JP3199605B2 - 紙幣入金機における混入金属検知装置 - Google Patents

紙幣入金機における混入金属検知装置

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JP3199605B2 JP14087595A JP14087595A JP3199605B2 JP 3199605 B2 JP3199605 B2 JP 3199605B2 JP 14087595 A JP14087595 A JP 14087595A JP 14087595 A JP14087595 A JP 14087595A JP 3199605 B2 JP3199605 B2 JP 3199605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入金専用機、出金機能
が付いた入金機に適用され、特に外部から装填された紙
幣を一枚ずつ繰り出す際に、該紙幣中に混入した異物で
ある金属物を有効に検知することができる紙幣入金機に
おける混入金属検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、紙幣入出金機、紙幣入金機など
の入金系の紙幣処理機では、テラーあるいは顧客によっ
て紙幣の入金が行われるが、このとき、紙幣を装填する
紙幣装填部に、誤って金属が混入した場合に、該金属が
紙幣とともに機器内に取り込まれてしまい、紙幣のジャ
ムや機器の故障といったトラブルが発生する。そして、
このようなトラブルの発生を防止する装置としては、例
えば特開平1−230190号公報に示される「紙幣入
金機の異物処理装置」が提供されている。
【0003】この異物処理装置は、紙幣を装填する紙幣
装填部に検知コイルを設置し、異物である金属物(例え
ば硬貨、クリップなど)が近接した場合における検知コ
イルの出力変化に基づき、紙幣装填部内に異物が混入し
たか否かを判定する。具体的には、紙幣装填部内に金属
物があるときの検知コイルの検出値と、金属が無いとき
の検知コイルの検出値とを測定して、これら検出値の間
にしきい値を設定し、このしきい値を、検知コイルの検
出値が越えたか否かによって、紙幣装填部内に異物であ
る金属物が存在するか否かを判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな紙幣入金機の異物処理装置では、検知コイルの検出
値が、予め設定したしきい値を越えたか否かによって、
異物である金属物の存在を判定するようにしているが、
検知コイルの発振周波数は、温度や印加電圧の変動によ
って変化するので、これによって紙幣装填部に金属物が
存在しても、検知コイルの検出値がしきい値を越えずに
当該金属物を検知できないことがあり、検知精度の点で
問題があった。
【0005】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、しきい値を最適な値に調整することがで
き、これによって検知精度の向上を図ることが可能な紙
幣入金機における混入金属検知装置の提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に示す混合金属検知装置では、紙幣載置板上
に載置された紙幣を一枚ずつ繰り出す繰出部機構と、該
繰出部機構から繰り出された紙幣を鑑別する紙幣鑑別部
と、該紙幣鑑別部で鑑別された紙幣の内、受け入れ可能
な紙幣を貯留する紙幣貯留部と、を有する紙幣入金機に
おいて、紙幣載置板に設けられた検知コイルを有し、該
検知コイルにて検出された検出値をサンプリングするサ
ンプリング手段と、該サンプリング手段によりサンプリ
ングされた検知コイルの検出値に対して、予め設定して
おいた四則演算を行うことによって、紙幣載置板近傍に
混入金属が存在するか否かの基準となるしきい値を設定
するしきい値設定手段と、該しきい値設定手段によって
設定されたしきい値と、サンプリング手段によってサン
プリングされた検知コイルの検出値とを比較する比較手
段と、該比較手段の比較結果に基づいて、サンプリング
手段にてサンプリングされた検知コイルの検出値が、し
きい値設定手段にて設定されたしきい値を越えたことが
検知されたときに、紙幣載置板近傍に混入金属が存在す
ると判定して、繰出部機構に対して紙幣の繰出動作を禁
止させる動作禁止手段と、を具備するとともに、 前記し
きい値設定手段では、検知コイルにて検出された複数の
検出値の平均値に対して、予め設定しておいた四則演算
を行うことによって、紙幣載置板近傍に混入金属が存在
するか否かの基準となるしきい値を設定することを特徴
とする。
【0007】請求項2に示す混合金属検知装置では、請
求項1に示す混合金属検知装置において、前記紙幣載置
板には、該紙幣載置板上に紙幣が載置されているか否か
を検知する紙幣検知センサが設けられてなり、前記比較
手段では、該紙幣検知センサによって紙幣があることが
検知された場合に、当該検知の直前に、前記しきい値設
定手段によって設定されたしきい値に基づき、当該検知
された紙幣について、センサーが紙幣を検知している
間、設定しきい値を使用し、混入金属が存在するか否か
