JP3202013B2 - 核酸の検出方法に用いるためのプローブ - Google Patents

核酸の検出方法に用いるためのプローブ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核酸の検定法、より詳
しくは標的となるDNA又はRNA(以下「標的DNA
等」と略記する)などの遺伝物質をこれと相補的な配列
を持つポリヌクレオチドであるDNAプローブとのハイ
ブリッド形成により検定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】標的となるDNA等の試料の検定をこれ
と相補的な配列を持つDNAプローブとのハイブリッド
形成により行う方法は、従来、プロシーディングス オ
ブ ザナショナル アカデミー オブ サイエンシズ
オブ ユー エス エー 80巻(1983年) 第278頁から28
2頁 (Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 80 (1983) pp.278-
282) に記載されているように、フィルターなどの固相
上でハイブリダイゼーション反応を行うインホモジニア
ス法が中心であった。この方法では核酸試料の固相上へ
の固定、未反応プローブの洗浄などの操作が必要なこ
と、及びハイブリダイゼーション反応に長時間を要する
などの問題点があった。
【0003】そこで、(1) 液中でのハイブリダイゼーシ
ョン反応を可能とする、ホモジニアスな手法が開発され
た。かかる手法は、特開昭58-23795に記載されている。
この方法は、化学発光触媒と蛍光体を別々のDNAオリ
ゴマーのそれぞれ3'端と5'端に標識しておき、標的DN
Aへのハイブリダイゼーションにより両者を隣接せしめ
て、エネルギー受容体である蛍光体からの化学発光条件
下での発光を検出することにより標的DNAの有無を判
定している。
【0004】さらに、(2) 蛍光体間のエネルギー移動に
よる、エネルギー供与側の蛍光体の消光の程度を検出す
ることによる、液中でのDNAハイブリッド体の検出法
が特開昭62-244399に記載されている。この方法では、
二本鎖を形成するDNAオリゴマーのそれぞれの3'端と
5'端にエネルギー移動を起こす2種の蛍光体を標識して
おき、標的DNAとのハイブリッド形成による二本鎖オ
リゴマーの解離に基づくエネルギー移動の解消による、
エネルギー供与体からの発光の回復を計測することでハ
イブリッド形成を判定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記(1) の化学発光触
媒と蛍光体を標識する方法では、(a) 標的DNAの検出
に2種類のDNAオリゴマーを用いるため、検出に関わ
る反応が3分子反応であり、ハイブリダイゼーション反
応に要する時間が長くなるという欠点がある。また、
(b) 標的DNAとその相補鎖との再結合反応の影響を受
け易いという欠点も生ずる。さらに(c)ハイブリダイゼ
ーション反応の時間の短縮とハイブリダイゼーションの
効率を上げるために標識オリゴマーの濃度を増加させる
と雑音となるバックグラウンドの発光が増えてしまうと
いう問題がある。このため従来、標的DNA検出の高感
度化にはおのずから限界があった。
【0006】また、上記(2) の二本鎖DNAオリゴマー
と標的二本鎖DNA間の再結合反応を利用する方法で
は、競合反応を利用するため標的DNAに対する標識D
NAオリゴマーのハイブリダイゼーション効率を上げる
ことに問題があり、やはり標的DNA検出高感度化には
限界があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、エネルギー供与体とエネ
ルギー受容体とを標識した一本鎖ポリヌクレオチドをプ
ローブとして用いることでこの課題を解決しうることを
見出した。すなわち、本発明は中間部分、及び、その中
間部分の両端部からそれぞれ両側に伸びるポリヌクレオ
チドを有し、該中間部分の両端部の近傍のヌクレオチド
を、それぞれ、その間でエネルギー移動が生ずるような
エネルギー供与体及びエネルギー受容体で標識した一本
鎖ポリヌクレオチドを調製し、該一本鎖ポリヌクレオチ
ドを試料のDNA又はRNAにハイブリダイゼーション
させる処理を行い、該エネルギー供与体を励起したとき
に生ずる、エネルギー移動によるエネルギー供与体又は
エネルギー受容体における蛍光発光の、標的DNA又は
RNAとのハイブリッド形成の有無による変化を検出す
ることにより、該試料中の標的DNA又はRNAの定量
を行う方法を提供するものである。
【0008】本発明においては、中間部分及びその中間
