JP3200730U - 透明電極層、タッチパネル、及び電子機器 - Google Patents

透明電極層、タッチパネル、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】タッチ制御機能を維持しながら、改善された透過率を有する透明電極層を提供する。【解決手段】透明電極層22は、複数のタッチユニット23,231,232,233を含む。タッチユニットの各々は、感知部と配線部とを含む。タッチユニット231の第1感知部231bは、少なくとも1つのダミースリット231b_s1を有する。タッチユニット231の第1配線部231aは、第1感知部231bに電気的に接続されており、且つ少なくとも1つの導線231a_c1と、少なくとも1つのスリット231a_s1とを含む。少なくとも1つの導線及び少なくとも1つのスリットが、配線部に交互に形成される。0.5〜2の間の範囲の密度比は、感知部の密度パラメータと配線部の密度パラメータとによって決定される。【選択図】図4

Description

本発明は、透明電極層、タッチパネル、及び電子機器に関し、より具体的には、ダミースリットを有する透明電極層、タッチパネル、及び電子機器に関する。
一般的に、タッチパネルは、表示機能とタッチ制御機能との両方を有している。タッチ制御機能は、抵抗感知技術、容量感知技術、又は赤外線感知技術等に従って実現することができる。
図1は、従来のタッチパネルを示す概略側面図である。図1に示されるように、下から上に、タッチパネル1は、下部偏光板18、薄膜トランジスタ(以下、TFT)基板19、液晶層17、カラーフィルム基板15、上部偏光板13、及び保護ガラス層11を含む。また、複数の透明電極12が、タッチ制御機能を提供するために、上部偏光板13内に形成されている。
表示機能を達成するために、タッチパネル1の透明電極12は、透明特性と導電特性とを有する。一般に、透明電極12は、透明導電性酸化物(以下、TCO)材料で作製される。
タッチポイントの位置を認識するために、複数の透明電極12が、上部偏光板13に配置される。つまり、全ての隣接する2つの透明電極12は、ギャップによって互いに分離されている。透明電極12は、光透過性であるが、この透明電極12に対応する位置の透過率は、タッチパネルの他の位置の透過率よりも約7%低い。すなわち、透明電極12の配置は、タッチパネルの透過率に影響を及ぼし得る。
図1に示されるように、光ビームL1が、上部偏光板13を介して直接的に透過され、及び光ビームL2が、透明電極12を介して透過される。透明電極12に対応する位置の透過率は、より低くなるので、光ビームL1は、第2の光ビームL2より視覚的に明るくなる。
図2は、従来のタッチパネルに表示される画像を概略的に示す図である。画像が、タッチパネル上に表示される場合に、透明電極12の配置によって、画像の不均一な輝度分布が生じ得る。換言すれば、従来のタッチパネルは、視認性の問題がある。
従って、タッチ制御機能を維持しながら、改善された透過率を有する透明電極層を設ける必要性がある。
本発明は、透明電極層、タッチパネル、及び電子機器に関し、より具体的には、改善された透過率を有する透明電極層、タッチパネル、及び電子機器に関する。
本発明の実施形態は、透明電極層を提供する。透明電極層は、複数のタッチユニットを含む。各タッチユニットは、感知部と配線部とを含む。感知部は、少なくとも1つのダミースリットを有する。配線部は、感知部に電気的に接続されており、且つ少なくとも1つの導線と、少なくとも1つのスリットとを含む。少なくとも1つの導線及び少なくとも1つのスリットが、配線部に交互に形成される。0.5〜2の間の範囲の密度比は、感知部及び配線部の密度パラメータによって決定される。
本発明の別の実施形態は、タッチパネルを提供する。タッチパネルは、ディスプレイ層と透明電極層とを含む。透明電極層は、ディスプレイ層の上方に配置されており、且つ複数のタッチユニットを含む。タッチユニットの各々は、感知部と配線部とを含む。感知部は、少なくとも1つのダミースリットを有する。配線部は、感知部に電気的に接続されており、且つ少なくとも1つの導線と、少なくとも1つのスリットとを含む。少なくとも1つの導線及び少なくとも1つのスリットが、配線部に交互に形成される。0.5〜2の間の範囲の密度比は、感知部及び配線部の密度パラメータによって決定される。
本発明のさらなる実施形態は、電子機器を提供する。電子機器は、タッチパネルとコントローラとを含む。タッチパネルは、ディスプレイ層と透明電極層とを含む。透明電極層は、ディスプレイ層の上方に配置されており、且つ複数のタッチユニットを含む。タッチユニットの各々は、感知部と配線部とを含む。感知部は、少なくとも1つのダミースリットを有する。配線部は、感知部に電気的に接続されており、且つ少なくとも1つの導線と、少なくとも1つのスリットとを含む。少なくとも1つの導線及び少なくとも1つのスリットが、配線部に交互に形成される。コントローラは、タッチパネルに電気的に接続される。タッチ制御手順は、コントローラによりその手順に対応して実施される。0.5〜2の間の範囲の密度比は、感知部及び配線部の密度パラメータによって決定される。
本発明の多数の目的、特徴及び利点は、添付の図面と併せて考慮するときに、本発明の実施形態の以下の詳細な説明を理解することにより容易に明らかになるであろう。しかしながら、本明細書で用いられる図面は、説明の目的のためであり、限定とみなすべきではない。
本発明の上述した目的及び利点は、以下の詳細な説明及び添付の図面を検討した後で、当業者に容易に明らかになるであろう。
従来のタッチパネルを示す概略側面図である(従来技術)。 従来のタッチパネルに表示される画像を概略的に示す図である(従来技術)。 コントラストと空間周波数との間の関係を示すプロットである。 本発明の実施形態に係る透明電極層を示す模式図である。 従来のタッチユニットを示す模式図である。 本発明の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図である。 別の従来のタッチユニットを示す模式図である。 本発明の別の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図である。 本発明の実施形態に係る透明電極層についての密度比と改善した透過率との間の関係を示す表である。 本発明の実施形態に係る透明電極層についての密度比と改善した透過率との間の関係を示すプロットである。 本発明の別の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図であり、スリットの幅が異なっている。 本発明に係るダミーユニットを有する3つのタッチユニットを示す模式図である。 本発明の実施形態に係るタッチ機能を有する電子機器を示す模式図である。 従来技術及び本願技術についてのコントラストと空間周波数との間の関係を示すプロットである。
前述したように、透明電極に対応する位置の透過率は、タッチパネルの他の位置の透過率よりも低くなる。つまり、透明電極の配置によって、画像の不均一な輝度分布が生じ得る。この欠点を解決するため、本発明は、透明電極層、タッチパネル、及び電子機器を提供する。タッチパネルは、ディスプレイ層と透明電極層とを含む。透明電極層は、ディスプレイ層の上方に配置される。例えば、ディスプレイ層は、液晶層、電気泳動ディスプレイ(EPD)層、又はコレステリック液晶ディスプレイ(CLCD)層である。透明電極層は、複数のタッチユニットを含む。各タッチユニットは、配線部と感知部とを含む。また、複数のダミースリットが、感知部に形成される。ダミースリットによって、タッチパネルのコントラストが、低下する。コントラストが低下するため、タッチパネルの透過率が、向上する。
