JP3202486U - 補修材加熱攪拌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを安価に抑えつつ使用しやすく、アスファルト系の補修材のみならずセメント系の補修材にも用いることができ、各補修材用のものに相互に変更することができる、補修材加熱攪拌装置を提供する。【解決手段】補修材を加熱攪拌するための補修材加熱攪拌装置1であって、略半円筒状に形成された内周底面21を有する補修材貯留部2と、この補修材貯留部2の一端部側に内周底面21から一端部に向けて上り傾斜面を有する排出用上り傾斜部3と、補修材貯留部2に貯留された補修材を加熱する補修材加熱部4と、補修材貯留部2に貯留された補修材を攪拌する補修材攪拌部5と、補修材貯留部2の内周底面21が略水平な状態から排出用上り傾斜部3の傾斜面が所定の下り傾斜となる角度範囲において補修材貯留部2を揺動可能に支持する揺動支持台6とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、路面等にできた凹状の穴や亀裂等を補修する補修材を加熱攪拌するための補修材加熱攪拌装置に関するものである。
路面は、タイヤとの摩擦によって表面のアスファルトが剥がれて凹状の穴が開くことがある。また、地震や地滑りによって路面に亀裂が生じることがある。このような路面の穴や亀裂は、ドライバーのハンドル操作に影響して事故につながるおそれやタイヤのパンク等の故障につながるおそれがある。そのため、定期的なアスファルトの張り替え作業が必要ではあるが、工事費用や道路運用の面から頻繁には行えない。そこで路面の穴等を応急処置的にアスファルトやセメント等の補修材によって部分的に埋める、いわゆる補修工事が行われる。
従来、路面の補修工事において、加熱の必要なアスファルトは、一輪車や猫車等と呼ばれる手押し車の荷台部分に載せ、上方からガスバーナーを当てて加熱溶解して使用されている。しかし、当該手押し車で溶かす方法では、ガスバーナーの熱により荷台部分に穴が開いたり、その熱でタイヤが溶けて使用できなくなることがある。また、ガスバーナーは、炎をあてただけでは表面しか加熱できないため、アスファルトを溶かすのに相当な時間がかかり補修作業の遅延や長期化に繋がっている。さらに、アスファルトの溶け具合にムラが生じ易いため補修された路面の仕上がりも悪くなるおそれがある。
そこで、これまでにアスファルトを加熱するものとして、例えば、特開2002−227119号公報では、基体にアスファルト合材を熔融せしめる熔融部と、この熔融部にアスファルト合材を投入する投入部と、熔融したアスファルト合材を撹拌搬送し正逆回転自在に設けられる回動軸に撹拌搬送体を突出させた構造を備える撹拌搬送部と、この撹拌搬送部の軸端部位において熔融したアスファルト合材を排出する排出部とを有し、前記排出部がスクリュー式搬送機構により構成されている、アスファルト合材の熔融機が提案されている(特許文献1)。
特開2002−227119号公報
しかしながら、特許文献1に記載された熔融機では、アスファルトが冷めて硬化すると軸端部位に設けられたスクリュー式搬送機構が固着して、回動軸が回動できなくなるという問題がある。また、当該熔融機は、アスファルト用であるため、砂利を含むコンクリートは、攪拌すると撹拌搬送部やスクリュー式搬送機構に砂利が目詰まりを起こすため使用できない。仮に、目詰まりの問題が解決されたとしても、スクリュー式搬送機構は、螺旋羽根部材を備えた複雑な構造であるため洗浄は困難であり、共通の機械によりアスファルト系の補修材とセメント系の補修材とを交互に使用することはできない。さらに撹拌搬送部とスクリュー式搬送機構の両方を備えているため製造コストが高いという課題もある。
本考案は、この問題点を解決するためになされたものであって、製造コストを安価に抑えつつ使用しやすく、アスファルト系の補修材のみならずセメント系の補修材にも用いることができ、各補修材用のものに相互に変更することができる、補修材加熱攪拌装置を提供することを目的としている。
