JP3199881B2 - 円筒型遠赤外線ヒーター - Google Patents

円筒型遠赤外線ヒーター

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JP3199881B2 JP00316693A JP316693A JP3199881B2 JP 3199881 B2 JP3199881 B2 JP 3199881B2 JP 00316693 A JP00316693 A JP 00316693A JP 316693 A JP316693 A JP 316693A JP 3199881 B2 JP3199881 B2 JP 3199881B2
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静雄 石川
均 神谷
良一 池上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸状、ワイヤー状等の
製品を加熱処理するための円筒型遠赤外線ヒーターに
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の糸状、ワイヤー状等の製品を遠赤
外線を利用して加熱処理するものとしては、図6に示す
ような多数の面状ヒーター31により囲まれた空間に製
品10を通過させて加熱するものや、図7に示す多数の
棒状ヒーター32の外側に反射板33を配置して該棒状
ヒーター32により囲まれた空間に製品10を通過させ
て加熱するものがある。ところが、これらの従来のもの
にあっては、多数の面状ヒーター31や棒状ヒーター3
2を組み合わせて糸状、ワイヤー状等の製品を囲つたも
のであるため、温度分布が不均一で品質が不安定になる
問題と、該製品はヒーターの大きさに比べ小さいことか
ら熱効率が悪いという問題がある。また、多数の面状ヒ
ーター31や棒状ヒーター32を組み合わせるため製造
も厄介であるという問題もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
従来の問題点を解決して、糸状、ワイヤー状等の製品を
均一加熱できるとともに熱効率の良い円筒型遠赤外線ヒ
ーター及びその製法を提供するために完成されたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
するためになされた本発明は、円筒内に線状製品を通過
さて遠赤外線で加熱処理する遠赤外線ヒーターであっ
て、外周面にスパイラル状の溝を形成したセラミックス
円筒本体の該溝内に、両端にリード線を溶着したコイル
状抵抗発熱体をスパイラル状に装着した後、溝内に常温
硬化性の耐熱性充填材であるセラミックスを埋め込んで
セラミックス円筒本体の外周面を被覆し、常温で硬化さ
せて前記外周面の被覆を形成しものであることを特徴
とするものである。
【0005】
【作用】このように構成された発明のものは、一個また
は数個を連結させて保持枠にとりつけて、円筒内に糸
状、ワイヤ状等の製品を通過させて、コイル状抵抗発熱
体に続かせたリード線を電源に接続して使用すれば、該
コイル状抵抗発熱体が発熱して該コイル状抵抗発熱体を
スパイラルに埋め込んだセラミックス円筒体の内周面が
均一に熱せられ遠赤外線を輻射し製品を加熱処理するも
のである。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。先ず、図1、図2及び図3に示す第1の発明
の実施例について説明すれば、1は内径が20〜50m
m、肉厚が6〜12mm、長さが50〜300mmのセラミ
ックス円筒体、2は該セラミックス円筒体1にスパイラ
ルに埋め込まれているコイル径が3〜6mmのニクロム線
等のコイル状抵抗発熱体である。3、3は該コイル状抵
抗発熱体2の両端に溶着したリード線であり、該リード
線3、3はセラミックス円筒体1の外面に碍管4、4を
介して導出されている。なお、セラミックス円筒体1の
内面形状は図1に示すような平面状であってもよいが、
図3に示すようにコイル状抵抗発熱体2の形状に併せた
波形の凹凸状とすることにより円筒の内面とコイル状抵
抗発熱体2の距離が略均一となるとともに発熱面積を広
くできるのでより好ましいものである。なお、セラミッ
クス円筒体1の径が大きい場合には、図4のように該セ
ラミックス円筒体1の中心に内筒セラミックス円筒体1
1を配置した二重円筒型遠赤外線ヒーターとすることも
出来、この場合には、糸状、ワイヤ状の製品10をより
均一な温度で加熱処理することが出来て好ましい。
【0007】そして、この発明の実施例について、さら
に説明すれば、先ず、コージェライト系原料粉末を鋳込
あるいはプレス等の手段で成形し、その成形素地を焼結
して図5に示す外周面にスパイラル状の溝21を形成し