部分の両端部からそれぞれ両側に伸びるポリヌクレオチ
ドを有し、該中間部分の両端部の近傍のヌクレオチド
を、それぞれその間でエネルギー移動を生ずるようなエ
ネルギー供与体及びエネルギー受容体で標識した一本鎖
ポリヌクレオチド鎖をプローブとすることが必要であ
る。
【0009】プローブの基となる一本鎖ポリヌクレオチ
ドの具体的な塩基配列は、標的DNA等の塩基配列及び
本発明の実施態様に応じて決定される。すなわち、一本
鎖ヌクレオチドを標識しているエネルギー供与体とエネ
ルギー受容体との距離を、標的DNA等とのハイブリッ
ド未形成時において、エネルギー供与体とエネルギー受
容体の間で、エネルギーの移動が生ずるべくプローブを
設計するか否かにより相違する。
【0010】すなわち、(1) ハイブリッド未形成時にエ
ネルギー移動が生ずるべくプローブを設計する場合に
は、ハイブリッド形成時には、エネルギー移動を生じな
い程十分に、エネルギー供与体とエネルギー受容体が離
れるように設計することが必要である。具体的には、中
間部分のポリヌクレオチドの塩基配列が標的DNA等の
塩基配列と相補性を有し、かつ、中間部分の両端部から
それぞれ両側に伸びるポリヌクレオチドの塩基配列が相
互に相補性を有するべくプローブの塩基配列を設計する
のが好ましい。
【0011】かかる場合、中間部のポリヌクレオチドに
含まれる塩基は、一般的には、少なくとも10個以上、好
ましくは20個以上となるように設計し、この中間部分の
両端部からそれぞれ両側に伸びるポリヌクレオチドに含
まれる塩基は6個以上、より好ましくは6〜20個になる
よう設計することで、後述するステップを経て本発明の
目的を達成し得る。
【0012】なお、上記において「相補性を有する」と
は、所要のハイブリダイズが可能な程度に互いに相補的
であることを意味するもので、完全に互いの塩基が相補
的である場合はもちろん、ポイントミューテーション、
数塩基程度の挿入・欠失により、非相補的な塩基が含ま
れている場合も含まれる。 (2) ハイブリッド未形成時には、エネルギー移動を生じ
ないようにプローブを設計する場合には、ハイブリッド
形成時には、エネルギー移動を生ずるのに十分にエネル
ギー受容体とエネルギー供与体とが接近するように設計
することが必要である。
【0013】具体的には、中間部分のポリヌクレオチド
の塩基配列が標的DNA等の塩基配列と相補性がなく、
中間部分の両端部から、それぞれ両側に伸びるポリヌク
レオチドの塩基配列が、標的DNA等の近接する塩基配
列とそれぞれ相補性を有するべく、プローブの塩基配列
を設計するのが好ましい。かかる場合、中間部のヌクレ
オチド鎖に含まれる塩基は、一般的には、少なくとも10
個以上、好ましくは20個以上となるように設計し、この
中間部分の両端部から、それぞれ両側に伸びるポリヌク
レオチドに含まれる塩基は8個以上、好ましくは20個以
上となるように;さらに標的DNA等とハイブリッドさ
せた場合にプローブの中間部分の両端部からそれぞれ両
側に伸びるポリヌクレオチドに含まれる塩基は8個以
上、好ましくは20個以上となるように;さらに標的DN
A等とハイブリダイズさせた場合にエネルギー供与体と
エネルギー受容体との間の距離が少なくとも10塩基、好
ましくは4塩基以下になるように設計することで、後述
するステップを経て本発明の目的を達成し得る。
【0014】なお、上記において「相補性がなく」とは
完全に非相補的であるのが好ましいが、所要のハイブリ
ダイズが生起しない程度に非相補的な場合も含まれる。
このようにして設計されたプローブは、通常公知の方法
に従い化学合成することにより得ることができる。(1)
(2)のごとく設計し、得られたポリヌクレオチドの中間
部分の両端部の近傍のヌクレオチドをそれぞれ相互にエ
ネルギー移動を生ずるようなエネルギー供与体とエネル
ギー受容体とで標識することで、本発明の第一の構成要
件であるプローブが完成する。
【0015】標識部位となるヌクレオチドは、中間部分
の両端部の近傍に存在することが必須である。中間部分
の両端部の近傍とは、プローブの中間部分の両端部のヌ
クレオチドから5'又は3'方向に向かって1個目のヌクレ
オチドから5'末端又は3'末端に位置するヌクレオチドに
該当する部分全てを指すが、好ましくは、中間部の両末
端から5塩基以内の部分を指すものである。
【0016】エネルギー供与体とエネルギー受容体の種
類は、相互にエネルギーの励起移動が起り、かかる励起
移動が測定可能な限りにおいて特に限定されない。エネ
ルギー供与体及びエネルギー受容体間の無輻射的なエネ
ルギー移動の効率については、フェルスター (Von Th.
