JP3201498B2 - 扉の開閉構造 - Google Patents

扉の開閉構造

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JP3201498B2
JP3201498B2 JP22484693A JP22484693A JP3201498B2 JP 3201498 B2 JP3201498 B2 JP 3201498B2 JP 22484693 A JP22484693 A JP 22484693A JP 22484693 A JP22484693 A JP 22484693A JP 3201498 B2 JP3201498 B2 JP 3201498B2
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文浩 森下
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に自動販売機のケ
ース(本体キャビネット)の開口部を開閉する扉に係る
構造であって、とくに扉の裏側やケース内部の保守, 点
検が十分にでき、しかも自動販売機前方の通行を邪魔す
るスペースをなるべく小さくしうる、言いかえれば、扉
の開閉姿勢が周辺状況に応じて柔軟に変更できる扉の開
閉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機における従来の扉の開閉構造
は、ケースの左右いずれかの側縁部近くを回転中心軸と
して、扉を片開きさせるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例には次のような
問題点がある。自動販売機の保守,点検をするとき、隣
接して別の自動販売機が設置されていると、扉を左右い
ずれかに開くときの開き角度は約130 度に制限される。
したがって、扉の裏側やケース内部の保守, 点検が若干
阻害され、しかも扉が、自動販売機前方にその横幅寸法
の約80% ほど突出する形でスペースをとるから、通行の
邪魔になる。
【0004】この発明が解決すべき課題は、従来の技術
がもつ以上の問題点を解消し、たとえば隣に別の自動販
売機が設置されていても、扉を完全に開放させることが
できて、扉の裏側やケース内部の保守, 点検が十分にで
き、しかも自動販売機前方の通行を邪魔するスペースを
なるべく小さくしうる、言いかえれば、扉の開閉姿勢が
周辺状況に応じて柔軟に変更できる扉の開閉構造を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ため請求項1に係る扉の開閉構造は、前記ケースの右端
又は左端と扉の略中央とを連結し、ケースとの結合部を
第1端部とし、扉との結合部を第3端部とする第1のリ
ンク、前記ケースの略中央と扉の左端又は右端とを連結
し、ケースとの結合部を第2端部とし、扉との結合部を
第4端部とする第2のリンクを有し、前記各リンクの第
1端部と第2端部との間を静止節とし、前記各リンクの
第3端部と第4端部との間を運動節とする平行クランク
機構を備え、前記第2のリンクの回転対偶となる第2お
よび第4端部の少なくとも一方がケースあるいは扉に着
脱自在に構成される。
【0006】請求項2に係る扉の開閉構造は、着脱自在
な回転対偶が、ケース側に設けられ、着脱自在な第2の
リンクの第2端部となる溝と;第2のリンクの第2端部
に設けられ、溝に嵌まりこれに沿って移動可能な係合部
と;この係合部を溝の一方の端部に押圧付勢するバネ
と;溝の他方の端部に設けられ、係合部が通過可能な穴
と;を備える。
【0007】請求項3に係る扉の開閉構造は、第2のリ
ンクの第4端部が結合される扉における右端又は左端に
設けられ、鍵によってケースと扉の間のロックを施錠,
開錠する錠と;前記第1のリンクの第1端部が結合され
るケースにおける左端又は右端側であって、扉の閉鎖時
に扉の側面と対峙する位置に設けられた案内面と;前記
扉の錠とは反対側の側面であって、扉の開閉時に案内面
