使用する前よりもきれいに保持されるものとなるのである。しかも、1回の排水で済むため、水の節約にもなる。
請求項2のようにシートペーパー片(3)の側面に、円弧状切取部(4)の代りに直線状の切込線(5)を設けることにより、円弧状切取部(4)を形成するよりも簡単な工程で済むので、コストダウンに貢献できるものとなる。
請求項3に示すようにシートペーパー片(3)の面全体に、水溶性の糊剤(6)を塗布することにより、シートペーパー片(3)の厚さを薄くしても、シートペーパー片(3)を便器の凹部下面に平らにして敷くことが出来るものとなる。
本考案の実施形態を示す説明図である。 本実施形態のシートペーパー片を示す説明図である。 別実施形態のシートペーパー片を示す説明図である。 シートペーパー片が便器に差し込まれる際の状態を示す説明図である。 シートペーパー片が便器に敷かれる状態を示す説明図である。 本考案の使用状態を示す説明図である。
本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。(1)はロール状に巻回されたトイレシートペーパー(A)の一端から一定間隔で設けた裁断用のミシン目線であり、該ミシン目線(1)の中央には、図1に示すように後方へ突出する円弧状に形成された曲部(11)が設けられている。
(2)はミシン目線(1)の両端(図2の図中に於いて上下)に形成させた切欠部であり、該切欠部(2)は略V字状に形成されている。この切欠部(2)はトイレシートペーパー(A)を裁断する際の目安になる。又、前記切欠部(2)の形状を、略V字状の内側に膨らむ曲線状に形成させると、後述するシートペーパー片(3)の四隅が曲面に面取りされたものとなるので、前記シートペーパー片(3)を差込んで、便器の凹部下面に敷く際に、先端が引掛からず且つ水面に触らずに奥まで差込み易いものとなる。
また前記トイレシートペーパー(A)の材質は水溶性の素材を用い、トイレシートペーパー(A)の幅としては、トイレットペーパーよりも広く、約180mm前後とし、且つ、前記ミシン目線(1)の間隔としては、250〜350mm前後のものが好ましい。更にトイレシートペーパー(A)の厚みとしては、切取られたシートペーパー片(3)の一端中央を手で持った際に、かろうじて平面が保てる程度の厚さ(強度)を有するものが好ましい。又、キッチンペーパー用のホルダーなどの幅広なホルダーにトイレシートペーパー(A)を装着して使用するのが好ましい。
(3)はミシン目線(1)に沿ってトイレシートペーパー(A)を切断し、切取られたシートペーパー片であり、該シートペーパー片(3)は略矩形状を呈しており、その一端には円弧状の凹部(31)が形成され、シートペーパー片(3)の他端には凹部(31)に合致する突起部(32)が突出されている(図2参照)。このシートペーパー片(3)は、一端を手で持った際、かろうじて平面が保てる程度の薄手のものである。
(4)はシートペーパー片(3)の側面に設けた円弧状切取部である。尚、前記円弧状切取部(4)の代りに、図3に示すような直線状の切込線(5)を設けても良い。又、前記円弧状切取部(4)と切込線(5)は、トイレシートペーパー(A)の状態の時に設けておくのが好ましい。
(6)はシートペーパー片(3)の面全体に、図3に示すように吹き付け或いは軽く浸漬して塗布された水溶性の糊剤であり、該糊剤(6)はシートペーパー片(3)が、便器の凹部下面に敷いてセットし易くする強度を得るための役目を果たすものである。
先ず始めに本考案の使用方法について説明する。予めトイレシートペーパー(A)はキッチンペーパー用のホルダーなどの幅広なホルダーに装着され、それをトイレ室の適宜位置に設置しておく。先ずトイレシートペーパー(A)の先端を引出して、切欠部(2)からミシン目線(1)に沿って切離せば、図2に示すシートペーパー片(3)が得られる。このシートペーパー片(3)の突起部(32)に、人差し指を乗せ、親指と中指で支えて折曲すると、図4に示すように先端側が略平らな状態となる。これを便器内部の先端内壁に向けて配置させ、水面に落とせば図5に示す二点鎖線のようになる。この時、先端側に円弧状の凹部(31)が形成されているので、先端側が多少弛んで反っても、その反った部分は、凹部(31)による逃げ部分となるため、図5に示すように水面に触らずに便器内部の先端側の内壁に当接し易くなるのである。
従って、本考案品が図6のように配置され、この状態で排便すると、大便は水面に浮くシートペーパー片(3)の上に乗り、大便の量が増加するに従って、シートペーパー片(3)は大便を包み込み、洗浄水と一緒に排出穴から排出されるのである。この時、大便は便器の内壁に殆ど付着しないものとなるため、1回の排水で済み、水や洗剤の節約になると共にトイレの清掃の回数を減らすことができ、洗剤が環境に与える負担は軽減されるものとなる。また大便を包み込んだシートペーパー片(3)は、内壁や排出穴に接しながら流れ出ることにより、そこをシートペーパー片(3)で拭きながら排出する状態となるので、便器内部が使用する前よりもきれいに保持されるものとなり、極めて重宝なものとなるのである。
このように本考案は、図1に示すように極めて目立つ切欠部(2)であるので、その位置が1目で分かるため、切欠部(2)からミシン目線(1)に沿って切取れば、簡単にシートペーパー片(3)が得られ、このシートペーパー片(3)を便器の凹部下面に敷くことが出来るものとなる(図5、図6参照)。またシートペーパー片(3)の突起部(32)を折曲して手で支える場合、凹部(31)側が曲がらずに平らにして配置できるため、大便を確実に包み込んで排出することが可能となり、従来行われていた大便の付着による便器内壁の清掃が不要となり、1回の洗浄水で済み、手間の掛らないようになる。従って、洗剤を使用して便器を清掃する回数が激減出来るものとなる。
A トイレシートペーパー
1 ミシン目線
11 曲部
2 切欠部
3 シートペーパー片
31 凹部
32 突起部
4 円弧状切取部
5 切込線
6 糊剤

Claims (3)

  1. ロール状に巻回されたトイレシートペーパー(A)に、裁断用のミシン目線(1)を一定間隔で設けると共に該ミシン目線(1)の両端に切欠部(2)を形成させ、且つ、前記ミシン目線(1)の中央が円弧状に形成された曲部(11)を設けたものであって、前記ミシン目線(1)に沿って切取ったシートペーパー片(3)が略矩形状であり、該シートペーパー片(3)の一端には円弧状の凹部(31)が形成され、前記シートペーパー片(3)の他端には前記凹部(31)に合致する突起部(32)が突出され、更に、前記シートペーパー片(3)の側面には円弧状切取部(4)が設けられたことを特徴とするロール型トイレシートペーパー。
  2. 前記シートペーパー片(3)の側面には、円弧状切取部(4)の代りに直線状の切込線(5)が設けられた請求項1記載のロール型トイレシートペーパー
  3. 前記シートペーパー片(3)の面全体に、水溶性の糊剤(6)が塗布された請求項1又は2記載のロール型トイレシートペーパー
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