JP3240008U - ガスダム - Google Patents

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Abstract

【課題】心線と充填剤との境界に沿って気体が流入するのを抑制できるような構成のガスダムを提供する。【解決手段】ガスダム1は、通信ケーブル3の一部を覆うハウジング10と、ハウジングの内部空間50内に配置された封止剤20と、を有し、通信ケーブルの一部は、心線30、及び、心線を被覆するシース301を有する第1の区分31と、第1の区分に連続して設けられ、心線を有し、シースを有していない第2の区分32と、第2の区分に連続して設けられ、心線、及び、心線を被覆するシースを有する第3の区分33と、を少なくとも含み、第1の区分の第2の区分側の端部が封止剤の中に位置して封止され、第3の区分のシースの内部が、内部空間の封止剤が充填されていない部分と流体連通し、封止剤とハウジングの内面との間にハウジング内の気体が流入可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、ガスダムに関する。
一般的に使用されている通信ケーブルは複数の心線とこの複数の心線を被覆するシースを有している。地下に埋設されている管路やマンホールに敷設されている通信ケーブル(地下ケーブル)では、ケーブル内部への浸水防止のため、ケーブル内の空気圧力を所定の値以上に維持するガス保守を行っている。具体的には、ケーブルの一端から加圧された乾燥空気、窒素等の気体(以下、「加圧空気」と称する)をケーブル内に送り込み、ケーブル内及びケーブル接続部(クロージャーなど)を加圧された状態に保つことによって、外部からケーブル内への水等の進入を防止している。
一般にこのような地下ケーブルは所定地点で地上へと引き上げられ、架空ケーブルで配線される。地下ケーブルと異なり、架空ケーブルでは加圧空気をケーブル内に流す必要はない。このため、地下ケーブルから架空ケーブルに切り替える地点に、地下ケーブル側の端部にガス圧を封じておくための、いわゆるガスダムが設けられる。一般的には、このような地下ケーブルと架空ケーブルとの間の接続箇所(き線点)の電柱にこのガスダムが設置されるが、地下に設けられることもある。
このようなガスダムとして、例えば、特許文献1及び特許文献2には、通信ケーブルの心線が露出した部分をケーシングで覆い、このケーシングの内部に樹脂などの充填物を充填し、地下ケーブル側の端部を密封する構成のガスダムが開示されている。
実開昭49-131579号公報 実開昭50-17788号公報
しかしながら、引用文献1、2に記載されたガスダムでは、経年変化や、温度変化の影響などにより充填剤と心線との境界に沿って気体が流入し、架空ケーブルにガスが漏出するおそれがある。
本考案は上記の課題に鑑みなされたものであり、ガスの漏出を抑制できるような構成のガスダムを提供することを目的とする。
本考案は、心線と心線を被覆するシースを有するケーブル用のガスダムであって、ケーブルの一部を覆うハウジングと、ハウジングの内部空間内に配置された封止剤と、を有し、ケーブルの一部は、心線、及び、心線を被覆するシースを有する第1の区分と、第1の区分に連続して設けられ、心線を有し、シースを有していない第2の区分と、第2の区分に連続して設けられ、心線、及び、心線を被覆するシースを有する第3の区分と、を少なくとも含み、第1の区分の第2の区分側の端部が封止剤の中に位置して封止され、第3の区分のシースの内部が、内部空間の封止剤が充填されていない部分と流体連通し、封止剤とハウジングの内面との間にハウジング内の気体が流入可能に構成されている、ことを特徴とする。
上記構成の本考案によれば、封止剤とハウジングの内面との間にハウジング内の気体が流入可能に構成されているため、ハウジング内の気圧が高くなると、ハウジング内の気体により封止剤が全周から押圧される。これにより、ケーブルの封止剤内に位置する部分と封止剤との密着性が高まり、封止剤とシースや心線との境界に沿った気体の漏洩を抑制できる。
本考案において、好ましくは、さらに、ハウジング内に配置された容器を有し、容器は、容器とハウジングの内面との間にハウジング内の気体が流入可能に設けられており、容器に封止剤が充填されている。
上記構成の本考案によれば、封止剤が充填された容器とハウジングの内面との間に気体が流入可能な空隙を形成することができる。
本考案において、好ましくは、容器は袋状に形成されたフィルムからなる。
上記構成の本考案によれば、容器がフィルムからなるため、ハウジング内の気体の圧力が直接封止剤に伝達される。
本考案において、さらに、ハウジングに設置された注入用ノズルを有し、封止剤は注入用ノズルから容器内に充填される。
上記構成の本考案によれば、ハウジング内に容器を配置した状態で外部から封止剤を容器内に注入することができる。
本考案において、好ましくは、第3の区分の第2の区分側の端部は封止剤の外部に位置しており、第3の区分の第2の区分側の端部を通じて、第3の区分のシースの内部が、ハウジングの内部空間の封止剤が充填されていない部分と流体連通している。
上記構成の本考案によれば、第3の区分の第2の区分側の端部を封止剤の外部に配置することにより、第3の区分のシース内とハウジングの内部空間とを流体連通させることができる。
本考案において、好ましくは、さらに、第3の区分の第2の区分側の端部が封止剤の中に位置して封止され、第3の区分には、シースが除去された開口を有し、開口を通じて第3の区分のシースの内部が、ハウジングの内部空間の封止剤が充填されていない部分と流体連通している。
上記構成の本考案によれば、例えば、第2の区分全体を封止剤内に埋設するなどにより、第3の区分の第2の区分側の端部が封止剤の中に位置して封止されても、第3の区分のシース内とハウジングの内部空間とを流体連通させることができる。
本考案によれば、心線と充填剤との境界に沿って気体が流入するのを抑制できるような構成のガスダムを提供することができる。
本考案の第1実施形態によるガスダムの構成を示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。 本考案の第2実施形態によるガスダムの構成を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。 発明者らが行った密封性を確認する実験の様子を示す図である。
以下、本考案の第1実施形態によるガスダムについて図面を参照しながら、説明する。
図1は、本考案の第1実施形態によるガスダムの構成を示す縦断面図である。
図1に示すガスダム1は、ハウジング10を備えている。このハウジング10は通信ケーブル3を収容する容器であり、複数部材を組み立てることにより形成される。ガス保守の際、ハウジング10には内部空間に外気より高い圧力の気体が封じられるため、通信ケーブル3におけるガス保守の気圧(63kPa程度)に耐えられる強度を備えている。ハウジング10の形状は耐圧性に優れた円筒状が好ましいが、他の形状を適用することも可能である。ハウジング10はプラスチック製が好ましいが、金属やその他の材料を使用することも可能である。また、ケーブル接続用に一般的に使用されるクロージャーを流用してもよい。ハウジング10の複数部材の組み立てはガスダム1の設置現場でも行うことが可能である。なお、本実施形態では、本考案を通信ケーブルのガスダムに適用した場合について説明したが、これに限らず、制御ケーブルや信号ケーブル等として用いられるケーブルにも用いることができる。