に対峙する位置に設けられ、前記案内面に摺動して出没
自在に押圧付勢されたロックピンと;を備え、前記案内
溝は扉の閉鎖位置において、ロックピンの先端部が当接
して扉の開放を阻止し、扉の開放時に扉が第1のリンク
の第1端部を中心として回動する際にロックピンの先端
が移動する軌跡と一致する係止面からなる係止部を有す
る。
【0008】請求項4に係る扉の開閉構造は、ケースお
よび扉は、自動販売機の本体キャビネットおよび扉であ
ることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1ないし4のいずれかの項に係る扉の開
閉構造では、扉は、通常は平行クランク機構を介して、
ケースに対して平行移動的に開閉可能で、さらに第1端
部の回転対偶が解除されると、静止節の第2端部と、こ
れに連結されるクランクの扉側端部とを各中心にして旋
回可能になる。
【0010】とくに請求項2に係る扉の開閉構造では、
係合部が、解除可能な回転対偶に係るクランク端部に設
けられ、この係合部はケース側の溝に嵌まり、これに沿
って移動可能であり、かつバネによって溝の一方の端部
に押圧付勢され位置決めされて回転対偶が成り立つ。こ
れを解除するには、クランク端部の係合部を溝の他方の
端部の穴を通過させて溝から外す。
【0011】とくに請求項3に係る扉の開閉構造では、
扉の閉鎖時には、一方の扉側面で閉鎖後に鍵によって施
錠され、他方の扉側面で閉鎖直前にロックピン先端部が
案内面と当接しこれに倣って移動した後、案内面の係止
部と当接して閉鎖と同時にロックされる。扉の開放時に
は、一方の扉側面で閉鎖前に鍵によって解錠され、他方
の扉側面で扉の開放動作とともにロックピンが押圧付勢
に抗して直進して係止部から外れロック解除される。
【0012】とくに請求項4に係る扉の開閉構造では、
ケースおよび扉が自動販売機に係るから、隣接して別の
自動販売機が設置された状態においても、扉を完全に開
放することができる。
【0013】
【実施例】この発明に係る扉の開閉構造の実施例につい
て、以下に図を参照しながら説明する。図1は実施例で
ある自動販売機の扉に係る斜視図である。図において、
1は直方体状の本体キャビネットで、販売商品,原料と
冷却,加熱手段と処理手段とが格納される。2は扉、3
は主リンク、4は主リンク3と同じ有効長の補助リンク
である。ここで、主リンク3は、その一方の端部が本体
キャビネット1の側の軸Aと、その他方の端部が扉2の
側の軸Cとそれぞれ回転対偶をなして連結される。補助
リンク4は、その一方の端部が本体キャビネット1の側
の軸Bと、その他方の端部が扉2の側の軸Dとそれぞれ
回転対偶をなして連結される。また、各軸A・B間距離
と、各軸C・D間距離とは等しい。主,補助の各リンク
3,4は、それぞれ上側と下側とに2組ずつ配設され
る。この主,補助の各リンク3,4と、本体キャビネッ
ト1と、扉2とによって平行クランク機構が構成され
る。すなわち、本体キャビネット1の各軸A,B間部分
が静止節に、扉2の各軸C,D間部分が運動節に、主,
補助の各リンク3,4がそれぞれ回転するクランクに相
当する。さらに重要な点は、軸Bと補助リンク4の一方
の端部との回転対偶が解除可能に構成されていることで
ある。この具体的な構造については、詳しく後述する。
【0014】したがって、扉2は、通常は平行クランク
機構を介して、本体キャビネット1に対して平行移動的
に開閉可能である。しかも、軸Bと補助リンク4の一方
の端部との回転対偶が解除されると、本体キャビネット
1側の端部である軸Aと、これに連結される主リンク3
の扉側の端部が回転対偶をなす軸Cとを、それぞれ中心
にして扉2は旋回可能になる。以上に述べた扉2の平行
移動や旋回の動作については、詳しく後述する。ここ
で、各軸A・B間距離と、各軸C・D間距離と、主,補
助の各リンク3,4の有効長とは、共通に扉2(言いか
えれば、本体キャビネット1)の横幅寸法のほぼ半分に
設計されている。