の判定を行うことを特徴とする。
【0008】請求項3に示す混合金属検知装置では、請
求項1または2に示す混合金属検知装置において、前記
動作禁止手段では、比較手段の比較結果に基づき、サン
プリング手段にてサンプリングされた検知コイルの検出
値が、しきい値設定手段にて設定されたしきい値を越え
たことが検知されたときに、紙幣載置板近傍に混入金属
が存在すると判定して、アラームを出力することを特徴
とする。
【0009】請求項4に示す混合金属検知装置では、請
求項1〜3のいずれかに示す混合金属検知装置におい
て、前記サンプリング手段では、検知コイルの発振周波
数を周波数データとしてサンプリングし、前記しきい値
設定手段では、該サンプリング手段でサンプリングされ
た周波数データに基づいてしきい値を設定することを
徴とする。
【0010】請求項5に示す混合金属検知装置では、請
求項1〜のいずれかに示す混合金属検知装置におい
て、前記サンプリング手段では、検知コイルの発振周波
数に対応する電圧に変換し電圧データとしてサンプリン
グし、前記しきい値設定手段では、該サンプリング手段
でサンプリングされた電圧データに基づいてしきい値を
設定することを特徴とする。
【0011】
【0012】
【作用】請求項1に示す混入金属検知装置においては、
サンプリング手段にて、紙幣載置板の検知コイルで検出
された検出値をサンプリングした後、しきい値設定手段
にて、該サンプリング手段によりサンプリングされた検
知コイルの検出値に対して、予め設定しておいた四則演
算を行うことによって、紙幣載置板近傍に混入金属が存
在するか否かの基準となるしきい値を設定する。そして
その後、比較手段にて、該しきい値設定手段によって設
定されたしきい値と、サンプリング手段によってサンプ
リングされた検知コイルの検出値とを比較し、当該検知
コイルの検出値が、しきい値設定手段にて設定されたし
きい値を越えたとの比較結果を得た場合に、紙幣載置板
近傍に混入金属が存在すると判定して、動作禁止手段に
対して、繰出部機構による紙幣の繰出動作を禁止させる
ようにしている。
【0013】そして、このようなサンプリング手段、し
きい値設定手段、比較手段、動作禁止手段での処理によ
って、紙幣載置板の近傍に混入金属が存在しているか否
かの判定基準となるしきい値を、時間の経過に合わせて
順次設定変更することができ、これによってしきい値
を、周囲の温度、印加電圧といった周辺条件に合わせた
最適値とすることができ、従来のように温度、印加電圧
といった周辺条件が変化した場合であっても確実に混入
金属を検知できる。しきい値設定手段では、検知コイル
にて検出された複数の検出値の平均値に対して、予め設
定しておいた四則演算を行うことによって、紙幣載置板
近傍に混入金属が存在するか否かの基準となるしきい値
を設定するようにしているので、検知コイルの検出値の
一つに異常な値があったとしても、該検出値が平均化さ
れることによって、正確なしきい値を算出することが可
能となる。
【0014】請求項2に示す混入金属検知装置において
は、紙幣載置板に、該紙幣載置板上に紙幣が載置されて
いるか否かを検知する紙幣検知センサを設け、更に、比
較手段では、該紙幣検知センサによって紙幣があること
が検知された場合に、当該検知の直前に、前記しきい値
設定手段によって設定されたしきい値に基づき、当該検
知された紙幣について、センサーが紙幣を検知している
間、設定したしきい値を使用し、混入金属が存在するか
否かの判定を行うようにしているので、例えば、今回の
紙幣の繰出処理中においてしきい値が変動することは無
く、これによって以下のような混入金属の検知も可能と
なる。 具体的には、検知コイルから離れたところの紙幣
間に、混入金属である硬貨が挟まっている場合に、紙幣
載置板に載置された紙幣が一枚ずつ繰り出されることに
よって、該紙幣内に挟まっている硬貨が、検知コイルに
徐々に近付いてくる。従って、例えば、紙幣が一枚ず
つ、あるいは数枚ずつ繰り出される毎に、サンプリング
手段が検知コイルの検出値をサンプリングし、更に、し
きい値設定手段が、このサンプリングされた検知コイル
の検出値に基づきしきい値を順次設定変更してゆけば、
当該しきい値が、硬貨が紙幣載置板付近に存在するとき
の検知コイルの検出値(異常なときの検知コイルの検出
値)に徐々に近似することになり、その結果、当該しき
い値によって、混入金属である硬貨を検知することがで
きなくなる。そして、このような不具合を防止するため
に、上述したように本発明では、温度、印加電圧といっ
た周辺条件の変動が無いに等しい、紙幣検知センサによ
る紙幣検知の直前にサンプリングした検知コイルの検出
値に基づき、しきい値を設定し、且つ、紙幣検知センサ
が紙幣を検知している間、この設定したしきい値に基づ
き、今回の紙幣について、混入金属が存在するか否かの
判定を行うようにしているので、上述したように、紙幣
が一枚ずつ繰り出されることによって、該紙幣内に挟ま
っている硬貨が検知コイルに徐々に近付いてくるような
場合であっても、しきい値が影響されず該硬貨を確実に
検知することができる。
【0015】請求項3に示す混入金属検知装置において
