JP3201274B2 - 扉 - Google Patents
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- JP3201274B2 JP3201274B2 JP23625196A JP23625196A JP3201274B2 JP 3201274 B2 JP3201274 B2 JP 3201274B2 JP 23625196 A JP23625196 A JP 23625196A JP 23625196 A JP23625196 A JP 23625196A JP 3201274 B2 JP3201274 B2 JP 3201274B2
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、一体成形した樹
脂丁番を有する扉に関する。
脂丁番を有する扉に関する。
【0002】
【従来の技術】折り戸や開閉蓋など、扉体の連結に多く
の樹脂丁番が用いられている(特開平7−217297
号公報、特開平3−47385号公報、実開昭64−3
1867号公報、実開昭64−37876号公報、実開
昭58−79698号公報など)。これらの樹脂丁番は
取付部を硬質に、取付部間をつなぐ屈曲部を軟質として
一体成形しており、簡便な丁番として製造しやすく、ま
た、屈曲部が軟質であるために開閉しやすい利点があ
る。しかし、丁番で結合した蓋や扉を開閉するときに屈
曲部以外の部分も変形して開閉に滑らかさを欠くことが
ある。特に出入り口用の扉などの比較的に重く、また、
縦方向に荷重がかかるものでは、従来のようにビス止め
だけでは変形を十分に阻止できない。
の樹脂丁番が用いられている(特開平7−217297
号公報、特開平3−47385号公報、実開昭64−3
1867号公報、実開昭64−37876号公報、実開
昭58−79698号公報など)。これらの樹脂丁番は
取付部を硬質に、取付部間をつなぐ屈曲部を軟質として
一体成形しており、簡便な丁番として製造しやすく、ま
た、屈曲部が軟質であるために開閉しやすい利点があ
る。しかし、丁番で結合した蓋や扉を開閉するときに屈
曲部以外の部分も変形して開閉に滑らかさを欠くことが
ある。特に出入り口用の扉などの比較的に重く、また、
縦方向に荷重がかかるものでは、従来のようにビス止め
だけでは変形を十分に阻止できない。
【0003】2枚に分割した扉体を縦軸で結合して、開
閉時に扉体を縦軸を中心に折り畳むようにする折りドア
サッシの場合、ドア部分の連結と折り畳み時の縦軸を提
供する樹脂丁番は軽量で腐蝕せず、便利であるが、例え
ば、浴室の出入り口に使用する場合には十分な気密性、
水密性が必要であり、また、廊下口などの半屋外空間で
用いるものでは、閉じた状態で風圧に対応できることも
重要である。
閉時に扉体を縦軸を中心に折り畳むようにする折りドア
サッシの場合、ドア部分の連結と折り畳み時の縦軸を提
供する樹脂丁番は軽量で腐蝕せず、便利であるが、例え
ば、浴室の出入り口に使用する場合には十分な気密性、
水密性が必要であり、また、廊下口などの半屋外空間で
用いるものでは、閉じた状態で風圧に対応できることも
重要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、開閉時に
変形が少なく、開閉が滑らかな一体成形の樹脂丁番を備
えた扉の提供、及び折りドアサッシに利用して気密、水
密性が高く、また、耐風圧性能が高い樹脂丁番の提供を
課題とする。
変形が少なく、開閉が滑らかな一体成形の樹脂丁番を備
えた扉の提供、及び折りドアサッシに利用して気密、水
密性が高く、また、耐風圧性能が高い樹脂丁番の提供を
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】扉体と樹脂丁番を備えた
扉とする。樹脂丁番は、取付部と取付部間の屈曲部を有
する。取付部と屈曲部は、取付部を硬質に、屈曲部を軟
質として一体に樹脂で形成する。それぞれの取付部に支
持部を屈曲部に沿う縦方向に設ける。支持部は折りドア
サッシなど扉体への取付部で、取付部の屈曲部側の側部
とその反対側の側部に設ける。
