JP3200501U - 衛生用紙ロール及びその製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な分量の衛生用紙を簡単に取り出すことのできる衛生用紙ロールを提供する。【解決手段】折畳加工機10によって,衛生用紙PをZ字状に折り畳んで衛生用紙束Bを形成しておく。そして,巻取機20によって,衛生用紙束Bから衛生用紙Pを連続的に引き出し,一定方向に連なった状態のままの複数の衛生用紙Pを巻回して,ロール状の衛生用紙ロールRを製造する。その際に,接合機によって,隣接する衛生用紙P同士が重なり合う部分に,剥離可能な接合部Jを形成しておく。これにより,衛生用紙Pが一定方向に連続している状態を維持しやすくなり,その結果,巻取機20によって形成された衛生用紙ロールRの保型性が高まる。【選択図】図3

Description

本考案は,衛生用紙ロール及びその製造装置に関する。具体的に説明すると,本考案は,複数の別々の衛生用紙を連続的にロール状に巻回してなる衛生用紙ロールやその製造装置に関するものである。
従来から,トイレットロールやキッチンロールなど,衛生用紙を巻回してロール状にした衛生用紙ロールやその製造装置が知られている(特許文献1,特許文献2)。従来の衛生用紙ロールは,一連の長尺の衛生用紙を円筒状の紙管に巻き付けることでロール状に成型されている。このため,従来の衛生用紙ロールは,長尺の衛生用紙に一定間隔でミシン目が形成されており,そのミシン目に沿って衛生用紙の一部を切り離すことで,適宜必要な分量を使用できるようになっている。
特開2010−017237号公報 特開2013−208298号公報
ところで,衛生用紙は非常に薄いものであり,そこにミシン目が形成されていたとしても,そのミシン目に沿って綺麗に切り離すことが難しい場合がある。特に子どもや高齢者とって,ミシン目に沿って衛生用紙を切り離すという作業は難しく,衛生用紙を上手く切り離せずに必要以上に衛生用紙を引き出してしまったり,ミシン目が設けられていない部位で衛生用紙が切れて,その切れ目の見栄えが悪くなってしまうという問題がある。このため,ミシン目によらず,簡単に,衛生用紙ロールから必要な分量の衛生用紙を取り出すことができれば便利である。
そこで,本考案は,必要な分量の衛生用紙を簡単に取り出すことのできる衛生用紙ロールを提供することを目的とする。併せて,本考案は,このような衛生用紙ロールの効率的な製造装置を提供することを目的とする。
本考案の考案者は,上記課題の解決手段について鋭意検討した結果,予め複数の別々の衛生用紙を用意し,これら複数の衛生用紙を連ねて巻回し,ロール状に成型することで,このロール体から必要な分量の衛生用紙を取り出すことが容易になるという知見を得た。そして,本考案者は,上記知見に基づけば従来技術の課題を解決できることに想到し,本考案を完成させた。具体的に説明すると,本考案は以下の構成を有する。
本考案の第1の側面は,衛生用紙ロールに関する。
本考案の衛生用紙ロールは,複数の衛生用紙を有する。複数の衛生用紙は,衛生用紙ロールの周方向に連なった状態で巻回されている。また,各衛生用紙は,隣接する他の衛生用紙と部分的に重なっている。
上記構成のように,複数の別々の衛生用紙を,他の衛生用紙と部分的に重ねておくことで,接触面の摩擦力によって,一定方向に連なった状態とすることできる。そして,連なった状態の複数の衛生用紙を巻回させることで,衛生用紙ロールが得られる。このようにして得られた衛生用紙ロールは,それを構成する各衛生用紙が互いに独立したものとなっているため,衛生用紙を一枚ずつ取り出しやすい。従って,例えば衛生用紙にミシン目などを形成しなくても,使用者は,簡単に,本考案に係る衛生用紙ロールから必要な分量の衛生用紙を取り出すことができる。なお,本考案にとってミシン目は不要なものであるが,このことは,衛生用紙にミシン目を形成することを妨げるものではない。
本考案において,各衛生用紙は,両隣に位置する2つの他の衛生用紙に対して,同じ面で部分的に重なっていることが好ましい。このように,各衛生用紙がその両隣に位置する他の衛生用紙と同じ面で重なっていることで,複数の衛生用紙をロール状に保持しやすくなる。
本考案において,各衛生用紙は,隣接する他の衛生用紙に対して剥離可能に接合されていることが好ましい。このように,各衛生用紙を部分的に剥離可能に接合しておくことで,衛生用紙ロールの保型性を高めることができる。
