JP3202060U - 合成樹脂キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案の課題は、合成樹脂製の管の交換等の工事において当該合成樹製の管の端部を閉塞し、パージ作業に係る部材の点数の削減及び工事の作業工程を削減するとともに、ガスの流出を最小限に抑えるために、ノーブローバックを容易に取り付けることが可能な、合成樹脂キャップを提供することを目的とする。【解決手段】開口した合成樹脂製の管の端部を閉塞するための合成樹脂キャップであって、前記合成樹脂キャップは合成樹脂製の管を受け入れることができる接続部とパージ作業をするための排出部を有し、前記排出部に、合成樹脂製の管内に残留した空気を排除するためのパージ孔を有し、接続部の軸線と、排出部の軸線が交差するように前記接続部と排出部を配置したことを特徴とする合成樹脂キャップである。【選択図】 図1

Description

本考案は、合成樹脂製の管、例えば、ガス管の端部を閉塞するために取り付ける合成樹脂キャップに関するものである。
都市ガスは、各家庭へガス管を通じて供給されている。このような状況においてガス管が破断した場合はその破断したガス管を交換する場合がある。また、新たな住宅にガスを供給する場合は新規ガス管を設置する場合がある。ここでガス管とは主に腐食する恐れのない合成樹脂製の管が使用されている。
このガス管はガス等が流通するために管状の長尺を呈し、一端または両端が開口しているものである。このようなガス管を交換する場合あるいは新規に合成樹脂製の管を敷設する場合において、開口したままの合成樹脂製の管の端部を閉塞する必要がある。この場合従来は、その切断した端部にキャップを取り付け当該キャップの一部を溶融する、いわゆるEF接合により、その合成樹脂キャップをガス管に取り付けていた。
EF接合とは、EF(エレクトロフュージョン)接合によって取り付けられるものをいい、一方の合成樹脂製の管と他方の合成樹脂製の管あるいはキャップ、エルボ類を接合する方法であり、前記他方の合成樹脂製の管あるいはキャップ、エルボ類の内面に電熱線を埋め込み、融着用コントローラーより通電して電熱線を発熱させ、一方の合成樹脂製の管の外面の樹脂を加熱溶融し、一方の合成樹脂製の管と他方の合成樹脂製の管あるいはキャップ、エルボ類を組織的に一体化させる接合方法をいう。以下EF線とは、EF接合するための電熱線をいう。
このように開口した状態の合成樹脂製の管の端部を上記合成樹脂キャップによって閉塞するというものであるが、当該配管工事によって当該合成樹脂製の管の内部に空気が混入する場合がある。特にガスと空気が混入したままではガスを使用する需要者の安全性を確保することができないために、合成樹脂製の管の端部をキャップによって閉塞したのちに、当該合成樹脂製の管内に混入した空気を取り除き、合成樹脂製の管全体を都市ガスで充満しなければならない。そのために、合成樹脂製の管に混入した空気を排出するといういわゆるパージ作業を行う必要がある。
このため従来は例えば特開2005−163960号公報において、一端側に樹脂管が挿入される受け口を有し、前記受け口の内周には前記樹脂管との融着接合部を形成するための発熱体が埋設され、他端側に底部を有する熱可塑性樹脂で形成された管状体からなり、前記管状体の底部に、内周側に管用テーパねじを有しかつ前記管状体を形成する樹脂よりも機械的強度の大なる材料からなるパージ口部材が固着されていることを特徴とするキャップが開示されている。
上記キャップを合成樹脂製の管に取り付けた後に当該キャップを融着して固定する。パージ作業をする際に、前記キャップの底部に設けたパージ口部に金属管を取り付け、L字状のエルボを介して、地上に露出する金属製立て管を取り付けたのちに空気を排気し、ガスが当該合成樹脂の管内に充満されたことを確認してパージ作業が終了する。
このように合成樹脂製の管を取り換えたり、あるいは新設する際は、あらかじめ地面を掘削して、作業するための溝を掘らなければならない。しかしながら、従来の配管工事及びパージ作業においては、掘削するだけではなく、合成樹脂製の管にキャップを取り付け、そのキャップに、パージするための金属管を取り付け、その金属管にL字状のエルボを