扉とする。樹脂丁番は、取付部と取付部間の屈曲部を有
する。取付部と屈曲部は、取付部を硬質に、屈曲部を軟
質として一体に樹脂で形成する。それぞれの取付部に支
持部を屈曲部に沿う縦方向に設ける。支持部は折りドア
サッシなど扉体への取付部で、取付部の屈曲部側の側部
とその反対側の側部に設ける。
【0006】取付部は、通常、屈曲部を挟んで左右に2
枚であり、それぞれは矩形をしているが、用途によって
は、楕円形や装飾形状となることがあり、また、屈曲部
を挟んで複数枚が連続することがある。丁番の素材とし
ての樹脂はナイロン、ポリウレタン、ポリエステルなど
であり、相性の良い素材を選んで(通常は同種)2色成
形により、取付部を硬質に、屈曲部を軟質に一体成形す
る。硬質部はジュロメーター硬度80°〜90°、軟質
部は同40°〜65°が好ましい。
枚であり、それぞれは矩形をしているが、用途によって
は、楕円形や装飾形状となることがあり、また、屈曲部
を挟んで複数枚が連続することがある。丁番の素材とし
ての樹脂はナイロン、ポリウレタン、ポリエステルなど
であり、相性の良い素材を選んで(通常は同種)2色成
形により、取付部を硬質に、屈曲部を軟質に一体成形す
る。硬質部はジュロメーター硬度80°〜90°、軟質
部は同40°〜65°が好ましい。
【0007】支持部は折りドアサッシなど扉体に丁番を
取り付けたとき、扉体側の構造と相まって、それぞれの
取付部の縦方向(屈曲部に沿う方向)の両側をしっかり
と拘束する構造とする。屈曲部の中央に取付部の縦方向
の側部と平行に硬質の縦骨部を設けることがある。縦骨
部は、樹脂丁番を開閉するときに屈曲の中心となり、閉
じたとき、取付部の側部よりも張り出して位置する。
取り付けたとき、扉体側の構造と相まって、それぞれの
取付部の縦方向(屈曲部に沿う方向)の両側をしっかり
と拘束する構造とする。屈曲部の中央に取付部の縦方向
の側部と平行に硬質の縦骨部を設けることがある。縦骨
部は、樹脂丁番を開閉するときに屈曲の中心となり、閉
じたとき、取付部の側部よりも張り出して位置する。
【0008】樹脂丁番における取付部にストッパーフィ
ンを設ける。ストッパーフィンは、取付部の面にしっか
りと設けた硬質の突出フィンで、取付部を閉じたとき、
取付部の横方向で左右の取付部のものが前後に重なる配
置としてある。屈曲部に近い側のストッパーフィンを備
えた取付部を可動とし、他方のストッパーフィンを備え
た取付部を固定にすると、可動側の取付部が自由に回動
しようとしても、可動側のストッパーフィンが、固定側
のストッパーフィンに当接して、自由に回動することが
できない。この構造の樹脂丁番は、折りドアサッシ等に
用いて、折りドアが風圧で開こうとしたり、大きく揺れ
るのを防止することができる。さらに、取付部の屈曲部
側と反対側の位置に、取付部を閉じたとき取付部の対向
面間を閉じる軟質のあるいは一方が硬質の水切りフィン
を設けることがある。この水切りフィンは左右の取付部
の対向側面にそれぞれ設けても良い。
ンを設ける。ストッパーフィンは、取付部の面にしっか
りと設けた硬質の突出フィンで、取付部を閉じたとき、
取付部の横方向で左右の取付部のものが前後に重なる配
置としてある。屈曲部に近い側のストッパーフィンを備
えた取付部を可動とし、他方のストッパーフィンを備え
た取付部を固定にすると、可動側の取付部が自由に回動
しようとしても、可動側のストッパーフィンが、固定側
のストッパーフィンに当接して、自由に回動することが
できない。この構造の樹脂丁番は、折りドアサッシ等に
用いて、折りドアが風圧で開こうとしたり、大きく揺れ
るのを防止することができる。さらに、取付部の屈曲部
側と反対側の位置に、取付部を閉じたとき取付部の対向
面間を閉じる軟質のあるいは一方が硬質の水切りフィン
を設けることがある。この水切りフィンは左右の取付部
の対向側面にそれぞれ設けても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】図は、この発明による樹脂丁番を
折りドアサッシ(扉)に用いた例である。折りドアサッ
シ1は、建物の開口部2に取り付けたサッシ枠3に折り
ドア4(扉体)を取り付けた構造で、折りドア4は2枚
