JP6329919B2 - 車両用内装部品 - Google Patents

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Description

本発明は車両用内装部品に係り、特に、表皮材の折返し端末部を基材の外周部に固定する技術に関するものである。
軟質の表皮材が基材に重ね合わされるとともに、その表皮材の外周部に設けられた折返し端末部がその基材の外周部を巻き込むように組み付けられている車両用内装部品が知られている。特許文献1に記載の車両用アームレストはその一例で、表皮材の折返し端末部には複数の係止孔が設けられ、基材の外周端縁または裏面に突設された係止ピンに係止されるようになっている。
特開2006−213134号公報
しかしながら、このような従来の車両用内装部品においては、表皮材を基材に重ね合わせて組み付ける際に、表皮材の折返し端末部を外周側へ引っ張り出して基材の外周部に巻き掛けながら係止孔を係止ピンに掛け止める必要があるため、組付作業が面倒で熟練を要するという問題があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、折返し端末部を介して表皮材が基材に組み付けられる車両用内装部品において、その組付作業を容易に行うことができるようにすることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、軟質の表皮材が基材に重ね合わされるとともに、その表皮材の外周部に設けられた折返し端末部がその基材の外周部を巻き込むように組み付けられている車両用内装部品において、(a) 前記基材の外周部の裏面に突設され、その基材との間にその基材の外周側へ向かって開口する差込み凹所を形成する係止用突部と、(b) 前記折返し端末部の先端に連続して設けられて前記差込み凹所に差し込まれるように、前記表皮材の周方向に分離して設けられた複数の差込み部と、(c) その差込み部と前記係止用突部とに関連して設けられ、その差込み部が前記差込み凹所に差し込まれることを弾性的に許容しつつ、その差込み部がその差込み凹所から抜け出すことを抑制する抜止め部とを備えており、且つ、(d) 前記差込み部および前記基材の外周部の少なくとも一方には、前記表皮材をその基材に重ね合わせるように組み付ける際に、その差込み部がその基材の外周部に押圧された場合に、その差込み部がその基材の外周側へ滑り移動してその外周部を乗り越えるように案内する第1ガイド部が設けられていることを特徴とする。
第2発明は、軟質の表皮材が基材に重ね合わされるとともに、その表皮材の外周部に設けられた折返し端末部がその基材の外周部を巻き込むように組み付けられている車両用内装部品において、(a) 前記基材の外周部の裏面に突設され、その基材との間にその基材の外周側へ向かって開口する差込み凹所を形成する係止用突部と、(b) 前記折返し端末部の先端に連続して設けられて前記差込み凹所に差し込まれるように、前記表皮材の周方向に分離して設けられた複数の差込み部と、(c) その差込み部と前記係止用突部とに関連して設けられ、その差込み部が前記差込み凹所に差し込まれることを弾性的に許容しつつ、その差込み部がその差込み凹所から抜け出すことを抑制する抜止め部とを備えており、且つ、(d) 前記抜止め部は、(d-1) 前記差込み部の先端から外側へU字状乃至はV字状に折り返された第1折返し係合部と、(d-2) 前記係止用突部の先端から内側へU字状乃至はV字状に折り返された第2折返し係合部と、(d-3) 前記第1折返し係合部が前記第2折返し係合部の折返し溝内に挿入され、且つ前記第2折返し係合部が前記第1折返し係合部の折返し溝内に挿入された状態で、その第1折返し係合部の折返し部分に係合させられるように前記係止用突部に設けられ、その第1折返し係合部およびその第2折返し係合部が互いに相手側の折返し溝から抜け出すことを抑制する段差部と、を有することを特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明の車両用内装部品において、前記差込み部および前記係止用突部の少なくとも一方には、その差込み部が前記差込み凹所に向かって押圧された場合に、その差込み部がその差込み凹所内へ挿入されるように案内する第2ガイド部が設けられていることを特徴とする。
