JP3200153U - 保持具 - Google Patents

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貴規 藤澤
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遼子 片口
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Abstract

【課題】取付作業をより効率良く行うことができ、コスト競争力を有し、生産性を向上可能で、取り外し時には専用工具が不要な保持具を提供する。【解決手段】保持具10は、複数の被保持部材100に形成される貫通穴100a内でお互いを対向させて係合させることにより被保持部材同士を保持可能な一対の係合部材1A、1Bを備える。係合部材のそれぞれは、板状の基板部2A、2Bと、基板部の第1表面21aから上下方向へと延びる腕部3A、3Bと、腕部に設けられた突起部と、基板部2A、2Bを貫通し、他方の腕部を挿通可能な開口部6A、6Bと、開口部周辺から開口部の上方の一部を覆うように突出する係合爪7A、7Bを備え、一方の係合部材の係合爪が、他方の係合部材の突起部または係合爪と係合可能に構成される。【選択図】図7

Description

本考案は、保持具に関し、例えば、複数の板状又は薄片状の被保持部材を積層して保持するための保持具に関する。
フィルム、生地、紙、板などの板状又は薄片状の部材に穴を開け、穴に保持具を通すことにより複数の部材を保持する方法が知られている。例えば、特開平11−115361号公報(特許文献1)には、凸状の脚部を有する第1部材と、第1部材の脚部を内部に収容する筒部を有する第2部材とを、積層した複数のフィルムに設けた穴を介して対向させて噛合させることにより、複数のフィルムを綴じる保持具の例が記載されている。
実用新案登録第3066832号公報(特許文献2)には、雌形リベットの脚部内に雄形リベットの脚部を嵌合させることによって、両者を一体化するように構成されたカップルリベットを用いて、複数の板状部材を保持することが記載されている。
特開平11−115361号公報 実用新案登録第3066832号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載されるような保持具の場合、保持しようとする部材専用に共通設計された形状の異なる一組の雌雄部材が必要である。そのため、取付時には、異なる形状の雌雄部材を互いに組み合わせて使用しなければならず、取付作業が繁雑である。更に、保持具の製造においても、形状の異なる一組の雌雄部材を製造しなくてはならないため、単一の部材を製造する場合に比べて、生産性も低くなる。
また、特許文献1及び2のいずれの保持具も、一方の筒部内に他方の凸部を収容した状態で固定を行っているために保持力は高いが、保持力が高い分だけ、保持具を取り外す際に大きな力を必要とする。そのため、場合によっては取り外し時に、専用工具を必要とする場合がある。
上記課題を鑑み、本考案は、取付作業をより効率良く行うことができ、生産性を向上可能で、取り外し時には専用工具が不要な保持具を提供する。
上記課題を解決するために、本考案の態様によれば、複数の被保持部材に形成される貫通穴の両側からそれぞれ挿入し、貫通穴内でお互いを対向させて係合させることにより被保持部材同士を保持可能な、同一形状を有する樹脂製の一対の係合部材を備え、係合部材のそれぞれが、第1表面及び第2表面を有する板状の基板部と、基板部の第1表面から上下方向へと延びる腕部と、腕部に設けられた突起部と、基板部の第1表面及び第2表面を上下方向に貫通し、他方の係合部材の腕部を挿通可能な開口部と、上記上下方向と直交する、基板部の第1表面と平行な左右方向において、開口部周辺から開口部の上方の一部を覆うように突出する係合爪を備え、一方の係合部材の係合爪が、他方の係合部材の突起部または係合爪と係合可能である保持具が提供される。