本考案の第2の側面は,衛生用紙ロールの製造装置に関する。
衛生用紙ロールの製造装置は,折畳加工機10と巻取機20とを備える。
折畳加工機10は,ある衛生用紙(P)を折り返して,当該ある衛生用紙(P)の間に他の衛生用紙(Pn+1)の一部を挟み込み,さらに,当該他の衛生用紙(Pn+1)を折り返して,当該他の衛生用紙(Pn+1)の間にさらに別の衛生用紙(Pn+2)の一部を挟み込む処理を所定回数繰り返すことによって,衛生用紙束(B)を形成する。この衛生用紙束(B)は,各衛生用紙が,その直下に位置する衛生用紙と,折り返しの内向面(I)同士で部分的に当接するように,連続的に積層された構造となっている。
巻取機(20)は,衛生用束(B)から衛生用紙を連続的に引き出し,一定方向に連なった状態のままの複数の衛生用紙をロール部材21によって巻き取ることで,複数の衛生用紙が巻回された衛生用紙ロール(R)を形成する。
上記のように,折畳加工機10を利用して衛生用紙束(B)を形成した後に,ここから衛生用紙を連続的に引き出してロール状に巻回させることで,本考案に係る衛生用紙ロール(R)を効率的に製造することができる。
本考案に係る製造装置は,接合機30をさらに備えることが好ましい。接合機30は,衛生用紙同士を,内向面(I)が当接している部分において剥離可能に接合する。このように,接合機30を利用して衛生用同士を部分的に接合しておくことで,衛生用紙ロールの保型性を高めることができる。
本考案によれば,必要な分量の衛生用紙を簡単に取り出すことのできる衛生用紙ロールを提供することができる。また,本考案によれば,このような衛生用紙ロールの効率的な製造装置を提供することができる。
図1は,本考案の一実施形態に係る製造装置の概要を示している。 図2は,製造過程における衛生用紙の状態を模式的に示している。 図3は,折畳加工機における衛生用紙の折り方の例を示している。 図4は,本考案の一実施形態に係る衛生用紙ロールの例を示している。
以下,図面を用いて本考案を実施するための形態について説明する。本考案は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更したものも含む。
図1は,本考案に係る衛生用紙ロールの製造装置100の概要構成を示している。図1に示されるように,製造装置100は,複数の衛生用紙(P)を折り畳んで積層する折畳加工機10と,衛生用紙束(B)から連続的に衛生用紙を引き出してロール状に巻き取り,衛生用紙ロール(R)を形成する巻取機20とを備えている。製造装置100は,折畳加工機10と巻取機20とを同じ製造ラインに設置して,衛生用紙を折り畳んでから巻き取るまでの処理を一連の流れで行うように構成されていてもよい。また,製造装置100は,折畳加工機10と巻取機20とを分離して,衛生用紙を折り畳んで衛生用紙束を得る段階と,衛生用紙束から衛生用紙を引き出して巻き取る段階とが別々に構成されていてもよい。これに加え,製造装置100は,複数の衛生用紙の連結箇所を剥離可能に接合するための接合機30を備えていてもよい。
製造装置100によって加工される衛生用紙の原料については特に限定されないが,トイレットペーパーやキッチンペーパーなどの衛生用紙の原料として用いられる公知のものを用いればよい。例えば,衛生用紙の原料には,古紙パルプや,バージンパルプ,又はこれらを配合したものを用いることができる。ここにいうバージンパルプには,例えば,木材パルプ,非木材パルプ,合成パルプなどが含まれる。
折畳加工機10は,複数の衛生用紙(P)を折り畳んで積層し,衛生用紙束(B)を形成する機能を持つ。折畳加工機10としては,例えば,ボックスに収納されたティッシュペーパー製品を製造する際に,複数のティッシュペーパーを折り重ねるために用いられる公知の折畳加工機を用いることができる。例えば,折畳加工機10としては,特開2012−11170号に示されているように,マルチスタンド式インターフォルダやロータリー式インターフォルダを採用することができる。図1に示した例では,折畳加工機10として,マルチスタンド式インターフォルダを採用している。マルチスタンド式インターフォルダでは,衛生用紙の原反ロールが複数のスタンドにそれぞれセットされ,セットされた複数の原反ロールから連続シートを繰り出して折り畳むと共に,各連続シートを積層し,積層された連続シートを最後に製品幅に切断する。これにより,個別の衛生用紙が折り重ねられた衛生用紙束(B)が形成される。