たセラミックス円筒本体22を得る。なお、溝21の断
面形状は角形、U字形いずれの形状でもよいが、発熱体
のコイル径に合わせたU字形の方が望ましい。このセラ
ミックス円筒本体22の外周面に両端にリード線3、3
を溶着したニクロム線等のコイル状抵抗発熱体2をコイ
ルピッチを等間隔にしてスパイラル状の溝21内に装着
して巻きつける。次に、リード線3、3の基端に碍管
4、4を装着して該碍管4、4を接着材によりセラミッ
クス円筒本体22に仮固定することによりコイル状抵抗
発熱体2を仮固定したのち、溝21内に例えばコロイダ
ルシリカ系の埋設材に硅酸ソーダ系あるいはリン酸アル
ミニウム系の接着剤を配合したような常温硬化性の耐熱
性充填材であるスラリー状又は、コンパウンド状のセラ
ミックスを吹きつけ、刷毛塗り、圧入等の手段で埋め込
んでセラミックス円筒本体22の外周面を被覆し、常温
で硬化させて前記外周面の被覆を形成すれば、コイル状
発熱体が外気と遮断されて酸化劣化が防止されセラミッ
クス円筒体1にコイル状抵抗発熱体2をスパイラルに埋
め込んだ円筒型遠赤外線ヒーターが製造されるものであ
る。
【0008】
【発明の効果】このような円筒型遠赤外線ヒーターは、
セラミックス円筒体の内部に該セラミックス円筒体の内
壁面から均等に遠赤外線が輻射されるものであるから、
温度分布が均一で、セラミックス円筒体内を通過させた
糸状、ワイヤー状等の製品は均一に加熱処理されて安定
した品質のものが得られるものである。また、円筒型と
して一体に形成されていることにより小型のものが容易
に製造できるうえ製品に対して全周囲から輻射加熱する
ので輻射エネルギーのロスがなく熱効率が極めて高いも
のである。さらに、コイル状抵抗発熱体をスパイラル状
にセラミックス円筒体に埋め込んだ一体型ヒーターであ
ることからコイル状発熱体が外気と遮断されて酸化劣化
が防止され、温度制御も容易である利点もある。従っ
て、本発明は従来の遠赤外線ヒーターによる加熱方法の
問題点を解決したものとして、産業の発展に寄与すると
ころは極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部切欠正面図である。
【図2】同じく一部切欠側面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す一部切欠正面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例を示す一部切欠正面図であ
る。
【図5】本発明の実施例の製造工程を示す一部切欠正面
図である。
【図6】従来例を示す側面図である。
【図7】他の従来例を示す側面図である。
【符号の説明】 1 セラミックス円筒体 2 コイル状抵抗発熱体3 リード線 4 碍管 21 スパイラル状の溝 22 セラミックス円筒本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池上 良一 愛知県名古屋市緑区鳴海町字姥子山369 番地の24 (72)発明者 寺尾 正 愛知県名古屋市瑞穂区土市町1丁目58番 地 一光ハイツ201号 (56)参考文献 特開 昭61−82698(JP,A) 特開 平3−129294(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 3/62 F27D 11/02 H05B 3/18 H05B 3/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒内に線状製品を通過さて遠赤外線で
    加熱処理する遠赤外線ヒーターであって、外周面にスパ
    イラル状の溝を形成したセラミックス円筒本体の該溝内
    に、両端にリード線を溶着したコイル状抵抗発熱体をス
    パイラル状に装着した後、溝内に常温硬化性の耐熱性充
    填材であるセラミックスを埋め込んでセラミックス円筒
    本体の外周面を被覆し、常温で硬化させて前記外周面の
    被覆を形成しものであることを特徴とする円筒型遠赤
    外線ヒーター。
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DE112012000493T5 (de) * 2011-01-18 2013-12-05 Walter Crandell Brechbare Kerne für elektrische Heizer, und verdichtete einheitliche Heizvorrichtung, und Verfahren zur Herstellung derartiger Vorrichtungen
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