ハウジング10の上下には通信ケーブル3が通過するためのケーブル孔12、14がそれぞれ設けられている。ケーブル孔12、14の部分には、通信ケーブル3のシース301とハウジング10との間の気密性を保つためにパッキン等が備えられている。
ハウジング10内には容器60が設けられている。容器60は、例えば、ポリプロピレンなどのフィルムからなる変形可能な袋が用いられている。容器60は、ハウジング10の一方の側壁の近傍に設けられている。容器60とハウジング10とは一体化されておらず、これにより、ハウジング10内の気圧を高めると、容器60の全体にハウジング10内の気体から容器60内の充填剤20に圧力が作用する。なお、本実施形態では、容器60はフィルムにより形成されているが、容器60の材料はこれに限られず、プラスチックなどを使用してもよい。ただし、ハウジング10内に気圧を容器60内に充填された充填剤20に伝達できるようなものが好ましい。
このハウジング10には、ハウジング10の内部空間に未硬化状態の充填剤20を充填するための充填口16と、ハウジング10の内部空間と外部とを連通させてハウジング10の内部空間に加圧空気を導入するためのエアバルブ部18が設けられている。これら充填口16及びエアバルブ部18は、ハウジング10の組立前の部材に予め設けられることが好ましい。図1に示す実施形態において、充填口16は、ハウジング10の側壁に設けられている。充填口16は容器60内に容易に充填剤20を充填することができるように、容器60の縁よりも上方に設けられているのが好ましい。
容器60には所定の高さまで封止剤としての充填剤20が充填されている。この充填剤20は、通信ケーブル3のシース301や、心線30の被覆に接着して、ガス(空気)の漏れを防ぐものである。本実施形態で使用する充填剤20は硬化性の混和物であり、充填剤として2液硬化型のエポキシやウレタンを使用することが可能である。主剤と硬化剤の組み合わせにより様々な樹脂を使用することが可能である。製造・組立の観点から、加熱硬化型樹脂よりも常温硬化型樹脂を用いることが好ましい。図1に示す実施形態においては、充填口16からハウジング10内に液状の充填剤20が充填され、充填後に硬化している。充填の際、エアバルブ部18を開放して、ハウジング10内の空気の通気孔とすることができる。
容器60は、その全周がハウジング10の内壁面から離間するように設けられており、ハウジング10の全周にわたって、ハウジング10と内壁面と容器60との間に空隙が形成されている。
通信ケーブル3は、複数の心線30とこの複数の心線30を被覆するシース301を備えている。通信ケーブル3はガスダム1の上下にそれぞれ延在しており、ガスダム1の設置時には、上方へ延在した通信ケーブル3はガス保守が行われていない架空ケーブルへとつながり、下方へ延在した通信ケーブル3はガス保守が行われている地下ケーブルへとつながっている。通信ケーブル3は、ハウジング10の内部空間で第1の区分31、第2の区分32、第3の区分33、の3つの区分に分けられる。
第1の区分31は、複数の心線30とこの複数の心線30を被覆するシース301を備えており、通信ケーブル3のうち架空ケーブルへとつながる側にあってハウジング10の上方の端部側から下方の端部側へと延び、ハウジング10の内部空間のうち充填剤20が充填されていない空間50を通過して、充填剤20の中にまで延びている。図1に示される実施形態において、ハウジング10の第1の端部(上端)側から、この第1の端部に対向する第2の端部(下端)側に向かって延在し、ハウジング10内で左側の側壁に近づけられている部分が第1の区分31にあたる。第1の区分31と後述する第2の区分32は隣接しており、第1の区分31の第2の区分32側の端部310は充填剤20の中に位置しており、少なくとも第1の区分31の第2の区分32側の端部310は充填剤20によって封止されている。充填剤20の中に位置する第1の区分31のシース301の外面と充填剤20とが接着し、気密性を有している。充填剤20は端部310から第1の区分31のシース301の内部に入り、更に上方まで充填されていてもよい。
第2の区分32は、心線30が露出している部分であり、一般に通信ケーブル3のシース301を除去することによって形成される。第2の区分32は、第1の区分31の端部310から、後述する第3の区分33の第2の区分32側の端部330まで延びており、結果として第1の区分31と第3の区分33の間に設けられている。このように、第2の区分32は第1の区分31に連続して設けられ、心線30を有し、シース301を有していない。図1に示される実施形態において、充填剤20の中に位置する第1の区分31の端部310から、S字状に延びて、第3の区分33の端部330まで延びている部分が第2の区分32にあたる。第2の区分32のうち、第1の区分31に近い側は充填剤20の中を通過し、途中で充填剤20を出て、第3の区分33の端部330へと延びている。換言すると、第2の区分32の複数の心線30のうち、第1の区分に隣接する部分は充填剤20の内部に配置され、第2の区分32の複数の心線30のうち、第3の区分に隣接する部分はハウジング10の内部空間の充填剤20のない空間50に位置している。第2の区分32の複数の心線30のうち、第1の区分に隣接する部分が充填剤20の内部に配置されることで、複数の心線30と充填剤20とが接着し、気密性を有している。上述した第1の区分31のシース301と充填剤20との間の気密性、そして第2の区分32の心線30と充填剤20との間の気密性により、ガスダム1を設置してハウジング10の空間50に加圧空気を導入して地下ケーブルのガス保守を行うときも、加圧空気が架空ケーブル側に漏出することを防ぐことができる。
第3の区分33は、複数の心線30とこの複数の心線30を被覆するシース301を備えており、通信ケーブル3のうち地下ケーブルへとつながる側にあってハウジング10の下方の端部側から上方の端部側へと延び、充填剤20を通過して、空間50にまで延びている。図1に示される第1の実施形態において、ハウジング10の下方の端部側から上方の端部側へと延び、ハウジング10内で右側の側壁に近づけられている部分が第3の区分33にあたる。第3の区分33と第2の区分32は隣接しており、第3の区分33の第2の区分32側の端部330は空間50に位置している。このように、第3の区分33は第2の区分32に連続して設けられ、心線30及びシース301を有している。第3の区分33の第2の区分32側の端部330は充填剤20で封じられておらず、ハウジング10の空間50と、通信ケーブル3の第3の区分33のシース301の内部とが流体連通している。このため、ガスダム1を設置して空間50に加圧空気を導入して地下ケーブルのガス保守を行うとき、加圧空気が通信ケーブル3の第3の区分33を通って、地下ケーブルへと流入することができる。新たなチューブ等を用いずに、通常の通信ケーブル3の構造に基づいてガスダム1を構成することが可能となる。