【0015】軸Bと補助リンク4の一方の端部との回転
対偶が解除可能に構成されていることについて、図2,
図3を参照しながら説明する。図2は補助リンクの着脱
機構の斜視図、図3は同じくその着脱機構の要部に関
し、(a) はその平面図、(b) はその側面図である。図2
において、補助リンク4の本体キャビネット1の側、つ
まり、軸Bと連結する側に、直角に折れ曲がった部分の
端部と、これに連接されるフランジ部とからなる係合部
5が設けられる。一方、本体キャビネット1の側に、直
方体状空間を内部にもつケース金具6が固着され、この
ケース金具6の上面に溝7と、その左端に溝幅より若干
大きい直径の穴8Aと、その右端に溝幅より大きい直径の
穴8Bとが連接して形成される。係合部5のフランジ部
は、穴8Bを通過可能であるが、穴8Aと溝7とは通過不可
能である。したがって、係合部5のフランジ部は、一点
鎖線で示したように、穴8Bの部分を通過して、ケース金
具6の内部に入り、穴8Aと溝7との箇所では外に出れ
ず、これに沿って移動可能である。係合部5は、後述す
るが、ケース金具6の内部でバネによって、穴8Aの左端
に押しつけられて位置決めされる。すなわち、この位置
決めされた箇所が、軸Bの位置に相当する。
【0016】図3(a) ,(b) において、9はZ形に折り
曲げられた保持板で、その一方の辺部(図3(b) の外で
直立する部分)が手動操作部である。その他方の辺部
(図3(b) の内部で直立する部分)は、これとケース金
具7 の内側面との間に挿入されたバネ10によって、左方
向に押圧付勢される。この付勢によって、補助リンク4
の係合部5 は、穴8Aの左端部に押しつけられて位置決め
される。したがって、係合部5 を溝7 から外すときに
は、係合部5 をバネ10の付勢に抗して、溝7 の幅より直
径の大きい穴8Bの位置まで移動させた後に、ここから外
部に出す( 図3 (a)参照) 。また、係合部5 を外部から
溝7 に嵌めるときには、保持板9 の上部に突き出た部分
を、バネ10の付勢に抗して穴8Bの位置まで移動させた後
に、係合部5のフランジ部を穴8Bをへて内部に挿入す
る。
【0017】実施例の開閉動作について、補助リンク装
着時と、同じくその脱離時とに分けて、それぞれ図4,
図5を参照しながら説明する。図4は実施例の補助リン
ク装着時における動作に関し、(a) は扉の閉鎖時の平面
図、(b) は扉の中間開放時の平面図、(c) は扉の完全開
放時の平面図、である。本体キャビネット1の側の各軸
A,Bを含む部分を静止節、扉2の側の各軸C,Dを含
む部分を運動節、および主リンク3,補助リンク4をそ
れぞれ回転する各クランクとして、平行クランク機構が
構成されるから、扉2は、本体キャビネット1に対して
平行移動しながら開閉する。したがって、同図(a) の閉
鎖状態から、同図(b) に示すように、扉2が前方に、最
大で横幅寸法のほぼ半分の距離だけ突出する形になった
とき、扉の裏側にある紙幣,硬貨の鑑別・収納部や制御
部,表示部など、および本体キャビネット1の内部につ
いて、ある範囲の保守・点検が可能になる。したがっ
て、自動販売機前の通行の邪魔をする程度を、従来例よ
り半分に低下させることができる。さらに、扉2を開い
て、同図(c) の状態にすると、本体キャビネット1の内
部について、十分な保守・点検が可能になる。しかも、
隣接して自動販売機が設置されないときには、この状態
で扉2の裏側も十分に保守・点検できる。
【0018】次に、補助リンク4の本体キャビネット1
側の回転対偶箇所(軸Bの連結)を切り離すと、扉2の
姿勢はさらに自由度が増す。図5は実施例の補助リンク
離脱時における動作に関し、(a) は扉が一姿勢をとると
きの平面図、(b) は扉が別の姿勢をとるときの平面図で
ある。すなわち、扉2は、本体キャビネット1の軸A
と、これに連結される主リンク3の扉側端部の軸Cとを
各中心にして旋回可能になる。したがって、周辺のスペ
ース状況や、邪魔する程度に応じて、そのときなすべき
