JP3201960U - ボルトダウンヒューズ - Google Patents

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紀男 長内
紀男 長内
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Abstract

【課題】本考案は、端子付きキャップを用いることにより、ヒューズの外観、仕上げ、生産性の向上及びコストダウンを図ることができるボタンダウンヒューズを提供する。【解決手段】本考案は、矩形状の良導体金属板をプレス加工し、下面、垂直面及び上面となるように曲げ加工した二段式金属端子板1とカップ状金属キャップ2を鳩目3によりかしめ固定した端子付キャップを用い、これらに耐熱性絶縁筒4を固定するとともにこの絶縁筒内部に金属可溶体5を配置させ、前記端子板の垂直面の鳩目及び上面にの孔部に所定量のはんだ20を流し込んで接合したヒューズの提供。【選択図】図3

Description

本考案は産業電気機器の電源部基板等に用いられる比較的電流容量の大きい端子板を有するヒューズの改良に関するものである。
従来、この種の端子板を有するヒューズは可溶体を内蔵した耐熱性絶縁材からなる円筒の両端に導電製金属キャップを嵌着した通常のヒューズを直接基板に取付けができるように、L字状の金属端子板を一体化させたものが公知とされている。具体的には、図4のように金属キャップ(イ)の端面に直角に曲げた端面と同寸法の幅を有するL字状の端子板(ロ)をリベット(ハ)で固定後、これらの接触隙間箇所にはんだ(ニ)を流し込んで前記金属キャップとL字状の端子板を一体化することで電流導電部を形成し、耐熱性絶縁筒(ホ)に嵌着した状態で、この内部に金属可溶体(ヘ)を配置しはんだ(ニ)で固定したものである。
上述のものにおいては、次のような問題点があった。
(1)金属キャップとL字状の端子板の接続位置決めにリベットによるかしめ工程が必須 となり生産性が悪い。
(2)接合強度を得るためにはんだ量が多くなりコストアップになる。
(3)金属キャップとL字状の端子板の接触隙間に流し込むはんだ量に凸凹があり、外観 、仕上がりが芳しくない。
(4)L字状の端子板の取付け穴が丸穴のため、軸方向に裕度がなくフレキシブルな対応 ができない。
本考案はこのような従来品から生じてくる問題を解決しようとするものであり、矩形状の良導体金属板にプレス加工し、下面、垂直面及び上面となるように曲げ加工した二段式金属端子板と金属キャップを鳩目によりかしめ固定した端子付きキャップを用い、これらに耐熱性絶縁筒を固定するとともにこの絶縁筒内部に金属可溶体を配置させ、前記端子板の垂直面の鳩目及び上面の孔部に所定量のはんだを流し込んで接合することで上記の問題点を払拭することを目的とする。
問題を解決するための手段
本考案は上記目的を達成するために耐熱性絶縁材からなる筒の両端に導電性金属キャップにL字状の金属端子板を一体化した基板取付け形ヒューズにおいて、矩形状の所定寸法にプレス加工し、下面、垂直面及び上面となるように曲げ加工した二段式金属端子板を形成するとともに、この金属端子板の垂直面中央部の穿孔とカップ状金属キャップの端面中央部の穿孔を合致させ、これらを鳩目でかしめ固定した端子付きキャップとし、この端子付きキャップに耐熱性絶縁筒を嵌着し、前記二段式金属端子板の垂直面の穿孔に金属可溶体を挿通させて縁筒内に配置させ、所定量のはんだにより前記金属端子板左右の垂直面穿孔及び上面の穿孔を接合し、前記二段式金属端子板の下面には取付け寸法(軸方向) に裕度を持たせるように溝部を設けて構成したボルトダウンヒューズを提供する。
考案の効果
二段式金属端子板の上面の穿孔からカップ状キャップの円周部に接合時に溶融するはんだはあらかじめ定量としており、極端な凹凸部分もなく、外観及び仕上げが良好で、かつ、接合強度も保持できる。
垂直面とカップ状キャップのリベット位置決めが削除されたことで、かしめ工程がなくなり、作業効率が良好になる。
本考案の端子付きキャップ分解斜視図 本考案のボルトダウンヒューズの組立て斜視図 本考案のボトルダウンヒューズ完成品の斜視図 従来の端子付きヒューズの斜視図
以下、本考案のボルトダウンヒューズの一実施例を図1から図3について説明する。
図1はボルトダウンヒューズの端子付きキャップ分解斜視図であるが、この図において、良導体金属材の黄銅板を矩形状の所定寸法(幅、全長、孔1e,1f及び溝1g)にプレス加工し、下面1a、垂直面1b及び上面1cとなるように曲げ加工したいわゆる二段式金属端子板1と端面の中央に孔2aを穿ったカップ状金属キャップ2を鳩目3でかしめ固定した端子付きキャップを用いる。
なお、この端子付きキャツプは左右共通に用いられる。
図2は本考案のボルトダウンヒューズの組立斜視図であり、前図1の端子付きキャップを耐熱性絶縁材からなる筒(例えば、ガラス、セラミックス等)4に左右から被せて接着剤により嵌着後、所定の定格電流に対応する金属可溶体5を前記端子付きキャップの垂直面1bの孔1eにかしめ固定した鳩目3から挿通させ、筒4内に配置した後、それぞれの孔1e,1fがはんだにより接合される。
図3は本考案のボルトダウンヒューズの完成品の斜視図であるが、前図2の左右の端子付きキャップの垂直面孔1e,1fは所定量のはんだ20により凹凸を生じることなく接合され、外観的にも良好な仕上がりとなる。
本考案のボルトダウンヒューズの一実施例は、以上のように構成されたものであり、二段式金属端子板の左右の溝1gにねじまたはボルトを差し込んで締め付け固定しても機械的に外れることはない。
また、前記金属端子板の下面も扁平状態で基板パターント等と接触されることから安定した密着状態で電流供給を行うことが可能となる。
さらに、軸方向の取付けピッチ寸法に対してもこれまでの丸穴と違い溝としたことで、寸法裕度が得られることから取付け条件が緩和される。
1 二段式金属端子板
2 カップ状金属キャップ
3 鳩目
4 耐熱性絶縁筒
5 金属可溶体
20 はんだ

Claims (1)

  1. 耐熱性絶縁材からなる筒の両端に導電性金属キャップにL字状の金属端子板を一体化した基板取付け形ヒューズにおいて、矩形状の所定寸法にプレス加工し、下面、垂直面及び上面となるように曲げ加工した二段式金属端子板を形成するとともに、この金属端子板の垂直面中央部の穿孔とカップ状金属キャップの端面中央部の穿孔を合致させ、これらを鳩目でかしめ固定した端子付きキャップとし、この端子付きキャップに耐熱性絶縁筒を嵌着し、前記二段式金属端子板の垂直面の穿孔に金属可溶体を挿通させて縁筒内に配置させ、所定量のはんだにより前記金属端子板左右の垂直面穿孔及び上面の穿孔を接合し、前記二段式金属端子板の下面には取付け寸法(軸方向)Iに裕度を持たせるように溝部を設けて構成したボルトダウンヒューズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107795715A (zh) * 2017-12-13 2018-03-13 丁美娟 一种双止动臂止回阀

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