JP3203177B2 - パーソナル通信端末装置 - Google Patents

パーソナル通信端末装置

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JP3203177B2
JP3203177B2 JP03041496A JP3041496A JP3203177B2 JP 3203177 B2 JP3203177 B2 JP 3203177B2 JP 03041496 A JP03041496 A JP 03041496A JP 3041496 A JP3041496 A JP 3041496A JP 3203177 B2 JP3203177 B2 JP 3203177B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の属する技術分野】本発明はパーソナル通信端末
装置に係り、特に携帯電話機とたとえばページャなどの
無線呼出し受信機を一体化したパーソナル通信端末装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、携帯電話機は携帯電話シ
ステム(セルラ移動通信システム)で使用され、また無
線呼出し受信機は無線呼出システムで使用される。した
がってそれらの移動機は、それらの各々のシステムにお
いて別個に使用される。一般的には、無線呼出し受信機
で呼出しを受け、これにて相手の電話番号を確認して携
帯電話機に挿入し発呼するという使用形態がとられてい
る。
【0003】また、このような従来の携帯電話システム
では重要な情報であるシリアル番号や電話番号は携帯電
話機本体内に記憶されている。また、ITU-T( 国際電気通
信連合 電気通信標準化部門)では将来のパースンツウ
パースンコールの実現を目指したパーソナル通信のため
に、このようなシリアル番号や電話番号などからなるID
番号を各個人に付与する、つまり一人一番号化が検討さ
れており、このID番号をICカード等に記憶させることも
検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
一度無線呼出し受信機で受けた相手の電話番号を手操作
により携帯電話機に入力して発呼させているために、入
力に手間がかかること、入力ミスを起こしやすいこと、
入力ミスにより間違い電話が起こること等の問題があっ
た。また、たとえば間違い電話などにより電波を放射し
た場合、その放射した時間だけ料金が課金される場合に
は、ユーザにとって経済的に損失になるという問題もあ
った。
【0005】また、携帯電話機本体内にシリアル番号等
の重要な情報が格納されているために、本体が盗難にあ
った場合、これらの情報が盗まれ、悪用されてしまうと
いう問題もあった。このような問題を解決するために、
ICカードや自己破壊型メモリ等の使用が検討されている
が、これらは装置のコストアップにつながるという問題
があった。また、予めパスワード等を知られてしまった
上で盗難された場合には、盗難後は本体をアクセス(操
作)することができず、したがって、そのパスワードの
変更ができないために、充分なセキュリティが得られな
いという問題もあった。
【0006】また、セキュリティのためにICカードを使
用した場合には、携帯電話機の最適な電源電圧とICカー
ドの最適な電源電圧が異なるために、それらを直接接続
することが困難であり、接続して使用する場合にはイン
タフェース用の回路を設けるかあるいはどちらかの電圧
に統一するかである。このような方法で携帯電話機とIC
カードを接続した場合の動作は、それぞれ個々に使用し
た場合の動作に比較して不安定になるという問題があっ
た。
【0007】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、迅速に確実に発呼でき、経済性およびセキュリティ
にすぐれ、動作の安定したパーソナル通信端末装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、宅内電話機と宅内電話機を収容する一般
公衆回線網と、一般公衆回線網と接続され無線呼出し基
地局と接続される無線呼出システム網と、一般公衆回線
網と接続され移動電話基地局と接続される移動電話回線
網とからなる移動体通信システムのパーソナル通信端末
装置において、この装置は移動電話基地局と第1の無線
回線で信号の送受を行う移動電話機と無線呼出し基地局
から第2の無線回線で信号を受ける無線呼出し受信機と
を含み、移動電話機は、発呼キーを有する操作手段と、
無線呼出し受信機と接続するための第1の接続手段とを
有し、無線呼出し受信機は、移動電話機の第1の接続手
段と接続するための第2の接続手段を有し、移動電話機
はさらに、無線呼出し受信機からの少なくとも通話相手
の電話番号を蓄積する第1の記憶手段と、無線呼出し受
信機からの通話相手の電話番号と第1の接続手段と第2
の接続手段が接続されたことを示す情報とを表示する表
示手段と、第1の接続手段と第1の信号・制御線で接続
され操作手段、第1の記憶手段および表示手段と接続さ
れる第1の制御手段とを有し、第1の制御手段は、第1
の接続手段に第2の接続手段が接続されるとその接続を
検出する検出手段と、検出手段により接続が検出される
と無線呼出し受信機に通話相手の電話番号の転送要求を
行う転送要求手段と、転送要求手段の転送要求により送
られてきた通話相手の電話番号を第1の記憶手段および
表示手段に送り蓄積および表示を行わせる蓄積・表示制
御手段と、操作手段の発呼操作により第1の記憶手段に
蓄積した通話相手の電話番号を読み出してその電話番号
に対して発呼を行う発呼手段とを含むことをことを特徴
とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よるパーソナル通信端末装置の実施例を詳細に説明す
る。
【0010】図3は本発明のパーソナル通信端末装置が
適用されるシステムの一例を示すものであり、このシス
テムは携帯電話機100 と無線呼出し受信機200 を一体化
できるパーソナル通信端末装置1を有し、たとえば宅内
電話機(固定電話機)40が一般公衆回線網10、無線呼出
システム網30および無線呼出し基地局32を介して無線呼
出し受信機200 を呼び出し、携帯電話機100 と無線呼出
し受信機200 を接続して一体化すると、無線呼出し受信
機200 に蓄積されている相手の電話番号(この例では固
定電話機40の電話番号)が自動的に携帯電話機100 に転
送され、続いて携帯電話機100 の発呼キーを押圧すると
携帯電話機100 と宅内電話機40とが携帯電話基地局22、
携帯電話回線網20および一般公衆回線網10を介して接続