保守・点検に対する、最適な姿勢をとることができる。
【0019】実施例における扉のロックについて説明す
る。扉のロックは、扉の左端および右端に、鍵によって
施錠,開錠する錠を取り付ければ済むが、この錠がコス
ト的に高い。したがって、この実施例ではコスト低減の
ために、一方の側面には錠を取り付け、他方の側面には
錠に代わる低コストのロック機構を設ける方式をとる。
図6は実施例におけるロック機構の平面図である。図に
おいて、本体キャビネット1の軸Aの近くに案内板11
を設ける。この案内板11は、本体キャビネット1の側
面とほぼ平行な案内面11aと、この案内面11aに連
続して案内面11aに対して直角より若干大きい角度で
交わる斜面状係止面11bとからなる。扉2の側面の前
記案内板11と対峙する位置に案内枠12が取り付けら
れ、これによって、ロックピン13が本体キャビネット
1の側面と直角方向に出没自在に支持されている。この
ロックピン13はバネ14により常時突出するように押
圧付勢されている。前記ロックピン13の先端は、扉2
が開放される場合に軸Aを中心に矢印Qの軌跡をたど
り、扉2が閉鎖される場合には矢印Qと逆方向の軌跡を
たどる。したがって、前記案内板11の斜面状係止面1
1bは、矢印Qの軌跡に一致するように形成されてい
る。
【0020】このロック機構の動作は次のとおりであ
る。扉2の閉鎖時には、詳しくは後述するが、図示して
いない扉2の右端側が鍵によって施錠され、扉2の左端
側がロックピン13によるロックが行われる。すなわ
ち、扉2が開放状態から閉鎖のために平行クランク機構
により誇張して示す矢印Pに沿って移動するとき、ロッ
クピン13の先端は矢印Qと逆方向に移動する。ここ
で、係止面11bはロックピン13の先端の移動軌跡
(Q)に沿うように構成されているが、組立誤差などに
より、その移動途中において、ロックピン13の先端が
案内面11に当接する場合がある。しかしながら、この
場合には、ロックピン13が案内枠12内に没入するの
で、ロックピン13の先端が案内面11a上を滑動し、
やがて案内面11aを乗り越える。ロックピン13の先
端が案内面11aを乗り越えると同時にロックピン13
は元の突出した状態に復帰し、ロックピン13の先端が
係止面11bに沿って落ち込む形で当接してロック状態
となる。扉2の開放時には、まず、扉2の右端側の錠に
よるロックが鍵によって解除される。この状態で扉2を
平行クランク機構により開放すると、扉2の左端側のロ
ックピン13が矢印Qに沿って移動することにって、ロ
ックピン13による扉2のロックが解除される。したが
って、扉2の右端の鍵によるロックを解除せずに扉2の
左端側を開こうとしても、ロックピン13が係止面11
bに当接しているので、扉2を開くことはできず、扉を
正常に開放操作、すなわち、扉2の右端の鍵によるロッ
クを解除して扉2を開放しない限り、扉2は本体キャビ
ネット1にロックされる。
【0021】ロック機構の変形例について、図7の平面
図を参照しながら説明する。この変形例が先の例と異な
るのは、案内板の係止部の形状と、ロックピンの先端形
状との2点である。図7において、案内板15の案内面
15aに連接して形成された凹部15bが係止部に相当
する。そして、ロックピン16は先端部が球体である。
前記凹部15bの凹部内面はロックピン16の先端の移
動軌跡に一致するように形成されている。したがって、
扉2の閉鎖時にロックピン16は突出状態で凹部15b
に嵌まり込んで扉2を本体キャビネット1にロックす
る。扉2の右端側の鍵によるロックを解除して扉2を開
放するときには、ロックピン16の先端が矢印Qの軌跡
をたどって凹部15bから抜け出し、ロックピン16に
よる扉2の本体キャビネット1へのロックが解除され
る。
【0022】実施例において扉を閉じて施錠するときの
動作に関し、図8を参照しながら説明する。図8(a) は
初期段階の平面図、(b) は中間段階の平面図、(c) は閉
