JP3201655B2 - 電界測定装置 - Google Patents
電界測定装置Info
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- JP3201655B2 JP3201655B2 JP22285992A JP22285992A JP3201655B2 JP 3201655 B2 JP3201655 B2 JP 3201655B2 JP 22285992 A JP22285992 A JP 22285992A JP 22285992 A JP22285992 A JP 22285992A JP 3201655 B2 JP3201655 B2 JP 3201655B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定物の電圧を光プ
ローブで測定する電界測定装置に関する。
ローブで測定する電界測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路などの被測定物の所定部分の電
圧によって生じる電界を非接触で測定する電界測定装置
が、例えば米国特許第4,618,819号明細書にお
いて知られている。この電界測定装置は、LiTaO3
などの電気光学材料を用い、電界強度に応じた複屈折率
の変化を検出することで電界の測定がなされている。こ
の電界測定原理はつぎのようになっている。
圧によって生じる電界を非接触で測定する電界測定装置
が、例えば米国特許第4,618,819号明細書にお
いて知られている。この電界測定装置は、LiTaO3
などの電気光学材料を用い、電界強度に応じた複屈折率
の変化を検出することで電界の測定がなされている。こ
の電界測定原理はつぎのようになっている。
【0003】電気光学材料が取り付けられたプローブ先
端を被測定物の電界内に位置させてこのプローブ内に直
線偏光ビームを照射する。この光ビームは電気光学材料
の被測定物側の端面で反射され、検光素子によって光強
度変化に変換されて光検出器で受光される。電気光学材
料で反射された光ビームの偏光状態は、被測定物による
電気光学材料の電界強度に応じて変化するため、この検
出器出力を増幅することにより、被測定物の所定部分の
電圧が測定される。なお、ここでプローブ内に照射する
光ビームは直線偏光ビームに限定されず、円偏光,楕円
偏光ビームなどであっても良い。
端を被測定物の電界内に位置させてこのプローブ内に直
線偏光ビームを照射する。この光ビームは電気光学材料
の被測定物側の端面で反射され、検光素子によって光強
度変化に変換されて光検出器で受光される。電気光学材
料で反射された光ビームの偏光状態は、被測定物による
電気光学材料の電界強度に応じて変化するため、この検
出器出力を増幅することにより、被測定物の所定部分の
電圧が測定される。なお、ここでプローブ内に照射する
光ビームは直線偏光ビームに限定されず、円偏光,楕円
偏光ビームなどであっても良い。
【0004】電界測定装置の検出感度は、プローブと被
測定物との間の距離(以下測定距離という)に大きく依
存しており、また、一般的にこの測定距離が短くなるほ
ど高い検出感度を得ることができる。このため、検出感
度を高くするとともに、測定時に良好な再現性を得るた
めには、測定距離をできるだけ短くするとともに、測定
距離を正確に制御することが必要である。
測定物との間の距離(以下測定距離という)に大きく依
存しており、また、一般的にこの測定距離が短くなるほ
ど高い検出感度を得ることができる。このため、検出感
度を高くするとともに、測定時に良好な再現性を得るた
めには、測定距離をできるだけ短くするとともに、測定
距離を正確に制御することが必要である。
【0005】測定距離を制御する手段が設けられていな
い場合には、測定の再現性が悪化するだけではなく、プ
ローブを被測定物に衝突させてこれを破壊してしまう恐
れがある。一方、この破壊を防止するために測定距離を
大きくすると、検出感度が低下するという問題が生じて
しまう。そこで、例えば、文献「特開平3−18780
号公報」では特に測定距離を計測し制御することはせ
ず、プローブを被測定物にばねで押し付けて測定を行っ
ている。
い場合には、測定の再現性が悪化するだけではなく、プ
ローブを被測定物に衝突させてこれを破壊してしまう恐
れがある。一方、この破壊を防止するために測定距離を
大きくすると、検出感度が低下するという問題が生じて
しまう。そこで、例えば、文献「特開平3−18780
号公報」では特に測定距離を計測し制御することはせ
ず、プローブを被測定物にばねで押し付けて測定を行っ
ている。
【0006】プローブを被測定物にばねで押し付けると
プローブ及び被測定物にダメージを与える可能性がおお
きい。そのため、これに対し、例えば、文献「J.Appl.
Phys. 66(9), 1989年」の4001〜4009ページに記載され
ている提案がある。図12は、この従来の電界測定装置
の構成を示すブロック図である。
プローブ及び被測定物にダメージを与える可能性がおお
きい。そのため、これに対し、例えば、文献「J.Appl.
