JP3202706U - 敷き物 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間使用しても型崩れがなく、製品全体として吸湿、脱臭効果を均等に発揮することが可能な敷き物を提供する。【解決手段】本考案の敷き物は、上及び下の不織布(11、12)の間に粒状の吸着剤(13)を挟んで吸着層(1)を構成し、該吸着層(1)を上及び下の綿状層(21、22)の間に配置することで中材(2)を構成し、該中材(2)を上布(3)と下布(4)との間に配置すると共に、これらを厚さ方向に貫通する糸(6)で縫い合わせてなるものである。粒状の吸着剤(13)を上及び下の不織布(11、12)の間に挟むことで、吸着剤(13)の流動を抑制でき、長期間使用しても型崩れがなく、製品全体として吸湿、脱臭効果を均等に発揮することが可能な敷き物を提供することができる。【選択図】図1
Description
本考案は敷き物に関するものである。より具体的には、敷布団(寝具)、こたつ用敷布団、座布団、敷パット、ラグなどに代表される生活用品としての敷き物に関するものである。
一般に敷布団などの敷き物の内部には、主に保温性、クッション性及び柔軟性の観点から、天然綿や合成繊維製の綿(化繊綿)が中材として充填されている。近年、保温性、クッション性及び柔軟性といった基本的機能に加えて、防ダニ・防カビ対策にもつながる高い吸湿性能や吸臭性能等を敷き物に求める声が高まっている。
このような消費者の要求に答えるべく、特許文献1では上下の綿状層の間に粒状の吸着剤を挟んでなるものを中材として用いた敷き物が開示されている。
しかしながら、上下の綿状層は、粒状の吸着剤の保持力が弱いため、特許文献1の敷き物では吸着剤が一方に片寄ってしまい製品が型崩れしやすく、製品全体として吸湿、脱臭効果を均等に発揮するには十分とはいえないものであった。
本考案の目的は、上記の従来技術の問題点を考慮し、長期間使用しても型崩れがなく、製品全体として吸湿、脱臭効果を均等に発揮することが可能な敷き物を提供することにある。
請求項1の考案は、上布と、下布と、前記上布と前記下布との間に配置された中材との縫合物である敷き物であって、前記中材が、粒状吸着剤を上及び下に配置された上下一対の不織布との間に挟んでなる吸着層と、前記吸着層の上及び下に配置された上下一対の綿状層とを備えており、前記上布(3)、上の綿状層(21)、上の不織布(11)、粒状吸着剤(13)の層、下の不織布(12)、下の綿状層(22)、及び下布(4)の7層構造からなることを特徴とする、敷き物である。
請求項2の考案は、請求項1に記載の敷き物において、前記吸着層を構成する上及び下の不織布が、ポリエステル繊維を含む不織布であることを特徴とする。
請求項3の考案は、請求項1又は2に記載の敷き物において、前記中材を構成する上及び下の綿状層が、合成繊維又は天然繊維を薄膜状に加工した綿状膜を複数重ね合わせた積層物からなることを特徴とする。
請求項4の考案は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の敷き物において、前記吸着剤がシリカゲルであることを特徴とする。
請求項1の敷き物によれば、粒状の吸着剤は上の不織布と下の不織布との間に配置されるので、これら2つの不織布と吸着剤との間で摩擦抵抗が生じ易くなり、吸着剤の流動が抑制される。また、上布と下布との間に配置される中材は、粒状の吸着剤(吸着層)を挟んだ上及び下の綿状層を備えるため、縫製やキルティング加工を施すことが容易であると共に、敷き物として十分な保温性、クッション性及び柔軟性を備えることができる。また、粒状の吸着剤を挟んでいる綿状層は通気性に優れるため、粒状の吸着剤は吸湿や吸臭等の機能を十分に発揮することができる。
請求項2の敷き物によれば、吸着層を構成する上の不織布及び下の不織布に、ポリエステル繊維を含む不織布が用いられることにより、十分な耐洗濯性が付与される。
請求項3の敷き物によれば、中材を構成する上及び下の綿状層が、合成繊維又は天然繊維を薄膜状に加工した綿状膜を複数重ね合わせた積層物からなっているので、縫製やキルティング加工の容易性、保温性、クッション性及び通気性のいずれも高いレベルで実現することができる。また、クッション性に非常に優れた積層物を粒状の吸着剤の上下に配置したことで、敷き物の上に人や物が載っても吸着剤の粒が砕けにくくなっているので、吸着剤が粉々に砕けて粉体化しその粉体が綿状層を通過して外に漏れ出す事態を極力防止することができる。
請求項4の敷き物によれば、吸着剤としてのシリカゲルは、比較的廉価であり、粒状に加工しても優れた吸湿性及び吸臭性を発揮することができる。
以下、本考案を敷き物の一種である敷パットに具体化した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図2及び図3に示すように、敷き物としての敷パットは、表生地となる上布3と、裏生地となる下布4との間に中材2を配置し、これらを糸で縫い合わせたものである。
図1(A)に示すように、吸着層1は、上の不織布11と、下の不織布12と、上下両不織布11,12の間に挟まれた多数の粒状吸着剤13とから構成されている。本実施形態の吸着層1を構成するにあたっては、下の不織布12を準備し、この上に多数の粒状吸着剤13をほぼ均一に散りばめた。その後、更にその上に、上の不織布11を配置して、図1(A)に示すような吸着層1を構成した。なお、上の不織布11と下の不織布12とはそれぞれ独立した布であってもよいし、上の不織布11と下の不織布12とが一つの布袋の上面布と下面布であってもよい。
本考案において使用される不織布を構成する繊維については特に限定されないが、耐洗濯性に優れた敷き物を提供するという点で、洗濯した際に繊維の収縮が少なく剛軟性が失われにくい不織布であることが好ましい。このような不織布として、例えば、ポリエステル繊維を含む不織布を用いることができる。
本考案において使用可能なポリエステル繊維は特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリエチレンテレフタレート屑および市場回収ペットボトル等を原料として公知の溶融紡糸方法にて製造した再生繊維等を用いることができる。本考案で用いる不織布を構成する繊維は、短繊維であっても長繊維であってもよい。本考案において使用される不織布が粒状吸着剤に対しての滑り止め効果を発揮できるよう、不織布の表面における動摩擦係数は、適切に調節され得る。動摩擦係数が小さすぎると、滑り止め効果が少ない。動摩擦係数が大きすぎると、紡糸の際に膠着等が発生し良好な紡糸性が得られにくい。
また、粒状吸着剤13は、微細な孔構造を有し、高湿度雰囲気下では表面吸着又は毛細管現象により空気中の水分を吸収し、乾燥雰囲気下では吸収した水分を放出し得るものが好ましい。このような性質を備えた粒状吸着剤としては、粒状のシリカゲルや粒状の炭又は活性炭を例示することができる。特にシリカゲルは、安価で入手が容易であり造粒もしやすい点で、本考案に使用する吸着剤13として非常に好ましい。とりわけ、高湿度条件下においても十分な吸湿、脱臭効果を得るという観点から、シリカゲルB型を用いることが好ましい。また、吸着剤13の粒形状は特に限定されるものではなく、球状や鱗片状等どのような形状でもよい。吸着剤13の粒の大きさは、上又は下の不織布11、12を通り抜けない程度の大きさであればよい。本実施形態では吸着剤13の粒径を約0.5〜1.5mmに設定した。
粒状吸着剤13の流動を更に抑制するため、粒状吸着剤13を接着剤により接着・固結させてもよい。接着・固結させるための接着剤は特に限定されないが、好適にはホットメルト系の接着剤を用いることができる。使用される接着剤の成分については特に限定されないが、好適にはエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂を含む接着剤を用いることができる。
中材2は、上の綿状層21と、下の綿状層22と、上下両綿状層21,22の間に挟まれた吸着層1とから構成されている。各綿状層21,22は、合成繊維(例えばポリエステル繊維)を極薄の膜形状に加工することにより薄くて広い綿状とした綿状膜を幾重にも重ね合わせて得た綿状膜の積層物である。積層物の厚さは、敷き物の種類に応じて様々に変えられる。例えば、本実施形態の中材2を構成するにあたっては、約5〜10mm厚の下側綿状層22を準備し、この上に吸着層1を配置した。その後、更にその上に約5〜10mm厚の上側綿状層21を配置して、図1(A)に示すような中材2を構成した。
なお、上下の綿状層21,22を構成する綿状膜の積層物は、合成繊維ではなく天然繊維(例えば天然綿)から作られてもよい。
図1(B)及び図2に示すように、図1(A)の中材2は上布3と下布4との間に配置される。上布3と下布4とはそれぞれ独立した布であってもよいし、上布3と下布4とが一つの布袋の上面布と下面布であってもよい。なお、上布3及び下布4として使用可能な布としては、アクリル繊維等の化学繊維の織布や、絹、木綿等の天然繊維の布を例示することができる。
上布3、中材2及び下布4の重ね合わせが完了したら、これらに対してキルティング加工機を用いて、図3に示すように平面的に視て格子状の縫い目5ができるようなキルティング加工を施す。このキルティング加工により、上布3、中材2及び下布4の三者が厚さ方向に貫通する糸6で縫い合わされる(図1(C)参照)。また、必要に応じて、敷きパットの周縁に沿ってミシン掛けを行い、敷きパットの縁部に縫製を施してもよい。なお、「格子状の縫い目」とは、縦方向の縫い目と横方向の縫い目とが交差する関係にあることを意味し、各方向への一筋の縫い目5のラインが直線的であるか曲線的であるかを問わない。図3に示した縫い目5は、直線的なラインに沿った縫い目の例示に過ぎない。
図1(C)に示すように、上布3、中材2及び下布4の三者を厚さ方向に貫通する糸6で縫い合わせることにより、上布3と下布4とによって中材2が適度に圧迫される。その結果、上及び下の綿状層21,22間にある吸着層1が上下から適度に挟まれ、この適度な挟着力により、吸着層1が上及び下の綿状層21,22間に安定的に保持される。
また図3に示すように、平面視格子状の縫い目5ができるようなキルティング加工を施したことにより、敷パット全体が格子状の縫い目5によって複数の枡7に区画される。その結果、それぞれの枡7の中の粒状吸着剤13は縫い目5を超えて隣の枡7に移動することができず、各枡7の中の粒状吸着剤13がその一つの枡の範囲内で偏在することはあっても、敷パットの片隅などの特定部位に大部分の粒状吸着剤13が偏ってしまうことはなく、敷パット全体として粒状吸着剤13の均一な分布が担保される。
このように本実施形態の敷パットによれば、上布3と下布4との間に配置される中材2は、吸着層1を挟んだ上及び下の綿状層21,22で構成されているため、縫製やキルティング加工を施すことが容易であると共に、敷き物として十分な保温性、クッション性及び柔軟性を備えることができる。また、吸着層1を挟んでいる綿状層21,22は通気性に優れるため、吸着層1内の粒状吸着剤13は吸湿や吸臭等の機能を十分に発揮することができる。また、平面視格子状の縫い目5ができるようなキルティング加工を施したことすことで、大部分の粒状吸着剤13が敷パットの特定部位に偏って分布することがなく、粒状吸着剤13の多くが均等に外気と接触でき、吸湿や吸臭等の機能を効率的に発揮することができる。
1 吸着層
2 中材
3 上布
4 下布
5 格子状の縫い目
6 糸
7 枡
11 上の不織布
12 下の不織布
13 粒状吸着剤
21 上の綿状層
22 下の綿状層
2 中材
3 上布
4 下布
5 格子状の縫い目
6 糸
7 枡
11 上の不織布
12 下の不織布
13 粒状吸着剤
21 上の綿状層
22 下の綿状層
Claims (4)
- 上布(3)と、下布(4)と、前記上布(3)と前記下布(4)との間に配置された中材(2)との縫合物である敷き物において、
前記中材(2)は、粒状吸着剤(13)を上及び下に配置された上下一対の不織布(11、12)間に挟んでなる吸着層(1)と、前記吸着層(1)の上及び下に配置された上下一対の綿状層(21、22)とを備えており、
前記上布(3)、上の綿状層(21)、上の不織布(11)、粒状吸着剤(13)の層、下の不織布(12)、下の綿状層(22)、及び下布(4)の7層構造からなることを特徴とする、敷き物。 - 前記吸着層(1)を構成する上及び下の不織布(11、12)が、ポリエステル繊維を含む不織布であることを特徴とする、請求項1に記載の敷き物。
- 前記中材(2)を構成する上及び下の綿状層(21、22)が、合成繊維又は天然繊維を薄膜状に加工した綿状膜を複数重ね合わせた積層物からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の敷き物。
- 前記吸着剤(13)はシリカゲルであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の敷き物。
Priority Applications (1)
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2015
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