のドア部分4(a,b)からなる。なお、折りドア4自
体、この実施形態では左右2枚を使用するものである
が、図では片方のみを示している。
折りドアサッシ(扉)に用いた例である。折りドアサッ
シ1は、建物の開口部2に取り付けたサッシ枠3に折り
ドア4(扉体)を取り付けた構造で、折りドア4は2枚
のドア部分4(a,b)からなる。なお、折りドア4自
体、この実施形態では左右2枚を使用するものである
が、図では片方のみを示している。
【0010】左右のドア部分4(a,b)は、基部の上
下に取り付けた回動駒5(a,b)をサッシ枠3の上下
枠に設けたレール6に左右方向へのスライドと回動を可
能に取り付け、先端を樹脂丁番7で連結している。な
お、ドア部分4(a,b)は、それぞれアルミ合金の押
し出し成形材による框組にガラスを装着した構造で、樹
脂丁番7で連結している先端側の框8(a,b)の外面
には、係合部9(a,b)、10(a,b)を一体に形
成している(図4)。
下に取り付けた回動駒5(a,b)をサッシ枠3の上下
枠に設けたレール6に左右方向へのスライドと回動を可
能に取り付け、先端を樹脂丁番7で連結している。な
お、ドア部分4(a,b)は、それぞれアルミ合金の押
し出し成形材による框組にガラスを装着した構造で、樹
脂丁番7で連結している先端側の框8(a,b)の外面
には、係合部9(a,b)、10(a,b)を一体に形
成している(図4)。
【0011】折りドア4は、ドア部分4(a,b)を樹
脂丁番7の箇所で折ることにより、開くことができ、ド
ア部分4(a,b)を平らに並べることにより、閉じる
ことができる。閉じた際には、ドア部分4(a,b)の
上下框部が、サッシ枠3の内周側周囲に配設してあるタ
イト材17に当接して気密、水密を維持するようになっ
ている。ドア部分4(a,b)間の間隙箇所では、屈曲
されて内側に突出してくる樹脂丁番7の一部をタイト材
17に当接してこの部分の気密、水密を維持する。
脂丁番7の箇所で折ることにより、開くことができ、ド
ア部分4(a,b)を平らに並べることにより、閉じる
ことができる。閉じた際には、ドア部分4(a,b)の
上下框部が、サッシ枠3の内周側周囲に配設してあるタ
イト材17に当接して気密、水密を維持するようになっ
ている。ドア部分4(a,b)間の間隙箇所では、屈曲
されて内側に突出してくる樹脂丁番7の一部をタイト材
17に当接してこの部分の気密、水密を維持する。
【0012】樹脂丁番7(図2)は、ポリウレタンの一
体成形品であって、左右の取付部11(a,b)とその
間を結合している屈曲部12を備え、縦方向に同じ断面
形状となっている。また、この実施形態において縦方向
に、ドア部分4(a,b)の先端側の框8(a,b)と
同じ長さを有する。なお、説明の都合上、屈曲部12に
沿った方向を縦、これと直交する方向を横とし、取付部
11(a,b)に関して、屈曲部12の側を基部側、そ
の反対側を開放側と称し、さらに、丁番1を閉じたとき
左右の取付部の対向面を取付部の外面、その反対側の框
8(a,b)に接する側の面を内面と称する。
体成形品であって、左右の取付部11(a,b)とその
間を結合している屈曲部12を備え、縦方向に同じ断面
形状となっている。また、この実施形態において縦方向
に、ドア部分4(a,b)の先端側の框8(a,b)と
同じ長さを有する。なお、説明の都合上、屈曲部12に
沿った方向を縦、これと直交する方向を横とし、取付部
11(a,b)に関して、屈曲部12の側を基部側、そ
の反対側を開放側と称し、さらに、丁番1を閉じたとき
左右の取付部の対向面を取付部の外面、その反対側の框
8(a,b)に接する側の面を内面と称する。
【0013】左取付部11aはジュロメーター硬度90
°の硬質部分であり、肉厚で頑丈に構成してある。そし
て、開放側の縦辺に沿って第1の支持部13aを、ま
た、基部側の縦辺に沿って第2の支持部14aを構成し
ている。これらの支持部13a,14aはそれぞれ框8
aに形成した係合部9a,10aに対応した断面形状と
してあり、係合構造とある程度のカシメ効果とによっ
て、取付部11aの両側を、ガタなく、しっかりと框8
aに固定することができる支持部である。