され、その間で通話を行うものである。
【0011】図3を参照すると携帯電話回線網 (自動車
電話・携帯電話回線網)20は網間信号線11を介して一般
公衆回線網(有線電話回路網)10と、また網内信号線21
を介して携帯電話基地局22とそれぞれ接続され、一般公
衆回線網10は加入者線13を介して一般の宅内電話機40を
収容し、携帯電話基地局22は無線回線23を介してパーソ
ナル通信端末装置1の携帯電話機100 を収容している。
また、無線呼出システム網30は網間信号線12を介して一
般公衆回線網10と、また網内信号線31を介して無線呼出
し基地局32とそれぞれ接続され、無線呼出し基地局32は
無線回線33を介してパーソナル通信端末装置1の無線呼
出し受信機200 を収容している。
【0012】図3のシステムにおいて、携帯電話機100
側から一般電話加入者、この例では宅内電話機40と通話
する場合は、通常の電話と同様に、相手の電話番号を直
接ダイヤルすることにより通話することができる。ま
た、一方、宅内電話機40側から携帯電話機100 に通話す
る場合は、ダイヤルした番号をもとに携帯電話回線網20
内のホームメモリの位置登録情報と照合し、携帯してい
る一斉呼出エリア内に一斉に呼出し信号を発信する。こ
れにより携帯電話機100 は呼出し信号を受信すると応答
信号を現在いるゾーンの基地局22を介して携帯電話回線
網20へ送る。携帯電話回線網20は携帯しているゾーンを
判定し、使われていない無線チャネル指定信号を携帯電
話機100 に送る。携帯電話機100 は指定された無線チャ
ネルに切換える、これにより通話することができる。
【0013】同図において、宅内電話機40側から無線呼
出し受信機200 を呼び出す場合は一般電話と同様に端末
番号をダイヤルする。一般公衆回線網10はサービスコー
ドより無線呼出しサービスとして認識し、無線呼出シス
テム網30に接続する。無線呼出システム網30は呼び出し
番号および宅内電話機40の電話番号(無線呼出しユーザ
から見れば相手の電話番号)を符号化し、また、メッセ
ージがあればそれも符号化して基地局32を含む周辺基地
局に送る。周辺基地局はこれら符号化した信号を無線回
線33を用いて同時に送信する。この無線回線33の電波を
受信すると無線呼出し受信機200 は警報音を発生させて
呼び出しを知らせ、相手の電話番号を蓄積するととも
に、相手の電話番号やメッセージがあればその内容を表
示器に表示する。第1の実施例のパーソナル通信端末装
置1の詳細が図1の機能ブロック図に、図2の構造図に
示されている。
【0014】この実施例のパーソナル通信端末装置1
は、図1、図2に示すように、携帯電話機本体105 、バ
ッテリ(電池)パック300 および無線呼出し受信機200
から構成されている。このうちの携帯電話機本体105 と
バッテリパック300 は携帯電話機100 を構成している。
【0015】携帯電話機本体105 は図1に示すように、
制御部110、無線部120、アンテナ125、信号処理部130、表示
部140、操作部150、電源部160a、 バッテリ用コネクタ161、
マイクロホン170、スピーカ180 およびコネクタ190 から
構成され、またバッテリパック300 は電池310、充電用コ
ネクタ320 および本体用コネクタ330 から構成されてい
る。携帯電話機100 として使用する場合には、バッテリ
用コネクタ161 と本体用コネクタ330 を接続する。
【0016】マイクロホン170 はユーザの音声を受けて
これを電気信号に変換してその出力402 に出力する電気
音響変換器である。出力402 は信号処理部130 と接続さ
れている。またスピーカ180 はその入力404 から音声信
号を受けてこれを音声に変換する電気音響変換器であ
る。入力404 は信号処理部130 と接続されている。
【0017】信号処理部130 は送受音声信号処理回路お
よび送受データ信号処理回路からなり、この送受音声信
号処理回路はその入力402 から入力した音声信号の帯域
を制限して所定のレベルにまで増幅してその出力406 に
出力し、またその入力408 から入力した音声信号に含ま
れている雑音を除去して所定のレベルにまで増幅してそ
の出力404 に出力する音声用のベースバンド回路であ
る。また、送受データ信号処理回路はこのシステムで使
用する各種制御信号を生成する回路を含み、その入出力
410 から入力した制御信号またはその制御信号に基づい
て各種制御信号のいずれかを生成してその出力406 に出
力し、またその入力408 から入力した制御信号をその入
出力410 に出力するデータ用のベースバンド回路であ
る。出力404はスピーカ180 の入力404 と接続され、出
力406 および入力408 は無線部120 と接続され、入出力
410 は制御部110 と接続されている。
【0018】無線部120 は送信ろ波器と受信ろ波器から
なる空中線共用器と、送信系および受信系の高周波回路
とからなり、送信系高周波回路はこの例では周波数変調
(FM)が直接できる800MHz帯電圧制御発振器(VCO) とこの
電圧制御発振器の出力レベルを所定の電力のレベルにま
で増幅する電力増幅器とから構成され、また受信系高周
波回路はこの例では受信した900MHz帯の信号を80MHz 帯
に変換し、この変換した80MHz 帯の信号をさらに455KHz
に変換するダブルスーパヘテロダイン回路と、この変換
した中間周波数455KHzのFM信号を復調するFM復調器とか
ら構成されている。
【0019】詳細には、無線部120 の入力406 から入力
した音声信号、制御信号は電圧制御発振器に送られてこ
の信号によりFMされ、このFMされた信号のレベルは電力
増幅器に送られて所定の電力レベルまで増幅され、この
増幅された800MHz帯の送信信号は送信ろ波器に送られて
その信号に含まれている帯域外の成分が取り除かれてそ
の入出力412 から出力される。また、入出力412 から入
力した900MHz帯の受信信号は、受信ろ波器に送られてそ
の信号に含まれている帯域外の成分が取り除かれ、この
取り除かれた受信信号はダブルスーパヘテロダイン回路
に送られて455KHzに変換され、この変換された信号はFM
復調器に送られてベースバンドの音声信号、制御信号に
変換されてその出力408 から出力される。無線部120 は
さらに、基準信号発振器を有し、この発振器で発振した
信号は制御部110 の基準クロック信号としてその入出力
414 から出力される。
【0020】なお、送信信号のオン・オフの制御、複数
の電力レベルのいずれにするかの制御、送信周波数(送
信チャネル)をいずれにするかの制御および受信周波数