Foerster)による式が知られている (アンナーレン デ
ア フュジーク シリーズ6, 2巻 (1948年) 第55頁か
ら75頁 (Annalen der Physik. 6. Folge. Band2. (194
8) pp.55-75) 参照) 。これによれば、エネルギー移動
速度は、エネルギー供与体とエネルギー受容体間との距
離の6乗に反比例し、エネルギー供与体の発光スペクト
ルとエネルギー受容体の吸収スペクトルの重なりに比例
する。また、エネルギー供与体とエネルギー受容体の配
向によっても影響を受ける。
【0017】エネルギー移動のエネルギー供与体及びエ
ネルギー受容体間の距離依存性の実験的研究がストライ
ヤー(L.Stryer)とホーグランド (R.P.Haugland) によっ
て報告されている (プロシーディングス オブ ザ ナ
ショナル アカデミー オブサイエンシズ オブ ユー
エス エー 58巻 (1967年) 第719頁から726頁 (Pro
c. Natl. Acad. Sci.USA. 58 (1967) pp.719-726) 参
照) これは、ポリペプチドオリゴマーのペプチドの個数
を変えることにより、その両端にあるエネルギー供与体
とエネルギー受容体の距離を変化させたもので、エネル
ギー移動の距離依存性がフェルスターの式とよく一致し
ていることを示している。またエネルギー移動の効率と
して、エネルギー供与体及びエネルギー受容体間の距離
1.2nmのとき100%、4.6nmのときの16%という値を得
ている。
【0018】したがって、一本鎖DNAオリゴマーに標
識されたエネルギー供与体とエネルギー受容体の距離
が、一本鎖DNAオリゴマー単独のときと標的となるD
NAあるいはRNAとハイブリダイゼーションしている
ときで大きく違えば、エネルギー供与体を光で励起した
ときのエネルギー供与体又はエネルギー受容体からの発
光量は変化するのでこの変化量を計測することにより、
標的DNA又はRNAとハイブリダイゼーションしてい
るDNAオリゴマー量を定量することができる。すなわ
ち、標的DNA量又はRNA量を定量することができ
る。
【0019】エネルギー供与体としては、例えば、フル
オロセイン、フルオレセインイソチオシアネイト等のフ
ルオレセイン系の色素等を;エネルギー受容体として
は、例えば、テトラメチルローダミンイソチオシアネイ
ト(TRITC)等のローダミン系の色素及びアルミニ
ウムフタロシアニン等のフタロシアニン系の色素等を例
示することができる。なお、エネルギー供与体としては
アルゴンイオンレーザー(発振波長488nm)で効率よく励
起できるフルオレセインイソチオシアネイト (FIT
C) が好ましく、これに対応する受容体としては、励起
スペクトルがFITCの蛍光スペクトルと重なりが大き
く、かつ蛍光スペクトルの極大がFITCのそれと 1
00nm近く離れているスルフォローダミン101 の塩化スル
フォン酸誘導体 (商品名 テキサスレッド) を用いるの
が好ましい。
【0020】エネルギー供与体とエネルギー受容体との
プローブへの標識方法は、標識する物質により異なる
が、一般的には、特開昭61-44353に開示された方法に従
うのが好適である。この方法は、ポリヌクレオチドの蛍
光体標識部位のリン酸結合を官能基を有するホスホン酸
結合に置き換え、この官能基と蛍光体結合させることに
より蛍光体標識を実現するものであり、任意の位置に標
識物を導入できる手法である。
【0021】エネルギー供与体及びエネルギー受容体を
それぞれ1分子ずつ標識する場合には、例えばホスホン
酸を予め導入したポリヌクレオチドにエネルギー供与体
又はエネルギー受容体の一方を標識し (特開昭61-44353
号公報) 、反応生成物を液体クロマトグラフィー等で随
時モニターし、この際DNA由来の260nm 付近の吸光度
とエネルギー供与体又はエネルギー受容体に特異的な吸
光度とを比較し、エネルギー供与体又はエネルギー受容
体がある程度導入はされているが、2個以上導入されて
いるポリヌクレオチドがそれほど多くないと判断可能な
段階で反応を停止させ、反応生成物を電気泳動法等を用
いて分離し、エネルギー供与体又はエネルギー受容体が
1分子導入されたポリヌクレオチドのみを単離後、他方
のエネルギー供与体又はエネルギー受容体を同様の方法
を用いて標識する方法を用いることができる。
【0022】さらに、エネルギー供与体又はエネルギー
受容体の標識位置を、中間部の両端部の近傍の互いに異
なる塩基配列に対応させて確定する場合には、予め、そ
れぞれの標識物に対応すべきプローブの5'側又は3'側に
相当するポリヌクレオチドを別々に調製し、それぞれの