なお、通信ケーブル3のシース301にはポリエチレン系の素材が通常用いられるが、このポリエチレン系の素材は上述した充填剤20と接着しづらい性質を有している。通信ケーブル3の第1の区分31の端部310が充填剤20によって封止されるが、第1の区分31は複数の心線30を被覆するシース301を有しているため、シース301と充填剤20との接着がうまくいかず、その結果、特に端部310の封止が不完全なものになる恐れがある。また、通信ケーブル3の第1の区分31及び第3の区分33のシース301と、ハウジング10の内壁及び第2の区分32の心線30との間に充填剤20が適切に充填されないことにより、特に端部310の封止が不完全なものになる恐れもある。そこで、端部310の封止をより完全なものにするために、第1の区分31の第2の区分側の端部にケーブルスペーサー42、及び、カラー44が設けられている。
ケーブルスペーサー42としては、例えば、2次元または3次元のメッシュ状のシートを用いることができる。具体的には目の粗い包帯状のシートや、メルトブロー製法で作製された目の粗い不織布のようなシートを使用することが可能である。
ケーブルスペーサー42は2次元または3次元のメッシュ状のシートである。具体的には目の粗い包帯状のシートや、メルトブロー製法で作製された目の粗い不織布のようなシートを使用することが可能である。このようなケーブルスペーサー42を、通信ケーブル3の第1の区分31のうち、充填剤20の中に入る部分のシース301の周囲に巻き付けられるのが好ましい。図1においてケーブルスペーサー42は断面図として示されている。このケーブルスペーサー42を構成するメッシュ状のシートによって、通信ケーブル3のシース301とハウジング10の内壁または第2の区分32の心線30との間に所定の間隔が確保され、硬化前の充填剤20がこの空間にも充填される。これにより、通信ケーブル3の第1の区分31や第3の区分33のシース301と容器60の内壁との接触を防ぐことができる。また、通信ケーブル3の第1の区分31と第2の区分32の心線30との接触を防ぐことができる。その結果、通信ケーブル3の第1の区分31のシース301と第2の区分32の心線30との間に、適切に充填剤20を充填することができる、という利点がある。このことは特に空間50から充填剤20の中へと延在している通信ケーブル3の第1の区分31において重要である。仮に第1の区分31のシース301周囲に充填剤20が適切に充填されないことによる隙間が生じると、加圧空気がハウジング10の内部空間からこの隙間に沿って端部310へと流れ、端部310の気密性を破ってガス保守がされていない架空ケーブルへと漏出してしまう恐れがあるからである。ケーブルスペーサー42により、このような問題を防ぐことが可能となる。
カラー44は充填剤20との接着性の良い材料(ポリ塩化ビニル等)で形成された薄い帯状の部材であり、通信ケーブル3の第1の区分31のうち、充填剤20の中に入る部分のシース301の一部に巻き付けられるのが好ましい。この際、接着剤を更に用いてもよい。また、ゴムのような伸縮性のあるテープであって表面に易接着性処理を施したものを、シース301に複数回巻き付けてカラー44を形成してもよい。図1においてカラー44は側面図として示されている。カラー44が第1の区分31のシース301に巻き付けられることにより、第1の区分31のシース301を外側から締め付け、さらにカラー44とその周囲に充填された充填剤20とが接着して、単にシース301と充填剤20とが接着した場合よりも強固な接着が得られる。その結果、単に通信ケーブル3のシース301の周囲に充填剤20を充填する場合と比較して、通信ケーブル3と充填剤20との間により隙間が生じにくくなるという利点がある。さらに、カラー44が物理的に第1の区分31のシース301を外側から締め付けることにより、気密性を更に高めることができる。このことは特に空間50から充填剤20の中へと延在している通信ケーブル3の第1の区分31において重要である。仮に第1の区分31のシース301と周囲の充填剤20との間に隙間が生じると、加圧空気がハウジング10の内部空間から端部310へと流れて端部310の密封を破り、ガス保守がされていない架空ケーブルへと漏出してしまう恐れがあるからである。カラー44により、このような問題を防ぐことが可能となる。
また、カラー44の別の形態として、シース301の周囲に粘度の高いパテ状の材料を配置し、これの上に更にゴムのような伸縮性のあるテープであって表面に易接着性処理を施したものを、シース301に複数回巻き付けることも可能である。シース301と充填剤20との間の隙間を抑制することに加えて、カラー44の内側のシース301を圧迫して締め付けることにより第1の区分31の気密性を高めることが可能となる。
このような第1の実施形態によると、通信ケーブル3をガスダム1のハウジング10内に適切に引き回し、容器60内に充填剤20を充填することにより、通信ケーブル3の固定と、架空ケーブル側の密封及び地下ケーブル側への流体連通を同時に達成することが可能となる。つまり、第1の実施形態のガスダムは単純な構造で加圧した空気をケーブル内に供給可能とする。また、第1の実施形態のガスダムは、後述する方法によりガスダムの設置現場(通信ケーブルの敷設現場)でも製造・組立を行うことができる。
図2A~図2Fは本発明の第1実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。図2Aは通信ケーブル3の概略図を示す。ガスダムの製造に当たり、まず複数の心線30とこの複数の心線30を被覆するシース301を有する所定の長さの通信ケーブル3を用意する。通信ケーブル3は後にガスダム1のハウジング10内でS字状に引き回されるため、長さにある程度の余裕を持たせることが好ましい。また、ここで、通信ケーブル3のうち、架空ケーブル側に接続される側の端部を、既設の通信ケーブル(ガス保守されないもの)に接続しておくことも可能である。また、後にガス保守されるケーブル(地下ケーブル)に接続される側の端部を、既設の通信ケーブル(ガス保守されるもの)に接続しておくことも可能である。この場合、後述するハウジング10の取り付けまでは、既設の通信ケーブル側から加圧空気が流入してこないように、既設の通信ケーブル側の地下クロージャーを制御するか、ガス保守を一時的に停止することが好ましい。
図2Bは中間部分のシース301が除去された通信ケーブル3を示す概略図である。図2Bに示すように通信ケーブル3の中間部分のシース301を所定長除去し、複数の心線30を露出させる。図2Bにおいて、上側に位置する部分は複数の心線30と複数の心線30を被覆するシース301とを備えており、後に第1の区分31となる部分である。シース301を有さず、複数の心線30が露出されている部分は、後に第2の区分32となる部分である。この第2の区分32となる部分を挟んで第1の区分となる部分と反対側(図2Bでは下側)に位置する部分も複数の心線30と複数の心線30を被覆するシース301とを備えており、後に第3の区分33となる部分である。この通信ケーブル3の一部のシース301の除去は、ガスダムの設置現場でも実施可能である。