図3は、コントラストと空間周波数との間の関係を示すプロットである。図3では、縦軸が、コントラストを示し、横軸が、空間周波数を示す。縦軸では、上方の座標が、より低いコントラストを示し、下方の座標が、より高いコントラストを示す。図3に示されるように、眼の輝度応答は、コントラストと空間周波数とに依存する。
コントラストが高い場合には、眼の輝度応答は、高くなる。一方、コントラストが低い場合には、眼の輝度応答は、低くなる。また、空間周波数が低い場合には、眼の輝度応答性は、高くなる。一方、空間周波数が高い場合には、眼の輝度応答は、低くなる。
換言すれば、コントラストが高く且つ空間周波数が低い場合には、眼の輝度応答は、高くなる。例えば、空間周波数が増大すると、眼の輝度応答は、点Aから点Bに右方向にシフトし得る。これに対して、コントラストが低下した場合に、眼の輝度応答は、点AからCに上方にシフトし得る。
本発明によれば、複数のダミースリットが、透明電極層に形成される。ダミースリットによって、タッチパネルのコントラストが、低下する。コントラストが低下するため、タッチパネルの視覚的効果が、向上する。
図4は、本発明の実施形態に係る透明電極層を示す模式図である。図4に示されるように、透明電極層22は、タッチパネルに貼り付けられる。
一般的に、透明電極層22は、4つのエッジ部I,II,III,及びIVを有する矩形形状を有する。透明電極層22の第1エッジ部Iと第3エッジ部IIIとが、互いに平行である。第2エッジ部IIと第4エッジ部IVとが、互いに平行である。また、第1エッジ部Iと第2エッジ部IIとが、互いに直交している。タッチポイントの位置を認識するために、透明電極層22は、タッチユニット23のアレイを含む。1つのタッチポイント23が発生すると、対応するタッチ信号が、透明電極層22によって生成される。タッチ信号によれば、タッチポイントの対応する座標値が、認識される。例えば、透明電極層22のタッチユニット23が、M行N列のアレイ状として配置される場合に、透明電極層22は、M×Nの座標値を提供する。
透明電極層22の理解を容易にするために、透明電極層22の右上のコーナー部における3つのタッチユニット23の拡大図が、図4の右側に示されている。これらの3つのタッチユニット23は、第1のタッチユニット231、第2のタッチユニット232、及び第3のタッチユニット233を含む。タッチユニット23の各々は、配線部と感知部とを含む。第1のタッチユニット231は、第1配線部231aと、第1感知部231bとを含む。第2のタッチユニット232は、第2配線部232aと、第2感知部232bとを含む。第3のタッチユニット233は、第3配線部233aと、第3感知部233bとを含む。
タッチポイントの位置が、感知部を介して検知されたときに、対応する電気特性変化が、発生する。この電気特性変化に対応するタッチ信号が、配線部を介してコントローラに伝達される。タッチ信号に応じて、タッチ制御手順が、コントローラによって実施される。
各タッチユニットについて、感知部は、配線部よりも幅広になっている。従って、各タッチユニットについて、感知部の面積は、配線部の面積よりも大きい。例えば、第1のタッチユニット231の第1感知部231bの面積は、第1のタッチユニット231の第1配線部231aの面積よりも大きい。残りは類推によって推定することができる。
配線部の導線は、第4エッジ部IVの付近の位置から第1エッジ部Iと平行な方向に沿って第2エッジ部IIに延長される。つまり、配線部の導線は、全て第1エッジ部Iと平行であり、且つ第2エッジ部IIに接続される。また、複数のスリット(配線部のスリットとも呼ばれる)が、隣接する導線同士の間であって、感知部と隣接する導線との間に形成される。
図4に示されるように、第1のタッチユニット231の配線部は、導線231a_c1を含む。また、配線部のスリット231a_s1が、導線231a_c1と、第1感知部231bとの間に形成される。
第2のタッチユニット232の配線部は、2つの導線232a_c1,232a_c2を含む。配線部のスリット232a_s1は、2つの導線232a_c1,232a_c2の間に形成される。別の配線部のスリット232a_s2は、導線232a_c2と第2感知部232bとの間に形成される。
第3のタッチユニット233の配線部は、3つの導線233a_c1,233a_c2,233a_c3を含む。配線部のスリット233a_s1は、2つの導線233a_c1,233a_c2の間に形成される。別の配線部のスリット233a_s2は、2つの導線233a_c2,233a_c3の間に形成される。他の配線部のスリット233a_cは、導線233a_c3と第3感知部233bとの間に形成される。
M個のタッチユニットの各列では、第4エッジ部IVに最も近いタッチユニットの配線部は、1つの導線と、1つの配線部のスリットとを有する。第2エッジ部IIに最も近いタッチユニットの配線部は、M個の導線と、M個の配線部のスリットとを有する。つまり、M個のタッチユニットの各列では、第4エッジ部IVに最も近いタッチユニットの配線部は、より少ない導線を有する。第2エッジ部IIに最も近いタッチユニットの配線部は、より多い導線を有する。
本発明によれば、ダミースリットが、タッチユニット23の第1感知部231b、第2感知部232b、及び第3感知部233bに形成される。異なる感知部におけるダミースリットの数が異なる。実施形態では、第1のタッチユニット231の第1感知部231bは、1つのダミースリット231b_s1を有しており、第2のタッチユニット232の第2感知部232bは、2つのダミースリット232b_s1,232b_s2を有しており、及び第3のタッチユニット233の第3感知部233bは、3つのダミースリット233b_s1,233b_s2,233b_s3を有している。
この実施形態では、感知部のダミースリット数は、対応する配線部の導線の数に応じて決定される。図4に示されるように、第1配線部231aは、1つの配線部のスリットを有しており、第1感知部231bは、1つのダミースリットを有している。また、第2配線部232aは、2つの配線部のスリットを有しており、第2感知部232bは、2つのダミースリットを有している。さらに、第3配線部233aは、3つの配線部のスリットを有しており、第3感知部233bは、3つのダミースリットを有している。
上述したように、感知部のダミースリット数は、対応する配線部の導線の数に応じて決定される。異なる配線部における配線部のスリット数(配線部のスリット数とも呼ばれる)が、異なるため、異なる感知部におけるダミースリット数(ダミースリット数とも呼ばれる)が、異なる。
複数のダミースリットが感知部に形成されるので、透明電極層の透過率は、それに応じて変化する。つまり、ダミースリットの配置によって、表示パネルの視覚的効果を調整することができる。これは、ダミースリットの数、寸法及び面積を実際の要件に応じて調整できることに留意されたい。
図5Aは、従来のタッチユニットを表す模式図である。従来のタッチユニット331は、配線部331aと感知部331bとを含む。例えば、配線部331aは、13個の導線331a_cと、13個の配線部のスリット331a_sとを含む。また、感知部331bは、5つの元の(original)スリット331cを含む。
感知部331bは、送信領域TXと受信領域RXと含む。ユーザの指がタッチパネルの表面に触れてタッチポイントを生成する場合に、送信領域TXと受信領域RXとの間の電気的特性が、変化を受ける。例えば、電気的特性の変化は、容量変化、抵抗変化、又は電圧変化である。
図5Bは、本発明の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図である。図5Bに示されるように、タッチユニット431は、配線部431aと感知部431bとを含む。例えば、配線部431aは、13個の導線431a_cと、13個の配線部のスリット431a_sとを含む。また、感知部431bは、5つの元のスリット431cと、複数のダミースリット431b_sとを含む。ダミースリット431b_sは、別々の中空構造体である。
