JP3199798B2 - 光学装置のエアタイト防止構造 - Google Patents

光学装置のエアタイト防止構造

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司雄 瀧澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学装置の鏡筒内にお
けるエアタイトの発生を防止するための構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えばズーミング機能を有するカメラに
おいては、撮影レンズ系を構成する複数のレンズがその
光軸方向に移動可能であるように鏡筒内に収容、保持さ
れており、具体的には、各レンズ単位或は複数のレンズ
群単位でレンズを保持する移動枠の周面に係合突起を突
設し、この係合突起を鏡筒内に収容された回転可能なカ
ム環のカム溝に係合させて、カム環の回転に応じて前記
複数のレンズをその光軸方向に移動させるようにしてい
る。ところで、前記カム環の回転に伴って前記移動枠が
前記レンズの光軸方向に移動すると、隣接するレンズ間
の間隔が変化して該隣接レンズとカム環とによって囲ま
れる閉塞空間の体積が変わる場合があるが、一般に移動
枠はカム環内に殆んど隙間なく収められているため、前
記レンズの移動に伴って該レンズに前記閉塞空間内の空
気の復元力が作用してその移動が鈍ることがある。これ
をエアタイト言う。このため従来より図5に示すよう
に、移動枠1の周面2に、該移動枠1により保持される
レンズの光軸(図示せず)に沿う向きで前記移動枠1の
両端面3,4間に亘る溝5を形成して、該移動枠1の両
端面3,4に臨む閉塞空間内の空気が前記溝5を通って
一方の端面3側から他方の端面4側(或はその逆)に向
けて移動できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように従来は、前記溝5を移動枠1により保持される
レンズの光軸(図示せず)に沿う向きで形成していたの
で、カム環(図示せず)内の迷光が前記溝5を通じてフ
ィルム面(図示せず)に達し、撮影される像の性能を劣
化させるおそれがあるという不具合があった。本発明は
上述の問題に鑑みなされたもので、簡略な構成で迷光が
フィルム面に達することを防止しつつエアタイトの発生
を防止することができる光学装置のエアタイト防止構造
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、レンズと同軸上でレンズの周面に取着され
前記レンズの光軸方向に沿った長さを有する筒状の移動
枠と、前記移動枠の外周面上で該移動枠の両端にわたっ
て延在し、前記移動枠の両端面にそれぞれ開口して前記
移動枠の両端面に臨む空間を形成する空気通路と、前記
移動枠を前記レンズの光軸方向に移動可能に保持する鏡
筒とを備える光学装置において、前記空気通路の両開口
は、前記移動枠の周方向の互いに異なる位置に設けられ
ていることを特徴とする。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図4は本発明によるエアタイト防止構造を
適用可能な一般的なカメラの鏡筒内の構成を示す要部断
面図である。図4において11乃至14は、撮影レンズ
系を構成する第1乃至第4のレンズ群であり、第1及び
第3レンズ群11,13の周面にはそれぞれ第1移動枠
15及び第3移動枠17が取着されている一方、第2及
び第4レンズ群12,14の周面にはそれぞれ第2レン
ズ群枠16及び第4レンズ群枠18が取着されており、
該第2レンズ群枠16及び第4レンズ群枠18は共に、
前記第3移動枠17の外周に臨む第2移動枠19に螺着
されている。
【0006】前記第3移動枠17の周面には係合ピン1
7aが突設されており、この係合ピン17aは、前記第
2移動枠19に形成された、前記第1乃至第4のレンズ
群の各レンズの光軸L方向を長手方向とする長孔19a
を通して、該第2移動枠19の外周に臨む第3レンズ駆
動環20の周面に形成された係合孔20aに係合してい
る。また、前記第2移動枠19の周面と第3レンズ駆動
環20の外周面とにはそれぞれ係合ピン19a,20b
が突設されており、この係合ピン19a,20bは、前
記第2移動枠19と第3レンズ駆動環20との外周に臨
む直進案内枠23に形成された前記光軸L方向を長手方
向とする長孔23aを通して、前記直進案内枠23の外
周に臨むカム環21の周面に形成されたカム溝21a,
21bに係合している。
【0007】前記カム環21の周面には前記カム溝21
a,21bの他にもう1つカム溝21cが形成されてお
り、このカム溝21cには、前記カム環21の外周に臨
むヘリコイド環22の内周面に突設された係合ピン22
aが係合している。さらに、前記カム環21の外周面に
は係合ピン21dが突設されていて、この係合ピン21
dは、カム環21の外周に臨む鏡筒25の周面に形成さ
れた該鏡筒25の周方向を長手方向とする長孔25aを
通して、鏡筒25の外周に回転可能に取り付けられたズ
ーム環26の内周面の係合孔26aに係合している。
尚、前記ヘリコイド環22の外周には雄ねじ部22bが
形成してある一方、前記第1移動枠15の内周には雌ね
じ部15aが形成してあり、該雌ねじ部15aを前記雄
ねじ部22bに螺合させて前記第1移動枠15をヘリコ
イド環22に取り付けている。そして、第1移動枠15
の外周面に突設された係合ピン15bを、前記鏡筒25
の先端に回転可能に取り付けられて第1移動枠15の外
周に臨む距離環24の内周面に形成された、前記光軸L
方向に延在するガイド溝24aに係合させている。
【0008】このため、前記ズーム環26を回転させる
と、これに伴って前記カム溝21a,21b,21cに