は、動作禁止手段にて、サンプリング手段にてサンプリ
ングされた検知コイルの検出値が、しきい値設定手段に
て設定されたしきい値を越えたことが検知されたとき
に、紙幣載置板近傍に混入金属が存在すると判定して、
アラームを出力(例えば、警報音を出力、警報ランプを
点灯)するようにしているので、このようなアラームの
出力によって、オペレータに対して装置の異常状態を即
座に報知することができる。
【0016】請求項4に示す混入金属検知装置において
は、サンプリング手段にて検知コイルの発振周波数に対
応する電圧を電圧データとしてサンプリングし、また、
しきい値設定手段にて、該サンプリング手段でサンプリ
ングされた周波数データに基づいてしきい値を設定する
ようにしているので、これら周波数データに基づいて、
上述した混入金属が存在するか否かの判定を行うことが
できる。
【0017】請求項5に示す混入金属検知装置において
は、サンプリング手段にて検知コイルの発振周波数に対
応する電圧を電圧データとしてサンプリングし、また、
しきい値設定手段にて、該サンプリング手段でサンプリ
ングされた電圧データに基づいてしきい値を設定するよ
うにしているので、これら電圧値に基づいて、上述した
混入金属が存在するか否かの判定を行うことができる。
【0018】
【0019】
【0020】
【実施例】以下、本発明に係わる混入金属検知装置の一
実施例を図1〜図4に基づいて説明する。図1は本発明
が適用された紙幣入金機の正面概略図であって、この図
において符号1は紙幣Sが集積状態で載置される紙幣載
置板を示している。この紙幣載置板1の上方位置には紙
幣押さえ板2が設けられている。この紙幣押さえ板2
は、支軸3Aを中心として上下方向に回転自在に設けら
れたアーム3の先端部に、支持軸2Aを中心として回転
自在に支持されているものであって、その下面で紙幣載
置板1上に集積状態に載置された紙幣Sを上方から押さ
えるものである。
【0021】紙幣載置板1の下方位置には、紙幣Sの蹴
り出し方向と直交する方向の支軸7を中心として回転
し、その周面上部が紙幣載置板1の上面から僅かに突出
している蹴り出しローラ6が設けられており、この蹴り
出しローラ6の回転によって、紙幣載置板1上に載置さ
れた紙幣Sが下側から矢印a方向に一枚ずつ蹴り出され
るようになっている。また、紙幣載置板1には、図2に
示すように該紙幣載置板1上の紙幣Sの有無を検知する
紙幣検知センサ5が設けられている。
【0022】一方、紙幣載置板1の裏側には、紙幣載置
板1近傍に異物である金属物(例えば、硬貨、金属片な
ど)が混入しているか否かを検知するための検知コイル
4が設けられている。この検知コイル4は、図2の背面
図に示すようにボビン30に巻かれることにより形成さ
れているものであって、一定の電流を流すことにより生
じた磁束中に、当該磁束を変化させる異物が入り込んで
誘導起電力が生じた場合に、該異物を混入金属と判定す
るものである。具体的には、この検知コイル4に対し
て、当該検知コイル4のインダクタンスに応じた周波数
を発振し、この周波数の変化によって、この検知コイル
4の周辺に生じている磁束中に、異物である混入金属が
存在するか否かを判定するものである(詳細は図4のフ
ローチャートにて説明する)。なお、この蹴り出しロー
ラ6は、紙幣載置板1及びボビン30に形成された開口
部1Aを経由して該紙幣載置板1の上面から突出され
る。
【0023】また、紙幣載置板1の下流側(矢印a方向
側)には、紙幣Sの搬送経路を挟んだ上下位置に、分離
ローラ10と繰り出しローラ8とがそれぞれ設けられて
いる。繰り出しローラ8は、紙幣Sの搬送方向と直交す
る方向の支軸9を中心として矢印b方向に回転し、この
回転によって紙幣Sを更に矢印a方向に向けて送り出す
ものであり、また、分離ローラ10は、紙幣Sの搬送方
向と直交する方向の支軸11を中心として、繰り出しロ
ーラ8と同一方向である矢印b方向に回転し、この回転
によって紙幣Sが二重送りされた場合に、該紙幣Sの一
枚を紙幣載置板1に送り戻すものである。
【0024】また、分離ローラ10、繰り出しローラ8
の下流側(矢印a方向側)にはベルト搬送手段12が設
けられている。このベルト搬送手段12は、上側搬送ベ
ルト12Aと下側搬送ベルト12Bとからなる一対のベ
ルトによって構成されているものであって、これら上側
搬送ベルト12Aと下側搬送ベルト12Bとの間に形成
された搬送路14を通じて、繰り出しローラ8によって
繰り出された紙幣Sを、下流側に位置する金種別の紙幣
貯留部(図示略)又はリジェクト口(図示略)に搬送す
るものである。
【0025】また、このベルト搬送手段12の搬送路1
4を挟む位置には鑑別部15が設けられている。この鑑
別部15は搬送路14に沿って搬送された紙幣Sの金
種、真偽、正損を判別するものであって、この鑑別結果
に基づき振分機構25(図3参照)が切り換えられて、
該鑑別部15によって鑑別された紙幣Sが、金種別の紙
幣貯留部(図示略)又はリジェクト口(図示略)のいず
れかに振り分けられる。なお、これら金種別の紙幣貯留
部によって収納部機構26(図3参照)が構成される。
