JP3199470B2 - 汚泥等の脱水方法及びその装置並びにその脱水板 - Google Patents

汚泥等の脱水方法及びその装置並びにその脱水板

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JP3199470B2 JP20973092A JP20973092A JP3199470B2 JP 3199470 B2 JP3199470 B2 JP 3199470B2 JP 20973092 A JP20973092 A JP 20973092A JP 20973092 A JP20973092 A JP 20973092A JP 3199470 B2 JP3199470 B2 JP 3199470B2
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実 土屋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建設工事において発
生する汚泥、杭基礎工法、地下連続壁工法、泥水シール
ド工法、その他地盤改良工法等による余剰泥水や廃棄泥
水などの汚泥等の水分を脱水し、含水比を低下させるた
めの脱水方法及びその装置並びにその脱水板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、掘削によるシルトなどを含んだ
粘性土、浚渫による泥土、泥水シールド工法による掘削
泥土・泥水などの工事に伴う排出土は含水比が極めて高
く、このような汚泥等は産業廃棄物として扱われ、これ
を投棄するためには含水比を低下させて普通残土として
処理することが望ましい。
【0003】従来の汚泥等の処理法としては、専らセメ
ント系、石灰系などの固化材を混合攪拌して固化する方
法が実施されているが、多量の汚泥等を処理するために
は固化材の材料費として多額の費用を要する。
【0004】また、従来、地中に設けた排水ピット内に
汚泥等を入れ、その水分を破石や網状管などで構成した
底部濾過層に排水して吸水パイプにより汲み上げること
により、含水比を低下させて普通残土として処理する方
法も知られているが、この方法では自然重力排水である
ため、排水距離や時間が長く効率が悪いと共に、濾過層
に目詰りを生じ易く、その保守が容易でないなどの問題
があった。
【0005】そこで出願人らは、先に脱水槽内に汚泥等
を入れて気密状に密閉すると共に、内部の汚泥等中に多
数のストレーナー管を貫入し、脱水槽に振動を与えて水
分を滲出させ、この水分をストレーナー管を介して真空
吸引することにより、外部に排出するようにした脱水装
置を開発し、既に特願昭63−178342号として出
願した。
【0006】しかしながら、ストレーナー管による真空
吸引の方法では汚泥等に接触して吸水する部分はストレ
ーナー管の外周部であるため、吸水範囲に限界があり、
吸水効率が悪いと共に、脱水槽内の汚泥等の中央部の脱
水効果は比較的よいが、周辺の脱水効果が不十分で、全
体として均一に脱水できないという問題があった。
【0007】また、真空吸引のみでは内部が真空の平衡
状態になると脱水効率が低下するという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の固
化剤を用いる方法ではコスト高であるという課題、また
底部瀘過層を有する排水ピットでは排水効率が悪く、保
守管理も容易でないという課題、ストレーナー管による
真空吸引の方法では全体として均一に脱水できないとい
う課題を解決することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、所要間隙を
保持して相対する濾過板10,10’とその間隙周囲の
間隙保持枠11,11とによって囲まれる充填空間に予
めセメントを所定量添加した汚泥等Sを加圧充填し、こ
の加圧充填を継続しながら充填空間の外側から濾過板1
0,10’を介して真空吸引することにより、汚泥等S
中の水分を脱水するようにした汚泥等の脱水方法を提案
するものである。
【0010】またこの発明は、水平なガイドレール4に
スライド自在に支持した複数の脱水板5a,(5b),
5cを互いに重ねて気密状に圧着し、隣接する脱水板5
a,(5b),5cの相互の対接面に設けた濾過板1
0,10’間には周囲の間隙保持枠11,11によって
囲まれた充填空間が設けられ、各脱水板5a,(5
b),5cの濾過板10,10’はその背面を芯板9,
9’の周囲の縁枠14及びその内側の段差凹面15に設
けた突起16により支持され、各脱水板5a,(5