ポリヌクレオチドの所望の位置にエネルギー供与体又は
エネルギー受容体を標識させた後で両者を連結させる方
法を用いることができる。かかる場合それぞれのポリヌ
クレオチドに含まれる塩基数は通常6〜50塩基であり、
10〜20塩基であることが好ましい。そしてこの2つの標
識ポリヌクレオチドを通常公知の方法で連結させ、所望
のエネルギー供与体とエネルギー受容体の標識位置が確
定したプローブを調製することができる。
【0023】なお、標識するエネルギー供与体及びエネ
ルギー受容体は、通常それぞれ1ヶ所に標識すれば足り
るが、必要な場合は、同一の近傍部分内であれば複数ヶ
所に標識することもできる。さらに、エネルギー供与体
及びエネルギー受容体の標識方法は上記に限定されるも
のではなく、例えば上記のヌクレオチド骨格のリン原子
への標識方法以外に、塩基に直接標識する手段 (サイエ
ンス 238巻 (1987年) 336〜341頁)をも好適な標識方法
として選択することができる。
【0024】次に、前記より得られた標識プローブと標
識DNA等をハイブリダイズすることが必要である。こ
のハイブリダイズの方法として、従来より広く用いられ
ているサザンブロットフィルターハイブリダイゼーショ
ン法 (Southern, E., J. Mol. Biol., 98,503, 1975)等
の固相法を採用することができるのはもちろんである
が、従来は、自動化には好適であるが、従来標的DNA
等の検出の感度に問題があるとされた液相法をも用いる
ことができる。
【0025】この液相ハイブリダイゼーションはハイブ
リダイズさせるDNA同士を、一価の陽イオンの存在下
で適当な温度条件を設定することによって、簡便・正確
に行うことができる。液相として用いる緩衝液は、ハイ
ブリダイズを阻害しない範囲で広く用いることができ
る。例えば、リン酸緩衝液やトリス塩酸緩衝液をpH8付
近に調整して用いることができる。一価の陽イオンとし
ても特に限定されず、例えばナトリウムイオンを好まし
いものとして用いることができる。
【0026】ハイブリダイズの反応自体は、DNA分子
自らの折りたたみ等を解消し、ハイブリダイズし易くす
るための昇温過程と、ハイブリダイズを行う降温過程を
通して行われる。昇温過程は60〜95℃、好ましくは65℃
付近まで液相温度を上昇させることにより行われ、降温
過程は一旦昇温させた液相を37℃〜室温、好ましくは25
℃付近まで下降させることによって行われる。一般にこ
の降温過程に要する時間は、少なくとも5分以上は必要
であるが、15分間あれば十分にハイブリダイズは終了す
る。
【0027】さらに、ハイブリダイズ前後の標識された
エネルギー供与体あるいは受容体における励起による蛍
光発光の変化を検出して、試料中の標的DNA等の定量
を行なう必要がある。ハイブリッド未形成時に、エネル
ギー供与体と受容体間にエネルギー移動が生ずるよう
に、かつハイブリッド形成時には、エネルギー移動が生
じないようにプローブを設計した場合には、ハイブリッ
ド形成時に生ずる受容体からの発光量の減少分を計測す
ることにより、又は、供与体からの発光量の増加分を計
測することにより、標的DNA等の定量を行ない得る。
【0028】逆にハイブリッド未形成時にエネルギー移
動を生じないように、かつハイブリッド形成時にエネル
ギー移動を生ずるようにプローブを設計した場合には、
ハイブリッド形成時に生ずる受容体からの発光量の増加
分又は供与体からの発光量の減少分を計測することによ
り、標的DNA等の定量を行ない得る。エネルギー供与
体又は受容体の励起は、少なくとも供与体を特異的に励
起することができる特性を有する光を照射することによ
り行なわれる。
【0029】例えば、エネルギー供与体としてFITC
を、エネルギー受容体としてテキサスレッドを用いた場
合には、FITCを効率良く励起することができる発振
波長488nm のアルゴンレーザー等を用いてFITCを励
起するのが好ましい。試料中の標的DNA等の量に対応
する蛍光量の増減は、目視法によって測定することもで
きるが、簡便性・正確性を期するうえでハイブリダイズ
から蛍光量測定までの一連の操作を専用の測定機器を用
いて測定するのが好ましい。
【0030】かかる測定機器は例えば図1に示した構成
による。図1において、1は試料を封入する試料管であ
る。2は光源である。光源の種類は、標識されたエネル
ギー供与体及び受容体の種類に応じて選択される。3,
4は干渉フィルターである。このフィルターの半値幅は
20〜30nm程度が好ましい。5、6は光電子増幅装置であ
る。7〜11はレンズである。
【0031】なお、試料から発する蛍光の強度は、光線