第4発明は、第1発明〜第3発明の何れかの車両用内装部品において、前記折返し端末部は前記表皮材の全周に連続して設けられており、前記差込み部はその折返し端末部の先端に周方向に分離して複数設けられていることを特徴とする。
このような車両用内装部品においては、表皮材の折返し端末部の先端に周方向に分離して設けられた複数の差込み部が、基材の裏面側に設けられた差込み凹所に差し込まれることにより、抜止め部により抜け止めされて表皮材が基材に組み付けられるため、その組付作業を容易に行うことができる。すなわち、差込み部は周方向に分離して設けられているため、基材の外周部を乗り越えるように比較的容易に弾性変形させることができるとともに、差込み部を差込み凹所に差し込むだけで良いため、熟練を要することなく確実に組み付けることができる。
また、第1発明では、差込み部が基材の外周部に押圧された場合に、その差込み部が基材の外周側へ滑り移動してその外周部を乗り越えるように案内する第1ガイド部が設けられているため、組付作業が一層容易になるとともに組付不良が抑制される一方、その組付作業の自動化を図ることもできる。
第2発明では、差込み部に設けられた第1折返し係合部および係止用突部に設けられた第2折返し係合部が、それぞれ相手側の折返し溝内に挿入された状態で、係止用突部に設けられた段差部が第1折返し係合部の折返し部分に係合させられ、第1折返し係合部および第2折返し係合部が折返し溝から抜け出すことが抑制されるため、軟質材料から成る差込み部が差込み凹所から抜け出すことが一層適切に防止される。
第3発明では、差込み部が差込み凹所に向かって押圧された場合に、その差込み部が差込み凹所内へ挿入されるように案内する第2ガイド部が設けられているため、組付作業が一層容易になるとともに組付不良が抑制される一方、その組付作業の自動化を図ることもできる。
第4発明は、折返し端末部が表皮材の全周に連続して設けられている場合で、基材の外周部が全周に亘って表皮材により被覆されて優れた意匠品質が得られるが、差込み部以外の部分では基材の外周部を巻き込むことができる必要最小限の寸法で良いため、例えば差込み部が外周部を乗り越える際にその差込み部に引っ張られて外周部を乗り越えるように構成することが可能で、優れた組付作業性を確保できる。
本発明の一実施例である車両用内装部品の概略正面図である。 図1におけるII−II矢視部分、すなわち表皮材を基材に組み付けて係止する組付係止部を拡大して示した断面図である。 図2に示される組付係止部に関し、組付前の基材および表皮材を別々に示した断面図である。 図2に示される組付係止部を、基材の裏面側から見た斜視図である。 図1の実施例の組付手順を説明する図で、図2に対応する部分の断面図である。 本発明の他の実施例を説明する図で、図2に対応する断面図である。 図6に示される組付係止部に関し、組付前の基材および表皮材を別々に示した断面図である。 図6の実施例の組付手順を説明する図で、図6に対応する部分の断面図である。
本発明は、ドアトリムやラゲージサイドトリム、インストルメントパネル、或いはドアトリムに取り付けられるアームレスト部品等のオーナメントなど、種々の車両用内装部品に適用される。表皮材としては、弾性変形可能な軟質の合成樹脂材料が好適に用いられ、例えば軟質ポリ塩化ビニルやスチレン系、オレフィン系、ポリエステル系等の各種の熱可塑性樹脂が適当である。基材としては、表皮材よりも硬質の合成樹脂材料が好適に用いられ、例えば硬質ポリ塩化ビニルやポリプロピレン、ポリエチレン、ABS等が適当であるが、強化プラスチックや金属材料などを採用することも可能である。基材の表面に表皮材を直接重ね合わせることもできるが、それ等の間にクッション層を介在させることも可能である。クッション層としては、軟質ポリウレタンフォーム等の発泡材やその他の弾性材料が用いられるが、点在形成された弾性変形可能な多数の微小突起や弾性変形可能なリブ状(薄板状)の突起などを設けることもできる。このような突起は、例えば表皮材の裏面に一体に設けることもできるが、表皮材とは別部材として設けることも可能で、例えば表皮材或いは基材に密着するように配設される板状部に多数の突起を設けたクッション材を採用することもできる。
表皮材の外周部に設けられる折返し端末部は、表皮材の外周部の全周に連続して設けることが意匠品質の点で望ましいが、周方向に離間して断続的に設けるだけでも良い。折返し端末部は、基材の外周部を巻き込んで被覆するように、例えば断面がU字状乃至はV字状を成すように設けられる。折返し端末部が断続的に設けられる場合、その折返し端末部が存在しない部分についても、基材の外周部を被覆するように例えばL字状に曲げておくことが望ましい。