介して、地上に露出する金属製立て管を取り付ける必要がある。したがって、それらの部材のために、作業するための溝をさらに掘削する必要があり、工事の作業工程が増加する恐れがある。また、パージ作業するために取り付けられた上記管、L字状のエルボおよび、地上に露出する金属製立て管を、作業するために掘削した溝の中でそれぞれ組み立ててそれらを取り付け、さらに作業終了後それらを取り外さなければならず、作業工程が増加してしまうのみならず、上記溝内でのそれらの組み立て及び取り外し作業が困難であるという問題がある。
また、パージ作業をする際に、空気を抜くと同時にガスが多量に流出する場合があるが、ガスの流出量を最小限にとどめるためにノーブローバックを使用することが好ましい。しかしながら、上記従来のキャップを使用した場合に前記ノーブローバックを取り付けることが困難であり、ガスの流失を最小限に抑えることができなかった。
特開2005−163960号
本考案は前記の点に鑑みなされたもので、その課題は、合成樹脂製の管の交換等の工事において当該合成樹製の管の端部を閉塞し、パージ作業に係る部材の点数の削減及び工事の作業工程を削減するとともに、ガスの流出を最小限に抑えるために、ノーブローバックを容易に取り付けることが可能な、合成樹脂キャップを提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため、本考案は、開口した合成樹脂製の管の端部を閉塞するための合成樹脂キャップであって、前記合成樹脂キャップは合成樹脂製の管を受け入れることができる接続部とパージ作業をするための排出部を有し、前記排出部に、合成樹脂製の管内に残留した空気を排除するためのパージ孔を有し、接続部の軸線と、排出部の軸線が交差するように前記接続部と排出部を配置するという手段を講じたものである。
本考案に係る合成樹脂キャップにパージ孔を設けているので合成樹脂製の管を交換する作業現場において、当該合成樹脂キャップを合成樹脂製の管に取り付ける際に、パージ孔が上方を向くように取り付けることにより、迅速にパージ作業をすることができる。すなわち、接続部の軸線と、排出部の軸線が交差するように構成されているために、合成樹脂製の管と合成樹脂キャップと接続する際に、パージ孔を上向きになるように接続すれば、パージ作業を容易に行うことができる。また、接続部と排出部が配置されているので、本考案に係る合成樹脂キャップはコンパクトに構成され、工事の作業量を削減することができるというものである。なお、パージ作業とは、合成樹脂キャップに混入した空気を排出する作業のことであり、ガスを使用する需要者の安全性を確保するために行われるものである。
前記の課題を解決するため、本考案は、排出部に封止部を設け、前記封止部の外側にノーブローバックの取り付け部と嵌合するための溝部を設け、かつ接続部の内部において段差部を設け、さらに接続部の底部と排出部の内部を段差なく接続し、かつ前記封止部にガスの流出を阻害するための封入部を配置するという手段を講じたものである。
排出部に封止部を設け、該封止部に封入部を配置しているために、パージ作業終了後迅速にガスの流出を阻害することができる。また、前記封止部の外側にノーブローバックの取り付け部と嵌合する溝部を有しているために、ノーブローバックを容易に取り付けることができる。
また、接続部の内部において段差部を設けているために、滞留した空気を下方に押出し、さらに接続部の底部と排出部の内部を段差なく接続しているために、上記の通り、底に押し出された空気、あるいは底に滞留した空気をスムーズに排出することができる。
前記の課題を解決するため、本考案における封入部は、蓋部と、ねじ部と、コマと、によって構成するという手段を講じたものである。このように蓋部及びねじ部、コマで構成した封入部を具備しているために、パージ作業終了後あるいは一時的にガスの流出を容易に防ぐことができる。