Phys. 66(9), 1989年」の4001〜4009ページに記載され
ている提案がある。図12は、この従来の電界測定装置
の構成を示すブロック図である。
【0007】2種類の異なる波長λ1、λ2の光を含む光
ビームLは、ハーフミラー2を透過して2種類の焦点を
有する多重(2重)焦点レンズ4に入る。この多重焦点
レンズ4は、波長λ1、λ2に対してそれぞれ異なる焦点
距離f1、f2を有している。このため、光ビームLはそ
れぞれ異なる焦点位置で焦点が合う。多重焦点レンズ4
を通過した光ビームLは、それぞれの焦点で反射してハ
ーフミラー2に向かう。ここで反射した光ビームLはテ
レビカメラ24に検出されてモニタ26で映像化され、
また、ビデオ信号分析器28で分析される。これら映像
化や分析により、照射された光ビームLの焦点が電気光
学材料10および被測定物18上に合っているかどうか
が監視される。支持体6に支持されたプローブヘッド8
の先端には電気光学材料10が固定されており、支持体
6は、コントローラ12によって制御されるピエゾ駆動
装置14により矢印のように上下に駆動され、波長λ2
の光が電気光学材料10に焦点が合うように調整され
る。この支持体6の変位は、光変位センサ16によって
検出される。集積回路などの被測定物18はサンプルス
テージ22上に設置されおり、ステージコントローラ2
0により上下に駆動され、波長λ1の光を使って被測定
物18の表面までの距離が焦点距離f1と一致するよう
に調整される。
ビームLは、ハーフミラー2を透過して2種類の焦点を
有する多重(2重)焦点レンズ4に入る。この多重焦点
レンズ4は、波長λ1、λ2に対してそれぞれ異なる焦点
距離f1、f2を有している。このため、光ビームLはそ
れぞれ異なる焦点位置で焦点が合う。多重焦点レンズ4
を通過した光ビームLは、それぞれの焦点で反射してハ
ーフミラー2に向かう。ここで反射した光ビームLはテ
レビカメラ24に検出されてモニタ26で映像化され、
また、ビデオ信号分析器28で分析される。これら映像
化や分析により、照射された光ビームLの焦点が電気光
学材料10および被測定物18上に合っているかどうか
が監視される。支持体6に支持されたプローブヘッド8
の先端には電気光学材料10が固定されており、支持体
6は、コントローラ12によって制御されるピエゾ駆動
装置14により矢印のように上下に駆動され、波長λ2
の光が電気光学材料10に焦点が合うように調整され
る。この支持体6の変位は、光変位センサ16によって
検出される。集積回路などの被測定物18はサンプルス
テージ22上に設置されおり、ステージコントローラ2
0により上下に駆動され、波長λ1の光を使って被測定
物18の表面までの距離が焦点距離f1と一致するよう
に調整される。
【0008】この時、電気光学材料10と被測定物18
との測定距離h0は焦点距離の差(f1−f2)となる。
この測定距離(f1−f2)を基準距離として、電気光学
材料10の移動距離を光変位センサ16で検出するとと
もに、上記基準距離から移動距離を増減することによ
り、測定距離h0が間接的に算出されている。このよう
にこの装置では、支持体6をピエゾ駆動装置14により
駆動することによって、測定距離h0を計測し制御する
ことを可能としている。
との測定距離h0は焦点距離の差(f1−f2)となる。
この測定距離(f1−f2)を基準距離として、電気光学
材料10の移動距離を光変位センサ16で検出するとと
もに、上記基準距離から移動距離を増減することによ
り、測定距離h0が間接的に算出されている。このよう
にこの装置では、支持体6をピエゾ駆動装置14により
駆動することによって、測定距離h0を計測し制御する
ことを可能としている。
【0009】測定距離h0を計測し制御するものとし
て、この他に、文献「信学技報Vol.91No.234 p.33」が
ある。これは、天秤機構を用いて被測定物とプローブと
の距離を測定するもので、レーザービームの干渉により
プローブの変位を測定するものである。
て、この他に、文献「信学技報Vol.91No.234 p.33」が
ある。これは、天秤機構を用いて被測定物とプローブと
の距離を測定するもので、レーザービームの干渉により
プローブの変位を測定するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電界測
定装置では、電気光学材料10及び被測定物18へのダ
メージを抑えるため、被測定物18への力を小さくする
必要がある。そして、被測定物18と電気光学材料10
との距離を非常に短くするために測定距離h0を検出し
制御している。そのため、測定距離h0の検出・制御系
は高い精度が要求され、機械的には全体として精密加工
を要求されるうえ電気的には高精度の検出回路が要求さ
れる。さらに、光変位センサ16は、電気光学材料10
と被測定物18との間の測定距離h0を直接計測するこ
とができず、予め基準距離の設定操作が必要であるた
め、測定距離を制御する操作が複雑になっていた。
定装置では、電気光学材料10及び被測定物18へのダ
メージを抑えるため、被測定物18への力を小さくする
必要がある。そして、被測定物18と電気光学材料10
との距離を非常に短くするために測定距離h0を検出し
制御している。そのため、測定距離h0の検出・制御系
は高い精度が要求され、機械的には全体として精密加工
を要求されるうえ電気的には高精度の検出回路が要求さ
れる。さらに、光変位センサ16は、電気光学材料10
と被測定物18との間の測定距離h0を直接計測するこ
とができず、予め基準距離の設定操作が必要であるた
め、測定距離を制御する操作が複雑になっていた。
【0011】このように、従来の電界測定装置では、単
に被測定物とプローブとの距離を非常に短くするために
複雑なものになっており、その割には操作性があまり良
いものではない。
に被測定物とプローブとの距離を非常に短くするために
複雑なものになっており、その割には操作性があまり良
いものではない。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の電界測定装置は、電界によって光学的性質
が変化する材料(例えば、LiNbO3、ZnTe)を
有するプローブを備え、材料の光学的性質の変化を光強
度変化に変換して検出することによって被測定物の電界
を測定する電界測定装置において、被測定物へ移動が可
能な支柱と、支柱に対して枢支され、支点を中心に上方
に回転移動可能なアームとを有し、アームの先端にプロ
ーブが取り付けられており、支点近傍の支柱とアームと
の接点にピエゾ素子を配置し、ピエゾ素子によりアーム