(受信チャネル)を中間周波数455KHzにするための制御
は制御部110 から制御線414を介して送られてくる制御
信号によって行われる。出力408 は信号処理部130 の入
力408 と、入出力412 はアンテナ125 と、入出力414 は
制御部110 とそれぞれ接続されている。
【0021】アンテナ125 はこの例では3/8 波長アンテ
ナが用いられ、このアンテナで受信した信号をその入出
力412 に送り、その入出力412 から入力した送信信号を
電波として出力する機能部である。
【0022】図1を参照すると携帯電話機本体105 は表
示部140 と操作部150 を有し、表示部140 は、この例で
は液晶ディスプレイ(LCD) が使用され、制御部110 から
信号線141 を通して送られてくるデータを映出するモニ
タ装置である。
【0023】操作部150 は電源オン・オフキー、発呼キ
ー、終了キー、テンキーなどから構成され、ユーザによ
り押圧された発呼キー、終了キー、テンキーなどのデー
タをその出力151 に出力し、また、押圧された電源オン
・オフキーの信号をその出力152 に出力するユーザイン
タフェース回路である。出力151 は制御部110 と接続さ
れ、出力152 は電源部160 と接続されている。携帯電話
機100 の電源をこの電源オン・オフキーにより常時オン
にしておいてもよいが、本実施例ではとくに電源オン・
オフキーにより携帯電話機100 の電源をオフにしてお
き、無線呼出し受信機200 が呼び出され無線呼出し受信
機200 が携帯電話機100 に挿入された場合に、この携帯
電話機100 の電源をオンにするのでよい。
【0024】電源部160aは、後述する電池310 から本体
用コネクタ330、バッテリ用コネクタ161 および電源線41
6 を介して 6.2V(ボルト)の電圧を受けてその6.2Vの電
源電力をそのままその出力418 に出力し、またこの受け
た6.2Vを5Vに変換しその変換した電源電力をその出力42
0 に出力する回路である。これら電圧を出力するかしな
いかは、その入力152 から入力するオンまたはオフを示
す信号により制御される。この例では出力418 は無線部
120 の電力増幅器の電源電力として供給され、出力420
はそれ以外の各部の電源電力として供給される。
【0025】制御部110 は本実施例ではマイクロコンピ
ュータつまりCPU (Central Processor Unit)、 各種の処
理を行うプログラムの書き込まれているROM、ワークエリ
ア用のRAM 、移動機のシリアル番号および電話番号など
のID情報を格納する不揮発性メモリ112 (この例ではE2
PROM)およびこの例ではこの制御部110 からの 5V(論理
「1」)を 3V(論理「1」)に 0.2V(論理「0」)を 0.2V(論理「0」)
に変換してバス191 に出力し、またバス191 からの 3V
(論理「1」)を 5V(論理「1」)に 0.2V(論理「0」)を 0.2V(論
理「0」)に変換してこの制御部110 に出力するレベル変換
器114 などから構成されている。また、制御部110 の入
出力414 から入力した基準クロック信号はCPU のクロッ
ク入力端子に入力されるように構成されている。なお、
この例ではレベル変換器114 を用いているが、携帯電話
機100 と無線呼出し受信機200 の電源電圧が同じであれ
ばこのようなレベル変換器114 は用いないでよい。
【0026】制御部110 は、操作部150 の操作により制
御線151 を介して送られてくるデータ、基地局22からア
ンテナ125、無線部120 および信号処理部130 を経由し制
御線410 を介して送られてくるデータ、無線呼出し受信
機200 からコネクタ190 およびバス191 を介して送られ
てくるデータに基づいて、本装置の各機能部を制御する
制御部であり、制御線410 を通して信号処理部130 へ、
制御線414 により無線部120 へ、信号線141 により表示
部141 へ、バス191 およびコネクタ190 により無線呼出
し受信機200 へそれぞれ信号を出力し、各部の動作を制
御する。
【0027】また無線呼出し受信機200 が携帯電話機10
0 に接続されると、この制御部110はすぐに、その接続
を検出し、信号線141 を介して受信機200 が接続された
ことを示すデータを出力してその内容を表示器140 の表
示する。これによりユーザは携帯電話機100 に無線呼出
し受信機200 が正常に接続または挿入されたことを確認
する。
【0028】また、このように携帯電話機100 に無線呼
出し受信機200 が正常に挿入された後に、操作部150 の
所定の操作、たとえば発呼キーなどによる押圧操作がユ
ーザによって行われると、この操作によるデータが制御
線151 を介して制御部110 に送られ、これにより制御部
110 はユーザが発呼要求をしていることを検知し、信号
線191、コネクタ190、コネクタ290、信号線219 を介して無
線呼出し受信機200 の制御部210 に対し発呼に必要なデ
ータ転送の要求を行う。
【0029】また、制御部210 から発呼に必要なデー
タ、たとえば相手の電話番号データなどが返送されてく
ると、この制御部110 は、このデータを不揮発性メモリ
112 に蓄積させるとともに、その電話番号を表示させる
ための信号を信号線141 に出力して表示器140 に表示す
る。その後に制御部110 はこの電話番号の電話機を呼び
出すために、自動的に信号処理部130、無線部120 および
アンテナ125 を介して基地局22に対して発呼信号を送出
する。これ以降は制御部110 は従来の携帯電話システム
の手順に従う。
【0030】図1に示すように、携帯電話機本体110 は
バス191 に接続されるコネクタ190を有する。このコネ
クタ190 はICカードなどとの共用を考え、この例では、
JEIDA(日本電子工業振興協会)の標準に採用されたPCMC
IA (Personal Computer Memory Card International As
sociation)の標準の上下34本、合計68本の信号ピンを備
えたコネクタが有利に適用される。したがって、携帯電
話機100 と無線呼出し受信機200 との間のデータのやり
取りの手順はこのICカードに適用されている手順でよ
い。なお、この例では68ピンを備えた標準のコネクタと
したがこのようなピン配列およびピン数のコネクタでな
くてもよいし、また、手順も上記以外の手順でよい。
【0031】前に触れたようにバッテリパック300 は電
池310 を充電するための充電用コネクタ320 、充電され
た電源電圧を携帯電話機本体110 に供給するための本体