本考案に係る保持具は一実施態様において、第2表面の開口部の周囲に凹部を備える。
本考案に係る保持具は別の一実施態様において、腕部の先端側に、突起部よりも左右方向の寸法が小さいつまみ部が形成されている。
本考案に係る保持具は更に別の一実施態様において、突起部は、腕部の基板部側から先端側に向かって並ぶ複数の突起から形成され、係合爪は、最も基板部側に配置される突起に隣合う位置から開口部に向けて延設されている。
本考案に係る保持具は更に別の一実施態様において、被保持部材を挟んだ状態で、一方の係合部材の基板部と他方の係合部材の基板部との間の距離が最小となる位置において、一方の係合部材の係合爪が他方の係合部材の突起部又は係合爪と係合することにより、被保持部材同士が保持されることを含む。
本考案に係る保持具は更に別の一実施態様において、腕部の上下方向の寸法が、基板部の上下方向の寸法よりも大きい。
本考案に係る保持具は更に別の一実施態様において、基板部の第1表面上に隆起部を備える。
本考案に係る保持具は更に別の一実施態様において、腕部の先端部に腕部傾斜面を備え、腕部の先端部を挿通する開口部の内壁に腕部の先端部を案内するための開口部傾斜面を備える。
本考案に係る保持具は更に別の一実施態様において、つまみ部の表面に滑り止め部が形成されている。
本考案に係る保持具は更に別の一実施態様において、被保持部材が、紙、プラスチック、布、樹脂又はこれらの組み合わせからなる材料からなる板状部材を含む。
本考案によれば、取付作業をより効率良く行うことができ、生産性を向上可能で、取り外し時には専用工具が不要な保持具が提供できる。
本考案の実施の形態に係る保持具の側面図である。 図1の保持具の正面図である。 図2の保持具のA−A線に沿った断面図である。 図3の保持具の突起部及び係合爪の詳細を表す部分拡大断面図である 図1の保持具に係る基板部の第1表面側からみた平面図である。 図1の保持具に係る基板部の第2表面側からみた底面図である。 本考案の実施の形態に係る保持具の取付方法(その1)を示す断面図である。 本考案の実施の形態に係る保持具の取付方法(その2)を示す断面図である。 本考案の実施の形態に係る保持具の取付方法(その3)を示し、本考案の実施の形態に係る保持具を用いて被保持部材を保持した状態を示す断面図である。 本考案の第1変形例に係る保持具を示す断面図である。 図10の保持具の突起部及び係合爪の詳細を表す部分拡大図である。 第1変形例に係る保持具を用いて、被保持部材を保持した状態を示す断面図である。 本考案の第2変形例に係る保持具を示す断面図である。 図13の保持具の腕部の先端部を拡大して示す部分拡大模式図である。 図13の保持具を用いて被保持部材を保持した状態を示す断面図である。
以下に、図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。以下の図面の記載においては、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。なお、以下に示す実施の形態はこの考案の技術的思想を具体化するための構成、取付方法、取り外し方法及び応用例を例示するものであって、この考案の技術的思想は、構成部品の構造、配置、材質等を下記のものに特定するものではない。
本考案の実施の形態に係る保持具10は、例えば、図7に示すように、複数の被保持部材100を保持するための一対の係合部材1A、1Bを備える。一対の係合部材1A、1Bは、複数の被保持部材100を貫通するように形成された貫通穴100aの両側(図7の紙面上方及び下方)からそれぞれ挿入し、貫通穴100内でお互いを対向させて係合させることにより、被保持部材100を保持(締結)可能(図8参照)とするものである。
一対の係合部材1A、1Bは、互いに同一形状を有している。そのため、従来の保持具のように、取付時には、異なる形状の雌雄部材を予め準備して取り付ける必要が無く、同一部材を適宜組み合わせて使用すればよいため、取付作業が容易になる。保持具10の製造に際しても、同一部材を製造するだけでよいため、コスト競争力に優れ、生産性も向上する。