また、上記紙幣入金機には、更に表示部19、操作部2
0、警告部機構27が設けられているが(図3参照)、
これらはいずれも図1、図2では省略されている。
【0026】次に、上記のように構成された紙幣入金機
の制御回路ついて図3を参照して説明する。この図3に
おいて、符号23で示すものはCPUであって、このC
PU23には、検知手段29、ROM21、RAM2
2、繰出部機構24、紙幣検知センサ5、鑑別部15、
振分機構25、収納部機構26、表示部19、操作部2
0、警告部機構27がそれぞれ接続されている。
【0027】検知手段29は、検知コイル4、発振回路
16、分周器17、カウンター18によって構成されて
いるものであって、発振回路16では、検知コイル4に
対して、該検知コイル4のインダクタンスに応じた周波
数を発振し、また、分周器17では、発振回路16によ
り発振された周波数をカウントし易い周波数にまで整数
分の一にし、更に、カウンター18では、分周器17に
て分周された周波数をカウントする。そして、検知手段
29によってカウントされた周波数はCPU23に供給
され、このCPU23にて、当該カウント数に基づき、
該検知コイル4の周辺に生じている磁束中に、異物であ
る混入金属が存在するか否かを判定する。
【0028】ROM21は、図4に示されるような制御
プログラムの他、紙幣入金機を駆動するためのプログラ
ム等を記憶するものであり、また、RAM22は、検知
手段29から出力された周波数と比較されて、混入金属
の存在判定に使用されるしきい値(以下、このしきい値
を設定しきい値CDと表現する)、及び検知手段29か
ら出力された数回分の周波数等を記憶するものである。
【0029】繰出部機構24は、蹴り出しローラ6、繰
り出しローラ8、分離ローラ10及びベルト搬送手段1
2によって構成されるものであって、これらが駆動され
ることによって、紙幣載置板1上の紙幣Sが一枚ずつ繰
り出し搬送される。紙幣検知センサ5は、紙幣載置板1
上の紙幣Sの有無を検知するものであって、紙幣載置板
1上に紙幣Sが存在することを示す検知ON信号、紙幣
載置板1上に紙幣Sが存在しないことを示す検知OFF
信号のいずれかを出力する。鑑別部15は、上述したよ
うに搬送路14に沿って搬送された紙幣Sの金種、真
偽、正損を判別するものであり、また、振分機構25
は、鑑別部15の鑑別結果に基づき駆動される振分フォ
ークを有し、この振分フォークの駆動によって、収納部
機構26を構成している金種別の紙幣貯留部の一つ、又
はリジェクト口のいずれかに紙幣Sを振り分けるもので
ある。
【0030】表示部19はCRT、液晶画面等によって
構成されているものであって、装置が行っている処理内
容、ジャム等の障害が発生したときの障害発生場所など
を表示する。操作部20はオペレータによって操作され
るキーボード、操作パネル等によって構成されるもので
ある。警告部機構27はアラームを光により報知する発
光ランプ、アラームを音により報知するスピーカ等によ
り構成されているものである。なお、上述した表示部1
9にてアラーム表示を行うことによって、該表示部19
を警告部機構27の一部として構成しても良い。
【0031】次に、紙幣Sを載置する紙幣載置板1上に
混入硬貨が存在してるか否かを判定するためのフローチ
ャートについて、図4を参照して詳細に説明する。 《ステップ1》検知手段29のカウンター18によって
カウントされた周波数をサンプリングして、この周波数
をサンプリング値SDとして取り込み、該サンプリング
値SDをRAM22に一時記憶させる。なお、このとき
のサンプリング値SDの取り込みは一定時間毎に行うよ
うにするが、また、当該ステップ1に進む毎に、サンプ
リング値SDの取り込みが行われて該サンプリング値S
DがRAM22に記憶されてゆくが、このとき、RAM
22に記憶するサンプリング値SDは、一回の記憶毎に
書き換えるのでは無く、最新のものを複数回分を保持し
ておくようにする。
【0032】《ステップ2》ステップ1でサンプリング
したサンプリング値SDを、RAM22に記憶されてい
る設定しきい値CDと比較して、サンプリング値SDが
設定しきい値CDを越えたか否かを判定する。そして、
この判定によって、サンプリング値SDが設定しきい値
CDを越えた「OVER」の場合にステップ3に進み、
また、サンプリング値SDが設定しきい値CDを越えな
い「IN」の場合に次のステップ4に進む。
【0033】《ステップ3》警告部機構27に対してア
ラーム信号を出力して警報音出力、警報ランプ点灯を行
い、これによってオペレータに、紙幣載置板1上に混入
金属が存在する異常が発生したとの報知を行う。 《ステップ4》ステップ1で取り込んだサンプリング値
SDに四則演算を行うことによって、設定しきい値CD
を演算した後、該設定しきい値CDをRAM22に記憶
させる。なお、四則演算の例としては、ステップ1で取
り込んだ最新のサンプリング値SDに一定値を加算もし
くは乗算することにより設定しきい値CDを計算する。
【0034】ここで、サンプリング値SD及び設定しき
い値CDの具体例について説明すると、検知コイル4に
対応する発振回路により発振した周波数は27050H