図2は,折畳加工機10によって形成された衛生用紙束(B)の折り方の一例を示している。図2(a)は,V字状に2つ折りにした複数の衛生用紙(P)を積層する例を示している。また,図2(b)は,Z字状に3つ折りにした複数の衛生用紙(P)を積層する例を示している。折畳加工機10における衛生用紙の折り方は,これらに限定されず,適宜公知の折り方を採用できる。
図2(a)に示された折り方と図2(b)に示された折り方には,以下の共通点がある。すなわち,まず,折畳加工機10は,ある衛生用紙(P)を折り返して,当該ある衛生用紙(P)の間に,他の衛生用紙(Pn+1)の一部を挟み込む。また,折畳加工機10は,上記他の衛生用紙(Pn+1)を折り返して,当該他の衛生用紙(Pn+1)の間に,さらに別の衛生用紙(Pn+2)の一部を挟み込む。このようにして,折畳加工機10は,衛生用紙を折り返してその間に他の衛生用紙の一部を挟み込むという処理を所定回数繰り返す。これにより,各衛生用紙(P)が,その直下に位置する衛生用紙(P)に対して,折り返しの内向面(I)同士で部分的に当接するように連続的に積層される。その結果,複数の衛生用紙が折り畳んで積層された衛生用紙束(B)が得られる。
具体的に説明すると,図2(a)の折り方では,まず,第1の衛生用紙(P)をV字状に2つ折りにする。これにより,第1の衛生用紙(P)は,上層(U)と下層(L)の2層構造となる。そして,第1の衛生用紙(P)の上層(U)と下層(L)の間に,第2の衛生用紙(Pn+1)の一部を挟み込む。このとき,第2の衛生用紙(Pn+1)もV字状に2つ折りにされており,上層(Un+1)と下層(Ln+1)から構成されている。図2(a)の例では,第1の衛生用紙(P)の上層(U)と下層(L)の間に,第2の衛生用紙(Pn+1)の下層(Ln+1)の一部が挟み込まれる。さらに,第3の衛生用紙(Pn+2)もV字状に2つ折りにされており,上層(Un+2)と下層(Ln+2)から構成されている。そして,第2の衛生用紙(Pn+1)の上層(Un+1)と下層(Ln+1)の間に,第3の衛生用紙(Pn+2)の下層(Ln+2)が挟み込まれている。このように,折畳加工機10では,折り返した各衛生用紙の間に他の衛生用紙の一部を挟み込むという処理を,所定枚数分繰り返して,衛生用紙を積み重ねる。また,このようにして積層された衛生用紙束(B)では,折り返しの内向面(I)同士が部分的に当接するようになる。例えば,第1の衛生用紙(P)の上層(U)の内向面(I)と,第2の衛生用紙(Pn+1)の下層(Ln+1)の内向面(I)とが互いに接触する。同様に,第2の衛生用紙(Pn+1)の上層(Un+1)の内向面(I)と,第3の衛生用紙(Pn+2)の下層(Ln+2)の内向面(I)とが互いに接触する。このように,内向面(I)同士を接触させて衛生用紙を積み重ねておくことで,ある衛生用紙を引き出したときに,内向面(I)に生じる摩擦力によって,これに続く衛生用紙が連続的に引き出されるようになる。これにより,後の巻取機20にて加工がしやすくなる。
また,図2(b)の折り方では,まず,第1の衛生用紙(P)をZ字状に3つ折りにする。これにより,第1の衛生用紙(P)は,上層(U)と,中層(M)と,下層(L)の3層構造となる。そして,第1の衛生用紙(P)の上層(U)と中層(M)の間に,第2の衛生用紙(Pn+1)の一部を挟み込む。このとき,第2の衛生用紙(Pn+1)もZ字状に3つ折りにされており,上層(Un+1)と,中層(Mn+1)と,下層(Ln+1)から構成されている。図2(b)の例では,第1の衛生用紙(P)の上層(U)と中層(M)の間に,第2の衛生用紙(Pn+1)の下層(Ln+1)の一部が挟み込まれる。さらに,第3の衛生用紙(Pn+2)もZ字状に3つ折りにされており,上層(Un+2)と,中層(Mn+2)と,下層(Ln+2)から構成されている。そして,第2の衛生用紙(Pn+1)の上層(Un+1)と中層(Mn+1)の間に,第3の衛生用紙(Pn+2)の下層(Ln+2)が挟み込まれている。このように,折畳加工機10では,折り返した各衛生用紙の間に他の衛生用紙の一部を挟み込むという処理を,所定枚数分繰り返して,衛生用紙を積み重ねる。また,このようにして積層された衛生用紙束(B)では,折り返しの内向面(I)同士が部分的に当接するようになる。例えば,第1の衛生用紙(P)の上層(U)の内向面(I)と,第2の衛生用紙(Pn+1)の下層(Ln+1)の内向面(I)とが互いに接触する。同様に,第2の衛生用紙(Pn+1)の上層(Un+1)の内向面(I)と,第3の衛生用紙(Pn+2)の下層(Ln+2)の内向面(I)とが互いに接触する。このように,内向面(I)同士を接触させて衛生用紙を積み重ねておくことで,ある衛生用紙を引き出したときに,内向面(I)に生じる摩擦力によって,これに続く衛生用紙が連続的に引き出されるようになる。