°の硬質部分であり、肉厚で頑丈に構成してある。そし
て、開放側の縦辺に沿って第1の支持部13aを、ま
た、基部側の縦辺に沿って第2の支持部14aを構成し
ている。これらの支持部13a,14aはそれぞれ框8
aに形成した係合部9a,10aに対応した断面形状と
してあり、係合構造とある程度のカシメ効果とによっ
て、取付部11aの両側を、ガタなく、しっかりと框8
aに固定することができる支持部である。
【0014】右取付部11bは、左取付部11aと左右
対称となるが同じ構造である。付加符号をbとして同じ
符号を付して説明を省略する。屈曲部12は、断面にお
いて、中央に縦骨部15(図4)を有する。縦骨部15
は取付部11(a,b)と同様にジュロメーター硬度9
0°の硬質部分であり、その両側の取付部11(a,
b)と結合する結合部分16はジュロメーター硬度50
°の軟質部分である。また、この実施形態においては、
屈曲性を良くするために、軟質部を他の部分よりも薄く
構成している。
対称となるが同じ構造である。付加符号をbとして同じ
符号を付して説明を省略する。屈曲部12は、断面にお
いて、中央に縦骨部15(図4)を有する。縦骨部15
は取付部11(a,b)と同様にジュロメーター硬度9
0°の硬質部分であり、その両側の取付部11(a,
b)と結合する結合部分16はジュロメーター硬度50
°の軟質部分である。また、この実施形態においては、
屈曲性を良くするために、軟質部を他の部分よりも薄く
構成している。
【0015】このように構成した樹脂丁番7を、これら
の第1の支持部13(a,b)と第2の支持部14
(a,b)を左右のドア部分4(a,b)の先端側框8
(a,b)における係合部に係合して取り付ける(図
3)。この結果、樹脂丁番1は取付部4(a,b)の両
側を框8(a,b)の係合部9(a,b),10(a,
b)のそれぞれ2点、合計4点で拘束して固定すること
になるので、ドア部分4(a,b)を開閉しても樹脂丁
番7がねじれたり、変形したりしない。一方、屈曲部1
2に軟質材を用いているので、ドア部分4(a,b)の
開閉にともなって屈曲部12は柔軟に変形し、折りドア
を軽く開閉することができる。また、この場合に、屈曲
部12の中央には縦骨部15があるので、屈曲が縦骨部
15の両側に規制された形となり、異常な屈曲が起こら
ず、ドア部分4(a,b)の折れ作動、すなわち、開閉
が滑らかに行われる。
の第1の支持部13(a,b)と第2の支持部14
(a,b)を左右のドア部分4(a,b)の先端側框8
(a,b)における係合部に係合して取り付ける(図
3)。この結果、樹脂丁番1は取付部4(a,b)の両
側を框8(a,b)の係合部9(a,b),10(a,
b)のそれぞれ2点、合計4点で拘束して固定すること
になるので、ドア部分4(a,b)を開閉しても樹脂丁
番7がねじれたり、変形したりしない。一方、屈曲部1
2に軟質材を用いているので、ドア部分4(a,b)の
開閉にともなって屈曲部12は柔軟に変形し、折りドア
を軽く開閉することができる。また、この場合に、屈曲
部12の中央には縦骨部15があるので、屈曲が縦骨部
15の両側に規制された形となり、異常な屈曲が起こら
ず、ドア部分4(a,b)の折れ作動、すなわち、開閉
が滑らかに行われる。
【0016】また、ドア部分4(a,b)を閉じて、屈
曲部12が変形すると屈曲部12の中央にある縦骨部1
5は、図3に破線で示すように、基部の端部よりもさら
に外方へ突出する方向に付勢されて、屈曲部12の上下
両端部がサッシ枠3のタイト材17に圧接される。この
とき、縦骨部15は硬質に成形してあるので、圧接時に
変形して隙間ができたりせず、折りドアサッシ1におけ
る丁番部の気密、水密を確保することができる。
曲部12が変形すると屈曲部12の中央にある縦骨部1
5は、図3に破線で示すように、基部の端部よりもさら
に外方へ突出する方向に付勢されて、屈曲部12の上下
両端部がサッシ枠3のタイト材17に圧接される。この
とき、縦骨部15は硬質に成形してあるので、圧接時に
変形して隙間ができたりせず、折りドアサッシ1におけ
る丁番部の気密、水密を確保することができる。
【0017】図5,6は、ドア部分4(a,b)の構成