用コネクタ330 および電池310 とからなる。この電池31
0 はこの例では電池1個の電圧が1.2V程度のNi-Cd (Nic
kel Cadmium)電池を5個直列に接続した6.2Vの電源であ
る。
【0032】無線呼出し受信機200 は、図1に示すよう
に、制御部210a、 メモリ212、無線部220、アンテナ225、表
示部230、バイブレータ240、ブザー250、操作部260、電源部
270、電池280 およびコネクタ290 から構成されている。
携帯電話機100 と一体化して使用する場合には図2に示
すように、携帯電話機100 のスロット103 に受信機200
を挿入して受信機200 のコネクタ290 を携帯電話機本体
105 のコネクタ190 と接続するのでよい。
【0033】無線呼出し受信機200 はアンテナ225 は有
し、このアンテナ225 には、この例ではループアンテナ
が用いられ、このアンテナで受信したこの例では280MHz
帯のFSK (Frequency Shift Keying)信号をその出力432
に出力する機能部である。この出力432 は無線部220 と
接続されている。
【0034】無線部220 はダブルスーパヘテロダイン回
路とFSK 復調器とから構成され、ダブルスーパヘテロダ
イン回路はその入力432 から入力した280MHz帯のFSK 信
号を所定の第2の中間周波数のFSK 信号に変換してFSK
復調器に送り、FSK 復調器はこの第2の中間周波数のFS
K 信号を復調して符号化された呼び出し番号データ、符
号化された相手の電話番号データ、メッセージがあれば
その符号化されたデータなどをその出力221 に出力す
る。出力221 は制御部210aと接続されている。
【0035】制御部210aは本実施例ではデコーダ部とデ
ータ処理部から構成され、デコーダ部はビット同期回
路、フレーム同期回路および符号の復号回路から構成さ
れている。このデコーダ部はその入力221 から入力した
符号化された呼び出し番号データ、符号化された相手の
電話番号データ、メッセージがあればその符号化された
データに先行したビットおよびフレーム同期信号とその
内部の信号と同期をとるとともに、この同期のとられた
信号で入力した呼び出し番号データ、相手の電話番号デ
ータ、メッセージがあればそのデータを読み取る。その
読み取ったデータのうち相手の電話番号データ、メッセ
ージがあればそのデータをデータ処理部に出力する。
【0036】また、このデコーダ部は、読み取った呼び
出し番号データの復号データと後述するデータ処理部内
のROM から送られてくる自局の呼び出し番号データとの
照合を行い、それらのデータが一致していれば、その出
力211 からブザー250 を駆動する信号を出力してブザー
を鳴らし、その出力213 からバイブレータ240 を駆動す
る信号を出力してバイブレータを振動させる。出力211
はブザー250 と接続され、出力213 はバイブレータ240
と接続されている。
【0037】データ処理部はCPU、各種の処理を行うプロ
グラムおよび自局の呼び出し番号の書き込まれているRO
M などから構成され、このCPU はまた、このワークエリ
アとして用いるこの例ではRAM からなるメモリ212 とバ
ス217 で接続されている。このデータ処理部はデコーダ
部から送られてくる相手の電話番号データ、メッセージ
データを復号し、その出力215 に表示部230 に映出する
信号を出力するとともに、これらのデータをバス217 に
出力してメモリ212 に記憶する。この出力215は表示部2
30 と接続されている。
【0038】また、このCPU は、操作部260 の操作によ
り制御線261 を介して送られてくるデータ、基地局32か
らアンテナ225、無線部220 およびデコーダ部を経由して
送られてくるデータ、携帯電話機100 からコネクタ290
およびバス219 を介して送られてくるデータに基づい
て、本装置の各機能部を制御する制御部であり、信号線
217 を通してメモリ212 へ、信号線215 により表示部23
0 へ、信号線213 によりバイブレータ240 へ、信号線21
1 によりブザー250 へ、バス219 およびコネクタ290 を
介して携帯電話機100 へそれぞれ制御データ、信号デー
タなどを出力し、各部の動作を制御する。
【0039】また、このCPU はとくに、無線呼出し受信
機200 を携帯電話機100 に接続した後に、携帯電話機10
0 の制御部110 から発呼に必要なデータの転送の要求が
あった場合に、メモリ212 に蓄積されているたとえば相
手の電話番号データを読み出して制御部110 に返送す
る。
【0040】無線呼出し受信機200 は表示部230 と操作
部260 を有し、表示部230 にはこの例では携帯電話機10
0 と同様に液晶ディスプレイ(LCD) が使用され、制御部
210aから信号線215 を通して送られてくるデータを映出
するモニタ装置である。
【0041】また、操作部260 は、電源オン・オフキ
ー、停止キーなどから構成され、ユーザにより押圧され
たキーのデータをその出力261 に出力するユーザインタ
フェース回路である。ユーザにより停止キーが押圧され
ると、この押圧データは制御部210aに送られ、これによ
り制御部210aは、今までブザー250 およびバイブレータ
240 に送っていた駆動信号の送出を停止する。
【0042】電源部270 はこの例では単3電池1本から
なる電池280 から1.5Vの電圧を受けてそれを3Vの電圧に
変換して各部に供給する電源回路である。
【0043】なお、この実施例では、無線呼出し受信機
200 に呼び出しがあった際に、無線呼出し受信機200 を
携帯電話機100 のスロット103 に挿入して携帯電話機10
0 と接続し、携帯電話機100 がその接続を確認すると、
無線呼出し受信機200 に対してその呼び出した相手の電
話番号の転送要求を行ってそれを転送させ、携帯電話機
100 の発呼キーを押圧すると自動的に相手の電話番号の
発呼を行って宅内電話機40と通話接続するものである
が、無線呼出し受信機200 を呼び出しを受ける前から携
帯電話機100 に接続しておき、呼び出しがあった際に、
無線呼出し受信機200 が携帯電話機100 に対してその呼
び出した相手の電話番号の転送要求を行ってそれを転送
し、携帯電話機100 の発呼キーを押圧すると、自動的に
転送されてきた相手の電話番号の発呼を行って宅内電話
機40と通話接続するようにしてもよい。
【0044】第1の実施例の動作を説明する。まず、宅
内電話機40より、無線呼出し受信機200 に対して呼び出
しを行う。この呼出し情報は加入者線13を通して一般公