鎖段階の平面図である。扉2を閉じるときには、扉2と
本体キャビネット1とは平行クランク機構によって平行
運動がおこなわれる。したがって、(a) 〜(c) におい
て、補助リンク4の、本体キャビネット1の側の端部
は、つねに軸Bの位置(図3の穴8Aに嵌まる位置) に位
置決めされる。(b) 〜(c) の過程で、扉2の左側部分
が、図6,図7で説明した矢印Qに沿って移動した後、
ロックされる。また、(c) の状態で、扉2の右側面の錠
17が、図示してない鍵によって施錠されるわけである。
【0023】また、実施例において解錠の後に扉を開く
ときの動作に関し、図9を参照しながら説明する。図9
(a)は初期段階の平面図、(b) は中間段階の平面図、
(c) は開放段階の平面図である。扉2を開くときには、
扉2の右側面の錠17が、図示してない鍵によって解錠さ
れた後に、扉2は軸Aを中心として時計方向に回転され
る。そのため、初期段階直後の中間段階( 図9 (b) ) で
は、補助リンク4の、本体キャビネット1の側の端部
は、軸Bの位置(図3の穴8Aに嵌まる位置) から外れ
て、図9 (b) の穴8Bの位置に移動する。この穴8Bの位置
への移動は、図6,図7で説明した矢印Qに沿った移動
でロックが外れるまで継続される。その後、扉2と本体
キャビネット1とは平行クランク機構によって平行運動
がおこなわれることになる。
【0024】
【発明の効果】請求項1ないし8のいずれかの項に係る
扉の開閉構造では、扉は、通常は平行クランク機構を介
して、ケースに対して平行移動的に開閉可能で、さらに
第1端部の回転対偶が解除されると、静止節の第2端部
と、これに連結されるクランクの扉側端部とを各中心に
して旋回可能になる。したがって、隣接して別のケース
が設置されていても、扉を完全に開放させることができ
るから、扉の裏側やケース内部の保守, 点検が十分にで
き、しかもケース前方の通行を邪魔するスペースをなる
べく小さくしうる。言いかえれば、扉の開閉姿勢が周辺
状況に応じて柔軟に変更できるから、扉の裏側やケース
内部の保守,点検上非常に便利である。
【0025】とくに請求項2に係る扉の開閉構造では、
係合部が、解除可能な回転対偶に係るクランク端部に設
けられ、この係合部はケース側の溝に嵌まり、これに沿
って移動可能であり、かつバネによって溝の一方の端部
に押圧付勢され位置決めされて回転対偶が成り立つ。こ
れを解除するには、クランク端部の係合部を溝の他方の
端部の穴を通過させて溝から外す。したがって、回転対
偶を解除するための構造が簡単になる。
【0026】とくに請求項3に係る扉の開閉構造では、
扉の閉鎖時には、一方の扉側面で閉鎖後に鍵によって施
錠され、他方の扉側面で閉鎖直前にロックピン先端部が
案内面と当接しこれに倣って移動した後、案内面の係止
部と当接して閉鎖と同時にロックされる。扉の開放時に
は、一方の扉側面で閉鎖前に鍵によって解錠され、他方
の扉側面で扉の開放動作とともにロックピンが押圧付勢
に抗し直進して係止部から外れロック解除される。した
がって、錠が片側だけですみ、他の側はコスト的に安価
なロック機構で代用される。
【0027】とくに請求項4に係る扉の開閉構造では、
ケースおよび扉が自動販売機に係るから、隣接して別の
自動販売機が設置された状態においても、扉を完全に開
放することができ、使用,保守,点検する上で非常に便
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施例の斜視図
【図2】実施例における補助リンクの着脱機構の斜視図
【図3】同じくその着脱機構の要部に関し、(a) はその
平面図、(b) はその側面図
【図4】実施例の補助リンク装着時における動作に関
し、(a) は扉の閉鎖時の平面図、(b) は扉の中間開放時
の平面図、(c) は扉の完全開放時の平面図
【図5】実施例の補助リンク離脱時における動作に関
し、(a) は扉が一姿勢をとるときの平面図、(b) は扉が
別の姿勢をとるときの平面図