b),5cには充填空間に連通する汚泥等Sの注入孔1
2が、また濾過板10,10’と段差凹面15の吸引空
間に連通する吸引孔13が一連に設けられ、注入孔12
は汚泥等Sを圧送する供給管に連通され、吸引孔13は
真空吸引管に連通されてなる汚泥等の脱水装置を提案す
るものである。
【0011】さらにこの発明は、表裏面の周縁部に縁枠
14を設け、この縁枠14の内側の段差凹面15にこの
縁枠14とほぼ同高さの突起16を多数突設してなる芯
板9,9’と、芯板9,9’の縁枠14に周囲を密接し
て取付けた濾過板10,10’と、芯板9,9’の周縁
に沿った枠体状に形成され、芯板9,9’の縁枠14に
周囲を密接して取付けた間隙保持枠11とからなり、縁
枠14及び間隙保持枠11にはこれらを一連に貫通する
注入孔12を設け、段差凹面15の下端部及び間隙保持
枠11にはこれらを一連に貫通する吸引孔13を設け、
間隙保持枠11の注入孔12の周辺にはこの注入孔12
の内周縁から間隙保持枠11の内周縁にかけて導入溝1
7を形成し、突起16は芯板9,9’の段差凹面15に
僅少間隔で直列状に多数連設し、この突起列を複数列互
いに交差方向に設けてなる汚泥等の脱水板を提案するも
のである。
【0012】
【作用】充填空間内に加圧状態で充填された汚泥等S中
の水分は、汚泥等Sに対して互いに平行な広範囲な面と
して接している濾過板10,10’を介して充填空間外
部から真空吸引力を作用することにより、これと同時に
作用する内部からの充填圧力との相互作用により固形分
から水分が強力に分離されて脱水される。
【0013】また、この脱水を行っている間絶えず汚泥
等Sの加圧充填を継続するため、脱水によって汚泥等S
が体積を減少してもその減少分の汚泥等Sが充填空間内
に確実に補給され、汚泥等Sが常に充填空間内に圧密状
に満たされて空洞を生ずることがない。
【0014】その結果、加圧充填を持続しない場合に汚
泥等Sの体積減少による空洞化がもたらす吸引脱水効率
の低下を来さない。
【0015】汚泥等には脱水に先立って所定量のセメン
トを添加することにより、土の微粒子を固結して粗粒化
し、脱水を容易化する。
【0016】充填空間内に充填した汚泥等Sに充填圧力
を加えながら脱水板内を真空吸引することにより、各充
填空間内にある汚泥等Sに含んだ水は効率的に、しかも
全体として均一に吸引脱水される。
【0017】この場合、加圧充填の圧力のみで脱水する
ことも考えられるが、この加圧脱水のみでは脱水にとも
なって固形分が硬くなるにつれて、加圧力が汚泥等の全
体に伝わり難くなるため、充分な脱水ができないことに
なり、結局充填の加圧力と共に真空吸引力の併用が脱水
に極めて効果的であることが分かる。
【0018】脱水工程完了後油圧シリンダ7を収縮作動
することにより加圧板7を介して後端脱水板5cを後退
させ、相隣る脱水板5a,(5b),5c同士を連結索
18の長さ分だけ間隔を空けて順次離隔させ、振動等に
より各脱水板5a,(5b),5c間において脱水処理
された土砂を排出させる。
【0019】
【実施例】図はこの発明の脱水装置及びこれに用いる脱
水板の一実施例を示したもので、図1及び図2に示すよ
うに脱水装置の基盤1に加圧台2及び受台3が所定間隔
で相対して設置され、この加圧台2と受台3の側面間に
はガイドレール4が水平に取付けられており、このガイ
ドレール4上に複数の脱水板5a,5b,5cがその両
側に設けたフック状の吊子6を係合してスライド自在に
支持されている。
【0020】この脱水板は先端脱水板5aと後端脱水板
5cとの間に2枚以上の中間脱水板5bを重ねて配置し
たもので、脱水工程に際して加圧台2に設けた油圧シリ
ンダ7の伸長作動により、そのロッド先端に取付けた加
圧板8により押圧されてこれと受台3との間に互いに圧
着保持されるようになっている。
【0021】中間脱水板5bは図5及び図6に示すよう
に、芯板9の前後面にパンチングメタル等のやや目の粗
い多孔板10と目の細かい網板10’等からなる濾過板
を取付け、さらに前後面の周囲に厚みのある方形枠状の
間隙保持枠11を取付けた中空板体で、その上端部には
前後面間を貫通した注入孔12が設けられ、また下端部
の左右には前後面間を貫通した吸引孔13が設けられて
いる。
【0022】なお、濾過板として金網10を使用するこ
とにより、従来脱水板の濾過材として専ら用いられてい
る濾布に比べて目詰まりし難く、微粒子であるセメント
を含む汚泥等Sの濾過に好適であり、また使用後洗浄す
ることにより繰り返し使用でき、耐久性においても優れ
ている。
【0023】芯板9は、その前後面の周縁部に僅少高さ
の縁枠14が設けられ、この縁枠の内側の段差凹面15