と樹脂丁番7の基本的な構成に、樹脂丁番7の取付部の
外面(閉じたときに対向する面)にストッパーフィン1
8(a,b)を一体に、取付部11と同じ硬質として、
それぞれ取付部11(a,b)に設けた構成を示し、ス
トッパーフィン18aは、ドア部分4aが上下にロッド
を突出させて閉じた状態をロックできる構造としている
ことから、受け面19aを基部側に向けた受け構造とな
っている。これに対して、ストッパーフィン18bはド
ア部分4bがフリー状態なので、当て面19bを開放側
に向けた当て構造となっている。すなわち、これらのス
トッパーフィン18(a,b)は、取付部11(a,
b)を閉じたとき取付部の横方向で前後に重なる。
と樹脂丁番7の基本的な構成に、樹脂丁番7の取付部の
外面(閉じたときに対向する面)にストッパーフィン1
8(a,b)を一体に、取付部11と同じ硬質として、
それぞれ取付部11(a,b)に設けた構成を示し、ス
トッパーフィン18aは、ドア部分4aが上下にロッド
を突出させて閉じた状態をロックできる構造としている
ことから、受け面19aを基部側に向けた受け構造とな
っている。これに対して、ストッパーフィン18bはド
ア部分4bがフリー状態なので、当て面19bを開放側
に向けた当て構造となっている。すなわち、これらのス
トッパーフィン18(a,b)は、取付部11(a,
b)を閉じたとき取付部の横方向で前後に重なる。
【0018】ドア部分4(a,b)の内、ロック側とフ
リー側が逆の場合は、ストッパーフィン18(a,b)
の受け面と当て面の関係も逆になる。樹脂丁番7を折り
ドア4におけるドア部分4(a,b)の結合に用いる
と、折りドアサッシ1を廊下入口等の半屋外箇所に配置
した場合に屋内外の気圧差(風圧)で折りドア4が、折
れようとしてもロックしてある側の受け面19aに当て
面19bが当たり、ドア部分4(a,b)の回転を阻止
することができる。なお、ドア部分4(a,b)が閉じ
る方向への風圧は、ドア部分4(a,b)の上下框がサ
ッシ枠3のタイト材17に当接することで対抗する。
リー側が逆の場合は、ストッパーフィン18(a,b)
の受け面と当て面の関係も逆になる。樹脂丁番7を折り
ドア4におけるドア部分4(a,b)の結合に用いる
と、折りドアサッシ1を廊下入口等の半屋外箇所に配置
した場合に屋内外の気圧差(風圧)で折りドア4が、折
れようとしてもロックしてある側の受け面19aに当て
面19bが当たり、ドア部分4(a,b)の回転を阻止
することができる。なお、ドア部分4(a,b)が閉じ
る方向への風圧は、ドア部分4(a,b)の上下框がサ
ッシ枠3のタイト材17に当接することで対抗する。
【0019】したがって、樹脂丁番7の一方の取付部1
1aによって、他方の取付部の回動を止めることがで
き、風圧によって折りドアサッシ1が開いてしまった
り、ガタついたりするのを防止する場合に利用できる。
図7,8は、さらに、水切りフィン20を付加した構成
を示し、図7の(イ)では、軟質材からなる水切りフィ
ン20を、左右の取付部11(a,b)の開放側位置の
内面に設け、取付部11(a,b)を閉じたとき、相互
に接触して取付部11(a,b)の対向面間を閉じる。
水切りフィン20は図(ロ)のように、一方の取付部1
1aの内面に設けても良い。
1aによって、他方の取付部の回動を止めることがで
き、風圧によって折りドアサッシ1が開いてしまった
り、ガタついたりするのを防止する場合に利用できる。
図7,8は、さらに、水切りフィン20を付加した構成
を示し、図7の(イ)では、軟質材からなる水切りフィ
ン20を、左右の取付部11(a,b)の開放側位置の
内面に設け、取付部11(a,b)を閉じたとき、相互
に接触して取付部11(a,b)の対向面間を閉じる。
水切りフィン20は図(ロ)のように、一方の取付部1
1aの内面に設けても良い。
【0020】図8では左右の取付部11(a,b)の開
放側位置の内面に突条21とこれに対向した受け条22
をそれぞれ設け、取付部11(a,b)を閉じたとき、
相互に接触して取付部11(a,b)の対向面間を閉じ
る。図の(イ)では、突条21、受け条22共に軟質材
で形成しているが、図(ロ)では、突条21は取付部1