の照射方向とほぼ直角をなす方向で測定するのが好まし
い。標的DNA等の定量は、濃度既知の標準試料を使用
して検量線を作成して行なうことができる。標的となる
DNA等については、特に限定はなく、ファージ、ウイ
ルス、細菌を始めとするヒトその他の高等生物のゲノム
DNA等を対象とすることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、自動化に好適な液中で
のハイブリダイゼーション反応を実現できるホモジニア
スなDNAの検定法の高感度化が実現できる。すなわ
ち、標識DNAオリゴマーと標的DNAとの近似的な2
分子反応によりハイブリダイゼーション反応を実現でき
るため、ハイブリダイゼーションの効率を高くすること
ができる。また、単一のDNAオリゴマーを用いた標的
DNAとの競合反応を行うため、DNAオリゴマー内の
二本鎖形成部分と標的DNAとのハイブリダイゼーショ
ン部分の塩基長を別々に選定できる。このため、DNA
オリゴマー内の二本鎖再形成を抑え標的DNAとのハイ
ブリダイゼーションの効率を高くすることができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明について具体
的に説明する。
【0034】
【実施例1】 本実施例はハイブリッド未形成時にエネ
ルギー移動を生じないように、かつハイブリッド形成時
にエネルギー移動を生ずるべく設計したプローブについ
ての一実施態様である。本実施例の概略を図2に示す。
本実施例においては、標的DNA試料17として、M13フ
ァージのDNA (二本鎖のM13mp8RF DNA) を用いた。
【0035】(1) プローブとして用いるDNAオリゴ
マーの調製 本実施例においてプローブとして用いる二本鎖DNAオ
リゴマーを以下の様に設計した。図2において、一本鎖
DNAオリゴマー12の端部13の塩基配列としてM13ファ
ージのDNAシーケンス用のプライマーと同一の配列番
号1で示される15塩基配列及びこれに隣接する配列番号
2で示される15塩基配列を;中間部分14として標的DN
Aの塩基配列と相関のない配列番号3で示された30塩基
配列を選択し、計60塩基からなるDNAオリゴマー12を
設計した。
【0036】この60塩基からなるDNAオリゴマー12の
うち30塩基分ずつを、以下の標識過程に付する目的で市
販のDNAシンセサイザーより合成した。 (2) DNAオリゴマーの標識 エネルギー供与体15としてフルオロセインイソチアネイ
ト (FITC) (同仁化学社製) を、エネルギー受容体
16としてスルフォローダミン101 の塩化スルフォン酸誘
導体 (商品名テキサスレッド:モレキュラープローブ社
製) を選択して上記 (1)で得られた一本鎖DNAオリ
ゴマーを以下の手順で標識してプローブを調製した。
【0037】標識法として、ポリヌクレオチドの蛍光体
標識部位のリン酸結合を官能基を有するホスホン酸結合
に置き換え、この官能基と蛍光体を結合させる蛍光体標
識法である特開昭61-44535号公報に開示してある方法を
用いた。端部13における標識位置は、5'末端から3'方
向に13番目のグアニン (G) と14番目のシトシン (C)
の間のリン酸部分と、3'末端側から5'方向に13番目のチ
ミン (T) と14番目のグアニン (G) の間のリン酸部分
とした。すなわち、DNA試料17とハイブリダイゼー
ションさせると標識物同士が4塩基分離れて位置するよ
うに標識部位を設定した。
【0038】これらのリン酸結合の部分を、特開昭61-4
4535号公報に開示された方法に従い、前記の2つの30塩
基からなるオリゴヌクレオチドを別々に、エネルギー供
与体15であるFITCとエネルギー受容体16であるテキ
サスレッドで標識した。この別々の蛍光色素15、16で標
識したオリゴヌクレオチドをそれぞれの連結部の両側の
10塩基に対して相補的な塩基配列を有する20塩基のオリ
ゴヌクレオチドをDNAシンセサイザーで合成し、この
20塩基のオリゴヌクレオチドと蛍光体が標識された2種
類の30塩基のオリゴヌクレオチドとを前記したハイブリ
ダイゼーション条件下(100mM Na+イオンの存在下で65
℃まで昇温後、10分間で25℃まで降温)で、ハイブリダ
イズ後、T4DNAリガーゼを用いて、本実施例で使用
する標識プローブ12と上記20塩基のオリゴヌクレオチド
の複合体を得た。
【0039】このDNA複合体を、通常公知の方法によ
りホルムアミドで一本鎖DNAに変性して、ゲル電気泳
動により分子量分離して、本実施例で使用する標識プロ
ーブ12を得た。 (3) 標的DNA量の測定 次に上記(2)により得られた標識プローブ12を用いて