衆回線網10に伝達され、その中で判断され、網間信号線
12を通して無線呼出システム網30に伝達される。無線呼
出システム網30は呼出すべき無線呼出し受信機への送出
メッセージを生成し、網内信号線31を介して無線呼出し
基地局32より無線回線33を通して無線呼出し受信機200
へ送出する。
【0045】この信号は無線呼出し受信機200 内のアン
テナ225 で受信され、無線部220 で復調され、信号線22
1 を介して制御部210aに送られる。制御部210aは、この
情報信号を解釈し、着信を認識し、着信をユーザに知ら
せるため、信号線211 を介してブザー250 を鳴らすか、
または同時に、信号線213 を介してバイブレータ240を
鳴動させる。これによってユーザは着信のあったことを
知り、操作部260 の停止キーを操作して、着信を認識し
たことを信号線261 を介して制御部210aに知らせる。
【0046】制御部210aは、これを検出してブザー250
およびバイブレータ240 の鳴動を停止する。もし、前述
の無線回線33の中に、文字情報があれば、信号線215 を
介してその情報を表示部230 に表示する。この文字情報
には相手側の電話番号や、メッセージが含まれる。また
この文字情報を信号線217 を介してメモリ212 へ送り格
納する。
【0047】ユーザは、呼出した相手の電話番号やメッ
セージを確認して、相手への電話が必要であると考える
と無線呼出し受信機200 を携帯電話機100 のスロット10
3 へ挿入する。スロット103 の奥にはコネクタ190 があ
り、これと、無線呼出し受信機200 の具備するコネクタ
290 が接続される。
【0048】この後、ユーザは携帯電話機100 の電源を
投入する。携帯電話機100 の制御部110 は、信号線191
上の信号情報から、無線呼出し受信機200 が挿入された
ことを検知し、信号線141 を介して表示部140 に無線呼
出し受信機200 が挿入されたことを表示してユーザに知
らせる。これによってユーザは、挿入が正常に行われた
ことを確認する。
【0049】次に、ユーザは、携帯電話機100 の操作部
150 のキーを予め定められた手順で操作する。この操作
は、信号線151 を介して制御部110 によって検知され
る。この操作によって制御部110 は、ユーザが無線呼出
し受信機200 に格納した番号へ発呼したいことを検知
し、信号線191、コネクタ190、コネクタ290、信号線219 を
介して、制御部210aへデータの送出を要求する。
【0050】この要求を受けて、制御部210aは信号線21
9、コネクタ290、コネクタ190、信号線191 を介して制御部
110 へデータを送出する。この間のデータのやり取りの
手順は、ICカード等で使用されている、JEIDA またはPC
MCIA標準にのっとって行われる。
【0051】データを受信した制御部110 は、これを一
担、不揮発性メモリ112 に格納するとともに表示部140
に表示する。その後、自動的に信号処理部130 および無
線部120 を介して、携帯電話基地局22に対して発呼信号
を送出する。これ以降は通常の携帯電話システムの手順
で行われる。
【0052】このような第1の実施例によれば、無線呼
出し受信機200 に呼び出しがあった場合に、無線呼出し
受信機200 を携帯電話機100 に挿入して一体化し、無線
呼出し受信機200 に呼び出しのあった相手の電話番号を
携帯電話機100 に送り、この送られてきた相手の電話番
号を用いて発呼を行っているから、多くの操作をなくす
ことができ、誤入力等による間違い電話をなくすことが
できる。
【0053】また携帯電話機100 の表示部140 を使用す
れば、無線呼出し受信機200 の表示部230 は必要が無く
なり、無線呼出し受信機200 を安価にすることができ
る。これに加えて、接続のためのコネクタ190、290 と、
携帯電話機100 と無線呼出し受信機200 の間のデータの
やりとりをJEIDA またはPCMCIAのIC(PC)カードの標準に
したから、携帯電話機にIC(PC)カードをそのまま接続す
ることができ、ユーザは多様なサービスを受けることが
できる。
【0054】また、さらに、携帯電話機100 の電源は、
発呼するとき(通話するとき)のみ投入されるから、待
受けを行う必要がないので、結果として通話のためのバ
ッテリの使用時間を延ばすことができる。
【0055】図4には第2の実施例のパーソナル通信端
末装置2の機能ブロック図の詳細が示されている。第2
の実施例の場合は、第1の実施例の場合の問題点、つま
り携帯電話機100 と無線呼出し受信機200 の双方に制御
部があり不経済であること、また、携帯電話機100 の重
要な情報であるシリアル番号および自己の電話番号等を
その電話機内の不揮発性メモリ112 に格納しているため
にセキュリティが不十分であること、またさらに、通話
時も無線呼出し受信機200 の電池280 を使用するために
無線呼出し受信機の待ち受け時間を延ばすことができな
いことなどを改良したものである。
【0056】図4を参照すると、第2の実施例のパーソ
ナル通信端末装置1は携帯電話機本体106 およびバッテ
リパック300 からなる携帯電話機101 と、無線呼出し受
信機201 とから構成されている。図4の携帯電話機本体
106 が図1の携帯電話機本体105 と相違するところは、
制御部110 の代わりにインタフェース部111 が設けら
れ、電源部160aが電源部160bに変更され、電源部160bと
コネクタ190 の間に信号線193 と電源線163 が追加され
た点である。
【0057】また、図4の無線呼出し受信機201 が図1
の無線呼出し受信機200 と相違するところは制御部210a
の代わりに制御部210bが設けられ、不揮発性メモリ214
とスイッチ282 が追加され、制御部210bと不揮発性メモ
リ214 の間に信号線216 が追加され、制御部210bとスイ
ッチ282 の間に制御線218 が追加され、スイッチ282と
コネクタ290 の間に電源線293 が追加され、電源部270
とスイッチ282 の間に電源線281 が追加された点であ
る。コネクタ190 とコネクタ290 を接続した場合には、
電源線163 と電源線293 が接続されるように構成されて
いる。なお、図4において、図1に示す構成要素と同じ
要素には同じ参照符号が付されている。したがって、同
じ参照符号が付されているものについては説明を省略す
る。
【0058】携帯電話機本体106 のインタフェース部11
1 は図4に示すように、無線部120と無線呼出し受信機2
01 の制御部210bとの間で信号のやり取りができる無線
部インタフェース回路と、信号処理部130 と制御部210b