本考案に係る補修材加熱攪拌装置は、補修材を加熱攪拌するための補修材加熱攪拌装置であって、略半円筒状に形成された内周底面を有する補修材貯留部と、この補修材貯留部の一端部側に前記内周底面から前記一端部に向けて上り傾斜面を有する排出用上り傾斜部と、前記補修材貯留部に貯留された前記補修材を加熱する補修材加熱部と、前記補修材貯留部に貯留された前記補修材を攪拌する補修材攪拌部と、前記補修材貯留部の内周底面が略水平な状態から前記排出用上り傾斜部の傾斜面が所定の下り傾斜となる角度範囲において前記補修材貯留部を揺動可能に支持する揺動支持台とを有する。
また、本考案の一態様として、前記補修材攪拌部は、前記補修材貯留部内に回転自在に支持される回転軸と、この回転軸を回転駆動させる攪拌モーターと、前記回転軸に軸方向に所定の間隔を隔てて設けられた複数枚の板状の羽根固定板と、これら羽根固定板に着脱可能に取り付けられる攪拌羽根とを有していてもよい。
さらに、本考案の一態様として、前記攪拌羽根は、前記羽根固定板より大きく形成された円盤状基部と、この円盤状基部の外周縁から放射方向に延出するように設けられるとともにその先端が前記補修材貯留部の内周底面に沿って回転する撹拌部とを有しており、前記撹拌部がアスファルト系の補修材用に形成された櫛歯状撹拌部を備える撹拌羽根と、前記撹拌部がセメント系の補修材用に形成された板状撹拌部を備える撹拌羽根とで交換可能に構成されていてもよい。
さらにまた、本考案の一態様として、前記補修材貯留部の上部を開閉可能に覆う貯留蓋と、この貯留蓋に開口可能に設けられる補助蓋と、この補助蓋から投入する前記補修材を載置するための投入台とを備えていてもよい。
本考案によれば、製造コストを安価に抑えつつ使用しやすく、アスファルト系の補修材のみならずセメント系の補修材にも用いることができ、各補修材用のものに相互に変更することができる。
本考案に係る補修材加熱攪拌装置の一実施形態を示す左側斜視図である。 本実施形態の補修材加熱攪拌装置を示す右側斜視図である。 本実施形態における補修材貯留部の内部および回転軸に設けられた櫛歯状撹拌部を示す斜視図である。 本実施形態の補修材加熱攪拌装置を示す一部断面右側面図である。 本実施形態における補修材貯留部の内部において、補修材攪拌部の回転軸およびこの回転軸に固定された羽根固定板を示す斜視図である。 本実施形態における補修材貯留部の内部および回転軸に設けられた板状撹拌部を示す斜視図である。 本実施形態において補修材を排出するために補修材貯留部を所定の下り傾斜角度まで揺動させた状態を示す左側面図である。
以下、本考案に係る補修材加熱攪拌装置の一実施形態について図面を用いて説明する。なお、路面用の補修材を例に説明するが、本考案に係る補修材加熱攪拌装置で用いられる補修材は路面用に限定されるものではなく、コンクリート建築等に用いられる建築用の補修材等から適宜選択してよい。
本実施形態の補修材加熱攪拌装置1は、図1および図2に示すように、補修材を貯留する補修材貯留部2と、この補修材貯留部2の一端部側に設けられる排出用上り傾斜部3と、前記補修材貯留部2に貯留された前記補修材を加熱する補修材加熱部4と、前記補修材貯留部2に貯留された前記補修材を攪拌する補修材攪拌部5と、前記補修材貯留部2を揺動可能に支持する揺動支持台6とを有する。以下、各構成について詳細に説明する。
補修材貯留部2は、補修材を貯留するものであり、略半円筒状に形成された内周底面21を有する。補修材貯留部2の上部は、補修材を投入するために開口されており、縁部には攪拌された補修材が周囲に飛散するのを防止するために、上方に向けて延出された側壁22が設けられている。
また、側壁22の上部には、図1に示すように、蝶番によって開閉可能に設けられた貯留蓋23が設けられている。貯留蓋23は、閉鎖した状態で補修材貯留部2内の状態を視認できるように金網で形成された視認部24と、図2に示すように、閉鎖した状態で一部を開口することのできる補助蓋25とを有する。前記補助蓋25は、略矩形板状に形成されており、前記貯留蓋23の端部に蝶番によって貯留蓋23の一部を開口可能となるように設けられている。