を回転移動制御可能とし、プローブと被測定物とを接触
させて感度良く電界を測定する。
に、本発明の電界測定装置は、電界によって光学的性質
が変化する材料(例えば、LiNbO3、ZnTe)を
有するプローブを備え、材料の光学的性質の変化を光強
度変化に変換して検出することによって被測定物の電界
を測定する電界測定装置において、被測定物へ移動が可
能な支柱と、支柱に対して枢支され、支点を中心に上方
に回転移動可能なアームとを有し、アームの先端にプロ
ーブが取り付けられており、支点近傍の支柱とアームと
の接点にピエゾ素子を配置し、ピエゾ素子によりアーム
を回転移動制御可能とし、プローブと被測定物とを接触
させて感度良く電界を測定する。
【0013】プローブの位置を光によって検出するプロ
ーブ位置検出手段をさらに備えたことを特徴としても良
い。
ーブ位置検出手段をさらに備えたことを特徴としても良
い。
【0014】プローブ位置検出手段は、電界を測定する
光を用いることを特徴としても良く、より具体的には戻
り光強度変化に基づいて検出することを特徴としても良
い。また、プローブ先端の光ビーム径変化に基づいて検
出することを特徴としても良い。
光を用いることを特徴としても良く、より具体的には戻
り光強度変化に基づいて検出することを特徴としても良
い。また、プローブ先端の光ビーム径変化に基づいて検
出することを特徴としても良い。
【0015】ピエゾ素子及びピエゾ素子と接点を共有す
るアームの一部の少なくとも一方は、半球状となってい
ることを特徴としても良い。
るアームの一部の少なくとも一方は、半球状となってい
ることを特徴としても良い。
【0016】ピエゾ素子の伸縮方向は、支点と接点とを
結ぶ直線と直角となっていることを特徴としても良い。
結ぶ直線と直角となっていることを特徴としても良い。
【0017】プローブの被測定物との接触面の端部が、
角をとって丸くした構成であることを特徴としても良
い。
角をとって丸くした構成であることを特徴としても良
い。
【0018】支柱を被測定物へ移動する機構は、粗動機
構と微動機構とを有し、ピエゾ素子に加わる力を検知し
て粗動と微動とを切換えることを特徴としても良い。
構と微動機構とを有し、ピエゾ素子に加わる力を検知し
て粗動と微動とを切換えることを特徴としても良い。
【0019】支柱を被測定物へ移動する機構は、粗動機
構と微動機構とを有し、接点には、さらに接触スイッチ
を有し、この接触スイッチの信号に基づいて、粗動と微
動とを切り換えることを特徴としても良い。
構と微動機構とを有し、接点には、さらに接触スイッチ
を有し、この接触スイッチの信号に基づいて、粗動と微
動とを切り換えることを特徴としても良い。
【0020】プローブの側面及び上面の少なくとも一方
に透明電極が設けられていることを特徴としても良い。
に透明電極が設けられていることを特徴としても良い。
【0021】プローブの材料の透明電極が接地されてい
ることを特徴としても良い。
ることを特徴としても良い。
【0022】アームおよび支柱の少なくとも一方は絶縁
体であることを特徴としても良い。
体であることを特徴としても良い。
【0023】
【作用】本発明の電界測定装置では、アームの先端には
プローブが取り付けられており、アームは支点を中心に
上方に回転可能に支柱に取り付けられており、支柱を下
方に移動し、プローブを被測定物に近付けることで被測
定物の電界によって材料の光学的性質が変化し、その変
化を検出することによって被測定物の近傍に生じる電界
が測定される。ここで、被測定物とプローブとの距離が
小さいほど、被測定物の近傍に生じる電界が大きく、材
料の光学的性質の変化が大きい。そのため、被測定物に
プローブを接触させるとより測定が良好なものになる。
この電界測定装置では、被測定物にプローブを接触さ
せ、かつ、プローブの位置変化を精度良く検出できる。
これによって、被測定物とプローブとの双方に力を加え
ることなくかつ位置精度良く接触させて、高感度計測を
可能にする。
プローブが取り付けられており、アームは支点を中心に
上方に回転可能に支柱に取り付けられており、支柱を下
方に移動し、プローブを被測定物に近付けることで被測
定物の電界によって材料の光学的性質が変化し、その変
化を検出することによって被測定物の近傍に生じる電界
が測定される。ここで、被測定物とプローブとの距離が
小さいほど、被測定物の近傍に生じる電界が大きく、材
料の光学的性質の変化が大きい。そのため、被測定物に
プローブを接触させるとより測定が良好なものになる。
この電界測定装置では、被測定物にプローブを接触さ
せ、かつ、プローブの位置変化を精度良く検出できる。
これによって、被測定物とプローブとの双方に力を加え
ることなくかつ位置精度良く接触させて、高感度計測を
可能にする。
【0024】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
本発明の電界測定装置は、電気−光学(E−O)サンプ
リング測定法を利用して被測定デバイス101の電気信
号による電界を測定するもので、図1には第1の実施例
の構成が示されている。
本発明の電界測定装置は、電気−光学(E−O)サンプ
リング測定法を利用して被測定デバイス101の電気信
号による電界を測定するもので、図1には第1の実施例
の構成が示されている。
【0025】この装置の光学系は、レーザダイオードを
用いたLDパルス光源130,偏光子120c,対物レ
ンズ104,電気光学結晶からなるプローブ122,ハ
ーフミラー120e,ソレイユ・バビネ補償板120
d,光検出部140で構成されている。
用いたLDパルス光源130,偏光子120c,対物レ
ンズ104,電気光学結晶からなるプローブ122,ハ
ーフミラー120e,ソレイユ・バビネ補償板120
d,光検出部140で構成されている。
【0026】プローブ122は、電界を検出するための
もので、対物レンズ104を固定するためのマウント1
05に固着された支柱122dと、絶縁体でできた支持
体122cと、その先端の光プローブ122aとで構成
される。図2に示すように、支持体122cが支点12
2eを中心に図の上方に回転可能になった構造になって
いて、支点122e近傍にはピエゾ素子123が設けら
れている。ピエゾ素子123は、位置制御部160の制
御信号に基づきピエゾ駆動部125で駆動し、ピエゾ駆
動部125から電圧が印加されるとピエゾ素子123が
伸びて、光プローブ122aを上方に移動することがで
きる。また、図2(a)の円内の拡大図にあるように、
ピエゾ素子123の接触部分123aは半球状となって
おり、支持体122cをスムーズに押すことができるよ