との間で信号のやり取りができる信号処理部インタフェ
ース回路と、制御部210bからの信号を表示部140 に表示
できる表示部インタフェース回路と、操作部150bからの
信号を制御部210bが受信できる操作部インタフェース回
路と、これらインタフェース回路からの5V( 論理「1」)を
3V(論理「1」)に 0.2V(論理「0」)を 0.2V(論理「0」)に変換
してバス191 に出力し、またバス191 からの 3V(論理
「1」)を 5V(論理「1」)に 0.2V(論理「0」)を 0.2V(論理「0」)
に変換してそれらインタフェース回路に出力するレベル
変換器114などから構成されている。なお、図1のとこ
ろでも述べたように、携帯電話機本体106 と無線呼出し
受信機201 の電源電圧が同じであれば、このようなレベ
ル変換器114 は不要である。
【0059】電源部160bは電源部160aの有する6.2Vと5V
を出力する回路の他に、電池310 からの6.2Vを3Vに変換
してその出力163 に出力する回路を有する。また電源部
160bは、操作部150 からの電源オン・オフ信号152 のよ
りそれら電圧の出力をオン・オフする制御回路と、その
入力193 から入力する携帯電話機本体106 のコネクタ19
0 と無線呼出し受信機201 のコネクタ290 とが接続され
たか否かを示す信号によりそれら電圧の出力をオン・オ
フする制御回路を有する。
【0060】入力193 から入力した信号が接続されたこ
とを示す場合はそれら電圧を出力しまた、接続されてい
ないことを示す場合はそれら電圧を出力しない。またこ
の入力193 上の信号はその接続状態を検知した無線呼出
し受信機201 の制御部210bにより自動的にバス219、コネ
クタ290 およびコネクタ190 を介して供給される。
【0061】また、この電源部160bにさらに、携帯電話
機本体106 にバッテリパック300 が充電されて装着され
ている場合に、上述のオン・オフの制御ができる制御回
路を含んでもよい。
【0062】一方、無線呼出し受信機201 は不揮発性メ
モリ214 を有し、このメモリ214 はこの例ではE2PROMか
らなり、携帯電話機101 のシリアル番号および電話番号
などのID情報を蓄積する記憶回路である。この回路の入
出力216 は制御部210bと接続されている。
【0063】スイッチ282 はこの例では駆動用コイルを
有するリードリレーで構成され、駆動用コイルに電流が
流れていないときは図4に示すようにリレーの接点2側
に接続されている。接点2が電源部270 の3Vの出力と電
源線281 で接続され、無線呼出し受信機201 を単独で使
用する場合に、その電源の電力がそのリレーの共通の端
子271 を介してその装置の各部に供給される。また無線
呼出し受信機201 を携帯電話機101 に接続すると、その
リレーの接点の1側に電源線293 を介して電源部160bか
らの3Vの電源電力が供給される。この後に、制御部210b
から信号線218を介して駆動用コイルを駆動する信号が
供給されてそのリレー接点の接続が1側にされ、携帯電
話機101 側から電源電力が供給される。
【0064】制御部210bは制御部210aの機能の他に、携
帯電話機101 を制御する機能を有する。その制御機能は
そのCPU などに格納されている。この制御部210bはま
た、上述したように無線呼出し受信機201 を携帯電話機
101 に接続した場合に、その出力218 にスイッチ282 の
駆動用コイルを駆動する信号を出力し、また携帯電話機
101 から無線呼出し受信機201 を切り離し無線呼出し受
信機201 単独で使用する場合に、駆動用コイルを駆動し
ない信号をその出力218 に出力する。制御部210bはさら
に、不揮発性メモリ214 に蓄積されているID情報の消去
または変更命令を受けると、その入出力216 に消去また
は変更信号を送る。これにより、不揮発性メモリ214 に
蓄積されているID情報は消去または変更される。
【0065】第2の実施例の動作を説明する。無線呼出
し受信機201 は第1の実施例の無線呼出し受信機200 と
同様に携帯電話機101 と切り離され、その装置の電源電
力はその電池280 から直接を受ける状態になっている。
このような状態で無線呼出し受信機201 が宅内電話機40
から呼び出しを受けると、無線呼出し受信機201 は無線
呼出し受信機200 と同様の動作を行う。したがって、そ
の間の動作の説明は省略する。
【0066】次に、無線呼出し受信機201 を携帯電話機
101 に挿入すると、制御部210bはバス219、コネクタ290、
コネクタ190 を介し信号線193 を制御して、携帯電話機
101の電源部160bをオン状態にする。この時、無線呼出
し受信機201 への電源は、電源部160bより電源線163、コ
ネクタ190、コネクタ290、電源線293 を通してスイッチ28
2 の1の端子に伝達される。
【0067】制御部210bは、携帯電話機101 の電源をオ
ン状態にするのと同時(厳密な意味での同時ではない)
に、制御信号218 を介してスイッチ282 を2の端子から
1の端子に切換える。これによって、無線呼出し受信機
201 の電源は、自動的に電池280 からバッテリパック30
0 に切換えられる。無論自動的にではなく、操作部150
の操作によって電源投入してもよい。
【0068】その後は、制御部210bは、予め不揮発性メ
モリ214 に格納された携帯電話システム用のシリアル番
号や電話番号を用いて携帯電話機101 の制御部として動
作する。この動作については、基本的には第1の実施例
と同じなので説明を省く。
【0069】また、このパーソナル通信端末装置2が盗
難され悪用される可能性のある場合は、ユーザは宅内電
話40から予め設定しておいた変更または消去メッセージ
を無線呼出し基地局32、 無線回線33、 アンテナ225、無線
部220 を通して制御部210bに送り、制御部210bにより不
揮発性メモリ214 内の内容を変更または消去する。
【0070】このような第2の実施例によれば、携帯電
話機の制御部を無線呼出し受信機の制御部と統合し、携
帯電話機の不揮発性メモリを無線呼出し受信機側に持っ
てきたので、携帯電話機のコストを低減することができ
る。また、パーソナル通信端末装置が盗難されても、盗
難判明後において、無線呼出システムのメッセージ送信
機能を用いて重要な情報が悪用される前に変更・消却す
ることができので、セキュリティを向上させることがで
きる。また、挿入時(一体時)には携帯電話機101 の電
池310 から電源を供給するようにしたので、結果として
無線呼出し受信機201 の電池280 の使用時間を延ばすこ
