JP3202098U - パッド及び包装資材セット - Google Patents

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Abstract

【課題】位置ずれし難いパッド及び品物を確実に保護できる包装資材セットを提供する。【解決手段】パッド2は、一枚の段ボールシートから形成され、段ボール箱の一対の底内フラップ17,19間に形成される平面視略方形の凹部を埋めるために使用され、底内フラップ間の凹部に嵌まり込む略方形の嵌合部31と、この嵌合部に折り曲げ線32を介して連設され、上記嵌合部の凹部からの位置ずれを防止する固定部33とを備え、上記固定部が、上記折り曲げ線に沿う方向の両側に嵌合部よりも突出することを特徴とする。一対の上記固定部が、嵌合部の互いに対向する一対の側縁から延出するとよい。包装資材セットは当該パッド2と、組立状態で底内フラップ間に上記パッドの嵌合部が挿入される平面視略方形の凹部を有する段ボール箱を形成する箱用シート1とを備える。【選択図】図1

Description

本考案は、パッド及び包装資材セットに関する。
最も一般的に使用されている段ボール箱は、ミカン箱タイプとも呼ばれるA式段ボール箱(JIS−Z1507、コード番号0201)である。A式段ボール箱は、側壁となる四角筒状部を構成する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、一対の長さ面パネルの上下の端縁からそれぞれ延出する一対の底外フラップ及び一対の蓋底フラップと、一対の幅面パネルの上下の端縁からそれぞれ延出する一対の底内フラップ及び一対の蓋内フラップとを備える。このようなA式段ボール箱は、内フラップを内側に折り曲げ、内フラップの上側に外フラップを折り重ねるようにして四角筒状部の上下の開口を封止する。
一般的なA式段ボール箱は、製造を容易にするために内フラップの延出長さが外フラップの延出長さと等しくなり、かつ段ボールシートの使用量を低減するために封函状態で一対の外フラップの先端縁同士が突き合わせ状態となるよう設計される。このため、一般的なA式段ボール箱は、組立状態で内側底部の底内フラップの先端縁間に平面視略方形で段ボールシートの厚さ分の深さを有する凹部が形成される。
段ボール箱に収容する品物(商品)によっては、底内フラップ間に凹部が形成されることにより、品物の底部が底内フラップの先端縁で擦れて傷が付き易くなることがある。また、段ボール箱を開封状態で商品陳列用のディスプレイ用のトレイ等として用いる場合、凹部の存在によって商品が傾いたり高さが不揃いになることが好ましくないことがある。さらに、段ボール箱に液体を封入した瓶等を収容する場合、底外フラップの上側に底内フラップが存在しない凹部の緩衝性が低くなり、商品の保護が不確実となるおそれがある。
そこで、別途用意した一枚の板状の段ボールシートからなるパッド(埋め板とも呼ばれる)を段ボール箱の底内フラップ間の凹部に嵌合させることで、段ボール箱の底部の段差をなくすことが行われている(例えば特開2001−63723号公報参照)。
しかしながら、従来のパッドは、底内フラップと底外フラップとの間に滑り込んでしまうことがある。特に、段ボール箱に品物を入れる前は、底内フラップの先端縁が底外フラップから浮き上がり易く、箱詰作業を慎重に行って、パッドを底内フラップ間に配置した状態を保つ必要がある。また、従来のパッドは、商品を梱包した段ボール箱を輸送する間に位置ずれし、商品の保護機能を十分に果たせない場合もある。
また、上記公報には、段ボール箱の底内フラップ間の凹部にパッドを嵌合させた上に、さらに底内フラップ及びパッドを覆う一枚の敷板を重ねる構成が記載されている。この場合、パッドの状態が敷板に隠れて見えないため、パッドの位置ずれの有無を確認することが難しい。
特開2001−63723号公報
上記不都合に鑑みて、本考案は、位置ずれし難いパッド及び品物を確実に保護できる包装資材セットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた考案は、一枚の段ボールシートから形成され、段ボール箱の一対の底内フラップ間に形成される平面視略方形の凹部を埋めるために使用されるパッドであって、上記底内フラップ間の凹部に嵌まり込む略方形の嵌合部と、この嵌合部に折り曲げ線を介して連設され、上記嵌合部の凹部からの位置ずれを防止する固定部とを備え、上記固定部が、上記折り曲げ線に沿う方向の両側に嵌合部よりも突出することを特徴とする。