なお、1本の通信ケーブル3を用意する代わりに、2本の通信ケーブルをガスダム1のところで接続するような場合(図示せず)は、各通信ケーブルの端部のシースを除去して複数の心線を露出させ、各通信ケーブルの間で対応する心線同士をコネクタにより接続することで、1本の通信ケーブルから製造した場合と同様の構成とすることができる。この場合も、以下の工程は同様である。
ここで、通信ケーブル3に対して、後に第1の区分31となる部分(及び追加的に後に第3の区分33となる部分)に任意的に上述した気密性を向上するための各処理、すなわちケーブルスペーサーやカラーを設けたり、プライマーを塗布したり、表面加工を施したりする(いずれも図示せず)ことにより、後述する充填剤20による第1の区分31の第2の区分32側の端部310の封止をより完全なものにすることができる。また、容器60内にある心線30を間隔を広げた状態で配置することにより、心線30間に充填剤20が回り込みやすくなり、より空気圧力の封止効果が得られる。
また、図2Cに示すように、ケーブルスペーサー42及びカラー44を取り付ける。ケーブルスペーサー42及びカラー44は、後述する容器60内に通信ケーブル3の一部を配置する前に、第1の区分31となる部分のシース301にカラー44を取り付け、さらに、第1の区分31となる部分のシース301の一部にメッシュ状のシートを巻き付ける。また、後に第2の区分32となる部分に任意的に上述した心線間スペーサーを設けたり(図示せず)、プライマーを塗布することにより、充填剤20による封止をより完全なものにすることができる。そして、通信ケーブル3をS字状に引き回す。通信ケーブル3は、第1の区分31の近傍の位置で第2の区分32を上方に折り返し、第3の区分33の近傍の位置で第2の区分32を下方に折り返すことにより、S字形に引き回すことができる。
次に、図2Dに示すように、第2の区分32を上方に折り返した部分が容器60内に位置するように、下方から容器60を配置する。容器60は十分な深さを有しており、これにより、第1の区分31と第2の区分32との境界(シース301)の端部が容器60内に収容される。
次に、図2Eに示すように、通信ケーブル3にハウジング10を取り付ける。ハウジング10の内部に第1の区分31の第2の区分32側の端部310と、第2の区分32と、第3の区分33の第2の区分32側の端部330を包含するようにする。ハウジング10のケーブル孔12、14を通信ケーブル3が通過するようにハウジング10は取り付けられ、このケーブル孔12、14の部分のパッキン等により、通信ケーブル3のシース301とハウジング10との間の気密性が保たれる。図2Eに示すハウジング10の上下関係は、ガスダム1の設置現場における上下関係と同じである。図2Eに示されるように、第1の区分31がハウジング10の第1の端部(上端)の側から、第1の端部に対向する第2の端部(下端)の側に向かって延在するように配置され、第3の区分33がハウジング10の第2の端部(下端)の側から、第1の端部(上端)の側に向かって延在するように配置される。また、容器60の上方の縁を適宜な治具によりハウジング10内に固定する。
第1の区分31は図2Eではハウジング10の内部空間の左側を下方に延び、第3の区分33は図2Eではハウジング10の内部空間の右側を上方に延びている。第1の区分31の第2の区分32側の端部310が、第3の区分33の第2の区分32側の端部330よりも下方に位置するように、第1の区分31及び第3の区分33を配置する。その結果、第1の区分31及び第3の区分33の間に位置する第2の区分32は、第1の区分31の端部310から第3の区分33の端部330へと略S字状に延在する。このようにハウジング10内に通信ケーブル3を配置し、通信ケーブル3のシース301の内部を介したハウジング10外との流体連通を除いて、気密性が保たれるようにハウジング10を取り付ける。これにより、最終的にガスダム1が完成した後にガスダム1の気密性が発揮できるようになる。このハウジング10の取り付けもガスダム1の設置現場で行うことが可能である。
図2Fに示すように、ハウジング10の取り付けの後に、容器60内に充填口16から充填剤20を充填する。容器60内への充填剤20の充填は、例えば、充填剤が満たされた容器に高圧気体を導入することにより充填剤20を送りだすことができる。充填口16からチューブなどを容器60内まで延びるように配置しておき、充填口16からチューブを通じて容器60内に充填するとよい。充填口16から充填される充填剤20の量を管理することにより、容器60内で所定の高さまで充填剤20が充填されるようにすることができる。充填剤20は、第1の区分31の第2の区分32側の端部や、ケーブルスペーサー42及びカラー44が充填剤20内に位置するまで充填する。
充填剤20として、上述した様々な種類の充填剤を使用することが可能である。また、この充填剤20の充填の際にエアバルブ部18を開放して、ハウジング10内の空気の通気孔とし、充填剤20の充填を促進することも可能である。充填剤20は、第1の区分31の第2の区分32側の端部310が充填剤20の中に位置するように充填される。その結果、第1の区分31の第2の区分32側の端部310以外の少なくとも一部と、第3の区分33の第2の区分32側の端部330が、ハウジングの内部空間の充填剤20が充填されていない空間50に位置する。充填剤20の充填が終わると、充填口16を閉じる。
第3の区分33は下方で、上述したように既設の通信ケーブル(ガス保守されるもの)と接続されている(図示せず)。図2Eに示したハウジング10の取り付けの際は、既設の通信ケーブル側から加圧空気が流入してこないようにすることが好ましいが、充填口16から充填剤20をハウジング10内に充填する際は、加圧空気の流入を引き続き止めておいてもよく、また、既設の通信ケーブル側から加圧空気が流入するようにしても良い。既設の通信ケーブル側から加圧空気の流入を止めた場合には、充填口16から充填剤20をハウジング10内に充填する際は、単純に流し込むのみで充填が可能である。加圧空気が流入するようにした場合には、充填口16から充填剤20を充填するときに、充填剤20に対して加圧空気以上の空気圧を与えた状態にすることで充填することが可能である。加圧空気が既設の通信ケーブル側から流入するようにすると、充填剤20が第3の区分33の第2の区分32側の端部330にかかってこの端部330の口を塞ぎ、後の流体連通を阻害することを抑制することができる。
充填剤20が硬化性の充填剤である場合、充填剤20の充填が終わった後、エアバルブ部18からハウジング10の内部空間のうち充填剤20が充填されていない空間50に加圧空気(63kPa程度)を導入することが好ましい。エアバルブ部18から加圧空気を導入する代わりに、エアバルブ部18を閉じて、既設の通信ケーブル側から第3の区分33の端部330を通って加圧空気がハウジング10内に流入するようにしても良い。硬化に要する時間は硬化剤の種類に依存するが、数時間程度である。