また、補修材貯留部2には、補助蓋25を開口して投入される補修材を一時的に載置するための投入台26が備えられている。この投入台26は、図2に示すように、上部と補修材貯留部2側の一側面部が開口された箱状に形成されており、開口された一側面部を前記補助蓋25に沿って配置され、前記側壁22に固定されている。
なお、貯留蓋23における視認部24の素材は、金網に限定されるものではなく、ガラスや耐熱樹脂等の透明素材から適宜選択してよい。
排出用上り傾斜部3は、補修材貯留部2を所定の角度まで揺動させることで加熱攪拌した補修材を排出するための排出路となるものであり、前記補修材貯留部2の一端部側に設けられている。この排出用上り傾斜部3は、図1、図2、図4、図7に示すように、前記補修材貯留部2の内周底面21から前記一端部に向けて所定の角度で傾斜した傾斜面31と、この傾斜面31の端部から略水平方向に延出された水平部32と、この水平部32の上面に平面視で略ハの字状に立設された案内板33とを有する。
なお、排出用上り傾斜部3は、水平部32を設けずに傾斜面31から直接的に補修材を一端部側から排出できるようにしてもよい。
補修材加熱部4は、補修材として加熱を要するアスファルト系の補修材を用いるときに、補修材貯留部2に貯留されたその補修材を加熱するものである。本実施形態における補修材加熱部4は、図1および図2に示すように、前記補修材貯留部2の外周底部を覆う保温カバー41と、この保温カバー41内を加熱するガスバーナー42とを有する。
保温カバー41は、補修材貯留部2の外周底部に設けられており、内部は燃焼ガスが充満するように空洞となっている。また、保温カバー41には、図1に示すように、ガスバーナー42のバーナー部422を配置するバーナー設置口411と、図2に示すように、保温カバー41内の燃焼ガスを排出する燃焼ガス排気口412とを有する。
ガスバーナー42は、路面の補修工事等に用いられる一般的なガスバーナーであって、図1に示すように、ガスボンベ421とバーナー部422とを有する。ガスボンベ421は、可燃性ガスを貯留したボンベであって、揺動支持台6に設けられたボンベ台67に載置される。バーナー部422は、ガスホース423を介して前記ガスボンベ421に接続されており、前記ガスボンベ421から排出される可燃性ガスと空気とを適量混合させることができるようになっている。本実施形態におけるバーナー部422は、燃焼ガスが保温カバー41内に充填されるようにバーナー設置口411に配置して固定される。
なお、補修材加熱部4の熱源は、可燃性ガスに限定されるものではなく、灯油等の液体燃料や石炭、木炭等の固体燃料から適宜選択してもよい。
補修材攪拌部5は、補修材貯留部2に貯留された補修材を攪拌するものであり、図3ないし図6に示すように、補修材貯留部2内に設置される回転軸51と、この回転軸51を回転駆動させる攪拌モーター52と、前記回転軸51に軸方向に所定の間隔を隔てて設けられた複数枚の板状の羽根固定板53と、これら羽根固定板53に着脱可能に取り付けられる攪拌羽根54とを有する。
回転軸51は、円柱状の棒材からなり、補修材貯留部2の側壁22に回転自在に支持されている。本実施形態では、前記補修材貯留部2の内周底面21における曲率半径の中心位置に沿って前記内周底面21と略平行に配置されている。
攪拌モーター52は、回転軸51を回転駆動させるためのモーターであり、市販の電動回転モーターである。この攪拌モーター52は、図4に示すように、排出用上り傾斜部3とは逆側の端部側における側壁22の外側に設置されている。この攪拌モーター52のモーター軸は、図示しないが、回転軸51と連結されている。また、当該連結部分は、作業者の巻き込み防止のため開閉可能な連結部カバー55によって覆われている。この連結部カバー55は、貯留蓋23と同様に、内部の状態を視認できるように一部が金網で形成されている。