前記の課題を解決するため、本考案における蓋部におけるつば部にEF接合するためのEF線及び当該EF線に接続した端子を配置するという手段を講じたものである。このように蓋部におけるつば部にEF線及び当該EF線に接続した端子を配置しているので、EF接合することができガスの流出を確実に防ぐことができる。
本考案は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、合成樹脂製の管の交換等の工事において当該合成樹脂製の管の端部を閉塞し、パージ作業に係る部材の点数の削減及び工事の作業工程を削減するとともに、ガスの流出を最小限に抑えるために、ノーブローバックを容易に取り付けることができるという効果を奏する。また本考案によれば、ガスの流出を容易に防ぐことができる。なお合成樹脂のキャップとは、その一部が合成樹脂であれば足りる趣旨である。
合成樹脂キャップと封入部及びノーブローバックの全体組み立て斜視図 合成樹脂キャップの側面図 合成樹脂キャップの断面図 封入部の断面図 合成樹脂キャップに封入部及びノーブローバックを組み入れた断面図 合成樹脂キャップに封入部及びノーブローバックを組み入れた斜視図
図1は、本考案に係る合成樹脂キャップ10とそれに組み入れられる蓋部50、ねじ部60、コマ70とノーブローバック90及び合成樹脂製の管100の組み立て斜視図である。合成樹脂キャップ10は、合成樹脂製の管100を受け入れることができる接続部11とパージ作業をするための排出部20を有する。接続部11はほぼ円筒形状を呈しており、該接続部11の一端に配置された開口部12は、円筒形の合成樹脂製の管100と嵌合する形状を呈しており、本実施例における開口部12は、円形状を呈するものである。
接続部11において、EF接合するためのEF線13が配置されており、該EF線13は、端子14と端子14とをつなぐように電気的に接続されている。ここで、図示しない融着用コントローラーを接続し電気を流すと、前記EF線13が発熱することで、接続部11及び接続した合成樹脂製の管100が溶解し、当該接続した合成樹脂製の管100と前記合成樹脂キャップ10が溶着して固定される。この場合合成樹脂キャップ10と合成樹脂製の管100はともに合成樹脂製であり、ともに熱可塑性樹脂で構成することが好ましく、またポリ塩化ビニルまたはポリエチレン、ポリブデンであっても好ましい。
排出部20は接続部11の他端に配置され当該接続部11と一体成形されている。接続部11の内部11aと排出部20の内部20aは接続されている。また、後述するパージ孔30の内部における封止部40にさらに連通して接続されている。したがって、接続部1の内部11aと排出部20の内部20aおよび、後述する封止部40を経てパージ孔30に至ることで、合成樹脂製の管100内に残存した空気はパージ孔30から排出することができる構成である。
合成樹脂キャップ10の側面視において、排出部20は、ほぼ円柱を呈したものを、接続部11にほぼ4分の3ほど埋めこまれ、残りの4分の1が露出した形状を呈している(図1、図2参照)。なお、この形状に限られないことは言うまでもない。また、接続部11の下部から上部にわたって配置されている(図2参照)。さらに、接続部11の内部11aにおける底部11bと段差がなく、なだらかに、排出部20の内部20bに接続されている(図3参照)。
また、合成樹脂キャップ10におけるほぼ円筒状の接続部11に平行な軸線Xと、排出部20にほぼ平行な軸線Yは、ほぼ直交するように交差している(図5参照)。なお、この軸線Xと軸線Yは交差するものであるが、その交差する角度は80度から100度の範囲が好ましいが、特に直交するものであっても好ましい。
このように合成樹脂キャップ10におけるほぼ円筒状の接続部11に平行な軸線Xすなわち接続部の軸線Xと、排出部20にほぼ平行な軸線Yすなわち排出部20の軸線Yは、ほぼ直交するように交差しているので、合成樹脂製の管100に対し、パージ孔30が上方を向くように当該合成樹脂製の管100に合成樹脂キャップ10を取り付ければ、パージ孔30は、開口部12に対してほぼ垂直上方に開口する。よって、前記接続部11の開口部12から入ったガスはほぼ90度の方向に転換し、排出部20におけるパージ孔30から排出されるように構成されパージ作業によって空気を上方に排出することができる。