なお、通信ケーブル3の第1の区分31側と架空ケーブルとの接続や、通信ケーブル3の第3の区分33側と地下ケーブルの接続は、ガスダム1のハウジング10に充填剤20が充填された後に行うことも可能である。特に、図2Fに示したように充填剤20が充填された後に、通信ケーブル3の第3の区分33側と地下ケーブルとを接続し、エアバルブ部18を閉じて、ガス保守されている地下ケーブル側から流入する空気により、ハウジング10の内部の空間50中の気圧が上がり、充填剤20を加圧して、充填部分の隅々にまで充填剤を充填することができる。
充填剤20が硬化し、第1の区分31の端部310が充填剤20によって封止されると、ガスダム1が完成する。
地下ケーブルと架空ケーブルとの間に設置されたガスダム1のエアバルブ部18からハウジング10の空間50に加圧空気を導入することで、加圧空気は、空間50と流体連通している通信ケーブル3の第3の区分33のシース301内部へと流入して、地下ケーブル側に流れ、ガス保守の維持を行うことができる。
この際、ハウジング10の内壁と容器60との間に空隙が形成されているため、ハウジング10の内壁と容器60との間に加圧空気が回り込み、容器60に加圧空気の圧力が伝達される。そして、容器60に加圧空気の圧力が伝達されると、容器60内の充填剤20が圧縮される。これにより、充填剤20と、第1の区分31のシース301や、第2の区分32の心線30との密着性が高くなり、加圧空気が第1の区分31のシース301や第2の区分32の心線と、充填剤20との境界に沿って漏洩することを防止できる。
また、エアバルブ部18から空間50の気圧を測定することで、空間50と、通信ケーブル3の第3の区分33のシース301内部を介して流体連通している地下ケーブル内の異常等を検出することが可能となる。一方で、通信ケーブル3の架空ケーブル側へと延びる側の第1の区分31の端部310はガスダム1の充填剤20により封止されている。このため、ハウジング10内に導入された加圧空気が第1の区分31を通って、ガス保守がされていない架空ケーブル側に漏出することはない。
また、上述したガスダムの製造方法(組立方法)は、ガスダムの設置現場(通信ケーブルの敷設現場)でも容易に実施することが可能である。これにより、地下ケーブルと架空ケーブルとの間の接続箇所(き線点)の電柱に設けられることが多いガスダムが、仮に交通事故等により破損して交換を要する状態になったとしても、その場でガスダム付きケーブルの製造(組立)を行い、迅速に交換を行うことが可能となる。
本実施形態によれば、充填剤20とハウジング10の内面との間にハウジング10内の気体が流入可能に構成されているため、ハウジング10内の気圧が高くなると、ハウジング10内の気体により充填剤20が全周から押圧される。これにより、通信ケーブル3の充填剤20内に位置する部分と充填剤20との密着性が高まり、充填剤20とシース301や心線30との境界に沿った気体の漏洩を抑制できる。
本実施形態によれば、容器60をハウジング10内に配置するのみで充填剤20とハウジング10の内面との間に気体が流入可能な空隙を形成することができる。
本実施形態によれば、容器60がフィルムからなるため、ハウジング10内の気体の圧力が直接充填剤20に伝達される。
本実施形態によれば、ハウジング10内に容器60を配置した状態で外部から充填剤20を容器60内に注入することができる。
本実施形態によれば、第3の区分33の第2の区分32側の端部を充填剤20の外部に配置されることにより、第3の区分33のシース301内とハウジング10の内部空間50とを流体連通させることができる。
<第2実施形態>
以下、本考案の第2実施形態によるガスダムについて図面を参照しながら、説明する。
図3は、本考案の第2実施形態によるガスダムの構成を示す縦断面図である。
図3に示すガスダム101は、ハウジング110を備えている。このハウジング110は通信ケーブル103を収容する容器であり、複数部材を組み立てることにより形成される。ガス保守の際、ハウジング110には内部空間に外気より高い圧力の気体が封じられるため、通信ケーブル103におけるガス保守の気圧(63kPa程度)に耐えられる強度を備えている。ハウジング110の形状は耐圧性に優れた円筒状が好ましいが、他の形状を適用することも可能である。ハウジング110はプラスチック製が好ましいが、金属やその他の材料を使用することも可能である。また、ケーブル接続用に一般的に使用されるクロージャーを流用してもよい。ハウジング110の複数部材の組み立てはガスダム101の設置現場でも行うことが可能である。
ハウジング110の左右には通信ケーブル103が通過するためのケーブル孔112、114がそれぞれ設けられている。ケーブル孔112、114の部分には、通信ケーブル103のシース301とハウジング10との間の気密性を保つためにパッキン等が備えられている。
ハウジング110内には容器160が設けられている。容器160は、例えば、樹脂などからなり、長手方向(図中左右方向)に沿って縦に二分割可能であり、通信ケーブル103を挟みこむように取り付けることにより容器状(すなわち、液体を保持可能な)ケースが用いられている。このような容器160としては、従来から用いられているケーブル接続用の容器(ハウジング)などを用いることができる。容器160は横長の形状を有しており、上方の開口部161と、両側部に形成された側方開口部162とを有する。容器160の側方開口部162は、通信ケーブル103の直径と等しくなっている。側方開口部162において、開口縁と通信ケーブル103との間にシーリング処理が行われており、容器160の側方開口部162と通信ケーブル103との間は密封されている。
このハウジング110には、ハウジング110の内部空間と外部とを連通させてハウジング110の内部空間に加圧空気を導入するためのエアバルブ部118が設けられている。これらエアバルブ部118は、ハウジング110の組立前の部材に予め設けられることが好ましい。図3に示す実施形態において、エアバルブ部118は、ハウジング110の上部に設けられている。
容器160には開口部161の縁まで封止剤としての充填剤120が充填されている。この充填剤120は、通信ケーブル103のシース401や、心線130の被覆に接着して、ガス(空気)の漏れを防ぐものである。本実施形態で使用する充填剤120は硬化性の混和物であり、充填剤として2液硬化型のエポキシやウレタンを使用することが可能である。主剤と硬化剤の組み合わせにより様々な樹脂を使用することが可能である。製造・組立の観点から、加熱硬化型樹脂よりも常温硬化型樹脂を用いることが好ましい。図3に示す実施形態においては、ハウジング110内に容器160を収容する前に、容器160内に液状の充填剤120が充填され、充填後に硬化している。容器160は、その全周がハウジング110の内壁面から離間するように設けられており、ハウジング110の全周にわたって、ハウジング110と内壁面と容器160との間に空隙が形成されている。