【図6】実施例におけるロック機構の平面図
【図7】ロック機構の変形例の平面図
【図8】実施例において扉を閉じて施錠するときの動作
に関し、(a) は初期段階の平面図、(b) は中間段階の平
面図、(c) は閉鎖段階の平面図
【図9】実施例において解錠の後に扉を開くときの動作
に関し、(a) は初期段階の平面図、(b) は中間段階の平
面図、(c) は開放段階の平面図
【符号の説明】
1 本体キャビネット 2 扉 3 主リンク 4 補助リンク 5 係合部 6 ケース金具 7 溝 8A,8B 穴 9 保持具 10 バネ 11 案内板 11a 案内面 11b 係止面 12 案内枠 13 ロックピン 14 バネ 15 案内板 15a 案内面 15b 凹部 16 ロックピン 17 錠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−81178(JP,U) 実開 平2−27484(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 15/56 - 15/58 E05D 15/48 G07F 9/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースの開口部を開閉する扉の開閉構造で
    あって、 前記ケースの右端又は左端と扉の略中央とを連結し、ケ
    ースとの結合部を第1端部とし、扉との結合部を第3端
    部とする第1のリンク、前記ケースの略中央と扉の左端
    又は右端とを連結し、ケースとの結合部を第2端部と
    し、扉との結合部を第4端部とする第2のリンクを有
    し、前記各リンクの第1端部と第2端部との間を静止節
    とし、前記各リンクの第3端部と第4端部との間を運動
    節とする平行クランク機構を備え、 前記第2のリンクの回転対偶となる第2および第4端部
    の少なくとも一方がケースあるいは扉に着脱自在に構成
    されていることを特徴とする扉の開閉構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の構造において、着脱自在
    な回転対偶は、ケース側に設けられ、着脱自在な第2の
    リンクの第2端部となる溝と;第2のリンクの第2端部
    に設けられ、溝に嵌まりこれに沿って移動可能な係合部
    と;この係合部を溝の一方の端部に押圧付勢するバネ
    と;溝の他方の端部に設けられ、係合部が通過可能な穴
    と;を備えることを特徴とする扉の開閉構造。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の構造において、第2のリ
    ンクの第4端部が結合される扉における右端又は左端に
    設けられ、鍵によってケースと扉の間のロックを施錠,
    開錠する錠と;前記第1のリンクの第1端部が結合され
    るケースにおける左端又は右端側であって、扉の閉鎖時
    に扉の側面と対峙する位置に設けられた案内面と;前記
    扉の錠とは反対側の側面であって、扉の開閉時に案内面
    に対峙する位置に設けられ、前記案内面に摺動して出没
    自在に押圧付勢されたロックピンと;を備え、前記案内
    溝は扉の閉鎖位置において、ロックピンの先端部が当接
    して扉の開放を阻止し、扉の開放時に扉が第1のリンク
    の第1端部を中心として回動する際にロックピンの先端
    が移動する軌跡と一致する係止面からなる係止部を有す
    ることを特徴とする扉の開閉構造。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかの項に記載の
    構造において、ケースおよび扉は、自動販売機の本体キ
    ャビネットおよび扉であることを特徴とする扉の開閉構
    造。
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