にこの縁枠14とほぼ同高さの突起16が多数突設され
ている。
【0024】この突起16は、多孔板10と網板10’
等の濾過板を部分的に支持してこれと段差凹面15との
間に吸引空間を形成するためのもので、この突起16を
段差凹面15に僅少間隔で直列状に多数連設した突起列
を複数列縦横又は斜めに互いに交差するように設け、こ
の交差する突起列によって四周を囲まれた方形又は菱形
の複数の小空間を形成するように配列構成することによ
って、この小空間周囲の突起列によって濾過板を安定的
に支持しながら濾過板と段差凹面15との間の吸引空間
全体に空気あるいは水を円滑に流通させることができ
る。
【0025】突起16は芯板9の成形と同時に一体に形
成してもよいが、芯板9の成形後にその段差凹面15に
合成樹脂等の金網状のシートを添接し、この網を形成す
る線材の交差部を若干盛り上げて突起16として構成す
ることができる。
【0026】間隙保持枠11の注入孔12は、間隙保持
枠11の上端部の一部を内側又は外側に半円状等に張り
出した周辺部11aに設けられ、この周辺部11aには
注入孔12の内周縁から間隙保持枠11の内側の空間部
に面する端縁にかけて導入溝17が形成されている。
【0027】間隙保持枠11の吸引孔13は、その下端
部の左右の隅角部に設けられ、かつ芯板9の吸引孔13
は段差凹面15の下端部の左右の隅角部に設けられてい
るため、吸引孔13は脱水板5bの前後面間において濾
過板10と段差凹面15との吸引空間に一部開放されて
いる。
【0028】なお、注入孔12は芯板9の段差凹面15
の中央部に突設した縁枠14とほぼ同高さの円形、四角
形等の台板部に形成し、この注入孔12の周囲に間隙保
持枠11と同高さの中央に注入孔12を形成した環状の
周辺部を取付け、この周辺部の表面に注入孔12の内周
縁から間隙保持枠11の内側の空間部に面する周縁にか
けて導入溝17を形成し、さらに濾過板10,10’に
は同位置に注入孔12を設けてその周辺部を芯板9の上
記円形台板部と上記周辺部間に挟着するようにしてもよ
い。
【0029】上記のように中間脱水板5bは芯板9の両
面に縁枠14、段差凹面15及び突起16を設け、両面
に濾過板及び間隙保持枠11を取付けたのに対して、先
端脱水板5a及び後端脱水板5cは図7に示すように、
芯板9’の片面に縁枠14、段差凹面15及び突起16
を設け、この片面に多孔板10と網板10’等からなる
濾過板及び間隙保持枠11を取付けた点で異り、また先
端脱水板5aには注入孔12及び吸引孔13が中間脱水
板5bと同様に同位置に設けられているが、後端脱水板
5cの芯板9’には注入孔12及び吸引孔13は設けな
くてもよい(設けた場合でも加圧板8によって密閉すれ
ばよい)。
【0030】即ち、先端脱水板5aの場合はその前面を
受台3に圧着するため、芯板9’の後面に縁枠14、段
差凹面15及び突起16が設けられ、この面に多孔板1
0と網板10’等からなる濾過板及び間隙保持枠11が
取付けられており、また後端脱水板5cの場合はその後
面に加圧板8が圧着するため、芯板9の前面に縁枠1
4、段差凹面15及び突起16が設けられ、この面に濾
過板及び間隙保持枠11が取付けられている。
【0031】脱水板5a,5b,5cは相隣る板体同士
を一定長さの鎖等の連結索18で一連に連結されてお
り、これらを互いに圧着させた状態から油圧シリンダ7
の収縮作動により加圧板8を介して後端脱水板5cを後
退させることにより、図4に示すように相隣る脱水板5
a,5b,5c同士は連結索18の長さ分だけ間隔を空
けて順次離隔することになる。
【0032】先端脱水板5aが圧接する受台3には注入
孔12及び吸引孔13に対応する部分に汚泥等の供給口
19及び吸引口20が設けられ、この供給口19には圧
送ポンプにより供給管21を介して汚泥等Sが圧送さ
れ、また吸引口20にはバキュームポンプにより吸引管
22を介して真空吸引されるようになっている。
【0033】なお、芯板9の段差凹面15の中央部には
縁枠14と同高さの凸部を設けてこれに間隙保持枠11
とほぼ同高さのスペーサー23を取付け、このスペーサ
ー23により多孔板10と網板10’を芯板9に挟着し
てその中央部の膨出を抑えるようになっている。
【0034】次に、上記のように構成された脱水装置を
用いて汚泥等Sを脱水する方法について説明する。
【0035】先ず加圧台2に設けた油圧シリンダ7を伸
長作動し、そのロッド先端に取付けた加圧板8により脱
水板5a,5b,5cを押圧してこれと受台3との間に
互いに圧着保持する。
【0036】この圧着状態において、各脱水板5a,5
b,5cの互いに隣接する間隙保持枠11,11同士が
気密状に圧着し、隣接する脱水板5aと5b、5bと5
b、5bと5cの各濾過板10,10’間にそれぞれ間
隙保持枠11,11で囲まれた汚泥等Sの充填空間が形
成され、この充填空間は導入溝17を介して注入孔12
に連通している。
【0037】次いで、圧送ポンプを駆動して供給管を介
して供給孔19に汚泥等Sを圧送し、これを注入孔12
及び導入溝17を介して各脱水板5a,5b,5c間の
各充填空間内に注入充填する。
【0038】なお、汚泥等には予め所定量(少量)のセ
メントを添加し、土の微粒子を固結して粗粒化しておく
と、脱水効率をより向上することができる。
【0039】注入充填完了後圧送ポンプを引き続き駆動
して加圧充填を継続しながら、吸引
【0040】口20に接続した吸引管を介してバキュー
ムポンプにより真空吸引することにより、吸引孔13を
介して各脱水板5a,5b,5cにおける濾過板10と
芯板9,9’の段差凹面15との吸引空間内の空気を真
空吸引し、各脱水板5a,5b,5c間の各充填空間に
充填された汚泥等Sの水分を充填圧力と真空吸引力とに
より濾過板10,10’を介して土砂分を濾過しながら
吸引脱水する。
【0041】一方、この脱水を行っている間に絶えず汚
泥等Sの加圧充填を継続しているため、脱水によって汚
泥等Sが体積を減少してもその減少分の汚泥等Sが充填
空間内に確実に補給され、汚泥等Sが常に充填空間内に
圧密状に満たされて空洞を生ずることがない。
【0042】このようにして汚泥等Sの含水比を基準値
以下に低下させた後、図4に示すように油圧シリンダ6
を収縮作動することにより、加圧板7を介して後端脱水
板5cを後退させ、相隣る脱水板5a,5b,5c同士
を連結索18の長さ分だけ間隔を空けて順次離隔させ、
支持レール1等に取付けたバイブレーターにより各脱水
板5a,5b,5cに振動等を与えて脱水処理された土
砂を下方の排出タンク又は排出シュートに排出する。
【0043】なお、上記実施例においては脱水板5a,
5b,5cとから複数の充填空間を構成して比較的大量
の汚泥等を脱水処理する場合について説明したが、脱水
試験機等、小量の汚泥等の脱水を行う場合には、互いに
片面に濾過板10,10’を取付けた先端脱水板5aと
後端脱水板5cの二枚の脱水板をもって一つの充填空間
を構成するものであればよい。
【0044】
【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、脱水工程
中に汚泥等を圧送し、加圧充填状態を継続しながら真空
吸引するので、汚泥等中の水分は充填空間外部からの真
空吸引力と、これと同時に作用する内部からの充填圧力
とにより固形分から水分が強力に分離されて効率よく脱
水することができ、固化剤の使用を大幅に減少またはな
くすことができて経済的であると共に、汚泥等の加圧充
填を継続しているため、脱水によって汚泥等が体積を減
少してもその減少分の汚泥等が充填空間内に確実に補給
され、汚泥等が常に充填空間内に圧密状に満たされて空
洞を生ずることがなく、空洞発生による脱水効率の低下
を防止することができる。
【0045】また、加圧充填の圧力のみで脱水する場合
には、脱水にともなって固形分が硬くなるにつれて、加
圧力が汚泥等の全体に伝わり難くなるため、充分な脱水
ができないが、この充填の加圧力と共に真空吸引力を併
用することによって加圧脱水のみの欠点を補って極めて
効果的に脱水することが可能となる。
【0046】また、真空吸引により充填空間内の汚泥等
に対して互いに平行な広範囲な面として接している濾過
板により、各脱水板間の充填空間にある薄い厚みの汚泥
等中の水を極めて短時間に効率的に、しかも全体として
均一に吸引脱水することができる。
【0047】脱水板は相互に密接することにより、その
間に充填空間を形成してその内部に汚泥等を充填して脱
水することができ、また脱水完了後は、後端脱水板を対
接間隔を広げて脱水処理された土砂を簡単に排出するこ
とができ、排出後は繰り返し脱水処理を行うことができ
て能率的である。
【0048】芯板の段差凹面に設けた突起は僅少間隔で
直列状に多数連設し、この突起列を複数列縦横又は斜め
に互いに交差するように設けてなるので、この交差する
突起列によって四周を囲まれた方形又は菱形の複数の小
空間が形成され、この小空間部分で濾過板を部分的に安
定的に支持してこれと段差凹面との間に吸引空間を形成
し、この吸引空間全体に空気あるいは水を円滑に流通さ
せることができる。
【0049】さらに、注入孔の開口端の周辺部にはこの
注入孔の開口端の内周縁から前記間隙保持枠の内側の空