通信ケーブル103は、複数の心線130とこの複数の心線130を被覆するシース401を備えている。通信ケーブル3はガスダム101の左右にそれぞれ延在しており、ガスダム101の設置時には、図3における右側へ延在した通信ケーブル103はガス保守が行われていない架空ケーブルへとつながり、図3における左側へ延在した通信ケーブル103はガス保守が行われている地下ケーブルへとつながっている。通信ケーブル103は、ハウジング110の内部空間で第1の区分431、第2の区分432、第3の区分433、の3つの区分に分けられる。
第1の区分431は、複数の心線130とこの複数の心線130を被覆するシース401を備えており、通信ケーブル103のうち架空ケーブルへとつながる側にあってハウジング110の右側から容器160内に挿入されて中央に向かって延び、容器160内の充填剤120の中にまで延びている。第1の区分431と第2の区分432とは隣接しており、第1の区分431の第2の区分432側の端部410は充填剤120の中に位置しており、少なくとも第1の区分431の第2の区分432側の端部410は充填剤120によって封止されている。充填剤120の中に位置する第1の区分431のシース401の外面と充填剤120とが接着し、気密性を有している。充填剤120は端部410から第1の区分431のシース401の内部に入り、更に右方まで充填されていてもよい。
第2の区分432は、心線130が露出している部分であり、一般に通信ケーブル103のシース401を除去することによって形成される。第2の区分432は、第1の区分431の端部410から、後述する第3の区分433の第2の区分432側の端部430まで延びており、結果として第1の区分431と第3の区分433の間に設けられている。図3に示される実施形態において、充填剤120の中に位置する第1の区分431の端部310から横方向に延びて、第3の区分433の端部430まで延びている部分が第2の区分432にあたる。第2の区分432のうち、第1の区分431に近い部分及び第3の区分433に近い部分は充填剤120に位置している。換言すると、第2の区分432の複数の心線130のうち、第1の区分431に隣接する部分及び第3の区分433に隣接する部分は充填剤120の内部に配置されている。第2の区分432の複数の心線130の、第1の区分431及び第3の区分433に隣接する部分が充填剤120の内部に配置されることで、複数の心線130と充填剤120とが接着し、気密性を有している。このように、第2の区分432は第1の区分431に連続して設けられ、心線130を有し、シース401を有していない。上述した第1の区分431のシース401と充填剤120との間の気密性、そして第2の区分432の心線130と充填剤120との間の気密性により、ガスダム101を設置してハウジング110の空間150に加圧空気を導入して地下ケーブルのガス保守を行うときも、加圧空気が架空ケーブル側に漏出することを防ぐことができる。
第3の区分433は、複数の心線130とこの複数の心線130を被覆するシース401を備えており、通信ケーブル3のうち地下ケーブルへとつながる側にあってハウジング110の左側からハウジング110の内部へ延び、容器160の側方の開口から容器160の内部の充填剤120の中まで延びている。第3の区分433と第2の区分432とは隣接しており、第3の区分433の第2の区分432側の端部430は充填剤120の中に位置しており、少なくとも第3の区分433の第2の区分432側の端部430は充填剤120によって封止されている。このように、第3の区分433は第2の区分432に連続して設けられ、心線130及びシース401を有している。
また、第3の区分433のシース401には開口部434が形成されている。開口部434はシース401の一部を切除することにより形成されている。第3の区分433に形成された開口部434は、充填剤120内に位置しておらず、ハウジング110の空間150内で開口している。この開口部434を通じて、ハウジング110の空間150と、通信ケーブル103の第3の区分433のシース401の内部とが流体連通している。このため、ガスダム101を設置して空間150に加圧空気を導入して地下ケーブルのガス保守を行うとき、加圧空気が通信ケーブル103の第3の区分433を通って、地下ケーブルへと流入することができる。新たなチューブ等を用いずに、通常の通信ケーブル103の構造に基づいてガスダム101を構成することが可能となる。
なお、通信ケーブル103のシース401にはポリエチレン系の素材が通常用いられるが、このポリエチレン系の素材は上述した充填剤120と接着しづらい性質を有している。通信ケーブル103の第1の区分431の端部410及び第3の区分433の端部430が充填剤120によって封止されるが、第1の区分431及び第3の区分433は複数の心線130を被覆するシース401を有しているため、シース401と充填剤120との接着がうまくいかず、その結果、特に端部410の封止が不完全なものになる恐れがある。また、容器160の内面と、ハウジング110の内壁及び第2の区分432の心線130との間に充填剤120が適切に充填されないことにより、端部410、430の封止が不完全なものになる恐れもある。そこで、端部410、430の封止をより完全なものにするために、第1の区分431の第2の区分432側の端部及び第3の区分433の第2の区分側の端部430にカラー144が設けられ、第2の区分432の周囲にケーブルスペーサー142が設けられている。
ケーブルスペーサー142としては、例えば、2次元または3次元のメッシュ状のシートを用いることができる。具体的には目の粗い包帯状のシートや、メルトブロー製法で作製された目の粗い不織布のようなシートを使用することが可能である。
ケーブルスペーサー142は2次元または3次元のメッシュ状のシートである。具体的には目の粗い包帯状のシートや、メルトブロー製法で作製された目の粗い不織布のようなシートを使用することが可能である。このようなケーブルスペーサー142を、通信ケーブル103の第2の区分432の心線130の周囲に巻き付けられるのが好ましい。図3においてケーブルスペーサー142は断面図として示されている。このケーブルスペーサー142を構成するメッシュ状のシートによって、通信ケーブル103の心線130と容器160の内壁との間に所定の間隔が確保され、硬化前の充填剤120がこの空間にも充填される。これにより、通信ケーブル103の第2の区分432の心線130と容器60の内壁との接触を防ぐことができる。その結果、通信ケーブル103の第2の区分432の心線130と容器160との間に、適切に充填剤120を充填することができる、という利点がある。
カラー144は充填剤120との接着性の良い材料(ポリ塩化ビニル等)で形成された薄い帯状の部材であり、通信ケーブル103の第1の区分431及び第3の区分433のうち、充填剤120の中に入る部分のシース401の一部に巻き付けられるのが好ましい。この際、接着剤を更に用いてもよい。また、ゴムのような伸縮性のあるテープであって表面に易接着性処理を施したものを、シース401に複数回巻き付けてカラー144を形成してもよい。図3においてカラー144は側面図として示されている。カラー144が第1の区分431及び第3の区分433のシース401に巻き付けられることにより、第1の区分431及び第3の区分433のシース301を外側から締め付け、さらにカラー144とその周囲に充填された充填剤120とが接着して、単にシース301と充填剤120とが接着した場合よりも強固な接着が得られる。その結果、単に通信ケーブル103のシース401の周囲に充填剤120を充填する場合と比較して、通信ケーブル103と充填剤120との間により隙間が生じにくくなるという利点がある。さらに、カラー144が物理的に第1の区分431のシース401及び第3の区分433のシース401を外側から締め付けることにより、気密性を更に高めることができる。