1bと同じ硬質に形成し、受け条22の方は軟質材とし
ている。いずれの場合も、取付部11(a,b)を閉じ
たとき、突条21の先端が受け条22の凹部に嵌まり、
対向面間を閉じる。
放側位置の内面に突条21とこれに対向した受け条22
をそれぞれ設け、取付部11(a,b)を閉じたとき、
相互に接触して取付部11(a,b)の対向面間を閉じ
る。図の(イ)では、突条21、受け条22共に軟質材
で形成しているが、図(ロ)では、突条21は取付部1
1bと同じ硬質に形成し、受け条22の方は軟質材とし
ている。いずれの場合も、取付部11(a,b)を閉じ
たとき、突条21の先端が受け条22の凹部に嵌まり、
対向面間を閉じる。
【0021】このように、水切りフィン20や突条2
1、受け条22を備えると、例えば、折りドアサッシ1
を、浴室の出入り口に用いた場合に、樹脂丁番7の対向
面間に水が入り込むのを阻止し、対向面間に入った水が
下部に移動して、折れドア4とサッシ枠3との接触部か
ら室内側に漏れ出てくるのを防止することができる。以
上、実施形態として、折りドアサッシを例としたが、樹
脂丁番の使用は折りドアに限らない。また、説明では、
樹脂丁番を折りドアの縦框と同じ長さを有するものとし
ているが、通常の丁番のように、縦方向寸法の小さなも
のもある。
1、受け条22を備えると、例えば、折りドアサッシ1
を、浴室の出入り口に用いた場合に、樹脂丁番7の対向
面間に水が入り込むのを阻止し、対向面間に入った水が
下部に移動して、折れドア4とサッシ枠3との接触部か
ら室内側に漏れ出てくるのを防止することができる。以
上、実施形態として、折りドアサッシを例としたが、樹
脂丁番の使用は折りドアに限らない。また、説明では、
樹脂丁番を折りドアの縦框と同じ長さを有するものとし
ているが、通常の丁番のように、縦方向寸法の小さなも
のもある。
【0022】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、樹脂丁
番における屈曲部が軟質であるために扉の開閉が軽く、
また、樹脂丁番の屈曲部を挟む左右の取付部がそれぞれ
基部及び開放側で扉体に支持するので、丁番の変形が少
なく、扉の開閉を滑らかに行える。
番における屈曲部が軟質であるために扉の開閉が軽く、
また、樹脂丁番の屈曲部を挟む左右の取付部がそれぞれ
基部及び開放側で扉体に支持するので、丁番の変形が少
なく、扉の開閉を滑らかに行える。
【0023】また、樹脂丁番は屈曲部の中央に縦骨部を
有するので、扉を開閉の際に樹脂丁番において屈曲部が
縦骨部の両側に定まって移動しないので、開閉が滑らか
である。縦骨部を有する樹脂丁番を折りドアに使用する
と、丁番部においても上下の端部がサッシ枠のタイト材
に圧接して、この部分の気密、水密を確実なものとする
ことができる。
有するので、扉を開閉の際に樹脂丁番において屈曲部が
縦骨部の両側に定まって移動しないので、開閉が滑らか
である。縦骨部を有する樹脂丁番を折りドアに使用する
と、丁番部においても上下の端部がサッシ枠のタイト材
に圧接して、この部分の気密、水密を確実なものとする
ことができる。
【0024】さらに、ストッパーを備えることによっ
て、樹脂丁番の取付部の一方をロックすると、扉体を閉
じたとき、ストッパーフィンによって樹脂丁番のフリー
側の取付部が遊動するのを防止できるので、折りドアサ
ッシ等において、ストッパーフィンを耐風圧フィンとし
て使用し、風圧によって、ドアが開いてしまったり、ガ
タついたりするのを防止することができる。請求項2に
記載の構成によれば、開閉がなめらかで、気密、水密性
が高く、しかも、風圧の変動によるがたつきが少なく、
耐風圧性も高い扉を得ることができる。
て、樹脂丁番の取付部の一方をロックすると、扉体を閉
じたとき、ストッパーフィンによって樹脂丁番のフリー
側の取付部が遊動するのを防止できるので、折りドアサ
ッシ等において、ストッパーフィンを耐風圧フィンとし
て使用し、風圧によって、ドアが開いてしまったり、ガ
タついたりするのを防止することができる。請求項2に
記載の構成によれば、開閉がなめらかで、気密、水密性
が高く、しかも、風圧の変動によるがたつきが少なく、