ダミースリット431b_sは、タッチパネルの透過率を向上させるために使用される。図5Bに示されるように、これらのダミースリット431b_sは、感知部431bの送信領域TXと受信領域RXとに均一に分布する。
また、導線431a_cの幅は、導線の開始点と第2エッジ部IIとの間の距離に応じて決定される。例えば、図6に示されるように、左端の導線431a_cの開始点は、第2エッジ部IIから最も遠い(すなわち、第4エッジ部IVに最も近い)。右端の導線431a_cの開始点は、第2エッジ部IIに最も近い(すなわち、第4エッジ部IVから最も遠い)。換言すれば、これら導線431a_cの幅が、左から右に徐々に減少する。これら導線431a_cの幅が、左から右に徐々に減少するので、電気的特性の変化を異なる導線を介してコントローラに伝達する期間は、実質的に同一となる。
この実施形態では、複数の導線431a_cは、互いに平行であるだけでなく、これらの導線431a_cは、波形状でもある。また、配線部のスリット431a_s、元のスリット431c、及びダミースリット431b_sは、互いに平行である。具体的には、配線部のスリット431a_s、元のスリット431c、及びダミースリット431b_sは、波形状である。波形状のプロファイルによって、モアレ(moire)パターンを発生させる可能性が、最小化される。モアレパターンを低減するために波形状のプロファイルを使用する原理は、当業者によく知られており、本明細書では重複説明を省略する。
図6Aは、別の従来のタッチユニットを表す模式図である。従来のタッチユニット531は、配線部531aと感知部531bとを含む。感知部531bは、接地領域Gnd、2つの送信領域TX、及び2つの受信領域RXを含む。
図6Bは、本発明の別の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図である。この実施形態では、タッチユニット631は、配線部631aと感知部631bとを含む。波状の破線で示されるように、ダミースリット631cは、接地領域Gnd上と、感知部631bの送信領域TX及び受信領域RX上とに均一に分布している。導線631a_c及び配線部のスリット631a_sは、配線部631aに交互に形成される。
図5A及び図5Bの導線の幅は、昇順で示される。これに対して、図6A及び図6Bに示される導線の幅は、対称であって、略均等である。
本発明によれば、感知部の密度パラメータD_tpは、感知部の面積Ab、ダミースリット数Nb_s、及び元のスリット数Ncに応じて規定される。例えば、感知部の密度パラメータD_tpは、感知部の面積Abに対する、ダミースリット数Nb_s及び元のスリット数Ncの和の比として規定される。すなわち、D_tp=(Nb_s+Nc)/Abである。
同様に、配線部の密度パラメータD_conが、配線部の面積Aaと配線部のスリット数Na_sに応じて規定される。例えば、配線部の密度パラメータD_conは、配線部の面積Aaに対する配線部のスリット数Na_sの比として規定される。すなわち、D_con=Na_s/Aaである。
さらに、密度比Rが、感知部の密度パラメータD_tpと、配線部の密度パラメータD_conとに応じて規定される。例えば、密度比Rは、配線部の密度パラメータD_conに対する感知部の密度パラメータD_tpの比である。すなわち、R=D_tp/D_conである。上述したように、配線部の面積Aa、配線部のスリット数Na_s、元のスリット数Nc、及び感知部の面積Abは、既知の値である。従って、ダミースリット数Nb_sが変化すると、密度比Rは、それに応じて調整される。これに対して、所望の密度比Rが設定される場合に、ダミースリットの所要数Nb_sを計算することができる。
図7Aは、本発明の実施形態に係る透明電極層についての密度比と改善した透過率との間の関係を示す表である。密度比Rが、200%又は20%である場合に、改善した透過率は、わずかに優れている。密度比Rが、45%又は170%である場合に、改善した透過率は、良好である。密度比Rが、60%,100%又は130%である場合に、改善した透過率は、極めて優れている。
図7Bは、本発明の実施形態に係る透明電極層についての密度比と改善した透過率との間の関係を示すプロットである。図7Bに示されるように、密度比Rが、略100%である場合に、タッチパネルの透過率は、最も優れている。密度比Rが、60%〜140%の間の範囲内である場合に、改善した透過率は、約50%増加する。密度比Rが、略100%である場合に、改善した透過率は、約150%増加する。すなわち、感知部の密度パラメータD_tpが、配線部の密度パラメータD_conに近い値である場合に、透明電極層は、極めて優れた透過率を有する。
例えば、一実施形態では、各元の(original)スリットの幅、各ダミースリットの幅、及び各配線部のスリットの幅は、同一であると仮定される。元のスリット数とダミースリット数との合計(Nc+Nb_s)が、配線部のスリット数(Na_s)に等しい場合に、透明電極層は、最高の透過率を有する。あるいはまた、いくつかの他の実施形態では、元のスリット数は、ゼロであり、各ダミースリットの幅は、各配線部のスリットの幅の2倍である。この状況下では、ダミースリット数(Nb_s)が、配線部のスリット数(Na_s)の半分である場合に、透明電極層は、最高の透過率を有する。
密度比Rについての上述した議論から、本発明のタッチパネルの透過率を向上させることができる。感知部のダミースリット数が増加すると、タッチ感知効果が低下することがある。従って、感知部のダミースリット数は、実際の要求に応じて決定される。好ましくは、密度比Rは、0.5〜2の間の範囲内である。より好ましくは、密度比Rは、0.7〜1.2の間の範囲内である。
例えば、図5の透明電極層の透過率を向上させるために、密度比Rは、0.5〜2の間の範囲であってもよい。図5に示されるように、タッチユニットの配線部の幅は1.3ミリメートル(mm)であり、配線部のスリット数は14であり、タッチユニットの感知部の幅は3.0mmである。
配線部及び感知部が同じ長さを有しているので、配線部の幅及び感知部の幅のみが考慮される。また、感知部331bは、5つの元のスリット331cを含む。つまり、元のスリット331cについての元のスリット数N_cは、5であり(すなわち、N_c=5)、これも考慮される。
従って、ダミースリット数Nb_sの取り得る値は、以下の数学的関係に従って計算することができる。
Rmin×(Na_s/Aa)<(N_c+Nb_s)/Ab<Rmax×(Na_s/Aa)
⇒0.5×(14/1.3)<(5+Nb_s)/3<2×(14/1.3)
⇒16.2<(5+Nb_s)<64.6
⇒11.2<Nb_s<59.6
すなわち、ダミースリット数Nb_sは、12〜59の間の範囲内である。
上述した実施形態では、(ダミースリット及び配線部のスリットを含む)全てのスリットの幅は、同じである。従って、感知部の密度パラメータD_tpと配線部の密度パラメータD_conとは、スリット数に応じて規定される。しかしながら、実際の用途において、全てのスリットの幅は、必ずしも同一ではない。例えば、感知部のダミースリットの幅は、配線部のスリットの幅と異なっている。あるいはまた、いくつかの他の実施形態では、感知部の複数のダミースリットの幅は、互いに異なっていてもよいし、複数の配線部のスリットの幅も、互いに異なっていてもよい。
全てのスリットの幅が、完全に同一でない場合に、感知部の密度パラメータD_tp及び配線部の密度パラメータD_conを計算しながら、スリットの幅を考慮すべきである。また、感知部の密度パラメータD_tpも、ダミースリットと元のスリットとの総面積に応じて決定され、配線部の密度パラメータD_conもまた、配線部のスリットの総面積に応じて決定される。
図8は、本発明の別の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図であり、スリットの幅が異なっている。
例えば、配線部の密度パラメータD_conは、配線部の面積Aaに対する配線部のスリットの総面積
Figure 0003200730

の比として規定される。配線部のスリットの総面積についての上述した式中において、da_siは、各配線部のスリットの幅を示し、Na_sは、配線部のスリット数を示し、Hは、スリットの長さを示す。スリットの長さが、配線部の長さに実質的に等しいので、配線部の面積:Aa=Wa×Hであり、ここで、Waは、配線部の幅である。従って、配線部の密度パラメータD_conは、以下の式で表すことができる。
Figure 0003200730
感知部の密度パラメータD_tpの規定を簡単に説明するために、元のスリット数N_Cがゼロであると仮定する。すなわち、感知部の密度パラメータD_tpは、感知部の面積Abに対する、ダミースリットの総面積
Figure 0003200730

の比として規定され、ここで、db_sjは、各ダミースリットの幅を示し、Nb_sは、ダミースリット数を示し、及びHは、スリットの長さを示す。スリットの長さが、感知部の長さに実質的に等しいので、感知部の面積Abは、Ab=Wb×Hとして規定され、ここで、Wbは、感知部の幅である。従って、感知部の密度パラメータD_tpは、以下の式で表すことができる。
Figure 0003200730
明確化し且つ簡潔にするために、1つの配線部のスリット431a_sと1つのダミースリット431b_sのみが、図面に示されている。なお、配線部のスリット数431a_s及びダミースリット数431b_sは、実際の要求に応じて変更することができる。また、元のスリット数及び元のスリットの面積を考慮する必要がある。
図9は、本発明に係るダミーユニットを有する3つのタッチユニットを示す模式図である。本発明の概念によれば、透明電極層のタッチユニットを、繰り返して配置してもよい。タッチユニット731,831,931の導線、配線部のスリット、及びダミースリットのレイアウトは、3mm毎に繰り返されると仮定される。
3つのタッチユニット731,831,931のそれぞれは、密度比に対応している。このように、タッチユニット731の密度比は、タッチ部731の感知部の密度パラメータをタッチユニット731の配線部の密度パラメータで除算することによって決定される。タッチユニットの密度比831,931も同様に決定することができる。
タッチユニット731,831,931の密度比の値は、必ずしも同等ではない。透明電極層上のタッチユニットのいずれかの密度比が0.5〜2の間の範囲内にある限り、透明電極層の透過率を増大させることができ、タッチパネルの視覚的効果を向上させることができる。
図10は、本発明の実施形態に係るタッチ機能を備えた電子機器を示す模式図である。電子機器50は、コントローラ51と、ディスプレイ層52を含むタッチパネル54と、透明電極層53とを含む。コントローラ51が、ディスプレイ層52及び透明電極層53に電気的に接続される。また、ディスプレイ層52及び透明電極層53が、互いに重なっている。透明電極層53から生成されたタッチ信号が、コントローラ51によって受信された後に、ディスプレイ層52及び/又は他の構成要素は、コントローラ51によって制御され、タッチ制御手順は、その手順に対応して実施される。
図11は、従来技術及び本願技術についてのコントラストと空間周波数との間の関係を示すプロットである。図11に示されるように、円形の記号は、従来技術の結果を示し、矩形の記号は、本願技術の結果を示す。
空間周波数が基本周波数である場合に、従来技術のコントラストと本願技術のコントラストとが、区別される。図11に示されるように、従来技術のコントラストが、より高くなる。これに対して、本願発明の透明電極層を含むタッチパネルのコントラストが、低下する。つまり、眼の輝度応答が、薄明視範囲(例えば、点Pf1)から明所視範囲(例えば、点Pf1’)にシフトされる。従って、タッチパネルの視覚的効果が、向上する。
上述した実施形態では、透明電極層は、インジウムスズ酸化物(以下、ITO)で作製される。透明電極層の材料は、限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの他の実施形態では、透明電極層は、インジウム亜鉛酸化物(以下、IZO)、又は任意の他の適切な導電性材料で作製することができる。
上述した説明から、本発明は、複数のタッチユニットを有する透明電極層を提供する。タッチユニットの各々は、配線部と感知部とを有する。透明電極層の形状は、限定されるものではない。例えば、透明電極層は、平行四辺形又は多角形の形状を有することができる。電極層の形状に関係なく、複数のタッチユニットの複数の導線は、透明電極層のエッジ部と平行に延びる。複数のダミースリットが、感知部に形成されているので、透明電極層の透過率が、増大され、タッチパネルの視覚的効果が向上する。
本発明は、現在最も実用的で且つ好ましい実施形態であると考えられる形態に関して説明してきたが、本発明は、開示された実施形態に限定される必要がないことを理解されたい。それどころか、添付の実用新案登録請求の範囲の精神及び範囲内に含まれる様々な修正及び類似の構成を包含することが意図され、実用新案登録請求の範囲は、全てのそのような修正及び類似の構造を包含するように最も広い解釈を与えるべきである。
本発明は、透明電極層、タッチパネル、及び電子機器に関し、より具体的には、ダミースリットを有する透明電極層、タッチパネル、及び電子機器に関する。
一般的に、タッチパネルは、表示機能とタッチ制御機能との両方を有している。タッチ制御機能は、抵抗感知技術、容量感知技術、又は赤外線感知技術等に従って実現することができる。
図1は、従来のタッチパネルを示す概略側面図である。図1に示されるように、下から上に、タッチパネル1は、下部偏光板18、薄膜トランジスタ(以下、TFT)基板19、液晶層17、カラーフィルム基板15、上部偏光板13、及び保護ガラス層11を含む。また、複数の透明電極12が、タッチ制御機能を提供するために、上部偏光板13内に形成されている。
表示機能を達成するために、タッチパネル1の透明電極12は、透明特性と導電特性とを有する。一般に、透明電極12は、透明導電性酸化物(以下、TCO)材料で作製される。
タッチポイントの位置を認識するために、複数の透明電極12が、上部偏光板13に配置される。つまり、全ての隣接する2つの透明電極12は、ギャップによって互いに分離されている。透明電極12は、光透過性であるが、この透明電極12に対応する位置の透過率は、タッチパネルの他の位置の透過率よりも約7%低い。すなわち、透明電極12の配置は、タッチパネルの透過率に影響を及ぼし得る。
図1に示されるように、光ビームL1が、上部偏光板13を介して直接的に透過され、及び光ビームL2が、透明電極12を介して透過される。透明電極12に対応する位置の透過率は、より低くなるので、光ビームL1は、第2の光ビームL2より視覚的に明るくなる。
図2は、従来のタッチパネルに表示される画像を概略的に示す図である。画像が、タッチパネル上に表示される場合に、透明電極12の配置によって、画像の不均一な輝度分布が生じ得る。換言すれば、従来のタッチパネルは、視認性の問題がある。
従って、タッチ制御機能を維持しながら、改善された透過率を有する透明電極層を設ける必要性がある。
本発明は、透明電極層、タッチパネル、及び電子機器に関し、より具体的には、改善された透過率を有する透明電極層、タッチパネル、及び電子機器に関する。
本発明の実施形態は、透明電極層を提供する。透明電極層は、複数のタッチユニットを含む。各タッチユニットは、感知部と配線部とを含む。感知部は、少なくとも1つのダミースリットを有する。配線部は、感知部に電気的に接続されており、且つ少なくとも1つの導線と、少なくとも1つのスリットとを含む。少なくとも1つの導線及び少なくとも1つのスリットが、配線部に交互に形成される。0.5〜2の間の範囲の密集比は、感知部及び配線部の密集パラメータによって決定される。
本発明の別の実施形態は、タッチパネルを提供する。タッチパネルは、ディスプレイ層と透明電極層とを含む。透明電極層は、ディスプレイ層の上方に配置されており、且つ複数のタッチユニットを含む。タッチユニットの各々は、感知部と配線部とを含む。感知部は、少なくとも1つのダミースリットを有する。配線部は、感知部に電気的に接続されており、且つ少なくとも1つの導線と、少なくとも1つのスリットとを含む。少なくとも1つの導線及び少なくとも1つのスリットが、配線部に交互に形成される。0.5〜2の間の範囲の密集比は、感知部及び配線部の密集パラメータによって決定される。
本発明のさらなる実施形態は、電子機器を提供する。電子機器は、タッチパネルとコントローラとを含む。タッチパネルは、ディスプレイ層と透明電極層とを含む。透明電極層は、ディスプレイ層の上方に配置されており、且つ複数のタッチユニットを含む。タッチユニットの各々は、感知部と配線部とを含む。感知部は、少なくとも1つのダミースリットを有する。配線部は、感知部に電気的に接続されており、且つ少なくとも1つの導線と、少なくとも1つのスリットとを含む。少なくとも1つの導線及び少なくとも1つのスリットが、配線部に交互に形成される。コントローラは、タッチパネルに電気的に接続される。タッチ制御手順は、コントローラによりその手順に対応して実施される。0.5〜2の間の範囲の密集比は、感知部及び配線部の密集パラメータによって決定される。
本発明の多数の目的、特徴及び利点は、添付の図面と併せて考慮するときに、本発明の実施形態の以下の詳細な説明を理解することにより容易に明らかになるであろう。しかしながら、本明細書で用いられる図面は、説明の目的のためであり、限定とみなすべきではない。
本発明の上述した目的及び利点は、以下の詳細な説明及び添付の図面を検討した後で、当業者に容易に明らかになるであろう。
従来のタッチパネルを示す概略側面図である(従来技術)。 従来のタッチパネルに表示される画像を概略的に示す図である(従来技術)。 コントラストと空間周波数との間の関係を示すプロットである。 本発明の実施形態に係る透明電極層を示す模式図である。 従来のタッチユニットを示す模式図である。 本発明の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図である。 別の従来のタッチユニットを示す模式図である。 本発明の別の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図である。 本発明の実施形態に係る透明電極層についての密集比と改善した透過率との間の関係を示す表である。 本発明の実施形態に係る透明電極層についての密集比と改善した透過率との間の関係を示すプロットである。 本発明の別の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図であり、スリットの幅が異なっている。 本発明に係るダミーユニットを有する3つのタッチユニットを示す模式図である。 本発明の実施形態に係るタッチ機能を有する電子機器を示す模式図である。 従来技術及び本願技術についてのコントラストと空間周波数との間の関係を示すプロットである。
前述したように、透明電極に対応する位置の透過率は、タッチパネルの他の位置の透過率よりも低くなる。つまり、透明電極の配置によって、画像の不均一な輝度分布が生じ得る。この欠点を解決するため、本発明は、透明電極層、タッチパネル、及び電子機器を提供する。タッチパネルは、ディスプレイ層と透明電極層とを含む。透明電極層は、ディスプレイ層の上方に配置される。例えば、ディスプレイ層は、液晶層、電気泳動ディスプレイ(EPD)層、又はコレステリック液晶ディスプレイ(CLCD)層である。透明電極層は、複数のタッチユニットを含む。各タッチユニットは、配線部と感知部とを含む。また、複数のダミースリットが、感知部に形成される。ダミースリットによって、タッチパネルのコントラストが、低下する。コントラストが低下するため、タッチパネルの透過率が、向上する。
図3は、コントラストと空間周波数との間の関係を示すプロットである。図3では、縦軸が、コントラストを示し、横軸が、空間周波数を示す。縦軸では、上方の座標が、より低いコントラストを示し、下方の座標が、より高いコントラストを示す。図3に示されるように、眼の輝度応答は、コントラストと空間周波数とに依存する。
コントラストが高い場合には、眼の輝度応答は、高くなる。一方、コントラストが低い場合には、眼の輝度応答は、低くなる。また、空間周波数が低い場合には、眼の輝度応答性は、高くなる。一方、空間周波数が高い場合には、眼の輝度応答は、低くなる。
換言すれば、コントラストが高く且つ空間周波数が低い場合には、眼の輝度応答は、高くなる。例えば、空間周波数が増大すると、眼の輝度応答は、点Aから点Bに右方向にシフトし得る。これに対して、コントラストが低下した場合に、眼の輝度応答は、点AからCに上方にシフトし得る。
本発明によれば、複数のダミースリットが、透明電極層に形成される。ダミースリットによって、タッチパネルのコントラストが、低下する。コントラストが低下するため、タッチパネルの視覚的効果が、向上する。
図4は、本発明の実施形態に係る透明電極層を示す模式図である。図4に示されるように、透明電極層22は、タッチパネルに貼り付けられる。
一般的に、透明電極層22は、4つのエッジ部I,II,III,及びIVを有する矩形形状を有する。透明電極層22の第1エッジ部Iと第3エッジ部IIIとが、互いに平行である。第2エッジ部IIと第4エッジ部IVとが、互いに平行である。また、第1エッジ部Iと第2エッジ部IIとが、互いに直交している。タッチポイントの位置を認識するために、透明電極層22は、タッチユニット23のアレイを含む。1つのタッチポイント23が発生すると、対応するタッチ信号が、透明電極層22によって生成される。タッチ信号によれば、タッチポイントの対応する座標値が、認識される。例えば、透明電極層22のタッチユニット23が、M行N列のアレイ状として配置される場合に、透明電極層22は、M×Nの座標値を提供する。
透明電極層22の理解を容易にするために、透明電極層22の右上のコーナー部における3つのタッチユニット23の拡大図が、図4の右側に示されている。これらの3つのタッチユニット23は、第1のタッチユニット231、第2のタッチユニット232、及び第3のタッチユニット233を含む。タッチユニット23の各々は、配線部と感知部とを含む。第1のタッチユニット231は、第1配線部231aと、第1感知部231bとを含む。第2のタッチユニット232は、第2配線部232aと、第2感知部232bとを含む。第3のタッチユニット233は、第3配線部233aと、第3感知部233bとを含む。
タッチポイントの位置が、感知部を介して検知されたときに、対応する電気特性変化が、発生する。この電気特性変化に対応するタッチ信号が、配線部を介してコントローラに伝達される。タッチ信号に応じて、タッチ制御手順が、コントローラによって実施される。
各タッチユニットについて、感知部は、配線部よりも幅広になっている。従って、各タッチユニットについて、感知部の面積は、配線部の面積よりも大きい。例えば、第1のタッチユニット231の第1感知部231bの面積は、第1のタッチユニット231の第1配線部231aの面積よりも大きい。残りは類推によって推定することができる。
配線部の導線は、第4エッジ部IVの付近の位置から第1エッジ部Iと平行な方向に沿って第2エッジ部IIに延長される。つまり、配線部の導線は、全て第1エッジ部Iと平行であり、且つ第2エッジ部IIに接続される。また、複数のスリット(配線部のスリットとも呼ばれる)が、隣接する導線同士の間であって、感知部と隣接する導線との間に形成される。
図4に示されるように、第1のタッチユニット231の配線部は、導線231a_c1を含む。また、配線部のスリット231a_s1が、導線231a_c1と、第1感知部231bとの間に形成される。
第2のタッチユニット232の配線部は、2つの導線232a_c1,232a_c2を含む。配線部のスリット232a_s1は、2つの導線232a_c1,232a_c2の間に形成される。別の配線部のスリット232a_s2は、導線232a_c2と第2感知部232bとの間に形成される。
第3のタッチユニット233の配線部は、3つの導線233a_c1,233a_c2,233a_c3を含む。配線部のスリット233a_s1は、2つの導線233a_c1,233a_c2の間に形成される。別の配線部のスリット233a_s2は、2つの導線233a_c2,233a_c3の間に形成される。他の配線部のスリット233a_cは、導線233a_c3と第3感知部233bとの間に形成される。
M個のタッチユニットの各列では、第4エッジ部IVに最も近いタッチユニットの配線部は、1つの導線と、1つの配線部のスリットとを有する。第2エッジ部IIに最も近いタッチユニットの配線部は、M個の導線と、M個の配線部のスリットとを有する。つまり、M個のタッチユニットの各列では、第4エッジ部IVに最も近いタッチユニットの配線部は、より少ない導線を有する。第2エッジ部IIに最も近いタッチユニットの配線部は、より多い導線を有する。
本発明によれば、ダミースリットが、タッチユニット23の第1感知部231b、第2感知部232b、及び第3感知部233bに形成される。異なる感知部におけるダミースリットの数が異なる。実施形態では、第1のタッチユニット231の第1感知部231bは、1つのダミースリット231b_s1を有しており、第2のタッチユニット232の第2感知部232bは、2つのダミースリット232b_s1,232b_s2を有しており、及び第3のタッチユニット233の第3感知部233bは、3つのダミースリット233b_s1,233b_s2,233b_s3を有している。
この実施形態では、感知部のダミースリット数は、対応する配線部の導線の数に応じて決定される。図4に示されるように、第1配線部231aは、1つの配線部のスリットを有しており、第1感知部231bは、1つのダミースリットを有している。また、第2配線部232aは、2つの配線部のスリットを有しており、第2感知部232bは、2つのダミースリットを有している。さらに、第3配線部233aは、3つの配線部のスリットを有しており、第3感知部233bは、3つのダミースリットを有している。
上述したように、感知部のダミースリット数は、対応する配線部の導線の数に応じて決定される。異なる配線部における配線部のスリット数(配線部のスリット数とも呼ばれる)が、異なるため、異なる感知部におけるダミースリット数(ダミースリット数とも呼ばれる)が、異なる。
複数のダミースリットが感知部に形成されるので、透明電極層の透過率は、それに応じて変化する。つまり、ダミースリットの配置によって、表示パネルの視覚的効果を調整することができる。これは、ダミースリットの数、寸法及び面積を実際の要件に応じて調整できることに留意されたい。
図5Aは、従来のタッチユニットを表す模式図である。従来のタッチユニット331は、配線部331aと感知部331bとを含む。例えば、配線部331aは、13個の導線331a_cと、13個の配線部のスリット331a_sとを含む。また、感知部331bは、5つの元の(original)スリット331cを含む。
感知部331bは、送信領域TXと受信領域RXと含む。ユーザの指がタッチパネルの表面に触れてタッチポイントを生成する場合に、送信領域TXと受信領域RXとの間の電気的特性が、変化を受ける。例えば、電気的特性の変化は、容量変化、抵抗変化、又は電圧変化である。
図5Bは、本発明の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図である。図5Bに示されるように、タッチユニット431は、配線部431aと感知部431bとを含む。例えば、配線部431aは、13個の導線431a_cと、13個の配線部のスリット431a_sとを含む。また、感知部431bは、5つの元のスリット431cと、複数のダミースリット431b_sとを含む。ダミースリット431b_sは、別々の中空構造体である。
ダミースリット431b_sは、タッチパネルの透過率を向上させるために使用される。図5Bに示されるように、これらのダミースリット431b_sは、感知部431bの送信領域TXと受信領域RXとに均一に分布する。
また、導線431a_cの幅は、導線の開始点と第2エッジ部IIとの間の距離に応じて決定される。例えば、図6に示されるように、左端の導線431a_cの開始点は、第2エッジ部IIから最も遠い(すなわち、第4エッジ部IVに最も近い)。右端の導線431a_cの開始点は、第2エッジ部IIに最も近い(すなわち、第4エッジ部IVから最も遠い)。換言すれば、これら導線431a_cの幅が、左から右に徐々に減少する。これら導線431a_cの幅が、左から右に徐々に減少するので、電気的特性の変化を異なる導線を介してコントローラに伝達する期間は、実質的に同一となる。
この実施形態では、複数の導線431a_cは、互いに平行であるだけでなく、これらの導線431a_cは、波形状でもある。また、配線部のスリット431a_s、元のスリット431c、及びダミースリット431b_sは、互いに平行である。具体的には、配線部のスリット431a_s、元のスリット431c、及びダミースリット431b_sは、波形状である。波形状のプロファイルによって、モアレ(moire)パターンを発生させる可能性が、最小化される。モアレパターンを低減するために波形状のプロファイルを使用する原理は、当業者によく知られており、本明細書では重複説明を省略する。
図6Aは、別の従来のタッチユニットを表す模式図である。従来のタッチユニット531は、配線部531aと感知部531bとを含む。感知部531bは、接地領域Gnd、2つの送信領域TX、及び2つの受信領域RXを含む。
図6Bは、本発明の別の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図である。この実施形態では、タッチユニット631は、配線部631aと感知部631bとを含む。波状の破線で示されるように、ダミースリット631cは、接地領域Gnd上と、感知部631bの送信領域TX及び受信領域RX上とに均一に分布している。導線631a_c及び配線部のスリット631a_sは、配線部631aに交互に形成される。
図5A及び図5Bの導線の幅は、昇順で示される。これに対して、図6A及び図6Bに示される導線の幅は、対称であって、略均等である。
本発明によれば、感知部の密集パラメータD_tpは、感知部の面積Ab、ダミースリット数Nb_s、及び元のスリット数Ncに応じて規定される。例えば、感知部の密集パラメータD_tpは、感知部の面積Abに対する、ダミースリット数Nb_s及び元のスリット数Ncの和の比として規定される。すなわち、D_tp=(Nb_s+Nc)/Abである。
同様に、配線部の密集パラメータD_conが、配線部の面積Aaと配線部のスリット数Na_sに応じて規定される。例えば、配線部の密集パラメータD_conは、配線部の面積Aaに対する配線部のスリット数Na_sの比として規定される。すなわち、D_con=Na_s/Aaである。