zであり、分周器17に除数「5」が設定されていたと
すると、カウンター18では5410(=27050÷
5)とカウントされ、この5410がサンプリング値S
Dとして出力される。そして、このとき、ステップ4に
てサンプリング値SDに「1.002」を乗じたものを
設定しきい値CDとするとの設定がなされていた場合、
すなわち、サンプリング値SDが0.2%変動したとき
に、検知コイル4の付近に混入金属があると判断すると
の設定がなされていた場合には、上述したサンプリング
値SD(=5410)の0.2%を、設定しきい値CD
(=5421)と設定してRAM22に記憶させる。
【0035】そして、このような設定しきい値CD(=
5421)の設定記憶によって、上述したステップ2で
は、この設定しきい値CDを越えるサンプリング値SD
が取り込まれた場合には、検知コイル4付近に混入金属
があると判定してステップ3に進み、また、サンプリン
グ値SDが設定しきい値CDを越えないサンプリング値
SDが取り込まれた場合には、検知コイル4付近に混入
金属が無いと判定してステップ4に進む。なお、検知コ
イル4の付近にある異物が金属である場合には、通常、
サンプリング値SDを示す周波数はプラス側に変動し、
従って、ステップ4で設定する設定しきい値CDも、検
知コイル4の付近に磁束を乱す混入金属が存在しない場
合のサンプリング値SDよりも大きな値に設定する。ま
た、このときの設定しきい値CDは、混入金属の検出精
度を高めるのであれば、設定しきい値CDを通常(前述
した0.2%の変動幅)より低めに設定し、また、混入
金属の検出精度を低くするのであれば、設定しきい値C
Dを通常より高めに設定すると良い。
【0036】《ステップ5》紙幣検知センサ5の検知信
号に基づき、紙幣載置板1上に紙幣Sが載置されている
か否かを判断し、YESの場合にステップ6に進み、N
Oの場合に先のステップ1に戻る。すなわち、紙幣載置
板1上に紙幣Sが載置されない限りは、ステップ1〜ス
テップ5の間の処理を繰り返し行ない、硬貨のみの混入
を検知可能としたり、温度や電源電圧等の変動に対応し
てしきい値の自動設定も可能とし、該紙幣載置板1上に
紙幣Sが載置されて初めて、ステップ6以降に進むこと
になる。 《ステップ6》検知手段29のカウンター18によって
カウントされた周波数をサンプリングして、この周波数
をサンプリング値SDとして取り込み、該サンプリング
値SDをRAM22に一時記憶させる。なお、このステ
ップ6の処理はステップ1と処理内容と同じである。
【0037】《ステップ7》ステップ6にてサンプリン
グしたサンプリング値SDを、ステップ4にてRAM2
2に記憶した設定しきい値CDと比較して、サンプリン
グ値SDが設定しきい値CDを越えたか否かを判定す
る。そして、この判定によって、サンプリング値SDが
設定しきい値CDを越えた「OVER」の場合にステッ
プ14に進み、また、サンプリング値SDが設定しきい
値CDを越えない「IN」の場合に次のステップ8に進
む。 《ステップ8》繰出部機構24によって紙幣載置板1上
の紙幣Sが搬送路14に繰り出されたか否かを判定し、
NOの場合に先のステップ6に戻り、また、YESの場
合に次のステップ9に進む。すなわち、紙幣載置板1上
に紙幣Sが載置された状態にあり、かつ該紙幣載置板1
上の紙幣Sが未だ繰り出されていない場合には、ステッ
プ6〜ステップ8の処理が繰り返されることになる。な
お、このステップ8にて行われる、紙幣載置板1上の紙
幣Sが搬送路14に繰り出されたか否かの判定は、操作
部20のスタート部が操作されたか否かによって判断す
る。
【0038】《ステップ9》検知手段29のカウンター
18によってカウントされた周波数をサンプリングし
て、この周波数をサンプリング値SDとして取り込み、
該サンプリング値SDをRAM22に一時記憶させる。
なお、このステップ9の処理はステップ1及びステップ
6の処理内容と同じである。 《ステップ10》ステップ9にてサンプリングしたサン
プリング値SDを、ステップ4にてRAM22に記憶し
た設定しきい値CDと比較して、サンプリング値SDが
設定しきい値CDを越えたか否かを判定する。そして、
この判定によって、サンプリング値SDが設定しきい値
CDを越えた「OVER」の場合にステップ13に進
み、また、サンプリング値SDが設定しきい値CDを越
えない「IN」の場合に次のステップ11に進む。
【0039】《ステップ11》紙幣検知センサ5の検知
信号に基づき、紙幣載置板1上に紙幣Sが載置されてい
るか否かを判断し、YESの場合にステップ9に進み、
また、NOの場合にステップ12に進む。すなわち、紙
幣載置板1上に載置されている紙幣Sが全て繰り出され
るまでは、ステップ9〜ステップ11の間の処理を繰り
返し行う。 《ステップ12》ステップ11にて紙幣載置板1上の紙
幣Sが全て繰り出されたことが判定された場合に、本ス
テップ12にて繰出部機構24の駆動を停止した後、先
のステップ1に戻る。
【0040】《ステップ13》ステップ10にて、サン
プリング値SDが設定しきい値CDを越えたと判定され
た場合に、本ステップ13にて繰出部機構24の駆動を