羽根固定板53は、攪拌羽根54を着脱可能に固定するためのものであり、回転軸51に軸方向に所定の間隔を隔てて設けられている。羽根固定板53は、図5に示すように、円盤状に形成されており、攪拌羽根54を着脱可能に固定するためのボルト孔531が形成されている。本実施形態では、3枚の羽根固定板53,53,53が前記回転軸51の長さ方向に対して略等間隔に配置され、前記回転軸51に固定されている。
攪拌羽根54は、補修材を攪拌するためのものであり、羽根固定板53より大きく形成された円盤状基部541と、この円盤状基部541の外周縁から放射方向に延出するよう設けられる撹拌部542とを有する。
円盤状基部541は、図3に示すように、羽根固定板53より大きい円盤状に形成されており、外周縁から中心位置まで回転軸51に挿通するための切り欠き543が形成されている。また、羽根固定板53に設けられたボルト孔531と連通する位置に貫通孔(図示しない)が形成されている。
撹拌部542は、円盤状基部541の外周縁から放射方向に延出するよう設けられており、内周底面21近傍の補修材を攪拌できるように、その先端は補修材貯留部2の内周底面21の近傍まで形成されている。この攪拌部542は、補修材の種類が異なる場合は、異なる形状を有していることが望ましい。そこで、本実施形態では、補修材がアスファルト系の補修材の場合には、図3に示すように、攪拌部542は2本以上の棒材を略平行に配置させた櫛歯状に形成された櫛歯状攪拌部542aによって構成されている。一方、セメント系の補修材の場合には、図6に示すように、攪拌部542は、板状で、かつ回転方向に対して所定の角度で傾斜させた板状攪拌部542bによって構成されている。
なお、攪拌羽根54は、円盤状基部541および撹拌部542からなる構成に限定されるものではなく、羽根固定板53に固定できる棒状や板状のもので補修材を攪拌可能なものから適宜選択してよい。
揺動支持台6は、補修材を排出させるために、補修材貯留部2の内周底面21が略水平な状態から排出用上り傾斜部3の傾斜面31が所定の下り傾斜となる角度範囲において前記補修材貯留部2を揺動可能に支持するためのものである。
本実施形態における揺動支持台6は、図1および図2に示すように、パイプ材を連結して形成された枠体からなり、前記補修材貯留部2を揺動可能に支持するサイドフレーム61を有する。サイドフレーム61には、補修材貯留部2に設けられた支持軸を揺動可能に支持するの軸受け部62が設けられている。
また、一方の軸受け部62には、補修材の加熱攪拌時や移動時の補修材貯留部2の揺動を防止する揺動防止ストッパー63が設けられている。本実施形態における揺動防止ストッパー63は、前記軸受け部62と補修材貯留部2の支持軸とを連通した連通孔(図示しない)が形成されており、この連通孔に棒状のかんぬき64を挿通させることで回転が防止されるようになっている。
また、揺動支持台6は、揺動支持台6の下端部には移動を容易にするために複数の車輪65が設けられている。また、攪拌モーター52が設けられている端部側には全体を移動させる際の持ち手となるとともに、前記補修材貯留部2を所定の角度まで持ち上げる際の持ち手となるハンドル部66が設けられている。
つぎに、本実施形態の補修材加熱攪拌装置1における各構成の作用について説明する。
まず、攪拌羽根54を羽根固定板53に装着する。具体的には、図3または図6に示すように、円盤状基部541に設けられた切り欠き543に回転軸51を通し、前記円盤状基部541と前記羽根固定板53とをボルトによって固定する。このとき、補修材がアスファルト系の補修材の場合には櫛歯状攪拌部542aを備える攪拌羽根54を固定し、前記補修材がセメント系の補修材の場合には板状攪拌部542bを備える攪拌羽根54を固定する。つまり、本実施形態の補修材加熱攪拌装置1では、補修材の種類に応じて、任意の攪拌羽根54に交換することができる。