さらに、密集比Rが、感知部の密集パラメータD_tpと、配線部の密集パラメータD_conとに応じて規定される。例えば、密集比Rは、配線部の密集パラメータD_conに対する感知部の密集パラメータD_tpの比である。すなわち、R=D_tp/D_conである。上述したように、配線部の面積Aa、配線部のスリット数Na_s、元のスリット数Nc、及び感知部の面積Abは、既知の値である。従って、ダミースリット数Nb_sが変化すると、密集比Rは、それに応じて調整される。これに対して、所望の密集比Rが設定される場合に、ダミースリットの所要数Nb_sを計算することができる。
図7Aは、本発明の実施形態に係る透明電極層についての密集比と改善した透過率との間の関係を示す表である。密集比Rが、200%又は20%である場合に、改善した透過率は、わずかに優れている。密集比Rが、45%又は170%である場合に、改善した透過率は、良好である。密集比Rが、60%,100%又は130%である場合に、改善した透過率は、極めて優れている。
図7Bは、本発明の実施形態に係る透明電極層についての密集比と改善した透過率との間の関係を示すプロットである。図7Bに示されるように、密集比Rが、略100%である場合に、タッチパネルの透過率は、最も優れている。密集比Rが、60%〜140%の間の範囲内である場合に、改善した透過率は、約50%増加する。密集比Rが、略100%である場合に、改善した透過率は、約150%増加する。すなわち、感知部の密集パラメータD_tpが、配線部の密集パラメータD_conに近い値である場合に、透明電極層は、極めて優れた透過率を有する。
例えば、一実施形態では、各元の(original)スリットの幅、各ダミースリットの幅、及び各配線部のスリットの幅は、同一であると仮定される。元のスリット数とダミースリット数との合計(Nc+Nb_s)が、配線部のスリット数(Na_s)に等しい場合に、透明電極層は、最高の透過率を有する。あるいはまた、いくつかの他の実施形態では、元のスリット数は、ゼロであり、各ダミースリットの幅は、各配線部のスリットの幅の2倍である。この状況下では、ダミースリット数(Nb_s)が、配線部のスリット数(Na_s)の半分である場合に、透明電極層は、最高の透過率を有する。
密集比Rについての上述した議論から、本発明のタッチパネルの透過率を向上させることができる。感知部のダミースリット数が増加すると、タッチ感知効果が低下することがある。従って、感知部のダミースリット数は、実際の要求に応じて決定される。好ましくは、密集比Rは、0.5〜2の間の範囲内である。より好ましくは、密集比Rは、0.7〜1.2の間の範囲内である。
例えば、図5の透明電極層の透過率を向上させるために、密集比Rは、0.5〜2の間の範囲であってもよい。図5に示されるように、タッチユニットの配線部の幅は1.3ミリメートル(mm)であり、配線部のスリット数は14であり、タッチユニットの感知部の幅は3.0mmである。
配線部及び感知部が同じ長さを有しているので、配線部の幅及び感知部の幅のみが考慮される。また、感知部331bは、5つの元のスリット331cを含む。つまり、元のスリット331cについての元のスリット数N_cは、5であり(すなわち、N_c=5)、これも考慮される。
従って、ダミースリット数Nb_sの取り得る値は、以下の数学的関係に従って計算することができる。
Rmin×(Na_s/Aa)<(N_c+Nb_s)/Ab<Rmax×(Na_s/Aa)
⇒0.5×(14/1.3)<(5+Nb_s)/3<2×(14/1.3)
⇒16.2<(5+Nb_s)<64.6
⇒11.2<Nb_s<59.6
すなわち、ダミースリット数Nb_sは、12〜59の間の範囲内である。
上述した実施形態では、(ダミースリット及び配線部のスリットを含む)全てのスリットの幅は、同じである。従って、感知部の密集パラメータD_tpと配線部の密集パラメータD_conとは、スリット数に応じて規定される。しかしながら、実際の用途において、全てのスリットの幅は、必ずしも同一ではない。例えば、感知部のダミースリットの幅は、配線部のスリットの幅と異なっている。あるいはまた、いくつかの他の実施形態では、感知部の複数のダミースリットの幅は、互いに異なっていてもよいし、複数の配線部のスリットの幅も、互いに異なっていてもよい。
全てのスリットの幅が、完全に同一でない場合に、感知部の密集パラメータD_tp及び配線部の密集パラメータD_conを計算しながら、スリットの幅を考慮すべきである。また、感知部の密集パラメータD_tpも、ダミースリットと元のスリットとの総面積に応じて決定され、配線部の密集パラメータD_conもまた、配線部のスリットの総面積に応じて決定される。
図8は、本発明の別の実施形態に係る透明電極層のタッチユニットを示す模式図であり、スリットの幅が異なっている。
例えば、配線部の密集パラメータD_conは、配線部の面積Aaに対する配線部のスリットの総面積
Figure 0003200730

の比として規定される。配線部のスリットの総面積についての上述した式中において、da_siは、各配線部のスリットの幅を示し、Na_sは、配線部のスリット数を示し、Hは、スリットの長さを示す。スリットの長さが、配線部の長さに実質的に等しいので、配線部の面積:Aa=Wa×Hであり、ここで、Waは、配線部の幅である。従って、配線部の密集パラメータD_conは、以下の式で表すことができる。
Figure 0003200730
感知部の密集パラメータD_tpの規定を簡単に説明するために、元のスリット数N_Cがゼロであると仮定する。すなわち、感知部の密集パラメータD_tpは、感知部の面積Abに対する、ダミースリットの総面積
Figure 0003200730

の比として規定され、ここで、db_sjは、各ダミースリットの幅を示し、Nb_sは、ダミースリット数を示し、及びHは、スリットの長さを示す。スリットの長さが、感知部の長さに実質的に等しいので、感知部の面積Abは、Ab=Wb×Hとして規定され、ここで、Wbは、感知部の幅である。従って、感知部の密集パラメータD_tpは、以下の式で表すことができる。
Figure 0003200730
明確化し且つ簡潔にするために、1つの配線部のスリット431a_sと1つのダミースリット431b_sのみが、図面に示されている。なお、配線部のスリット数431a_s及びダミースリット数431b_sは、実際の要求に応じて変更することができる。また、元のスリット数及び元のスリットの面積を考慮する必要がある。
図9は、本発明に係るダミーユニットを有する3つのタッチユニットを示す模式図である。本発明の概念によれば、透明電極層のタッチユニットを、繰り返して配置してもよい。タッチユニット731,831,931の導線、配線部のスリット、及びダミースリットのレイアウトは、3mm毎に繰り返されると仮定される。
3つのタッチユニット731,831,931のそれぞれは、密集比に対応している。このように、タッチユニット731の密集比は、タッチ部731の感知部の密集パラメータをタッチユニット731の配線部の密集パラメータで除算することによって決定される。タッチユニットの密集比831,931も同様に決定することができる。
タッチユニット731,831,931の密集比の値は、必ずしも同等ではない。透明電極層上のタッチユニットのいずれかの密集比が0.5〜2の間の範囲内にある限り、透明電極層の透過率を増大させることができ、タッチパネルの視覚的効果を向上させることができる。
図10は、本発明の実施形態に係るタッチ機能を備えた電子機器を示す模式図である。電子機器50は、コントローラ51と、ディスプレイ層52を含むタッチパネル54と、透明電極層53とを含む。コントローラ51が、ディスプレイ層52及び透明電極層53に電気的に接続される。また、ディスプレイ層52及び透明電極層53が、互いに重なっている。透明電極層53から生成されたタッチ信号が、コントローラ51によって受信された後に、ディスプレイ層52及び/又は他の構成要素は、コントローラ51によって制御され、タッチ制御手順は、その手順に対応して実施される。