基材の裏面に突設される係止用突部は、基材の外周部との間に差込み凹所が形成されるように、例えば断面がL字状を成すように設けられる。この係止用突部は、差込み部に対応して、基材の周方向に分離して複数設けることもできるが、基材の全周に連続するように環状の係止用突部を設け、外周側に開口する環状溝状の差込み凹所が形成されるようにすることも可能である。係止用突部は、射出成形等により基材と一体に設けることが望ましいが、基材と別体に構成して接着剤や溶着等により基材の裏面に一体的に固設しても良い。
抜止め部は、例えば第発明のように構成されるが、他の発明の実施に際しては、差込み部および係止用突部の双方の相対向する面に互いに係止される一対の係止爪を設けるようにしても良いし、何れか一方に係止爪を設け、他方にはその係止爪が嵌入される係止穴を設けるようにしても良いなど、種々の態様が可能である。第発明の抜止め部については、段差部が設けられることにより差込み部の抜出しが一層適切に防止されるが、段差部が無くても第1折返し係合部および第2折返し係合部の係合で差込み部の抜出しが抑制されるため、他の発明の実施に際してはその段差部を省略することもできる。
第1ガイド部は、例えば折返し端末部を弾性変形させながら差込み部を基材の外周側へ滑り移動させるように構成され、差込み部および基材の何れか一方或いは両方に、平坦面や湾曲面等から成る傾斜面が設けられる。第2ガイド部は、例えば折返し端末部の折返し部分を弾性変形させたり、係止用突部を弾性変形させたりしながら、差込み部を差込み凹所内に挿入するように構成され、差込み部および係止用突部の何れか一方或いは両方に、平坦面や湾曲面等から成る傾斜面が設けられる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において、図は説明のために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両用内装部品10の概略図である。この車両用内装部品10はドアトリム12に取り付けられるアームレスト部品であり、図1は意匠面側すなわち車室内側から見た正面図である。図2は図1におけるII−II矢視部分、すなわち車両用内装部品10の外周端末部(車両下方側の端末部)であって表皮材14が基材16に係止されている組付係止部20を拡大して示した部分断面図であり、図3は組付前の表皮材14および基材16を別々に示した断面図である。また、図4は、図2に示される組付係止部20を基材16の裏面側から見た斜視図で、図5は表皮材14を基材16に対して組み付ける組付手順を説明する断面図である。組付係止部20は、図1から明らかなように車両用内装部品10の全周に略等間隔で多数設けられており、表皮材14の外周部分を全周に亘って基材16に係止している。
車両用内装部品10は、基材16に表皮材14を重ね合わせた重ね合わせ内装部品であって、表皮材14および基材16の他に、それ等の間に介在させられたクッション層18を備えている。表皮材14は、軟質ポリ塩化ビニル等の弾性変形可能な軟質の合成樹脂材料にて構成されているシート状の部材で、クッション層18を挟んで板状の基材16に重ね合わされている。基材16は、ポリプロピレン樹脂等の表皮材14よりも硬質の合成樹脂材料にて構成されている。クッション層18は、軟質ポリウレタンフォーム等の発泡材料にて構成することもできるが、本実施例では表皮材14の裏面に一体に点在形成された多数の微小突起にて構成されており、表皮材14は微小突起の先端が基材16に接する状態で、基材16を被覆するように重ね合わされている。表皮材14の外周部には、U字状乃至はV字状に裏側へ折り返された折返し端末部22が設けられており、基材16の外周部24を巻き込むように被覆している。折返し端末部22は、表皮材14の全周に連続して環状に設けられており、基材16の外周部24を全周に亘って被覆している。折返し端末部22の折返し寸法は、図4から明らかなように基材16の外周部24を被覆できる必要最小限の寸法であり、外周側へ僅かに弾性変形させるだけで外周部24を乗り越えることができる。基材16の外周部24には、外周縁に沿って表皮材14側へ突き出す環状突起26が設けられており、クッション層18の弾性変形に拘らず車両用内装部品10の外周形状が一定の形状に維持されるように確定している。