巻取機20は,折畳加工機10によって形成された衛生用紙束(B)から連続的に衛生用紙(P)を引き出してロール状に巻き取り,衛生用紙ロール(R)を製造する機能を持つ。図1に示されるように,巻取機20は,衛生用紙を巻き取るためのロール部材21を有している。例えば,ロール部材21は,円筒状の紙管であってもよいし,金属製のパイプなどであってもよい。ロール部材21に紙管を用いることで,衛生用紙を巻き付けた紙管を,そのまま衛生用紙ロールの芯として利用できる。また,ロール部材21に金属製のパイプを用いれば,衛生用紙ロールを製造した後に金属製のパイプを抜くことで,芯のない衛生用紙ロールを製造することも可能である。その他,巻取機20は,衛生用紙束(B)から衛生用紙(P)を連続的に引き出すための一対のニップローラ22や,衛生用紙(P)を搬送するための一又は複数の搬送ローラ23などを備える。また,図示は省略するが,巻取機20は,連なった状態の衛生用紙(P)が分離しないように搬送を行うためのコンベアや,ガイド板などを備えていることが好ましい。
製造装置100は,さらに,接合機30を備えていることが好ましい。接合機30は,連続している衛生用紙同士を,折り返しの内向面が当接している部分において剥離可能に接合する。図1に示した例において,接合機30は,巻取機20の中に設けられており,衛生用紙束(B)から衛生用紙(P)を引き出してロール部材21に巻き付けるまでの間の過程において,衛生用紙同士が重なっている部位を剥離可能に接合している。例えば,接合機30は,衛生用紙(P)を接合するために,ホットメルト接着剤などの公知の接着剤を利用することとしてもよいし,ヒートシールや超音波シールなどのシール手段を利用することとしてもよいし,プライボンディングのような押し付け接合手段等を利用してもよい。また,図示は省略するが,接合機30は,折畳加工機10の中に設けることもできる。この場合,接合機10は,折畳加工機10において複数の衛生用紙を積み重ねる際に,各衛生用紙が内向面同士で接触している部位を接合する。このため,各衛生用紙は,衛生用紙束となった段階で,既に部分的に他の衛生用紙と接合されることとなる。このように,接合機30を,折畳加工機10又は巻取機20の内部に設置し,隣接する衛生用紙同士を部分的に剥離可能に接合しておくことで,衛生用紙束(B)から衛生用紙(P)を引き出してロール部材21に巻き付け,衛生用紙ロール(R)を得るまでの処理を,さらに容易に行うことができる。
図3は,衛生用紙束(B)から衛生用紙ロール(R)を得るまでの過程を模式的に示している。図3に示されるように,折畳加工機10によって,衛生用紙(P)をZ字状に折り畳んで衛生用紙束(B)を形成しておく。そして,巻取機20によって,衛生用紙束(B)から衛生用紙(P)を連続的に引き出し,一定方向に連なった状態のままの複数の衛生用紙(P)を巻回して,ロール状の衛生用紙ロール(R)を製造する。その際に,接合機30によって,隣接する衛生用紙(P)同士が重なり合う部分に,剥離可能な接合部(J)を形成しておく。これにより,衛生用紙(P)が一定方向に連続している状態を維持しやすくなり,その結果,巻取機20によって形成された衛生用紙ロール(R)の保型性が高まる。
図4は,上記した製造装置100により製造された衛生用紙ロール(R)を示している。図4に示されるように,衛生用紙ロール(R)は,複数の衛生用紙(P)を有している。複数の衛生用紙(P)は,衛生用紙ロールの周方向に連なった状態で巻回されている,また,衛生用紙ロール(R)から各衛生用紙(P)を引き出してみると判るように,各衛生用紙(P)は,隣接する他の衛生用紙と部分的に重なっている。このため,一つの衛生用紙(P)を引き出すと,これに重なっている次の衛生用紙(P)が摩擦力によって連続して引き出される。また,各衛生用紙(P)は,独立したものであるため,例えばミシン目のような切れ目を形成しなくても,必要な分量の衛生用紙(P)を,衛生用紙ロール(R)から取り出すことが容易である。