耐風圧性も高い扉を得ることができる。
【図1】折りドアサッシの一部を断面で示す平面図
【図2】樹脂丁番の一部を示す斜視図
【図3】樹脂丁番の取り付け状態を示す平面図(閉じた
状態)
状態)
【図4】樹脂丁番の取り付け状態を示す平面図(開いた
状態)
状態)
【図5】第2の実施形態を示す断面による平面図(閉じ
た状態)
た状態)
【図6】第2の実施形態を示す断面による平面図(開い
た状態)
た状態)
【図7】第3の実施形態を示す断面による平面図
【図8】第3の実施形態を示す断面による平面図
1 折りドアサッシ 2 開口部 3 サッシ枠 4 折りドア 4(a,b) ドア部分 5 回動駒 6 レール 7 樹脂丁番 8(a,b) 先端側の框 9(a,b) 係合部 10(a,b) 係合部 11(a,b) 取付部 12 屈曲部 13 第1の支持部 14 第2の支持部 15 縦骨部 16 結合部分 17 タイト材 18 ストッパーフィン 19 受け面 20 水切りフィン 21 突条 22 受け条
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 9/00 E05D 1/02 E06B 3/48
Claims (2)
- 【請求項1】 扉体と樹脂丁番を備え、樹脂丁番は、取
付部と取付部間の屈曲部を有し、取付部と屈曲部は取付
部を硬質に屈曲部を軟質として一体に樹脂で形成し、そ
れぞれの取付部は屈曲部側の側部およびこれと反対側の
側部に取付け用の支持部を屈曲部に沿う縦方向に設け、
樹脂丁番の支持部を両側の扉体に取り付けて扉体を連結
しており、樹脂丁番において、取付部を閉じたとき取付
部の対向面間に取付部の横方向で前後に重なるストッパ
ーフィンを、それぞれの取付部に設けてあることを特徴
とした扉。 - 【請求項2】 扉体と樹脂丁番を備え、樹脂丁番は、取
付部と取付部間の屈曲部を有し、取付部と屈曲部は取付
部を硬質に屈曲部を軟質として一体に樹脂で形成し、屈
曲部の中央に取付部の屈曲部に沿う縦方向の側部と平行
に硬質の縦骨部を設けるとともに、それぞれの取付部は
屈曲部側の側部およびこれと反対側の側部に取付け用の
支持部を屈曲部に沿う縦方向に設けているとともに、取
付部を閉じたとき、取付部の対向面間に取付部の横方向
で前後に重なるストッパーフィンおよび取付部の対向面
間を閉じる水切りフィンを備えていることを特徴とした
扉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23625196A JP3201274B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23625196A JP3201274B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 扉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1082237A JPH1082237A (ja) | 1998-03-31 |
JP3201274B2 true JP3201274B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=16998022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23625196A Expired - Fee Related JP3201274B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 扉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3201274B2 (ja) |
-
1996
- 1996-09-06 JP JP23625196A patent/JP3201274B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1082237A (ja) | 1998-03-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |