JP3202699B2 - 光センサの制御方式 - Google Patents
光センサの制御方式Info
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Description
特に光センサを使用した機器における光センサの感度特
性のばらつき、経時変化、温度変化による誤動作を防止
する光センサの制御方式に関する。
ピー機等のOA製品の物体有無検出や紙等の端面を検出
し、停止位置等の位置決め用として使用されている。
射時と反射時の出力電圧の経時変化を示す図である。
反射時の出力電圧の経時変化や温度変化を考慮せずに固
定の閾値を設定していた為、光センサの長時間使用によ
る経時変化により、物体有りの反射時の出力電圧が閾値
を上回り物体を検出できないという誤動作を引き起こす
場合がある。これを解決する為に、光センサの経時変化
や温度変化に追従する回路が考えられている。
光センサのばらつき、経時変化、温度変化に対して光セ
ンサの発光側の光ダイオードに流す電流を制御して安定
した計測等を行う技術が記載されている。
化、温度変化に対応した一例を示すブロック図である。
光センサ170の出力電圧はA/D変換器106により
A/D変換されCPU101に取り込まれる。そして、
この検出レベルが適正で無いと判断されると、適正にな
る迄可変定電流源110が制御され、検出レベルが適正
でかつ充分マージンがあるように光ダイオード172に
流れる電流が制御される。この適正になった電流値が不
揮発性メモリ108(EEPROM)に記憶される。こ
れに基づき可変定電流源110はダイオード172に電
流を供給する。従って、光センサ170の感度電流の選
別を行わなくても、ダイオード172の電流が制御され
常に最適な検出レベルが得られて、光センサ170のば
らつき、経時変化、温度変化に対して安定して計測等を
行うことができる。
サの制御方式は、次の様な問題がある。
に、可変定電流源は汎用性に乏しい事である。
流を制御するが、光センサの電流値は最大でも数十mA
と小さく、物によっては数百μAという微小電流な為、
感度を一定にする為に光ダイオードの電流を制御するの
は非常に困難であるという事である。又、制御する電流
値の区分が細かいほど複雑さが増す。よって、微小電流
の制御が必要な為ノイズによる誤動作を防止する様な設
計が必要となり安価な機器に適用は困難となる。
に自ら招く危険性がある事である。
イオードから発せられる光量が時間の経過と共に減少し
ていく事を言うが、その1つの要因として光ダイオード
の電流値の設定がある。一般的に光ダイオードの電流値
が大きい程、素子の劣化が早くなり、経時変化が激しく
なる。本事例では常に最適な検出レベルを維持する為に
光ダイオードの電流値を制御するが初期状態から感度が
悪い光センサ及び経時変化をした感度が悪い光センサの
場合、光ダイオードの電流値を増加させなければならな
い為、光ダイオードの劣化が早く経時変化を促進してし
まう危険性がある。
サの制御方式を提供する。
出対象の有無の判定に光センサを使用するシステムにお
ける光センサの制御方式において、予め定められた方法
により予測された前記光センサの反射時の電圧特性と無
反射時の電圧特性及び前記反射時の電圧特性と前記無反
射時の電圧特性から得られる前記光センサの寿命データ
を保持するROMを有し、CPUは予め定められた周期
で得られる前記光センサの検出対象が有る場合の電圧実
測値(反射時の電圧実測値)と前記光センサの検出対象
が無い場合の電圧実測値(無反射時の電圧実測値)によ
り前記予測された前記光センサの寿命を予め決められた
時期毎に修正することを特徴とする。
て、前記CPUは予め定められた周期で得られる前記光
センサの検出対象が有る場合の電圧実測値(反射時の電
圧実測値)と前記光センサの検出対象が無い場合の電圧
実測値(無反射時の電圧実測値)を予め備えたEEPR
OMに時系列で保持し、該EEPROMに保持された該
時系列データと前記ROMに保持された前記予測された
前記光センサの前記反射時の電圧特性と前記無反射時の
電圧特性とを比較することにより前記光センサの寿命を
修正することを特徴とする。
ンサ30(ここでは反射式光センサで説明)の物体がな
い無反射時と物体による反射時の出力電圧をCPU2に
内蔵しているアナログ/デジタル変換で16進データに
変換し、この値をEEPROM4に更新書き込みする度
に、無反射、反射を判断するための閾値をCPU2内の
レジスタに格納する為、光センサ30の感度特性のばら
つき、経時変化、温度変化に閾値が追従し機器の誤動作
を防止できる。
て図面を参照して詳細に説明する。
ック図である。
が制御するプログラムが格納されている。また、CPU
2はアナログ/デジタル変換(A/D変換)回路を内蔵
し(本例では内蔵しているが、外付であっても良い)し
ている。光センサ30の発光側ダイオード32から発し
た光を受光側トランジスタ33で受け、受光側トランジ
スタ33に流れる光電流31により発生した電圧がCP
U2のA/D変換回路にて16進データとして変換され
る。CPU2はROM1のプログラムを実行することに
より、A/D変換回路にて変換された16進データをC
PU2内のA/D変換用レジスタとEEPROM4に格
納する。EEPROM4は機器に実装されている光セン
サ30の無反射、反射時の電圧実測値の格納、読み出し
が行われるもので、この無反射、反射時の電圧実測値
は、物体の有無を認識する閾値設定の元データとなる。
する。又、以下の説明はプリンタに反射型光センサを使
用し紙の有無検出を例えとし説明する。又、光センサ3
0に紙が有る場合を反射、無い場合は無反射と定義し説
明する。
受光側トランジスタ33の感度特性のばらつきにより同
じ条件で物体を検出しても受光側トランジスタ33から
出力される電圧値に変動が生じる。又、長年、光センサ
30を使用した時に発光側ダイオード32及び受光側ト
ランジスタ33の経時変化による劣化、環境及び光セン
サ30の素子自体の温度変化による感度特性のばらつき
も同様である。光センサ30の感度特性のばらつき、及
び経時変化を表したのが図2である。
時の電圧は、素子自体の感度特性のばらつきにより、初
期には、無反射時最大電圧と無反射時最小電圧の差は大
きいが、時間の経過とともに、一定値に近づいていく。
一方、反射時最大電圧と反射時最小電圧は、時間の経過
とともに、その差は大きくなるとともに、一定時間を過
ぎると、放物線的に上昇する傾向がある。
ーチャートを参照して説明する。
U2は、EEPROM4に既に無反射、反射時の電圧実
測値のデータが書き込まれているかチェックする。機器
組立直後の通電及び何らかの障害で光センサ30を交換
直後の通電時はEEPROM4に無反射、反射時の電圧
実測値のデータが書き込みされていないので、ステップ
A2、A3でCPU2内のA/D変換回路で16進デー
タに変換された無反射、反射時の電圧実測値をステップ
A4にてEEPROM4に書き込む。初期値設定方法と
して設定する為に初期値設定だけの無反射、反射時の電
圧実測値をEEPROM4に書き込む特別なテストモー
ドを持てばよい。初期値が書き込まれていればこの処理
は行わない。
EPROM4に書き込まれた無反射、反射時の電圧実測
値を読み込み、無反射の電圧実測値と反射時の電圧実測
値の平均値をとり、ステップA6で、紙の有無を検出す
る閾値をCPU2内のレジスタに設定する。この閾値を
元に閾値を上回る電圧値であれば紙無し(無反射)、下
回る電圧値であれば紙有り(反射)と認識する。図4は
この実施の形態における閾値の変化を表したものであ
る。CPU2は、ステップA7,A8,A9で、上述し
た閾値で紙の有無を検出した時の電圧実測値(無反射、
反射時)をEEPROM4に書き込み、その前の紙で書
き込まれた無反射、反射時の電圧実測値を更新する。そ
の後はステップA5からA9の処理を繰り返す。
たバーコード等の誤認識防止も可能となる。
ーコード部を光センサ30を通過した時に発生する出力
電圧を表したものである。図2と同様に光センサ30の
感度特性のばらつき、経時変化によりバーコードの黒白
の出力電圧及び紙の端面の紙有りの出力電圧に差が生
じ、紙面に印刷されたバーコードの黒部の濃淡差及び、
黒白の領域(ピッチ)によっても更に出力電圧に差が生
じる。従来の様にバーコードの黒白を認識する閾値を固
定にすると特に経時変化によってバーコードの誤認識が
発生する可能性が大きい。誤認識を防ぐ方法を以下に説
明する。
上述した方法を使用する。
有りをCPU2で検出後、EEPROM4に光センサ3
0を通過するバーコード部の電圧実測値をバーコード部
終了迄CPU2で設定した周期でサンプリングし書き込
む。紙面に印刷されたバーコード部の長さは、予めRO
M1にプログラムしておく。
ーコード部の電圧実測値を全て読み出し、最大電圧値と
最小電圧値を探し出してこの値の平均値をバーコード認
識する為の閾値とする。
き込まれたバーコード部の電圧実測値とを比較し、閾値
を上回る電圧実測値を黒、下回る物を白としバーコード
の形態を認識する。
形態を示すブロック図である。
PROMが複数個設け記憶容量を増やしている。図2の
様に光センサ30の感度特性のばらつき、経時変化等に
より無反射、反射時の出力電圧は変化するが、この出力
電圧は光センサ30の感度ばらつきと使用環境温度、通
電時間の条件を加味した加速試験などによりほぼ予測で
きる。これにより光センサ30の寿命を予測することが
可能となる。尚、ここでいう寿命とは、第一の実施の形
態で示した閾値制御によっても光センサ30の正常動作
を保証できなくなった時点をいう。又、EEPROM4
の記憶容量を増やせば無反射、反射時の電圧実測値を長
時間記録する事ができる為、電圧実測値の特性カーブを
記憶させておく事ができる。この記憶された電圧実測値
と予測された電圧とを定期的に比較することにより、光
センサ30の寿命の予測を修正することが可能となり、
光センサ30の交換時期を正確に通知又は表示する事が
できる。
圧特性を、加速試験や、経時変化予測カーブなどを用い
て、図7の実線に示すように予測し、A,B,C,D,
Eに示すような確認ポイントを設ける。この確認ポイン
トにおける無反射、反射時の予測電圧をROM1に格納
しておく。尚、図7の横軸は、総通電時間であり、縦軸
は予測電圧値である。
明した方法で、CPU2が予め設定されたサンプリング
周期で、無反射、反射時の電圧実測値を書き込む。次
に、CPU2は、上述したサンプリング周期にサンプリ
ング回数を乗算し総通電時間を算出する。尚、サンプリ
ングは、トランジスタ5が実際に通電している間だけ行
われる。トランジスタ5は光センサ30を常時通電して
おくと劣化が速まるため、光センサ30が稼働する時だ
け通電する為の発光側ダイオード32のスイッチングト
ランジスタである。
ンプリング回数を乗算した総通電時間が、図7のA,
B,C,D,Eの確認ポイントにくると、ROM1から
該当する電圧予測値を読み出し、更に、EEPROM4
よりサンプリングした電圧実測値を読み出し比較する。
この2つの値が図7の点線のように差が生じた場合はR
OM1の該当する電圧予測値を電圧実測値の特性に替え
て光センサ30の寿命を新たに推測する。
が生じてても光センサ30の寿命には殆ど影響しない
が、CからEの区間は急峻に電圧が変わる為に多少の差
が生じても光センサ30の寿命は大きく変化する。この
方法により不慮の事故等で光センサの寿命が短縮された
としても事前に交換時期を知らせることができる為、信
頼性が著しく向上するという新しい効果を有する。
サが経時変化、温度変化により感度特性が変化しても、
物体有無を検出する閾値を随時変更し、追従可能とする
ことにより、ハードウェアの構成が簡単になるととも
に、光センサの感度を上げるために光ダイオードの電流
値を制御するような方式でないため、光ダイオードの劣
化を招くようなことがない効果がある。
る。
き、及び経時変化を表した図である。
を表した図である。
光センサ30を通過した時に発生する出力電圧を表した
図である。
る。
試験などを用いて予測した図である。
変化、及び従来の固定の閾値を示す図である。
ロック図である。
Claims (2)
- 【請求項1】検出対象の有無の判定に光センサを使用す
るシステムにおける光センサの制御方式において、予め
定められた方法により予測された前記光センサの反射時
の電圧特性と無反射時の電圧特性及び前記反射時の電圧
特性と前記無反射時の電圧特性から得られる前記光セン
サの寿命データを保持するROMを有し、CPUは予め
定められた周期で得られる前記光センサの検出対象が有
る場合の電圧実測値(反射時の電圧実測値)と前記光セ
ンサの検出対象が無い場合の電圧実測値(無反射時の電
圧実測値)により前記予測された前記光センサの寿命を
予め決められた時期毎に修正することを特徴とする光セ
ンサの制御方式。 - 【請求項2】前記CPUは予め定められた周期で得られ
る前記光センサの検出対象が有る場合の電圧実測値(反
射時の電圧実測値)と前記光センサの検出対象が無い場
合の電圧実測値(無反射時の電圧実測値)を予め備えた
EEPROMに時系列で保持し、該EEPROMに保持
された該時系列データと前記ROMに保持された前記予
測された前記光センサの前記反射時の電圧特性と前記無
反射時の電圧特性とを比較することにより前記光センサ
の寿命を修正することを特徴とする請求項1記載の光セ
ンサの制御方式。
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ID=17948581
Family Applications (1)
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JP30572398A Expired - Fee Related JP3202699B2 (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | 光センサの制御方式 |
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-
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