停止した後、次のステップ14に進む。 《ステップ14》警告部機構27に対してアラーム信号
を出力して警報音出力、警報ランプ点灯を行い、これに
よってオペレータに、紙幣載置板1上に混入金属が存在
する異常が発生したとの報知を行う。 《ステップ15》紙幣検知センサ5の検知信号に基づ
き、紙幣載置板1上に紙幣Sが載置されているか否かを
判断し、YESの場合にステップ14に戻り、また、N
Oの場合に最初のステップ1に戻る。すなわち、ステッ
プ10にて紙幣載置板1上の紙幣S内に混入金属が存在
することが検知された場合に、この混入金属が含まれる
紙幣Sが、紙幣載置板1から全て取り除かれたことを条
件として、ステップ14のアラーム出力を停止して、次
のステップ1に進む。
【0041】以上詳細に説明したように本実施例に示す
紙幣入金機における混入金属検知装置によれば、ステッ
プ1にて、検知コイル4にて検出された検出値をサンプ
リングした後、ステップ4にて、該検知コイル4の検出
値から得られたサンプリング値SDに対して、予め設定
しておいた四則演算を行うことによって、紙幣載置板1
近傍に混入金属が存在するか否かの基準となる設定しき
い値CDを設定する。そしてその後、ステップ2・7・
10にて、該ステップ4にて設定された設定しきい値C
Dと、ステップ1・6・9にてサンプリングされたサン
プリング値SDとを比較し、当該サンプリング値SD
が、ステップ4にて設定された設定しきい値CDを越え
たことが検知されたとの比較結果を得た場合に(ステッ
プ2のOVER、ステップ7のOVER、ステップ10
のOVER)、紙幣載置板1近傍に混入金属が存在する
と判定して、紙幣Sの繰出動作前にあっては、アラーム
を行うとともに、繰出部機構24に対して紙幣Sの繰出
動作を禁止させ、紙幣Sの繰出動作後にあっては、繰出
動作を停止させた上でアラームを行うようにしている
(ステップ3及びステップ13・14)。また、上述し
たような、紙幣載置板1の近傍に混入金属が存在してい
るか否かの判定基準となる設定しきい値CDは、ステッ
プ4にて、時間の経過に合わせて順次設定変更するよう
にしているので、当該設定しきい値CDを、周囲の温
度、印加電圧といった周辺条件に合わせた最適値とする
ことができ、従来のように温度、印加電圧といった周辺
条件が変化した場合であっても確実に混入金属を検知で
きる効果が得られる。
【0042】また、上記混入金属検知装置においては、
紙幣載置板1に、該紙幣載置板1上に紙幣が載置されて
いるか否かを検知する紙幣検知センサ5を設け、更に、
ステップ2・7・10では、該紙幣検知センサ5によっ
て紙幣Sがあることが検知された場合に、当該検知の直
前に、ステップ4によって設定された設定しきい値CD
に基づき、当該検知された紙幣Sについて、混入金属が
存在するか否かの判定を行うようにしているので、例え
ば、今回の紙幣Sの繰出処理中において設定しきい値が
CD変動することは無く、これによって以下のような混
入金属の検知も可能となる。
【0043】具体的には、検知コイル4から離れたとこ
ろの紙幣Sの間に、混入金属である硬貨が挟まっている
場合に、紙幣載置板1に載置された紙幣Sが一枚ずつ繰
り出されることによって、該紙幣S内に挟まっている硬
貨が、検知コイル4に徐々に近付いてくる。従って、例
えば、紙幣Sが一枚ずつ、あるいは数枚ずつ繰り出され
る毎に、検知手段29の検出値をサンプリング値SDと
してサンプリングし、更に、ステップ4にて、このサン
プリング値SDに基づき設定しきい値CDを順次設定変
更してゆけば、当該設定しきい値CDが、硬貨が紙幣載
置板1付近に存在するときの検出手段29の検出値(異
常なときの検出値)に徐々に近似することになり、その
結果、当該設定しきい値CDによって、混入金属である
硬貨を検知することができなくなる。
【0044】そして、このような不具合を防止するため
に、上述したように本実施例では、温度、印加電圧とい
った周辺条件の変動が無いに等しい、紙幣検知センサ5
による紙幣検知の直前にサンプリングした検知コイル4
の検出値に基づき、設定しきい値CDを設定し、しかも
この設定しきい値CDを、紙幣載置板1上の同一集積紙
幣Sを繰り出している際には設定変更しないようにして
いるので(ステップ8〜ステップ11参照)、上述した
ように、紙幣Sが一枚ずつ繰り出されることによって、
該紙幣S内に挟まっている硬貨が検知コイル4に徐々に
近付いてくるような場合であっても、設定しきい値CD
が影響されず当該硬貨を確実に検知することができる。
また、紙幣載置板1上の同一集積紙幣Sを繰り出してい
る際に、設定しきい値CDを変更せず、同一の設定しき
い値CDを使用したとしても、該集積紙幣Sの繰出動作
は通常、短時間で終了することから、該しきい値が、こ
の間に温度、印加電圧といった周辺条件の影響を受ける
可能性は少なく、従って、一集積紙幣Sの処理に際して
同一の設定しきい値CDを使用することによる悪影響は
極めて小である。
【0045】なお、上記実施例は以下のように変形して
も良い。 (一)検知手段29においては、分周器17にて、発振
回路16により発振した周波数を整数分の一にして取り