係合部材1A、1Bは、分別することなく廃棄可能な樹脂製で形成できる。そのため、本実施形態に係る保持具10によって保持された被保持部材100を廃棄する際には、保持具10を取り外して、保持具10と被保持部材100とを分別する必要が無い。即ち、保持具10を取り付けたまま被保持部材100が廃棄可能となるため、廃棄作業が容易になるという利点も備える。
係合部材1A、1Bの材質としては、以下に制限されるものではないが、複数の被保持部材100を適切に保持するための強度の観点から、ポリプロピレン、ポリアミド、フッ素樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリアセタール、リサイクル樹脂等が利用可能である。被保持部材100の保持強度を考慮すると向き不向きはあるが、リサイクル・分別の観点からは、ポリエチレンテレフタレート(PET)以外の樹脂であれば、係合部材1A、1Bの材質として一般的には利用可能である。保持具10を用いて保持する被保持部材100としては、以下に制限されないが、紙、プラスチック、布、樹脂またはこれらの組み合わせからなる材料で構成された板状又はフィルム状の部材が好適に用いられる。
図3に係合部材1Aの断面図を示す。なお、保持時に一方の係合部材1Aと組み合わせて使用される他方の係合部材1Bの具体的構成は、一方の係合部材1Aと同様であるため、同一部分については類似の符号を付し、重複した説明を省略する。
図3に示すように、係合部材1Aは、紙面上下方向(以下、「上下方向」または「厚み方向」という)に配置される第1表面21a及び第2表面21bを有する板状の基板部2Aと、基板部2Aの第1表面21aから上下方向(即ち、基板部2Aの第1表面21aに垂直な方向)へと延びる腕部3Aと、腕部3Aに設けられた突起部4Aと、開口部6Aと、係合爪7Aとを備える。
突起部4Aは、腕部3Aにおいて基板部2Aの第1表面21aに平行な左右方向(紙面上下方向に直交する向きをいい、以下「左右方向」という)に突出している。開口部6Aは、基板部2Aの第1表面21a及び第2表面21bを上下方向に貫通し、他方の係合部材1Bの腕部3B(図7参照)を挿通可能である。係合爪7Aは、左右方向において、開口部6Aの周辺から開口部6Aの上方の一部を覆うように突出し、他方の係合部材1Bが備える突起部4B又は係合爪7Bと係合する(図7参照)。
基板部2Aの具体的形状は制限されないが、図5又は図6に示すように、平面(底面)から視た場合に、典型的には被保持部材100が備える円形の貫通穴100aよりも大きな直径を有する円形状を有しており、その中心部付近に、開口部6A、係合爪7A及び腕部3Aが形成されている。図7に示すように、基板部2Aは、左右方向(基板部2Aの厚みと垂直な方向)の最大径D1が、最表面にある被保持部材100の貫通穴100aの最大径D2よりも大きくなるように形成されている。基板部2Aの外周部分21cが、被保持部材100の貫通穴100aの周縁部表面をそれぞれ覆うことができるため、被保持部材100をより適切に保持することができる。更に、保持後は、被保持部材100からの係合部材1A、1Bの脱落が抑制される。なお、基板部2Aの第1表面21a側の外周に沿って、取り扱い性を向上させるための丸み加工部(面取り部)21dが施されていても良い。
図3又は図6に示すように、基板部2Aの第2表面21bの開口部6Aの周囲には、第2表面21bから第1表面21aに向けて窪むように形成された凹部23Aが形成されている。凹部23Aが形成されることにより、図8に示す点線に沿って、被保持部材100からはみ出した腕部3A、3Bの一部をはさみ等で切断する際の作業がし易くなる。また、図9に示すように、凹部23A内の出来るだけ第1表面21aに近い位置で、腕部3A、3Bを切断することによって、腕部3A、3Bの一部が基板部2A、2Bから飛び出すことによるバリの発生を生じにくくすることもできる。