また、接続部11の内部11aにおける上部11cと排出部20の内部20aにおける上部20cも段差部20dを経て接続されている。この段差部20dは、合成樹脂製の管100を合成樹脂キャップ10に挿入した場合に、当該合成樹脂製の管100が、当接する部分であり(図5参照)、合成樹脂製の管100が当該合成樹脂キャップ10内に侵入する位置を確定することができる。また、当該段差部20dは、合成樹脂製の管100から流入したガスおよび空気を底部11bに導くことができる。さらに上記のとおり、接続部11の内部11aにおける底部11bと段差がなく、なだらかに、あるいは、曲面状に前記底部11bが排出部20の内部20bに接続されているので、パージ作業によって空気が残留しにくいという効果を奏する。なお、段差部20dの接続部11の内部11aにおける突出量を、接続部10と合成樹脂製の管100の肉厚部分よりも大とすることが好ましい。
上部20cと内部20bは、封止部40における開口部41に接続され、該封止部40の開口部41を介してパージ孔30に至る。封止部40は、メネジ部42とコマ固定部43を有し、メネジ部42は文字通りメネジであることから中空でありパージ孔30に連通している。コマ固定部43は、コマ固定上部43aと傾斜部43bを有し、その中心部43cは中空である。また、封止部40の外部においては後述するブローバック90を取り付けるための取付け部93aと嵌合するように溝部45が形成されている。該溝部45は、封止部40の外部を周回するように構成されている。
また、前記コマ固定部43における傾斜部43bは、中空部43cを有し、前記傾斜部43bはすり鉢状を呈し、後述するコマ70の斜面部72と密着するよう構成されている。また、メネジ部42は、後述するねじ部60と螺合する。また後述する蓋部50の下部にねじ部52が配置され、メネジ部42の上部と螺合する。
封入部46は、蓋部50と、ねじ部60とコマ70で構成されている。蓋部50は、つば部51とねじ部52を有し、該つば部51の裏面の内部に、EF接合するためのEF線
53が埋め込まれて配置され、当該EF線53は端子54と端子54との間をつなぐように電気的に接続されている。また、つば部51の上部には工具を差し入れ、該蓋部50を回すことのできる工具受入れ口50aを有している。工具受入れ口50aは凹状の四角形を呈しているが、凹状の6角形でも好ましい。
また、ねじ部52は、おねじであり、前記メネジ部42と螺合するように構成されている。したがって、上記工具受入れ口50aに、この形状に適合した工具を差し入れ、該工具を回転させることによって、上述のとおり蓋部50のねじ部52とメネジ部42が螺合し、固定することができる。
なお、このように螺合のみでは蓋部50におけるつば部51と、パージ孔30の上端部30aとを確実に固定することができない場合がある。よって、端子54、54に、図示しない融着用コントローラーを接続し電気を流すと、前記EF線53が発熱することで、蓋部51とパージ孔30の上端部30aが溶解し、それらが溶着して固定される。この蓋部50も熱可塑性樹脂で構成することが好ましく、またポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリブデンであっても好ましい。
ねじ部60はその上端部61に工具受入れ口61aを有している。その中間部62はおねじを形成しており、メネジ部42と螺合する。下部63はつば状を呈し、後述するコマ70の上端部71と嵌合する。したがって、上記のとおり工具受入れ口61aに、この形状に適合した工具を差し入れ、該工具を回転させることによりねじ部60とメネジ部42が螺合することができる。なお工具受入れ口61aの形状は本実施例では凹状の4角形を呈するが使用する工具によりその形状が凹状の6角形を呈していても好ましい。