うになっている。そして、先端の光プローブ122aの
設けられた部分には穴122fが開けられており(図2
(b))、ここをストローブ光PSが通過する。また、
図3に示すように、ピエゾ素子123の伸縮方向が、支
点122cとピエゾ素子123の接点とを結ぶ直線に対
し、直角になるようにしても良い。このようにすれば、
接点の変化を小さくすることができ、より精密なアーム
の回転すなわち精密なプローブの位置制御をおこなうこ
とができる。
もので、対物レンズ104を固定するためのマウント1
05に固着された支柱122dと、絶縁体でできた支持
体122cと、その先端の光プローブ122aとで構成
される。図2に示すように、支持体122cが支点12
2eを中心に図の上方に回転可能になった構造になって
いて、支点122e近傍にはピエゾ素子123が設けら
れている。ピエゾ素子123は、位置制御部160の制
御信号に基づきピエゾ駆動部125で駆動し、ピエゾ駆
動部125から電圧が印加されるとピエゾ素子123が
伸びて、光プローブ122aを上方に移動することがで
きる。また、図2(a)の円内の拡大図にあるように、
ピエゾ素子123の接触部分123aは半球状となって
おり、支持体122cをスムーズに押すことができるよ
うになっている。そして、先端の光プローブ122aの
設けられた部分には穴122fが開けられており(図2
(b))、ここをストローブ光PSが通過する。また、
図3に示すように、ピエゾ素子123の伸縮方向が、支
点122cとピエゾ素子123の接点とを結ぶ直線に対
し、直角になるようにしても良い。このようにすれば、
接点の変化を小さくすることができ、より精密なアーム
の回転すなわち精密なプローブの位置制御をおこなうこ
とができる。
【0027】光プローブ122aは、1mm3程度の大
きさであり、図4にしめすようにガラスブロック122
a1に10μm×10μm×10μm〜100μm×1
00μm×50μm程度の大きさの、電気光学結晶(例
えば、LiNbO3)122a2が取り付けられて構成さ
れている。電気光学結晶122a2の底面にはストロー
ブ光PSを反射するための誘電体多層膜がコーティング
されている。他端にはITOの透明背面電極が設けら
れ、この電極に電圧を印加するための側面電極122a
3が取り付けられている。
きさであり、図4にしめすようにガラスブロック122
a1に10μm×10μm×10μm〜100μm×1
00μm×50μm程度の大きさの、電気光学結晶(例
えば、LiNbO3)122a2が取り付けられて構成さ
れている。電気光学結晶122a2の底面にはストロー
ブ光PSを反射するための誘電体多層膜がコーティング
されている。他端にはITOの透明背面電極が設けら
れ、この電極に電圧を印加するための側面電極122a
3が取り付けられている。
【0028】光検出部140は、2つのPINフォトダ
イオード140a,140bと検光子140c(例えば
偏光ビームスプリッタ)とを用いて構成され、被測定デ
バイス101からの反射光の直交偏光成分の相互の位相
差を差動的に検出するものである。ソレイユ・バビネ補
償板120dは反射光の直交偏光成分の初期位相差を変
化,調整するもので、直交偏光成分の初期位相差が1/
4波長になるように調整されている。
イオード140a,140bと検光子140c(例えば
偏光ビームスプリッタ)とを用いて構成され、被測定デ
バイス101からの反射光の直交偏光成分の相互の位相
差を差動的に検出するものである。ソレイユ・バビネ補
償板120dは反射光の直交偏光成分の初期位相差を変
化,調整するもので、直交偏光成分の初期位相差が1/
4波長になるように調整されている。
【0029】この装置の測定・制御系は、駆動部17
0,計測制御部150,計測部155,位置制御部16
0、装置制御部100、表示部180で構成される。デ
ィスプレイ182,キーボード185は表示部180の
マンマシンインターフェイスである。また、サンプルス
テージ22は前述の従来例同様ステージコントローラで
制御されているが図では省略してある。プローブ用アク
チュエータ190は、位置制御部160の制御信号によ
り、ステージによる粗動と、ピエゾ素子の圧電効果を利
用した微動とにより、マウント105を上下に移動させ
る。
0,計測制御部150,計測部155,位置制御部16
0、装置制御部100、表示部180で構成される。デ
ィスプレイ182,キーボード185は表示部180の
マンマシンインターフェイスである。また、サンプルス
テージ22は前述の従来例同様ステージコントローラで
制御されているが図では省略してある。プローブ用アク
チュエータ190は、位置制御部160の制御信号によ
り、ステージによる粗動と、ピエゾ素子の圧電効果を利
用した微動とにより、マウント105を上下に移動させ
る。
【0030】駆動部170は被測定デバイス101へパ
ルス電気信号(正弦波電気信号、ロジック信号等)を与
えるもので、一例としてコムジェネレータ(HP社33
002A)を用い、図5に示すようなインパルス状の測
定用の信号を与えている。また、計測制御部150は、
駆動部170を制御すると共に、LDパルス光源130
から例えば図6のようなインパルス状のストローブ光P
Sを出力させる。また、駆動部170の駆動タイミング
と同期しつつ、かつこのタイミングに対して、ストロー
ブ光PSが出力されるタイミングを変化させる。さら
に、参照信号を計測部155に出力する。計測部155
は、ロックインアンプを内蔵し、二つのフォトダイオー
ド140a,140bからの電気信号を差動増幅し、計
測制御部150からの参照信号によりロックイン増幅し
て検出する。
ルス電気信号(正弦波電気信号、ロジック信号等)を与
えるもので、一例としてコムジェネレータ(HP社33
002A)を用い、図5に示すようなインパルス状の測
定用の信号を与えている。また、計測制御部150は、
駆動部170を制御すると共に、LDパルス光源130
から例えば図6のようなインパルス状のストローブ光P
Sを出力させる。また、駆動部170の駆動タイミング
と同期しつつ、かつこのタイミングに対して、ストロー
ブ光PSが出力されるタイミングを変化させる。さら
に、参照信号を計測部155に出力する。計測部155
は、ロックインアンプを内蔵し、二つのフォトダイオー
ド140a,140bからの電気信号を差動増幅し、計
測制御部150からの参照信号によりロックイン増幅し
て検出する。
【0031】この装置の動作について説明するとつぎの
ようになる。
ようになる。
【0032】まず、位置制御部160の信号に基づきピ
エゾ駆動部125により、図7(a)のようにプローブ
122の先端を上げた状態を作る。