標的DNA17の量を測定した。
【0040】この測定には図1に示した構成の測定機器
を用いた。試料管1として、キャピラリーセルを、光源
2として出力10mWの空冷アルゴンレーザー(発振波長4
88nm)を、3及び4の干渉フィルターとして、それぞれ
515nm及び610nmをピークとする半値幅25nmの干渉フィ
ルターを用いた。又、試料19から発する蛍光の強度は、
アルゴンレーザー2の照射方向とほぼ直角をなす方向で
測定した。
【0041】標識プローブ12と標的DNA試料17を微量
のサンプルの測定が可能なキャピラリーセル1に、pH8
に調整した100mMのNa+イオンを含有するリン酸緩衝
液、標的試料17及び標識プローブ12を封入した(図2、
18)。先ず、アルゴンレーザー2をキャピラリーセル1
に照射し、この時のFITCに由来する515nm近傍の蛍
光量とテキサスレッドに由来する610nm近傍の蛍光量を
測定した。
【0042】次にキャピラリーセル1の温度を65℃まで
上昇させた後、10分間かけて25℃まで冷却した。25℃ま
で冷却した際の、アルゴンレーザー2の照射による515n
m近傍と610nm近傍の蛍光量を測定した。この結果、標的
DNA試料17であるM13nm8RFDNAの添加量に対し
て用量依存的に、エネルギー受容体として選択したテキ
サスレッド16に由来する610nm近傍の蛍光量が増加し
た。
【0043】これにより、標識プローブ12と標的DNA
試料17が複合体19を形成して、エネルギー供与体15とエ
ネルギー受容体16の間のエネルギー移動を惹起すること
により、定量的に標的試料17の存在量が測定可能である
ことが判明した。
【0044】
【実施例2】 本実施例は、ハイブリッド未形成時にエ
ネルギー移動を生ずるように、かつハイブリッド形成時
にエネルギー移動を生じないように設計したプローブに
ついての一実施態様である。本実施例の概略を図3に示
す。用いた標的DNA試料25は、実施例1と同様にして
M13ファージのDNA(二本鎖のM13nm8RF DNA) を用
いた。
【0045】(1) プローブとして用いるDNAオリゴ
マーの調製 本実施例において用いる一本鎖DNAオリゴマーを以下
の様に設計した。図3において、一本鎖DNAオリゴマ
ー20の両方の端部21として配列番号4で示される6塩基
配列を;中間部分22として配列番号5で示される30塩基
配列を選択し、計42塩基からなるDNAオリゴマーを設
計した。
【0046】この中間部分22は、M13mp8クローニング
用の部位及びそれに隣接する部位にハイブリダイゼーシ
ョンする配列であり、端部21は互いに相補的であるの
で、このDNAオリゴマーを単独でハイブリダイゼーシ
ョン条件下に置いた場合、互いにハイブリダイズして二
本鎖を形成し得る。このプローブとして用いる一本鎖オ
リゴマー20は、実施例1と同様に、予め21塩基からなる
2つのオリゴヌクレオチドを市販のDNAシンセサイザ
ーで合成し、エネルギー供与体23であるFITCとエネ
ルギー受容体24であるテキサスレッドを下記(2)の方
法により標識した標識プローブである。
【0047】(2) DNAオリゴマーの標識 実施例1と同様にして、エネルギー供与体23としてFI
TCを、エネルギー受容体24としてテキサスレッドを選
択して上記 (1) に示すそれぞれの21塩基の一本鎖オリ
ゴマーを標識してこれらを連結して標識プローブ20を調
製した。なお、標識位置は、一本鎖DNAオリゴマー20
の5'端から3'方向に1番目のグアニン (G) と2番目の
アデニン (A) の間のリン酸部分と、3'端から5'方向に
5番目のアデニン (A) と6番目のグアニン (G) の間
のリン酸部分とした。
【0048】(3) 標的DNA量の測定 先ず、調製した標識プローブ20を、キャピラリーセル1
中で実施例1と同一の条件で、端部21同士をハイブリダ
イズさせた(図3、26)。この時点で、キャピラリーセ
ル1にアルゴンレーザー2を照射して、エネルギー供与
体23とエネルギー受容体24に由来する蛍光量を測定し
た。
【0049】次に、このキャピラリーセル1に標的DN
A試料25を添加し、再び前記のハイブリダイゼーション
反応を行ない、反応後のキャピラリーセルにアルゴンレ
ーザー2を照射してエネルギー供与体23とエネルギー受
容体24に由来する蛍光量を測定した。この結果、標的D
NA試料25であるM13nm8RFDNAの添加量に対して
用量依存的に、エネルギー受容体として選択したテキサ
スレッド24に由来する610nm近傍の蛍光量が減少した。
【0050】これにより、ハイブリダイズすることによ