図1に示すように、腕部3Aは、上下方向(基板部2Aの第1表面21aに対して略垂直方向)に長軸を有する。腕部3Aには、第1表面21aとつなげられた基端部31a側から先端部32aへ向けて、係合爪7A、突起部4A、つまみ部5Aがこの順に連続して形成されている。左右方向において、係合爪7Aは、腕部3Aの基端部31aから開口部6A(図示せず)に向けて突出するように延設されている。係合爪7Aは、腕部3Aと一体形成されているため、係合部材1Aの外観をより簡素化することができるとともに製造が比較的容易であり、コスト競争力に優れた保持具10を提供することができる。
腕部3Aの上下方向の寸法(即ち、腕部3Aの長さ)は、基板部2Aの上下方向の寸法(即ち、基板部2Aの厚み)よりも大きいことが好ましい。これにより、保持具10は、被保持部材100の上下方向の寸法(厚み)に対応することができ、取付時には、被保持部材100の厚みに応じて基板部2A、2Bの間隔を調整することが可能になる。
図3に示すように、突起部4Aは、腕部3Aから開口部6A側へ向けて突出している。また、図1で説明するように、突起部4Aは腕部3Aの先端部32a側から基端部31a側に向かって並ぶ複数の突起41a、41b、・・・41xを備える。複数の突起41a、41b、・・・41xを備えることにより、他方の係合部材1Bの係合爪7Bと係合可能な領域が多くなるため、様々な厚み及び積層枚数の被保持部材100を保持させることができ、より汎用性の高い保持具10が提供できる。
複数の突起41a、41b、・・・41xは、それぞれ一定間隔Pを有して配置されている。間隔Pは、使用する被保持部材100の材質や厚みなどに応じて、適宜変更可能である。間隔Pが小さいほど、薄い被保持部材100を保持する場合等の保持後の緩みを生じさせにくくすることができる。間隔Pを大きくして突起41a、41b、・・・41xの形状を大きくする程、係合爪(7A、7B)と、突起41a、41b、・・・41xとの保持力が向上し、厚い被保持部材100等の保持後の緩みを生じさせにくくすることができる。以下に制限されるものではないが、間隔Pは0.5〜10mmとすることができる。
突起41a、41b、・・・41xの数は特に制限されない。突起41a、41b、・・・41xの数を多くするほど、より様々な厚み又は枚数の被保持部材100を保持させることが可能となる。
図4に示すように、各突起41a、41b、・・・41xは、第1傾斜面411xと第2傾斜面412xとをそれぞれ有し、係合爪7Aは、第1傾斜面71Aと第2傾斜面71Bとを備える。各突起41a、41b、・・・41xの第1傾斜面411xと係合爪7Aの第1傾斜面71Aとは互いに平行となるように形成されている。また、第2傾斜面412xから半時計回り方向にみた場合の第1傾斜面411xと第2傾斜面412xとの間の傾斜角βは、第2傾斜面71Bから半時計回り方向にみた場合の第1傾斜面71Aと第2傾斜面71Bとの間の傾斜角αとほぼ同様になっている。これにより、係合部材1A、1B同士の係合力が向上し、被保持部材100の保持力が向上する。傾斜角α、βは、以下に制限されるものではないが、例えば35〜85°、好ましくは45〜75°とすることができる。
図1に示すように、腕部3Aの先端部32aには、左右方向において、突起部4Aよりも寸法(腕部3Aからの突出寸法)が小さいつまみ部5Aが形成されている。つまみ部5Aの左右方向の寸法が突起部4Aよりも小さく形成されることにより、被保持部材100を保持する際に、開口部6A、6B内に腕部3A、3Bの先端部32a、32bを挿入させやすくなる。つまみ部5Aの具体的形状は以下に制限されるものではないが、操作者が手でつまみやすいように、典型的には、図1に示すような薄板状とすることができる。図2に示すように、つまみ部5Aの表面上には、所定の間隔を空けてつまみ部5Aからそれぞれ突出するように形成された複数の滑り止め部51aが互いに間隔を空けて形成されている。