また、カラー144の別の形態として、シース401の周囲に粘度の高いパテ状の材料を配置し、これの上に更にゴムのような伸縮性のあるテープであって表面に易接着性処理を施したものを、シース401に複数回巻き付けることも可能である。シース401と充填剤120との間の隙間を抑制することに加えて、カラー144の内側のシース401を圧迫して締め付けることにより第1の区分431の気密性を高めることが可能となる。
このような第2の実施形態によると、通信ケーブル103をガスダム101のハウジング110内を挿通させ、容器160内に充填剤120を充填することにより、通信ケーブル103の固定と、架空ケーブル側の密封及び地下ケーブル側への流体連通を同時に達成することが可能となる。つまり、第1の実施形態のガスダムは単純な構造で加圧した空気をケーブル内に供給可能とする。また、第1の実施形態のガスダムは、後述する方法によりガスダムの設置現場(通信ケーブルの敷設現場)でも製造・組立を行うことができる。
図4A~図4Eは本発明の第2実施形態に係るガスダムの製造方法を説明するための図である。図4Aは通信ケーブル103の概略図を示す。ガスダムの製造に当たり、まず複数の心線130とこの複数の心線130を被覆するシース401を有する所定の長さの通信ケーブル103を用意する。また、ここで、通信ケーブル103のうち、架空ケーブル側に接続される側の端部を、既設の通信ケーブル(ガス保守されないもの)に接続しておくことも可能である。また、後にガス保守されるケーブル(地下ケーブル)に接続される側の端部を、既設の通信ケーブル(ガス保守されるもの)に接続しておくことも可能である。この場合、後述するハウジング110の取り付けまでは、既設の通信ケーブル側から加圧空気が流入してこないように、既設の通信ケーブル側の地下クロージャーを制御するか、ガス保守を一時的に停止することが好ましい。
図4Bは中間部分のシース401が除去された通信ケーブル103を示す概略図である。図4Bに示すように通信ケーブル103の中間部分のシース401を所定長除去し、複数の心線130を露出させる。図4Bにおいて、両側に位置する部分は複数の心線130と複数の心線130を被覆するシース401とを備えており、後に第1の区分431及び第3の区分433となる部分である。シース401を有さず、複数の心線130が露出されている部分は、後に第2の区分432となる部分である。この第2の区分432となる部分を挟んで第1の区分となる部分と第3の区分433となる部分が形成される。この通信ケーブル103の一部のシース401の除去は、ガスダムの設置現場でも実施可能である。
なお、1本の通信ケーブル3を用意する代わりに、2本の通信ケーブルをガスダム101のところで接続するような場合(図示せず)は、各通信ケーブルの端部のシースを除去して複数の心線を露出させ、各通信ケーブルの間で対応する心線同士をコネクタにより接続することで、1本の通信ケーブルから製造した場合と同様の構成とすることができる。この場合も、以下の工程は同様である。
次に、通信ケーブル103に対して、後に第1の区分431となる部分及び後に第3の区分433となる部分に任意的に上述した気密性を向上するための各処理、すなわち、プライマーを塗布したり、表面加工を施したりする。これにより、後述する充填剤120による第1の区分431の第2の区分432側の端部410、及び、第3の区分433の第2の区分432側の端部430の封止をより完全なものにすることができる。また、容器160内の心線130の間隔を広げた状態で配置することにより、心線130間に充填剤120が回り込みやすくなり、より空気圧力の封止効果が得られる。
また、図4Cに示すように、ケーブルスペーサー142及びカラー144を取り付ける。ケーブルスペーサー142及びカラー144は、容器160内に通信ケーブル103の一部を配置する前に、第1の区分431となる部分のシース401にカラー144を取り付け、さらに、第2の区分432となる部分の心線130の周囲にメッシュ状のシートを巻き付ける。
次に、図4Cに示すように、第1の区分431の端部410、第3の区分433の端部430、及び、第2の区分432が容器160内に位置するように、容器160を配置する。容器160は縦方向に二分割した状態で通信ケーブル103が側方開口部162を挿通するように取り付ければよい。
次に、図4Dに示すように、容器160内に上方の開口部161から充填剤120を充填する。充填剤120として、上述した様々な種類の充填剤を使用することが可能である。充填剤120は、少なくとも第1の区分431の第2の区分432側の端部410、及び、第3の区分433の第2の区分432側の端部430が充填剤120の中に位置するまで充填される。本実施形態では、充填剤120は、液面が上方の開口部161に到達するまで充填される。その結果、第1の区分431の第2の区分432側の端部410と、第2の区分432と、第3の区分433の第2の区分432側の端部430が充填剤120内に位置する。そして、第3の区分433の容器160の外側に位置する部分において、シース401の一部を切除し開口部434を形成する。これにより、第3の区分433のシース401内が開口部434を通じて外部と連通する。
次に、図4Eに示すように、通信ケーブル103にハウジング110を取り付ける。ハウジング110は、内部に容器160及び第3の区分433の開口部434が収容されるように取り付ける。ハウジング110のケーブル孔112、114を通信ケーブル103が通過するようにハウジング110は取り付けられ、このケーブル孔112、114の部分のパッキン等により、通信ケーブル103のシース401とハウジング110との間の気密性が保たれる。このようにハウジング110内に通信ケーブル103を配置し、通信ケーブル103のシース301の内部を介したハウジング110外との流体連通を除いて、気密性が保たれるようにハウジング110を取り付ける。これにより、最終的にガスダム101が完成した後にガスダム101の気密性が発揮できるようになる。このハウジング110の取り付けもガスダム101の設置現場で行うことが可能である。第3の区分433は、上述したように既設の通信ケーブル(ガス保守されるもの)と接続されている(図示せず)。図4Eに示したハウジング110の取り付けの際は、既設の通信ケーブル側から加圧空気が流入してこないようにすることが好ましい。
このようにハウジング110の取付が完了することにより、ガスダム101が完成する。