エゾ駆動部125により、図7(a)のようにプローブ
122の先端を上げた状態を作る。
【0033】次に、サンプルステージ22を動かし、プ
ローブ122の直ぐ下に被測定デバイス101の測定点
がくるように位置合わせをする。位置制御部160の信
号に基づき、ピエゾ駆動部125により、図7(b)の
ようにプローブ122の先端を下げる。この状態で、プ
ローブ122自体は図において、少し右に傾くようにあ
らかじめプローブ122をとりつけておく。位置制御部
160の信号に基づいてプローブ用アクチュエータ19
0にてマウント105及びプローブ122を被測定デバ
イス101の方に移動させる。被測定デバイス101に
プローブ122内の光プローブ122aが接触し、さら
に、被測定デバイス101におされて、プローブ122
の位置が変化していく状態を図8(a)、(b)、
(c)に示す。このようにプローブ122は、位置変化
とともに傾きも変化する。
ローブ122の直ぐ下に被測定デバイス101の測定点
がくるように位置合わせをする。位置制御部160の信
号に基づき、ピエゾ駆動部125により、図7(b)の
ようにプローブ122の先端を下げる。この状態で、プ
ローブ122自体は図において、少し右に傾くようにあ
らかじめプローブ122をとりつけておく。位置制御部
160の信号に基づいてプローブ用アクチュエータ19
0にてマウント105及びプローブ122を被測定デバ
イス101の方に移動させる。被測定デバイス101に
プローブ122内の光プローブ122aが接触し、さら
に、被測定デバイス101におされて、プローブ122
の位置が変化していく状態を図8(a)、(b)、
(c)に示す。このようにプローブ122は、位置変化
とともに傾きも変化する。
【0034】このとき、計測制御部150からの信号に
基づき、ストローブ光P S を照射すると、プローブ12
2の傾きによって、反射方向が変化し、結果として、光
検出器140a、140bに到達する光強度が変化す
る。プローブ122上面の穴122fは光強度変化を大
きくするのに役立つ。最も効率良く、反射光が光検出器
140a、140bへ導かれるのは図8(b)の状態で
ある。従って、光検出器140a、140bの少なくと
も一方の出力信号を利用して図8(b)の状態を知るこ
とができる。あらかじめ、図8(b)の状態が以後の計
測における最適状態、すなわち、ストローブ光P S がプ
ローブ122の下端面で焦点を結ぶように調整しておく
ことにより、この状態が計測の準備が完了した状態とな
る。この時プローブ122および被測定デバイス101
には、ほとんど力が加わっていない状態であるので、プ
ローブ122および被測定デバイス101を破損するこ
とがない。
基づき、ストローブ光P S を照射すると、プローブ12
2の傾きによって、反射方向が変化し、結果として、光
検出器140a、140bに到達する光強度が変化す
る。プローブ122上面の穴122fは光強度変化を大
きくするのに役立つ。最も効率良く、反射光が光検出器
140a、140bへ導かれるのは図8(b)の状態で
ある。従って、光検出器140a、140bの少なくと
も一方の出力信号を利用して図8(b)の状態を知るこ
とができる。あらかじめ、図8(b)の状態が以後の計
測における最適状態、すなわち、ストローブ光P S がプ
ローブ122の下端面で焦点を結ぶように調整しておく
ことにより、この状態が計測の準備が完了した状態とな
る。この時プローブ122および被測定デバイス101
には、ほとんど力が加わっていない状態であるので、プ
ローブ122および被測定デバイス101を破損するこ
とがない。
【0035】また、仮に、突発的にプローブ122がい
きおいよく被測定デバイス101に接触するようなこと
があったとしても支点122eを中心にプローブ122
は上方への移動が自由におこなわれる状態にあるので、
やはりプローブ122や被測定デバイス101を破損す
るようなことにはならない。
きおいよく被測定デバイス101に接触するようなこと
があったとしても支点122eを中心にプローブ122
は上方への移動が自由におこなわれる状態にあるので、
やはりプローブ122や被測定デバイス101を破損す
るようなことにはならない。
【0036】また、光プローブ122aの形状を図13
に示すように、被測定デバイス101との接触面の端部
が、角をとって丸くした構成であるとすれば、光プロー
ブ122aが被測定デバイス101に接触、移動すると
きにスムーズに動くようになる。また、光プローブ12
2a下端の光ビーム径を検知して、計測の準備を行って
も良い。
に示すように、被測定デバイス101との接触面の端部
が、角をとって丸くした構成であるとすれば、光プロー
ブ122aが被測定デバイス101に接触、移動すると
きにスムーズに動くようになる。また、光プローブ12
2a下端の光ビーム径を検知して、計測の準備を行って
も良い。
【0037】ピエゾ素子123に、さらに図9に示すよ
うなスイッチ接点124および検出回路126を付加し
て用いても良い。この場合、スイッチ接点124の電極
124a,124bのオンオフの際のチャタリングの対
策を施しておく必要がある。
うなスイッチ接点124および検出回路126を付加し
て用いても良い。この場合、スイッチ接点124の電極
124a,124bのオンオフの際のチャタリングの対
策を施しておく必要がある。
【0038】この時、プローブ用アクチュエータ190
により、マウント105が被測定デバイス101に近づ
き、接触し始めると、スイッチ124が作動する。ここ
までは、プローブ用アクチュエータ190のステージに
よる駆動によりマウント105が移動される。スイッチ
124が作動すると、検出回路126が検知し、位置制
御部160への信号を送り、以後は、位置制御部160
からの信号に基づき、プローブ用アクチュエータ190
のピエゾ素子の圧電効果を利用した微動により、さらに
マウント105は下方へ移動し、前記手続きに基づき、
計測の準備を完了することができる。
により、マウント105が被測定デバイス101に近づ
き、接触し始めると、スイッチ124が作動する。ここ
までは、プローブ用アクチュエータ190のステージに
よる駆動によりマウント105が移動される。スイッチ
124が作動すると、検出回路126が検知し、位置制
御部160への信号を送り、以後は、位置制御部160
からの信号に基づき、プローブ用アクチュエータ190
のピエゾ素子の圧電効果を利用した微動により、さらに
マウント105は下方へ移動し、前記手続きに基づき、
計測の準備を完了することができる。
【0039】このように、被測定デバイス101と光プ