本考案に係る保持具10を取り付ける際は、図7に示すように、例えば、複数枚積層した被保持部材100を貫通する貫通穴100aの下方から、係合部材1Aの腕部3Aの先端部32aを挿入し、基板部2Aの第1表面21aが被保持部材100と接触するまで腕部3Aを挿入する。一方、貫通穴100aの上方からは、他方の係合部材1Bの腕部3Bの先端部32bを挿入し、係合部材1Aの基板部2Aと係合部材1Bの基板部2Bとを互いに接近させる。これにより、係合部材1Aの腕部3Aは係合部材1Bの開口部6Bに挿入され、係合部材1Bの腕部3Bは、係合部材1Aの開口部6Aに挿入される。この時、係合部材1Aの係合爪7Aは、係合爪7Aに最も隣接する係合部材1Bの突起部4B(図7では突起41a)と係合し、係合部材1Bの係合爪7Bは、係合爪7Bに最も隣接する係合部材1Aの突起部4A(図7では突起41a)と係合する。
引き続き、基板部2Aの第1表面21aが被保持部材100の表面に接触し、基板部2Bの第1表面21bが被保持部材100の表面に接触するまで、係合部材1Aの基板部2Aと係合部材1Bの基板部2Bとを更に接近させる。その結果、図8に示すように、係合部材1Aの係合爪7Aは係合部材1Bの係合爪7B及び突起41xと接触して係止され、係合部材1Bの係合爪7Bは係合部材1Aの係合爪7A及び突起41xと接触して係止される。
そして、係合部材1A、1Bからはみ出した腕部3A、3Bを、例えば、基板部2A、2Bの各第2表面21b上へ飛び出ないような図8の点線位置で、例えばはさみやカッターなどを用いて切断する。これにより、被保持部材100が一対の係合部材1A、1Bによって保持されることとなる。
図9は、本考案に係る保持具10を用いて被保持部材100を保持完了した場合の断面図を示す。保持完了後は、貫通穴100aを覆う一方の係合部材1Aの基板部2Aと他方の係合部材1Bの基板部2Bとの間の距離D3が最小となる位置において、一方の係合部材1Aの係合爪7Aが他方の係合部材1Bの係合爪7Bと対向することにより、被保持部材100が互いに保持される。なお、図9の例では、係合爪7Aと係合爪7Bのそれぞれが、上下方向において、最も腕部3A、3Bの基端部31a、31b側に形成される突起41x、41xと係合することにより、係合爪7A、7B間の間隔が最小となる状態で、一方の係合部材1Aと他方の係合部材1Bとが固定されている。また、被保持部材100の厚みが図9に示す例よりも厚い場合には、係合爪7A、7Bのそれぞれが、腕部3A、3Bの各突起41a、41b、・・・41xのうち、最も腕部3A、3Bの基端部31a、31b側に形成される突起41x、41xに比べ先端部32a、32b側に形成されるいずれかの突起41a、41b、・・・41x-1と係合することにより、係合爪7A、7B間の間隔が最小とならない状態においても、一方の係合部材1Aと他方の係合部材1Bとが固定される。
以上詳細に説明したように、本考案に係る保持具10によれば、比較的簡素な構成の同一形状の一対の係合部材1A、1Bを用いることができるため、従来の雌雄一対の保持具に比べてコスト競争力が高くなり、生産性を向上可能な保持具10を提供できる。
また、腕部3A、3Bの長軸方向に沿って複数の突起41a、41b、・・・41xを有する突起部4A、4Bが形成されているため、被保持部材100の貫通穴100aの両端からから互いを引き違えるように係合部材1A、1Bを挿入し、係合部材1A、1Bを互いに引き寄せながら、貫通穴100a内において係合爪7A、7Bに最も隣接する他方の突起部4A、4Bに係合させて保持させることにより、様々な厚みの被保持部材100に対して保持作業を行うことができる。
保持具10によって保持された被保持部材100から保持具10を取り外す際には、基板部2A、2Bのいずれかの第1表面21aと被保持部材100との間にカッターの刃を入れるなどして腕部3A、3Bを切断することにより、比較的容易に取り外すことができるため、専用の工具を用いる必要がなく、取り外し作業もより簡便である。