係合する係合ピン19a,20b,22a、乃至前記第
2移動枠19、第3レンズ駆動環20、及びヘリコイド
環22が前記光軸L方向に移動し、前記第1乃至第4レ
ンズ群11,12,13,14が光軸L方向に移動す
る。また、前記距離環24を回転させることにより、前
記第1移動枠15が前記雌ねじ部15aと前記雄ねじ部
22bとの螺合によって前記光軸L方向に移動し、前記
第1レンズ群11が前記光軸L方向に移動する。
【0009】そして、本発明の第1実施例によるエアタ
イト防止構造を示す図1にあるように、前記鏡筒25内
に配設される筒状の第3移動枠17(特許請求の範囲の
移動枠に相当)の周面S(特許請求の範囲の外周面に相
当)には、前記係合ピン17aの他に、該第3移動枠1
7の両端面17b,17cに亘る空気通路としての空気
溝17dが形成されており、一方の端面17bに臨む空
気溝17dの開口17eは、他方の端面17cに臨む空
気溝17dの開口17fに対して、前記第3レンズ群1
3の周方向に変位する位置に設けられている。すなわ
ち、空気溝17dの両開口17e、17fは、第3移動
枠17の周方向の互いに異なる位置に設けられている。
【0010】上述したような構成による本実施例のエア
タイト防止構造では、前記ズーム環26の回転操作に伴
って前記第3レンズ群13が光軸L方向に移動すると、
該第3レンズ群13と、前記第2レンズ群12や第4の
レンズ群14と間の間隔が変化し、これに伴って、第3
レンズ群13より第2レンズ群12側の空間の空気が、
前記空気溝17dを通って第3レンズ群13より第4レ
ンズ群14側の空間に(或はその逆方向に)流れ込む。
このため、従来と同様にレンズの光軸方向への移動に伴
うエアタイトの発生を防止することができると共に、前
記空気溝17dの一方の開口17eが他方の開口17f
に対して前記第3レンズ群13の周方向に変位する位置
に設けられているので、前記第1及び第2レンズ群1
1,12によって集束されずに迷光となった前記光軸L
方向の光が前記空気溝17dの一方の開口17eに入射
しても、他方の開口17fから第4レンズ群14側に出
射することがなく、よって、この迷光が不図示のフィル
ム面に達して撮影される像の性能が劣化するのを防止す
ることができる。
【0011】尚、本実施例では前記第3移動枠17の両
端面17b,17cに亘る空気溝17dを図1に示すよ
うな平面略直線状のものとしたが、例えば本発明の第2
実施例を示す図2にあるように、一方の開口17hが他
方の開口17jに対して前記第3レンズ群13の周方向
に変位する位置に設けられた平面略クランク状の空気溝
17gとしてもよい。また、本発明の第3実施例を示す
図3に示すように、前記第3移動枠17の周面Sに全周
に亘る空気溝17kを形成して該周面Sの両端をフラン
ジ17p,17pとし、一方のフランジ17pに開口1
7mを形成すると共に、他方のフランジ17pの前記開
口17mに対して前記第3レンズ群13の周方向に変位
する位置に開口17nを形成してもよい。
【0012】即ち、前記第3移動枠に形成される空気溝
は、該前記第3移動枠17の両端面17b,17cに臨
む両開口が前記第3レンズ群13の周方向に互いに変位
した位置関係にあるものであればよく、前記両開口を接
続する通路部分の形状は特に限定されるものではない。
【0013】また前記第1本実施例では、前記第3移動
枠17にのみ空気溝を形成する場合について説明した
が、本発明のエアタイト防止構造は例えば図4の鏡筒2
5における第2移動枠19にも適用可能である。加えて
本発明は、図4に示すようなカメラの鏡筒以外にも、望
遠鏡等の種々の光学装置に適用可能であることは言うま
でもない。
【0014】
【発明の効果】上述したように本発明の光学装置のエア
タイト防止構造によれば、空気通路の一方の開口から迷
光が入射されてもこの迷光が他方の開口から出射される
ことがなく、よって、簡略な構成で迷光がフィルム面に
達することを防止しつつエアタイトの発生を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるエアタイト防止構造
を示す斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例によるエアタイト防止構造
を示す斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例によるエアタイト防止構造
を示す斜視図である。
【図4】本発明によるエアタイト防止構造を適用可能な
一般的なカメラの鏡筒内の構成を示す要部断面図であ
る。
【図5】従来の光学装置のエアタイト防止構造を示す斜
視図である。
【符号の説明】
13 第3レンズ群(レンズ) 17 第3移動枠(移動枠) 17b,17c 第3移動枠端面(端面) 17d,17g,17k 空気溝(空気通路) 17e,17f,17h,17j,17m,17n 空
気溝開口(開口) 25 鏡筒 L 光軸 S 第3移動枠周面(周面)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズと同軸上でレンズの周面に取着さ
    前記レンズの光軸方向に沿った長さを有する筒状の
    動枠と、 前記移動枠の外周面上で該移動枠の両端にわたって延在
    、前記移動枠の両端面にそれぞれ開口して前記移動枠
    の両端面に臨む空間を形成する空気通路と、 前記移動枠を前記レンズの光軸方向に移動可能に保持す
    る鏡筒とを備える光学装置において、前記空気通路の両開口は、前記移動枠の周方向の互いに
    異なる位置に設けられている 、 ことを特徴とする光学装置のエアタイト防止構造。
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