間に面する前記周辺部の縁部にかけて導入溝を形成して
なるので、脱水板間の充填空間への導入孔を構成する独
立別個の資材を必要とすることなく簡単な手段で合理的
に導入孔を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の脱水装置の側面図。
【図2】この発明の脱水装置の平面図。
【図3】この発明の脱水装置の正面図。
【図4】この発明の脱水装置の脱水板を離隔した状態の
側面図。
【図5】この発明に係る中間脱水板の分解斜視図。
【図6】この発明に係る中間脱水板の正面図。
【図7】図6のA−A線で切断した脱水板の断面図。
【符号の説明】
1 基盤 2 加圧台 3 受台 4 ガイドレール 5a 先端脱水板 5b 中間脱水板 5c 後端脱水板 6 吊子 7 油圧シリンダ 8 加圧板 9 芯板 9’ 芯板 10 多孔板(濾過板) 10’ 網板(濾過板) 11 間隙保持枠 11a 張出部 12 注入孔 13 吸引孔 14 縁枠 15 段差凹面 16 突起 17 導入溝 18 連結索 19 供給口 20 吸引口 21 供給管 22 吸引管 23 スペーサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 昭彦 東京都新宿区北町37 前田建設北町寮 (72)発明者 土屋 実 千葉県船橋市二和西3−12−16 (72)発明者 菅谷 謙三 東京都大田区多摩川2−24−10−806 (72)発明者 川崎 裕司 香川県丸亀市三条町607番1号 (56)参考文献 特開 昭62−125810(JP,A) 特開 昭62−163716(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 11/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要間隙を保持して相対する濾過板とそ
    の間隙周囲の枠体とによって囲まれる充填空間に汚泥等
    を加圧充填し、この加圧充填を継続しながら前記充填空
    間の外側から濾過板を介して真空吸引することにより、
    前記汚泥等の水分を脱水することを特徴とする汚泥等の
    脱水方法。
  2. 【請求項2】 汚泥等中に予めセメントを所定量添加す
    ることを特徴とする「請求項1」記載の汚泥等の脱水方
    法。
  3. 【請求項3】 水平なレールにスライド自在に支持した
    複数の脱水板を互いに重ねて気密状に圧着し、隣接する
    前記脱水板の相互の対接面に設けた濾過板間にはその周
    囲の間隙保持枠によって囲まれた充填空間が設けられ、
    前記各脱水板の濾過板はその背面を芯板の周囲の縁枠及
    びその内側に段差凹面に突設した突起により支持され、
    前記各脱水板には前記充填空間に連通する汚泥等の注入
    孔が、また前記濾過板と段差凹面の吸引空間に連通する
    吸引孔が一連に設けられ、前記注入孔は汚泥等を圧送す
    る供給管に連通され、前記吸引孔は真空吸引管に連通さ
    れてなることを特徴とする汚泥等の脱水装置。
  4. 【請求項4】 隣接する脱水板相互を連結索で連結して
    なることを特徴とする「請求項3」記載の汚泥等の脱水
    装置。
  5. 【請求項5】 表面の周縁部に僅少高さの縁枠を設け、
    この縁枠の内側の段差凹面にこの縁枠とほぼ同高さの突
    起を多数突設してなる芯板と、前記芯板の縁枠に周囲を
    密接して取付けた濾過板と、前記芯板の周縁に沿った枠
    体状に形成され、前記芯板の縁枠に周囲を密接して取付
    けた間隙保持枠とからなり、所要位置に開口端の周辺部
    が前記間隙保持枠と同高さの注入孔を設け、前記芯板の
    段差凹面の下端部及び前記間隙保持枠にはこれらを一連
    に貫通する吸引孔を設け、前記注入孔の開口端の周辺部
    にはこの注入孔の開口端の内周縁から前記間隙保持枠の
    内側の空間に面する前記周辺部の縁部にかけて導入溝を
    形成してなることを特徴とする汚泥等の脱水板。
  6. 【請求項6】 突起は芯板の段差凹面に僅少間隔で直列
    状に多数連設し、この突起列を複数列互いに交差方向に
    設けてなることを特徴とする「請求項5」記載の汚泥等
    の脱水板。
  7. 【請求項7】 突起は芯板の段差凹面に添接した金網状
    の網状シートの線材の交差部であることを特徴とする
    「請求項5」記載の汚泥等の脱水板。
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