図11は、従来技術及び本願技術についてのコントラストと空間周波数との間の関係を示すプロットである。図11に示されるように、円形の記号は、従来技術の結果を示し、矩形の記号は、本願技術の結果を示す。
空間周波数が基本周波数である場合に、従来技術のコントラストと本願技術のコントラストとが、区別される。図11に示されるように、従来技術のコントラストが、より高くなる。これに対して、本願発明の透明電極層を含むタッチパネルのコントラストが、低下する。つまり、眼の輝度応答が、薄明視範囲(例えば、点Pf1)から明所視範囲(例えば、点Pf1’)にシフトされる。従って、タッチパネルの視覚的効果が、向上する。
上述した実施形態では、透明電極層は、インジウムスズ酸化物(以下、ITO)で作製される。透明電極層の材料は、限定されないことに留意されたい。例えば、いくつかの他の実施形態では、透明電極層は、インジウム亜鉛酸化物(以下、IZO)、又は任意の他の適切な導電性材料で作製することができる。
上述した説明から、本発明は、複数のタッチユニットを有する透明電極層を提供する。タッチユニットの各々は、配線部と感知部とを有する。透明電極層の形状は、限定されるものではない。例えば、透明電極層は、平行四辺形又は多角形の形状を有することができる。電極層の形状に関係なく、複数のタッチユニットの複数の導線は、透明電極層のエッジ部と平行に延びる。複数のダミースリットが、感知部に形成されているので、透明電極層の透過率が、増大され、タッチパネルの視覚的効果が向上する。
本発明は、現在最も実用的で且つ好ましい実施形態であると考えられる形態に関して説明してきたが、本発明は、開示された実施形態に限定される必要がないことを理解されたい。それどころか、添付の実用新案登録請求の範囲の精神及び範囲内に含まれる様々な修正及び類似の構成を包含することが意図され、実用新案登録請求の範囲は、全てのそのような修正及び類似の構造を包含するように最も広い解釈を与えるべきである。

Claims (17)

  1. 複数のタッチユニットを含む透明電極層であって、各タッチユニットは:
    少なくとも1つのダミースリットを有する感知部と;
    該感知部に電気的に接続される配線部であって、該配線部は、少なくとも1つの導線と少なくとも1つの配線部のスリットとを有しており、前記少なくとも1つの導線及び前記少なくとも1つの配線部のスリットが、前記配線部に交互に形成されており、感知部の密度パラメータを配線部の密度パラメータで除算することによって決定される密度比は、0.5〜2の間の範囲内である、配線部と;を有する、
    透明電極層。
  2. 前記感知部の透過率が、前記配線部の透過率に近い値である、
    請求項1に記載の透明電極層。
  3. 前記感知部は、送信領域と受信領域とを含み、容量変化、抵抗変化、又は電圧変化が、タッチポイントに対応する送信領域と受信領域との間で生じる、
    請求項1に記載の透明電極層。
  4. 前記透明電極層は、平行四辺形又は多角形の形状を有しており、前記少なくとも1つの導線は、平行四辺形又は多角形の形状のエッジ部と平行に延長される、
    請求項1に記載の透明電極層。
  5. 前記透明電極層は、第1エッジ部と、第2エッジ部と、第3エッジ部と、第4エッジ部とを有する矩形形状であり、第1エッジ部及び第3エッジ部は、互いは平行であり、第2エッジ部及び第4エッジ部は、互いに平行であり、第1エッジ部及び第2エッジ部は、互いに直交しており、前記少なくとも1つの導線は、第4エッジ部の付近の位置から、第1エッジ部に平行な方向に沿って第2エッジ部に延長される、
    請求項1に記載の透明電極層。
  6. 前記複数のタッチユニットは、M行N列のアレイ状に配置される、
    請求項5に記載の透明電極層。
  7. M個のタッチユニットの各列において、第2エッジ部に近いタッチユニットの配線部のスリット数が、第4エッジ部に近いタッチユニットのスリット数よりも大きい、
    請求項6に記載の透明電極層。
  8. M個のタッチユニットの各列において、第2エッジ部に近いタッチユニットのダミースリット数が、第4エッジ部に近いタッチユニットのダミースリット数よりも大きい、
    請求項7に記載の透明電極層。
  9. M個のタッチユニットの各列において、第2エッジ部に最も近いタッチユニットが、M個の導線と前記配線部のM個のスリットとを有しており、第4エッジ部に最も近いタッチユニットが、1つの導線と前記配線部の1つのスリットとを有している、
    請求項6に記載の透明電極層。
  10. 各タッチユニットの感知部の面積は、対応する配線部の面積よりも大きい、
    請求項1に記載の透明電極層。
  11. 前記導線は、互いに平行であり、前記導線は、波形状である、
    請求項1に記載の透明電極層。
  12. 前記配線部の密度パラメータは、前記配線部の面積に対する前記配線部のスリット数の比として規定され、前記感知部の密度パラメータは、前記感知部の面積に対する前記ダミースリット数の比として規定される、
    請求項1に記載の透明電極層。
  13. 前記配線部の密度パラメータは、前記配線部の面積に対する前記少なくとも1つの配線部のスリットの総面積の比として規定され、前記感知部の密度パラメータは、前記感知部の面積に対する前記少なくとも1つのダミースリットの総面積の比として規定される、
    請求項1に記載の透明電極層。
  14. タッチパネルであって、当該タッチパネルは:
    ディスプレイ層と;
    該ディスプレイ層の上方に配置された透明電極層であって、該透明電極層は、複数のタッチユニットを含む、透明電極層と;を備えており、
    前記タッチユニットの各々は:
    少なくとも1つのダミースリットを有する感知部と;
    該感知部に電気的に接続された配線部であって、該配線部は、少なくとも1つの導線と少なくとも1つの配線部のスリットとを含む、配線部と;を有しており、
    前記少なくとも1つの導線及び前記少なくとも1つの配線部のスリットは、配線部に交互に形成されており、感知部の密度パラメータを配線部の密度パラメータで除算することによって決定される密度比が、0.5〜2の間の範囲内である、
    タッチパネル。
  15. 前記配線部の密度パラメータは、前記配線部の面積に対する前記配線部のスリット数の比として規定され、前記感知部の密度パラメータは、前記感知部の面積に対するダミースリット数の比として規定される、
    請求項14に記載のタッチパネル。
  16. 前記配線部の密度パラメータは、前記配線部の面積に対する前記少なくとも1つの配線部のスリットの総面積の比として規定され、前記感知部の密度パラメータは、前記感知部の面積に対する前記少なくとも1つのダミースリットの総面積の比として規定される、
    請求項14に記載のタッチパネル。
  17. 電子機器であって、当該電子機器は:
    ディスプレイ層と透明電極層とを含むタッチパネルであって、前記透明電極層は、前記ディスプレイ層の上方に配置されるとともに、複数のタッチユニットを含む、タッチパネルと;
    前記タッチパネルに電気的に接続されたコントローラであって、タッチ制御手順は、前記コントローラによってその手順に対応して実施される、コントローラと;を備えており、
    前記タッチユニットの各々は、
    少なくとも1つのダミースリットを有する感知部と;
    該感知部に電気的に接続された配線部であって、該配線部は、少なくとも1つの導線と少なくとも1つの配線部のスリットとを含み、前記少なくとも1つの導線及び前記少なくとも1つの配線部のスリットは、前記配線部に交互に形成されており、感知部の密度パラメータを配線部の密度パラメータで除算することによって決定される密度比は、0.5〜2の間の範囲内にある、配線部と;を有している、
    電子機器。
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