コマ70は、コマ上端部71とほぼ円錐状の斜面部72を有し、ゴムあるいは合成樹脂類の弾性体で構成されている。コマ上端部71は、上記ねじ部60におけるつば状の下部63を挿入するのに適するように、内部74に比して入り口のせまい穴部73を有している。したがって、ねじ部60におけるつば状を呈する下部63を上記穴部73に挿入する場合において、該穴部73は弾性変形することにより、下部63を上記穴部73に挿入することができ、ねじ部60とコマ70は一体とすることができる。
また、上述のとおり、コマ70における円錐状の斜面部72は、コマ固定部41におけるすり鉢状の傾斜部43bと接することができる。よって、一体となった、ねじ部60とコマ70において、工具受入れ口61aに工具を差し入れ、該工具を、ねじを締める方向に回転させると、ねじ部60とコマ70がともに下降し、斜面部72と傾斜部43bが接触し、またコマ側面部75とコマ固定上部43aが接触することでガスの流出を止めることができる。
取り付け方法については、あらかじめ、蓋部50、ねじ部60、コマ70が取り付けられている合成樹脂キャップ10を合成樹脂製の管100に取り付ける。この時点においては、コマ70が下降しており、コマ固定部43における傾斜部43bとコマ70の斜面部72が密着しているので接続部11の内部11aからパージ孔30にいたるまでのガスの流通は阻止された状態である。
合成樹脂製の管100に合成樹脂キャップ10を取り付ける際に、合成樹脂製の管100に対してパージ孔30がほぼ垂直上方に向くように取り付ける。すなわち、合成樹脂製の管100に取り付ける際に軸線Xに対して軸線Yがほぼ垂直上向きに交差しているので合成樹脂キャップ10を合成樹脂製の管100に取り付けることで、パージ孔30は、軸線Xに対してほぼ垂直上方に開口することができる。
このような状態で、合成樹脂キャップ10における端子14、14に、図示しない融着用コントローラーを接続し電気を流すと、前記EF線13が発熱することで、接続部11が溶解し、接続した合成樹脂製の管100と前記合成樹脂キャップ10が溶着して固定される。
次に、ノーブローバック90を合成樹脂キャップ10における溝部45に取り付ける。ノーブローバック90は、従来周知のものであり、その本体91はほぼ円筒形を呈し、その上端部92及び下端部93の中央部がそれぞれ円状の開口部92a及び取付け部93aを有し前記上端部92及び下端部93における開口部92a及び取付け部93a以外の部分は閉塞されている。上端部92の開口部92aから作業者の腕を差し入れてノーブローバック90の内部で作業をする。このとき、その内部が視認できるようにノーブローバック90の本体91は透明性及び柔軟性を有した塩化ビニル類の合成樹脂で構成されている。また、一定の強度を確保するために例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、アラミド繊維等の、合成繊維でその本体91を強化しても好ましい。また、開口部92a及び取付け部93aはゴム類あるいは弾性を有する合成樹脂を有するもので構成されているので、取り付け部93aを押し広げることにより、合成樹脂キャップ10における前記溝部45に嵌合することができる。
そのように取り付けたのちにノーブローバック90の上端部92の開口部92aに、作業者の手を差し入れ、仮止めしている蓋部50を取り外し、ねじ部60の工具受入れ口に図示しない工具を差し入れ、該ねじ部60を緩めるように回転させるとコマ70が上昇することで、コマ固定部43における傾斜部43bとコマ70の斜面部72が離れるので、接続部11の内部11aとパージ孔30にいたるまで、ガスの流通が可能な状態になる
このような状態において、ノーブローバック90の上部開口92より作業者の手を差しいれた状態のまま、ガスを開通させると、空気は都市ガスより比重が重いものの、底部分11bが段差のない状態で内部20bにつながっており、段差部20dの効果も相まって、空気とガスの混合物の滞留がなく、ガスと空気の混合物が徐々にノーブローバック90内に押し出される。