つぎに補修材を補修材貯留部2に投入する。本実施形態では、前記補修材貯留部2の上部を覆う貯留蓋23を開口して任意の種類の補修材貯留部2に投入する。補修材が加熱を要するアスファルト系の補修材である場合は、粒状等のアスファルト系の材料を投入する。一方、加熱の必要のないセメント系の補修材の場合は、セメント系の材料とともに砂利や砂を投入する。補修材の投入後は、前記補修材の飛散防止のため前記貯留蓋23は閉じる。
つぎに補修材がアスファルト系の補修材の場合は、補修材加熱部4によって補修材貯留部2を加熱する。補修材加熱部4のガスバーナー42では、ガスボンベ421から供給される可燃性ガスと空気とを混合させて前記可燃性ガスを燃焼させる。燃焼させて生じた燃焼ガスは、バーナー設置口411から保温カバー41内に充満し補修材貯留部2を暖める。アスファルト系の補修材は、補修材貯留部2を介して伝達された熱によって溶ける。このとき燃焼ガスは、補修材貯留部2の内周底面21全体を暖めるため、補修材に効率よく熱を伝えることができ、溶かす時間の短縮を図ることができる。補修材との熱交換が行われた後の燃焼ガスは、保温カバー41の燃焼ガス排気口412から保温カバー41外に排気される。
補修材攪拌部5では、攪拌モーター52によって回転軸51を回転駆動させる。回転軸51が回転駆動されることによって攪拌羽根54が回転し、貯留された補修材を撹拌部542により攪拌する。撹拌部542の先端が、補修材貯留部2の内周底面21に沿って回転するため、補修材をムラ無く隅々まで攪拌することができる。
また、補修材がアスファルト系の補修材の場合は、複数の棒材で構成された櫛歯状攪拌部542aが用いられる。そのため、溶けたアスファルト系の補修材から受ける負荷を抑制しつつ、溶けムラが生じないように均等に攪拌することができる。また、棒材同士の間の隙間が大きいため、アスファルト系の補修材の粒径が大きい場合でも、隙間に挟まることがない。
また、補修材がセメント系の補修材の場合は、板状でかつ回転方向に対して所定の角度で傾斜させた板状攪拌部542bが用いられる。そのため、セメント系の補修材の場合は板状攪拌部542bの面に沿って軸方向に押し出されながら攪拌される。よって、セメント系の補修材および砂利や砂を効率よく均等に攪拌することができる。
貯留蓋23では、高温になった補修材の周囲への飛散を防止する。ただし、視認部24では、貯留された補修材の状態を確認できる。よって、補修材の加熱具合や攪拌具合を確認しながら、安全かつ確実に加熱攪拌作業が行える。
また、補助蓋25を開口し、投入台26に載置した補修材を前記開口から滑り落とすように投入することで、必要に応じて簡単かつ安全に前記補修材の補充ができる。
補修材の排出は、揺動防止ストッパー63のかんぬき64を抜いて回転方向の動作を解除し、ハンドル部66側を持ち上げて、図7に示すように、補修材貯留部2を所定の角度まで揺動させて行う。このとき、補修材貯留部2は、排出用上り傾斜部3の傾斜面31が下り傾斜となる角度まで傾けられる。補修材貯留部2に貯留されている補修材は、排出用上り傾斜部3の傾斜面31を通って補修材貯留部2の一端部側から排出される。本実施形態では、排出される補修材が、水平部32に設けられた案内板33によって前記一端部の中央側に寄せられて排出されるため、路面の穴や亀裂に対して的確に排出することができる。また、本実施形態では、揺動支持台6に車輪65が設けられているため、移動しながらの排出することもできる。
補修作業後には、攪拌羽根54を回転軸51から取り外すことによって、攪拌羽根54毎に洗浄することができる。また、攪拌羽根54を取り外すことができるため、補修材貯留部2の内部も容易に洗浄することができる。さらに、排出部は主に排出用上り傾斜部3の傾斜面31だけであり、その傾斜面31は露出しているためブラシ等の一般的な洗浄道具によって補修材を綺麗に取り除くことができる。