ローブ122aとを接触させ、計測準備が完了した後、
つぎのようにして電界が測定される。
ローブ122aとを接触させ、計測準備が完了した後、
つぎのようにして電界が測定される。
【0040】LDパルス光源130からストローブ光P
Sが出力される。LDパルス光源130からのストロー
ブ光PSは光プローブ122aに導かれ、その先端で反
射して戻って行く。光プローブ122aの先端には、被
測定デバイス101が接触しており、被測定デバイス1
01上に電圧が加えられると、その電圧による電界に応
じて電気光学結晶122a2の複屈折率が変化し、その
結果ストローブ光PSの偏光状態が変化する。このスト
ローブ光PSの偏光状態の変化が光検出部140で検出
光量の変化として検出される(光変調)。このストロー
ブ光PSにより光学系にて被測定デバイス101の電気
信号が検出されサンプリングされる。そして、計測部1
55でロックイン増幅されて電界が測定される。波形を
計測するには、被測定デバイス101上の電気信号に対
してストローブ光P S を出力するタイミングを少しずつ
ずらすことによって行う。ここで、被測定デバイス10
1と光プローブ122aとは接触した状態即ちそれらの
距離は零であるので、電気光学結晶122a2の屈折率
の変化は大きく、検出感度の良好なものになっている。
Sが出力される。LDパルス光源130からのストロー
ブ光PSは光プローブ122aに導かれ、その先端で反
射して戻って行く。光プローブ122aの先端には、被
測定デバイス101が接触しており、被測定デバイス1
01上に電圧が加えられると、その電圧による電界に応
じて電気光学結晶122a2の複屈折率が変化し、その
結果ストローブ光PSの偏光状態が変化する。このスト
ローブ光PSの偏光状態の変化が光検出部140で検出
光量の変化として検出される(光変調)。このストロー
ブ光PSにより光学系にて被測定デバイス101の電気
信号が検出されサンプリングされる。そして、計測部1
55でロックイン増幅されて電界が測定される。波形を
計測するには、被測定デバイス101上の電気信号に対
してストローブ光P S を出力するタイミングを少しずつ
ずらすことによって行う。ここで、被測定デバイス10
1と光プローブ122aとは接触した状態即ちそれらの
距離は零であるので、電気光学結晶122a2の屈折率
の変化は大きく、検出感度の良好なものになっている。
【0041】このように、前述の従来例と比較して被測
定デバイス101とプローブ122との距離を精密に検
出、制御する部分が簡素なものになっている。
定デバイス101とプローブ122との距離を精密に検
出、制御する部分が簡素なものになっている。
【0042】なお、この実施例においては、光源にレー
ザダイオードを用いて電気的に点灯させていることか
ら、点灯タイミングは電気的に制御されており、光遅延
のための光学系が不要で簡単なものになっている。この
装置で測定された電気信号波形に対しては、その時間分
解能はストローブ光PSのパルス幅程度である。詳しく
説明してきたように、サンプルステージの制御(図示せ
ず)、マウント105を上下させるプローブ用アクチュ
エータ190の制御およびマウント105を固定して光
プローブ122aの上下移動を行うピエゾ素子123を
駆動するピエゾ駆動部125の制御は、位置制御部16
0で行う。この時、一旦測定が開始され、被測定デバイ
ス101の上の異なる測定点の高さ位置が一定であれ
ば、ピエゾ駆動部125を制御するだけで、測定点の移
動を容易に行なうことが可能である。また、被測定デバ
イス101の異なる測定点の高さ位置が異なるときは、
測定点を移動した後、計測準備を完了するまでの過程を
行う時に、プローブ用アクチュエータ190の移動量を
検知すれば、それはそのまま測定点の高さ位置の差であ
って、高さ位置の変化、すなわち被測定デバイス101
の凸凹を同時に検出することが可能である。位置制御部
160と計測制御部150とは、装置制御部100によ
って制御される。
ザダイオードを用いて電気的に点灯させていることか
ら、点灯タイミングは電気的に制御されており、光遅延
のための光学系が不要で簡単なものになっている。この
装置で測定された電気信号波形に対しては、その時間分
解能はストローブ光PSのパルス幅程度である。詳しく
説明してきたように、サンプルステージの制御(図示せ
ず)、マウント105を上下させるプローブ用アクチュ
エータ190の制御およびマウント105を固定して光
プローブ122aの上下移動を行うピエゾ素子123を
駆動するピエゾ駆動部125の制御は、位置制御部16
0で行う。この時、一旦測定が開始され、被測定デバイ
ス101の上の異なる測定点の高さ位置が一定であれ
ば、ピエゾ駆動部125を制御するだけで、測定点の移
動を容易に行なうことが可能である。また、被測定デバ
イス101の異なる測定点の高さ位置が異なるときは、
測定点を移動した後、計測準備を完了するまでの過程を
行う時に、プローブ用アクチュエータ190の移動量を
検知すれば、それはそのまま測定点の高さ位置の差であ
って、高さ位置の変化、すなわち被測定デバイス101
の凸凹を同時に検出することが可能である。位置制御部
160と計測制御部150とは、装置制御部100によ
って制御される。
【0043】本実施形態では、実際の電圧計測を行なう
為に用いるストローブ光P S をさらにプローブ122の
位置検出、制御に利用したものであり、プローブ122
の位置制御を容易にすると共に、最も高感度な電圧計測
を可能にすることができる。また、スイッチ124を配
置せずに、ピエゾ素子123に加わる力の変化を検知し
て、プローブ122の接触を検知するようにしても良
い。
為に用いるストローブ光P S をさらにプローブ122の
位置検出、制御に利用したものであり、プローブ122
の位置制御を容易にすると共に、最も高感度な電圧計測
を可能にすることができる。また、スイッチ124を配
置せずに、ピエゾ素子123に加わる力の変化を検知し
て、プローブ122の接触を検知するようにしても良
い。
【0044】前述の第1の実施例は、被測定デバイス1
01に電気信号を与えて測定を行うものであるが、被測
定デバイス101に何等かの電気信号発生手段があれ
ば、ストローブ光PSをトリガパルスとして電気信号の
発生を光で行うことが可能になる。図10はその場合即
ち第2の実施例の構成の概略を示したものである。前述
の実施例と同一または同等のものについてはその説明を
簡略化し若しくは省略するものとする。この図において
は、プローブ122については簡略化し、計測制御部1
50、位置制御部160、装置制御部100は省略して
いる。