出した後、カウンター18にて該周波数をカウントする
ようにしているが、このような分周器17、カウンター
18に変えて、検知コイル4のインダクタンスに対応す
る周波数を電圧に変換するf−V変換回路と、該f−V
変換回路にて変換された電圧をADコンバータによりデ
ジタル化した後、上述したサンプリング値SDとするよ
うにしても良い。 (二)ステップ4では、ステップ1で取り込んだ最新の
サンプリング値SDに四則演算を行うことによって、設
定しきい値CDを演算するようにしたが、このときのサ
ンプリング値SDは一つに限定されず、新しいものから
数回分のサンプリング値SDをRAM22に記憶さてお
き、これらサンプリング値SDの平均値に対して、一定
値を加算もしくは乗算することにより設定しきい値CD
を計算しても良い。
【0046】また、上記フローチャートのステップと、
特許請求の範囲の構成要素とは以下のような関係にあ
る。すなわち、特許請求の範囲に示される「サンプリン
グ手段」は、実施例のフローチャートのステップ1・6
・9に相当する。特許請求の範囲に示される「しきい値
設定手段」は、実施例のフローチャートのステップ4に
相当する。特許請求の範囲に示される「比較手段」は、
実施例のフローチャートのステップ2・5・7・10に
相当する。特許請求の範囲に示される「動作禁止手段」
は、実施例のフローチャートのステップ3・12・13
・14に相当する。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように請求項1に示
す混入金属検知装置においては、サンプリング手段に
て、紙幣載置板の検知コイルで検出された検出値をサン
プリングした後、しきい値設定手段にて、該サンプリン
グ手段によりサンプリングされた検知コイルの検出値に
対して、予め設定しておいた四則演算を行うことによっ
て、紙幣載置板近傍に混入金属が存在するか否かの基準
となるしきい値を設定する。そしてその後、比較手段に
て、該しきい値設定手段によって設定されたしきい値
と、サンプリング手段によってサンプリングされた検知
コイルの検出値とを比較し、当該検知コイルの検出値
が、しきい値設定手段にて設定されたしきい値を越えた
との比較結果を得た場合に、紙幣載置板近傍に混入金属
が存在すると判定して、動作禁止手段に対して、繰出部
機構による紙幣の繰出動作を禁止させるようにしてい
る。そして、このようなサンプリング手段、しきい値設
定手段、比較手段、動作禁止手段での処理によって、紙
幣載置板の近傍に混入金属が存在しているか否かの判定
基準となるしきい値を、時間の経過に合わせて順次設定
変更することができ、これによってしきい値を、周囲の
温度、印加電圧といった周辺条件に合わせた最適値とす
ることができ、従来のように温度、印加電圧といった周
辺条件が変化した場合であっても確実に混入金属を検知
できる効果が得られる。しきい値設定手段にて、検知コ
イルにて検出された複数の検出値の平均値に対して、予
め設定しておいた四則演算を行うことによって、紙幣載
置板近傍に混入金属が存在するか否かの基準となるしき
い値を設定するようにしているので、検知コイルの検出
値の一つに異常な値があったとしても、該検出値が平均
化されることによって、正確なしきい値を算出すること
が可能となる。
【0048】請求項2に示す混入金属検知装置において
は、紙幣載置板に、該紙幣載置板上に紙幣が載置されて
いるか否かを検知する紙幣検知センサを設け、更に、比
較手段では、該紙幣検知センサによって紙幣があること
が検知された場合に、当該検知の直前に、前記しきい値
設定手段によって設定されたしきい値に基づき、紙幣検
知の間、当該検知された紙幣について、混入金属が存在
するか否かの判定を行うようにしているので、例えば、
今回の紙幣の繰出処理中においてしきい値が変動するこ
とは無く、これによって、例えば紙幣が一枚ずつ繰り出
されることによって該紙幣内に挟まっている硬貨が検知
コイルに徐々に近付いてくるような場合であっても、し
きい値が影響されず該硬貨を確実に検知することができ
る。
【0049】請求項3に示す混入金属検知装置において
は、動作禁止手段にて、サンプリング手段にてサンプリ
ングされた検知コイルの検出値が、しきい値設定手段に
て設定されたしきい値を越えたことが検知されたとき
に、紙幣載置板近傍に混入金属が存在すると判定して、
アラームを出力(例えば、警報音を出力、警報ランプを
点灯)するようにしているので、このようなアラームの
出力によって、オペレータに対して装置の異常状態を即
座に報知することができる。
【0050】請求項4に示す混入金属検知装置において
は、サンプリング手段にて検知コイルの発振周波数を周
波数データとしてサンプリングし、また、しきい値設定
手段にて、該サンプリング手段でサンプリングされた周
波数データに基づいてしきい値を設定するようにしてい
るので、これら周波数データに基づいて、上述した混入
金属が存在するか否かの判定を行うことができる。
【0051】
【0052】請求項5に示す混入金属検知装置において
は、サンプリング手段にて検知コイルの発振周波数に対
応する電圧を電圧データとしてサンプリングし、また、