って生ずる標識プローブ26におけるエネルギー供与体23
からエネルギー受容体24へのエネルギー移動によるテキ
サスレッド24に由来する610nm近傍の蛍光量が、標的D
NA試料25と標識プローブ26と中間部分22のハイブリダ
イズにより標識プローブ26における端部21同士の水素結
合が切断されエネルギー供与体23とエネルギー受容体24
の距離が離れて、相互間のエネルギー移動を生じなくな
ることにより(28)、定量的にDNA標識試料25の存在
量が測定可能であることが判明した。
【0051】
【配列表】配列番号 :1 配列の長さ:15 配列の型 :核酸 鎖の数 :一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 起源 :M13ファージ 配列 TGTAAAACGA CGGCC 配列番号 :2 配列の長さ:15 配列の型 :核酸 鎖の数 :一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 起源 :M13ファージ 配列 AGTGCCAAGC TTGGC 配列番号 :3 配列の長さ:30 配列の型 :核酸 鎖の数 :一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 ACATTTTGCT GCCGGTCACG GTT
CGAACCG 配列番号 :4 配列の長さ:6 配列の型 :核酸 鎖の数 :一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 起源 :M13ファージ 配列 GATATC 配列番号 :5 配列の長さ:30 配列の型 :核酸 鎖の数 :一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 起源 :M13ファージ 配列 TGTAAAACGA CGGCCAGTGC CAA
GCTTGGC
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に供する測定機器の構成である。
【図2】実施例1の概略図である。
【図3】実施例2の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 33/542 G01N 33/542 A 33/566 33/566 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/09 ZNA C12Q 1/68 G01N 21/78 G01N 33/53 G01N 33/533 G01N 33/542 G01N 33/566 BIOSIS(DIALOG) MEDLINE(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標的核酸の塩基配列と相補性を有し、少
    なくとも10個以上の塩基で構成される中間部分の塩基配
    列と、前記中間部分の塩基配列の一方の端部に続く第1
    の端部の塩基配列に標識されたエネルギー供与体と、前
    記中間部分の塩基配列の他方の端部に続く第2の端部の
    塩基配列に標識されたエネルギー受容体とを有し、前記
    第1及び第2の端部の塩基配列が相互に相補性を有する
    1本鎖ポリヌクレオチドで構成され、前記標的核酸との
    ハイブリッド形成の前後における前記ハイブリッド形成
    の有無に基づく、前記エネルギー供与体の励起による前
    記エネルギー供与体又は前記エネルギー受容体からの蛍
    光発光の変化の検出により前記標的核酸を検出すること
    を特徴とする、核酸の検出方法に用いるためのプロー
    ブ。
  2. 【請求項2】 標的核酸の塩基配列と相補性がない、少
    なくとも10個以上の塩基で構成される中間部分の塩基配
    列と、前記中間部分の塩基配列の一方の端部に続く第1
    の端部の塩基配列に標識されたエネルギー供与体と、前
    記中間部分の塩基配列の他方の端部に続く第2の端部の
    塩基配列に標識されたエネルギー受容体とを有し、前記
    第1及び第2の端部の塩基配列のそれぞれが前記標的核
    酸の塩基配列のうちの近接する塩基配列と相補性を有す
    る1本鎖ポリヌクレオチドで構成され、前記標的核酸と
    のハイブリッド形成の前後における前記ハイブリッド形
    成の有無に基づく、前記エネルギー供与体の励起による
    前記エネルギー供与体又は前記エネルギー受容体からの
    蛍光発光の変化の検出により前記標的核酸を検出するこ
    とを特徴とする、核酸の検出方法に用いるためのプロー