01に電気信号を与えて測定を行うものであるが、被測
定デバイス101に何等かの電気信号発生手段があれ
ば、ストローブ光PSをトリガパルスとして電気信号の
発生を光で行うことが可能になる。図10はその場合即
ち第2の実施例の構成の概略を示したものである。前述
の実施例と同一または同等のものについてはその説明を
簡略化し若しくは省略するものとする。この図において
は、プローブ122については簡略化し、計測制御部1
50、位置制御部160、装置制御部100は省略して
いる。
【0045】この装置は、光検出のための手段として被
測定デバイス101上の予め所定の電圧(グランド電位
を含む)が与えられた電極101bと被測定対象の電極
101cとを半導体のもつ光電効果で短絡させることを
利用したものである。
測定デバイス101上の予め所定の電圧(グランド電位
を含む)が与えられた電極101bと被測定対象の電極
101cとを半導体のもつ光電効果で短絡させることを
利用したものである。
【0046】この装置では、光パルスに同期して被測定
電気信号が発生するので、光パルスを被測定電気信号に
同期させるためにLDを用いた前述の方法と異なり、よ
り短パルスの大型レーザを用いることができる。そのた
め、LDパルス光源130にかえてCWモード同期レー
ザ130b(例えば、CPMリング色素レーザ、CPM
−LD、カーレンズモード同期Ti:サファイアレーザ
ー、LD励起のカーレンズモード同期Cr:LiSAF
レーザー等)が用いられ、このCPMレーザ130bか
らは、超短パルス光(例えば、繰り返しレート100M
Hz,パルス幅70fs)が出力される。ハーフミラー
120fは、CPMレーザ130bの超短パルス光をス
トローブ光PSとトリガ光Ptとに分離するもので、光デ
ィレイ135はトリガ光Ptの遅延時間を光路差にて調
節する。計測部155に新たに設けられた遅延量制御回
路155dは光ディレイ135の光路差を調節するもの
である。これらがこの装置の特徴的な点である。差動増
幅器155a,ロックインアンプ155bは前述の実施
例同様計測部155に設けられているもので、信号平均
化回路155cは、S/N比を向上させるのに必要に応
じて設けられるものである。
電気信号が発生するので、光パルスを被測定電気信号に
同期させるためにLDを用いた前述の方法と異なり、よ
り短パルスの大型レーザを用いることができる。そのた
め、LDパルス光源130にかえてCWモード同期レー
ザ130b(例えば、CPMリング色素レーザ、CPM
−LD、カーレンズモード同期Ti:サファイアレーザ
ー、LD励起のカーレンズモード同期Cr:LiSAF
レーザー等)が用いられ、このCPMレーザ130bか
らは、超短パルス光(例えば、繰り返しレート100M
Hz,パルス幅70fs)が出力される。ハーフミラー
120fは、CPMレーザ130bの超短パルス光をス
トローブ光PSとトリガ光Ptとに分離するもので、光デ
ィレイ135はトリガ光Ptの遅延時間を光路差にて調
節する。計測部155に新たに設けられた遅延量制御回
路155dは光ディレイ135の光路差を調節するもの
である。これらがこの装置の特徴的な点である。差動増
幅器155a,ロックインアンプ155bは前述の実施
例同様計測部155に設けられているもので、信号平均
化回路155cは、S/N比を向上させるのに必要に応
じて設けられるものである。
【0047】この装置の動作は、トリガ光Ptによって
電極101bと被測定対象の電極101cとが短絡して
これが駆動パルスとして働く点が前述の実施例と動作の
異なる所であるが、そのほかの動作は略同じである。こ
の装置においても同じプローブ122を用いることで同
等の効果が得られる。
電極101bと被測定対象の電極101cとが短絡して
これが駆動パルスとして働く点が前述の実施例と動作の
異なる所であるが、そのほかの動作は略同じである。こ
の装置においても同じプローブ122を用いることで同
等の効果が得られる。
【0048】前述の第1の実施例の光検出器140を高
速のPINフォトダイオードやストリークカメラ等の高
速光検出器を用いて構成することも可能である。図11
はその場合の光学系の構成を示したものである。
速のPINフォトダイオードやストリークカメラ等の高
速光検出器を用いて構成することも可能である。図11
はその場合の光学系の構成を示したものである。
【0049】この実施例は、LDパルス光源130にか
えてCWレーザ光源130c(例えば、He−Neレー
ザ,レーザダイオード,Nd:YAG固体レーザ,C
r:LiSAFレーザー等)を用い、光検出器140に
ストリークカメラ140dを用いたものである。計測部
155はロックイン増幅が不要で、ストリークカメラ1
40dからの波形がそのままディスプレイ182に表示
される、という簡単なものになっている。そのほかの動
作は同じであり、この装置においても同じプローブ12
2を用いることで同等の効果が得られる。
えてCWレーザ光源130c(例えば、He−Neレー
ザ,レーザダイオード,Nd:YAG固体レーザ,C
r:LiSAFレーザー等)を用い、光検出器140に
ストリークカメラ140dを用いたものである。計測部
155はロックイン増幅が不要で、ストリークカメラ1
40dからの波形がそのままディスプレイ182に表示
される、という簡単なものになっている。そのほかの動
作は同じであり、この装置においても同じプローブ12
2を用いることで同等の効果が得られる。
【0050】以上のようにすれば、スムーズにかつ短時
間に計測の準備を完了することができる。さらに、電気
光学結晶には、LiNbO3、ZnTeに限られず、L
iTaO3,GaAs,BSO,KDPなどももちいる
ことができ、電気光学結晶にかえて有機分子膜や分子薄
膜などの電気光学材料を用い得る。
間に計測の準備を完了することができる。さらに、電気
光学結晶には、LiNbO3、ZnTeに限られず、L
iTaO3,GaAs,BSO,KDPなどももちいる
ことができ、電気光学結晶にかえて有機分子膜や分子薄
膜などの電気光学材料を用い得る。
【0051】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、被測定物お
よびプローブに加わる力を小さくすることができ、双方
の破損防止が可能となると共に、被測定物とプローブと
の距離が非常に小さくなってより良好な測定が可能にな
る。
よびプローブに加わる力を小さくすることができ、双方
の破損防止が可能となると共に、被測定物とプローブと
の距離が非常に小さくなってより良好な測定が可能にな
る。
【図1】第1実施例の構成図。
【図2】プローブの構成図。