ノーブローバック90に挿してあるホース95から徐々に混合気が排出されるが、この混合気を図示しない測定機に接続して、ガスが完全に充満したことをチェックする。その場合ノーブローバック90内にガスが充満するが、ホース95から排出されるガスは比較的少量であるから、ノーブローバック90を使用しない場合に比べて ガスが漏出する恐れは少ない。また、ノーブローバック90の上部開口92は作業者の腕が密着して、塞がれているために、ここからガスが漏出する可能性も低い。
ガスが合成樹脂製の管100内に充満し、空気の混入がなくなったことを、上記のとおり図示しない測定器で確認したのちに、ねじ部60の工具受入れ口61aに図示しない工具を差し入れ、該ねじ部60を締め付けるように回転させるとコマ70が下降することで、傾斜部43bとコマ70の斜面部72が再び接触することでガスの流通が阻害される。パージ孔30より、ガスの流出がなくなったことを確認したのちに蓋部50を取り付ける。
蓋部50におけるねじ部52を有し、工具受入れ口50aに図示しない工具を差し入れ、該蓋部50を回すことで、ねじ部52とメネジ部44と螺合し、蓋部50におけるつば部51と、パージ孔30が接触し、蓋部50におけるねじ部51を締め付けることで、該蓋部50に合成樹脂キャップ10を仮止めすることができる。その後ノーブローバック90を合成樹脂キャップ10の溝部45から取り外す。
その後、端子54、54に図示しない融着用コントローラーを接続し電気を流すと、前記EF線53が発熱することで、つば部51が溶解してパージ孔30の上端部30aと溶着して固定される。よって、パージ孔30からのガスの流出が阻止される。なお、この蓋部50も熱可塑性樹脂で構成することが好ましく、ポリ塩化ビニルまたはポリエチレン、ポリブデンであっても好ましい。
また、パージ作業は各配管工事の最終段階で行うために、合成樹脂製の管の入れ替え作業が数日にわたる場合がある。その場合にパージ孔30を一時的に密封する場合は、蓋部50を締め付ける際に、つば部51とパージ孔30の上端部30aの間に図示しないOリングやシート状のパッキンを挿入して仮に密封することもできる。
このようにパージ作業の完了とともに、合成樹脂製の管100が合成樹脂キャップ10により容易に閉塞することができる。このように従来のキャップと比較すると、キャップ10を取り付けると同時にパージ用の部材が取り付けられており、それらが、接続部とほぼ同じ大きさであることから、工事用に掘削した溝を、いたずらに拡大することがないので、パージ作業に係る部材及び作業工程を削減できるとともに、ガスの流出を最小限に抑えるために、ノーブローバックを容易に取り付けることができる。また、合成樹脂製の管の入れ替え作業などで、封入作業を繰り返すばあいにおいても上述のとおり蓋部50を締め付けることで仮に密封することができる。
10 合成樹脂キャップ
11 接続部
11b 底部
20 排出部
20b 排出部の内部
20d 段差部
30 パージ孔
40 封止部
45 溝部
46 封入部
50 蓋部
51 つば部
53 EF線
54 端子
60 ねじ部
70 コマ
100 合成樹脂製の管

Claims (4)

  1. 開口した合成樹脂製の管の端部を閉塞するための合成樹脂キャップであって、前記合成樹脂キャップは合成樹脂製の管を受け入れることができる接続部とパージ作業をするための排出部を有し、前記排出部に、合成樹脂製の管内に残留した空気を排除するためのパージ孔を有し、接続部の軸線と、排出部の軸線が交差するように前記接続部と排出部を配置したことを特徴とする合成樹脂キャップ。
  2. 排出部に封止部を設け、前記封止部の外側にノーブローバックの取り付け部と嵌合するための溝部を設け、かつ接続部の内部において段差部を設け、さらに接続部の底部と排出部の内部を段差なく接続し、かつ前記封止部にガスの流出を阻害するための封入部を配置したことを特徴とする請求項1記載の合成樹脂キャップ。
  3. 封入部は、蓋部と、ねじ部と、コマと、によって構成されていることを特徴とする請求項2記載の合成樹脂キャップ。
  4. 蓋部におけるつば部にEF接合するためのEF線及び当該EF線に接続した端子を配置したことを特徴とする請求項3記載の合成樹脂キャップ。
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