折返し端末部22には、周方向に離間して多数の差込み部30が全周に設けられており、折返し端末部22は全周に亘ってその差込み部30を介して基材16に係止されて固定される。表皮材14は、この多数の差込み部30が基材16に係止されることにより、接着剤等を用いることなく基材16に組み付けられている。差込み部30は、折返し端末部22の先端に連続して、基材16の裏面に沿って略平行に延び出すように設けられている一方、基材16の外周部24の裏面には、その差込み部30に対応して複数の係止用突部32が突設されている。係止用突部32は、断面が略L字形状を成しており、基材16との間に基材16の外周側へ向かって開口する差込み凹所34が形成され、上記差込み部30はこの差込み凹所34内に差し込まれて係止される。これ等の差込み部30および係止用突部32を含んで前記組付係止部20が構成されている。
差込み部30は、折返し端末部22の周方向に離間して断続的に設けられているため、図5の(a) 〜(b) に示すように、その折返し端末部22等の弾性変形により、基材16の外周部24を比較的容易に乗り越えて裏側へ回り込むことができる。差込み部30の先端には平坦な傾斜面36が設けられているとともに、基材16の外周部24の外端縁には全体として傾斜した凹凸面37が設けられており、図5の(a) に示すように表皮材14を基材16に重ね合わせて組み付ける際に、矢印Aで示すように差込み部30が基材16の外周部24に押圧されると、傾斜面36および凹凸面37の作用で差込み部30が矢印aで示すように基材16の外周側へ滑り移動させられて外周部24を乗り越える。傾斜面36および凹凸面37は第1ガイド部として機能し、その傾斜方向や傾斜角度等は、矢印Aで示す組付方向の押圧力で差込み部30が基材16の外周側へ滑り移動させられるように、組付方向A等を考慮して適宜定められる。周方向に離間して断続的に設けられた多数の差込み部30の間の部分の折返し端末部22は、差込み部30が外周部24を乗り越える際にその差込み部30に引っ張られて外周部24を乗り越え、その外周部24を巻き込むように被覆する。
図5の(b) に示されるように、基材16の外周部24を乗り越えた差込み部30は、折返し端末部22の弾性復元力で差込み凹所34内に挿入されるように戻り変形させられるが、本実施例では差込み部30が確実に差込み凹所34内に差し込まれるように、係止用突部32の先端に傾斜面38が設けられている。傾斜面38は、差込み凹所34側へ向かって傾斜する緩やかな凸湾曲形状を成しており、差込み部30或いはその近傍が、図5の(b) に矢印Bで示すように差込み凹所34に向かって押圧されると、傾斜面38の作用で差込み部30が差込み凹所34内へ挿入される。傾斜面38は第2ガイド部として機能し、その傾斜方向や傾斜角度は、差込み部30が差込み凹所34内へ確実に挿入されるように、差込み方向B等を考慮して適宜定められる。この時の押圧力は、折返し端末部22に加えることもできるが、本実施例では、図4から明らかなように、差込み部30の幅寸法が差込み凹所34すなわち係止用突部32の幅寸法よりも大きく、差込み部30の両側部が係止用突部32から両側へ突き出しており、その両側部を押圧して差込み部30を差込み凹所34内に差し込むこともできる。
差込み部30および係止用突部32の相対向する面には、互いに相手側へ向かって突き出す一対の係止爪40、42が設けられており、図5の(c) に示すように差込み部30が差込み凹所34内に差し込まれた際に互いに係止させられることにより、差込み部30が差込み凹所34から抜け出すことが抑制される。係止爪40は係止爪42よりも軟質であるため、差込み部30が差込み凹所34内に差し込まれる際には、主として係止爪40が弾性変形させられて係止爪42を乗り越えるとともに、差込み部30を差込み凹所34内に差し込むことが許容される。これ等の係止爪40、42によって、差込み部30が差込み凹所34に差し込まれることを弾性的に許容しつつ、差込み部30が差込み凹所34から抜け出すことを抑制する抜止め部が構成されている。
このような本実施例の車両用内装部品10においては、表皮材14の折返し端末部22の先端に周方向に離間して設けられた多数の差込み部30が、基材16の裏面側に設けられた差込み凹所34に差し込まれることにより、係止爪40、42により抜け止めされて表皮材14が基材16に組み付けられるため、その組付作業を容易に行うことができる。すなわち、差込み部30は周方向に分離して設けられているため、基材16の外周部24を乗り越えるように比較的容易に弾性変形させることができるとともに、差込み部30を差込み凹所34に差し込むだけで良いため、熟練を要することなく確実に組み付けることができる。
また、差込み部30の先端には傾斜面36が設けられているとともに、基材16の外周端縁には全体として傾斜した凹凸面37が設けられており、図5の(a) に示すように表皮材14を基材16に重ね合わせて組み付ける際に、矢印Aで示すように差込み部30が基材16の外周部24に押圧されると、傾斜面36および凹凸面37の作用で差込み部30が矢印aで示すように基材16の外周側へ滑り移動させられて外周部24を乗り越えるため、組付作業が一層容易になるとともに組付不良が抑制される。
また、係止用突部32の先端には傾斜面38が設けられており、差込み部30或いはその近傍が、図5の(b) に矢印Bで示すように差込み凹所34に向かって押圧されると、傾斜面38の作用で差込み部30が差込み凹所34内へ挿入されるため、組付作業が一層容易になるとともに組付不良が抑制される。また、傾斜面36および凹凸面37の作用で差込み部30が基材16の外周部24を円滑に乗り越えることと相まって、表皮材14の基材16に対する組付作業の自動化を図ることも可能である。
また、折返し端末部22が表皮材14の全周に連続して設けられているため、基材16の外周部24が全周に亘って表皮材14により被覆されて優れた意匠品質が得られるが、周方向に離間して断続的に設けられた多数の差込み部30の間の部分では、折返し端末部22の折返し寸法が基材16の外周部24を巻き込むことができる必要最小限の寸法とされているため、差込み部30が外周部24を乗り越える際にその差込み部30に引っ張られて外周部24を乗り越えることができ、優れた組付作業性が得られる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図6は前記図2に対応する組付係止部50の断面図で、図7は組付前の表皮材14および基材16を別々に示した断面図であり、図8は表皮材14を基材16に対して組み付ける組付手順を説明する断面図である。この組付係止部50は、前記実施例の組付係止部20に比較して、差込み部30の先端から外側へU字状に折り返された第1折返し係合部52を有するとともに、係止用突部32の先端から内側へU字状に折り返された第2折返し係合部54を有する点が相違し、第1折返し係合部52は第2折返し係合部54の折返し溝56内に挿入され、第2折返し係合部54は第1折返し係合部52の折返し溝58内に挿入されるようになっている。また、係止用突部32には、第1折返し係合部52が折返し溝56内に挿入され、且つ第2折返し係合部54が折返し溝58内に挿入された状態で、第1折返し係合部52の折返し部分に係合させられる段差部60が設けられており、第1折返し係合部52および第2折返し係合部54が互いに相手側の折返し溝56、58から抜け出すことが抑制される。これにより、軟質材料から成る差込み部30が差込み凹所34から抜け出すことが一層適切に防止される。本実施例では、これ等の第1折返し係合部52、第2折返し係合部54、段差部60を含んで抜止め部が構成されている。
一方、第1折返し係合部52には平坦な傾斜面62が設けられており、図8の(a) に示すように表皮材14を基材16に重ね合わせて組み付ける際に、矢印Aで示す組付方向に押圧荷重が加えられると、傾斜面62および前記凹凸面37の作用で第1折返し係合部52および差込み部30が矢印aで示すように基材16の外周側へ滑り移動させられて外周部24を乗り越える。傾斜面62および凹凸面37は第1ガイド部として機能する。また、第2折返し係合部54には平坦な傾斜面64が設けられており、基材16の外周部24を乗り越えた差込み部30或いはその近傍が、図8の(b) 、(c) に矢印Bで示す差込み方向へ押圧されると、傾斜面62および64の作用で差込み部30が第1折返し係合部52と共に差込み凹所34内へ挿入される。この時、第1折返し係合部52が差込み部30に密着するように弾性変形させられるとともに、係止用突部32が基材16の外周部24から離間するように弾性変形させられることにより、差込み部30を差込み凹所34内に差し込むことが許容され、図8の(d) に示すようにそれ等が弾性復帰させられることにより、第1折返し係合部52および第2折返し係合部54が互いに相手側の折返し溝56、58内に挿入される。傾斜面62、64は第2ガイド部として機能する。このような傾斜面62、64、および凹凸面37が設けられることで、表皮材14の基材16に対する組付作業が一層容易になるとともに組付不良が抑制される一方、その組付作業の自動化を図ることも可能である。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用内装部品 14:表皮材 16:基材 22:折返し端末部 24:基材の外周部 30:差込み部 32:係止用突部 34:差込み凹所 36:傾斜面(第1ガイド部) 37:凹凸面(第1ガイド部) 38:傾斜面(第2ガイド部) 40、42:係止爪(抜止め部) 52:第1折返し係合部(抜止め部) 54:第2折返し係合部(抜止め部) 56、58:折返し溝 60:段差部(抜止め部) 62:傾斜面(第1ガイド部、第2ガイド部) 64:傾斜面(第2ガイド部)

Claims (4)

  1. 軟質の表皮材が基材に重ね合わされるとともに、該表皮材の外周部に設けられた折返し端末部が該基材の外周部を巻き込むように組み付けられている車両用内装部品において、
    前記基材の外周部の裏面に突設され、該基材との間に該基材の外周側へ向かって開口する差込み凹所を形成する係止用突部と、
    前記折返し端末部の先端に連続して設けられて前記差込み凹所に差し込まれるように、前記表皮材の周方向に分離して設けられた複数の差込み部と、
    該差込み部と前記係止用突部とに関連して設けられ、該差込み部が前記差込み凹所に差し込まれることを弾性的に許容しつつ、該差込み部が該差込み凹所から抜け出すことを抑制する抜止め部と
    を備えており、且つ、前記差込み部および前記基材の外周部の少なくとも一方には、前記表皮材を該基材に重ね合わせるように組み付ける際に、該差込み部が該基材の外周部に押圧された場合に、該差込み部が該基材の外周側へ滑り移動して該外周部を乗り越えるように案内する第1ガイド部が設けられている
    ことを特徴とする車両用内装部品。
  2. 軟質の表皮材が基材に重ね合わされるとともに、該表皮材の外周部に設けられた折返し端末部が該基材の外周部を巻き込むように組み付けられている車両用内装部品において、
    前記基材の外周部の裏面に突設され、該基材との間に該基材の外周側へ向かって開口する差込み凹所を形成する係止用突部と、
    前記折返し端末部の先端に連続して設けられて前記差込み凹所に差し込まれるように、前記表皮材の周方向に分離して設けられた複数の差込み部と、
    該差込み部と前記係止用突部とに関連して設けられ、該差込み部が前記差込み凹所に差し込まれることを弾性的に許容しつつ、該差込み部が該差込み凹所から抜け出すことを抑制する抜止め部と
    を備えており、且つ、
    前記抜止め部は、
    前記差込み部の先端から外側へU字状乃至はV字状に折り返された第1折返し係合部と、
    前記係止用突部の先端から内側へU字状乃至はV字状に折り返された第2折返し係合部と、
    前記第1折返し係合部が前記第2折返し係合部の折返し溝内に挿入され、且つ前記第2折返し係合部が前記第1折返し係合部の折返し溝内に挿入された状態で、該第1折返し係合部の折返し部分に係合させられるように前記係止用突部に設けられ、該第1折返し係合部および該第2折返し係合部が互いに相手側の折返し溝から抜け出すことを抑制する段差部と、を有する
    ことを特徴とする車両用内装部品。
  3. 前記差込み部および前記係止用突部の少なくとも一方には、該差込み部が前記差込み凹所に向かって押圧された場合に、該差込み部が該差込み凹所内へ挿入されるように案内する第2ガイド部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用内装部品。
  4. 前記折返し端末部は前記表皮材の全周に連続して設けられており、前記差込み部は該折返し端末部の先端に周方向に分離して複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用内装部品。
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