しきい値設定手段にて、該サンプリング手段でサンプリ
ングされた電圧データに基づいてしきい値を設定するよ
うにしているので、これら電圧値に基づいて、上述した
混入金属が存在するか否かの判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係わる混入金属検知装置が適用
された紙幣入金機の正面概略図。
【図2】図2は図1の紙幣載置板1を裏側から見た図。
【図3】本発明に係わる混入金属検知装置の制御回路を
示すブロック図。
【図4】図3に示すCPU23の制御内容を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
S 紙幣 1 紙幣載置板 4 検知コイル 5 紙幣検知センサ 16 発振回路 17 分周器 18 カウンター 21 ROM 22 RAM 23 CPU 24 繰出部機構 27 警告部機構 29 検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 11/00 G01N 27/72 G01V 3/11 G07D 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣載置板上に載置された紙幣を一枚ず
    つ繰り出す繰出部機構と、該繰出部機構から繰り出され
    た紙幣を鑑別する紙幣鑑別部と、該紙幣鑑別部で鑑別さ
    れた紙幣の内、受け入れ可能な紙幣を貯留する紙幣貯留
    部と、を有する紙幣入金機において、 紙幣載置板に検知コイルを設け、該検知コイルにて検出
    された検出値をサンプリングするサンプリング手段と、 該サンプリング手段によりサンプリングされた検知コイ
    ルの検出値に対して、予め設定しておいた四則演算を行
    うことによって、紙幣載置板近傍に混入金属が存在する
    か否かの基準となるしきい値を設定するしきい値設定手
    段と、 該しきい値設定手段によって設定されたしきい値と、サ
    ンプリング手段によってサンプリングされた検知コイル
    の検出値とを比較する比較手段と、 該比較手段の比較結果に基づいて、サンプリング手段に
    てサンプリングされた検知コイルの検出値が、しきい値
    設定手段にて設定されたしきい値を越えたことが検知さ
    れたときに、紙幣載置板近傍に混入金属が存在すると判
    定して、繰出部機構に対して紙幣の繰出動作を禁止させ
    る動作禁止手段と、を具備するとともに、 前記しきい値設定手段では、検知コイルにて検出された
    複数の検出値の平均値に対して、予め設定しておいた四
    則演算を行うことによって、紙幣載置板近傍に混入金属
    が存在するか否かの基準となるしきい値を設定する こと
    を特徴とする紙幣入金機における混入金属検知装置。
  2. 【請求項2】 前記紙幣載置板には、該紙幣載置板上に
    紙幣が載置されているか否かを検知する紙幣検知センサ
    が設けられてなり、 前記比較手段では、該紙幣検知センサによって紙幣があ
    ることが検知された場合に、当該検知の直前に、前記し
    きい値設定手段によって設定されたしきい値に基づき、
    当該検知された紙幣について、センサーが紙幣を検知し
    ている間、設定しきい値を使用し、混入金属が存在する
    か否かの判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    紙幣入金機における混入金属検知装置。
  3. 【請求項3】 前記動作禁止手段では、比較手段の比較
    結果に基づき、サン プリング手段にてサンプリングされ
    た検知コイルの検出値が、しきい値設定手段にて設定さ
    れたしきい値を越えたことが検知されたときに、紙幣載
    置板近傍に混入金属が存在すると判定して、アラームを
    出力することを特徴とする請求項1または2に記載の
    幣入金機における混入金属検知装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプリング手段では、検知コイル
    の発振周波数を周波数データとしてサンプリングし、 前記しきい値設定手段では、該サンプリング手段でサン
    プリングされた周波数データに基づいてしきい値を設定
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
    記載の 紙幣入金機における混入金属検知装置。
  5. 【請求項5】 前記サンプリング手段では、検知コイル
    の発振周波数に対応する電圧に変換し電圧データとして
    サンプリングし、 前記しきい値設定手段では、該サンプリング手段でサン
    プリングされた電圧データに基づいてしきい値を設定す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記
    載の 紙幣入金機における混入金属検知装置。
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