また,図4に示されているように,各衛生用紙(P)は,両隣に位置する2つの他の衛生用紙に対して,同じ面で部分的に重なっていることが好ましい。例えば,図4に示すように,第1の衛生用紙(P)の一端側には,第2の衛生用紙(Pn+1)が重なっており,他端側には,第3の衛生用紙(Pn−1)が重なっている。この場合に,第2の衛生用紙(Pn+1)と第3の衛生用紙(Pn−1)は,第1の衛生用紙(P)の同じ面(図示の表面側)に位置していることとなる。同様に,第2の衛生用紙(Pn+1)の一端側には,第1の衛生用紙(P)が重なっており,他端側には,第4の衛生用紙(Pn+2)が重なっている。この場合に,第1の衛生用紙(P)と第4の衛生用紙(Pn+2)は,第2の衛生用紙(Pn+1)の同じ面(図示の裏面側)に位置していることとなる。このように,各衛生用紙がその両隣に位置する他の衛生用紙と同じ面で重なっていることで,複数の衛生用紙をロール状に保持しやすくなる。
また,図4に示されているように,各衛生用紙(P)は,隣接する他の衛生用紙に対して剥離可能に接合された接合部(J)を有している。例えばホットメルト接着剤や,超音波シール,あるいはプライボンディングのような押し付け接合により,各衛生用紙(P)が重なり合う部分(接合部(J))を剥離可能に接合しておくことで,衛生用紙ロール(R)の保型性を高めることができる。また,接合部(J)における接合強度を,人手で簡単に剥離できるような弱い接合強度としておくことで,必要な分量の衛生用紙(P)を簡単に剥離して使用することができる。
以上,本願明細書では,本考案の内容を表現するために,図面を参照しながら本考案の実施形態の説明を行った。ただし,本考案は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
本考案は,トイレットロールやキッチンロールなどの衛生用紙ロール及びその製造装置に関する。従って,本考案は,衛生用紙の製造業において好適に利用しうる。
10…折畳加工機 20…巻取機 21…ロール部材
22…ニップローラ 23…搬送ローラ 30…接合機
100…製造装置 P…衛生用紙 B…衛生用紙束
R…衛生用紙ロール J…接合部 I…内向面

Claims (5)

  1. 衛生用紙ロールであって,
    複数の衛生用紙を有し,
    複数の衛生用紙は,前記衛生用紙ロールの周方向に連なった状態で巻回されており,
    各衛生用紙は,隣接する他の衛生用紙と部分的に重なっている
    衛生用紙ロール。
  2. 各衛生用紙は,両隣に位置する2つの他の衛生用紙に対して,同じ面で部分的に重なっている
    請求項1に記載の衛生用紙ロール。
  3. 各衛生用紙は,前記隣接する他の衛生用紙に対して剥離可能に接合されている
    請求項1又は請求項2に記載の衛生用紙ロール。
  4. 衛生用紙ロールの製造装置であって,
    折畳加工機(10)と巻取機(20)とを備え,
    前記折畳加工機(10)は,
    ある衛生用紙(P)を折り返して,当該ある衛生用紙(P)の間に他の衛生用紙(Pn+1)の一部を挟み込み,さらに,当該他の衛生用紙(Pn+1)を折り返して,当該他の衛生用紙(Pn+1)の間にさらに別の衛生用紙(Pn+2)の一部を挟み込む処理を所定回数繰り返し,
    これにより,各衛生用紙がその直下に位置する衛生用紙と折り返しの内向面(I)同士で部分的に当接するように連続的に積層された衛生用紙束(B)を形成し,
    前記巻取機(20)は,
    前記衛生用束(B)から衛生用紙を連続的に引き出し,一定方向に連なった状態のままの複数の衛生用紙をロール部材(21)によって巻き取ることで,複数の衛生用紙が巻回された衛生用紙ロール(R)を形成する
    衛生用紙ロールの製造装置。
  5. 接合機(30)をさらに備え,
    前記接合機(30)は,衛生用紙同士を,前記内向面(I)が当接している部分において剥離可能に接合する
    請求項4に記載の衛生用紙ロールの製造装置。
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