地下ケーブルと架空ケーブルとの間に設置されたガスダム101のエアバルブ部118からハウジング110の空間150に加圧空気を導入することで、加圧空気は、空間150と開口部434を通じて流体連通している通信ケーブル103の第3の区分433のシース401内部へと流入して、地下ケーブル側に流れ、ガス保守の維持を行うことができる。また、エアバルブ部118から空間150の気圧を測定することで、空間150と、通信ケーブル103の第3の区分433のシース401内部を介して流体連通している地下ケーブル内の異常等を検出することが可能となる。一方で、通信ケーブル103の架空ケーブル側へと延びる側の第1の区分431の端部410はガスダム101の充填剤120により封止されている。このため、ハウジング10内に導入された加圧空気が第1の区分431を通って、ガス保守がされていない架空ケーブル側に漏出することはない。
また、上述したガスダムの製造方法(組立方法)は、ガスダムの設置現場(通信ケーブルの敷設現場)でも容易に実施することが可能である。これにより、地下ケーブルと架空ケーブルとの間の接続箇所(き線点)の電柱に設けられることが多いガスダムが、仮に交通事故等により破損して交換を要する状態になったとしても、その場でガスダム付きケーブルの製造(組立)を行い、迅速に交換を行うことが可能となる。
なお、上記の第1及び第2の実施形態では、封止剤としての充填剤20、120を容器60、160内に充填したが、容器は必須ではない。少なくとも封止剤とハウジングの内面との間にハウジング内の気体が流入可能であれば、その構成は問わない。
本実施形態によれば、充填剤120とハウジング110の内面との間にハウジング110内の気体が流入可能に構成されているため、ハウジング110内の気圧が高くなると、ハウジング110内の気体により充填剤120が全周から押圧される。これにより、通信ケーブル103の充填剤120内に位置する部分と充填剤120との密着性が高まり、充填剤120とシース401や心線130との境界に沿った気体の漏洩を抑制できる。
本実施形態によれば、容器160をハウジング110内に配置するのみで充填剤120とハウジング110の内面との間に気体が流入可能な空隙を形成することができる。
本実施形態によれば、第2の区分432全体を充填剤120内に埋設し、第3の区分433の第2の区分432側の端部が充填剤120の中に位置して封止されても、第3の区分433のシース301内とハウジング110の内部空間150とを流体連通させることができる。
<性能確認実験>
発明者らは、第1実施形態によるガスダム1によれば、容器60内に充填された充填剤20により、第1の区分31の端部310からシース301内への空気の漏洩を防止できることを実験的に確認した。
図5は、発明者らが行った密封性を確認する実験の様子を示す図である。図5に示すように、本実験では、ハウジング10のエアバルブ部18にチューブ70を介してコンプレッサー71を接続する。チューブ70には圧力計72を設けて置き、ハウジング10の内部の空間50の圧力をモニタリングできるようにしておく。第1の区分31のハウジング10の外部において通信ケーブル3を切除し、切除した箇所にシース内と連通するようにチューブ75を接続した。チューブ75の端部は気体を補修するための水槽76内に配置した。また、第3の区分33を切除し、ハウジング10の下方のケーブル孔14を封止部材74で封止した。
このような状態で、コンプレッサー71によりエアバルブ部18からハウジング10内に圧縮空気を注入し、ハウジング10内の圧力を実際のガスダムにおける内部圧力と同程度に保持した。この状態で周囲温度を低温(-20℃)と高温(60度)に変更するサイクルを100サイクル繰り返した。
仮に、充填剤20による第1の区分31の端部の封止が不十分であると、第1の区分31の端部からケーブル3内に圧縮空気が流入し、水槽76内に気体が流れ込む。これに対して、結果として、100サイクルの温度変化を経過した後にも水槽76内には空気の漏れは検出されず、したがって、本考案によるガスダムでは十分な封止性能が確保されていることが確認された。
1、101 ガスダム
3、103 通信ケーブル
10 ハウジング
12、14、112、114 ケーブル孔
16 充填口
18、118 エアバルブ部
20、120 充填剤
30、130 心線
31、431 第1の区分
32、432 第2の区分
33、433 第3の区分
42、142 ケーブルスペーサー
44、144 カラー
50、150 空間
60、160 容器
70 チューブ
71 コンプレッサー
72 圧力計
74 封止部材
75 チューブ
76 水槽
101 ガスダム
161 開口部
162 側方開口部
301、401 シース
310、330、410、430 端部
431 第1の区分
432 第2の区分
433 第3の区分
434 開口部

Claims (6)

  1. 心線と当該心線を被覆するシースを有するケーブル用のガスダムであって、
    前記ケーブルの一部を覆うハウジングと、
    前記ハウジングの内部空間内に配置された封止剤と、を有し、
    前記ケーブルの一部は、
    前記心線、及び、前記心線を被覆するシースを有する第1の区分と、
    前記第1の区分に連続して設けられ、前記心線を有し、前記シースを有していない第2の区分と、
    前記第2の区分に連続して設けられ、前記心線、及び、前記心線を被覆するシースを有する第3の区分と、を少なくとも含み、
    前記第1の区分の前記第2の区分側の端部が前記封止剤の中に位置して封止され、
    前記第3の区分のシースの内部が、前記内部空間の前記封止剤が充填されていない部分と流体連通し、
    前記封止剤と前記ハウジングの内面との間に前記ハウジング内の気体が流入可能に構成されている、
    ことを特徴とするガスダム。
  2. さらに、前記ハウジング内に配置された容器を有し、
    前記容器は、当該容器と前記ハウジングの内面との間に前記ハウジング内の気体が流入可能に設けられており、
    前記容器に前記封止剤が充填されている、
    請求項1に記載のガスダム。
  3. 前記容器は袋状に形成されたフィルムからなる、
    請求項2に記載のガスダム。
  4. さらに、前記ハウジングに設置された注入用ノズルを有し、
    前記封止剤は前記注入用ノズルから前記容器内に充填される、
    請求項2に記載のガスダム。
  5. 前記第3の区分の前記第2の区分側の端部は前記封止剤の外部に位置しており、当該前記第3の区分の前記第2の区分側の端部を通じて、前記第3の区分のシースの内部が、前記ハウジングの内部空間の前記封止剤が充填されていない部分と流体連通している、
    請求項1~4の何れか1項に記載のガスダム。
  6. さらに、前記第3の区分の前記第2の区分側の端部が前記封止剤の中に位置して封止され、
    前記第3の区分には、前記シースが除去された開口を有し、当該開口を通じて前記第3の区分のシースの内部が、前記ハウジングの内部空間の前記封止剤が充填されていない部分と流体連通している、
    請求項1又は2に記載のガスダム。
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