【図3】接点の様子を示す図。
【図4】光プローブ122aの先端の突出した部分の
図。
図。
【図5】駆動パルスの波形図。
【図6】ストローブ光の波形図。
【図7】被測定デバイスと光プローブとが接触する様子
を示す図。
を示す図。
【図8】プローブの先端を示す図。
【図9】スイッチを付加した例をしめす図。
【図10】第2実施例の構成図。
【図11】第3実施例の構成図。
【図12】従来例の構成図。
【図13】プローブの一例を示す図。
122…プローブ,122a…光プローブ,122c…
支持体,122d…支柱,122e…支点。
支持体,122d…支柱,122e…支点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−167490(JP,A) 特開 平3−73266(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 15/00 - 17/22 G01R 29/00 - 29/26 G01R 31/28
Claims (12)
- 【請求項1】 電界によって光学的性質が変化する材料
を有するプローブを備え、前記材料の光学的性質の変化
を光強度変化に変換して検出することによって被測定物
の電界を測定する電界測定装置において、 前記被測定物へ移動が可能な支柱と、 前記支柱に対して枢支され、支点を中心に上方に回転移
動可能なアームとを有し、前記 アームの先端に前記プローブが取り付けられてお
り、前記支点近傍の前記支柱と前記アームとの接点にピ
エゾ素子を配置し、前記ピエゾ素子により前記アームを
回転移動制御可能とし、 前記プローブと前記被測定物とを接触させて感度良く電
界を測定することが可能な電界測定装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記プローブの位置
を光によって検出するプローブ位置検出手段をさらに備
えたことを特徴とする電界測定装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記プローブ位置検
出手段は、電界を測定する光を用いることを特徴とする
電界測定装置。 - 【請求項4】 請求項3において、前記プローブ位置検
出手段は、戻り光強度変化に基づいて検出することを特
徴とする電界測定装置。 - 【請求項5】 請求項3において、前記プローブ位置検
出手段は、前記プローブ先端の光ビーム径変化に基づい
て検出することを特徴とする電界測定装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5の何れか一項におい
て、前記ピエゾ素子及び前記ピエゾ素子と前記接点を共
有する前記アームの一部の少なくとも一方は、半球状と
なっていることを特徴とする電界測定装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし5の何れか一項におい
て、前記ピエゾ素子の伸縮方向は、前記支点と前記接点
とを結ぶ直線と直角となっていることを特徴とする電界
測定装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし7の何れか一項におい
て、前記プローブの前 記被測定物との接触面の端部が、
角をとって丸くした構成であることを特徴とする電界測
定装置。 - 【請求項9】 請求項1ないし8の何れか一項におい
て、前記支柱を前記被測定物へ移動する機構は、粗動機
構と微動機構とを有し、 前記ピエゾ素子に加わる力を検知して粗動と微動とを切
換えることを特徴とする電界測定装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし8の何れか一項におい
て前記支柱を前記被測定物へ移動する機構は、粗動機構
と微動機構とを有し、 前記接点には、さらに接触スイッチを有し、この接触ス
イッチの信号に基づいて、粗動と微動とを切り換えるこ
とを特徴とした電界測定装置。 - 【請求項11】 請求項1ないし10の何れか一項にお
いて、前記プローブの側面及び上面の少なくとも一方に
透明電極が設けられていることを特徴とする電界測定装
置。 - 【請求項12】 請求項1ないし11の何れか一項にお
いて、前記アームおよび前記支柱の少なくとも一方は絶
縁体であることを特徴とする電界測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22285992A JP3201655B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 電界測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22285992A JP3201655B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 電界測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0666840A JPH0666840A (ja) | 1994-03-11 |
JP3201655B2 true JP3201655B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=16789016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22285992A Expired - Fee Related JP3201655B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 電界測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3201655B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103529310B (zh) * | 2013-09-25 | 2015-12-23 | 中国科学院半导体研究所 | 一种利用光致发光谱测量GaN基LED的极化电场的方法 |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP22285992A patent/JP3201655B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0666840A (ja) | 1994-03-11 |
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