    ブ。
  3. 【請求項3】 標的核酸の塩基配列と相補性を有し、少
    なくとも10個以上の塩基で構成される中間部分の塩基配
    列と、前記中間部分の塩基配列の一方の端部に続く第1
    の端部の塩基配列に標識されたエネルギー供与体と、前
    記中間部分の塩基配列の他方の端部に続く第2の端部の
    塩基配列に標識されたエネルギー受容体とを有し、前記
    第1及び第2の端部の塩基配列が相互に相補性を有する
    1本鎖ポリヌクレオチドで構成されるプローブであっ
    て、前記プローブが前記標的核酸とハイブリッド形成を
    しない状態で、前記エネルギー供与体の励起により前記
    エネルギー供与体と前記エネルギー受容体との間でエネ
    ルギー移動を生じ、前記プローブが前記標的核酸とハイ
    ブリッド形成をした状態で、前記エネルギー供与体の励
    起により前記エネルギー供与体と前記エネルギー受容体
    との間でエネルギー移動を生じず、前記標的核酸とのハ
    イブリッド形成の前後における前記ハイブリッド形成の
    有無に基づく、前記エネルギー供与体の励起による前記
    エネルギー供与体又は前記エネルギー受容体からの蛍光
    発光の変化の検出により前記標的核酸を検出することを
    特徴とする、核酸の検出方法に用いるためのプローブ。
  4. 【請求項4】 標的核酸の塩基配列と相補性がない、少
    なくとも10個以上の塩基で構成される中間部分の塩基配
    列と、前記中間部分の塩基配列の一方の端部に続く第1
    の端部の塩基配列に標識されたエネルギー供与体と、前
    記中間部分の塩基配列の他方の端部に続く第2の端部の
    塩基配列に標識されたエネルギー受容体とを有し、前記
    第1及び第2の端部の塩基配列のそれぞれが前記標的核
    酸の塩基配列のうちの近接する塩基配列と相補性を有す
    る1本鎖ポリヌクレオチドで構成されるプローブであっ
    て、前記プローブが前記標的核酸とハイブリッド形成を
    した状態で、前記エネルギー供与体の励起により前記エ
    ネルギー供与体と前記エネルギー受容体との間でエネル
    ギー移動を生じ、前記プローブが前記標的核酸とハイブ
    リッド形成をしない状態で、前記エネルギー供与体の励
    起により前記エネルギー供与体と前記エネルギー受容体
    との間で前記エネルギー移動を生じず、前記標的核酸と
    のハイブリッド形成の前後における前記ハイブリッド形
    成の有無に基づく、前記エネルギー供与体の励起による
    前記エネルギー供与体又は前記エネルギー受容体からの
    蛍光発光の変化の検出により前記標的核酸を検出するこ
    とを特徴とする、核酸の検出方法に用いるためのプロー
    ブ。
  5. 【請求項5】 標的核酸の塩基配列と相補性を有する少
    なくとも10個以上の塩基を隔てて、エネルギー供与体と
    エネルギー受容体とが標識された1本鎖ポリヌクレオチ
    ドで構成され、前記1本鎖ポリヌクレオチドの5’末端
    側の6個〜20個の塩基で構成される塩基配列と、3’末
    端側の6個〜20個の塩基で構成される塩基配列とが相互
    に相補性を有し、前記標的核酸とのハイブリッド形成の
    前後における前記ハイブリッド形成の有無に基づく、前
    記エネルギー供与体の励起による前記エネルギー供与体
    又は前記エネルギー受容体からの蛍光発光の変化の検出
    により前記標的核酸を検出することを特徴とする、核酸
    の検出方法に用いるためのプローブ。
  6. 【請求項6】 標的核酸の塩基配列と相補性を有さない
    少なくとも10個以上の塩基を隔てて、エネルギー供与体
    とエネルギー受容体とが標識された1本鎖ポリヌクレオ
    チドで構成され、前記1本鎖ポリヌクレオチドの5’末
    端側の8個以上の塩基で構成される塩基配列と、3’末
    端側の8個以上の塩基で構成される塩基配列がそれぞ
    れ、前記標的核酸の塩基配列のうちの近接する塩基配列
    と相補性を有し、前記標的核酸とのハイブリッド形成の
    前後における前記ハイブリッド形成の有無に基づく、前
    記エネルギー供与体の励起による前記エネルギー供与体
    又は前記エネルギー受容体からの蛍光発光の変化の検出
    により前記標的核酸を検出することを特徴とする、核酸
    の検出方法に用いるためのプローブ。
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