とができる。
【0071】第1、第2の実施例では別々の装置とした
が、図5に示す如く、図1の携帯電話機100 と無線呼出
し受信機200 を統合または図4の携帯電話機100 と無線
呼出し受信機200 を統合した無線部を2系統持つ一つの
パーソナル通信端末装置3としてもよい。このパーソナ
ル通信端末装置3は携帯電話機・無線呼出し受信機本体
107 とバッテリパック300 から構成されている。図5に
おいて、図1および図2の参照符号と同じ符号の付され
ているものは図1および図2と基本的に同じ機能を有す
るものであり、その説明を省略する。
【0072】図5において、図1および図4と相違する
ところは、1つは制御部110bが制御部110 と制御部210a
または制御部210bを統合した機能を持つ点と、また、も
う1つは電源部160cが電池280 からの1.5Vの電圧を3Vの
電圧に変換してその出力422に出力する回路と、電池310
からの6.2Vの電圧をそのままその出力418 に出力する
回路と、電池310 からの6.2Vの電圧を5Vに変換してその
出力420 に出力する回路とを持つ点である。
【0073】この場合、3Vの電源電力は無線部220、バイ
ブレータ240 およびブザー250 に供給され、6.2Vの電源
電力は無線部120 の電力増幅器に供給され、5Vの電源電
力は上記以外の各部に供給される。なお、また電池280
と電源部160cの1.5Vから3Vに変換する回路をなくして電
力増幅器を除くその他の機能部に5Vの電源電圧を供給す
る構成にしてもよい。
【0074】なお、第1〜3の実施例では携帯電話シス
テムで用いている携帯電話機を適用したが、このシステ
ムで自動車電話機を適用してもよく、またPHS (Parsona
l Handy Phone )システムで用いている移動機を適用し
てもよい。さらに、第1〜3の実施例ではアナログ方式
のFDMA方式の携帯電話機を適用したが、ディジタル方式
のTDMAやCDMA方式の携帯電話機または自動車電話機を適
用してもよい。またなお、第1、第2の実施例では携帯
電話本体にスロットを設けたが、コネクタ付ケーブルで
接続するように構成してもよい。また、なお、第1、第
2の実施例ではコネクタにより携帯電話機と無線呼出し
受信機を接続したが、コネクタの代わりに超音波、無線
および光などの送受信機を設け、非接触型の接続方式に
してもよい。
【0075】
【発明の効果】このように本発明によれば、パーソナル
通信端末装置を構成する移動電話機は第1の接続手段を
有し、無線呼出し受信機は移動電話機の第1の接続手段
と接続するための第2の接続手段を有する。移動電話機
はさらに、発呼キーを有する操作手段と、無線呼出し受
信機からの少なくとも通話相手の電話番号を蓄積する第
1の記憶手段と、無線呼出し受信機からの通話相手の電
話番号と第1の接続手段と第2の接続手段が接続された
ことを示す情報とを表示する表示手段と、第1の接続手
段と第1の信号・制御線で接続され、操作手段、第1の
記憶手段および表示手段と接続される第1の制御手段と
を有する。
【0076】この第1の制御手段は、第1の接続手段に
第2の接続手段が接続されるとその接続を検出する検出
手段と、検出手段により接続が検出されると無線呼出し
受信機に通話相手の電話番号の転送要求を行う転送要求
手段と、転送要求手段の転送要求により送られてきた通
話相手の電話番号を第1の記憶手段および表示手段に送
り蓄積および表示を行わせる蓄積・表示制御手段とを有
するから、ユーザはこれにより移動電話機と無線呼出し
受信機が確実に接続されたことを知ることができる。
【0077】またこの第1の制御手段は、操作手段の発
呼操作により第1の記憶手段に蓄積した通話相手の電話
番号を読み出してその電話番号に対して発呼を行う発呼
手段とを含むから、ユーザによる多くの発呼操作をなく
すことができ、誤入力による間違い電話をなくすことが
できるから、経済的にもよい。
【0078】また移動電話機の操作手段はさらに、電源
手段の電源をオン・オフするキーを含んでいるので、第
1と第2の接続手段が接続された後に、電源オン・オフ
キーにより電源をオンすることができる、つまり発呼す
るときのみ電源の投入を行えばよいから、待ち受けを行
う必要がないから、通話のためのバッテリの消費を少な
くしているから、結果的にバッテリの使用時間を延ばす
ことができる。
【0079】また第1および第2の接続手段は、JEIDA
またはPCMCIAの標準のコネクタであるから、その標準の
IC(PC)カードがそれに接続できるから、ユーザは多様な
サービスを受けることができる。
【0080】また、本発明によれば、パーソナル通信端
末装置を構成する無線呼出し受信機は第1の接続手段を
有し、移動電話機は無線呼出し受信機の第1の接続手段
と接続するための第2の接続手段を有する。無線呼出し
受信機はさらに、移動電話機の少なくとも電話番号を含
むID情報を蓄積する記憶手段と、第1の接続手段と第1
の信号・制御線で接続され、記憶手段と接続される制御
手段を有する。この制御手段は、無線呼出し受信機と移
動電話機の通信を制御する通信制御手段と、宅内電話機
から第2の無線回線を介して送られてくるID情報を変更
または消去する信号を受けて、記憶手段に蓄積されてい
るID情報を変更または消去する変更・消去制御手段とを
含むから、盗難判明後において、無線呼出システムのメ
ッセージ送信機能を用いてID情報の変更または消去が行
えるので、セキュリティの向上を図ることができる。
【0081】また、移動電話機はさらに、第2の接続手
段と第2の信号・制御線と第1の電源線で接続され、移
動電話機と無線呼出し受信機に電源電力を供給する電源
手段を有し、第2の信号・制御線と第1の信号・制御線
は第2と第1の接続手段を介して接続され、制御手段は
さらに、第2の接続手段に第1の接続手段が接続される
とその接続を検出する検出手段を含み、電源手段は、検
出手段が接続を検知したことによって制御手段から第1
の信号・制御線、第1の接続手段、第2の接続手段およ
び第2の信号・制御線を介して送られてくる電源をオン
にすることを示す信号を受け、第1の電源線に無線呼出
し受信機の電源電力を出力するから、無線呼出し受信機
の電池をその間使用しないですむので、結果として無線
呼出し受信機の電池の使用時間を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパーソナル通信端末装置の第1の実施
例の機能ブロック図である。
【図2】図1および図4のパーソナル通信端末装置の構
造図である。
【図3】図1、図4および図5のパーソナル通信端末装
置が適用される一例のシステム構成図である。