(第1変形例)
本考案の第1変形例に係る保持具10Aは、図10に示すように、基板部2Aの第1表面21a上に、隆起部24Aを備えている点が、図1に示す保持具10と異なる。また、図11に示すように、左右方向において、係合爪7Aが、開口部6A側へ向けて隆起する爪隆起部77Aを更に備える点が、図1に示す保持具10と異なる。その他は図1に示す保持具10の構成と実質的に同様であるため、記載を省略する。
第1変形例に係る保持具10Aによれば、図12に示すように、保持時においては、隆起部24Aが、被保持部材100の表面に食い込むことによって、保持具10の保持力が向上する。その結果、被保持部材100に対する保持具10の回動が抑制できる。また、爪隆起部77Aが形成されることにより、係合爪7Aの強度が向上するため、被保持部材100を保持する際の保持力が向上する。
(第2変形例)
本考案の第2変形例に係る保持具10Bは、図13に示すように、係合爪7A、7Bが、腕部3A、3Bと離間して形成され、腕部3A、3Bの先端部32a、32bには腕部傾斜面52A、52Bを備え、腕部の先端部32a、32bを挿通する開口部6A、6Bの内壁には腕部3A、3Bの先端部32a、32bを案内するための開口部傾斜面27A、27Bを備える点が、図1に示す保持具10と異なる。
係合爪7A、7Bは、基板部2A、2Bの第1表面21a上の開口部6A、6Bの周縁部から腕部3A、3Bの長軸方向に立ち上がる立ち上がり部76aと、立ち上がり部76aと連続し、開口部6Aへ向けて突出する係合突出部76bとを含む。図14に示すように、腕部傾斜面52A、52Bは基板部2Aの外周側から中心側へ向けて傾斜しており、開口部傾斜面27A、27Bは、第1表面21a側の開口面積が第2表面21b側の開口面積よりも広くなるように、テーパー状の傾斜面を有している。腕部傾斜面52A、52B及び開口部傾斜面27A、27Bを備えることにより、つまみ部5A、5Bの先端部32a、32bを開口部6A、6Bに誘い込み易くなるため取付作業が行いやすくなる。
被保持部材100の保持時、係合部材1Aの腕部3Aは、被保持部材100の一方の貫通穴100aの下方から挿入される。係合部材1Aの係合爪7Aは、一方の貫通穴100aと隣接する他方の貫通穴100bの下方から挿入される。係合部材1Bの腕部3Bは、他方の貫通穴100bの上方から挿通される。引き続き、係合部材1Aと係合部材1Bとを互いに接近させてゆき、係合部材1Aの基板部2Aと係合部材1Bの基板部2Bとの間の距離が最小となる位置において、係合部材1Aの係合爪7Aが係合部材1Bの突起部4Bと係合し、係合部材1Bの係合爪7Bが係合部材1Aの突起部4Aと係合する。その後、係合部材1A、1Bからはみ出した腕部3A、3Bを、例えばはさみやカッターなどを用いて切断することにより、図15に示すように、保持具10Bを用いた被保持部材100の保持が完了する。
第2変形例に係る保持具10Bによれば、被保持部材100に設けられた2つの隣接した貫通穴100a、100bを用いて、係合部材1A、1Bを用いた被保持部材100の保持が行われるため、保持力が向上し、且つ、保持後の保持具10Bの回動を抑制することができる。
上記のように本考案の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この考案を限定するものであると理解すべきではない。本考案はここでは明示していない様々な態様を含むことは勿論であり、実施段階においてはその要旨を逸脱しない範囲において変形して具体化され得る。
1A、1B…係合部材
2A、2B…基板部
3A、3B…腕部
4A、4B…突起部
5A、5B…つまみ部
6A、6B…開口部
7A、7B…係合爪
10、10A、10B…保持具
21c…外周部分
21a…第1表面
21b…第2表面
23A…凹部
24A…隆起部
27A、27B…開口部傾斜面
51a…滑り止め部
52A、52B…腕部傾斜面
100…被保持部材
100a、100b…貫通穴