当該パッドは、底内フラップ間の凹部に嵌まり込む略方形の嵌合部と、この嵌合部に連設され、上記折り曲げ線に沿う方向の両側に嵌合部よりも突出する固定部とを備えるので、上記固定部が底内フラップの上面に載置され、嵌合部が底内フラップの下側に滑り込むことを防止する。このため、当該パッドは、位置ずれし難く、段ボール箱に収容される品物をより確実に保護できる。
一対の上記固定部が、嵌合部の互いに対向する一対の側縁から延出するとよい。このように、一対の上記固定部が、嵌合部の互いに対向する一対の側縁から延出することによって、一対の固定部が底内フラップ先端縁に沿う方向の両側で嵌合部の位置ずれを防止するので、当該パッドはより位置ずれし難い。
上記固定部の嵌合部と反対側の端縁両端部が面取りされているとよい。このように、上記固定部の嵌合部と反対側の端縁両端部が面取りされていることによって、固定部が段ボール箱に収容される品物をより傷つけ難くなる。
上記固定部の折り曲げ線に垂直な方向の幅が嵌合部と略等しいとよい。このように、上記固定部の折り曲げ線に垂直な方向の幅が嵌合部と略等しいことによって、固定部が嵌合部及び底内フラップの上面に密着するよう折り返されることにより、段ボール箱の底を三重構造にする敷板の役目を果たすことができる。これにより、段ボール箱に収容される商品をさらに確実に保護できる。
また、上記課題を解決するためになされた別の考案は、当該パッドと、組立状態で底内フラップ間に上記パッドの嵌合部が挿入される平面視略方形の凹部を有する段ボール箱を形成する箱用シートとを備える包装資材セットである。
当該包装資材セットを組み立ててなる段ボール箱は、当該パッドが位置ずれし難いので、段ボール箱に収容される品物を比較的確実に保護できる。
上述のように、本考案のパッドは、位置ずれし難く、本考案の包装資材セットは、品物を比較的確実に保護できる。
本考案の一実施形態の包装資材セットを示す模式的平面図(展開図)である。 図1の包装資材セットの箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的断面図である。 図1の包装資材セットの組立状態を示す模式的部分断面斜視図である。 本考案の図1とは異なる実施形態の包装資材セットを示す模式的平面図(展開図)である。 図4の包装資材セットの組立状態を示す模式的部分断面斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1に示す本考案の第一実施形態の包装資材セットは、段ボール箱を形成する箱用シート1と、段ボール箱の底部内側の段差を埋めるために用いられ、それ自体が本考案の別の実施形態であるパッド2とを備える。なお、図において、太線はシートを切断したエッジを示し、細線はシートの内面に型押しして形成した罫線を示す。
<箱用シート>
箱用シート1は、一枚の段ボールシートから形成され、いわゆるミカン箱タイプのA式段ボール箱を形成する箱用シートである。
具体的には、箱用シート1は、左右方向に順に連設される第1長さ面パネル11、第1幅面パネル12、第2長さ面パネル13及び第2幅面パネル14と、第1長さ面パネル11の第1幅面パネル12と反対側に連設され、第2幅面パネル14の第2長さ面パネル13と反対側の端部内面に貼着される継しろ15とを備える。
また、箱用シート1は、第1長さ面パネル11の下縁から延設される第1底外フラップ16と、第1幅面パネル12の下縁から延設される第1底内フラップ17と、第2長さ面パネル13の下縁から延設され、第1底外フラップ16と対をなす第2底外フラップ18と、第2幅面パネル14の下縁から延設され、第1底内フラップ17と対をなす第2底内フラップ19とを備える。
さらに、箱用シート1は、第1長さ面パネル11の上縁から延設される第1蓋外フラップ20と、第1幅面パネル12の上縁から延設される第1蓋内フラップ21と、第2長さ面パネル13の上縁から延設され、第1蓋外フラップ20と対をなす第2蓋外フラップ22と、第2幅面パネル14の上縁から延設され、第1蓋内フラップ21と対をなす第2蓋内フラップ23とを備える。
箱用シート1を形成する段ボールシートとしては、一枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールであってもよい。
箱用シート1は、通常、第1の長さ面パネル11を第1の幅面パネル12の内面に密着させるよう折り返してから、第2の幅面パネル14を第2の長さ面パネル11の内面に密着させるよう折り返すと共に、第2の幅面パネル14の内側面に継しろ15を接着することによって、第1長さ面パネル11、第1幅面パネル12、第2長さ面パネル13及び第2幅面パネル14を無端状に接続した折り畳み状態でユーザーに提供される。
箱用シート1を段ボール箱に組み立てる場合、先ず、第1長さ面パネル11、第1幅面パネル12、第2長さ面パネル13及び第2幅面パネル14をそれぞれの間を略直角に折り曲げた四角筒状に配置して周壁を形成する。続いて、この周壁の下側の開口を、底内フラップ17,19を内側に折り曲げてから、底内フラップ17,19の外側(下側)に底外フラップ16,18を互いの延出側先端縁を突き合わせるよう折り重ねることによって封止することで有底の四角筒状の段ボール箱に組み立てられる。また、同様に、内側に折り曲げた蓋内フラップ21,23の外側(上側)に蓋外フラップ20,22を折り重ねることによって周壁の上側の開口が封止される。
箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱は、図2に示すように、組立状態において、底部内面に、底内フラップ17,19間に底外フラップ16,18が露出する平面視略方形の凹部24が形成される。
箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱は、例えば底外フラップ16,18及び蓋外フラップ20,22のそれぞれ突き合わされる先端縁を覆うよう粘着テープを貼着することによって封函することができる。
<パッド>
当該パッド2は、一枚の段ボールシートから形成され、図3に示すように、上記箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱の一対の底内フラップ17,19の間の凹部24を埋めて段ボール箱の底部内側の段差をなくすために使用される。
当該パッド2は、上記底内フラップ17,19間の凹部24に嵌まり込む略方形の嵌合部31と、この嵌合部31の底内フラップ17,19に対向しない一対の側縁から延出するよう、折り曲げ線32を介して連設され、かつ折り曲げ線32に沿う方向の両側に嵌合部31よりも突出し、箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱の嵌合部31の上記凹部24からの位置ずれを防止する一対の固定部33とを備える。
当該パッド2を形成する段ボールシートとしては、箱用シート1を形成する段ボールシートと同様とすることができ、嵌合部31の厚さや弾性が底内フラップ17,19と等しくなるよう、箱用シート1と同一規格の段ボールシートを用いることが好ましい。
(嵌合部)
嵌合部31の折り曲げ線32に垂直な方向の長さは、箱用シート1の幅面パネル12,14の左右方向の長さ、つまり凹部24の幅面方向長さと略等しく、凹部24の幅面方向長さよりも僅かに小さいことが好ましい。一方、嵌合部31の折り曲げ線32に沿う方向の長さは、箱用シート1の長さ面パネル11,13の左右方向の長さから一対の底内フラップ17,19の上下方向の延出長さの和を差し引いた長さ、つまり凹部24の長さ面方向長さに略等しく、凹部24の長さ面方向長さよりも僅かに大きいことが好ましい。
幅面パネル12,14の左右方向の平均長さ(凹部24の平均幅面方向長さ)から嵌合部31の折り曲げ線32に垂直な方向の長さを差し引いた値(幅面方向マージン)の下限としては、当該パッド2を形成する段ボールシートの厚さの1倍が好ましく、2倍がより好ましい。一方、上記幅面方向マージンの上限としては、当該パッド2を形成する段ボールシートの厚さの5倍が好ましく、4倍がより好ましい。上記幅面方向マージンが上記下限に満たない場合、当該パッド2の固定部33と箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱の長さ面パネル11,13との隙間が不必要に大きくなるおそれがある。逆に、上記幅面方向マージンが上記上限を超える場合、箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱の底内フラップ17,19間の凹部24に嵌合部31を嵌め込むことが困難となるおそれがある。
嵌合部31の折り曲げ線32に沿う方向の平均長さから長さ面パネル11,13の左右方向の長さを減じて一対の底内フラップ17,19の上下方向の延出長さの和を加えた値(長さ面方向マージン)の下限としては、当該パッド2を形成する段ボールシートの厚さの−1倍が好ましく、0倍がより好ましい。一方、上記長さ面方向マージンの上限としては、当該パッド2を形成する段ボールシートの厚さの2倍が好ましく、1倍がより好ましい。上記長さ面方向マージンが上記下限に満たない場合、箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱の底の内面を十分に平坦にすることができないおそれがある。逆に、上記長さ面方向マージンが上記上限を超える場合、箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱の底内フラップ17,19間の凹部24に嵌合部31を嵌め込むことが困難となるおそれがある。
(折り曲げ線)
当該パッド2において、各折り曲げ線32は、ミシン目状に並んだ複数の切断線34と、切断線34間を接続するよう段ボールシートの一方の面に型押しして形成される複数の罫線35とによって構成されている。折り曲げ線32は、嵌合部31と固定部33との境界を定め、この境界に沿って正確に段ボールシートを折り曲げ可能にする。
(固定部)
一対の固定部33は、箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱の一対の長さ面パネル11,13の内面に沿うよう配置される。
当該パッド2は、嵌合部31の互いに対向する一対の側縁の両側に、嵌合部31より左右方向両側に突出する固定部33をそれぞれ有するので、箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱の底内フラップ17,19の上面の両側部上に配置され、嵌合部31が底内フラップ17,19の下側に滑り込むことを比較的確実に防止できる。
固定部33は、左右方向に長い概略帯状に形成することができる。さらに、固定部33は、箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱に収容される品物を傷つけ難いよう、嵌合部31と反対側の端縁の両端部(延出側先端縁と左右の両側縁との角)が面取りされていることが好ましい。また、固定部33は、嵌合部31より左右方向に突出する部分の下縁(嵌合部31側の側縁)が、折り曲げ線32から延出方向にオフセットされていることが好ましい。
固定部33の面取り部を除く部分の折り曲げ線からの平均延出長さの下限としては、15mmが好ましく、20mmがより好ましい。一方、固定部33の折り曲げ線からの平均延出長さの上限としては、30mmが好ましく、25mmがより好ましい。固定部33の折り曲げ線からの平均延出長さが上記下限に満たない場合、固定部33の強度が不十分となるおそれがある。逆に、固定部33の折り曲げ線からの平均延出長さが上記上限を超える場合、箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱に収容される品物と干渉し易くなるおそれがある。
固定部33の嵌合部31からの最大突出量の下限としては、10mmが好ましく、15mmがより好ましい。一方、固定部33の嵌合部31からの最大突出量の上限としては、30mmが好ましく、25mmがより好ましい。固定部33の嵌合部31からの最大突出量が上記下限に満たない場合、固定部33が底内フラップ17,19と長さ面パネル11,13との隙間に入り込んで嵌合部31が凹部24から位置ずれするおそれがある。逆に、固定部33の嵌合部31からの最大突出量が上記上限を超える場合、箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱に収容される品物と干渉し易くなるおそれがある。
上記面取りの半径の下限としては、特に限定されないが、10mmが好ましく、15mmがより好ましい。一方、上記面取りの半径の上限としては、30mmが好ましく、25mmがより好ましい。上記面取りの半径が上記下限に満たない場合、箱用シート1を組み立ててなる段ボール箱に収容される品物の傷つきを十分に抑制できないおそれがある。逆に、上記面取りの半径が上記上限を超える場合、固定部33が不必要に大きくなるおそれや、固定部33の強度を低下させるおそれがある。
固定部33の突出部の下縁のオフセット量の下限としては、箱用シート1を形成する段ボールシートの厚さの0.8倍が好ましく、1倍がより好ましい。固定部33の突出部の下縁のオフセット量の上限としては、箱用シート1を形成する段ボールシートの厚さの2倍が好ましく、1.5倍がより好ましい。固定部33の突出部の下縁のオフセット量が上記下限に満たない場合、嵌合部31が底内フラップ17,19から浮き上がって段差を形成するおそれがある。逆に、固定部33の突出部の下縁のオフセット量が上記上限を超える場合、固定部33の強度が不必要に低下するおそれがある。
<利点>
当該包装資材セットのパッド2は、その固定部33の両側の突出部が底内フラップ17,19の側縁近傍領域の上側に配置されることにより、嵌合部31が底外フラップ16,18と底内フラップ17,19との隙間に滑り込むことを防止することができる。
また、当該包装資材セットのパッド2は、一対の固定部33が嵌合部31の底内フラップ17,19に対向しない一対の側縁からそれぞれ延出しているので、底内フラップ17,19の両側縁近傍領域の上側にそれぞれ配置される。つまり、一対の固定部33は、略方形の嵌合部31の四隅をそれぞれ底内フラップ17,19の下側に滑り込まないよう係止するので、嵌合部31の位置ずれがより確実に防止される。
これにより、当該包装資材セットは、品物の傷つきやがたつきを防止し、整然と配列して収容することができる。
[第二実施形態]
図4に示す本考案の第二実施形態の包装資材セットは、段ボール箱を形成する一対の箱用シート3と、段ボール箱の底部内側の段差を埋めるために用いられ、それ自体が本考案の別の実施形態であるパッド4とを備える。
<箱用シート>
箱用シート3は、それぞれ一枚の段ボールシートから形成され、二枚一組で1つの段ボール箱を形成するよう構成されている。つまり、箱用シート3は、長さ面パネル41と、長さ面パネル41の左右方向一端側に連設される幅面パネル42と、長さ面パネル41の左右方向他端側に連設される継しろ43と、長さ面パネル41の下縁から延出する底外フラップ44と、幅面パネル42の下縁から延出する底内フラップ45と、長さ面パネル41の上縁から延出する蓋外フラップ46と、幅面パネル42の上縁から延出する蓋内フラップ47とを備える。
このような二枚の箱用シート3を用い、一方の箱用シート3の継しろ43を他方の箱用シート3の幅面パネル42の長さ面パネル41と反対側の端部内面に貼着することで、第1実施形態の箱用シート1と同様に、一対の底内フラップ45の間に凹部48(図5参照)を有する段ボール箱を形成することができる。
図4の箱用シート3を形成する段ボールシートとしては、図1の箱用シート1を形成する段ボールシートと同様とすることができる。
<パッド>
当該パッド4は、一枚の段ボールシートから形成され、上記箱用シート3を組み立ててなる段ボール箱の一対の底内フラップ45の間の凹部48を埋めて段ボール箱の底部内側の段差をなくすと共に、段ボール箱の底を三層構造として緩衝性を向上するために使用される。
当該パッド4は、上記底内フラップ45間の凹部48に嵌まり込む略方形の嵌合部51と、この嵌合部51の底内フラップ45に対向しない一対の側縁から延出するよう、折り曲げ線52を介して連設され、かつ折り曲げ線52に沿う方向の両側に嵌合部51よりも突出し、箱用シート3を組み立ててなる段ボール箱の嵌合部51の上記凹部48からの位置ずれを防止する一対の固定部53とを備える。
当該パッド4を形成する段ボールシートとしては、箱用シート3を形成する段ボールシートと同様とすることができ、嵌合部51の厚さや弾性が底内フラップ45と等しくなるよう、箱用シート3と同一規格の段ボールシートを用いることが好ましい。
(嵌合部)
図4のパッド4の嵌合部51の形状及び箱用シート3との関係は、図1のパッド2の嵌合部31の形状及び箱用シート1との関係と同様である。
(折り曲げ線)
当該パッド4において、折り曲げ線52は、嵌合部51と固定部53との境界上に間隔を空けて形成され、嵌合部51と固定部53とを切り離す複数の主切断線54と、主切断線の端部に垂直に形成される端部切断線55と、主切断線54の間で端部切断線55の両端をそれぞれ接続するよう形成される二重罫線(互いに平行な一対の罫線)56とを有する。
主切断線54は、折り曲げ線52の長さが十分に長いため、その一部を切断しても嵌合部51と固定部53とが誤って切り離される可能性が十分に小さい場合に形成され、折り曲げ線52に沿って段ボールシートを折り曲げることを容易にする。
端部切断線55は、主切断線54が意図せず延伸することを防止すると共に、二重罫線56に沿う段ボールシートの折り曲げにより二重罫線56の延長線上の段ボールシートが折り曲げられることを防止する。
二重罫線56は、段ボールシートを二回に分けて90°ずつ折り曲げることで、嵌合部51の上面に固定部53が密着するよう折り返すことを容易にする。この二重罫線56を構成する一対の罫線の平均間隔の下限としては、当該パッド4を形成する段ボールシートの厚さの1倍が好ましく、1.5倍がより好ましい。一方、二重罫線56を構成する一対の罫線の平均間隔の上限としては、当該パッド4を形成する段ボールシートの厚さの2.5倍が好ましく、2倍がより好ましい。二重罫線56を構成する一対の罫線の平均間隔が上記下限に満たない場合、段ボールシートの折り曲げを十分に促進できないおそれがある。逆に、二重罫線56を構成する一対の罫線の平均間隔が上記上限を超える場合、嵌合部51と固定部53との間に不必要な空間が形成され、固定部53が傾いたり、応力集中により局所的に押し潰されて強度や緩衝性が低下するおそれがある。
(固定部)
一対の固定部53は、箱用シート3を組み立ててなる段ボール箱の一対の底内フラップ45及び当該パッド4の嵌合部51の上面を覆うよう配置される。
従って、この固定部53は、略方形に形成される。固定部53の折り曲げ線52に沿う方向の長さは、箱用シート3の長さ面パネル41と略等しく、僅かに小さいことが好ましい。固定部53の折り曲げ線52に垂直な方向の長さは、箱用シート3の幅面パネル42と略等しく、僅かに小さいことが好ましく、かつ嵌合部51の折り曲げ線52に垂直な方向の長さと略等しいことが好ましい。
固定部53の折り曲げ線52に沿う方向の長さと箱用シート3の長さ面パネル41と差、及び固定部53の折り曲げ線52に垂直な方向の長さと箱用シート3の幅面パネル42の長さとの差の下限としては、当該パッドを形成する段ボールシートの厚さの0.5倍が好ましく、1倍がより好ましい。一方、上記固定部53と長さ面パネル41及び幅面パネル42との寸法差の上限としては、当該パッドを形成する段ボールシートの厚さの2.5倍が好ましく、2倍がより好ましい。上記固定部53と長さ面パネル41及び幅面パネル42との寸法差が上記下限に満たない場合、固定部53の寸法が箱用シート3を組み立ててなる段ボール箱の内寸よりも大きくなり、当該パッド4を底に配置することが困難となるおそれがある。逆に、上記固定部53と長さ面パネル41及び幅面パネル42との寸法差が上記上限を超える場合、固定部53の周縁と長さ面パネル41及び幅面パネル42との間に不必要に隙間が形成されるおそれがある。
<利点>
当該包装資材セットのパッド4は、その固定部53の両側の突出部が底内フラップ45の上側全面に配置されることにより、嵌合部51が底外フラップ44と底内フラップ45との隙間に滑り込むことを防止することができる。
これにより、当該包装資材セットは、固定部53の下側に不必要な空間を形成せず、固定部53により形成される底部の内面を平坦に保つことができるので、品物の傷つきやがたつきを防止し、整然と配列して収容することができる。
特に、当該包装資材セットを組み立ててなる箱体は、底部が、一対の底外フラップ44から形成される最下層と、一対の底内フラップ45及び嵌合部51から形成される中間層と、固定部53から形成される最上層とを備える三層構造となるので、収容する品物の底に伝わる衝撃をより確実に吸収することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該パッドは、底内フラップに対向しない側縁の少なくとも一方、つまり折り曲げ線に沿う方向の少なくとも一方側に固定部を備えていればよい。従って、上述の第一実施形態において、一方の固定部を省略してもよい。
当該パッドの固定部は、商品が嵌合するようなスリットや開口を有してもよい。
本考案のパッド及び包装資材セットは、多様な品物を収容する段ボール箱に広く利用することができる。
1,3 箱用シート
2,4 パッド
11,13,41 長さ面パネル
12,14,42 幅面パネル
16,18,44 底外フラップ
17,19,45 底内フラップ
20,22,46 蓋外フラップ
21,23,47 蓋内フラップ
24,48 凹部
31,51 嵌合部
32,52 折り曲げ線
33,53 固定部
34 切断線
35 罫線
54 主切断線
55 端部切断線
56 二重罫線

Claims (5)

  1. 一枚の段ボールシートから形成され、段ボール箱の一対の底内フラップ間に形成される平面視略方形の凹部を埋めるために使用されるパッドであって、
    上記底内フラップ間の凹部に嵌まり込む略方形の嵌合部と、この嵌合部に折り曲げ線を介して連設され、上記嵌合部の凹部からの位置ずれを防止する固定部とを備え、
    上記固定部が、上記折り曲げ線に沿う方向の両側に嵌合部よりも突出することを特徴とするパッド。
  2. 一対の上記固定部が、嵌合部の互いに対向する一対の側縁から延出する請求項1に記載のパッド。
  3. 上記固定部の嵌合部と反対側の端縁両端部が面取りされている請求項1又は請求項2に記載のパッド。
  4. 上記固定部の折り曲げ線に垂直な方向の幅が嵌合部と略等しい請求項1、請求項2又は請求項3に記載のパット。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパッドと、組立状態で底内フラップ間に上記パッドの嵌合部が挿入される平面視略方形の凹部を有する段ボール箱を形成する箱用シートとを備える包装資材セット。
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