【図4】本発明のパーソナル通信端末装置の第2の実施
例の機能ブロック図である。
【図5】本発明のパーソナル通信端末装置の第3の実施
例の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1、2、3 パーソナル通信端末装置 10 一般公衆回線網 20 携帯電話回線網 22 携帯電話基地局 30 無線呼出システム網 32 無線呼出し基地局 100、101 携帯電話機 105、106 携帯電話機本体 107 携帯電話機・無線呼出し受信機本体 110、110b、210a、210b 制御部 112、214 不揮発性メモリ 120、220 無線部 125、225 アンテナ 130 信号処理部 140、230 表示部 150、260 操作部 160a、160b、160c、270 電源部 170 マイクロホン 180 スピーカ 190、290 コネクタ 200、201 無線呼出し受信機 212 メモリ 240 バイブレータ 250 ブザー 280、310 電池 282 スイッチ 300 バッテリパック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/40 H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宅内電話機と、該宅内電話機を収容する
    一般公衆回線網と、該一般公衆回線網と接続され、無線
    呼出し基地局と接続される無線呼出システム網と、前記
    一般公衆回線網と接続され、移動電話基地局と接続され
    る移動電話回線網とからなる移動体通信システムのパー
    ソナル通信端末装置において、 該装置は、前記移動電話基地局と第1の無線回線で信号
    の送受を行う移動電話機の一部機能部と前記無線呼出し
    基地局から第2の無線回線で信号を受ける無線呼出し受
    信機の機能部とを収容する第1の収容手段と、 前記移動電話機の一部機能部以外の該移動電話機の機能
    部を収容する第2の収容手段とを有し、 前記第1の収容手段は、前記第2の無線回線で送られて
    くる前記宅内電話機からの呼び出し信号および該宅内電
    話機の電話番号を受け、該受けた通話相手の電話番号を
    蓄積する第1の記憶手段と、 前記移動電話機の少なくとも自局のIDコードを蓄積する
    第2の記憶手段と、 前記第2の収容手段と接続するためのICカードに適用さ
    れる標準のコネクタである第1の接続手段とを収容し、 前記第2の収容手段は、該第1の接続手段と接続するた
    めの第2の接続手段を収容し、 前記第1の収容手段はさらに、前記第1の接続手段と第
    1の信号・制御線で接続され、前記第1および第2の記
    憶手段と接続される制御手段を収容し、 該制御手段は、前記無線呼出し受信機と移動電話機の通
    信を制御する通信制御手段と、 前記宅内電話機から前記第2の無線回線を介して送られ
    る前記IDコードを変更または消去する信号を受け、該受
    けた変更または消去する信号により前記第2の記憶手段
    に蓄積される前記IDコードを変更または消去する変更・
    消去制御手段とを含み、 前記移動電話機を使用する際には前記第1の接続手段と
    第2の接続手段を接続する ことを特徴とするパーソナル
    通信端末装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパーソナル通信端末装
    置において、 前記第2の収容手段はさらに、前記第2の接続手段と第
    2の信号・制御線と第1の電源線で接続され、前記第1
    および第2の収容手段に収容される機能部に電源電力を
    供給する第1の電源手段を収容し、 該第2の信号・制御線と前記第1の信号・制御線は前記
    第2と第1の接続手段を介して接続され、 前記制御手段はさらに、前記第2の接続手段に前記第1
    の接続手段が接続されるとその接続を検出する検出手段
    と、 前記第1の電源手段は、該検出手段が接続を検知した際
    に前記制御手段により形成された電源をオンにすること
    を示す信号を前記第1の信号・制御線、第1の接続手
    段、第2の接続手段および第2の信号・制御線を介して
    受け、該受けた信号により前記第1の収容手段に収容さ
    れる機能部へ電源電力を出力 することを特徴とするパー
    ソナル通信端末装置。
  3. 【請求項3】 請求項に記載のパーソナル通信端末装
    置において、 前記第1の収容手段はさらに、該第1の収容手段に収容
    される機能部に電源電力を供給する第2の電源手段と、 切換信号を受け、該受けた切換信号により該第2の電源
    手段からの電源電力を前記第1の電源手段から前記第1
    の接続手段に接続される第2の電源線を介して送られる
    電源電力に切り換えるスイッチ手段とを収容し、 該第2の電源線と前記第1の電源線は前記第1と第2の
    接続手段を介して接続され、 前記制御手段はさらに、前記第1の電源手段に電源をオ
    ンにすることを示す信号を送った際に前記スイッチ手段
    に該第1の電源手段から出力される電源電力に切り換え
    る前記切換信号を出力することを特徴とするパーソナル
    通信端末装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のパ
    ーソナル通信端末装置において、 前記第2の収容手段はさらに、スロット部を備え、 該スロット部の奥には前記第の接続手段が設けられ、
    該スロット部に前記第1の収容手段を挿入することによ
    って前記第の接続手段を該第の接続手段に接続し該
    第1の収容手段と該第2の収容手段を一体化することを
    特徴とするパーソナル通信端末装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のパ
    ーソナル通信端末装置において、前記移動電話回線網
    は、自動車電話・携帯電話回線網であり、前記移動電話
    機は自動車電話機または携帯電話機であることを特徴と
    するパーソナル通信端末装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のパ
    ーソナル通信端末装置において、前記第1および第2の
    接続手段は、JEIDA またはPCMCIAの標準のコネクタであ
    ることを特徴とするパーソナル通信端末装置。
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