Claims (10)

  1. 複数の被保持部材(100)に形成される貫通穴(100a)の両側からそれぞれ挿入し、前記貫通穴(100a)内でお互いを対向させて係合させることにより前記被保持部材(100)同士を保持可能な、同一形状を有する樹脂製の一対の係合部材(1A、1B)を備え、前記係合部材(1A、1B)のそれぞれが、
    第1表面(21a)及び第2表面(21b)を有する板状の基板部(2A、2B)と、
    前記基板部(2A、2B)の前記第1表面(21a)から上下方向へと延びる腕部(3A、3B)と、
    前記腕部(3A、3B)に設けられた突起部(4A、4B)と、
    前記基板部(2A、2B)の前記第1表面(21a)及び前記第2表面(21b)を上下方向に貫通し、他方の係合部材(1A、1B)の腕部(3A、3B)を挿通可能な開口部(6A、6B)と、
    前記上下方向と直交する、前記基板部(2A、2B)の第1表面(21a)と平行な左右方向において、前記開口部(6A、6B)周辺から前記開口部(6A、6B)の上方の一部を覆うように突出する係合爪(7A、7B)を備え、
    前記一方の係合部材(1A、1B)の係合爪(7A、7B)が、他方の係合部材(1A、1B)の突起部(4A、4B)または係合爪(7A、7B)と係合可能であることを特徴とする保持具。
  2. 前記第2表面(21b)の前記開口部(6A、6B)の周囲に凹部(23A)を備える請求項1に記載の保持具。
  3. 前記腕部(3A、3B)の先端側に、前記突起部(4A、4B)よりも前記左右方向の寸法が小さいつまみ部(5A、5B)が形成されている請求項1又は2に記載の保持具。
  4. 前記突起部(4A、4B)は、前記腕部(3A、3B)の前記基板部(2A、2B)側から前記先端側に向かって並ぶ複数の突起(41a、41b、・・・41x)から形成され、前記係合爪(7A、7B)は、最も基板部(2A、2B)側に配置される突起(41x)に隣合う位置から前記開口部(6A、6B)に向けて延設されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の保持具。
  5. 前記被保持部材(100)を挟んだ状態で、一方の係合部材(1A、1B)の基板部(2A、2B)と他方の係合部材(1A、1B)の基板部(2A、2B)との間の距離が最小となる位置において、一方の係合部材(1A、1B)の係合爪(7A、7B)が他方の係合部材(1A、1B)の前記突起部(4A、4B)又は前記係合爪(7A、7B)と係合することにより、前記被保持部材(100)同士が保持されることを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の保持具。
  6. 前記腕部(3A、3B)の前記上下方向の寸法が、前記基板部(2A、2B)の前記上下方向の寸法よりも大きい請求項1〜5のいずれか1項に記載の保持具。
  7. 前記基板部(2A、2B)の前記第1表面(21a)上に隆起部(24A)を備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の保持具。
  8. 前記腕部(3A、3B)の先端部(32a、32b)に腕部傾斜面(52A、52B)を備え、前記腕部(3A、3B)の先端部(32a、32b)を挿通する前記開口部(6A、6B)の内壁に前記腕部(3A、3B)の先端部(32a、32b)を案内するための開口部傾斜面(27A、27B)を備える請求項1〜7のいずれか1項に記載の保持具。
  9. 前記つまみ部(5A、5B)の表面に滑り止め部(51a)が形成されている請求項3〜8のいずれか1項に記載の保持具。
  10. 前記被保持部材(100)が、紙、プラスチック、布、樹脂又はこれらの組み合わせからなる材料からなる板状部材を含む請求項1〜9のいずれか1項に記載の保持具。
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