以上のような本実施形態の補修材加熱攪拌装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
1.補修材貯留部2を所定の角度以上に傾けるだけで、補修材を排出することができる。
2.アスファルト系の補修材用に形成された櫛歯状攪拌部542aと、セメント系の補修材用に形成されたの板状攪拌部542bとを容易に交換することができ、各補修材を相互に変更して利用することができる。
3.撹拌部542の取り外しが可能であり、かつ排出部の構造を単純にしたことによって、洗浄作業を容易に行うことができる。
なお、本考案に係る補修材加熱攪拌装置は、前述した一実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、回転軸51の単位時間当たりの回転数や回転トルクを制御するため、回転軸51と攪拌モーター52との間に変速ギヤを設けてもよい。
1 補修材加熱攪拌装置
2 補修材貯留部
3 排出用上り傾斜部
4 補修材加熱部
5 補修材攪拌部
6 揺動支持台
21 内周底面
22 側壁
23 貯留蓋
24 視認部
25 補助蓋
26 投入台
31 傾斜面
32 水平部
33 案内板
41 保温カバー
42 ガスバーナー
411 バーナー設置口
412 燃焼ガス排気口
421 ガスボンベ
422 バーナー部
423 ガスホース
51 回転軸
52 攪拌モーター
53 羽根固定板
54 攪拌羽根
55 連結部カバー
531 ボルト孔
541 円盤状基部
542 撹拌部
542a 櫛歯状攪拌部
542b 板状攪拌部
543 切り欠き
61 サイドフレーム
62 軸受け部
63 揺動防止ストッパー
64 かんぬき
65 車輪
66 ハンドル部
67 ボンベ台

Claims (4)

  1. 補修材を加熱攪拌するための補修材加熱攪拌装置であって、
    略半円筒状に形成された内周底面を有する補修材貯留部と、
    この補修材貯留部の一端部側に前記内周底面から前記一端部に向けて上り傾斜面を有する排出用上り傾斜部と、
    前記補修材貯留部に貯留された前記補修材を加熱する補修材加熱部と、
    前記補修材貯留部に貯留された前記補修材を攪拌する補修材攪拌部と、
    前記補修材貯留部の内周底面が略水平な状態から前記排出用上り傾斜部の傾斜面が所定の下り傾斜となる角度範囲において前記補修材貯留部を揺動可能に支持する揺動支持台と
    を有する補修材加熱攪拌装置。
  2. 前記補修材攪拌部は、前記補修材貯留部内に回転自在に支持される回転軸と、この回転軸を回転駆動させる攪拌モーターと、前記回転軸に軸方向に所定の間隔を隔てて設けられた複数枚の板状の羽根固定板と、これら羽根固定板に着脱可能に取り付けられる攪拌羽根とを有する、請求項1に記載の補修材加熱攪拌装置。
  3. 前記攪拌羽根は、前記羽根固定板より大きく形成された円盤状基部と、この円盤状基部の外周縁から放射方向に延出するように設けられるとともにその先端が前記補修材貯留部の内周底面に沿って回転する撹拌部とを有しており、
    前記撹拌部がアスファルト系の補修材用に形成された櫛歯状撹拌部を備える撹拌羽根と、前記撹拌部がセメント系の補修材用に形成された板状撹拌部を備える撹拌羽根とで交換可能に構成されている、請求項2に記載の補修材加熱攪拌装置。
  4. 前記補修材貯留部の上部を開閉可能に覆う貯留蓋と、この貯留蓋に開口可能に設けられる補助蓋と、この補助蓋から投入する前記補修材を載置するための投入台とを備える、請求項1から請求項3のいずれかに記載の補修材加熱攪拌装置。
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CN115110377A (zh) * 2022-06-24 2022-09-27 保利长大工程有限公司 一种公路工程用的沥青融化装置
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